JP2000116084A - 永久磁石式リラクタンス型回転電機 - Google Patents

永久磁石式リラクタンス型回転電機

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JP2000116084A
JP2000116084A JP10275922A JP27592298A JP2000116084A JP 2000116084 A JP2000116084 A JP 2000116084A JP 10275922 A JP10275922 A JP 10275922A JP 27592298 A JP27592298 A JP 27592298A JP 2000116084 A JP2000116084 A JP 2000116084A
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政憲 新
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力にして広範囲の可変速運転が可能な永
久磁石式リラクタンス型回転電機を実現する。 【解決手段】 回転子3の磁極間部外周面が、回転子3
の磁極部外周面より凹んで形成される。永久磁石6は、
各磁極部の磁極軸方向に沿って各磁極部を挟むように設
けられ、かつ磁極間部を通る電機子の磁束を打ち消すよ
うに磁化される。これにより回転子3と固定子1の間の
空隙長は円周方向に変化し、回転子3は磁気的に凹凸部
を形成する。永久磁石6の半径方向外端部と回転子外周
面との間には、回転子鉄心の一部が介在される。この回
転子鉄心部分は、無負荷時における電機子コイルへの鎖
交磁束密度が所定の値となるような径方向の厚さを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式リラク
タンス型回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】リラクタンス型回転電機は、一般に、電
機子コイルを有する固定子と、固定子の中で回転する回
転子とによって構成されており、回転子には界磁を形成
するコイルが設けられず、凹凸のある鉄心のみで形成さ
れている。従って、従来の回転電機に比較して構造を簡
素化でき、安価にできるといった特徴がある。
【0003】このリラクタンス型回転電機は、回転子に
凹凸があるため凸部では磁気抵抗が小となり、凹部では
逆に磁気抵抗が高くなる。これにより、凸部と凹部上の
固定子との空隙部分では、電機子コイルに電流を流すこ
とにより蓄えられる磁気エネルギが異なってくる。リラ
クタンス型回転電機は、この磁気エネルギの変化によっ
て出力が発生する。なお、この凹凸部は幾何的に形成さ
れるのみでなく、磁気的に凹凸を形成できるように、即
ち磁気抵抗、磁束密度が回転子の回転位置によって異な
るような形状であれば良い。
【0004】他の高性能な回転電機として、永久磁石回
転電機がある。この場合、電機子は永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機と同様であるが、回転子は鉄心と回転子
のほぼ全周にわたり配置される永久磁石とにより構成さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の回転
電機では、次のような問題点があった。上述したよう
に、リラクタンス型回転電機は、回転子鉄心表面に形成
された凹凸により回転位置に応じて磁気抵抗を異なら
せ、以って変化した磁気エネルギにより出力を得るよう
にしている。しかしながら、固定子コイルに流れる電流
が増加すると、これに伴って鉄心の凸部では磁気飽和領
域が拡大し、磁極間部分となる凹部に漏れる磁束が増加
して有効な磁束は減少し、出力は低下してしまう。ある
いは、鉄心の凸部の磁気飽和で生じる漏れ磁束により、
空隙磁束密度の変化が緩やかになり、磁気エネルギの変
化が小となる。このため、電流に対して出力の増加率が
低下し、やがて出力は飽和してしまう。
【0006】一方、他の方式の高出力の回転電機として
高磁気エネルギ積の希土類永久磁石を適用した永久磁石
電動機では、回転子鉄心の表面に永久磁石を配置してい
るので、界磁に高エネルギの永久磁石を適用することに
より、高磁界を電動機のエアギャップに形成できて小
形、高出力が可能となる。しかしながら、永久磁石の磁
束は一定であるので、高速回転時に電機子コイルに誘導
される電圧は回転速度に比例して大きくなる。このた
め、高速回転までの広範囲の可変速運転を行おうとして
も、界磁磁束を減らすことができないため、電源電圧を
一定とする基底速度の2倍以上の定出力運転は困難であ
った。
【0007】また、回転中に電機子コイルやインバータ
において電気的に短絡されると、誘起電圧で短絡電流が
流れて過大なブレーキ力が作用する。さらには、電機子
コイルを焼損することにもなる。
【0008】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、高出力かつ広範囲の可変速運転が可能な永久磁
石式リラクタンス型回転電機を提供することを目的とす
る。本発明の他の目的は、回転中における過大なブレー
キ力の発生や電機子コイルの焼損を防止することができ
る永久磁石式リラクタンス型回転電機を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、電機子コイルを有する固
定子と、磁気的に凹凸部を形成する回転子鉄心からなる
略円筒状の回転子と、前記回転子の各磁極軸に沿った方
向に配置される永久磁石とを有する永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機において、前記回転子の磁極間部外周面
は、回転子の磁極部外周面より凹んで形成されると共
に、前記永久磁石は、各磁極間部の回転子円周方向両端
に設けられ、かつ磁極間部を通る電機子の磁束を打ち消
すように磁化されていることを特徴としている。
【0010】この請求項1の発明の永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機では、回転子の磁極間部となる外周面が
磁極部となる外周面より凹んで形成されるため、回転子
・固定子間の空隙長は変化し、回転子は磁気的に凹凸部
を形成することになる。また永久磁石は、各磁極間部の
回転子円周方向両端に設けられ磁極間部を通る電機子の
磁束を打ち消すように磁化されているため、この方向で
は磁気抵抗が高くなり、空隙磁束密度に凹凸ができ、こ
の磁気エネルギ変化によって大きなトルクを発生するこ
とができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の永久磁石式
リラクタンス型回転電機において、前記回転子半径方向
における永久磁石の外側端部と、前記回転子の外周面と
の間には回転子鉄心の一部が介在されることを特徴とし
ている。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の永久磁石式
リラクタンス型回転電機において、前記回転子半径方向
における永久磁石の外側端部と前記回転子の外周面との
間に介在する回転子鉄心部分は、電機子電流の磁束で磁
気飽和する半径方向の厚さを有することを特徴としてい
る。
【0013】請求項4の発明は、請求項2の永久磁石式
リラクタンス型回転電機において、前記回転子半径方向
における永久磁石の外側端部と前記回転子の外周面との
間に介在する回転子鉄心部分は、磁極間中央の半径方向
の厚さより薄い厚さを有することを特徴としている。
【0014】請求項5の発明は、請求項2乃至4の永久
磁石式リラクタンス型回転電機において、前記回転子半
径方向における永久磁石の外側端部と前記回転子の外周
面との間に介在する回転子鉄心部分は、前記電機子コイ
ルに流れる電流がゼロの時、電機子コイルと鎖交する永
久磁石の磁束において、空隙磁束密度が0.1T以下に
なるような厚さを有することを特徴としている。
【0015】これら請求項2乃至5の発明の永久磁石式
リラクタンス型回転電機では、回転子半径方向における
永久磁石の外側端部と、回転子の外周面との間に回転子
鉄心の一部が介在されるため、電機子コイルに流れる電
流がゼロの時、即ち無負荷時には永久磁石からの磁束が
回転子鉄心内で閉じることとなり、電機子コイルでの誘
起電圧をほぼゼロとして、固定子側からブレーキのかか
らない定常回転を継続することができる。また、回転中
に電機子コイルやインバータに電気的な短絡が生じたと
しても、誘起電圧はほぼ0なので、短絡電流は流れな
い。したがって、短絡が生じても過大なブレーキ力が生
じたり、電機子コイルが焼損したりすることを防止する
ことができる。また、負荷時には磁極軸方向の電流によ
る磁束の一部が、永久磁石外側の鉄心部分を通り、磁極
間部分の円周方向両端において磁気飽和させる。これに
より、永久磁石の磁束は、回転子外へと分布することと
なり、電機子コイルと鎖交して出力や力率が向上する。
【0016】請求項6の発明は、請求項2乃至5の永久
磁石式リラクタンス型回転電機において、前記回転子半
径方向における永久磁石の外側端部と、前記回転子の外
周面との間には回転子鉄心の一部とに加え、空洞部が形
成されることを特徴としている。
【0017】請求項7の発明は、請求項6の永久磁石式
リラクタンス型回転電機において、前記空洞部に非磁性
材が埋設されることを特徴としている。
【0018】これら請求項6及び7の発明の永久磁石式
リラクタンス型回転電機では、回転子半径方向における
永久磁石の外側端部と、回転子の外周面との間に空洞部
あるいは非磁性材も形成されるため、これら空洞部ある
いは非磁性材が磁気抵抗となり、磁極側から磁極間側へ
の漏れ磁束を効果的に減少させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
永久磁石式リラクタンス型回転電機を図を用いて説明す
る。
【0020】図1は本発明による永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の半径方向断面を示している。こ
の実施形態の永久磁石式リラクタンス型回転電機は、4
極の電機子コイル2を備えた固定子1と、略円筒形の回
転子3とから構成される。
【0021】本発明の特徴たる回転子3の構造に関し、
回転子鉄心4は、略円筒形状の軟鋼S45C、または積
層された略円形状の珪素鋼板などの磁性材料で構成され
る。回転子鉄心4の各磁極軸に沿った方向には、磁極幅
の間隔をあけて半矢印型の空洞部5が形成される。即
ち、この実施形態では、4極電機子コイル2は、4つの
磁極が十字状に配置されるため、これに伴い空洞部5は
各磁極を両側から挟み込む位置に形成されることとな
る。
【0022】磁気的に凹凸を形成するため、回転子鉄心
4の各磁極に挟まれた扇型の部分、即ち4つの磁極間部
分の外周は、十字状の磁極部分の外周に比べ、若干凹ん
で形成される。これら磁極間部分の外周と固定子1との
間には空隙部7が形成される。磁極軸に沿って形成され
た各空洞部5は、その回転子半径方向における外側端部
が、磁極間部分の外周面よりも内側の位置までに止めら
れ、かつ回転子半径方向における内側端部が、磁極間部
分を挟んで隣り合う空洞部5と干渉しないような位置に
止められる。
【0023】以上のように形成された各空洞部5には、
例えばNdFeB系の矩形の永久磁石6が、その長手方
向一端を空洞部5の内側端部に接するようにし、かつ他
端の周囲には略三角形のスペース5aを残すようにして
埋設され、例えば接着剤で固定される。この永久磁石6
は磁極軸と直交する方向に磁化されていて、磁極間にお
いては、この部分へと流れてくる電機子コイル2の漏れ
磁束に対し、永久磁石6からの磁束φmが抵抗するよう
な方向に配置されている。すなわち、磁極部を中心とし
て磁極の両側面にある永久磁石6の関係は、磁化方向が
同一であり、磁極と直角方向となる。また、磁極間を中
心としてその両側に位置する2つの永久磁石6は、回転
子鉄心4の円周方向において互いに磁化方向は逆とな
る。
【0024】以上のように構成される回転子3を備えた
永久磁石式リラクタンス型回転電機の作用を以下説明す
る。
【0025】図2は、電機子コイル2に電流が流れず、
これにより回転子3に電機子コイル2からの磁束が流れ
ない、いわゆる無負荷状態での回転子3に生じる磁束分
布を示したものである。一般に、このように回転子3に
永久磁石6を埋設したものでは、無負荷時には永久磁石
6そのものから発生する磁束φmによって電機子コイル
2に短絡電流が流れて、回転子3に対しその回転を制動
させる力(ブレーキ)が作用する。しかしながら、本実
施形態の回転子3は、各永久磁石6の外側に鉄心の一部
を残す構造であるため、図示するように永久磁石6から
発生する磁束φmが鉄心内で閉じるようになり、無負荷
時の電機子コイル2に発生する誘導電圧値をゼロにする
ことができ、もって回転子3にはブレーキがかからず、
その定常回転を継続することができる。なお、電機子コ
イル2に誘導電圧を発生させないためには、電流ゼロの
条件下において、少なくとも永久磁石6による電機子コ
イル2と鎖交する磁束の空隙磁束密度が0.1[T]以
下になるように、永久磁石6の埋設位置、すなわち、極
間部の円周方向端縁の鉄心部分(すなわち、スペース5
aと極間部鉄心外周の間の鉄心部分)4aの半径方向の
厚さを調整することが好ましいことが本願発明者の実験
によって確認されている。
【0026】これに対し、図3は負荷時における回転子
3内の磁束分布を示している。電機子コイル2に電流が
流れることにより、d軸の電機子電流による磁束φdが
発生する。磁束φdは回転子鉄心4の磁極部を磁路とし
て流れる主磁束以外に、極間部外周の鉄心部分を磁路と
してショートカットし、隣りの磁極に抜ける漏れ磁束を
含む。この漏れ磁束と永久磁石6からの磁束φmによ
り、極間部の円周方向端縁の鉄心部分(すなわち、スペ
ース5aと極間部鉄心外周の間の鉄心部分)4aは磁気
飽和した状態となる。このため、永久磁石6から生じた
磁束φmは、上記鉄心部分4aを通り難くなり、磁極を
挟んで対向する永久磁石6から出た磁束φmと結び付
き、図中点線で示すように磁極間を通って固定子1側へ
向かう磁束φmとなる。この磁束φmは固定子1から磁
極間鉄心部分を通って固定子コイル2と鎖交し、出力お
よび力率が向上する。
【0027】また、図4はq軸の電機子電流による磁極
間を中心とした軸に沿った方向の成分の磁束φqを示し
ている。この磁極間の磁束φqは、磁極軸に沿った永久
磁石6の間を抜け、回転子3の中心部を通り、さらに永
久磁石6間を通る磁路を形成する。しかし、永久磁石6
から固定子1側へ向かう磁束φmと、増加された磁極間
上の空隙部7の高磁気抵抗の作用でq軸の電機子電流に
よる磁束φqは低下する。
【0028】すなわち、磁極軸に沿って配置された永久
磁石6は、前述したように磁極軸と直交する方向に磁化
されているため、その磁束φmは回転子3の磁極を横断
し、磁極間の鉄心部分から空隙部7を介して固定子1を
通り、対向する永久磁石6に戻る磁路を形成する。この
永久磁石6の磁束φmは、先の磁束φqと逆方向に分布
するため、磁極間へ侵入しようとする電機子磁束φqを
反発する。また、磁極間上の空隙部7においては永久磁
石6の磁束φqにより電機子電流が作る空隙磁束密度が
低下することとなり、磁極上の空隙磁束密度と比較して
大きく変化することとなる。すなわち、回転子3の位置
に対する空隙磁束密度の変化が大となり、磁気エネルギ
変化が大となる。つまり、永久磁石6により等価的な磁
気抵抗が変化し、その結果、空隙磁束分布に凹凸ができ
て磁気エネルギ変化により大きな出力が発生する。
【0029】以上説明したように、上記実施の形態にお
いては、無負荷・軽負荷時に永久磁石6からの電機子コ
イル2との鎖交磁束量を低減することができるため、誘
導電圧を低減することができ、鉄損を少なくすることが
できる。したがって、無負荷・軽負荷時における高効率
運転が可能となる。また、永久磁石6から発生する磁束
φmが鉄心内で閉じることから、永久磁石6の減磁を防
止することができるという効果がある。さらに、永久磁
石6による誘導電圧が少ないことから、広範囲の可変速
運転が可能となる。
【0030】また、回転中に電機子コイルやインバータ
に電気的な短絡が生じたとしても、誘起電圧はほぼ0な
ので、短絡電流は流れない。したがって、短絡が生じて
も過大なブレーキ力が生じたり、電機子コイルが焼損し
たりすることを防止することができる。
【0031】また本実施形態の構造は、直方体の永久磁
石6を回転子鉄心4の軸線方向に埋め込むことによって
提供されるため、積層状態にある回転子鉄心4が永久磁
石6によって保持される構造にもなるため、機械的強度
を向上させることにもなる。
【0032】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
本発明は図示した実施形態に限定されず種々の変形が可
能である。例えば、本実施形態では永久磁石6の外側端
部と、回転子3の外周面との間に空洞部5aを介在さ
せ、磁極間部分の磁気抵抗がさらに増加するようにした
が、図5に示すように、この空洞部分に非磁性材9を埋
設しても良い。この実施の形態においても、前記実施の
形態と同様の効果がある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、回転子の磁極間部となる外周面が磁極部と
なる外周面より凹んで形成されるため、回転子・固定子
間の空隙長は変化し、回転子は磁気的に凹凸部を形成す
ることになる。また永久磁石は、各磁極間部の回転子円
周方向両端に設けられ磁極間部を通る電機子の磁束を打
ち消すように磁化されているため、この方向では磁気抵
抗が高くなり、空隙磁束密度に凹凸ができ、この磁気エ
ネルギ変化によって大きなトルクを発生することができ
る。
【0034】また請求項2乃至5に記載の発明によれ
ば、回転子半径方向における永久磁石の外側端部と、回
転子の外周面との間に回転子鉄心の一部が介在されてい
るため、電機子コイルに流れる電流がゼロの時、即ち無
負荷時には永久磁石からの磁束が回転子鉄心内で閉じる
こととなり、コイルへの誘起電圧をほぼゼロとして、固
定子側からブレーキのかからない定常回転を継続するこ
とができる。また、回転中に電機子コイルやインバータ
に電気的な短絡が生じたとしても、誘起電圧はほぼ0な
ので、短絡電流は流れない。したがって、短絡が生じて
も過大なブレーキ力が生じたり、電機子コイルが焼損し
たりすることを防止することができる。また、負荷時に
は磁極軸方向の電流による磁束の一部が、永久磁石外側
の鉄心部分を通り、磁極間部分の円周方向両端において
磁気飽和させるため、永久磁石の磁束は、回転子外へと
分布することとなり、電機子コイルと鎖交して出力や力
率が向上する。
【0035】また、請求項6及び7に記載の発明の永久
磁石式リラクタンス型回転電機では、回転子半径方向に
おける永久磁石の外側端部と、回転子の外周面との間に
空洞部あるいは非磁性材も設けられるため、これら空洞
部あるいは非磁性材が磁気抵抗となり、磁極側から磁極
間側への漏れ磁束を効果的に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機回転電機の径方向断面図である。
【図2】図1に示す実施形態における、電機子電流ゼロ
の時の回転子の磁束分布を示した回転子径方向の断面図
である。
【図3】図1に示す実施形態における、負荷時のd軸の
電機子電流による磁束分布および永久磁石による磁束分
布を示した回転子径方向の断面図である。
【図4】図1に示す実施形態における、負荷時のq軸の
電機子電流による磁束分布および永久磁石による磁束分
布を示した回転子径方向の断面図である。
【図5】図1の実施形態の変形例を示した回転子の径方
向断面図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 電機子コイル 3 回転子 4 回転子鉄心 5 空洞部 6 永久磁石 7 空隙部 9 非磁性材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳増 正 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 高畠 幹生 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5H619 AA01 AA07 BB01 BB02 BB22 BB24 PP02 PP04 PP08 5H621 AA01 BB07 GB10 HH01 HH07 JK02 JK05 PP10 5H622 AA01 AA03 CA02 CA07 CA13 CB03 DD02 PP11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子コイルを有する固定子と、磁気的
    に凹凸部を形成する回転子鉄心からなる略円筒状の回転
    子と、前記回転子の各磁極軸に沿った方向に配置される
    永久磁石とを有する永久磁石式リラクタンス型回転電機
    であって、 前記回転子の磁極間部外周面は、回転子の磁極部外周面
    より凹んで形成されると共に、 前記永久磁石は、各磁極間部の回転子円周方向両端に設
    けられ、かつ磁極間部を通る電機子の磁束を打ち消すよ
    うに磁化されていることを特徴とする永久磁石式リラク
    タンス型回転電機。
  2. 【請求項2】 前記回転子半径方向における永久磁石の
    外側端部と、前記回転子の外周面との間には回転子鉄心
    の一部が介在することを特徴とする請求項1に記載の永
    久磁石式リラクタンス型回転電機。
  3. 【請求項3】 前記回転子半径方向における永久磁石の
    外側端部と前記回転子の外周面との間に介在する回転子
    鉄心部分は、電機子電流の磁束で磁気飽和する半径方向
    の厚さを有することを特徴とする請求項2に記載の永久
    磁石式リラクタンス型回転電機。
  4. 【請求項4】 前記回転子半径方向における永久磁石の
    外側端部と前記回転子の外周面との間に介在する回転子
    鉄心部分は、磁極間中央の半径方向の厚さより薄い厚さ
    を有することを特徴とする請求項2に記載の永久磁石式
    リラクタンス型回転電機。
  5. 【請求項5】 前記回転子半径方向における永久磁石の
    外側端部と前記回転子の外周面との間に介在する回転子
    鉄心部分は、前記電機子コイルに流れる電流がゼロの
    時、電機子コイルと鎖交する永久磁石の磁束において、
    空隙磁束密度が0.1T以下になるような厚さを有する
    ことを特徴とする請求項2乃至4に記載の永久磁石式リ
    ラクタンス型回転電機。
  6. 【請求項6】 前記回転子半径方向における永久磁石の
    外側端部と、前記回転子の外周面との間には回転子鉄心
    の一部とに加え、空洞部が形成されることを特徴とする
    請求項2乃至5に記載の永久磁石式リラクタンス型回転
    電機。
  7. 【請求項7】 前記空洞部には非磁性材が埋設されるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の永久磁石式リラクタン
    ス型回転電機。
JP27592298A 1998-09-29 1998-09-29 永久磁石式リラクタンス型回転電機 Expired - Lifetime JP3172497B2 (ja)

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