JP2000112340A - 点字標示板の製造方法 - Google Patents

点字標示板の製造方法

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JP2000112340A
JP2000112340A JP10285189A JP28518998A JP2000112340A JP 2000112340 A JP2000112340 A JP 2000112340A JP 10285189 A JP10285189 A JP 10285189A JP 28518998 A JP28518998 A JP 28518998A JP 2000112340 A JP2000112340 A JP 2000112340A
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braille
projection
polishing
buffing
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JP10285189A
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English (en)
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Hiroshi Marubayashi
浩 丸林
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NANIWA STAINLESS KOGYO KK
SDI KK
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NANIWA STAINLESS KOGYO KK
SDI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング処理で形成した突起の先端エッジ
部を簡易な手段でかつ低コストで球面状に形成すること
ができ、さらにエッチング加工面の意匠性を高めること
ができる点字標示板の提供。 【解決手段】 金属板をエッチング処理して所定の直径
を有する突起を所定のパターンで設けて点字標示板を製
造する方法において、前記エッチング処理して得られた
ほぼ円柱状突起の表面を電解研磨とバフ研磨、またはバ
フ研磨のみで処理して該円柱状突起を球面状に形成す
る。また、球面状に形成した後、エッチング加工面に研
磨、または着色あるいはメッキを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属製の点字標示板
の製造方法に係り、より詳しくは金属板をエッチング処
理することにより点字標示板を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板をエッチング処理することにより
点字標示板を製造する方法としては、一般に地金の表面
に感光層を設け、この感光層の表面に所定の直径を有す
る透光部で所定のパターンを表示したマスキングフィル
ムを重合わせ、これを露光処理することにより前記透光
部が密着された感光層の部分を硬化させて硬化被膜を形
成し、マスキングフィルムおよび感光層の非硬化部分を
除去した後エッチング処理することにより、所定の直径
を有するほぼ円柱状の突起が所定のパターンで形成され
た点字標示板を得る方法がある。しかし、この方法で作
られる点字標示板の突起はその先端部のエッジが鋭角状
に残り、指先を傷つける危険性があった。
【0003】かかる問題を解決するためには、点字標示
板の前記の突起先端部のエッジ部を曲面状に形成する必
要があり、その手段として例えば特許第2587032
号には、円柱状突起の先端部のエッジ部が曲面状に形成
された点字標示板の製造方法が開示されている。この方
法は、地金にドットを突設させて点字標示板を製造する
にあたり、エッチング処理を二度行うことを特徴とする
ものである。すなわち、この方法は最初のエッチング処
理で先端部の直径が相対的に大きく、基部の直径が相対
的に小さい円柱状突起を形成し、続いて2回目のエッチ
ング処理で前記円柱状突起の先端部をエッチングし曲面
状に形成する方法である。また、特開平7−18188
6号公報には、基板上にコーティングした光硬化性樹脂
層を原版フィルムを通じて露光させ、未露光部を現像液
で除去して得た点字の頂点に液状UVインクを注下した
のち、紫外線で該インクを硬化させて点字頂点がアール
加工された点字標示板の製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のエッチング処理を二度行う点字標示板製造方法
は、点字標示板の突起先端部のエッジ部を曲面状に形成
する手段として、エッチング処理を二度行う方法がとら
れているため、製造コストが高くつくという欠点があ
り、またこの方法では所定の直径を有するドットを得る
ためには、最初のエッチング処理と二度目のエッチング
処理によりエッチングを受ける表面積や先端部のエッジ
部が除去される表面積等を的確に管理する必要があり、
二度のエッチング処理操作を精度よく行わなければなら
ないという難点がある。また、点字の頂点にUVインク
を硬化させる点字標示板製造方法では、点字の頂点に形
成したインク層が容易に剥離あるいは摩耗して、頂点が
角張った点字となってしまうという欠点があり、有用性
に問題があった。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解消する
ためになされたもので、一度のエッチング処理で形成し
た突起の先端エッジ部を簡易な手段でかつ低コストで球
面状に形成することができ、さらにエッチング加工面の
意匠性を高めることができる点字標示板の製造方法を提
案しようとするものである。
【0006】本発明に係る点字標示板の製造方法の第1
の実施態様は、金属板をエッチング処理して所定の直径
を有する突起を所定のパターンで設けて点字標示板を製
造する方法において、前記エッチング処理して得られた
ほぼ円柱状突起の表面を電解研磨とバフ研磨、またはバ
フ研磨のみで処理することにより、該円柱状突起を球面
状に形成することを特徴とするものである。また、本発
明の第2の実施態様は、前記円柱状突起を球面状に形成
した後、前記エッチング加工面に研磨、または着色ある
いはメッキを施すことを特徴とするものである。
【0007】本発明における電解研磨は、周知の通り被
加工物を陽極とし、陽極電解作用を利用して被加工物表
面の突起部分を選択的に溶解して滑らかな表面を得よう
とする技術であり、この電解研磨技術を採用することに
より、エッチング処理して得られたほぼ円柱状突起のエ
ッジ部を球面状に仕上げることができる。
【0008】また、バフ研磨は、研磨材(砥粒)の支持
体または保持体として、布、皮革など柔軟性材料を基材
としたバフを用い、その円周表面に研磨材を接着剤で固
定するか、回転バフ表面に遊離状態の研磨材が適当な媒
体によって一時的に保持されるようにして、バフに研磨
工具としての機能を与え、高速度で回転するバフと加工
物との間に作用する圧力によって、加工物の表面を機械
的に加工する方法であり、このバフ研磨技術を採用する
ことにより、電解研磨と同様エッチング処理して得られ
たほぼ円柱状突起のエッジ部を球面状に仕上げることが
できる。
【0009】本発明において、エッチング加工面に研
磨、または着色あるいはメッキを施すのは、高い意匠性
を得るためであり、研磨手段としては前記したバフやス
コッチブライトなどで意匠研磨仕上げを施す方法があ
り、着色方法としては塗装による方法、化学的方法、電
気化学的方法のほか、物理蒸着法による着色技術などを
用いることができ、メッキには金メッキなどがある。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例における点
字標示板製造方法のエッチング処理前の状態を示す金属
基板の断面図、図2は同上の点字標示板製造方法におけ
るエッチング処理後で突起部に感光層が残存している状
態を示す金属基板の断面図、図3は同上のエッチング処
理後で突起部の感光層を除去した状態を示す金属基板の
断面図、図4はエッチング処理後の突起部を電解研磨し
て突起先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を示す
概略断面図、図5はエッチング処理後の突起部をバフ研
磨して突起先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を
示す概略断面図であり、1は金属基板、2は感光層、3
は球面状突起、3aは円柱状突起、4はエッチング腐食
面、5は電解研磨装置、6はバフ研磨装置である。
【0011】すなわち、まず図1に示すように、金属基
板1として厚さ2.0mm程度のステンレス板を用い、
この表面にシルクスクリーンで点字を形成するための突
起の位置に、感光剤を印刷でマスキングして感光層2を
設ける(図1参照)。次に、金属基板1の感光層2を有
しない範囲を塩化第二鉄溶液で腐食加工して、エッチン
グ腐食面4と円柱状突起3aを得る(図2参照)。ここ
で、円柱状突起3aの高さhが所定の寸法になるように
再度エッチング腐食で彫り込み、感光層2を除去する
(図3参照)。感光層2を除去した円柱状突起3aは図
3に示すごとく先端部にエッジ部が存在し、このままで
は使用できないため、図4に示す電解研磨装置5または
図5に示すバフ研磨装置6により先端エッジ部を球面状
に仕上げる。
【0012】電解研磨装置5では、筒形の金属製回転シ
ャフト5−1の底部から電解研磨液5−2を流し込み、
該シャフト側を陰極とし、金属基板1側を陽極とし、電
極ブラシ5−3を介して電流を流すことにより生ずる陽
極電解作用により円柱状突起3aの先端エッジ部を溶解
して球面状の突起3とする(図4参照)。ここでの電解
研磨液は、60〜70%りん酸、30〜40%硫酸ある
いは60〜65%グリセリンと、40%りん酸系の組成
などからなり、50〜100A/m2の電流を通電する
と円柱状突起3aの先端エッジ部が優先的に球面状に仕
上げられる。
【0013】また、エッチング処理後の円柱状突起3a
をバフ研磨装置6により球面状に仕上げる場合は、図5
に示すごとく研磨材(砥粒)の支持体または保持体とし
て、布、皮革など柔軟性材料を基材としたバフ6−1を
用い、その円周表面に研磨材6−2を接着剤で固定し、
高速度で回転するバフ6−1と金属基板1の間に作用す
る圧力によって、金属基板1の円柱状突起3aの先端エ
ッジ部を機械的に加工して球面状の突起3を得る。
【0014】さらにまた、円柱状突起3aを球面状の突
起3に仕上げる方法としては、前記電解研磨装置5また
はバフ研磨装置6の単独仕上げのみならず、電解研磨装
置5とバフ研磨装置6を組合わせて仕上げる方法を採用
することも可能である。
【0015】このようにして製作された点字標示板は、
点字を構成する突起3が滑らかな球面状となしているの
で、手触りがよく安全性と耐久性の優れたものとなる。
本発明はこのような効果に加えて、さらにこの点字標示
板の意匠性を高めるため、前記エッチング加工面に研
磨、または着色あるいはメッキを施すのである。
【0016】研磨は前記したバフ研磨装置により研磨バ
フに研磨剤を使用して回転研磨を施す方法で行うことが
できる。この場合研磨剤としては、#40〜400のス
コッチブライトなどを用いる。このスコッチブライトな
どの研磨剤では、ヘアラインの場合#40〜400、バ
イブレーションの場合#20〜320の意匠研磨を施す
ことができる。このバフによる意匠研磨を施す場合のバ
フ番手は#400〜700が最適であることを実施例で
確認している。なお、エッチング加工面にはガラスビー
ズによるショットブラスト処理を施してもよい。
【0017】着色方法としては、前記したごとく塗装に
よる方法、化学的方法、電気化学的方法や、物理蒸着法
による着色などを用いる。化学的着色方法には、次の3
つの方法がある。化学的に処理し着色する方法:化学
薬品の混合水溶液に浸せきしただけで着色する方法、
化学的に処理した皮膜を着色する方法:化学的に処理し
て得られる皮膜をさらに有機染料または無機化合物によ
り着色する方法、化学的に処理し着色した皮膜を陽極
酸化する方法:Al表面に着色源となる金属を還元状態
で吸着させ、次に陽極酸化して着色皮膜を得る方法。電
気化学的方法は、広く行われている着色方法であり、自
然発色法または電解発色法、陽極酸化皮膜の着色法、電
解着色法がある。物理蒸着による着色法は、真空中で蒸
発およびプラズマ発生技術を組合わせたもので、雰囲気
ガス中で(場合によっては雰囲気ガスを用いない)気体
放電を起こさせ、蒸発粒子をイオン化させて活性にし、
それにより行われる成膜法を利用したイオンプレーティ
ング法および不活性ガス(Ar)をプラズマ化し、陽イ
オンを陰極であるターゲットに衝突させ、それによる成
膜法を利用したスパッタリング法である。
【0018】メッキとしては、例えば印刷、フォトレジ
ストなどによりマスキングした後、金メッキなどのメッ
キを施すか、または全面に金メッキを施した後、前記と
同様にマスキングし、メッキ金属をエッチングで剥離さ
せて部分メッキする方法などがある。
【0019】なお、上記実施例では円形の突起(点字)
を形成する場合を説明したが、例えば建物のレイアウト
を示す線形状のガイドを突設する場合にも適用できるこ
とはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明方法によれ
ば、エッチング処理して得られたほぼ円柱状突起の表面
を電解研磨とバフ研磨、またはバフ研磨のみで球面状に
形成することができるので、低コストで耐久性、安全性
に優れ、しかも手触りもよく使い易い点字標示板を得る
ことができ、またエッチング加工面に研磨、または着色
あるいはメッキを施すことにより多彩な意匠仕上げで周
囲の設置環境にも対応できる意匠性の高い点字標示板を
提供できるという、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における点字標示板製造方法の
エッチング処理前の状態を示す金属基板の断面図であ
る。
【図2】同上の点字標示板製造方法におけるエッチング
処理後で突起部に感光層が残存している状態を示す金属
基板の断面図である。
【図3】同上のエッチング処理後で突起部の感光層を除
去した状態を示す金属基板の断面図である。
【図4】エッチング処理後の突起部を電解研磨して突起
先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を示す概略断
面図である。
【図5】エッチング処理後の突起部をバフ研磨して突起
先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 金属基板 2 感光層 3 球面状突起 3a 円柱状突起 4 エッチング腐食面 5 電解研磨装置 6 バフ研磨装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月7日(1999.1.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る点字標示板
の製造方法の第1の実施態様は、金属板をエッチング処
理して所定の直径を有する突起を所定のパターンで設け
て点字標示板を製造する方法において、前記エッチング
処理して得られたほぼ円柱状突起の表面を電解研磨とバ
フ研磨、またはバフ研磨のみで処理することにより、該
円柱状突起を球面状に形成することを特徴とするもので
ある。また、本発明の第2の実施態様は、前記円柱状突
起を球面状に形成した後、前記エッチング加工面に研
磨、または着色あるいはメッキを施すことを特徴とする
ものである。
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月1日(1999.12.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る点字標示板
の製造方法の第1の実施態様は、金属板をエッチング処
理して所定の直径を有する突起を所定のパターンで設け
て点字標示板を製造する方法において、前記エッチング
処理して得られたほぼ円柱状突起の表面を平面型電解研
磨装置による電解研磨と平面型バフ研磨装置によるバフ
研磨、または平面型バフ研磨装置によるバフ研磨のみで
処理することにより、該円柱状突起を球面状に形成する
ことを特徴とするものである。また、本発明の第2の実
施態様は、前記円柱状突起を球面状に形成した後、前記
エッチング加工面に研磨、または着色あるいはメッキを
施すことを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明における平面型電解研磨装置による
電解研磨は、周知の通り被加工物を陽極とし、陽極電解
作用を利用して被加工物表面の突起部分を選択的に溶解
して滑らかな表面を得ようとする技術であり、この電解
研磨技術を採用することにより、エッチング処理して得
られたほぼ円柱状突起のエッジ部を球面状に仕上げるこ
とができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、平面型バフ研磨装置によるバフ研磨
は、研磨材(砥粒)の支持体または保持体として、布、
皮革など柔軟性材料を基材としたバフを用い、その円周
表面に研磨材を接着剤で固定するか、回転バフ表面に遊
離状態の研磨材が適当な媒体によって一時的に保持され
るようにして、バフに研磨工具としての機能を与え、
平面上を高速度で回転するバフと加工物との間に作用す
る圧力によって、加工物の表面を機械的に加工する方法
であり、このバフ研磨技術を採用することにより、電解
研磨と同様エッチング処理して得られたほぼ円柱状突起
のエッジ部を球面状に仕上げることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例における点
字標示板製造方法のエッチング処理前の状態を示す金属
基板の断面図、図2は同上の点字標示板製造方法におけ
るエッチング処理後で突起部に感光層が残存している状
態を示す金属基板の断面図、図3は同上のエッチング処
理後で突起部の感光層を除去した状態を示す金属基板の
断面図、図4はエッチング処理後の突起部を電解研磨し
て突起先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を示す
概略断面図、図5はエッチング処理後の突起部をバフ研
磨して突起先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を
示す概略断面図であり、1は金属基板、2は感光層、3
は球面状突起、3aは円柱状突起、4はエッチング腐食
面、5は平面型電解研磨装置、6は平面型バフ研磨装置
である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】すなわち、まず図1に示すように、金属基
板1として厚さ2.0mm程度のステンレス板を用い、
この表面にシルクスクリーンで点字を形成するための突
起の位置に、感光剤を印刷でマスキングして感光層2を
設ける(図1参照)。次に、金属基板1の感光層2を有
しない範囲を塩化第二鉄溶液で腐食加工して、エッチン
グ腐食面4と円柱状突起3aを得る(図2参照)。ここ
で、円柱状突起3aの高さhが所定の寸法になるように
再度エッチング腐食で彫り込み、感光層2を除去する
(図3参照)。感光層2を除去した円柱状突起3aは図
3に示すごとく先端部にエッジ部が存在し、このままで
は使用できないため、図4に示す平面型電解研磨装置5
または図5に示す平面型バフ研磨装置6により先端エッ
ジ部を球面状に仕上げる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】平面型電解研磨装置5では、筒形の金属製
回転シャフト5−1の底部から電解研磨液5−2を流し
込み、該シャフト側を陰極とし、金属基板1側を陽極と
し、電極ブラシ5−3を介して電流を流すことにより生
ずる陽極電解作用により円柱状突起3aの先端エッジ部
を溶解して球面状の突起3とする(図4参照)。ここで
の電解研磨液は、60〜70%りん酸、30〜40%硫
酸あるいは60〜65%グリセリンと、40%りん酸系
の組成などからなり、50〜100A/m2の電流を通
電すると円柱状突起3aの先端エッジ部が優先的に球面
状に仕上げられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、エッチング処理後の円柱状突起3a
平面型バフ研磨装置6により球面状に仕上げる場合
は、図5に示すごとく研磨材(砥粒)の支持体または保
持体として、布、皮革など柔軟性材料を基材としたバフ
6−1を用い、その円周表面に研磨材6−2を接着剤で
固定し、水平面上を高速度で回転するバフ6−1と金属
基板1の間に作用する圧力によって、金属基板1の円柱
状突起3aの先端エッジ部を機械的に加工して球面状の
突起3を得る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】さらにまた、円柱状突起3aを球面状の突
起3に仕上げる方法としては、前記平面型電解研磨装置
5または平面型バフ研磨装置6の単独仕上げのみなら
ず、平面型電解研磨装置5と平面型バフ研磨装置6を組
合わせて仕上げる方法を採用することも可能である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】研磨は前記した平面型バフ研磨装置により
研磨バフに研磨剤を使用して回転研磨を施す方法で行う
ことができる。この場合研磨剤としては、住友スリーエ
ム株式会社製の#40〜400のスコッチブライト(商
品名)などを用いる。このスコッチブライトなどの研磨
剤では、ヘアラインの場合#40〜400、バイブレー
ションの場合#20〜320の意匠研磨を施すことがで
きる。このバフによる意匠研磨を施す場合のバフ番手は
#400〜700が最適であることを実施例で確認して
いる。なお、エッチング加工面にはガラスビーズによる
ショットブラスト処理を施してもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明方法によれ
ば、エッチング処理して得られたほぼ円柱状突起の表面
平面型電解研磨装置による電解研磨と平面型バフ研磨
装置によるバフ研磨、またはバフ研磨のみで球面状に形
成することができるので、低コストで耐久性、安全性に
優れ、しかも手触りもよく使い易い点字標示板を得るこ
とができ、またエッチング加工面に研磨、または着色あ
るいはメッキを施すことにより多彩な意匠仕上げで周囲
の設置環境にも対応できる意匠性の高い点字標示板を提
供できるという、優れた効果を奏する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における点字標示板製造方法の
エッチング処理前の状態を示す金属基板の断面図であ
る。
【図2】同上の点字標示板製造方法におけるエッチング
処理後で突起部に感光層が残存している状態を示す金属
基板の断面図である。
【図3】同上のエッチング処理後で突起部の感光層を除
去した状態を示す金属基板の断面図である。
【図4】エッチング処理後の突起部を電解研磨して突起
先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を示す概略断
面図である。
【図5】エッチング処理後の突起部をバフ研磨して突起
先端エッジ部を球面状に仕上げている状態を示す概略断
面図である。
【符号の説明】 1 金属基板 2 感光層 3 球面状突起 3a 円柱状突起 4 エッチング腐食面 5 平面型電解研磨装置 6 平面型バフ研磨装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板をエッチング処理して所定の直径
    を有する突起を所定のパターンで設けて点字標示板を製
    造する方法において、前記エッチング処理して得られた
    ほぼ円柱状突起の表面を電解研磨とバフ研磨、またはバ
    フ研磨のみで処理することにより、該円柱状突起を球面
    状に形成することを特徴とする点字標示板の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属板をエッチング処理して所定の直径
    を有する突起を所定のパターンで設けて点字標示板を製
    造する方法において、前記エッチング処理して得られた
    ほぼ円柱状突起の表面を電解研磨とバフ研磨、またはバ
    フ研磨のみで処理することにより、該円柱状突起を球面
    状に形成し、前記エッチング加工面に研磨、または着色
    あるいはメッキを施すことを特徴とする点字標示板の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1283512A1 (en) * 2001-08-08 2003-02-12 Happy Vision S.r.l. A Socio Unico Graphic representation sign
KR101535572B1 (ko) * 2014-03-14 2015-07-08 서울과학기술대학교 산학협력단 시각장애인을 위한 촉각 교육 도구 및 이의 제조방법

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KR101535572B1 (ko) * 2014-03-14 2015-07-08 서울과학기술대학교 산학협력단 시각장애인을 위한 촉각 교육 도구 및 이의 제조방법

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