JP2000110848A - シンクロメッシュ装置 - Google Patents

シンクロメッシュ装置

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JP2000110848A
JP2000110848A JP10282489A JP28248998A JP2000110848A JP 2000110848 A JP2000110848 A JP 2000110848A JP 10282489 A JP10282489 A JP 10282489A JP 28248998 A JP28248998 A JP 28248998A JP 2000110848 A JP2000110848 A JP 2000110848A
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繁美 大村
Eiji Tanaka
英治 田中
Takuyuki Takahashi
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    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
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    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間コーンリングの突起部に曲げ応力が発生
するような荷重がシンクロコーンあるいはクラッチハブ
から作用しないようにする。 【解決手段】シンクロコーンとシンクロナイザリングと
の間に内外一対の中間コーンリングを介装し、内側中間
コーンリングの端縁から軸方向に延びた突起部131が
クラッチハブ2の側部に形成された係合孔21に係合
し、外側中間コーンリングの端縁から軸方向に延びた突
起部がシンクロコーンの側部に形成された係合孔に係合
したシンクロメッシュ装置において、例えば内側の中間
コーンリングの突起部131が係合するクラッチハブ2
の係合孔131は、該突起部131が当接する周方向両
端壁211に径方向に直線状に延びる直線形状部212
をもたせ、突起部131が周方向両端壁211に常に直
角に当接するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の手動変速機
等に用いられるシンクロメッシュ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手動変速機のシンクロメッシュ装置は、
カウンタギヤと常時噛合し変速機主軸に相対回転可能に
装着された遊転ギヤと該変速機主軸との間に介装される
一種の摩擦式のクラッチ装置である。その基本構成とし
ては、図2に示すように、変速機主軸1と一体回転する
クラッチハブ2と、該クラッチハブ2の外周に軸方向に
移動可能に装着されたスリーブ3と、変速機主軸1に相
対回転可能に装着された遊転ギヤ4と、該遊転ギヤ4に
一体的に構成されかつスリーブ3の内歯と噛合自在な所
定形状のドグ歯及び軸方向に突出したボス部分の外周に
コーン面10をもつシンクロコーン9と、クラッチハブ
2に内挿されかつ該スリーブ3が軸方向に移動されたと
きシンクロコーンのコーン面10と摩擦接触するように
対面した摩擦面11を内周にもつとともにスリーブ3の
内歯と噛合自在な所定形状のチャンファ部をもつシンク
ロナイザリング7とを主要素として構成されたイナーシ
ャロック式のものが広く知られている。
【0003】上記シンクロメッシュ装置において、図2
に示すように、シンクロコーン9のコーン面10とシン
クロナイザリング7の摩擦面11との間に少なくとも内
外一対の中間コーンリング12、13を介装した多板式
のものが特公平3−1805号公報に記載されている。
上記公報においては、図1及び図7に示すように、一対
の中間コーンリング12、13のうち内側の中間コーン
リング13の端縁から軸方向に延びた突起部131をク
ラッチハブ2の係合孔21に係合して、内側コーンリン
グ13がクラッチハブ2と一体的に回転するように構成
し、かつ、外側の中間コーンリング12の端縁から軸方
向に延びた突起部121をシンクロコーン9の側部に形
成された係合孔93に係合して、外側中間コーンリング
12がシンクロコーン9と一体的に回転するように構成
することが記載されている。
【0004】そして、図7に示すように、前記内側コー
ンリング13の突起部131は、クラッチハブ2の係合
孔21に周方向の遊びaをもって係合されることが記載
されている。このような多板式のシンクロメッシュ装置
では、スリーブ3を軸方向(遊転ギヤ側)に移動して遊
転ギヤ4と変速機主軸1及びクラッチハブ2とを同期噛
み合いさせる時のシンクロナイザリング7とシンクロコ
ーン9の摩擦面積が広くなるので同期容量が増す利点が
ある。
【0005】また、内側中間コーンリング13の突起部
131をクラッチハブ2の係合孔21に係合して、内側
コーンリング13がクラッチハブ2と一体的に回転する
ように構成し、かつ、外側の中間コーンリング12の突
起部121をシンクロコーン9の係合孔93に係合し
て、外側中間コーンリング12がシンクロコーン9と一
体的に回転するように構成することにより、内側中間コ
ーンリング13の内周面とコーン面10の食込み、内側
中間コーンリング13の外周面と外側中間コーンリング
12の内周面との食込み、及び外側中間コーンリング1
2の外周面と摩擦面11との食込みを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたシンクロメッシュ装置では、同期噛み合
い時、内側中間コーンリング13の突起部131が係合
孔21との遊びのため該係合孔21内を移動し、該係合
孔21、93の周方向端壁と当接するとき突起部131
に曲げ応力を生じるストレス荷重を受けるおそれがあ
る。
【0007】すなわち、係合孔21は、エンドミル等の
工具で切削加工され、その形状は図7に示すようにクラ
ッチハブ2の軸心Oから所定の半径距離Rに中心をもつ
円形や、図8に示すようにクラッチハブ2の軸心Oを中
心とした所定の半径距離Rの円に沿った長円形に形成さ
れる。一方、突起部131の移動軌跡は、内側中間コー
ンリング13がシンクロコーン9のコーン面10を周方
向に摩擦接触状態で摺動することによる円弧状になる。
そして、この突起部131の移動軌跡が、例えば図9に
示すように、係合孔21が形成された前記半径距離Rの
位置と一致するときは、突起部131が周方向端壁21
1に直角に当接し、突起部131が受ける荷重Fは、当
接点での円の接線方向だけになる。突起部131は接線
方向には剛性が高く荷重を受けても変形等することはな
い。
【0008】しかし、図10に示すように、突起部13
1の移動軌跡が、係合孔21の半径距離の位置Rに対し
てR′に示すように半径方向に誤差をもつと、突起部1
31の周方向端壁211から受ける荷重Fは、接線方向
成分Faと法線方向成分Frの合力となり、法線方向成
分Frの荷重が突起部131に曲げ応力を誘発すること
になる。
【0009】また、突起部131の移動軌跡の中心がク
ラッチハブ2の軸心とずれていても結果的に周方向端壁
211の当接点において、法線方向成分Frの荷重が突
起部131に作用する。本発明は、クラッチハブあるい
はシンクロコーンの係合孔に係合した中間コーンリング
の突起部へのストレス荷重を解消可能なシンクロメッシ
ュ装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明の発明者等は種々検討を重ね、突起部が常に直角に
当接する径方向に直線状の直線形状部を周方向の両端壁
に形成することにより、問題を解決できると考え、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明のシンクロメ
ッシュ装置は、変速機主軸と一体回転するクラッチハブ
と、該クラッチハブの外周に軸方向に移動可能に装着さ
れたスリーブと、該変速機主軸に相対回転可能に装着さ
れた遊転ギヤと、該遊転ギヤと一体的に構成されかつ該
スリーブの内歯と噛合自在なドグ歯及び軸方向に突出し
た部分の外周にコーン面をもつシンクロコーンと、該ク
ラッチハブに内挿されかつ該シンクロコーンの該コーン
面に対向した摩擦面を内周にもつとともに該スリーブの
内歯と噛合自在なチャンファ部をもつシンクロナイザリ
ングと、該摩擦面と該コーン面との間に介装された少な
くとも内外一対の中間コーンリングとを具備し、一対の
該中間コーンリングのうち外側中間コーンリングの端縁
から軸方向に延びた突起部が該シンクロコーンの側部に
形成された係合孔にて係合し、内周側の中間コーンリン
グの端縁から軸方向に延びた突起部が該クラッチハブの
側部に形成された係合孔にて係合したシンクロメッシュ
装置において、前記内側の中間コーンリングの突起部が
係合する前記クラッチハブの係合孔は、該突起部が当接
する周方向の両端壁に径方向に直線状に延びる直線形状
部をもつことを特徴とするものである。
【0011】前記シンクロコーンの係合孔及び前記クラ
ッチハブの係合孔は、軸方向に切込み可能なエンドミル
を該シンクロコーンあるいはクラッチハブの軸心を中心
とする円の接線方向と径方向に連続して移動して形成す
ることが好ましい。
【0012】
【作用効果】本発明のシンクロメッシュ装置は、係合孔
の周方向両端壁に、径方向に直線状に延びる直線形状部
が形成されているため、中間コーンリングの突起部がそ
の直線形状部に常に直角に当接する。従って、この当接
時に直線形状部から突起部が受ける荷重は、該突起部の
剛性の高い周方向にだけ作用し、突起部に曲げ応力を発
生させることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のシンクロメッシュ装置に
おいて、クラッチハブの係合孔の形成には、軸方向に切
込み可能なエンドミルを用いることができる。この場
合、エンドミルは、シンクロコーンあるいはクラッチハ
ブの軸心を中心とする円の接線方向と径方向に連続して
移動(一筆書き)することにより形成することができ
る。エンドミルを径方向に移動するとき、直線形状部が
形成される。
【0014】
【実施例】次に本発明のシンクロメッシュ装置の一実施
例を図面を参照しつつ説明する。実施例のシンクロメッ
シュ装置は、図2に示すように、変速機主軸1にスプラ
イン嵌合されて該変速機主軸1と一体回転するクラッチ
ハブ2と、該クラッチハブ2の外周に軸方向に移動可能
にスプライン嵌合されたスリーブ3と、変速機主軸1に
相対回転可能に装着された遊転ギヤ4と、該遊転ギヤ4
と一体に構成されスリーブ3の内歯32と噛合可能なチ
ャンファ部92及びドグ歯91をもつとともに軸方向に
延びたボス部分にコーン面10をもつシンクロコーン9
と、スリーブ3のクラッチハブ2に内挿され、該シンク
ロコーン9のコーン面10と対面した摩擦面11を内周
にもつとともにスリーブ3の内歯32端縁のチャンファ
部33と噛合自在なチャンファ部71をもつシンクロナ
イザリング7と、前記コーン面10と摩擦面11との間
に内外一対で介装され中間コーンリング12、13と、
図1に示すようにクラッチハブ2の外周に沿って3箇所
形成された溝23に軸方向に移動可能に装着されたキー
6と、該キー6をスリーブ3の内周面に付勢するスプリ
ング14とから構成されている。
【0015】上記遊転ギヤ4は、図示しないカウンタ軸
上のカウンタギヤに常時噛合っている変速用のギヤであ
る。スリーブ3には、外周環状溝34が形成されてお
り、該外周環状溝34には図示しないシフトアームが係
合されている。該シフトアームに固着されたシフトロッ
ドをシフトレバーで操作するとこにより、スリーブ3は
軸方向に移動操作される。また、スリーブ3の内周面に
は、クラッチハブ2の溝23に位相が一致する凹部35
が形成されている。
【0016】シンクロナイザリング7は、前記クラッチ
ハブ2の溝23に一致した位置に切欠き72が形成され
ている。この切欠き72には、溝23を跨いだ前記キー
6が周方向の遊びを有して突入されている。キー6は、
前記スリーブ3の凹部35に対応した突起61を軸方向
の中間にもち、軸方向の中立位置にあるとき、前記スプ
リング14の付勢力で前記凸部61が凹部35に嵌合さ
れている。
【0017】シンクロコーン9のコーン面10は、クラ
ッチハブ2側へ突出するに従い小径になるテーパ面であ
って、このコーン面10に平行にシンクロナイザリング
7の摩擦面11が逆コーン状に対面している。内側中間
コーンリング13は、その内外周面に摩擦材が張付けら
れている。これにより、シンクロコーン9のコーン面1
0及び外側中間コーンリング12の内周面と摩擦接触可
能にされる。外側中間コーンリング12の外周面はシン
クロナイザリング7の摩擦面11と摩擦接触可能にされ
る。
【0018】しかして、内側中間コーンリング13の端
縁からはクラッチハブ側の軸方向に突起部131がここ
では3個延びている。また、外側中間コーンリング12
の端縁からはシンクロコーン9側の軸方向に突起部12
1が延びている。突起部131、121は、周方向に板
状をなすものである。上記内側中間コーンリング13の
突起部131に対応してクラッチハブ2の側部には、図
1および図2に示すように、該突起部131が係合する
係合孔21が形成されている。この係合孔21は、エン
ドミルで切削加工され、クラッチハブ2の軸心Oを中心
とした所定の半径距離の円Rに沿った長円部213と、
その両端から径内方向に突出した両径方向部214、2
15とからなる。これら両径方向部214、215を形
成することにより、突起部131が当接する周方向両端
壁211に径方向に直線状に延びる直線形状部212が
形成されることになる。そして、上記突起部131は、
円R上の位置あるいは若干内径位置を理想位置として係
合孔21に係合している。
【0019】(作用)遊転ギヤ4と変速機主軸1及びク
ラッチハブ2とが相対速度差をもつ状態において、シフ
トレバーを操作し、スリーブ3を矢印Fの軸方向へ移動
を開始させると、キー6もスリーブ3と共に移動する。
キー6がシンクロナイザリング7の切欠き72内より該
シンクロナイザリング7の端面に当接し、さらにスリー
ブ3が移動してキー6の突起61をスリーブ3の凹部6
1が乗り越えようとするとき、シンクロナイザリング7
に初期荷重が作用し、スリーブ側チャンファ部33とリ
ング側チァンファ部71が相対するように、スリーブ3
とシンクロナイザリング7との位相決めがされると共
に、スリーブ3の移動がシンクロナイザリング7によっ
て阻止される。この阻止力がシンクロナイザリング7の
摩擦面11と外側中間コーンリング12の外周面間、該
外側中間コーンリング12の内周面と内側中間コーンリ
ング13の外周面間、該内側中間コーンリング13の内
周面とシンクロコーン9のコーン面10間を摩擦接触さ
せ、遊転ギヤ4と変速機主軸1及びクラッチハブ2との
相対速度差を小さくしようとする摩擦トルクを発生させ
る。
【0020】上記阻止力に逆らって更にスリーブ3をF
方向に移動させると、スリーブ側チャンファ部33がリ
ング側チャンファ部71を通過し、次にシンクロコーン
9のチャンファ部92に当接する。スリーブ側チャンフ
ァ部33がコーン側チャンファ部92に当接した状態よ
り、更にスリーブ3をF方向に移動させることにより、
スリーブ3は、その内歯32をシンクロコーン9のドグ
歯91に嵌合させながら、周方向(インデックス方向)
にずれる。このスリーブ3がずれることにより、シンク
ロコーロ9を介した遊転ギヤ4の回転と変速機主軸1及
びクラッチハブ2の回転とが同期する。一対の中間コー
ンリング13、12の突起部131に対するクラッチハ
ブ2及びシンクロコーン9の嵌合孔21の遊びは、上記
スリーブ3のずれを可能にしている。すなわち、スリー
ブ3がインデックス動作のために周方向にずれるとき
は、例えば内側中間コーンリング13も相対的に周方向
にずれ、該内側中間コーンリング13の突起部131は
図3に示すように、係合孔21内を周方向に移動して、
該係合孔21の周方向端壁211の一方に当接する。こ
の当接点は、突起部131の嵌合孔21の例えば径方向
部215となり、図3に示すように、突起部131の移
動軌跡が嵌合孔131が形成された半径距離の円R上の
位置と一致している場合は勿論、図4に示すように、突
起部131の移動軌跡が、嵌合孔131が形成された半
径距離の円R上の位置よりR′に示すように誤差をもつ
場合でも、常に直線形状部212に位置する。直線形状
部212は、クラッチハブ2の軸心を通る法線方向の面
をもつため、突起部131が直線形状部212から受け
る荷重Fは、図3及び図4に示すように、接線方向成分
だけとなる。従って、突起部131は、法線方向成分の
荷重を受けることがなく、曲げ応力を発生することがな
い。
【0021】かくして、本実施例のシンクロメッシュ装
置においては、スリーブ側チャンファ部33がコーン側
チャンファ部92と嵌合してドグ歯91と噛合する際
に、突起部131は、各嵌合孔21、93の周方向両端
壁211に常に直角に当接し、周方向両端壁211から
突起部131が受ける荷重は、該突起部131の剛性の
高い周方向にだけ作用し、曲げ発生が確実に防止される
ことになる。
【0022】上記実施例では嵌合孔21、93の長円部
213をクラッチハブ2の軸心を中心とする円弧状に形
成したが、図5に示すように、嵌合孔21、93の長円
形部213をクラッチハブ2の軸心を通る径線Lに直角
に形成してもよい。具体的に、例えば係合孔21は、最
初に長円部213より内側の位置P1でエンドミルを切
込みつつ外径方向に該エンドミルを位置P2まで移動し
て径方向部214を形成する。続いて、径線Lに直交さ
せてエンドミルを位置P3まで移動し(長円部213の
形成)、更に続けて内径方向にエンドミルを位置P4ま
で移動(径方向部215の形成)することにより全体の
形成を完了することができる。
【0023】また、図6に示すように、係合孔21は、
最初に長円部213より外側の位置P1にエンドミルを
切込みつつ内径方向に該エンドミルを位置P2まで移動
し(径方向部214の形成)、続けて円弧状にエンドミ
ルを位置P3まで移動し(長円部213の形成)、更に
続けて外径方向にエンドミルを位置P4まで移動(径方
向部215の形成)することにより全体の形成を完了し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2のA−A線位置から見たクラッチハブと
外側の中間コーンリングの突起部との係合関係を示す図
である。
【図2】 一実施例のシンクロメッシュ装置を示す断面
図である。
【図3】 突起部の周方向端面がその軸方向に係合孔の
半径と同一曲面に処理されている場合の上記実施例の作
用を示す説明図である。
【図4】 突起部の周方向端面がその軸方向に係合孔の
半径と誤差がある曲面あるいは平面に処理されている場
合の上記実施例の作用を示す説明図である。
【図5】 本発明の係合孔の加工方法を説明する説明図
である。
【図6】 本発明の係合孔の別の加工方法を説明する説
明図である。
【図7】 従来のクラッチハブの丸形の係合孔と外側の
中間コーンリングの突起部との係合関係を示す図であ
る。
【図8】 従来のクラッチハブの長丸形の係合孔と外側
の中間コーンリングの突起部との係合関係を示す図であ
る。
【図9】 従来のクラッチハブの長丸形の係合孔に外側
の中間コーンリングの突起部が正確に係合している場合
の状態を示す説明図である。
【図10】 従来のクラッチハブの係合孔と外側の中間
コーンリングの突起部が半径方向に誤差がある状態で係
合している場合の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1…変速機主軸、2…クラッチハブ、3…スリーブ、4
…遊転ギヤ、7…シンクロナイザリング、9…シンクロ
コーン、10…コーン面、11…摩擦面、12、13…
中間コーンリング、131…突起部、21、93…係合
孔、211…径方向端壁、212…直線形状部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 英治 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高橋 拓行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3J028 EA28 GA02 HB08 3J056 AA14 BA04 BC01 CC43 FA06 GA05 GA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機主軸と一体回転するクラッチハブ
    と、該クラッチハブの外周に軸方向に移動可能に装着さ
    れたスリーブと、該変速機主軸に相対回転可能に装着さ
    れた遊転ギヤと、該遊転ギヤと一体的に構成されかつ該
    スリーブの内歯と噛合自在なドグ歯及び軸方向に突出し
    た部分の外周にコーン面をもつシンクロコーンと、該ク
    ラッチハブに内挿されかつ該シンクロコーンの該コーン
    面に対向した摩擦面を内周にもつとともに該スリーブの
    内歯と噛合自在なチャンファ部をもつシンクロナイザリ
    ングと、該摩擦面と該コーン面との間に介装された少な
    くとも内外一対の中間コーンリングとを具備し、一対の
    該中間コーンリングのうち外側中間コーンリングの端縁
    から軸方向に延びた突起部が該シンクロコーンの側部に
    形成された係合孔にて係合し、内周側の中間コーンリン
    グの端縁から軸方向に延びた突起部が該クラッチハブの
    側部に形成された係合孔にて係合したシンクロメッシュ
    装置において、 前記内側の中間コーンリングの突起部が係合する前記ク
    ラッチハブの係合孔は、該突起部が当接する周方向の両
    端壁に径方向に直線状に延びる直線形状部をもつことを
    特徴とするシンクロメッシュ装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチハブの係合孔は、軸方向に
    切込み可能なエンドミルを該シンクロコーンあるいはク
    ラッチハブの軸心を中心とする円の接線方向と半径方向
    とに連続して移動して形成される請求項1記載のシンク
    ロメッシュ装置
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JP2008151175A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Aisin Ai Co Ltd マルチコーン型同期装置
JP2008151242A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Aisin Ai Co Ltd マルチコーン型同期装置
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