JP2000112040A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP2000112040A
JP2000112040A JP10280685A JP28068598A JP2000112040A JP 2000112040 A JP2000112040 A JP 2000112040A JP 10280685 A JP10280685 A JP 10280685A JP 28068598 A JP28068598 A JP 28068598A JP 2000112040 A JP2000112040 A JP 2000112040A
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Japan
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paper
photographic paper
loop
exposure
photographic
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JP10280685A
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Masaaki Tsuji
正秋 辻
Jiro Tanaka
次郎 田中
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペーパーマガジンからペーパー供給部によって
引き出された長尺状のペーパーの、露光部より下流側に
予め送られた露光予定領域を、露光部とペーパー供給部
の間に配置されたペーパー操作部によって上流側に戻し
ながら露光する光デジタルプリンターにおいて、ペーパ
ーの曲げ抵抗特性に関わらず、正確な露光画像が得られ
る写真処理装置を提供する。 【解決手段】ペーパー供給部20とペーパー操作部40
の間に位置するペーパー部位の少なくとも一部を、露光
処理に先立ってカール状に保持しておくためのカール形
成部として、第1ループボックスRB1、或いは、曲面
状のガイド部材125a,130を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙格納部から
印画紙供給部によって引き出された長尺状の印画紙の、
露光部より下流側に予め送られた露光予定領域を、露光
部と印画紙供給部の間に配置された印画紙操作部によっ
て露光部上を上流側に戻しながら露光処理する写真処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理装置の中で特に液晶シャッター
方式やCRT方式の光プリンターでは、露光時に感光材
料(一般には印画紙であるので、以下、印画紙又はペー
パーと称する)を光ビーム照射面(すなわち露光部)に
密着させる必要がある。特に、ライン露光を行うタイプ
では、印画紙を搬送しながら順次ライン露光することに
なる。ところで、このようなライン露光型の写真処理装
置において、長尺の印画紙の先端領域に先端余白をでき
るだけ少なくするという条件で画像を正確に焼き付ける
には、印画紙供給部によって印画紙格納部から引き出さ
れた印画紙の露光予定領域を予め露光部より下流側に送
っておき、これを露光部と印画紙供給部の間に配置され
た印画紙操作部によって上流側に正確な一定速度で戻し
ながら露光処理する必要がある。この戻しながらの露光
処理によって印画紙操作部の上流側に戻された(露光済
みの)印画紙部分は、印画紙操作部と印画紙供給部の間
に貯められる。そして、少なくとも一つの画像データが
露光完了する段階では、明瞭な曲面を備えたループ状を
呈することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の露光
処理の開始前の時点では、印画紙操作部と印画紙供給部
の間には、印画紙の未露光部分のみが直線状に配置され
ているので、露光処理が開始されてこの直線状の印画紙
部分に露光済みの部分が少しずつ加わってくると、先ず
表裏いずれかの側に撓み始めて、さらに、次第に明瞭な
曲面形状を獲得する段階が生じる。しかしながら、直線
状を呈している印画紙を外力によって曲げる場合に印画
紙が示す抵抗値は、印画紙が直線状を呈している当初か
ら幾らか撓められた段階までにおいて最も大きく変化す
る。
【0004】また、このように腰のある印画紙におい
て、直線状を呈している部位の両端に押し付け力を加え
ることによって撓ませようとすれば、印画紙は大きな曲
げ抵抗を示す。この場合、押し付けによって与えようと
する曲面とは曲率中心が直行するような曲面が印画紙に
生じている場合、この曲げ抵抗は一段と大きくなる。す
なわち、印画紙操作部は、条件次第では印画紙を正確な
一定速度で搬送することのできるステッピングモータな
どで構成されているが、印画紙操作部と印画紙供給部の
間に直線状の印画紙が配置された状況で露光操作を開始
すると、印画紙の特性に関連した前述の事情に起因し
て、印画紙が撓み始めようとする際に印画紙が発揮する
曲げ抵抗がステッピングモータなどに影響を与え、この
結果、印画紙の搬送速度にむらが生じて、正確な露光画
像が得られないという問題が見られた。そこで、本発明
の目的は、上述した印画紙の特性に関わらず、正確な露
光画像が得られる写真処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による写真処理装置では、印画紙供給部と印
画紙操作部の間に位置する印画紙部位の少なくとも一部
を、露光処理に先立ってカール状に保持しておくための
カール形成部が設けられていることを特徴構成としてい
る。すなわち、本発明による写真処理装置では、露光処
理の開始時点において、印画紙供給部と印画紙操作部の
間に位置する印画紙部位にカール状の部位が予め形成さ
れている。すなわち、露光済みの印画紙部位は、この既
存のカール状部位をさらに大きなカール或いはループへ
と拡大するだけであり、ここでは印画紙の曲げ抵抗の大
きな変化は生じない。したがって、印画紙操作部は、上
流側に位置する印画紙からの抵抗から解放される、言い
換えれば、直線状から幾らかの撓み状態を得るまでの段
階で印画紙が示す抵抗あるいは抵抗の大きな変化から解
放されるので、結果的に、印画紙の露光部における搬送
速度にむらが生じ難くなり、より正確な画像が得られ
る。
【0006】より具体的には、カール形成部を、通過す
る印画紙をカール状に保持するために印画紙供給部と印
画紙操作部の間に配置された曲面状の案内面として構成
すれば良い。
【0007】或いは、より具体的には、カール形成部
を、印画紙をループ状に格納するために印画紙供給部と
印画紙操作部の間に配置されたループボックスと、ルー
プボックス内に形成された印画紙のループの長さに応じ
て感応するループ検知センサとで構成しても良い。すな
わち、一つの画像を露光する度に露光部の下流にある印
画紙カッター部あるいは現像部に送り出し、引き続き、
送り出した印画紙と同じ長さだけ印画紙を印画紙格納部
からループボックス内に供給すると言う一連の操作を続
けることで、ループボックス内には常に一定範囲の量の
印画紙ループが形成されている処理方法を取ることもで
きる。しかし、前記一連の操作の回数が増えてくると、
印画紙供給部に使われている圧着ローラの実際の径と写
真処理装置の操作プログラム内の計算式で採用されてい
る前記圧着ローラの理論径との誤差や、印画紙と前記圧
着ローラとの滑り現象などに起因して、次第に、ループ
ボックス内に予測量を超える長さのループが生じ、ルー
プボックス内でジャミングする場合が生じる(滑りを防
止するために圧着力を高めたり、径寸法の変化しないロ
ーラを採用するという解決策は、圧着力の高いローラを
精密に駆動するために大型のモーターが必要になるな
ど、周辺に使用される部品に必要なスペックへの影響を
も巻き込んで、装置製作のコストアップを引き起こす上
に、完全な対策とはなり難い)。しかしながら、上記の
構成にしておいて、適宜なタイミングで(一つの画像を
露光しては印画紙カッターなどに送り出す度にでも良
い)ループボックス内の印画紙ループをループ検知セン
サの検知範囲から外れるまで小さくしてやることができ
るので、ループボックス内の印画紙ループの実際の長さ
を常に把握しておくことができ、結果的に、ループボッ
クス内での印画紙のジャミング等が防止される。
【0008】また、上記の構成にすれば、十分に大きな
容積のループボックスを用意することによって、より大
きなカールあるいはループを形成しておくことができる
ので、印画紙操作部への影響がさらに減少して画像の正
確さがさらに増すことが期待できる。さらに、大きな容
積のループボックスを用意すれば、多数枚の画像を連続
的に露光しておいて、その後、現像部あるいはカッター
部に送り出すという処理方法が可能になる。
【0009】更に具体的には、前記露光部は、印画紙搬
送方向を横切って延びるライン露光用の管面と、前記管
面に印画紙を密着させる機構と、前記管面より下流側に
予め送られた印画紙領域を、前記管面への密着状態を維
持しつつ上流側に引き戻すために前記管面より上流側に
配置された露光操作ローラとを備え、前記露光部より下
流側には印画紙カッターが設けられており、露光操作ご
とに少なくとも、<1>前記長尺状印画紙の先端を前記
露光部より下流側にローディングする、<2>ローディ
ングされた前記長尺状印画紙を前記露光操作ローラで挟
持する、<3>前記センサが感応する基本長さの印画紙
ループが前記ループボックス内に形成されるまで、前記
印画紙格納部から前記印画紙供給部によって印画紙をさ
らに引き出す、<4>露光に必要な長さからセンサ操作
代を減じた長さの印画紙が前記管面より下流側に配置さ
れるように、前記露光操作ローラで印画紙を搬送する、
<5>前記露光操作ローラで印画紙を上流側に戻しなが
ら前記管面から発される光ビームで露光する、そして、
<6>露光済みの印画紙領域を、前記長尺状の印画紙か
ら切り離すために、前記印画紙カッターの下流に送る、
の各工程が行われる写真処理装置とすれば良い。すなわ
ち、前記工程<4>において、「露光に必要な長さ」そ
のものではなく、「露光に必要な長さからセンサ操作代
(例えば50mm)を減じた長さ」の印画紙が管面より
下流側に配置されるので、前記工程<6>の完了した時
点では、前記ループボックス内には、前記基本長さを下
回り、センサが感応しない大きさの印画紙ループが形成
されている。センサ操作代とは、一回の露光操作が終わ
る度に基本長さのループを一旦無くすため、言い換えれ
ば、同上操作の度にループボックス内の印画紙ループが
基本長さより十分に短くなってセンサによる検知状態か
ら一旦抜け出るように(しかもカール状態は相変わらず
維持されている)、露光操作前のループ長さから予め差
し引いておく、調整用の印画紙長さのことである。これ
により、一回の露光操作が終わる度に基本長さのループ
をあらためて形成し直す工程を必ず行うことができて、
結果的に、ループボックス内の印画紙ループの長さを常
に設定範囲内に収めた状態で管理することが可能にな
る。
【0010】さらに具体的には、ループ検知センサは、
授受される光ビームが所定長さを超えるループ状印画紙
によって遮断されるようにループボックス内に設けられ
た光センサ対としておけば良い。
【0011】本発明によるその他の特徴及び利点は、以
下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろ
う。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による写真処理装置の実施
形態の一例として、ライン露光式光デジタルプリンター
を取りあげて説明する。
【0013】(写真処理装置の全体構成)図1および図
2に示した写真処理装置(ライン露光式光デジタルプリ
ンター)は、デジタルデータに基づく画像をロールペー
パーRPに露光処理するデジタルプリンターとしてのデ
ジタルプリント部1、露光された印画紙をカットペーパ
ーSPに切断した上で搬送するカットペーパー搬送部1
05、露光されたカットペーパーSPを複数のタンク内
に受け入れて現像液で現像処理する現像処理部300、
および現像処理後のカットペーパーSPを乾燥して仕上
がりプリントとしてトレー上に揃える仕上げ処理部40
0を有する。なお、この明細書では、印画紙は写真感光
材料の総称として用いられ、長尺の印画紙をロールペー
パー、プリント用にカットされた印画紙をカットペーパ
ーと称している。
【0014】そして、写真処理装置の正面から見て現像
処理部300の左側面には、主にデジタル露光部1の操
作を制御する制御部200、ネガフィルムなどからの透
過光として得た画像をロールペーパーRPに露光処理す
る透過光プリント部150が配置されており、また、カ
ットペーパー搬送部105の上には、デジタルプリント
部1のためのペーパーマガジンPM1が、デジタルプリ
ント部1の下には、透過光プリント部150のためのペ
ーパーマガジンPM2が着脱可能に設けられている。
【0015】図3に示されるように、デジタルプリント
部1には、透過光プリント部150に提供されたフィル
ムの画像をCCD等の撮像素子で読み取って得たデジタ
ル画像データ、または、顧客からフロッピーディスク、
MOなどのデータ記憶媒体やパソコン通信などによって
直接提供されたデジタル画像データに基づいて、ロール
ペーパーRPをライン露光する光プリンターの一種であ
るファイバーオプティカルタイプのCRTエンジン2が
搭載されている。この種のCRTプリンターの原理は、
よく知られており、例えば米国特許4309720号に
説明されている。
【0016】(デジタルプリント部全体の概略構成)図
3に示されるように、デジタルプリント部1は、ペーパ
ーマガジンPM1からロールペーパーRPを引き出して
はデジタルプリント部1に送り込むペーパーローディン
グ部20、デジタルプリント部1の中心付近に位置する
露光操作部40、および、ペーパー搬送方向切換部70
を含む。
【0017】上端付近のペーパーローディング部20
は、第1送りローラ22の他に、CRTエンジン2の上
方に形成された第1ループボックスRB1内に印画紙ル
ープを形成するための第1経路切り替えガイド24を有
する。露光操作部40よりも下流部に設けられたペーパ
ー搬送方向切換部70は、ロールペーパーRPをカッタ
ーユニット80側に供給可能な第2送りローラ72の他
に、カッターユニット80と同レベルに配置された第2
ループボックスRB2内に退避ループを必要に応じて形
成するための第2経路切り替えガイド74を有する。第
2ループボックスRB2は、露光のために先送りされる
ロールペーパーRPを一時的に収容する待避ラインとし
て設けられている。
【0018】露光操作部40において、CRTエンジン
2の先端に形成された管面42が印画紙搬送ラインに突
き出しており、CRTエンジン2内の電子銃から発射さ
れる電子ビームによって励起された光ビームが管面42
より出て、管面42に押し付けられて搬送されていくロ
ールペーパーRPの乳剤面を照射し、画像を焼き付けて
いく。管面42は印画紙に対する露光部として機能す
る。さらに、露光操作部40には、他に、露光操作ロー
ラ44と、ロールペーパーRPを露光操作ローラ44に
押し付け挟持可能な第1圧着ローラ46が含まれる。カ
ッターユニット80側または第2ループボックスRB2
側に一旦運ばれたロールペーパーRPは、露光操作ロー
ラ44によって正確な速度で管面42の前面を引き上げ
られながら、露光操作ローラ44の動きと同期して駆動
されるCRTエンジン2によって露光されるのである。
また、露光操作部40の直前と直後には、CRTエンジ
ン2の管面42に対してロールペーパーRPを幅方向に
関してセンタリングするためのペーパー芯出し機構10
0が設けられている。
【0019】尚、デジタルプリント部1は、露光処理の
ためにペーパーマガジンPM1から引き出されたロール
ペーパーRPを暗室状態に保持するための遮光箱3内に
収納されているが、非露光処理時にはデジタルプリント
部1を遮光箱3から容易に引き出して明室内で点検整備
するための引き出し機構を有する。また、デジタルプリ
ント部1の下流に隣接配置されたカットペーパー搬送部
105は、プリントとして切断されたカットペーパーS
Pを、対向配置された2枚の搬送用ベルトの間に挟持し
た状態で搬送する。
【0020】(ペーパーローディング部の構成)図4に
示されるように、ペーパーローディング部20は主に、
第1送りローラ22と第1経路切り替えガイド24から
なる。第1送りローラ22は、ペーパーマガジンPM1
内のロールペーパーRPの軸芯と平行な軸芯回りで図示
されないモータによって回転駆動され、第1送りローラ
22の上方には、常に第1送りローラ22の周面に押し
付けられた状態で押し付けローラ27、27が配置され
ている。第1経路切り替えガイド24は、第1送りロー
ラ22と平行な軸芯X1回りで上下に揺動可能な揺動ア
ーム25を備え、揺動アーム25には、その上端付近に
案内ローラ26が、下端付近にはループローラ28aと
補助ループローラ28bがいずれも回転自在に支持され
ている。
【0021】揺動アーム25は、直線状に延びたローデ
ィングガイド面25aを有すると同時に、回転ソレノイ
ド等といったアクチュエータによって、このローディン
グガイド面25aが略垂直な姿勢をとったローディング
姿勢と、ローディングガイド面25aが上方に跳ね上げ
られたループ姿勢の間で揺動操作される一方、揺動アー
ム25は、前記アクチュエータの操作力を下回る弾性復
元力を持つコイルばね25b(一端は感光材料処理装置
の本体に固定され、他端は揺動アーム25に固定されて
いる)によって前記ローディング姿勢側に付勢されてい
る。
【0022】揺動アーム25が前記ローディング姿勢を
とっている時は、ローディングガイド面25aは、固定
ガイド面30との間に垂直に延びたペーパーローディン
グ経路を形成し、同時に、案内ローラ26が第1送りロ
ーラ22の周面に近接されている。そして、これら案内
ローラ26と第1送りローラ22の各対向面は略垂直方
向(ローディングガイド面25aに沿って)に延びてい
る。したがって、この状態で第1送りローラ22が正転
されると、押し付けローラ27、27によって第1送り
ローラ22に密着されたロールペーパーRPは、ペーパ
ーマガジンPM1から引き出されながら、案内ローラ2
6の作用で第1送りローラ22の垂直な接線に沿って送
り出され、ローディングガイド面25aが形成した前記
ペーパーローディング経路に案内されて、露光操作部4
0側に装填(ローディング)される。
【0023】他方、揺動アーム25が前記ループ姿勢を
とっている時は、ローディングガイド面25aと案内ロ
ーラ26とが上に跳ね上げられて、第1ループボックス
RB1の広い開口部が開放され、しかも、案内ローラ2
6も第1送りローラ22近傍から離間するので、ロール
ペーパーRPは、第1送りローラ22とこれに押し付け
られた押し付けローラ27、27とによって第1ループ
ボックスRB1側に向けられ、さらに、(前記ローディ
ング姿勢ではロールペーパーRPと干渉しないようにペ
ーパーマガジンPM1側に待避していた)ループローラ
28aが、前記ペーパーローディング経路に入り込むよ
うに、第1ループボックスRB1内に進入してくる。
【0024】したがって、前述の工程によって露光操作
部40側に垂直にローディングされたロールペーパーR
Pの一部を、露光操作ローラ44と第1圧着ローラ46
によって把持させた上で、前記ループ姿勢で第1送りロ
ーラ22が再び正転されると、ペーパーマガジンPM1
から新たに供給されるロールペーパーRPは、第1ルー
プボックスRB1内に案内され、同ボックス内に基本ル
ープとしてループ状に格納される。また、一旦このよう
に基本ループが形成された後、揺動アーム25を前記ル
ープ姿勢に維持し、第1送りローラ22は停止しておい
て、露光操作ローラ44を逆転させた場合も、戻されて
きたロールペーパーRPは揺動アーム25の補助ループ
ローラ28bによって第1ループボックスRB1内に案
内されて同ボックス内のループに加えられる。露光操作
の準備段階として、露光に必要な長さ分のロールペーパ
ーRPを露光操作部40よりも搬送方向下流側(現像処
理部側)に予め送り込んでおく操作では、ロールペーパ
ーRPをペーパーマガジンPM1から引き出さず、前述
した基本ループから引き出している。また、露光操作に
伴って上流側に戻るロールペーパーRPは、このループ
に吸収される。
【0025】尚、ループローラ28aと補助ループロー
ラ28bとは、揺動アーム25自身に対して更に軸芯X
1回りで前後方向に揺動可能に支持されたアーム部材2
9に回転自在に支持されており、揺動アーム25とアー
ム部材29の間には、アーム部材29を第1ループボッ
クスRB1側に付勢するコイルばね29aが取り付けら
れている。したがって、ループローラ28aを第1ルー
プボックスRB1内に進入させるために、揺動アーム2
5が前記ループ姿勢をとっている時でも、ループローラ
28aに対して(ペーパージャミングなどに起因して)
第1ループボックスRB1側から大きな応力が掛かれ
ば、ループローラ28aはアーム部材29と共に固定ガ
イド面30よりもペーパーマガジンPM1寄りに待避す
ることができる。ただし、揺動アーム25が前記ローデ
ィング姿勢にある場合には、ループローラ28aがコイ
ルばね29aの付勢力に拘わらず前記ペーパーローディ
ング経路から待避した姿勢を維持するように、揺動アー
ム25にはアーム部材29の揺動を所定角度に止めるた
めのストッパー25cが形成されている。
【0026】さらに、揺動アーム25は、コイルばね2
5bによって前記ローディング姿勢側に付勢されている
ので、第1経路切り替えガイド24が前記ローディング
姿勢にある状態で、ロールペーパーRPが万が一ローデ
ィング経路内でジャミングした場合には、揺動アーム2
5がコイルばね25bの付勢力に抗してループ姿勢側に
揺動され得る。
【0027】(露光操作部の構成)図5、6、7、8に
示されるように、露光操作部40は、CRTエンジン2
の管面42、ステッピングモータM1によって駆動され
る露光操作ローラ44(芯金の周面をNBR等の合成ゴ
ム層によって被覆して形成されている)、第1圧着ロー
ラ46(アルミニウム等の金属製)の他に、露光操作時
を除いてロールペーパーRPを管面42から引き離して
おくためのペーパー迂回機構48、露光操作に際してロ
ールペーパーRPを管面42に押し付けるための押し付
けパッド50aを含む。
【0028】第1圧着ローラ46は、露光操作ローラ4
4に押し付けられてロールペーパーRPを挟持する圧着
姿勢と、露光操作ローラ44から離間してロールペーパ
ーRPを解放する解放姿勢の間で変位可能であり、押し
付けパッド50aも同様に、ロールペーパーRPを管面
42に押し付ける圧着姿勢と解放姿勢に切り換え可能と
なっている。第1圧着ローラ46と押し付けパッド50
aの前記姿勢は、露光操作部40に設けられた第1姿勢
制御カム機構52によって一括操作される。
【0029】第1姿勢制御カム機構52は、露光操作ロ
ーラ44を両端で支持している函状の本体52a、第1
圧着ローラ46の両端を回転自在に支持しつつ本体52
a上に支持された一対の第1揺動小片60、本体52a
の下端付近に位置する軸芯X2回りで揺動可能な一対の
揺動板54a、54a、および、DCモータM2の回転
軸からクランク状に延びた位置に回転自在に設けられた
ベアリング55を有する。第1揺動小片60は、本体5
2aに設けられた軸芯X3回りで揺動可能に支持されて
おり、各揺動板54a、54a' と各第1揺動小片60
とは、個々にリンク機構53を介して連動連結されてい
る。また、一対の揺動板54a、54a' どうしは、軸
芯X2上で回動自在な共通の水平ロッド56によって固
定されており、ベアリング55は、揺動板54aの片側
に形成された長孔54b内を摺動可能となっている。
【0030】尚、長孔54bは、公転するベアリング5
5が描く最外周円と同一曲率を持つ円弧状カム部54
c、円弧状カム部54cから上に延び、ベアリング55
自身の外径と略同一幅を備えた第1直線状カム部54
d、円弧状カム部54cから第1直線状カム部54dと
は反対方向に延びた第2直線状カム部54eを有する。
【0031】また、リンク機構53は、第1揺動小片6
0の他に、軸芯X2と軸芯X3の間に位置する軸芯X4
回りで揺動可能な第2揺動小片62と、第1揺動小片6
0の一端60aと第2揺動小片62の一端62aとを連
結するリンクアーム64とを含む。一対の第1揺動小片
60の前記揺動によって、第1圧着ローラ46の前記圧
着姿勢と前記解放姿勢とが二者択一的に作り出される
が、一対の第1揺動小片60の個々に連結された左右の
コイルばね60c、60dによって、第1圧着ローラ4
6は常に前記圧着姿勢に付勢されている。
【0032】また、押し付けパッド50aも、第1揺動
小片60および揺動板54a、54a' とは別に軸芯X
2回りで揺動可能な揺動部材50bに支持されつつ、管
面42から引き離される解放姿勢に捻りばねで付勢され
ており、他方、揺動部材50bの左右両端から押し付け
パッド50aの上方に延びた係合ピン50cが、一対の
揺動板54a、54a' に設けられた被係合部54pと
係合可能に構成されている。
【0033】そこで、DCモータM2を正転させると、
ベアリング55の前記公転運動に応じて、第1姿勢制御
カム機構52は、順に次のような状態を示す。ベアリン
グ55がその公転軌道のA点にある時生じる図9(a)
に示されている第1状態では、ベアリング55は長孔5
4bの内で第2直線状カム部54eの入り口付近に位置
し、その結果、揺動板54aは、略垂直な姿勢を保って
いる。この第1状態では、揺動板54aからリンク機構
53および第1揺動小片53aに対して作用力が働かな
いため、第1圧着ローラ46は、コイルばね60c、6
0dによって露光操作ローラ44に圧着されており、他
方、押し付けパッド50aは、係合ピン50cが揺動板
54aとの係合状態から解放されているので、前記捻り
ばねの付勢力によって管面42から引き離されている。
【0034】ベアリング55がA点から少し正転(反時
計回り)して公転軌道のB点にある時生じる図9(b)
に示されている第2状態では、ベアリング55は長孔5
4bの内で円弧状カム部54c内に進入し、その結果、
揺動板54aは、管面42側に大きく傾倒した姿勢を保
っている。この第2状態では、相変わらず揺動板54a
からリンク機構53および第1揺動小片60への作用力
はないため、第1圧着ローラ46は前記圧着姿勢を保っ
ているが、他方、押し付けパッド50aについては、係
合ピン50cが揺動板54aの被係合部54pと係合す
ることによって、管面42に押し付けられている。ロー
ルペーパーRPを管面42に押し付けて行う前記露光操
作は、この第2状態で実施される。
【0035】ベアリング55がB点から更に正転して公
転軌道のC点にある時生じる図10(a)に示されてい
る第3状態では、ベアリング55は長孔54bの内で第
1直線状カム部54d内に進入し、その結果、揺動板5
4aは、管面42側に僅かに傾倒した姿勢を保ってい
る。この第3状態では、前記第1状態と略同様の状況を
呈している。すなわち、第1圧着ローラ46は相変わら
ず圧着姿勢にあるが、押し付けパッド50aについて
は、係合ピン50cは被係合部54pと係合したまま管
面42と反対側に引き戻されるので、押し付けパッド5
0aは管面42から引き離された状態に回復される。
【0036】ベアリング55がC点から少し正転して公
転軌道のD点にある時生じる図10(b)に示されてい
る第4状態では、ベアリング55は長孔54bの内で円
弧状カム部54c内に進入し、その結果、揺動板54a
は、管面42と反対側に僅かに傾倒した姿勢を保ってい
る。この第4状態では、押し付けパッド50aについて
は、相変わらず管面42から引き離された状態を維持す
るが、第1圧着ローラ46は露光操作ローラ44から引
き離された姿勢をとる。すなわち、第4状態では、揺動
板54aの側面部が、第2揺動小片62に形成された作
用点62bに作用して第2揺動小片62を軸芯X2回り
に下向きに傾倒させる。第2揺動小片62の前記傾倒に
よって、第2揺動小片62の一端62aは下方に変位す
るので、この一端62aで第2揺動小片62と下端が連
結されたリンクアーム64も、僅かに傾斜しながら下方
に変位する。リンクアーム64のこの下方への変位によ
って、第1揺動小片60の一端60aは、軸芯X3回り
で下方に変位させられるため、結果的に、第1圧着ロー
ラ46は、コイルばね52c、52dの付勢力に抗して
露光操作ローラ44から引き離された姿勢をとる。尚、
第1圧着ローラ46が露光操作ローラ44に対して圧着
された姿勢にあることはセンサーPS2によって検知可
能で、他方、第1圧着ローラ46が圧着姿勢から解放さ
れたことはセンサーPS1によって検知可能となってい
る。露光操作の準備ロールペーパーRPを露光操作部4
0に最初にローディングする操作は、この第4状態で可
能となる。また、上記の第2状態と第4状態でベアリン
グ55が接当する円弧状カム部54cは、前述したよう
に、公転するベアリング55が描く最外周円と同一曲率
を持っているために、DCモータM2およびベアリング
55が若干所定位置からオーバーランした位置で停止し
ても、これが揺動板54aの姿勢には影響がない。
【0037】図11(a)、(b)に示されるように、
第1圧着ローラ46および露光操作ローラ44の直下に
は、ペーパー迂回機構としての、ロールペーパーRPを
管面42の前面に案内する一対のガイド部材65、66
が設けられている。その一方は、動かない固定ガイド6
5であるが、他方は、軸芯66a回りで揺動可能な可動
ガイド66である。可動ガイド66は、その下端部66
bが管面42よりもCRTエンジン2本体側に引退し、
且つ、固定ガイド65と協動してロールペーパーRPを
管面42と接触可能な経路に案内する露光姿勢と、下端
部66bが管面42よりも前面に突出して、ロールペー
パーRPを管面42と接触不可能なようにこれを迂回さ
せる迂回姿勢の間で揺動可能である。すなわち、迂回姿
勢では、ロールペーパーRPを、第1圧着ローラ46と
露光操作ローラ44の間の隙間から、露光操作部40の
下流にあるペーパー搬送方向切換部70へ、そして、さ
らに下流のカッターユニット80側へと、(管面42と
の接触による損傷の懸念のない状態で)高速供給するこ
とができる。
【0038】可動ガイド66は通常は捻りばね66cに
よって前記迂回姿勢に保持されており、露光操作が必要
な場合に露光姿勢に切り換えられる。すなわち、露光操
作では先ず、第1姿勢制御カム機構52が前記第4状態
から第1状態に切り替わることによって、第1圧着ロー
ラ46がロールペーパーRPを露光操作ローラ44に押
し付け、引き続き、第1姿勢制御カム機構52が第2状
態に切り替わると、揺動部材50bが管面42側に傾倒
して、押し付けパッド50aがロールペーパーRPを管
面42に押し付けるが、この揺動部材50bの傾倒時
に、揺動部材50bの上端付近に設けられた連動ピン5
1が、可動ガイド66の下端部66bをCRTエンジン
2本体側に押し込むので、可動ガイド66は捻りばね6
6cの付勢力に抗して前記露光姿勢に切り替えられる。
【0039】第1姿勢制御カム機構52が前記第2状態
にある前記露光操作時には、第1圧着ローラ46は、前
述したように、一対の揺動小片52bの各々に連結され
た合計2本の(すなわち左右の)コイルばね60c、6
0dの付勢力に基づいて、ロールペーパーRPを露光操
作ローラ44の周面上に押し付けているが、これら左右
のコイルばね60c、60dどうしの間に付勢力(すな
わち弾性復元力)の相違がある場合に、これを補正して
同等にするための付勢力調節機構が設けられている。
【0040】本実施形態では、この付勢力調節機構は、
感光材料処理装置の正面に立った時に手前側に位置する
コイルばね60cのみに設けられている。図6に示され
るように、付勢力調節機構は、第1姿勢制御カム機構5
2の函状の本体52aに固定可能な固定板57と、固定
板57に対してコイルばね60cの伸張方向に沿って移
動可能に支持された可動板58とからなる。可動板58
の固定板57に対する移動方向は、固定板57の二カ所
から貫通し、可動板58に形成された長孔58a,58
bを通過して、本体52a側に突出する2本の案内ねじ
120a,120bによって、コイルばね60cの伸張
方向に沿った方向に限定されている。また、別途設けら
れた固定ねじ121を締め込むことによって、可動板5
8の固定板57に対する相対移動は規制される。また、
可動板58からは、調節ねじ122の先端と接当可能な
接当片58cが立設されている。
【0041】コイルばね60cの一端は可動板58に連
結されていて、可動板58はこのコイルばね60cによ
って常に第1圧着ローラ46向きに付勢されており、調
節ねじ122の先端の接当片58c向きの突出量によっ
て、可動板58の固定板57に対する相対位置が決定さ
れている。したがって、可動板58を固定板57に固定
している固定ねじ121を緩めた後に、調節ねじ122
を固定板57上で螺進させて固定板57からの調節ねじ
122の先端の突出量を増やせば、可動板58は第1圧
着ローラ46から離間する方向に変位されるので、実質
的にコイルばね60cの弾性復元力を高めることがで
き、調節ねじ122を逆向きに螺進させれば、螺進させ
ただけ可動板58はコイルばね60cの付勢力によって
第1圧着ローラ46側に変位して、実質的にコイルばね
60cの弾性復元力を低く設定し直すことができる。露
光操作部40では、第1圧着ローラ46と露光操作ロー
ラ44が印画紙搬送機構の主要構成要素となっている。
【0042】(ペーパー搬送方向切換部の構成)ペーパ
ー搬送方向切換部70において、露光操作部40よりも
更に印画紙搬送方向下流側の印画紙搬送ラインは、カッ
ターユニット80への搬送ラインと第2ループボックス
RB2につながる待避ラインに分岐されるが、いずれの
ラインが選択されるかは、第2経路切り替えガイド74
によって決定される。
【0043】図12(a)、(b)に示されるように、
第2経路切り替えガイド74は、固定された軸芯X5回
りで揺動可能な制御アーム75と、軸芯X6回りで揺動
可能なループガイド76とを備えている。制御アーム7
5には、ガイドプレート75aと揺動軸75bが固定さ
れており、この揺動軸75bに回転自在に第2圧着ロー
ラ75cが取り付けられている。制御アーム75の揺動
を通じて、ガイドプレート75aに設けられているガイ
ド面がカッターユニット80への搬送ラインに沿うこと
になり、第2圧着ローラ75cがロールペーパーRPを
第2送りローラ72に押し付けることになる。また、制
御アーム75から独立した軸芯X6回りで揺動可能なル
ープガイド76には、直線状に延びた長孔76aが形成
されており、この長孔76aを揺動軸75bが貫通して
いる。この構造によって、制御アーム75の揺動、結果
的には揺動軸75bの動きがループガイド76の軸芯X
6回りの揺動をもたらす。ループガイド76にもロール
ペーパーRPのためのガイド面が設けられており、ルー
プガイド76の揺動を通じてそのガイド面が第2ループ
ボックスRB2につながっている固定ガイド79に沿う
ようになる。ループガイド76の制御アーム75に対す
る相対移動はこの長孔76a内に限定されているので、
制御アーム75の揺動に基づいて軸75bが軸芯X5回
りで円弧状に移動すると、これに基づいて、ループガイ
ド76が軸芯X6回りで強制的に揺動され、結果的に、
ロールペーパーRPの先端の進入経路を振り分けること
となる。
【0044】上述したように制御アーム75の揺動変位
により、ガイドプレート75aやループガイド76、及
び第2圧着ローラ75cの制御位置が設定されるが、こ
の制御アーム75の揺動は第2姿勢制御カム機構77に
よって実現される。第2姿勢制御カム機構77は、制御
アーム75の自由端に設けられたカムフォロアーとして
の作用部75eと、軸芯X7回りで一定角度間隔でステ
ップ的に回動操作されるカム体78とから構成されてい
る。
【0045】作用部75eは回転自在な外周部を持つよ
うにボールベアリングを用いて形成されており、制御ア
ーム75は、軸芯X5回りに設けられた捻りコイルばね
によって、常に作用部75eがカム体78の軸芯X7に
近接するように付勢されている。カム体78には、互い
に実質的に90゜ずつ位相がずれた軸芯X7の円周領域
に、第1カム面78a、第2カム面78b、第3カム面
78c、第4カム面78dが形成されている。第1カム
面78a、第2カム面78b、第4カム面78dは、軸
芯X7の円弧形状であり、第1カム面78aが最も大き
な半径で形成され、第2カム面78bが最も小さな半径
で形成され、第4カム面78dは第2カム面78bより
少し大きな半径で形成されている。第3カム面78cは
第2カム面78bと第4カム面78dをつなぐ直線状の
面として形成されており、第1カム面78aと第2カム
面78bとの間及び第1カム面78aと第4カム面78
dの間にはそれぞれをつなぐ移行面が形成されている。
【0046】このカム体78が90゜ずつ回動すること
により、作用部75eが各カム面を転動し、制御アーム
75の揺動位置が変わる。カム体78の位置検出は、カ
ム体78の周囲に90度毎に配置された4つのセンサー
手段PS3a,PS3b,PS3c,PS3dと、カム
体78に一体的に取り付けられた被検出体78hとによ
って行われる。ここでは被検出体78hが、カム体78
の回転位置に応じて、センサー手段PS3a,PS3
b,PS3c,PS3dを構成する光センサー対間の光
ビームの授受を遮断することによって、カム体78の位
置が検出される。なお、第3カム面78cは第2圧着ロ
ーラ75cの第2送りローラ72への密着状態を作り出
すが、制御アーム75の、図12に関しての半時計方向
の回動は第2圧着ローラ75cの第2送りローラ72へ
の接当により限定され、その状態では、作用部75eは
第3カム面78cから浮いている。
【0047】図示されないDCモータによってカム体7
8を90゜ずつ順に回動させることにより、第2経路切
り替えガイド74は、次のような状態に設定される;図
12(a)で示された第1状態では、カム体78が上方
を向き、制御アーム75の作用部75eが第1カム面7
8aによって支持されている。この第1状態では、第2
圧着ローラ75cが第2送りローラ72から十分に離間
すると同時に、ループガイド76が上向きに引き起こさ
れて、ループガイド76のガイド面の先端部76bは、
カッターユニット80につながる固定ガイド73の先端
73aよりも高く位置し、第2送りローラ72の周面に
近接している。ガイドプレート75aのガイド面もカッ
ターユニット80への印画紙搬送ラインから離れた位置
となっている。この状態でロールペーパーRPが露光操
作部40側から送り込まれると、ロールペーパーRPの
先端は、ループガイド76のガイド面上を滑り降りて、
固定ガイド79から第2ループボックスRB2に進み、
ここで待避ループを形成する。
【0048】図12(b)で示された第2状態では、カ
ム体78が図面の左横を向き、制御アーム75の作用部
75eが第2カム面78bによって支持される。この第
2状態では、第2圧着ローラ75cは未だ第2送りロー
ラ72から離間しているが、ガイドプレート75aのガ
イド面はカッターユニット80への印画紙搬送ラインに
沿った姿勢となっており、ループガイド76が幾分傾倒
して、ループガイド76のガイド面の先端部76bは、
固定ガイド73の先端73aよりも下方に待避してい
る。この状態でロールペーパーRPが露光操作部40側
から送り込まれると、ロールペーパーRPの先端は、ガ
イドプレート75aのガイド面によって固定ガイド73
に案内される。
【0049】因みに、このように、ループガイド76が
一時的に固定ガイド73に対して交差して相対移動する
ことを許すために、ループガイド76のガイド面の先端
部76bと、固定ガイド73の先端73aとは、互いに
隙間を補うように延びた櫛の歯状を呈している。このよ
うな、一時的な交差を伴った相対移動のための、互いに
隙間を補うように延びた構造は、第2圧着ローラ75c
の周面と固定ガイド73の先端73aとの間にも採用さ
れている。
【0050】図13(a)で示された第3状態では、カ
ム体78が図面の下方を向き、制御アーム75の作用部
75eが第3カム面78c付近まで下がっている。第3
カム面78cの主要領域は、他のカム面より軸芯X7に
近く、この第3状態では、制御アーム75は第2圧着ロ
ーラ75cの第2送りローラ72への接当によりその位
置が保持されている。しかし、ガイドプレート75aお
よびループガイド76の姿勢は、第2状態と本質的に変
わらない。ロールペーパーRPが固定ガイド73に案内
されている前記第2状態から、この第3状態に切り換え
られると、ロールペーパーRPは、そのまま第2圧着ロ
ーラ75cと第2送りローラ72の間に挟持されるの
で、第2送りローラ72が正転(図で半時計方向)駆動
することによって、ロールペーパーRPはカッターユニ
ット80の方へ送られ、第2送りローラ72が逆転(図
で時計方向)駆動することによって、カッターユニット
80側から露光操作部40の方へ引き戻される。
【0051】図13(b)で示された第4状態では、カ
ム体78が図面の右横を向き、制御アーム75の作用部
75eが第4カム面78dによって支持されている。こ
の第4状態は、ほぼ第2状態と同様であり、第2圧着ロ
ーラ75cは再び第2送りローラ72から離間するが、
ガイドプレート75aのガイド面はカッターユニット8
0への印画紙搬送ラインに沿った姿勢となっており、ル
ープガイド76のガイド面の先端部76bは、固定ガイ
ド73の先端73aよりも下方まで待避している。この
状態では、一旦カッターユニット80側に送り込まれた
ロールペーパーRPを、露光操作部40の露光操作ロー
ラ44によって露光操作部40の方へ引き戻すことがで
きる。この第3状態において、第2状態に比べてガイド
プレート75aのガイド面の印画紙搬送ラインへの接近
が少ないのは、この状態ではロールペーパーRPが固定
ガイド73から引き抜かれるからである。この状態を作
り出す第4カム面78dが、第2カム面78bより軸芯
X7から遠く形成されていることは、また、第4カム面
78dから第1カム面78aの移行をスムーズにする副
次的な効果もある。
【0052】尚、各カム面は相応な有効長さを持ってい
るので、カム体78を回動操作するDCモータが所定の
角度位置よりも若干量オーバーランしても、作用部75
eの位置、ひいては制御アーム75の角度に影響がな
い。ペーパー搬送方向切換部70では、第2圧着ローラ
75cと第2送りローラ72が印画紙搬送機構の主要構
成要素となっている。
【0053】(カッターユニット)図14に示されるよ
うに、ペーパー搬送方向切換部70の下流には、ロール
ペーパーRPをその搬送経路上で切断可能なカッターユ
ニット80が設けられている。カッターユニット80は
デジタルプリント部1の最下流に位置している。そし
て、印画紙搬送ラインにおける、カッターユニット80
の下流には、カットペーパーSPを搬送する出口搬送ユ
ニット90が設けられている。出口搬送ユニット90
は、感光材料処理装置のフレームに固定されている。
【0054】図2に示されるように、出口搬送ユニット
90の印画紙搬送方向下流側には、出口搬送ユニット9
0と、これに隣接配置された水平搬送ユニット105
a、その出口からその垂直方向下向きに位置する現像処
理部300の入り口までペーパーSPを搬送する垂直搬
送ユニット105cからなるカットペーパー搬送部10
5が配置されており、カッターユニット80で切断され
たカットペーパーSPを、現像処理部300まで搬送す
ることができる。
【0055】(ペーパー芯出し機構の構成)デジタルプ
リント部1には、図3と図15に示されているように、
管面42の印画紙搬送方向上流側でかつ露光操作ローラ
46よりさらに上流側に設けられた一対の可動式の第1
幅規制ガイド101、101と管面42の印画紙搬送方
向下流側に設けられた一対の同じく可動式の第2幅規制
ガイド102、102とからなるペーパー芯出し機構1
00が設けられている。また、図15に示されるよう
に、第1幅規制ガイド101、101と第2幅規制ガイ
ド102、102の一端は、送りネジとして形成された
ガイドロッド103、104上に螺合外嵌されており、
他端には印画紙の側端が入り込むことで印画紙を幅方向
で案内可能な溝部101a、102aが設けられてい
る。第1幅規制ガイド101、101と第2幅規制ガイ
ド102、102には図示されていない摺動ガイドによ
り回り止めされており、ガイドロッド103、104の
回転により、直線移動するように構成されている。な
お、ガイドロッド103、104上に形成された送りネ
ジ部は、管面42の水平方向の中心(ライン露光の中
心)を境に互いに逆方向のネジとなっており、各ガイド
ロッドの回転により向き合った溝部は互いに近づいたり
遠ざかったりする。2本のガイドロッド103、104
どうしはタイミングベルトによって連結されているの
で、ステッピングモータ等によって一方のガイドロッド
104を回転操作すると、第1・第2幅規制ガイド(1
01、101および102、102)それぞれで、同時
に同量の間隔を変更することになり、その際両者の左右
の幅規制ガイドの中心は常に管面42の中心と一致した
ままである。第1・第2幅規制ガイド(101、101
および102、102)がそれぞれ作り出す間隔、つま
りガイド幅は、芯出し作業において、後で詳しく説明す
るが、印画紙のJIS規格で定められている基準幅より
その許容誤差分だけ広い値をもつ通過幅や印画紙の基準
幅以下である芯出し幅に設定される。
【0056】以下、上述した構成を備えた写真処理装置
(ライン露光式デジタルプリンター)の作用を図16の
模式図と図17のフローチャートを用いて説明する;図
16の模式図では、主な機構の選択的な動作状態を記号
及び実線と点線で表現している。例えば、ペーパーロー
ディング部20に関しては、案内ローラ26が第1送り
ローラ22に近接する状態をST−1、案内ローラ26
が第1送りローラ22から離間した状態をST−2と
し、そしてループローラ28aが印画紙搬送ラインを越
えて第1ループボックスRB1領域に入り込んだ状態を
ST−1、ループローラ28aが第1ループボックスR
B1領域から離れた状態をST−2としている。露光操
作部40に関しては、この領域での搬送機構を構成する
第1圧着ローラ46が露光操作ローラ44に密着する状
態をST−1、第1圧着ローラ46が露光操作ローラ4
4から離脱した状態をST−2とし、そして押し付けパ
ッド50aがロールペーパーRPを管面に押し付ける状
態をST−1、押し付けパッド50aがロールペーパー
RPから離れた状態をST−2としている。ペーパー搬
送方向切換部70に関して、第2圧着ローラ75cが第
2送りローラ72に密着する状態をST−1、第2圧着
ローラ75cが第2送りローラ72から離脱した状態を
ST−2とし、そしてループガイド76がロールペーパ
ーRPを第2ループボックスRB2に案内する状態をS
T−1とし、ループガイド75cが印画紙搬送ラインか
ら離れた状態をST−2としている。さらに、ロールペ
ーパーRP先端の停止位置として、カッターユニット8
0の約10mm手前の停止ポイントを1−Pとし、カッ
ターユニットの切断線上となる停止ポイントを2−Pと
している。さらに、露光部の照射ポイントから標準サイ
ズの露光長さ:L1だけ印画紙搬送方向下流側に離れた
停止ポイントを3−Pとし、複数枚数露光時の所定枚数
分の露光長さ:Lxだけ印画紙搬送方向下流側で待避ラ
インでの停止ポイントを5−Pとする。4−Pは、標準
外の露光処理のため、ロールペーパーRPの先端をペー
パー搬送方向切換部70より上流側まで戻して待避ライ
ンに入れる際の停止ポイントである。
【0057】この写真処理装置(ライン露光式デジタル
プリンター)がスタートすると、先ず、ペーパーマガジ
ンから引き出したロールペーパーRPの先端をポイント
1−Pに達するまで送り出した状態で、第1ループボッ
クスに1回の露光長さを十分に満足する長さである所定
量のループを形成する起動時処理を行う<#2>。次
に、露光領域のロールペーパーRPを一旦自由状態にし
てから幅規制ガイド101、102で強制的にロールペ
ーパーRPのセンターリングを行うペーパー芯出し処理
を行う<#4>。次に、露光部の照射ポイントとロール
ペーパーRPの先端がほぼ露光長さとなるようにロール
ペーパーRPを搬送する露光前処理を行う<#6>。続
いて、露光処理に入る<#8>(露光処理には、サービ
ス版などを対象とする標準露光処理の他に、特別に大き
いサイズのプリントや複数枚の焼き増しプリントなどの
例外的な露光処理があり得るが、ここでは、標準露光処
理の場合に基づいて解説する)。この露光処理では、ロ
ールペーパーRPを第1ループボックスRB1の方へ戻
しながら照射ポイントでライン露光されることで、画像
データに基づく画像がロールペーパーRPに焼き付けら
れる。
【0058】次に、第2送りローラ72の作動に基づい
て、ロールペーパーRPの露光領域はカッターユニット
80を越えた位置まで搬送され、ここでペーパーカット
処理が行われ<#10>、カットペーパーとして現像処
理部300に送られる<#12>。これにより、一連の
プリント作業が終了するので、さらにプリント作業が必
要かどうかチェックし<#14>、プリント作業を終了
する場合ロールペーパーRPを再びペーパーマガジンに
戻す等の終了処理を行う<#16>。さらにプリント作
業が続く場合、再び、第1ループボックスに1回の露光
長さを十分に満足する長さである所定量のループを形成
する再プリント時処理<#18>を行って、<#8>に
戻る。
【0059】次に、図17のフローチャートの中に示さ
れている処理ルーチンのうち主なものをフローチャート
を用いて詳しく説明する;図18に示す起動時処理ルー
チンでは、ペーパーマガジンPM1から引き出されたロ
ールペーパーRPはその先端がポイント1−Pに達する
まで第1送りローラ22の正転駆動により搬送される<
#121>。ペーパーマガジンPM1から第1送りロー
ラ22までの印画紙搬送はペーパーマガジンPM1内に
設けられた圧着ローラ対の回転駆動によって行われる。
続いて、第1圧着ローラ46を状態ST−1に切り換え
て、露光操作ローラ44との間にロールペーパーRPを
挟み込んでから<#122>、案内ローラ26を状態S
T−2にループローラ28aを状態ST−1に切り換え
て、第1ループボックスRB1での印画紙ループの形成
の準備をする<#123>。ここで、図23に示される
ように、第1圧着ローラ46と露光操作ローラ44によ
ってロールペーパーRPを圧着保持している状態で第1
送りローラ22を正転駆動すれば、ペーパーマガジンP
M1から引き出されてくるロールペーパーRPが第1ル
ープボックスRB1に入り込んでいき、第1ループボッ
クスRB1にループが形成される<#124>。すなわ
ち、第1ループボックスRB1内の天井面と底面の所定
箇所には、光センサー対PSLが設置されており、前述
した第1送りローラ22によるループ形成動作は、この
光センサー対PSLがループを検出した時点、言い換え
れば、光センサー対PSLの間で授受される垂直向きの
光ビームをループの先端が遮断した時点で停止される。
このようにして形成されたループは「基本ループ」と呼
ばれ、プリント作業中は必ず維持される構成になってい
る。
【0060】図19に示すペーパー芯出し処理ルーチン
では、第1圧着ローラ46を状態ST−2に切り換え
て、露光操作ローラ44との間に隙間を形成し、露光部
周辺のロールペーパーRPを一旦自由状態とする<#4
1>。この時点では、第1幅規制ガイド101と第2幅
規制ガイド102のそれぞれが作り出しているガイド幅
は、ガイド溝101a、102aに案内されている印画
紙のJIS規格で定められている基準幅よりその許容誤
差分だけ広い所定値(通過幅)に設定されているので、
モータ105を作動してこのガイド幅を印画紙の基準幅
である所定値(芯出し幅と呼ばれ、実際に通過する印画
紙の幅を必ず下回る)に設定する<#42>。これによ
り、印画紙は第1と第2幅規制ガイド101,102に
よって両側から押し付けられるため、ロールペーパーR
Pの中心軸は強制的に第1幅規制ガイド101と第2幅
規制ガイド102が作り出すガイド幅の中心と強制的に
一致させられ、結果的にライン露光軌跡の垂直2等分線
に一致する。この印画紙が第1と第2幅規制ガイド10
1,102によって押し付けられた状態で、第1圧着ロ
ーラ46を状態ST−1に切り換えて、露光操作ローラ
44との間にロールペーパーRPを圧着し<#43>、
再びモータ105を作動して第1幅規制ガイド101と
第2幅規制ガイド102が作り出すガイド幅を印画紙の
基準幅より広い所定値(通過幅)に広げる<#44>。
これで、印画紙は第1と第2幅規制ガイド101,10
2による押し付け状態から解放されて、ペーパー芯出し
処理ルーチンが完了する。
【0061】図20に示す露光前処理ルーチンでは、ペ
ーパー搬送方向切換部70の第2圧着ローラ75cを状
態ST−1に切り換えて<#81>、第2送りローラ7
2との間にロールペーパーRPを圧着し、露光部の第1
圧着ローラ46を状態ST−2に切り換えて露光操作ロ
ーラ44とのロールペーパーRPの圧着を解除し<#8
2>、第2送りローラ72を正転駆動し<#83>、ロ
ールペーパーRPの先端をカッターユニット80の方へ
搬送し(この時、押し付けローラ27,27と協働して
ペーパーを圧着している第1送りローラ22は停止され
たままであり、カッターユニット80の方へ先端を送る
ために追加される約10mmの長さのロールペーパーR
Pは、「<#124>で形成された基本ループに<#1
26>で所定長さが加えられてできた第1ループボック
スRB1内のループから繰り出される)、先端がカッタ
ーユニット80の切断線に達すると<#84>、第2送
りローラ72を停止する<#85>。次いで、第1圧着
ローラ46を状態ST−1に切り換えた上で<#86>
(ここでペーパーは芯出しされた状態に回復される)、
第2圧着ローラ75cを状態ST−2に切り換えて<#
87>、次のロールペーパーRPの搬送を露光操作ロー
ラ44に委ねる。
【0062】図21に示す標準露光処理ルーチンでは、
まず、露光操作ローラ44を逆転駆動し<#141>、
ロールペーパーRPを第1ループボックスRB1内へ逆
送し、ロールペーパーRPの先端から露光部の照射ポイ
ントまでの長さを、標準露光長さ:L1(標準サイズの
プリント用のペーパー長さ)と一致させ<#142>、
露光操作ローラ44を停止する<#143>。この<#
142>の操作はロールペーパーRPの先端をポイント
3−Pに置くことを意味する。次いで、押し付けパッド
50aを状態ST−1に切り換えて<#144>、印画
紙の乳剤面を管面42に密着させる。露光操作ローラ4
4を逆転駆動する<#145>ことでロールペーパーR
Pを上流側に戻しながら(戻されたペーパーは、第1ル
ープボックスRB1内に既にできている少なくとも基本
ループの長さのループに加えられるので、露光操作ロー
ラ44への負担が少ない)、この露光操作ローラ44の
動作に同期してCRTエンジン2を駆動し、前もって入
力されている画像データに基づいてR・G・Bの各光ビ
ームを掃引する操作(すなわち、ライン露光)を繰り返
していくことで一つの画像をロールペーパーRPに焼き
付ける<#146>。このように、一つの画像のロール
ペーパーRPへの露光処理が終了すると、露光操作ロー
ラ44を停止し<#147>、押し付けパッド50aを
状態ST−2に切り換えて<#148>、ロールペーパ
ーRPの管面42への圧着を解除する。
【0063】図22に示す基本ループ再作成処理ルーチ
ンでは、先ず、第1ループボックスRB1内の光センサ
ー対PSLが設定通りにオフになっているかどうかを判
定する<#201>。すなわち、装置の各部に全く異常
がなければ、標準露光処理ルーチンが終わり<#8>、
露光されたロールペーパーRP部分を現像処理部300
に送るためにカットするルーチン<#10>が完了した
時点で、第1ループボックスRB1内のロールペーパー
RPは、基本ループの長さを下回っている筈である。言
い換えれば、光センサー対PSLはオフになっている筈
である。このように、写真処理装置の全体が正常に操作
されれば、一枚の画像データのプリント、および、カッ
トの処理が完了する度に、基本ループが一旦解除される
ように(言い換えれば、毎回基本ループを作り直すこと
で、第1ループボックスRB1内のループ長さを把握し
ておくために)、起動時処理<#2>では、図18に示
されるように、基本ループが形成された<#124>
後、所定長さのペーパー送り<#126>として、次に
作成したいプリントの長さそのものではなく、作成した
いプリントの長さから故意にセンサ操作代(ここでは5
0mm)だけ減じた所定長さのロールペーパーRPをペ
ーパーマガジンPM1側から第1ループボックスRB1
へ送り出すという手順をたどるのである。尚、前記セン
サ操作代とは、一回の露光操作が終わる度に基本ループ
を一旦無くすため、すなわち、同上操作の度にループボ
ックスRB1内の印画紙ループがPSLセンサによる検
知状態から一旦抜け出るように、露光操作前のループ長
さから予め差し引いておく、調整用の印画紙長さのこと
である。これにより、一回の露光操作が終わる度に基本
長さのループをあらためて形成し直す工程が必須とな
る。
【0064】もしも、<#201>の判定の結果、光セ
ンサー対PSLがオンになっていれば、「露光されたロ
ールペーパーRP部分のカット、および、排出操作が完
了したに拘わらず、第1ループボックスRB1内に基本
ループが解除されていない」、あるいは、「光センサー
対PSLの故障」などの異常が生じたとの判断に基づ
き、終了処理し<#202>、装置の点検を促す。一
方、<#201>の判定の結果、通常の設定通りに光セ
ンサー対PSLが「オフ」になっていれば、第1送りロ
ーラ22を作動して<#203>、光センサー対PSL
があらためて「オン」になったら<#204>、第1送
りローラ22を停止する<#205>。次に、予定して
いるプリント長さを判定し<#206>、起動時処理<
#2>と同様に、第1送りローラ22を作動し<#20
7>、<#206>で判定した予定プリント長さからセ
ンサ操作代(50mm)だけ減じた所定長さのロールペ
ーパーRPをペーパーマガジンPM1側から送り<#2
08>、<#204>で第1ループボックスRB1内に
再形成された基本ループに追加して、第1送りローラ2
2を停止<#209>する。
【0065】尚、前述した特別に大きいサイズのプリン
トや複数枚の焼き増しプリントなどの例外的な露光処理
を行う場合には、一旦、露光操作ローラ44を逆転駆動
し、ロールペーパーRPの先端をペーパー搬送方向切換
部70より上流側のポイント4- Pまで戻して露光操作
ローラ44を停止し、ループガイド76を状態ST−1
に切り換えた上で再び露光操作ローラ44を駆動するこ
とで、ロールペーパーRPの先端側を露光部の照射ポイ
ントより搬送方向下流側に設けられている待避ライン、
つまり第2ループボックスRB2に収納し、ロールペー
パーRPの先端から露光部の照射ポイントまでの長さが
設定された複数枚分の画像を焼き付けるだけの長さ:L
x (枚数に応じて変化するが、これは図示されていない
コントローラによって演算される)になるところ、つま
りポイント5- Pのところで、露光操作ローラを停止す
る。次いで、標準露光処理の場合と同じ要領で、露光操
作ローラを逆転駆動しながら所望の画像をロールペーパ
ーRPに焼き付ける。この露光を必要画像分だけ繰り返
して、全ての露光が終了すると、露光操作ローラを停止
し、押し付けパッドを状態ST−2に切り換えて、ロー
ルペーパーRPの管面42への密着を解除する。さら
に、ループガイド76を状態ST−2に切り換えて、画
像を焼き付けられたロールペーパーRPがカッターユニ
ットの方へ送られるようにする。なお、複数枚露光処理
されたロールペーパーRPのペーパーカット処理では、
もちろん、ロールペーパーRPは、各画像毎、つまりプ
リント毎にカットされ、焼き付けられた画像枚数分のカ
ットペーパーSPとして現像処理部300に送られる。
【0066】プリント作業中は「基本ループ」を原則的
に維持する構成になっていることを既に記したが、この
「基本ループ」の存在意義は、露光操作のための露光操
作ローラ44への負担を軽減することにとどまらない。
各露光操作が完了する度に、「基本ループ」が作り直さ
れる事実は、下記の目的にも活用される。すなわち、上
記「基本ループ」の形成工程があるので、第2送りロー
ラ72の作動に基づいて、露光領域がカッターユニット
80を越える状態まで搬送する工程<#10>に代表さ
れる、各ペーパー搬送工程の開始前から完了後まで、第
1ループボックスRB1には必ず幾らかの長さのルー
プ、或いは、少なくともカール状を呈したペーパー部分
が確保されていることになり、これは、これらの搬送を
行う機構をペーパーマガジンPM1の繰り出し抵抗など
から解放して、より正確に搬送を実施させること等に貢
献している。また、前述したペーパー芯出し処理におい
ても、基本ループは、第1幅規制ガイド101、101
の直ぐ上流側に位置するロールペーパーRPがペーパー
幅方向に自由に移動することを許すので、結果的に、よ
り正確な芯出しを実施することに貢献する。
【0067】〔別実施形態〕図24に示されるように、
例えば、ペーパーローディング部20と露光操作部40
の間に固定配置された曲面状の固定ガイド面130、お
よび、ローディングガイド面125aを設けて、これ
を、ペーパーローディング部20と露光操作部40の間
に位置するペーパー部位の少なくとも一部を露光処理に
先立ってカール状に保持しておくためカール形成部とし
ても良い。揺動アーム125が図24(a)に示される
ローディング姿勢をとっている時は、ローディングガイ
ド面125aは、固定ガイド面130との間に全体とし
て垂直な曲面状のペーパーローディング経路を形成して
いる。したがって、この状態で第1送りローラ122が
正転されると、ロールペーパーRPは、第1送りローラ
122と案内ローラ126の間に挟持されることによっ
て、ペーパーマガジンPM1から引き出されながら、ロ
ーディングガイド面125aが形成した前記ペーパーロ
ーディング経路上では曲面状を呈しながら、露光操作部
40側に装填(ローディング)される。
【0068】他方、揺動アーム125が図24(b)に
示されるループ姿勢をとると、ローディングガイド面1
25aと第1送りローラ122とが上に跳ね上げられ
て、第1ループボックスRB1の広い開口部が開放され
る。この状態で、露光操作ローラ44によってロールペ
ーパーRPを管面42の前面を引き上げながら露光を行
えば、ローディングガイド面125aと露光操作部40
の間に位置していたロールペーパーRPが、固定ガイド
面130の前面に押し戻されてくる。しかし、固定ガイ
ド面130の前面には、第1ループボックスRB1側に
突出したカール状のロールペーパーRP部位が当初から
存在するので、固定ガイド面130の前面に押し戻され
てくるロールペーパーRPは、このカール状部位に加わ
って、そのカールの大きさを増やす動きを促される。し
たがって、当初直線状に保持されていたペーパーが両端
からの押し付けによって撓み状態を強制される場合に比
して、露光操作ローラ44にペーパーからの抵抗が加わ
り難い。ローディングガイド面125aと固定ガイド面
130に設けられた上記の曲面は、「ペーパー供給部2
0とペーパー操作部40の間に位置するペーパー部位の
少なくとも一部を、露光処理に先立ってカール状に保持
しておくためのカール形成部」であるが、それと同時
に、露光処理に応じて固定ガイド面130の前面に押し
出されてくるペーパーが、固定ガイド面130に対向し
て配置されているループボックスRB1内に自然に入り
込んで行くように案内する機能をも有する。ただし、前
記曲面の曲率半径は、ペーパーマガジンPM1から引き
出されたロールペーパーRPを第1送りローラ122の
正転によって露光操作部40側に装填(ローディング)
する際に、ロールペーパーRPがペーパーローディング
経路を円滑に通過できるように大きく設定されている。
また、この別実施形態では、前記ペーパーローディング
経路を介してロールペーパーRPを露光操作部40側へ
装填(ローディング)し、必要に応じて、プリントに必
要な長さのペーパーのみが露光ポイントから下流に位置
するようにペーパーを引き戻したら、揺動アーム125
をループ姿勢に切り替えた上で即刻(第1の実施形態で
記した基本ループを形成することなく)露光操作ローラ
44を駆動しながらの露光操作を開始しても良い。これ
は、カール形成部として設置された曲面状の固定ガイド
面130、およびローディングガイド面125aのため
に、前記ローディング操作が完了した時点で既に、ペー
パーローディング部20と露光操作部40の間に位置す
るペーパー部位の少なくとも一部がカール状に保持され
ているためであり、これによって、ペーパーローディン
グ部20と露光操作部40の間に直線状のペーパー部位
が位置する場合に比して、露光操作開始時の露光操作ロ
ーラ44に対する負荷、或いは、負荷の変化率が少なく
なり、画像に乱れが生じ難い。ただし、この別実施形態
においても、ループボックスRB1内に光センサー対P
SLを設ければ、新たな露光操作の度に「基本ループ」
を形成し直すことによって、ループボックス内に存在す
る印画紙ループの量を管理できるように構成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術を採用した写真処理装置の外観斜
視図
【図2】図1による写真処理装置の断面模式図
【図3】デジタルプリント部の断面模式図
【図4】ペーパーローディング部の動きを説明する模式
【図5】露光操作部の平面図
【図6】露光操作部の左側面
【図7】露光操作部の右側面
【図8】露光操作部の一部を示す斜視図
【図9】第1姿勢制御カム機構の動きを説明する模式図
【図10】第1姿勢制御カム機構の動きを説明する模式
【図11】ペーパー迂回機構の動きを説明する模式図
【図12】ペーパー搬送方向切換部の動きを説明する模
式図
【図13】ペーパー搬送方向切換部の動きを説明する模
式図
【図14】カッターユニットの配置を示す模式図
【図15】ペーパー芯出し機構の斜視図
【図16】印画紙搬送ラインにおける各機構の動きを説
明する模式図
【図17】デジタルプリント部の作用を説明するフロー
チャート
【図18】起動時処理ルーチンを示すフローチャート
【図19】ペーパー芯出し処理ルーチンを示すフローチ
ャート
【図20】露光前処理ルーチンを示すフローチャート
【図21】標準露光処理ルーチンを示すフローチャート
【図22】再プリント時処理ルーチンを示すフローチャ
ート
【図23】基本ループ作成操作を説明する模式図
【図24】カール形成部の別実施形態を示す模式図
【符号の説明】
20ペーパーローディング部 22第1送りローラ 26案内ローラ 28aループローラ 40露光操作部 44露光操作ローラ 46第1圧着ローラ 72第2送りローラ 75c第2圧着ローラ RPロールペーパー(印画紙) RB1第1ループボックス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印画紙格納部から印画紙供給部によって引
    き出された長尺状の印画紙の、露光部より下流側に予め
    送られた露光予定領域を、前記露光部と前記印画紙供給
    部の間に配置された印画紙操作部によって前記露光部上
    を上流側に戻しながら露光処理する写真処理装置におい
    て、 前記印画紙供給部と前記印画紙操作部の間に位置する印
    画紙部位の少なくとも一部を、前記露光処理に先立って
    カール状に保持しておくためのカール形成部が設けられ
    ている写真処理装置。
  2. 【請求項2】前記カール形成部は、通過する印画紙をカ
    ール状に保持するために前記印画紙供給部と前記印画紙
    操作部の間に配置された曲面状の案内面である請求項1
    に記載の写真処理装置。
  3. 【請求項3】前記カール形成部は、印画紙をループ状に
    格納するために前記印画紙供給部と前記印画紙操作部の
    間に配置されたループボックスと、前記ループボックス
    内に形成された印画紙のループの長さに応じて感応する
    ループ検知用のセンサとを有する請求項1に記載の写真
    処理装置。
  4. 【請求項4】前記露光部は、印画紙搬送方向を横切って
    延びるライン露光用の管面と、前記管面に印画紙を密着
    させる機構と、前記管面より下流側に予め送られた印画
    紙領域を、前記管面への密着状態を維持しつつ上流側に
    引き戻すために前記管面より上流側に配置された露光操
    作ローラとを備え、前記露光部より下流側には印画紙カ
    ッターが設けられており、 露光操作ごとに少なくとも、<1>前記長尺状印画紙の
    先端を前記露光部より下流側にローディングする、<2
    >ローディングされた前記長尺状印画紙を前記露光操作
    ローラで挟持する、<3>前記センサが感応する基本長
    さの印画紙ループが前記ループボックス内に形成される
    まで、前記印画紙格納部から前記印画紙供給部によって
    印画紙をさらに引き出す、<4>露光に必要な長さから
    センサ操作代を減じた長さの印画紙が前記管面より下流
    側に配置されるように、前記露光操作ローラで印画紙を
    搬送する、<5>前記露光操作ローラで印画紙を上流側
    に戻しながら前記管面から発される光ビームで露光す
    る、そして、<6>露光済みの印画紙領域を、前記長尺
    状の印画紙から切り離すために、前記印画紙カッターの
    下流に送る、の各工程が行われ、 前記工程<6>の完了した時点では、前記ループボック
    ス内には、前記基本長さを下回り、前記センサが感応し
    ない大きさの印画紙ループが形成されている請求項3に
    記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】前記ループ検知センサは、授受される光ビ
    ームが所定長さを超えるループ状印画紙によって遮断さ
    れるように前記ループボックス内に設けられた光センサ
    対である請求項3または4に記載の写真処理装置。
JP10280685A 1998-10-02 1998-10-02 写真処理装置 Withdrawn JP2000112040A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007003803A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
JP2007140360A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007003803A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
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