JP2000117084A - 混合装置 - Google Patents

混合装置

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JP2000117084A
JP2000117084A JP10287582A JP28758298A JP2000117084A JP 2000117084 A JP2000117084 A JP 2000117084A JP 10287582 A JP10287582 A JP 10287582A JP 28758298 A JP28758298 A JP 28758298A JP 2000117084 A JP2000117084 A JP 2000117084A
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  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量のパテでも均一に且つ効率的に撹拌混合
できる混合装置の提供。 【解決手段】 本体上で駆動装置により水平面内で回転
される回転テーブル上に保持手段によって容器外底部を
着脱可能に保持し、一端部が容器内に位置する撹拌具の
他端部の本体との枢支部に、駆動装置により本体側で一
定角度範囲で揺動する揺動軸の揺動運動を揺動伝達手段
によって伝達して撹拌具に水平面内の揺動運動を与え、
容器内の材料を回転テーブルによる容器回転と撹拌具揺
動との相対運動によって撹拌混合する混合装置。保持手
段は、補助保持手段によって小径の別の容器を回転テー
ブル上に着脱可能に保持でき、揺動伝達手段は、揺動軸
の揺動運動を、一定角度範囲のまま撹拌具枢支部へ伝達
する第1の伝達手段と、一定角度範囲より狭い角度範囲
で撹拌具枢支部へ伝達するために両角度範囲の差を吸収
する遊び機構を備えた第2の伝達手段とを含むものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内装工事、
塗装工事等で下地調整を目的としたパテ施工に際して、
パテを撹拌混合するための混合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、従来から壁紙貼り付け等の内
装施工の際には、その下地調整として下地の不陸調整を
目的としたパテ塗布作業が行われている。下地調整用パ
テには、主にペースト型と粉末型とがあるが、工期の短
縮・ヤセ・持ち運びの簡便さから現在では粉末型パテの
使用が多い。
【0003】この粉末型パテは、粉末状パテ(パテ粉)
と水とを撹拌混合して練り、適度の粘度に調整した後に
使用するものである。撹拌混合には、バケツ等の金属製
あるいはプラスチック製の容器にパテ粉と水とを入れ、
電動ドリルの回動軸に撹拌羽根を取付け、作業者が電動
ドリルを持って容器内に撹拌羽根を入れ、ドリルを駆動
して回動軸を回転させることによって撹拌羽根でパテ粉
と水を混合し、練り上げていた。また、直接パテベラや
ゴムベラ等の用具を用いて作業者自身が混合作業を行っ
ていた。
【0004】しかし、現在では、パテ調整作業の短縮化
や作業者への負担軽減とともに、より均一なパテ混合を
目的として、装置を用いて混合作業を機械化させてい
る。従来の混合装置としては、バケツ等の容器を回転テ
ーブル上に載置固定し、このテーブルをモータ等の駆動
機構によって水平方向へ回転させると共に、容器内に挿
入状態で取付けられた撹拌羽根を揺動させることによっ
て、容器の回転と撹拌羽根の揺動との相対運動で容器内
のパテ粉と水を撹拌混合し、適度な粘度になるまで練り
上げる構成のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、市販の粉末状パ
テは約4〜5kgで1袋となっており、混合作業は1袋
単位で行うのが一般的であることから、混合装置も、1
袋(5kgとして)のパテ粉と水とを混合するのに充分
な約14Lの容器(バケツ)をセットできる設計となっ
ている。
【0006】しかしながら、現場によっては少量のパテ
しか必要ない場合があり、この際、少量のパテ粉と水と
の混合を上記の如き混合装置を用いて大径の容器内で行
うと、容器の回転と撹拌具の揺動との相対運動範囲に亘
って材料が広がらないため、逆にパテを均一に混合して
所望の粘度まで練り上げることが非常に困難となる。結
局、作業者自身がパテベラ等で撹拌したり、電動ドリル
を用いたりしていた。従って、少量のパテ調整でありな
がら、作業者の負担の増加やパテ混合の不均一性等の問
題が再び生じ、パテ施工の工程全体として作業効率の低
下を招くことになる。
【0007】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、通常
にパテ1袋単位の撹拌混合だけでなく、少量のパテでも
均一に且つ効率的に撹拌混合できる混合装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る混合装置では、駆動装
置を備えた本体と、本体上で駆動装置により水平面内で
回転される回転テーブルと、混合すべき材料を収容した
容器の外底部を回転テーブル上に着脱可能に保持する保
持手段と、回転テーブル上に保持された容器内に一端部
が位置するように他端部で本体に枢支された撹拌具と、
駆動装置により本体側で一定の角度範囲で揺動する揺動
軸と、撹拌具の枢支部に揺動軸の揺動運動を伝達して撹
拌具に水平面内の揺動運動を与える揺動伝達手段とを備
え、容器内の材料を回転テーブルによる容器の回転と撹
拌具の揺動との相対運動によって撹拌混合する混合装置
において、前記保持手段は、前記容器よりも小径の別の
容器を回転テーブル上に着脱可能に保持する補助保持手
段を含み、前記揺動伝達手段は、揺動軸の揺動運動を前
記一定角度範囲のまま撹拌具の枢支部へ伝達する第1の
伝達手段と、揺動軸の揺動運動を前記一定角度範囲より
狭い角度範囲で伝達する第2の伝達手段とを含み、第2
の伝達手段は、前記一定角度範囲と前記狭い角度範囲と
の差を吸収する遊び機構を備えているものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る混合装
置は、請求項1に記載の混合装置において、撹拌具が第
1の撹拌具と第2の撹拌具とを含み、第1の撹拌具は枢
支部に第1の伝達手段を一体に備え、第2の撹拌具は枢
支部に第2の伝達手段を一体に備えたものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る混合装
置は、請求項1に記載の混合装置において、第1の伝達
手段と第2の伝達手段が共通の撹拌具の枢支部に交換可
能に装着される別体のアタッチメントとして構成されて
いるものである。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る混合装
置は、請求項1に記載の混合装置において、揺動軸が径
方向に突出する突起部を備え、第1の伝達手段と第2の
伝達手段がそれぞれ揺動軸に嵌合するソケット部を含
み、第1の伝達手段のソケット部には前記突起部と実質
的に遊び無く係合して揺動軸の揺動運動を前記一定角度
範囲で撹拌具に伝達する第1の穴が設けられ、第2の伝
達手段のソケット部には前記突起部と遊びをもって係合
して揺動軸の揺動運動を前記狭い角度範囲で撹拌具に伝
達する第2の穴が設けられ、第2の穴が揺動軸の周方向
に延在する長穴として前記遊び機構を形成しているもの
である。
【0012】さらに、請求項5に記載の発明に係る混合
装置は、請求項1に記載の混合装置において、保持手段
が第1の保持部材と第2の保持部材とを含み、第1の保
持部材は前記別の容器よりも大径の前記容器を保持する
ために回転テーブルに固定設置され、第2の保持部材は
前記別の容器を保持するために第1の保持部材の内側で
回転テーブルに着脱可能に取付けられるものである。
【0013】また、請求項6に記載の混合装置は、請求
項1に記載の混合装置において、保持手段が第1の保持
部材と第2の保持部材とを含み、第1の保持部材は前記
別の容器よりも大径の前記容器を保持するために回転テ
ーブルに固定設置され、第2の保持部材は前記別の容器
を保持するために第1の保持部材の内側で回転テーブル
のテーブル面に没入可能に突設されているものである。
【0014】本発明の混合装置は、大径の容器を回転テ
ーブル上に着脱可能に保持する保持手段が、補助保持手
段を介して別の小径容器を着脱可能に保持できるもので
あると共に、撹拌具を大径容器内で一定角度範囲に揺動
させる揺動伝達手段が第2の伝達手段によって小径容器
に合わせた狭い角度範囲で撹拌具を揺動運動させること
ができるものであるため、例えば大径容器が通常のパテ
粉1袋単位で撹拌混合するのに対応したものとすれば、
本発明の混合装置においては従来は手作業で行っていた
少量のパテ粉の撹拌混合を、小径容器を用いて容器回転
と撹拌具揺動との相対運動を小さくした範囲内で良好に
行うことができる。
【0015】従って、本発明による混合装置を用いれ
ば、施工に必要なパテが少量である場合も、少量のパテ
粉と水を均一に且つ効率的に撹拌混合でき、作業者の負
担も低減され、パテ施工工程全体の効率向上が図れる。
【0016】なお、本発明の揺動伝達手段の第2の伝達
手段は、大径容器での撹拌混合時に第1の伝達手段によ
って撹拌具へ伝達される揺動軸の一定角度範囲の揺動運
動に対して、小径容器での撹拌混合時において揺動軸の
揺動角度範囲を狭くして撹拌具に伝達することによって
小径容器に対応させるものである。
【0017】即ち、図4に示すように、本来の揺動軸の
一定角度範囲での揺動運動が第1伝達手段によって伝達
された撹拌具の大径容器内における揺動運動の範囲D
は、小径容器内で必要な撹拌具の揺動運動範囲dに対し
て、範囲A×2だけ余計である。そこで、第2の伝達手
段は、小径容器内での撹拌具の揺動運動を範囲dに狭め
るために、揺動軸の揺動運動の本来の一定角度範囲を狭
い角度範囲へ調整したうえで撹拌具へ伝達するものでな
ければならないが、これは、第2の伝達手段が両者の角
度範囲の差を吸収する遊び機構を備えることによって実
現できる。
【0018】このような伝達手段は、撹拌具に一体的に
設けられた構成としても、あるいは撹拌具と別体のアタ
ッチメントとして構成されるものとしてもいずれでも良
い。前者の場合、第1の伝達手段と第2の伝達手段をそ
れぞれ備えた別体の第1の撹拌具と第2の撹拌具とを用
意し、揺動軸に対して大径容器での撹拌混合時には第1
の撹拌具が取付けられ、小径容器での撹拌混合時には第
2の撹拌具が取付けられる。
【0019】また、後者の場合は、第1の伝達手段を備
えた第1のアタッチメントと第2の伝達手段と備えた第
2のアタッチメントとをそれぞれ別体に用意し、揺動軸
に対して共通の撹拌具を、大径容器での撹拌混合時には
第1のアタッチメントを介して取付け、小径容器での撹
拌混合時には第2のアタッチメントを介して取付ける。
【0020】以上のように、伝達手段が、撹拌具に一体
に設けられたもの、また同一の撹拌具に対して交換可能
に取付けられるアタッチメントとして構成されるもの、
いずれにしても、揺動軸を揺動させる駆動系を調整しな
おすというような複雑で面倒な作業を必要とせず、揺動
軸に対して部材を交換して取付けるという簡単な作業だ
けで、撹拌具の揺動運動の角度範囲を異なる径の容器に
それぞれ対応したものに容易に変更できる。
【0021】また、これら伝達手段を揺動軸へ取付ける
構成としては、揺動軸に形成された径方向に突出する突
起部に対して嵌合する穴を備えたソケット部を伝達手段
に設ける構成が簡便である。第1の伝達手段のソケット
部の第1の穴は、前記突起部と実質的に遊び無く係合し
て揺動軸の揺動運動を前記一定角度範囲で撹拌具に伝達
するものとし、第2の伝達手段のソケット部の第2の穴
は、揺動軸の周方向に延在する長穴として遊び機構を形
成するものとする。これによって、第2の穴は前記突起
部と遊びをもって係合するため、この遊び部分が前記一
定角度範囲と狭い角度範囲との差を吸収し、揺動軸の揺
動運動を前記狭い角度範囲で撹拌具に伝達することとな
る。
【0022】また、容器の外底部を回転テーブル上に着
脱可能に保持し、別の小径の容器を保持するための補助
保持手段を有する保持手段としては、大径の容器を保持
するための第1の保持手段と、小径の別の容器を保持す
るための第2の保持手段とからなる構成が挙げられる。
保持手段は、保持する容器の外底部に合致する形状を持
つものとすると、小径容器用の第2の保持手段は第1の
保持手段より小さく、その内側に設置することができ
る。
【0023】従って、第2の保持手段は、第1の保持手
段を回転テーブルから取り外して交換される構成ではな
く、第1の保持手段は回転テーブルに固定設置されるも
のとし、この第1の保持手段を取り外すことなくその内
側で回転テーブルに取付ける構成とすることができる。
これは、第1の保持手段を取り外す手間が必要ない分だ
け作業時間が短縮化する。この場合、第2の保持手段を
第1の保持手段の内側で回転テーブルに着脱可能に取付
けられるものとすれば、第2の保持手段をそれぞれ異な
る複数の小径の容器に応じて選択することができる。
【0024】また、第2の保持手段を第1の保持手段の
内側で回転テーブルのテーブル面に没入可能に突設され
ているものとすれば、第2の保持手段を取り外したり設
置したりすることなく、大径の容器を設置することも小
径の容器を設置することもできるため、より作業工程が
簡略化される。
【0025】また、第1の保持手段としては、回転テー
ブルと一体に形成されたものでも良い。このような保持
手段としては、たとえば、籠形状のものが挙げられる。
これは、回転テーブルを内底面として周上の籠側面内に
容器外底部がはめ込まれるものである。この場合、着脱
可能に取付けられる第2の保持手段も籠形状とすると、
その下面部に第1の保持手段の内底面に嵌合する係止部
を形成すれば良い。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態として、第
1の保持手段が回転テーブルと一体に形成された混合装
置を図1〜図3に示す。図1は本実施形態による混合装
置の概略構成図であり、図2は、本実施形態の第1の保
持手段と第2の保持手段の構成を説明する模式図であ
る。図3は本混合装置における第2の伝達手段と揺動軸
の構成を説明する概略部分拡大図である。
【0027】本実施形態による混合装置は、第1の保持
手段である保持枠5が周上に一体に形成された回転テー
ブル3が、本体1内に搭載された駆動装置2により本体
1上に水平面内で回転可能に固定設置されている。保持
枠5は、1袋5kgのパテ粉を必要量の水と撹拌混合し
練り上げるのに適した不図示の約14L容量の円柱型バ
ケツ(大径容器)の外底部形状に嵌合する内周形状を持
つものである。
【0028】本実施形態においては、第2の保持手段と
して、5L容量の円柱型小径バケツ9の外底部形状に嵌
合する内周形状を持つ保持枠部材6を備えている。この
保持枠部材6は、底面の一部を構成する径方向に伸びた
桟部7の下面にそれぞれ係止突起8が突設されている。
【0029】この係止突起8が回転テーブル3の底面の
一部を構成する径方向に伸びた桟部4のエッジ部に回転
テーブル3の回転方向と対向する方向に嵌合して係止さ
れることによって、保持枠部材6が回転テーブル3に設
置され、回転テーブル3の回転に伴って保持枠部材6も
一体的に回転し、保持枠部材6に設置された小径バケツ
9も水平面内方向に回転する。
【0030】従って、本実施形態では、回転テーブル3
の保持枠5から大径バケツを取り外して保持枠部材6を
回転テーブルに取り付け、小径バケツ9を保持枠部材6
に嵌め込むという簡単な工程で、混合装置を少量のパテ
調整モードに容易に切換えることができる。
【0031】また、本混合装置では、本体1上の回転テ
ーブル3から所定距離離れた位置に、駆動装置2によっ
て一定の角度範囲で揺動する揺動軸10が垂直上方に突
設されている。この揺動軸10は、先端部11に径方向
に突設された突起12を持ち、一端側にバケツ内で揺動
して中の材料を撹拌混合するための撹拌羽根を備えた撹
拌具の他端側のソケット部の穴が突起に係合することに
よって撹拌具を枢止し、揺動軸10の揺動がこのソケッ
ト部から伝達されたバケツ内で一端側の撹拌羽根を揺動
させる。
【0032】大径バケツによる撹拌混合を行う場合に用
いるための第1の撹拌具(不図示)は、ソケット部の穴
は、遊びなく突起12に係合するものとし、揺動軸10
の一定角度範囲の揺動運動をそのまま撹拌具へ伝達し、
一端側の撹拌羽根をバケツ内で揺動させる。即ち、揺動
軸10の揺動運動の一定角度範囲は、図4に示すように
撹拌羽根が大径のバケツ内をその壁面から対向する壁面
までの予め定められた距離範囲D内で揺動するように予
め設定されている。
【0033】本実施形態では、小径バケツ9での撹拌混
合に対応した揺動運動をさせるための第2の伝達手段と
してのソケット部14を他端側に有する別の第2の撹拌
具13を備えた。この撹拌具13は、第1の撹拌具と同
様に一端側にバケツ内で揺動して中の材料を撹拌混合す
るための撹拌羽根16を有し、ソケット部14には、図
3に示すように、突起12に対して遊びをもって係合す
る周方向に延在する長穴15が形成されている。
【0034】この長穴15の遊び分が、図4で説明した
ように、小径バケツ内で必要な撹拌羽根16の揺動運動
範囲dと大径バケツ内での撹拌羽根の揺動運動範囲Dと
の差に相当する揺動軸10の揺動運動の角度範囲の差を
吸収する。
【0035】従って、本実施形態の混合装置では、駆動
系を調整するという複雑で面倒な作業を行うことなく、
第1の撹拌具を第2の撹拌具13へ交換するという簡単
な作業だけで、撹拌羽根16の揺動運動範囲を大径バケ
ツに適したものから小径バケツに適したものへと容易に
変更することができる。
【0036】通常、撹拌羽根は、最もバケツ側壁面に近
づく揺動範囲の両端位置で該バケツ側壁内面に縁部が接
するように設定される。これは、撹拌羽根とバケツ側壁
内面との間に間隙があると、壁面付近にパテ材料が滞留
して充分な撹拌混合が行われない可能性があるためであ
る。一方、本実施形態において、小径バケツ9での撹拌
混合に対応して撹拌具13に交換した場合、撹拌羽根1
6の縁部が揺動範囲両端位置でバケツ9の側壁内面から
離れていること、あるいは近すぎることも考えられる。
【0037】そこで、図5にに示すように、撹拌羽根1
6xが撹拌具13本体に対して水平方向に移動可能な構
成とし、バケツ9の側壁内面に縁部が接する位置で固定
されるように位置調節機構17を備えることが望まし
い。これにより、撹拌具13を揺動軸10に取付けた
後、撹拌羽根16xをバケツ側壁内面に近づけあるいは
離して適切な位置に調節することができる。
【0038】なお、以上の実施の形態においては、それ
ぞれソケット部に異なる穴が形成された第1の撹拌具と
第2の撹拌具を備え、大径バケツでの大量パテ撹拌混合
を行う場合と、小径バケツでの少量パテ撹拌混合を行う
場合とで、両撹拌具を使い分ける構成を示したが、撹拌
具とソケット部を着脱可能な別体のアタッチメント部材
とし、共通の撹拌具に対してそれぞれ異なる穴が形成さ
れた第1のアタッチメントと第2のアタッチメントを備
え、両アタッチメントを混合装置上の大径バケツと小径
バケツの交換に応じて取り替えて撹拌具を揺動軸に取付
ける構成としても良い。
【0039】また、上記実施形態では、揺動軸の揺動運
動の一定角度範囲を狭い角度範囲として撹拌具へ伝達す
るために、第2の伝達手段であるソケット部の穴を周方
向に延在する長穴とすることによって揺動軸の突起に遊
びを持って係合する遊び機構を設けたが、その他に、駆
動系を調整することなく揺動軸の一定角度範囲の揺動運
動を狭い角度範囲へ用意に変更できる構成であれば利用
可能である。
【0040】また、上記実施の形態では、小径バケツを
保持する第2の保持手段としての保持枠部材は、回転テ
ーブルに対して着脱可能に取付けられる構成としたが、
回転テーブルに第1の保持手段としての保持枠の内側に
突設する組込みタイプの構成としても良い。この場合、
保持枠5による大径バケツの保持を邪魔することがない
構成とする必要がある。
【0041】例えば、図6の縦断面図及び上方から見た
平面図に示すように、保持枠部材26をバネ機構27を
介して回転テーブル23に形成されたスリット溝24内
に没入可能に固定し、保持枠部材26上に大径バケツを
載せると、保持枠部材26の上端がテーブル面まで沈み
込む構成とすれば、保持枠部材26の影響を受けること
なく大径バケツは保持枠25に保持される。なお、保持
枠部材26は全周に亘って連続した枠となっているが、
周上に配列された不連続な枠部材から構成されたもので
も良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の混合装置
によれば、通常の大量パテ調整だけでなく、一部の部材
を降下、取付けるという簡単な作業で、従来は手作業で
あった少量のパテ調整のための撹拌混合作業を同一装置
で行うことができるため、少量パテの均一混合を短時間
で行えると共に、作業者の負担も軽減でき、パテ施工工
程全体の効率化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としての混合装置の概略
構成図である。
【図2】図1の混合装置における第1および第2の保持
手段の構成を説明する模式図である。
【図3】図1の混合装置における撹拌具と揺動軸との係
合部を説明する概略部分図である。
【図4】本発明の混合装置における揺動軸による撹拌具
の大径容器および小径容器内での揺動運動角度範囲を示
した模式図である。
【図5】撹拌具の異なる構成の一例を示した概略部分図
である。
【図6】図1に示した実施の形態とは異なる構成の保持
手段の一例を説明する概略構成図である。
【符号の説明】
1:本体 2:駆動装置 3,23:回転テーブル 4:桟部 5,25:保持枠 6,26:保持枠部材 7:桟部 8:係止突起 9:小径バケツ 10:揺動軸 11:先端部 12:突起 13:撹拌具 14:ソケット部 15:穴 16,16x:撹拌羽根 17:位置調節機構 24:スリット溝 27:バネ機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置を備えた本体と、本体上で駆動
    装置により水平面内で回転される回転テーブルと、混合
    すべき材料を収容した容器の外底部を回転テーブル上に
    着脱可能に保持する保持手段と、回転テーブル上に保持
    された容器内に一端部が位置するように他端部で本体に
    枢支された撹拌具と、駆動装置により本体側で一定の角
    度範囲で揺動する揺動軸と、撹拌具の枢支部に揺動軸の
    揺動運動を伝達して撹拌具に水平面内の揺動運動を与え
    る揺動伝達手段とを備え、容器内の材料を回転テーブル
    による容器の回転と撹拌具の揺動との相対運動によって
    撹拌混合する混合装置において、 前記保持手段は、前記容器よりも小径の別の容器を回転
    テーブル上に着脱可能に保持する補助保持手段を含み、 前記揺動伝達手段は、揺動軸の揺動運動を前記一定角度
    範囲のまま撹拌具の枢支部へ伝達する第1の伝達手段
    と、揺動軸の揺動運動を前記一定角度範囲より狭い角度
    範囲で伝達する第2の伝達手段とを含み、 第2の伝達手段は、前記一定角度範囲と前記狭い角度範
    囲との差を吸収する遊び機構を備えていることを特徴と
    する混合装置。
  2. 【請求項2】 撹拌具が第1の撹拌具と第2の撹拌具と
    を含み、第1の撹拌具は枢支部に第1の伝達手段を一体
    に備え、第2の撹拌具は枢支部に第2の伝達手段を一体
    に備えたことを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
  3. 【請求項3】 第1の伝達手段と第2の伝達手段が共通
    の撹拌具の枢支部に交換可能に装着される別体のアタッ
    チメントとして構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の混合装置。
  4. 【請求項4】 揺動軸が径方向に突出する突起部を備
    え、第1の伝達手段と第2の伝達手段がそれぞれ揺動軸
    に嵌合するソケット部を含み、第1の伝達手段のソケッ
    ト部には前記突起部と実質的に遊び無く係合して揺動軸
    の揺動運動を前記一定角度範囲で撹拌具に伝達する第1
    の穴が設けられ、第2の伝達手段のソケット部には前記
    突起部と遊びをもって係合して揺動軸の揺動運動を前記
    狭い角度範囲で撹拌具に伝達する第2の穴が設けられ、
    第2の穴が揺動軸の周方向に延在する長穴として前記遊
    び機構を形成していることを特徴とする請求項1に記載
    の混合装置。
  5. 【請求項5】 保持手段が第1の保持部材と第2の保持
    部材とを含み、第1の保持部材は前記別の容器よりも大
    径の前記容器を保持するために回転テーブルに固定設置
    され、第2の保持部材は前記別の容器を保持するために
    第1の保持部材の内側で回転テーブルに着脱可能に取付
    けられることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
  6. 【請求項6】 保持手段が第1の保持部材と第2の保持
    部材とを含み、第1の保持部材は前記別の容器よりも大
    径の前記容器を保持するために回転テーブルに固定設置
    され、第2の保持部材は前記別の容器を保持するために
    第1の保持部材の内側で回転テーブルのテーブル面に没
    入可能に突設されていることを特徴とする請求項1に記
    載の混合装置。
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CN116690831A (zh) * 2023-07-10 2023-09-05 广州市富金塑料制品有限公司 一种塑料制品原料均匀混合搅拌设备

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