JP2000114621A - 波長モニタ及びそのガス交換方法 - Google Patents

波長モニタ及びそのガス交換方法

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JP2000114621A
JP2000114621A JP10293025A JP29302598A JP2000114621A JP 2000114621 A JP2000114621 A JP 2000114621A JP 10293025 A JP10293025 A JP 10293025A JP 29302598 A JP29302598 A JP 29302598A JP 2000114621 A JP2000114621 A JP 2000114621A
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Minoru Sato
穣 佐藤
Satoru Butsushida
了 仏師田
Yasushi Shio
耕史 塩
Norimasa Fujita
法正 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の光学部品の劣化が少なく、かつ中心波
長の計測誤差が少ない波長モニタ及びその不純物除去方
法。 【解決手段】 所定の不活性ガスを封入した密閉容器
(9) の内部に、光の波長を検出する波長検出器(4) を収
納した波長モニタにおいて、密閉容器(9) 内の不活性ガ
スを交換するガス交換手段と、密閉容器(9) 内の圧力P
を検出する圧力センサ(19)と、密閉容器(9) 内の温度T
を検出する温度センサ(20)とを備え、密閉容器(9) 内の
不活性ガスの圧力Pと温度Tとを検出して、圧力Pと温
度Tとの比P/Tが予め定められた所定の値以上になっ
たときに、不活性ガスを交換するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の波長を計測す
る波長モニタ及びそのガス交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、縮小投影露光装置の光源とし
ての、狭帯域化されたエキシマレーザの発振波長の中心
値(以下、これを中心波長と呼ぶ)を計測する中心波長
計測技術が知られており、例えば、実開平1−1357
56号公報に示されている。図7は、同公報に開示され
た中心波長を計測するための波長モニタの構成図を表し
ており、以下同図に基づいて従来技術を説明する。
【0003】同図において、狭帯域化エキシマレーザ1
から発振したレーザ光2は、その一部がミラー3で図中
下向きに反射され、光遮蔽箱4に入射する。光遮蔽箱4
は、ファブリーペローエタロン6を備えており、これに
入射したレーザ光2はその中心波長に対応した間隔を有
する干渉縞を生じる。この干渉縞を、レンズ7で撮像素
子8に投影し、その間隔を撮像素子8で計測することに
よって、レーザ光2の中心波長を検出する。
【0004】このとき、ファブリーペローエタロン6の
周囲の気体の圧力や温度が変化すると、ファブリーペロ
ーエタロン6のギャップ間の気体の屈折率が変化するた
め、このファブリーペローエタロン6を透過した光が形
成する干渉縞の間隔が変動し、中心波長の計測に誤差が
生じる。このため、ファブリーペローエタロン6を密閉
型の封入容器9内に収納し、その内部に不活性ガスを封
入することによって、気体の圧力や温度を常に一定に
し、中心波長計測の精度を向上させている。
【0005】ところが、紫外線光であるレーザ光2を長
期間照射することにより、封入容器9内に密封した構成
部品から不純ガスが発生することがある。そして、この
不純ガスが固体化した不純物がファブリーペローエタロ
ン6等の光学部品に付着して光学部品を劣化させ、その
寿命を短くするという問題が生じている。このため、前
記同公報では、ファブリーペローエタロン6を収納した
封入容器9を、清浄な不活性ガスが流通する雰囲気中に
配設することによって、不純ガスを封入容器9内から外
部に追い出し、不純物の光学部品への付着を防いでい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平1−135756号公報に開示された従来技術に
は、次に述べるような問題点がある。
【0007】即ち、同公報ではファブリーペローエタロ
ン6を流通する清浄ガス中に設けているため、ファブリ
ーペローエタロン6の周囲を清浄ガスが流れ、周囲の気
体に揺らぎが生じる。これにより、ファブリーペローエ
タロン6のギャップ間の気体の屈折率が不均一となり、
形成された干渉縞の間隔が揺らぐため、中心波長の計測
が不安定となって、計測誤差が生じる。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、光学部品の劣化が少なく、かつ中心波長
の計測誤差が少ない波長モニタ及びその不純物除去方法
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1構成の発明は、光の波長を検
出する波長検出器と、この波長検出器を内部に収納し
て、所定の不活性ガスを封入した密閉容器とを備えた波
長モニタにおいて、所定のタイミングで密閉容器内の不
活性ガスを交換するガス交換手段を備えている。
【0010】第1構成に記載の発明によれば、波長検出
器を収納した密閉容器内の不活性ガスを、必要な時にの
み所定のタイミングで交換している。これにより、密閉
容器内部の部品から発生する不純ガスにより光学部品が
汚損される前に、不活性ガスを交換して不純ガスを密閉
容器内から追い出すことができる。これにより、波長モ
ニタの光学部品の寿命を長くすることができる。
【0011】また、第2構成の発明は、第1構成の発明
に記載の波長モニタにおいて、密閉容器内の圧力を検出
する圧力センサと、密閉容器内の温度を検出する温度セ
ンサとを備え、前記所定のタイミングが、密閉容器内の
圧力と温度との比が予め定められた所定の値以上になっ
た時点である。
【0012】第2構成記載の発明によれば、密閉容器内
の圧力と温度との比が、所定の値以上になった時点でガ
ス交換を行なっている。圧力と温度との比は、密閉容器
内の気体の分子量に比例するので、これが増加した場合
には、密閉容器内部に不純ガスが発生したものと考えら
れる。これにより、不純ガスの発生を適切なタイミング
で検知し、不活性ガスの交換によってこの不純ガスを除
去できるので、常に光学部品を清浄な雰囲気中に保ち、
その寿命を長くすることが可能である。
【0013】また、第3方法の発明は、光の波長を測定
する波長検出器を収納した密閉容器内に封入した、所定
の不活性ガスを交換する波長モニタのガス交換方法にお
いて、前記密閉容器内の圧力Pと温度Tとを検出し、圧
力Pと温度Tとの比P/Tが予め定められた所定の値以
上になったときに、密閉容器内の不活性ガスを交換する
ようにしている。
【0014】第3方法記載の発明によれば、密閉容器内
の圧力と温度との比が所定の値を越えた時点で、密閉容
器内のガス交換を行なっている。これにより、不純ガス
の発生を適切なタイミングで検知し、この不純ガスを除
去できるので、常に光学部品を清浄な雰囲気中に保つこ
とができ、その寿命を長くすることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係わる実施形態を詳細に説明する。尚、各実施形態に
おいて、その実施形態よりも前出の実施形態の説明に使
用した図、及び前記図7と同一の要素には同一符号を付
し、重複説明は省略する。
【0016】まず、図1〜図5に基づいて、第1の実施
形態を説明する。図1は、本実施形態に係わる波長モニ
タの構成図を示している。同図において、狭帯域化エキ
シマレーザ1は、レーザガスを封止したチャンバ1A
と、レーザ光2を狭帯域化する狭帯域化ユニット1Bと
を備えている。狭帯域化エキシマレーザ1から発振した
レーザ光2は、その一部をビームスプリッタ3(従来技
術のミラー3に相当)で図中下向きに反射され、波長検
出器4に入射する。
【0017】この波長検出器4は、レーザ光を散乱させ
るすりガラス11、入射した光の波長に応じた間隔の干
渉縞12を形成するモニタエタロン6(従来技術のファ
ブリーペローエタロン6に相当)、モニタエタロン6か
ら出射した干渉縞12を集光して光位置検出器8(従来
技術の撮像素子8に相当)上に結像する集光レンズ7
(従来技術のレンズ7に相当)、及び結像された干渉縞
12の間隔を計測し、その値を波長コントローラ15に
出力する光位置検出器8を備えている。この波長検出器
4は、密閉容器9(従来技術の封入容器9に相当)に収
納されており、この密閉容器9はOリング等の封止手段
によって封止され、その内部には所定圧力の不活性ガス
(本実施形態では窒素)が封入されている。また、波長
モニタは、密閉容器9内部の圧力Pと温度Tとをそれぞ
れ測定する圧力センサ19と温度センサ20とを密閉容
器9内部に備えている。さらに、光位置検出器8は、中
心波長の測定をコントロールする波長コントローラ15
に接続されている。
【0018】また、この密閉容器9には、密閉容器9内
に窒素を導入する配管16A、及び密閉容器9内部の窒
素を排出する配管16Bのそれぞれ一端が接続されてい
る。そして、これらの配管16A,16Bの他端は、そ
れぞれ給気バルブ17A及び排気バルブ17Bに接続さ
れ、さらに給気バルブ17Aは配管を介して窒素ボンベ
18に接続されている。また、給気バルブ17A及び排
気バルブ17Bは、ガス系統をコントロールするガスコ
ントローラ22と接続され、ガスコントローラ22から
の出力によって開閉可能となっている。尚、これらの給
排気用の配管16A,16B、給気バルブ17A、排気
バルブ17B、及びガスコントローラ22を、ガス交換
手段と呼ぶ。さらに、前記圧力センサ19及び温度セン
サ20の検出信号は、共にガスコントローラ22及び波
長コントローラ15に入力されている。また、波長コン
トローラ15とガスコントローラ22は接続され、互い
に通信可能となっている。
【0019】さらに、波長モニタは、中心波長測定のた
めのの基準光を発生する基準光源23、基準光のうち所
定の基準波長の光のみを透過させるバンドパスフィルタ
24、基準光を反射するビームスプリッタ26、レーザ
光2を遮るレーザシャッタ25A、及び基準光を遮る基
準シャッタ25Bを有している。そして、基準光源2
3、レーザシャッタ25A及び基準シャッタ25Bは、
前記波長コントローラ15に接続され、波長コントロー
ラ15からの出力信号によって動作するようになってい
る。
【0020】以下、本実施形態に係わる波長モニタが、
中心波長を検出する際の作用について詳細に説明する。
図2に、中心波長検出のメインフローの一例をフローチ
ャートで示す。
【0021】まず、狭帯域化エキシマレーザ1が立ち上
げられると、レーザチャンバ1A内のレーザガスが交換
される(S1)。レーザガス交換終了後、波長コントロ
ーラ15はガスコントローラ22に指令を出力し、後述
する密閉容器ガス交換手順に従って、密閉容器9内の窒
素を交換する(S2)。そして、圧力センサ19及び温
度センサ20の各検出信号から、窒素交換後の密閉容器
内の圧力P1 及び温度T1 を検出し、その比P1 /T1
を記憶する(S3)。狭帯域化エキシマレーザ1が発振
を開始すると(S4)、波長コントローラ15は、後述
する波長検出器較正手順に従って波長検出器2の較正を
行なう(S6)。次に、波長コントローラ15は、後述
する中心波長検出手順に従って、中心波長を測定する
(S7)。そして、このとき計測した圧力P及び温度T
からその比P/Tを算出し(S8)、この比P/Tと前
記比P1 /T1 との差値(P/T−P1 /T1 )を、所
定の値Cと比較する(S9)。このとき、差値(P/T
−P1 /T1 )が所定の値Cよりも大きければ密閉容器
9内に不純ガスが発生していると判断し、発振を停止し
(S11)、S2に戻って密閉容器内のガスを交換す
る。また、S9で差値(P/T−P1 /T1 )が所定の
値C以下であれば、所定の判断基準、例えば前記縮小投
影露光装置からの指令の有無に従って、波長検出器4を
較正すべきか否かを判断する(S12)。そして、較正
する場合はS6に戻って波長検出器4を較正し、較正し
ない場合はS7に戻って中心波長の計測を行なう。
【0022】このように、比P/Tを所期の値と比較
し、この比P/Tが所定値以上に増加したときに、密閉
容器9内の窒素の交換を行なっている。密閉容器9内部
では体積V一定であるから、気体方程式「PV=nR
T」(V:体積、n:分子数、R:気体定数)によれ
ば、比P/Tは、密閉容器9内の分子数nに比例する。
即ち、比P/Tが増加したということは、分子数nが増
加したということであり、密閉容器9内に不純ガスが発
生したと判断できる。これにより、密閉容器9内の不純
ガスの発生を確実に検知することができる。
【0023】以下、メインフローに記した各手順につい
て、詳細に説明する。まず、前記密閉容器ガス交換手順
の一例を、図3にフローチャートで示す。
【0024】まず、タイマーtを0にリセットし(S2
1)、ガスコントローラ22から給気バルブ17Aに開
指令を出力し(S22)、排気バルブ17Bに開指令を
出力する(S23)。これにより、窒素ボンベ18の窒
素ガスが密閉容器9内に導入され、密閉容器9内で発生
した不純ガスが排気用の配管16Bから追い出される。
そして、タイマーtが所定の値t1になるまで待機し
(S24)、タイマーtが所定の値t1を越えたら給気
バルブ17Aに閉指令を出力し(S26)、排気バルブ
17Bに閉指令を出力する(S27)。さらに、所定時
間経過後に圧力センサ19の出力に基づいて圧力Pを検
出し、この圧力Pを予め定めた所定の圧力下限値P1及
び圧力上限値P2と比較する(S28)。
【0025】このとき、圧力Pが圧力下限値P1未満で
あれば、ガスコントローラ22は給気バルブ17Aに開
指令を出力し(S31)、所定の時間後、閉指令を出力
し(S32)、S28に戻ってこのときの圧力Pを前記
所定の圧力下限値P1及び圧力上限値P2と比較する。
また、S28で圧力Pが圧力上限値P2より大であれ
ば、ガスコントローラ22は排気バルブ17Bに開指令
を出力し(S33)、所定の時間後、閉指令を出力し
(S34)、S28に戻ってこのときの圧力Pを所定の
圧力下限値P1及び圧力上限値P2と比較する。そして
S28で、圧力Pが、圧力下限値P1以上圧力上限値P
2以下であれば、密閉容器ガス交換手順を終了する。こ
れにより、密閉容器9内の不純ガスは容器外に追い出さ
れ、所定の圧力範囲内のクリーンな窒素が密閉容器9内
に封入される。
【0026】次に図4に、前記波長検出器較正手順の一
例をフローチャートで示す。
【0027】まず、波長コントローラ15は、レーザシ
ャッタ25Aに閉指令を、基準シャッタ25Bに開指令
を、そして基準光源23に点灯指令を、それぞれ出力す
る(S41)。これにより、基準光のみが波長検出器4
に導かれ、モニタエタロン6は、入射した基準光の基準
波長に対応した基準間隔を有する干渉縞12Bを形成す
る。光位置検出器8は、集光レンズ7によって集光され
た干渉縞12Bの基準間隔を計測し、その計測結果を波
長コントローラ15に出力する(S42)。波長コント
ローラ15は、この基準間隔を記憶し(S43)、波長
検出器較正手順を終了する。
【0028】さらに図5に、前記中心波長検出手順の一
例をフローチャートで示す。
【0029】まず、波長コントローラ15は、レーザシ
ャッタ25Aに開指令を、基準シャッタ25Bに閉指令
を、そして基準光源23に消灯指令を、それぞれ出力す
る(S51)。これにより、狭帯域化エキシマレーザ1
からのレーザ光2のみが、波長検出器4に導かれ、モニ
タエタロン6は入射したレーザ光2の中心波長に対応し
た間隔を有する干渉縞12Aを形成する。光位置検出器
8は、集光レンズ7によって結像された干渉縞12Aの
間隔を計測し、その計測結果を波長コントローラ15に
出力する(S52)。また、このとき波長コントローラ
15は、圧力センサ19及び温度センサ20からの検出
信号に基づき、波長検出器4内部の圧力P及び温度Tを
検出する(S53)。そして、これら圧力P、温度T、
及び干渉縞12Aの間隔に基づき、レーザ光2の中心波
長を算出し(S54)、この中心波長を前記基準間隔に
基づいて補正し(S55)、中心波長検出手順を終了す
る。
【0030】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、密閉容器9内の圧力Pと温度Tとの比P/Tを算出
し、この比P/Tと密閉容器ガス交換後の比P1 /T1
との差が所定の値を越えた場合に、密閉容器9内の窒素
を交換するようにしている。これにより、密閉容器9内
の不純ガスの発生を確実に検知してガス交換を行なって
いるので、密閉容器9内の不純ガスを確実に除去するこ
とができ、光学部品に不純物が付着して劣化するのを防
いで、光学部品の寿命を長くすることができる。しか
も、密閉容器9内に窒素を密封し、その内部に波長検出
器4を収納しているので、波長検出器4の周囲の雰囲気
が安定し、中心波長計測を精度良く行なうことが可能と
なっている。さらに、狭帯域化エキシマレーザ1立ち上
げ時に常に密閉容器9内の窒素を交換しているので、レ
ーザ発振が行なわれていない時に不純ガスが発生して
も、この不純物を常に除去することが可能である。
【0031】次に、第2の実施形態に係わる波長モニタ
の構成図を図6に示す。この波長モニタは、図1に示し
たモニタエタロン6を用いた波長検出器4を、グレーテ
ィングを用いた波長検出器4に代えたものである。
【0032】同図において、波長検出器4は、入射した
光を集光するレンズ28A,28B、ビームスプリッタ
26、スリット29、凹面鏡31A,31B、入射した
光の波長に対応した角度に光を回折するグレーティング
32、及び集光された光の集光位置33を計測し、その
値を波長コントローラ15に出力する光位置検出器8を
備えている。
【0033】以下に、この波長検出器4の作用について
説明する。波長検出器4に入射した光は、レンズ28A
又はレンズ28Bを通過し、ビームスプリッタ26を透
過又は反射してスリット29上に集光される。スリット
29を通過した光は、凹面鏡31Aで略平行光に整形さ
れ、グレーティング32に入射する。グレーティング3
2に入射した光は、その波長に対応した角度に回折さ
れ、凹面鏡31Bで反射されて、光位置検出器8上の集
光位置33に集光される。即ち、狭帯域化エキシマレー
ザ(図示せず)から出射したレーザ光2をこの波長検出
器4に入射させれば、中心波長に対応した集光位置33
Aが得られ、光位置検出器8でこの集光位置33Aを計
測することにより、前記第1の実施形態と同様にレーザ
光2の中心波長を検出することが可能となる。また、基
準光を波長検出器4に入射させると、その基準波長に対
応した基準集光位置33Bが得られ、この基準集光位置
33Bに基づいて、中心波長を補正している。
【0034】このようなグレーティング32を利用した
波長モニタにおいても、モニタエタロン6を利用した波
長モニタと同様に、グレーティング32の周囲の気体の
圧力や温度が変化すると、気体の屈折率が変化する。そ
の結果、グレーティング32で回折した光の集光位置3
3Aが変動し、モニタエタロン6の場合と同様に、中心
波長の計測に誤差が生じる。このため、波長検出器4を
密閉容器9内に収納し、その内部に不活性ガスを封入す
ることによって、周囲の気体の圧力や温度を常に一定に
し、中心波長計測の精度を向上させている。
【0035】しかしながら、このとき、前記第1の実施
形態と同様に、紫外線光であるレーザ光2を長期間照射
することにより、密閉容器9内に密封した構成部品から
不純ガスが発生する。そして、この不純ガスから生じた
不純物が、光学部品に付着して光学部品を劣化させ、そ
の寿命を短くするという問題が生じている。
【0036】この問題に鑑み、本実施形態においても、
波長モニタは第1の実施形態と同様に、圧力センサ1
9、温度センサ20及びガス交換手段を備えている。そ
して、前記図2に示したメインフローに従って、所定の
タイミングで密閉容器9内の窒素ガスを交換することに
より、光学部品に不純物が付着して劣化するのを防ぎ、
光学部品の寿命を長くすることが可能である。
【0037】このように、本発明はモニタエタロン6を
利用した波長検出器4ばかりでなく、グレーティング3
2など、他の光学素子を利用した波長検出器4を備えた
波長モニタにも応用可能である。
【0038】なお、本発明においては、狭帯域化された
エキシマレーザの波長を計測する波長モニタについて実
施形態を説明したが、これは他の光の波長を計測する波
長モニタ、例えば分光器等についても実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる波長モニタの構
成図。
【図2】メインフローの一例を示すフローチャート。
【図3】密閉容器ガス交換手順の一例を示すフローチャ
ート。
【図4】波長検出器較正手順の一例を示すフローチャー
ト。
【図5】中心波長検出手順の一例を示すフローチャー
ト。
【図6】第2の実施形態に係わる波長モニタの構成図。
【図7】従来技術による波長モニタの構成図。
【符号の説明】
1 狭帯域化エキシマレーザ 2 レーザ光 3 ビームスプリッタ 4 波長検出器 6 モニタエタロン 7 集光レンズ 8 光位置検出器 9 密閉容器 11 すりガラス 12 干渉縞 15 波長コントローラ 16A,16B 配管 17A 給気バルブ 17B 排気バルブ 18 窒素ボンベ 19 圧力センサ 20 温度センサ 22 ガスコントローラ 23 基準光源 24 バンドパスフィルタ 25A レーザシャッタ 25B 基準シャッタ 26 ビームスプリッタ 28A,28B レンズ 29 スリット 31 凹面鏡 32 グレーティング 33 集光位置
フロントページの続き (72)発明者 塩 耕史 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内 (72)発明者 藤田 法正 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内 Fターム(参考) 2G020 CB23 CC02 CC23 CC26 CC42 CC47 CC48 CD57 5F072 AA06 JJ03 JJ13 KK07 KK08 KK15 KK21 KK30 YY09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の波長を検出する波長検出器(4) と、 この波長検出器(4) を内部に収納して、所定の不活性ガ
    スを封入した密閉容器(9) とを備えた波長モニタにおい
    て、 所定のタイミングで密閉容器(9) 内の不活性ガスを交換
    するガス交換手段を備えたことを特徴とする波長モニ
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の波長モニタにおいて、 密閉容器(9) 内の圧力Pを検出する圧力センサ(19)と、 密閉容器(9) 内の温度Tを検出する温度センサ(20)とを
    備え、 前記所定のタイミングが、密閉容器(9) 内の圧力Pと温
    度Tとの比P/Tが予め定められた所定の値以上になっ
    た時点であることを特徴とする波長モニタ。
  3. 【請求項3】 光の波長を測定する波長検出器(4) を収
    納した密閉容器(9)内に封入した、所定の不活性ガスを
    交換する波長モニタのガス交換方法において、 前記密閉容器(9) 内の圧力Pと温度Tとを検出し、 圧力Pと温度Tとの比P/Tが予め定められた所定の値
    以上になったときに、密閉容器(9) 内の不活性ガスを交
    換するようにしたことを特徴とする不純物除去方法。
JP10293025A 1998-09-29 1998-09-29 波長モニタ及びそのガス交換方法 Pending JP2000114621A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7196796B2 (en) 2002-01-21 2007-03-27 Gigaphoton, Inc. Wavelength detecting apparatus, laser apparatus, and wavelength detecting method

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