JP2000117497A - 成形装置 - Google Patents

成形装置

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JP2000117497A
JP2000117497A JP10288252A JP28825298A JP2000117497A JP 2000117497 A JP2000117497 A JP 2000117497A JP 10288252 A JP10288252 A JP 10288252A JP 28825298 A JP28825298 A JP 28825298A JP 2000117497 A JP2000117497 A JP 2000117497A
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punch
punch holder
molding
adjusting screw
hole
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JP10288252A
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Mitsugi Kurihara
貢 栗原
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Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下ベース側の下パンチの高さ調整を可能とす
る。 【解決手段】 プレスの上ベース48側に上パンチ50
を装着し、下ベース49側に下パンチ4を装着し、上パ
ンチ50と下パンチ4との間に金型2を固定するように
なっている成形装置において、下パンチ4を高さ調整機
構10を介して下ベース49側に取り付ける。高さ調整
機構10は、アジャストスクリュー25とパンチホルダ
11とから構成される。パンチホルダ11は、アジャス
トスクリュー25に回動自在に螺着されるパンチホルダ
下半部12と、パンチホルダ下半部12にカップリング
21を介して回動自在に連結されるパンチホルダ上半部
16とからなり、パンチホルダ下半部12のアジャスト
スクリュー25に対する螺合の度合いを調整することに
より、パンチホルダ上半部16の上部に位置する下パン
チ4の高さを調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は成形装置に関し、
特に、焼結部品の製造工程のうちの圧粉体の成形工程に
有効な高さ調整機構を具えた成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】焼結部品は複数の製造工
程を経て製造されるものであり、その製造工程の一つ
に、金属粉末に保形力を与えて図19に示すような貫通
孔56を有する圧粉体55を成形する工程があり、この
成形工程には、図17、18に示すような成形装置47
が使用されている。
【0003】すなわち、この成形装置61は、プレスの
上ベース48と下ベース49との間に装着されるもので
あって、上下ベース48、49間に固定されるととも
に、中心部に上下方向に貫通する成形孔63が穿設され
る金型62と、下ベース49に取り付けられて下ベース
49と一体に上昇・下降可能であるとともに、上昇時に
先端部が金型62の成形孔63内に挿入可能であり、か
つ、圧粉体55の貫通孔56に対応するピッチでコアロ
ッド挿通用の孔65が穿設される下パンチ受け台64
と、下パンチ受け台64の上部に一体に取り付けられる
とともに、下パンチ受け台64のコアロッド挿通用の孔
65に対応する部分にコアロッド挿通用の孔67が穿設
される下パンチ66と、上ベース48側に取り付けられ
て上ベース48と一体に上昇・下降可能であるととも
に、下降時に先端部が金型62の成形孔63内に挿入可
能であり、かつ、下パンチ66のコアロッド挿通用の孔
67に対応する部分にコアロッド挿通用の孔69が穿設
される上パンチ68と、下パンチ受け台64の下方から
下パンチ受け台64のコアロッド挿通用の孔65、下パ
ンチ66のコアロッド挿通用の孔67及び上パンチ68
のコアロッド挿通用の孔69を挿通する2本のコアロッ
ド70とを具えている。
【0004】そして、下ベース49と一体に下パンチ受
け台64及び下パンチ66を上昇させて、下パンチ66
の上端部を金型62の成形孔63内に下方から所定の位
置まで挿入し、この状態で下パンチ受け台64のコアロ
ッド挿通用の孔65及び下パンチ66のコアロッド挿通
用の孔67内にコアロッド70を挿通し、コアロッド7
0の先端を金型62の上端面に一致させ、下パンチ66
の上部に成形空所71を形成する。
【0005】そして、下パンチ66の上部の成形空所7
1内に金属粉末54を所定量充填するとともに、上ベー
ス48と一体に上パンチ68を下降させて、上パンチ6
8の下端部を金型62の成形孔63内に上方から挿入
し、コアロッド70の上端部を上パンチ68のコアロッ
ド挿通用の孔69内に挿通し、この状態でプレスによっ
て上パンチ68と下パンチ66との間に圧力を加えて金
属粉末54を押し固める。
【0006】そして、所定の時間経過後に上パンチ68
を上ベース48と一体に上昇させて、上パンチ68の下
端部を金型62の成形孔63から抜き出すとともに、下
パンチ66を下ベース49と一体に上昇させて、下パン
チ66の上端を金型62の上端面に一致させ、圧粉体5
5を金型62の成形孔63から抜き出し、このようにし
て、圧粉体55が成形されるものである。そして、この
ような作業を繰り返し行うことによって圧粉体55を連
続して成形することができるものである。
【0007】上記のような構成の従来の成形装置61に
あっては、圧粉体55を連続して成形する場合に、成形
空所71内の金属粉末54に対して、300〜800M
Pa(3〜8ton/cm2 )程度の圧力を繰り返し加
えることになるため、上パンチ68又は下パンチ66の
成形空所71に面する端面が摩耗したり、角が欠けたり
することがある。このため、一定サイクル毎(又は一定
期間毎)に上パンチ68又は下パンチ66の端面を再加
工し、端面を整える作業(面修正)が必要となる。
【0008】この場合、圧粉体55の寸法に影響しない
程度の面修正で済めば問題はないが、上パンチ68又は
下パンチ66の角が欠けた場合等には、上パンチ68又
は下パンチ66の長さが変わってしまう程の面修正が必
要となることがある。
【0009】このような面修正をした場合、上パンチ6
8については、上ベース48側の高さ調整装置(図示せ
ず)によって金型62との位置関係を簡単に補正できる
が、下パンチ66については、金型62の組立て構造や
プレスの構造等から高さ調整が困難であるため、金型6
2との位置関係を簡単に補正できないことがある。
【0010】このような場合、従来は、「下パンチ66
を全く新しく作り、金型62との位置関係を元に戻
す。」、「下パンチ66又は下パンチ受け台64の下に
面修正した量に応じたスペーサ(図示せず)を入れて、
下パンチ66端面の金型62との位置関係が見掛け上、
変化していない状態にする。」「面修正した量に応じて
下パンチ受け台64を全く新しく作り、金型62との位
置関係が見掛け上、変化していない状態にする。」等の
方法が採られていた。
【0011】しかし、下パンチ66や下パンチ受け台6
4を新しく作る方法では、経費が嵩むために製品の単価
が高くなってしまう。また、スペーサを利用する方法や
下パンチ受け台64を新しく作る方法では、次回の面修
正のときに再利用することができるとは限らず、それら
が無駄になってしまうことがある。さらに、それぞれの
方法には、その方法に応じた工期が必要となるため、素
早い生産に対応することができない。
【0012】この発明は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、下パンチの成形空所
に面する部分の面修正をして下パンチの長さが変わった
場合であっても、下パンチの高さを調整することによっ
て下パンチと金型との位置関係を簡単に元の状態に戻す
ことができる、下パンチの高さを調整する機構を具えた
成形装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、プレスに固定されるとともに、上
下方向に貫通する成形孔を有する金型と、プレスの下ベ
ースに取り付けられて下ベースと一体に上昇・下降可能
であるとともに、上昇時に先端部が金型の成形孔内に下
方から挿入可能な下パンチと、プレスの上ベースに取り
付けられて上ベースと一体に上昇・下降可能であるとと
もに、下降時に先端部が金型の成形孔内に上方から挿入
可能な上パンチとを具え、下パンチ及び上パンチの先端
部を金型の成形孔内に挿入した際に両パンチ間で成形空
所を形成し、該成形空所内に充填した成形材料にプレス
によって圧力を加えることにより、成形空所の形状に合
致した圧粉体を成形するようになっている成形装置にお
いて、前記下ベース側に、前記下パンチの高さを調整す
る高さ調整機構を設けた手段を採用したものである。ま
た、前記高さ調整機構は、前記下ベースに取り付けられ
て下ベースと一体に上昇・下降可能なアジャストスクリ
ューと、アジャストスクリューに回動自在に螺着される
とともに、コアロッド挿通用の孔を有するパンチホルダ
とを具え、該パンチホルダの上部に、該パンチホルダの
コアロッド挿通用の孔に対応する部分にコアロッド挿通
用の孔を有する下パンチを固定するように構成した手段
を採用したものである。さらに、前記アジャストスクリ
ューをアジャストスクリュー押えを介して前記下ベース
に取り付けるように構成した手段を採用したものであ
る。さらに、前記アジャストスクリュー押えと前記パン
チホルダとの間に、両者の相対的な回動を阻止するロッ
クプレートを設けた手段を採用したものである。そし
て、前記パンチホルダは、前記アジャストスクリューに
回動自在に螺着されるパンチホルダ下半部と、パンチホ
ルダ下半部の上部に回動自在に装着されるパンチホルダ
上半部とからなり、パンチホルダ下半部とパンチホルダ
上半部とをカップリングを介して回動自在に連結した手
段を採用したものである。
【0014】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、下パンチの端面を面修正して下パンチの長さが変
わったとしても、高さ調整機構によって下パンチの高さ
を調整することにより、下パンチと金型との位置関係を
元の状態に戻すことができることになる。また、高さ調
整機構を、アジャストスクリューとパンチホルダとによ
って構成した場合には、下パンチの端面の面修正の度合
いに応じて、パンチホルダのアジャストスクリューに対
する螺合の度合いを調整して、パンチホルダのアジャス
トスクリューに対する上下方向の相対的な取付け位置を
調整することで、パンチホルダの上部に取り付けられる
下パンチの金型に対する位置関係を元の状態に戻すこと
ができる。さらに、パンチホルダ及び下パンチにコアロ
ッドを挿通してあっても、アジャストスクリューとパン
チホルダ及び下パンチとは相対的に回動可能となってい
るので、コアロッドの存在の有無に係わらずに下パンチ
の高さを調整できることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3には、この発明に
よる成形装置の一実施の形態が示されていて、この成形
装置1は、プレスの上ベース48と下ベース49との間
に装着されるものであって、上ベース48と下ベース4
9との間に固定されるとともに、中心部に上下方向に貫
通する断面長方形状の成形孔3が穿設される金型2と、
下ベース49側に取り付けられて下ベース49と一体に
上昇・下降可能な下パンチ4と、下ベース49側に取り
付けられるとともに、下パンチ4の高さを調整する高さ
調整機構10と、上ベース48側に取り付けられて上ベ
ース48と一体に上昇・下降可能な上パンチ50とを具
えている。
【0016】下パンチ4は、下端部にフランジ7を有す
る角柱状をなすものであって、中心からずれた位置には
上下方向に貫通するコアロッド挿通用の孔5、5が2箇
所に穿設されている。
【0017】下パンチ4の下面側の各コアロッド挿通用
の孔5の外側の部分にはそれぞれロックピン嵌合用の穴
6が所定の深さで穿設され、このロックピン嵌合用の穴
6と後述するパンチホルダ上半部16のロックピン嵌合
用の穴18との間にロックピン8を嵌合させることで、
下パンチ4をパンチホルダ上半部16の上部に固定する
ことができるものである。
【0018】高さ調整機構10は、下ベース49にボル
ト15によって固定されるアジャストスクリュー押え3
0と、アジャストスクリュー押え30の内側に装着され
るとともに、アジャストスクリュー押え30と下ベース
49との間で挟持されるアジャストスクリュー25と、
アジャストスクリュー25の内側に回動自在に螺着され
るとともに、上部に下パンチ4が一体に固定されるパン
チホルダ11と、下パンチ4がパンチホルダ11から脱
落するのを阻止する下パンチ押え42とを具えている。
【0019】パンチホルダ11は、筒状のパンチホルダ
下半部12と、パンチホルダ下半部12の上部に装着さ
れる上端が閉塞された筒状のパンチホルダ上半部16と
からなり、パンチホルダ上半部16とパンチホルダ下半
部12とは筒状のカップリング21によって相対的に回
動自在に連結されるようになっている。
【0020】パンチホルダ下半部12の外周側下端部に
はねじ13が螺設され、このねじ13を後述するアジャ
ストスクリュー25の内周側のねじ26に螺合させるこ
とで、パンチホルダ下半部12がアジャストスクリュー
25の内周側に回動自在に螺着されるものである。
【0021】パンチホルダ下半部12の外周側のねじ1
3の上方には、凹部14a、凸部14bが全周に渡って
交互に設られてその部分にセレーション状の歯部14が
一体に形成され、この歯部14の凹部14a、凸部14
bと後述するロックプレート36の歯部39の凸部39
a、凹部39bとが相互に噛合するようになっている。
【0022】パンチホルダ下半部12の外周側上端部に
は径方向外方に環状に張り出るフランジ15が一体に形
成されている。パンチホルダ下半部12の中心部には2
本のコアロッド52、52が上下方向に挿通するように
なっている。
【0023】パンチホルダ上半部16の閉塞されている
上端部の中心からずれた位置にはコアロッド挿通用の孔
17、17が2箇所に穿設され、各コアロッド挿通用の
孔17内をパンチホルダ下半部12の中心部を挿通する
各コアロッド52が挿通するようになっている。
【0024】パンチホルダ上半部16の上面側の下パン
チ4のロックピン嵌合用の穴6に対応する部分にはロッ
クピン嵌合用の穴18が穿設され、これらのロックピン
嵌合用の穴6、18内にロックピン8を嵌合させること
で、パンチホルダ上半部16の上部に下パンチ4を固定
することができるものである。
【0025】パンチホルダ上半部16の上面側のロック
ピン嵌合用の穴18の外側の部分には所定の深さのねじ
穴19が複数箇所に螺設され、このねじ穴19に後述す
る下パンチ押え42のボルト挿通用の孔45内を挿通し
たボルト46を螺合させて締め付けることで、パンチホ
ルダ上半部16の上部に下パンチ押え42を固定するこ
とができるものである。
【0026】パンチホルダ上半部16の外周側下端部に
は径方向外方に環状に張り出るフランジ20が一体に形
成されている。
【0027】パンチホルダ上半部16とパンチホルダ下
半部12とは、カップリング21を介して相対的に回動
自在に連結されるようになっている。カップリング21
は2つ割りに形成される環状をなすものであって、内周
面側にはパンチホルダ下半部12のフランジ15とパン
チホルダ上半部16のフランジ20とを、径方向、軸方
向に所定の隙間をもって係合させるための溝22が環状
に設けられている。
【0028】すなわち、パンチホルダ下半部12の上部
にパンチホルダ上半部16を位置し、この状態で両者の
連結部にカップリング21を被嵌させて、カップリング
21の溝22内に両フランジ15、20を位置し、この
状態で2つ割りのカップリング21をボルト23によっ
て一体に固定することで、パンチホルダ下半部12とパ
ンチホルダ上半部16とを回動自在に連結することがで
きるものである。
【0029】アジャストスクリュー25は、環状に形成
されるものであって、内周面にはパンチホルダ下半部1
2のねじ13と相互に螺合するねじ26が螺設されてい
る。アジャストスクリュー25には、外周側から内周側
に貫通するねじ孔27が2箇所に螺設され、このねじ孔
27に螺合した止めねじ28の先端部をパンチホルダ下
半部12のねじ13に押圧することで、アジャストスク
リュー25とパンチホルダ下半部12との相対的な回動
を阻止することができるものである。
【0030】アジャストスクリュー押え30は、2つ割
りに形成される環状をなすものであって、上面側から下
面側に貫通するボルト挿通用の孔31が4箇所に穿設さ
れるとともに、上面側から下面側に貫通するロッププレ
ート固定用のねじ孔32が2箇所に螺設されている。
【0031】アジャストスクリュー押え30の上面側に
は後述するロックプレート36を位置させるための凹部
33が所定の深さで穿設されている。凹部33の内周面
は所定の角度のテーパ面34に形成され、このテーパ面
34と後述するロックプレート36のテーパ面40とが
相互に係合するようになっている。
【0032】アジャストスクリュー押え30の下面側に
はアジャストスクリュー25を径方向に所定の隙間をも
って係合させるための凹部35が所定の深さで穿設され
ている。凹部35の深さはアジャストスクリュー25の
厚みよりも浅く形成され、アジャストスクリュー押え3
0を下ベース49に固定した際に、凹部35内に位置し
たアジャストスクリュー25を凹部35の底面と下ベー
ス49との間で挟持固定するようになっている。
【0033】ロックプレート36は、扇板状に形成され
るものであって、上面側から下面側に貫通する長円形状
のボルト挿通用の孔37が1箇所に穿設され、このボル
ト挿通用の孔37内に挿通したボルト38をアジャスト
スクリュー押え30のロックプレート固定用のねじ孔3
2に螺合させて締め付けることで、アジャストスクリュ
ー押え30の上面側に固定されるものである
【0034】ロックプレート36の内周側には凸部39
a、凹部39bが交互に設けられてその部分にセレーシ
ョン状の歯部39が一体に形成され、この歯部39の凸
部39a、凹部39bとパンチホルダ下半部12の歯部
14の凹部14a、凸部14bとが相互に噛合するよう
になっている。
【0035】ロックプレート36の外周側はアジャスト
スクリュー押え30の上面側の凹部33のテーパ面34
と相互に係合するテーパ面40に形成されている。ロッ
クプレート36の下面側内周縁部には直線状の突起41
(又は所定の曲率を持った突起)が一体に形成され、こ
の突起41の先端がアジャストスクリュー押え30の凹
部33の底面に当接するようになっている。
【0036】したがって、ロックプレート36をアジャ
ストスクリュー押え30の上面側に位置し、ボルト挿通
用の孔37内に挿通したボルト38をアジャストスクリ
ュー押え30側のロックプレート固定用のねじ孔32に
螺合させて締め付けると、ロックプレート36のテーパ
面40がアジャストスクリュー押え30のテーパ面34
上をスライドして、締付け力の分力がロックプレート3
6を内径方向に移動させる力として作用し、ロックプレ
ート36側の歯部39の凸部39a、凹部39bとパン
チホルダ下半部12の歯部14の凹部14a、凸部14
bとが強力に噛合し、アジャストスクリュー押え30と
パンチホルダ下半部12との相対的な回動、すなわちア
ジャストスクリュー25とパンチホルダ下半部12との
相対的な回動を阻止することができるものである。
【0037】なお、ロックプレート36とアジャストス
クリュー押え30との間には上下方向に予め隙間を設け
ておく必要がある。隙間がないと、ロックプレート36
を内径方向へスムーズに移動させることができないから
である。ただし、隙間を設けただけでは、ロックプレー
ト36をボルト38で固定した場合に、ロックプレート
36が傾いてしまう。このため、ロックプレート36の
支点となり、傾きを抑えるための突起41をロックプレ
ート36の下面内周縁部に設けたものである。なお、ロ
ックプレート36はパンチホルダ11の中心を中心とし
て対向する位置に2枚取り付けられて使用されるもので
ある。
【0038】下パンチ押え42は、筒状に形成されるも
のであって、内周側上端部には径方向内方に張り出るフ
ランジ43が一体に形成され、このフランジ43を下パ
ンチ4のフランジ7の上部に係合させることで、下パン
チ4がパンチホルダ上半部16から脱落するのを阻止す
ることができるものである。
【0039】下パンチ押え42の筒状部44には上下方
向に貫通するボルト挿通用の孔45がパンチホルダ上半
部16の上面側のねじ穴19と同一ピッチで4箇所に穿
設され、このボルト挿通用の孔45内に挿通したボルト
46をパンチホルダ上半部16のねじ穴19に螺合させ
て締め付けることで、下パンチ押え42がパンチホルダ
上半部16の上部に固定されるものである。
【0040】なお、下パンチ押え42と下パンチ4との
間のスラスト方向及びラジアル方向にはそれぞれ隙間が
設けられ、この隙間によってアジャストスクリュー25
を回動させたときに下パンチ4とパンチホルダ11とが
回動方向に共回りするのを阻止できるものである。
【0041】そして、上記のように構成したこの実施の
形態による成形装置1によって圧粉体を成形するには、
まず、下ベース49と一体に下パンチ4を上昇させて、
下パンチ4の上端部を金型2の成形孔3内に下方から所
定の位置まで挿入し、この状態でパンチホルダ下半部1
2の中心部、パンチホルダ上半部16のコアロッド挿通
用の孔17及び下パンチ4のコアロッド挿通用の孔5内
にコアロッド52を挿通し、コアロッド52の先端を金
型2の上端面に一致させ、下パンチ4の上部に成形空所
53を形成する。
【0042】次に、下パンチ4の上部の成形空所53内
に金属粉末54を所定量充填するとともに、上ベース4
8と一体に上パンチ50を下降させて、上パンチ50の
下端部を金型2の成形孔3内に上方から挿入し、コアロ
ッド52の上端部を上パンチ50のコアロッド挿通用の
孔51内に挿通し、この状態でプレスによって上パンチ
50と下パンチ4との間に所定の圧力を加えて金属粉末
54を押し固める。
【0043】そして、所定の時間経過後に上パンチ50
を上ベース48と一体に上昇させて、上パンチ50の下
端部を金型2の成形孔3から抜き出すとともに、下パン
チ4を下ベース49と一体に上昇させて、下パンチ4の
上端を金型2の上端面に一致させ、圧粉体55を金型2
の成形孔3から抜き出す。
【0044】このようにして、2つの貫通孔56を有す
る圧粉体55が成形されるとともに、このような作業を
繰り返し行うことによって圧粉体55を連続して成形す
ることができるものである。
【0045】そして、上記の作業において、下パンチ4
の成形空所53に面する端面が摩耗したり、角が欠けた
りした場合には、下パンチ4の面修正を行うことになる
が、下パンチ4の長さが変わってしまう程の面修正をし
た場合には、高さ調整機構10によって下パンチ4の高
さを調整すればよいことになる。
【0046】すなわち、ロックプレート36をアジャス
トスクリュー押え30から取り外すとともに、アジャス
トスクリュー押え30を下ベース49から取り外し、ア
ジャストスクリュー25の止めねじ28を緩める。そし
て、アジャストスクリュー25の内側においてパンチホ
ルダ下半部12を時計回り又は反時計回りに回動させ
る。この場合、パンチホルダ下半部12とパンチホルダ
上半部16とはカップリング21を介して相対的に回動
自在となっているので、コアロッド52、52を挿通し
たままの状態でパンチホルダ上半部16側を固定してお
くことにより、パンチホルダ下半部12のみを回動させ
ることができ、パンチホルダ11、すなわち、下パンチ
4を上下方向の所定の位置に位置決めすることができる
ことになる。
【0047】そして、下パンチ4を所定の位置に位置決
めした後に、アジャストスクリュー25をアジャストス
クリュー押え30によって下ベース49側に固定すると
ともに、アジャストスクリュー押え30の上部にロック
プレート36を位置して、ロックプレート36の歯部3
9の凸部39a、凹部39bをパンチホルダ下半部12
の歯部14の凹部14a、凸部14bに噛合させ、この
状態でロックプレート36のボルト挿通用の孔37内に
ボルトを挿通させて、アジャストスクリュー押え30の
ロックプレート固定用のねじ孔32に螺合させ、所定の
トルクで締め付ける。
【0048】このようにして、アジャストスクリュー2
5とパンチホルダ下半部12との相対的な螺合位置を調
整することによって、下パンチ4の高さを調整すること
ができ、下パンチ4の金型2に対する位置関係を元の状
態に戻すことができるものである。
【0049】なお、前記の説明においては、パンチホル
ダ下半部12の歯部14の凹部14a、凸部14bは7
2等分で設けられているので、ロックプレート36を基
準として噛み合い位置を変えることによって、下パンチ
4の高さを微調整できるものである。この場合、歯部1
4のリードは1.5であるため、0.02飛び(1.5
/72=0.02)に段階的に高さ調整できる。勿論、
歯部14の凹部14a、凸部14bの等分数を変化させ
ることによっても、調整高さを変えることができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、下パンチの面修正を行って下パンチの長さが変わ
った場合であっても、高さ調整機構によって下パンチの
高さを調整することによって、下パンチと金型との位置
関係を元の状態に戻すことができることになる。そし
て、高さ調整機構を、アジャストスクリューとパンチホ
ルダとによって構成した場合には、パンチホルダのアジ
ャストスクリューに対する螺合の度合いを調整して、パ
ンチホルダのアジャストスクリューに対する上下方向の
相対的な取付け位置を調整することにより、パンチホル
ダの上部に位置する下パンチの金型に対する位置関係を
元の状態に戻すことができる。したがって、下パンチの
面修正を行って下パンチの長さが変わった場合であって
も、下パンチの高さを容易に元の状態に戻すことができ
ることになる。この場合、パンチホルダ及び下パンチに
コアロッドが挿通されていても、アジャストスクリュー
とパンチホルダとは相対的に回動可能となっているの
で、コアロッドの存在の有無に関わらずに下パンチの高
さを調整できるものである。したがって、従来のものの
ように、下パンチ及び下パンチ受け台を新しく作った
り、面修正した量に応じたスペーサを使用したり、面修
正した量に応じて下パンチ受け台を新しく作ったりする
必要がなくなり、下パンチの高さを調整するのに経費が
嵩んで製品の単価が高くなったりするようなことはな
く、簡単に下パンチの高さを調整することができること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による成形装置の一実施の形態の全体
を示した断面図であって、成形中の状態を示した断面図
である。
【図2】図1に示すものの成形終了後の状態を示した断
面図である。
【図3】図1に示すものの部分拡大図である。
【図4】パンチホルダ下半部の半断面である。
【図5】図4のA−A線に沿って見た部分拡大断面図で
ある。
【図6】パンチホルダ上半部の平面図である。
【図7】図6のB−B線に沿って見た断面図である。
【図8】カップリングの平面図である。
【図9】図8のC−C線に沿って見た説明図である。
【図10】アジャストスクリューの平面図である。
【図11】図10のD−D線に沿って見た断面図であ
る。
【図12】アジャストスクリュー押えの平面図である。
【図13】図12のE−E線に沿って見た断面図であ
る。
【図14】ロックプレートの平面図である。
【図15】図14のF−F線に沿って見た断面図であ
る。
【図16】図14の部分拡大図である。
【図17】従来の成形装置の一例を示した断面図であっ
て、成形終了後の状態を示した断面図である。
【図18】図17に示すものの成形中の状態を示した断
面図である。
【図19】圧粉体の一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1、61……成形装置 2、62……金型 3、63……成形孔 4、66……下パンチ 5、17、51、65、67、69……コアロッド挿通
用の孔 6、18……ロックピン嵌合用の穴 7、15、20、43……フランジ 8……ロックピン 10……高さ調整機構 11……パンチホルダ 12……パンチホルダ下半部 13、26……ねじ 14、39……歯部 14a、39b……凹部 14b、39a……凸部 16……パンチホルダ上半部 19……ねじ穴 21……カップリング 22……溝 23、38、46……ボルト 25……アジャストスクリュー 27……ねじ孔 28……止めねじ 30……アジャストスクリュー押え 31、37、45……ボルト挿通用の孔 32……ロックプレート固定用のねじ孔 33、35……凹部 34、40……テーパ面 36……ロックプレート 41……突起 42……下パンチ押え 44……筒状部 48……上ベース 49……下ベース 50、68……上パンチ 52、70……コアロッド 53、71……成形空所 54……金属粉末 55……圧粉体 56……貫通孔 64……下パンチ受け台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスに固定されるとともに、上下方向
    に貫通する成形孔を有する金型と、プレスの下ベースに
    取り付けられて下ベースと一体に上昇・下降可能である
    とともに、上昇時に先端部が金型の成形孔内に下方から
    挿入可能な下パンチと、プレスの上ベースに取り付けら
    れて上ベースと一体に上昇・下降可能であるとともに、
    下降時に先端部が金型の成形孔内に上方から挿入可能な
    上パンチとを具え、下パンチ及び上パンチの先端部を金
    型の成形孔内に挿入した際に両パンチ間で成形空所を形
    成し、該成形空所内に充填した成形材料にプレスによっ
    て圧力を加えることにより、成形空所の形状に合致した
    圧粉体を成形するようになっている成形装置において、
    前記下ベース側に、前記下パンチの高さを調整する高さ
    調整機構を設けたことを特徴とする成形装置。
  2. 【請求項2】 前記高さ調整機構は、前記下ベースに取
    り付けられて下ベースと一体に上昇・下降可能なアジャ
    ストスクリューと、アジャストスクリューに回動自在に
    螺着されるとともに、コアロッド挿通用の孔を有するパ
    ンチホルダとを具え、該パンチホルダの上部に、該パン
    チホルダのコアロッド挿通用の孔に対応する部分にコア
    ロッド挿通用の孔を有する下パンチを固定するように構
    成した請求項1記載の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記アジャストスクリューをアジャスト
    スクリュー押えを介して前記下ベースに取り付けるよう
    に構成した請求項2記載の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記アジャストスクリュー押えと前記パ
    ンチホルダとの間に、両者の相対的な回動を阻止するロ
    ックプレートを設けた請求項3記載の成形装置。
  5. 【請求項5】 前記パンチホルダは、前記アジャストス
    クリューに回動自在に螺着されるパンチホルダ下半部
    と、パンチホルダ下半部の上部に回動自在に装着される
    パンチホルダ上半部とからなり、パンチホルダ下半部と
    パンチホルダ上半部とをカップリングを介して回動自在
    に連結した請求項4記載の成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104889389A (zh) * 2015-06-09 2015-09-09 宁波汇众粉末机械制造有限公司 一种可调式模架及具有该模架的粉末成形、整形机
JP2019005786A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 住友電工焼結合金株式会社 パンチの修正方法

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