JP2000117526A - クランクシャフトミラーの切粉堆積防止方法及び切粉堆積防止装置 - Google Patents

クランクシャフトミラーの切粉堆積防止方法及び切粉堆積防止装置

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JP2000117526A
JP2000117526A JP10296380A JP29638098A JP2000117526A JP 2000117526 A JP2000117526 A JP 2000117526A JP 10296380 A JP10296380 A JP 10296380A JP 29638098 A JP29638098 A JP 29638098A JP 2000117526 A JP2000117526 A JP 2000117526A
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work
pocket
upper opening
chuck
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JP10296380A
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English (en)
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Masumi Shimomura
真素美 下村
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KOMATSU KOKI KK
Original Assignee
KOMATSU KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークによりカバーが開閉されるため、カバ
ーが早期に損傷して、交換するのに手間がかかる。 【解決手段】 【請求項3】 ワーク搬入出用のポケット4aが形成さ
れたチャック4によりワーク3の両端を固定して、回転
するカッタにより上記ワーク3をミーリング加工するク
ランクシャフトミラーにおいて、上記ポケット4aの上
部開口部4bに、上部開口部4bを覆うようにカバー7
を着脱自在に設けると共に、上記チャック4の間にワー
ク3を搬入出するオートローダ10に、ワーク3の搬入
出時、上記カバー7を脱着するカバークランプ手段13
を設けたもので、ワーク3によってカバー7を開閉する
必要がないので、カバー7が早期に損傷されることがな
く、これによって面倒なカバー7の交換作業が不要にな
ると共に、カバーの交換作業によりワーク3の加工が中
断されることがないので、生産性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は加工時発生した切
粉がチャックのポケット内に堆積するのを防止するクラ
ンクシャフトミラーの切粉堆積防止方法及び切粉堆積防
止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の切粉堆積防止装置として
は、例えば特開平8−66808号公報に記載されたも
のが公知である。上記公報の切粉堆積防止装置は、チャ
ックに設けられたワーク搬入出用のポケットの上部開口
部に、耐熱性を有するゴムなどの弾性板や、板材よりな
るカバーを開閉自在に設けたもので、加工時発生した切
粉がカバー上に堆積しても、カバーが開閉される際にチ
ャックの外側へ排出されるため、ポケット内に堆積する
のを防止することができる効果を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報の切粉
堆積防止装置のように、ゴムなどの弾性体よりなるカバ
ーを設けたものでは、ワーク搬入出の度に、カバーがワ
ークにより弾性変形されて開閉されるため、カバーが早
期に損傷を受けるなど、耐久性に欠けると共に、カバー
が損傷を受けると切粉堆積防止効果が低下するため、カ
バーをしばしば交換しなければならず、交換作業が面倒
な上、カバーを交換している間は、加工作業を中断しな
ければならないことから、生産性が低下するなどの不具
合がある。
【0004】またカバーに付着した切粉がワーク搬入時
にポケット内に侵入することがあることから、ワーク搬
入出時にエアブローの量を多くして、切粉がポケット内
に侵入するのを防止する必要があり、このためエアの消
費量が増加したり、エアブローの際の騒音により作業環
境が悪化するなどの不具合がある。
【0005】一方ポケットの上部開口部に、板材よりな
るカバーをアクチュエータにより開閉自在に設けたもの
では、チャックの狭いスペースにアクチュエータを組込
まなければならないため、構造が複雑で、かつ高価とな
るなどの不具合がある。この発明はかかる従来の不具合
を改善するためになされたもので、ワークを搬入出する
オートローダやカッタユニットに設けたカバークランプ
手段を使用して、カバーを開閉するようにしたクランク
シャフトミラーの切粉堆積防止方法及び切粉堆積防止装
置を提供して、チャックのポケット内に切粉が堆積する
のを確実に防止することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項1記載の発明は、ワーク搬入出用の
ポケットが形成されたチャックによりワークの両端を固
定して、回転するカッタにより上記ワークをミーリング
加工するクランクシャフトミラーにおいて、上記ポケッ
トの上部開口部に、上部開口部を覆うようにカバーを設
けて、ワーク加工時発生する切粉がポケット内に堆積す
るのを防止すると共に、ワークの加工が完了して、次に
加工するワークをオートローダにより搬入したら、まず
加工済ワークを搬出する際、オートローダに設けたカバ
ークランプ手段でカバーをクランプして、ポケットの上
部開口部よりカバーを取外し、次に加工するワークを搬
入したら、カバークランプ手段により再びカバーをポケ
ットの上部開口部に装着するようにしたものである。
【0007】上記方法により、ワーク加工時にはポケッ
トの上部開口部がカバーにより覆われているため、ワー
クの加工時発生した切粉がポケット内に堆積することが
ないと共に、ワークの搬入出時には、オートローダに設
けたクランプ手段によりカバーをクランプして、ポケッ
トの上部開口部よりカバーを脱着することから、ワーク
の搬入出時カバーが邪魔になることがない。
【0008】またカバーがワークにより開閉されること
ないので、カバーが早期に破損することがなく、これに
よってカバーをしばしば交換する必要がないと共に、カ
バーの交換のためにワークの加工が中断されることがな
いので生産性も向上する。
【0009】さらにカバー脱着時に、カバーに堆積した
切粉がポケット内に落下することがほとんどないので、
ワークを交換する際のエアブローを少なくでき、これに
よってエアの消費量が少なくなるため、経済的であると
共に、エアブローによる騒音の発生も少なくなるため、
作業環境の改善も図れるようになる。
【0010】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、ワーク搬入出用のポケットが形成されたチャック
によりワークの両端を固定して、回転するカッタにより
上記ワークをミーリング加工するクランクシャフトミラ
ーにおいて、上記ポケットの上部開口部に、上部開口部
を覆うようにカバーを設けて、ワーク加工時発生する切
粉がポケット内に堆積するのを防止すると共に、ワーク
の加工が完了したら、まずカッタユニットに設けられた
カバークランプ手段によりカバーをクランプして、ポケ
ットの上部開口部よりカバーを取外し、加工済ワークを
手作業で搬出後、次に加工するワークを手作業で搬入し
たら、カバークランプ手段により再びカバーをポケット
の上部開口部に装着するようにしたものである。
【0011】上記方法により、ワーク加工時にはポケッ
トの上部開口部がカバーにより覆われているため、ワー
クの加工時発生した切粉がポケット内に堆積することが
ないと共に、ワークの搬入出時には、カッタユニットに
設けたクランプ手段によりカバーをクランプして、ポケ
ットの上部開口部よりカバーを脱着することから、ワー
クの搬入出時カバーが邪魔になることがない。
【0012】またカバーがワークにより開閉されること
ないので、カバーが早期に破損することがなく、これに
よってカバーをしばしば交換する必要がないと共に、カ
バーの交換のためにワークの加工が中断されることがな
いので生産性も向上する。
【0013】さらにカバー脱着時に、カバーに堆積した
切粉がポケット内に落下することがほとんどないので、
ワークを交換する際のエアブローを少なくでき、これに
よってエアの消費量が少なくなるため、経済的であると
共に、エアブローによる騒音の発生も少なくなるため、
作業環境の改善も図れるようになる。
【0014】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、ワーク搬入出用のポケットが形成されたチャック
によりワークの両端を固定して、回転するカッタにより
上記ワークをミーリング加工するクランクシャフトミラ
ーにおいて、上記ポケットの上部開口部に、上部開口部
を覆うようにカバーを着脱自在に設けると共に、上記チ
ャックの間にワークを搬入出するオートローダに、ワー
クの搬入出時、上記カバーを着脱するカバークランプ手
段を設けたものである。
【0015】上記構成により、ワーク加工時にはポケッ
トの上部開口部がカバーにより覆われているため、ワー
クの加工時発生した切粉がポケット内に堆積することが
ないと共に、ワークの搬入出時には、オートローダに設
けたクランプ手段によりカバーをクランプして、ポケッ
トの上部開口部よりカバーを脱着することから、ワーク
の搬入出時カバーが邪魔になることがない。
【0016】またカバーがワークにより開閉されること
ないので、カバーが早期に破損することがなく、これに
よってカバーをしばしば交換する必要がないため経済的
であると共に、カバーの交換のためにワークの加工が中
断されることがないので生産性も向上する。
【0017】さらにカバー脱着時に、カバーに堆積した
切粉がポケット内に落下することがほとんどないので、
ワークを交換する際のエアブローを少なくでき、これに
よってエアの消費量が少なくなるため、経済的であると
共に、エアブローによる騒音の発生も少なくなるため、
作業環境の改善も図れるようになる。
【0018】しかもワークを搬入出するオートローダを
利用してカバーの脱着を行うことから、カバー脱着手段
を別に設ける必要がなく、これによって切粉堆積防止装
置が安価に提供できるようになる。
【0019】上記目的を達成するため請求項4記載の発
明は、ワーク搬入出用のポケットが形成されたチャック
によりワークの両端を固定して、回転するカッタにより
上記ワークをミーリング加工するクランクシャフトミラ
ーにおいて、上記ポケットの上部開口部に、上部開口部
を覆うようにカバーを着脱自在に設けると共に、クラン
クシャフトミラーのカッタユニットに、ワークを手作業
で搬入出際、上記カバーを脱着するカバークランプ手段
を設けたものである。
【0020】上記構成により、ワーク加工時にはポケッ
トの上部開口部がカバーにより覆われているため、ワー
クの加工時発生した切粉がポケット内に堆積することが
ないと共に、ワークの搬入出時には、カッタユニットに
設けたクランプ手段によりカバーをクランプして、ポケ
ットの上部開口部よりカバーを脱着することから、ワー
クの搬入出時カバーが邪魔になることがない。
【0021】さらにカバー脱着時に、カバーに堆積した
切粉がポケット内に落下することがほとんどないので、
ワークを交換する際のエアブローを少なくでき、これに
よってエアの消費量が少なくなるため、経済的であると
共に、エアブローによる騒音の発生も少なくなるため、
作業環境の改善も図れるようになる。
【0022】上記目的を達成するため請求項5記載の発
明は、カバーを、ワークの長手方向に稜線を有する円弧
状または山形の天板と、天板の下面に突設され、かつ上
記開口部よりポケット内に嵌合自在な脚部とより構成し
たものである。
【0023】上記構成により、ワーク加工中に発生した
切粉は、天板の傾斜に沿ってチャックの外側に落下する
ため、天板上堆積することがないと共に、脚部により天
板が位置決めされるため、加工中の振動によって天板が
ずれることもない。
【0024】上記目的を達成するため請求項6記載の発
明は、チャックの爪体によりカバーをクランプすること
により、カバーが上方へ抜け出すのを防止したものであ
る。
【0025】上記構成により、加工中の振動によりカバ
ーがポケットの上方へ抜け出すことがないと共に、チャ
ックの爪体を利用してカバーをクランプするため、カバ
ーをクランプするための手段を別に設ける必要がない。
【0026】上記目的を達成するため請求項7記載の発
明は、チャック内に設けた係止手段によりカバーを係止
することにより、カバーが上方へ抜け出すのを防止した
ものである。
【0027】上記構成により、加工中の振動によりカバ
ーがポケットの上方へ抜け出すことがない。
【0028】上記目的を達成するため請求項8記載の発
明は、オートローダを、走行体に昇降自在に設けられた
昇降杆と、この昇降杆の下端に揺動自在に取付けられた
ワーク搬入用フィンガ及びワーク搬出用フィンガとより
構成したものである。
【0029】上記構成により、汎用のオートローダを使
用することができるため経済的であると共に、ワークの
搬入搬出が一工程で行えるため、ワーク搬入搬出時間の
短縮が図れる。
【0030】上記目的を達成するため請求項9記載の発
明は、オートローダを、走行体に昇降自在に設けられた
複数の昇降杆と、これら昇降杆の下端に設けられたワー
ク搬入用フィンガ及びワーク搬出用フィンガとより構成
したものである。
【0031】上記構成により、汎用のオートローダが使
用できるため、経済的である。
【0032】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1はクランクシャフトミラーの正面
図、図2は同側面図、図3は切粉堆積防止装置の設けら
れたチャックの断面図、図4はオートローダに設けられ
たワーククランプ手段の一部切欠正面図、図5は図4の
A方向からの矢斜図、図6は図4のB方向からの矢視
図、図7はカバーの斜視図、図8の(イ)ないし(ハ)
はカバーの変形例を示す説明図である。
【0033】これら図において1はクランクシャフトミ
ラー本体で、一対のワークヘッド2と、一対のカッタユ
ニット5が接離方向に移動自在に設置されており、上記
ワークヘッド2の対向面には、ワーク3の両端をクラン
プして、ワーク3を固定するチャック4が、またカッタ
ヘッド5の対向面には、ワーク3を加工する際ワーク3
を支持するワークレスト6が設けられている。
【0034】上記ワーク3のフロント部3a側を把持す
るチャック4の上部には、ワーク3を搬入出する際、ワ
ーク3のフロント部3aとチャック4が干渉しないよう
ほぼU字形のポケット4aが形成されており、このポケ
ット4aの上部開口部4bに、ポケット4a内に切粉が
堆積するのを防止するカバー7が着脱自在に設けられて
いる。
【0035】上記カバー7は図7に示すように、チャッ
ク4の外周の曲率とほぼ同じ曲率で湾曲された円弧状の
天板7aと、この天板7aの両端側下面に突設された一
対の脚部7bと、天板7aの一端部下面に突設された把
持部取付け板7c及び、この把持部取付け板7cより突
設された把持部7dよりなり、全体が耐熱性のある金属
板などにより形成されている。
【0036】上記天板7aはポケット4aの上部開口部
4bよりやや大きく形成されていて、ポケット4aを覆
った際両側部が図5に示すようにチャック4の外周面に
当接して、天板7aがポケット1c内に落ち込まないよ
うになっていると共に、天板7aの下面に突設された脚
部7bはポケット1cの幅より僅かに小さな幅に形成さ
れていて、これら脚部7bをポケット1c内へ上方より
嵌挿することにより、天板7aがチャック4の円周方向
へずれるのを防止できるようになっている。
【0037】また把持部取付け板7cより突設された把
持部7dは後述するオートローダ10に設けられたカバ
ークランプ手段13のクランプ爪13aによりクランプ
しやすいように、両側面に凹溝7eが形成されている。
【0038】なお図8の(イ)ないし(ハ)はカバー7
の変形例を示すもので、図8の(イ)は天板7aを山形
に形成して、天板7a上より切粉が落下しやすくしたも
のである。また図8の(ロ)は爪取付け板7cの下部
に、チャック4に設けられた爪体4cによりクランプす
る切欠き7fを形成したもので、ワーク3の加工中にカ
バー7が上方へ抜け出すのを防止できるようになってい
る。
【0039】さらに図8の(ハ)は天板7cの一端側下
面に設けた脚部7bに鍵穴状の係止孔7gを形成して、
この係止孔7gに図10に示すように、チャック4内に
設けた係止手段8の係止杆8aの先端を挿入して脚部7
bを係止することにより、ワーク3の加工中にカバー7
が上方へ抜け出すのを防止するようにしたものである。
【0040】一方上記クランクシャフトミラー本体1の
上方には、架台9が設置されていて、この架台9の横杆
9aにオートローダ10が設けられている。上記オート
ローダ10は横杆9aに沿って往復動する走行体10a
を有していて、この走行体10aに図示しないリフト手
段により昇降自在な昇降杆11が設けられている。そし
て上記昇降杆11の下端に、ワーク3をクランプするワ
ーククランプ手段12と、チャック4のポケット4aに
着脱自在に設けられたカバー7をクランプするカバーク
ランプ手段13が設けられている。
【0041】上記ワーククランプ手段12は図6に示す
ように、ピン12aを中心にワーク3の長手方向と直交
する方向へ揺動自在な揺動部材12bを有していて、こ
の揺動部材12bに、ワーク搬入用フィンガ12cと、
ワーク搬出用フィンガ12dが角度θを存して取付けら
れている。上記ワーク搬入出用フィンガ12c,12d
は、それぞれ一対のフィンガにより形成されていて、図
示しない開閉手段によりフィンガを開閉することによ
り、、ワーク3のジャーナル部3bをクランプ及びアン
クランプできるように構成されている。
【0042】またカバークランプ手段13は、昇降杆1
1の下端に一端が固着された逆L字形のブラケット13
aを有していて、このブラケット13aの他端に、カバ
ー7の把持部7dをクランプする一対のクランプ爪13
bが設けられている。上記クランプ爪13bは図6に示
すように、ブラケット13aの他端に取付けられた開閉
手段13cより下方へ突設されていて、開閉手段13c
により各クランプ爪13bを開閉することにより、カバ
ー7の把持部7dをクランプしたり、アンクランプでき
るようになっている。
【0043】次に上記構成された切粉堆積防止装置を使
用して、切粉がチャック4のポケット4a内に堆積する
のを防止する方法を説明すると、チャック4の間にクラ
ンプされたワーク3の加工中は、チャック4に設けられ
たポケット4aの上部開口部4bはカバー7の天板7a
により覆われているため、加工中に発生した切粉が天板
7aに落ちても、天板7aの傾斜に沿ってチャック4の
外側に落下し、ポケット4a内に堆積することがない。
【0044】またワーク3の加工が完了し、次に加工す
るワークを搬入する場合は、予めオートローダ10のワ
ーク搬入用フィンガ12cに次に加工するワーク3をク
ランプした状態で、オートローダ10の走行体10aを
加工済ワーク3の上方へ移動させ、ワーク搬出用フィン
ガ12dをワーク搬出位置に割り出したら、昇降杆11
を下降させて、ワーククランプ手段12及びカバークラ
ンプ手段13を下降させる。そしてワーククランプ手段
12のワーク搬出用フィンガ12dにより加工済ワーク
3をクランプすると共に、カバークランプ手段13のク
ランプ爪13bでカバー7の把持部7dを図6に示すよ
うにクランプする。
【0045】次にこの状態で昇降杆11をワーク交換位
置まで上昇させると、カバークランプ手段13によりカ
バー7もワーク交換位置まで上昇される。またワーク3
の搬入出時は、チャック4のエア噴出孔4dよりポケッ
ト4a内にエアをブローすることにより、天板7a上に
付着した切粉が落下しても、ポケット4a内に侵入する
のを防止することができる。
【0046】加工済ワーク3を搬出したら、次に揺動部
材12bを角度θ揺動させて、ワーク搬入用フィンガ1
2cにクランプされたワーク3を搬入位置に割り出し、
この状態で再び昇降杆11を下降させて、次に加工する
ワーク3を各チャック4間に搬入したら、ワーク搬入フ
ィンガ12cをアンクランプすると共に、昇降杆11の
下降に伴いカバークランプ手段13も下降されて、クラ
ンプ爪13bにクランプされたカバー7がポケット4a
の上部開口部4bに装着される。
【0047】カバー7の装着が完了したら、クランプ爪
13bをアンクランプし、昇降杆11をワーク搬入出高
さまで上昇させた後、走行体10aを走行させて、ワー
ク搬出用フィンガ12dによりクランプされた加工済ワ
ーク3を搬出するもので、ワーク3の加工が完了する毎
に上記動作を繰返すことにより、ワーク3の加工中に発
生した切粉をチャック4のポケット4a内に堆積させる
ことなく、ワーク3の加工が連続的に行えるようにな
る。
【0048】なお上記実施の形態で説明したオートロー
ダ10は、昇降杆11の下端にワーク搬入用フィンガ1
2cと、ワーク搬出用フィンガ12dを揺動自在に設け
た例について説明したが、走行体10aに2本の昇降杆
11をそれぞれ独立して昇降自在に設け、各昇降杆11
の下端に、ワーク搬入用フィンガ12cと、ワーク搬出
用フィンガ12dをそれぞれ設けたオートローダ10を
使用しても勿論よい。
【0049】この場合、各昇降杆11の下端にカバーク
ランプ手段13を設けて、ワーク搬出時ワーク搬出用フ
ィンガ12d側に設けたカバークランプ手段13でカバ
ー7を取り外し、ワーク搬出または搬入用コンベヤ上で
ワーク搬入用フィンガ12c側に設けられたカバークラ
ンプ手段13に持ち替えて、次に加工するワーク3の搬
入時に、カバー7をポケット4aの上部開口部4bに装
着するようにしてもよい。
【0050】一方図11及び図12はオートローダ10
を使用せず、作業者が手作業でワーク3の搬入出を行う
場合の実施の形態を示すもので、ポケット4aが設けら
れたチャック4側のワークレスト6上部に図示しない昇
降手段により昇降自在な昇降杆11を設けて、この昇降
杆11の下端にカバークランプ手段13を取付けたもの
である。
【0051】そしてこの実施の形態では、ワーク3の加
工が完了したら、カバークランプ手段13がチャック4
のポケット4a上方に達するようカッタユニット5をワ
ーク3の長手方向へ移動させた後、昇降杆11を下降さ
せて、カバークランプ手段13によりカバー7の把持部
7dをクランプして、カバー7を上方へ取り外し、この
状態で加工済ワーク3と次に加工するワーク3を手作業
で交換したら、再び昇降杆11を下降させて、ポケット
4aの上部開口部4bにカバー7を装着するもので、オ
ートローダ10のないクランクシャフトミラーであって
も、チャック4のポケット4a内に切粉が堆積するのを
防止することができる。またカバークランプ手段を汎用
ロボットなどに装着して、カバー7を脱着を行うように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になる切粉堆積防止装置
が設けられたクランクシャフトミラーの正面図である。
【図2】この発明の実施の形態になる切粉堆積防止装置
が設けられたクランクシャフトミラーの側面図である。
【図3】この発明の実施の形態になる切粉堆積防止装置
の設けられたチャックの断面図である。
【図4】この発明の実施の形態になる切粉堆積防止装置
をオートローダに装着した状態を示す一部切欠正面図で
ある。
【図5】図4のA方向からの矢視図である。
【図6】図4のB方向からの矢視図である。
【図7】この発明の実施の形態になる切粉堆積防止装置
のカバーを示す斜視図である。
【図8】(イ)ないし(ハ)はカバーの変形例を示す説
明図である。
【図9】チャックの爪体でカバーをクランプした状態の
説明図である。
【図10】チャック内にカバーを係止する係止手段を設
けた例を示す説明図である。
【図11】この発明の別の実施の形態になる切粉堆積防
止装置が設けられたクランクシャフトミラーの正面図で
ある。
【図12】図11のC方向からの矢視図である。
【符号の説明】
3…ワーク 4…チャック 4a…ポケット 4b…上部開口部 4c…爪体 5…カッタユニット 7…カバー 7a…天板 7b…脚部 7d…把持部 8…係止手段 10…オートローダ 10a…走行体 11…昇降杆 12…ワーククランプ手段 12c…ワーク搬入用フィンガ 12d…ワーク搬出用フィンガ 13…カバークランプ手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク搬入出用のポケット(4a)が形
    成されたチャック(4)によりワーク(3)の両端を固
    定して、回転するカッタにより上記ワーク(3)をミー
    リング加工するクランクシャフトミラーにおいて、上記
    ポケット(4a)の上部開口部(4b)に、上部開口部
    (4b)を覆うようにカバー(7)を設けて、ワーク
    (3)加工時発生する切粉がポケット(4a)内に堆積
    するのを防止すると共に、ワーク(3)の加工が完了し
    て、次に加工するワーク(3)をオートローダ(10)
    により搬入したら、まず加工済ワーク(3)を搬出する
    際、オートローダ(10)に設けたカバークランプ手段
    (13)でカバー(7)をクランプして、ポケット(4
    a)の上部開口部(4b)よりカバー(7)を取外し、
    次に加工するワーク(3)を搬入したら、カバークラン
    プ手段(13)により再びカバー(7)をポケット(4
    a)の上部開口部(4b)に装着することを特徴とする
    クランクシャフトミラーの切粉堆積防止方法。
  2. 【請求項2】 ワーク搬入出用のポケット(4a)が形
    成されたチャック(4)によりワーク(3)の両端を固
    定して、回転するカッタにより上記ワーク(3)をミー
    リング加工するクランクシャフトミラーにおいて、上記
    ポケット(4a)の上部開口部(4b)に、上部開口部
    (4b)を覆うようにカバー(7)を設けて、ワーク
    (3)加工時発生する切粉がポケット(4a)内に堆積
    するのを防止すると共に、ワーク(3)の加工が完了し
    たら、まずカッタユニット(5)に設けられたカバーク
    ランプ手段(13)によりカバー(7)をクランプし
    て、ポケット(4a)の上部開口部(4b)よりカバー
    (7)を取外し、加工済ワーク(3)を手作業で搬出
    後、次に加工するワーク(3)を手作業で搬入したら、
    カバークランプ手段(13)により再びカバー(7)を
    ポケット(4a)の上部開口部(4b)に装着すること
    を特徴とするクランクシャフトミラーの切粉堆積防止方
    法。
  3. 【請求項3】 ワーク搬入出用のポケット(4a)が形
    成されたチャック(4)によりワーク(3)の両端を固
    定して、回転するカッタにより上記ワーク(3)をミー
    リング加工するクランクシャフトミラーにおいて、上記
    ポケット(4a)の上部開口部(4b)に、上部開口部
    (4b)を覆うようにカバー(7)を着脱自在に設ける
    と共に、上記チャック(4)の間にワーク(3)を搬入
    出するオートローダ(10)に、ワーク(3)の搬入出
    時、上記カバー(7)を脱着するカバークランプ手段
    (13)を設けたことを特徴とするクランクシャフトミ
    ラーの切粉堆積防止装置。
  4. 【請求項4】 ワーク搬入出用のポケット(4a)が形
    成されたチャック(4)によりワーク(3)の両端を固
    定して、回転するカッタにより上記ワーク(3)をミー
    リング加工するクランクシャフトミラーにおいて、上記
    ポケット(4a)の上部開口部(4b)に、上部開口部
    (4b)を覆うようにカバー(7)を着脱自在に設ける
    と共に、クランクシャフトミラーのカッタユニット
    (5)に、ワーク(3)を手作業で搬入出際、上記カバ
    ー(7)を脱着するカバークランプ手段(13)を設け
    たことを特徴とするクランクシャフトミラーの切粉堆積
    防止装置。
  5. 【請求項5】 カバー(7)を、ワーク(3)の長手方
    向に稜線を有する円弧状または山形の天板(7a)と、
    天板(7a)の下面に突設され、かつ上記開口部(4
    b)よりポケット(4a)内に嵌合自在な脚部(7b)
    とより構成してなる請求項3または4記載のクランクシ
    ャフトミラーの切粉堆積防止装置。
  6. 【請求項6】 チャック(4)の爪体(4c)によりカ
    バー(7)をクランプすることにより、カバー(7)が
    上方へ抜け出すのを防止してなる請求項3または4記載
    のクランクシャフトミラーの切粉堆積防止装置。
  7. 【請求項7】 チャック(4)内に設けた係止手段
    (8)によりカバー(7)を係止することにより、カバ
    ー(7)が上方へ抜け出すのを防止してなる請求項3ま
    たは4記載のクランクシャフトミラーの切粉堆積防止装
    置。
  8. 【請求項8】 オートローダ(10)を、走行体(10
    a)に昇降自在に設けられた昇降杆(11)と、この昇
    降杆(11)の下端に揺動自在に取付けられたワーク搬
    入用フィンガ(12c)及びワーク搬出用フィンガ(1
    2d)とより構成してなる請求項3記載のクランクシャ
    フトミラーの切粉堆積防止装置。
  9. 【請求項9】 オートローダ(10)を、走行体(10
    a)に昇降自在に設けられた複数の昇降杆(11)と、
    これら昇降杆(11)の下端に設けられたワーク搬入用
    フィンガ(12c)及びワーク搬出用フィンガ(12
    d)とより構成してなる請求項4記載のクランクシャフ
    トミラーの切粉堆積防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117884948A (zh) * 2024-02-22 2024-04-16 江苏瑞德机械有限公司 一种分度盘

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