JP2000109882A - 油性粉末、製造方法および用途 - Google Patents

油性粉末、製造方法および用途

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JP2000109882A
JP2000109882A JP10279241A JP27924198A JP2000109882A JP 2000109882 A JP2000109882 A JP 2000109882A JP 10279241 A JP10279241 A JP 10279241A JP 27924198 A JP27924198 A JP 27924198A JP 2000109882 A JP2000109882 A JP 2000109882A
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Takeshi Okubo
剛 大久保
Yukihisa Tanaka
幸久 田中
Nobuo Fukuda
信雄 福田
Itaru Miyamoto
至 宮本
Yasuo Shimizu
康夫 清水
Atsushi Shimizu
篤 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化安定性、経時安定性に優れた油性粉末、そ
の製造方法、および用途の提供。 【解決手段】A成分としてα−化デンプン系粉末に、B
成分として油性成分を吸着させてなる油性粉末であっ
て、前記のα−化デンプン系粉末が、粒度ュ10〜80
メッシ、嵩比重が0.01〜0.8g/cm3、吸油量
が1.5〜1.7ml/gであり、油性成分の保持能力
が2級〜5級であるα−化デンプン系粉末を用いること
を特徴とする油性粉末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のα−化デン
プン系粉末と油性成分とからなる油性粉末、その製造方
法およびその用途に関する。更に詳細には、例えば、特
にエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、α−リ
ノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸等の酸化され
易い不飽和脂肪酸を構成脂肪酸成分として含有する油性
成分の粉末油脂組成物、製造方法および用途に関する。
詳細には、従来、医薬や食品などへの使用制限されてい
た不飽和脂肪酸を脂肪酸成分として含有する油性成分に
高い酸化安定性を付与し、広く利用可能にしうる油性粉
末、製造方法およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】1970年代に、グリーンランドのエス
キモー人について疫学調査を行ったところ魚の摂取量の
多い地域では動脈硬化性疾患による成人病が少ないとい
う報告がなされた[「The Lancet、Jul
y」第15巻、第117〜119頁(1987年)]。
それ以来、急激な高齢化社会へ移行しつつある現在、成
人病、特に高血圧症、心筋梗塞症、動脈硬化症、血栓症
などの解決策として高度不飽和脂肪酸が検討されてき
た。高度不飽和脂肪酸の中でも、エイコサペンタエン酸
(以下、EPAと略す)、ドコサヘキサエン酸(以下、
DHAと略す)、α−リノレン酸(以下、ALAと略
す)、γ−リノレン酸(以下、GLAと略す)に効果が
あり、注目が集まってきて各種の検討がなされてきた。
しかし、これら高度不飽和脂肪酸は、常温では液状であ
り、そのままでは熱や酸素による劣化が著しく起こりや
すく、酸化され易い。また、この酸化の際には、着色や
不快臭が生じ、保存安定性が悪いため広範囲に利用する
ことが難しく、使用上の大きな制限となっていた。そこ
で、抗酸化剤としてエリソルビン酸金属塩、カテキンな
どを使用して脂質の酸化抑制を検討している(特開平9
−176679号公報)。しかし、医薬品に使用可能な
物質が限定されている上、高度不飽和脂肪酸エチルエス
テルのように非常に酸化を受けやすい脂質に対する酸化
抑制は困難である。また、前記の高度不飽和脂肪酸が酸
化されると一部は過酸化脂質となり、生じた過酸化脂質
は、商品の劣化をきたすだけでなく、さらに摂取した場
合には、本来の有用なDHAあるいはEPA等の生理的
機能を果たさないうえに、老化促進や発癌の原因にもな
ると言われている。
【0003】現在、脂質の酸化防止方法の1つとして、
例えばゼラチン軟カプセルでコーティングするなどの手
段によって外気と遮断し酸化と不快臭の発生を防止した
EPAやDHA等の商品が市販されている。しかし、カ
プセル化したものは形状が大きくなり高齢者や乳幼児が
服用する際、喉に詰らせる事故の原因となるなどの問題
が生じている。そこで、糖質混合物などでカプセル化の
検討がなされている(特開昭61−12248号公
報)。また、逆にカプセルサイズを小さくするとコーテ
ィング材料のゼラチン等の含有率が高くなり、結果とし
て内容物の含有量が減るなどの難点を抱えていて、食品
素材等に用いることができない。そこで、高度不飽和脂
肪酸を脂肪酸成分として含有する油脂を乳蛋白質の部分
加水分解物で被覆したり(特開平2−305898号公
報)、可食性物質により被覆し、その直径が2mm以下
の粒子状である高度不飽和脂肪酸含有製品が検討されて
いる(特公平2−51589号公報)。他方、噴霧乾燥
により得られる粉末製品も検討されている(特開昭60
−49097号公報)。また、精製魚油などと水和性蛋
白質の水溶液との水中油型乳化物が検討されている(特
開昭60−102168号公報)。
【0004】しかし、タンパク質がアレルゲンになり易
くアレルギーを引き起こしたり、アトピー性皮膚炎など
の原因になる可能性がある。このため、できるでけタン
パク質含量を抑えた物あるいは、完全にタンパク質を含
有しないものがアレルギー疾患患者用に望まれてる。ま
た、医療現場においては、腎臓病患者用の低蛋白質食と
してデンプン食が用いられており、前記のような蛋白質
をコーテイング材料として用いた改善方法では低蛋白質
食として適さない。一方、食事だけでなくこれらの患者
用などのドリンク剤が考えられるが、前記のような精製
魚油の乳化液や油脂粉末を更に水に分散させる場合には
不快臭があり、後味も悪いため、継続的に飲むことは困
難である。そこで、乾燥などの製造工程における加熱時
間を短縮することで、熱による油脂の劣化を抑制する目
的で担体に高度不飽和脂肪酸を脂肪酸成分として含有す
る油脂を含浸させることが検討されている。担体として
用いられている物としてはデンプンがあるが、市販され
ている吸油性デンプンは油脂の吸油量が不安定であった
ため油脂高含有率の粉末を造ることは困難であった。そ
こで、酵素処理によってデンプンを処理して吸油量を高
めようとする試みがなされている(特開昭53−233
05号公報)。しかし、デンプンの加工が煩雑な上に、
酵素処理デンプン100重量部に対して、20〜30重
量部の吸油量であり、満足な吸油量の向上が図れない。
また、高含有率で油脂を吸油したとしても保持力が弱く
時間経過と共に、外部へ滲みだし外気と接触することで
劣化の原因となってしまう問題があった。そこで、脂質
の滲みだしを抑制するためにスプレードライの乾燥方法
等が検討されている(特開昭63−186799号公
報)。しかし、この方法では利用可能な脂質が融点10
〜50℃のものと限定されるため広範囲に応用すること
が難しい。
【0005】これを解決するために、デンプンを酵素処
理し多孔性担体にして油脂量を増加させる方法が開示さ
れている(特開平8−277230号公報)。しかしな
がら油脂の保持能力は小さいため、最外層をタンパク質
でコーティングする必要がある(特開平6−24028
7号公報、特開平7−34088号公報、特開平8−1
09392)。また、トレハロースを添加して乳化系を
造ることが検討されている(特開平9−187249号
公報)。これらの方法では、必要な工程が増え製造コス
トが高くなり安価な製品に応用することが困難になる。
【0006】また一方、加工デンプンについては、エク
ストルーダー処理した加工処理デンプン(特開昭63−
286401号公報)を用いて吸油性能や油脂の保持力
を高める方法が開示されている。エクストルーダー処理
の条件設定がこの方法だと120℃以上の高温で処理す
るため条件を一定に保つことが困難で、かつ均質な加工
デンプンが得られない問題点がある。例えば、α−化デ
ンプンについては、つぎの従来技術が知られている。即
ち、α−化デンプンを製造する際の温度としては、約1
80〜185℃(特開昭57−132857号公報)、
180〜250℃(特開昭59−74952号公報)、
温度120℃以上180℃未満(特開昭63−2864
01号公報)が開示されている。いずれの場合も、これ
らの加熱条件では、α−化度は高くなるが、前記のよう
に高温で処理するため条件を一定に保つことが困難で、
かつ均質な加工デンプンが得られない問題点がある。そ
のため吸油量や嵩比重など一定した品質のものを得るこ
とが難しい。したがって、吸油した油性成分が酸化を受
けず、また滲みだしなどのない長期に安定したものに適
用できる担体用デンプンが求められている。
【0007】上記のような理由から高度不飽和脂肪酸を
脂肪酸成分として含有する粉末油脂が広く利用されるに
至っていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、油性成分とα−化デンプンからなるに高い酸化安定
性、滲みの少ない経時的安定性を有する油性粉末を提供
することにある。本発明の第2の目的は、前記の油性成
分とα−化デンプンからなる高い酸化安定性、滲みの少
ない経時的安定性を有する油性粉末の製造方法を提供す
ることにある。さらに、本発明の第3の目的は、前記の
油性粉末の用途を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み鋭意検討した結果、特に好ましい性質を有す
る高度不飽和脂肪酸を脂肪酸成分として含有する油性成
分と特定のα−化デンプンを用いると前記の問題点を解
決できる知見を得て、本発明を完成した。本発明は、す
なわち、次の〔1〕〜〔12〕である。 〔1〕A成分としてα−化デンプン系粉末に、B成分と
して油性成分を吸着させてなる油性粉末であって、前記
のα−化デンプン系粉末は、粒度が10〜80メッシ
ュ、嵩比重が0.01〜0.8g/cm3、吸油量が
1.5〜1.7 ml/gであり、油性成分の保持能力
が2級〜5級であるα−化デンプン系粉末を用いること
を特徴とする油性粉末。
【0010】〔2〕α−化デンプン系粉末が、エクスト
ルーダーにより25〜100℃で、加水分10〜20%
の製造条件で製造されるα−化率30〜80%で、かつ
80メッシュより小さい粒分が0である前記の油性粉
末。
【0011】〔3〕A成分のα−化デンプン系粉末20
〜90重量%と、B成分の油性成分10〜80重量%か
らなる前記の油性粉末。
【0012】〔4〕B成分の油性成分が下記の群Nより
選択される1種以上である前記の油性粉末。 群N;次のn1〜n5からなる群である。 n1;ALA、GLA、共役リノレン酸、オレイン酸、
EPA、DHA、リノール酸、ArAの不飽和脂肪酸、
またはその脂肪酸アルキルエステル、 n2;ALA、GLA、共役リノレン酸、オレイン酸、
EPA、DHA、リノール酸、ArAの不飽和脂肪酸の
グリセリンエステル若しくはこれらと飽和脂肪酸の混合
油、 n3;ALA、GLA、共役リノレン酸、オレイン酸、
EPA、DHA、リノール酸、ArAの不飽和脂肪酸を
含有するリン脂質、 n4;コーン油、ナタネ油、米糠油、紅花油、シソ油、
月見草油、綿実油、オリーブ油、大豆油の植物油、鰯
油、ニシン油、アンチョビー油、鯨油、イカ油、サケ油
の魚油、イカ、タラ、サメの海産魚介類の肝臓から生産
された肝油、 n5;炭素数が6、8、10である飽和脂肪酸からなる
中鎖脂肪酸トリグリセリド。
【0013】〔5〕A成分としてα−化デンプン系粉末
に、B成分として油性成分を吸着させて、さらにC成分
として糖質で油性成分を内部に吸着させたα−化デンプ
ン系粉末の表面を被覆してなる油性粉末。 〔6〕前記の油性粉末の製造方法であって、A成分のα
−化デンプン系粉末とB成分の油性成分をそのまま直接
混合する油性粉末の製造方法。
【0014】〔7〕前記の油性粉末の製造方法であっ
て、A成分のα−化デンプン系粉末と、B成分の油性成
分を冷凍粉砕したものを、そのまま直接混合する油性粉
末の製造方法。 〔8〕前記の油性粉末の製造方法であって、A成分のα
−化デンプン系粉末と、B成分の油性成分を溶媒中に予
め溶解したものをそのまま混合し、その後、脱溶媒する
ことからなる油性粉末の製造方法。
【0015】
〔9〕前記の油性粉末の製造方法であっ
て、B成分の油性成分を予め水中油型に乳化させたもの
と、A成分のデンプン系粉末とを混合し、その後脱水、
乾燥することからなる油性粉末の製造方法。 〔10〕A成分のα−化デンプン系粉末に、B成分の油
性成分としてEPAのエチルエステル、DHAのエチル
エステル、GLAのエチルエステルおよびALAのエチ
ルエステルを吸着させ、さらにC成分として糖質を用い
て、前記のα−化デンプン系粉末の表面を被覆すること
からなる油性粉末の製造方法。
【0016】〔11〕A成分のα−化デンプン系粉末
に、B成分の油性成分としてEPAのエチルエステル、
DHAのエチルエステル、GLAのエチルエステルおよ
びALAのエチルエステルを吸着させ、その吸着させた
ものを、さらにC成分の糖質の水溶液に加えて、前記の
α−化デンプン系粉末の表面を被覆後、乾燥、粉砕する
ことからなる油性粉末の製造方法。 〔12〕B成分の油性成分がEPAのエチルエステル、
DHAのエチルエステル、GLAのエチルエステルおよ
びALAのエチルエステルである前記の油性粉末を用い
ることを特徴とするアトピー性皮膚炎用基材。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明で用いるA成分としての特
定の形状および機能を有するα−化デンプン系粉末とし
ては、粒度が10〜80メッシュ、嵩比重が0.01〜
0.8g/cm3、吸油量が1.5〜1.7 ml/gで
あり、油性成分の保持能力が2級〜5級であるα−化デ
ンプン系粉末である。ここで油性成分の保持能力は、J
IS K 5101に規定される方法に準じて評価され
る。本発明で使用するα−化デンプン系粉末は、エクス
トルーダーにより熱力学的特殊処理を施したα−化デン
プンであって、エクストルーダーによりα−化しながら
製造することによって得られる。その条件としては、原
料への加水分含量を10〜20重量%にし、ダイ先端内
面部の温度を25〜100℃に抑えたものとする。製造
に用いるエクストルーダーとしては、通常用いられる市
販のものが挙げられる。製造条件の温度設定は25〜1
00℃、好ましくは、50〜95℃である。
【0018】そして原料のデンプンの加水分含量を10
〜20重量%にすることによって、従来は高い温度条件
で製造した吸油性の高い加工処理澱粉に比較して、さら
に吸油量が多くなる。おそらく、従来に比較して低い温
度設定にすることによってデンプン中に生成する気泡が
大きくなり、吸油に実効のある空隙率が多くなり、吸油
量が多くなるものと推定される。これに対して、従来の
高い温度条件で製造したα−化デンプンは、高温のため
空隙率は多くなるものの、細かい気泡となり、その後の
吸油に実効のある空隙率が少なくなるか、若しくは生成
する気泡の大きさが不均一となり、実効の油脂の吸着に
寄与するものが少なくなるものと推定される。また、本
発明に使用するα−化デンプンは、デンプンの表面積を
大きくするために10メッシュより大きい粒子の粒分が
0であり、また、α−化度が30〜80%とした。
【0019】前記の処理に用いるα−化デンプン用の原
料は、特に限定されないが、例えば、トウモロコシ、バ
レイショ(馬齢薯)、タピオカ、サゴヤシ、コメ、コム
ギなどのデンプンが挙げられる。
【0020】本発明におけるB成分の油性成分として
は、次のものが挙げられる。本発明における不飽和脂肪
酸を脂肪酸成分として含有する油性成分としては、脂
質、例えば、油脂、リン脂質、脂肪酸のアルキルエステ
ル等が挙げられる。油脂としては、モノグリセライド、
ジグリセライド、トリグリセライドが挙げられる。 ま
た、リン脂質としては、ホスホリルコリン型のリン脂
質、ホスホリルエタノールアミン型、ホスホリルイノシ
トール型、ホスホリルセリン型、プラズマローゲン型の
リン脂質が挙げられる。またさらに、前記脂肪酸のアル
キルエステルとしては、エチルエステル化物、メチルエ
ステル化物等が挙げられる。本発明で意味する不飽和脂
肪酸とは、炭素数が18以上であり、かつ不飽和結合を
1個以上有するものである。例えば、EPA、DHA、
ALA、ArA、GLA、共役リノール酸(CLA)、
オレイン酸(OLA)、リノール酸、ジホモγ−リノレ
ン酸などが挙げられる。油脂中の脂肪酸成分のすべてが
不飽和脂肪酸であってもよいし、一部が不飽和脂肪酸で
あり、残部が飽和脂肪酸でもよい。更に、不飽和脂肪酸
として2種類以上の脂肪酸が混合して用いてもよい。
【0021】更に具体的には、次のものが挙げられる。 次の群N;次のn1〜n5からなる群のものが挙げられ
る。 n1;ALA、GLA、、CLA、OLA、EPA、D
HA、リノール酸、ArAの不飽和脂肪酸、またはその
脂肪酸アルキルエステル。 n2;ALA、GLA、CLA、OLA、EPA、DH
A、リノール酸、ArAの不飽和脂肪酸のグリセリンエ
ステル若しくはこれらと飽和脂肪酸のグリセリンエステ
ルの混合油、 n3;ALA、GLA、CLA、OLA、EPA、DH
A、リノール酸、ArAの不飽和脂肪酸を含有するリン
脂質、 n4;コーン油、ナタネ油、米糠油、紅花油、シソ油、
月見草油、綿実油、オリーブ油、大豆油の植物油、鰯
油、ニシン油、アンチョビー油、鯨油、イカ油、サケ油
の魚油、イカ、タラ、サメの海産魚介類の肝臓から生産
された肝油、 n5;炭素数が6、8、10である飽和脂肪酸からなる
中鎖脂肪酸トリグリセリド。
【0022】これらの油性成分は、天然の動植物から抽
出、精製した油脂、リン脂質等でもよいし、アルコール
やグリセリンと、脂肪酸とからエステル化された合成品
でもよい。また、油脂とアルコールとエステル交換した
合成品でもよい。さらに、トリグリセライドから一部加
水分解等によって生じるモノグリセライド、ジグリセラ
イドのグリセリンの部分脂肪酸エステルを用いてもよ
い。
【0023】前記の脂肪酸を含有する原料としては、特
に、ALA、GLA、リノール酸を豊富に含んでいる食
用油、すなわち、シソ油、月見草油、紅花油;EPA、
DHAを豊富に含んでいる食用魚油、すなわちイワシ
油、マグロ油、タラ肝油、サメ油;あるいは、エイコサ
ペンタエン酸エチルエステル、ドコサヘキサエン酸エチ
ルエステル、リノール酸含有卵黄リン脂質、EPAやD
HAを含有した卵黄リン脂質等が入手性などの点から好
ましく挙げられる。
【0024】本発明で用いるC成分の糖質としては、セ
ルロース、デキストリン、乳糖など賦形剤、増粘剤とし
て通常使用される糖類が挙げられる。これらの糖質は、
水溶液にして油性粉末を被覆し、さらに油性成分の酸化
抑制、滲み出しの抑制の効果がある。
【0025】次に油性粉末の製造方法について記載す
る。前記の油性粉末の製造方法であって、A成分のα−
化デンプン系粉末とB成分の油性成分をそのまま直接混
合して油性粉末を製造する方法である。
【0026】または、A成分のα−化デンプン系粉末
と、B成分の油性成分を冷凍粉砕したものを、そのまま
直接混合して油性粉末を製造する方法である。
【0027】または、A成分のα−化デンプン系粉末
と、B成分の油性成分を溶媒中に予め溶解したものをそ
のまま混合して、その後、脱溶媒して油性粉末を製造す
る方法である。
【0028】さらに、B成分の油性成分を予め水中油型
に乳化させたものと、A成分のデンプン系粉末とを混合
し、その後脱水、乾燥して油性粉末を製造する方法であ
る。
【0029】また、A成分のα−化デンプン系粉末に、
B成分の油性成分としてEPAのエチルエステル、DH
Aのエチルエステル、GLAのエチルエステルまたはA
LAのエチルエステルを吸着させ、さらにC成分として
糖質を用いて油性成分を内部に吸着させたα−化デンプ
ン系粉末の表面を被覆する油性粉末を製造する方法であ
る。
【0030】本発明における水中油型の均質乳化液と
は、乳化剤を使用してホモジナイザー等でかき混ぜて乳
化した均質な水中油型の乳化液のことで、好ましくは、
その後、高圧で乳化を行い油滴の大きさを小さく均一に
揃えた方が良い。高圧乳化には、例えば、マントンガウ
リン(みづほ工業(株))、マイクロフルイダイザー
(みづほ工業(株))などの機械を用いることがより望
ましい。上記の乳化剤とは、水中油型になる各種レシチ
ンや界面活性剤を指す。上記の油滴の大きさとは、10
0nm〜500nmで、好ましくは粒径が200nm〜
300nmである。本発明において用いる乳化用の水
は、上記のα−化デンプンと油脂以外の成分を溶解させ
るためのもので、40〜80℃で、好ましくは60〜7
0℃に加温して用いるのが望ましい。さらに、前記の乳
化液とA成分のα−化デンプンとを混合し、その後脱
水、乾燥して、油性粉末が得られる。本発明において、
かき混ぜ、混和の方法としては、α−化デンプンと油性
成分の乳化液をヘラを用いて手で混ぜた程度でもよい
し、前述の機械を用いて混ぜてもよい。
【0031】本発明における乳化時のかき混ぜには、ホ
モジナイザー等を用いることが望ましい。その際のホモ
ジナイザー等でかき混ぜる条件としては、例えば、かき
混ぜ回転数は5000rpm以上で10分以内、好まし
くは熱の過度な発生を防ぐため、7000〜10000
rpmで5分程度が好ましく挙げられる。本発明におい
て、乾燥には、凍結乾燥法、真空乾燥法、スプレードラ
イ法などの通常の方法が挙げられる。
【0032】本発明における粉砕とは、剪断力をかけて
物理的に粒子状にできる機器、例えばボールミルなどを
使用してもよい。
【0033】本発明では、油性成分に更に抗酸化性を与
えるために、油性成分に抗酸化剤を使用して酸化安定性
を増強することが望ましい。使用できる抗酸化剤として
は、アスコルビン酸とその塩、クエン酸、BHA、BH
T、没食子酸、トコフェロール、ビタミンA、アスタキ
サンチン、α−カロチン、β−カロチンなどが挙げられ
る。
【0034】上記の油性粉末の原材料に挙げたものの他
に更に必要に応じて、油性成分中に香料、リコペン、α
−カロチン、β−カロチン、ビタミンA、ビタミンE、
ビタミンDなど油溶性ビタミン、油溶性色素などが含有
させてもよい。
【0035】上記の油性成分の酸化安定性をより一層強
固なものにするために、糖質の外層に、あるいは油性粉
末の最外層にメタリン酸ナトリウムなど酸素透過性の悪
い素材をコーティングしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の油性粉末は、特定のα−化デン
プンを用いるので、油性成分の吸着量が多く、また油性
成分の酸化安定性や、漏れなどのない経時安定性に優れ
たものであり、また成分が糖質や油性成分のみからなる
ので、アレルギー疾患の患者や腎臓病疾患の患者などの
食事に適するものである。また、本発明の製造方法は、
簡便にα−化デンプンに油性成分を吸着させて、酸化安
定性や経時安定性を付与することができるものである。
従って、本発明の方法で製造した油性粉末は、酸化安定
性、経時安定性に優れ、医薬、食品、油脂のみならず農
薬、肥料、顔料、塗料、インク、食品添加物、香料、化
粧品等様々な産業分野での展開が可能である。
【0037】
【実施例】以下、具体例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。次に、用いた測定方法を示した。 <1>α−化デンプンの吸油量と油性成分保持能測定 油性成分としてEPAのエチルエステルを用いてJIS
K 5101の方法に準じて測定した。評価基準は、
次のとおりである。 ────────────────────── 等級; 評価基準 ────────────────────── 5級; 着色しない(耐油性に優れている) 4級; 僅かに着色する 3級; 着色する 2級; かなり着色する 1級; 著しく着色する(耐油性に劣っている) <2>油性粉末表面への油性成分の滲みだし程度の測定 油性粉末表面への脂質の滲みだし程度の測定として、油
性粉末の試料をポリスチレン製のプラスチック容器に入
れ、2日後プラスチック容器の穴空き具合で粉末表面の
EPAのエチルエステルの滲みだしの程度を判断した。 ───────────────────────────── 評価記号; 評価基準 ───────────────────────────── ◎; 染みだしがある場合、プラスチック容器の底面に穴が空く。 ×; 染みだしがない場合、プラスチック容器の底面に穴が空かない。
【0038】<3>酸化安定性試験;過酸化物価の測定 油性粉末を試料として、作製した2日後、日本薬局方で
定められた人工胃液で酸処理した後、ヘキサン−ジエチ
ルエーテル(1:1)で抽出し、基準油脂分析法2.
4.12.2−94(酢酸−イソオクタン法)に準拠し
て試料の過酸化物価(POV)を測定した。 <4>デンプンのα−化度の測定;グリコアミラーゼ法
による。
【0039】<5>粒度の測定;JIS Z8801の
標準ふるいを用いて測定した。
【0040】<6>嵩比重;JIS K 6200の方
法に準じて行った。
【0041】製造例1:トウモロコシα−化デンプンの
製造 トウモロコシ由来のデンプンを原料として、水を加え
て、加水分10%の生地を配合した。エクストルーダー
を用いて、前記加水分10%の生地を温度100℃±2
℃、圧力10kg/cm2の押し出し条件でα−化デン
プンを作成した。この様にして製造したα−化デンプン
は、粒度が60メッシュ、嵩比重が0.64g/c
3、吸油量が1.56ml/gのものが得られた。
【0042】製造例2:馬齢薯α−化デンプンの製造 バレイショ(馬齢薯)由来のデンプンを原料として、製
造例1と同様にしてデンプン粉末を得た。この様にして
製造したα−化デンプンは、60メッシュ、嵩比重が
0.59g/cm3、吸油量が1.68ml/gであっ
た。
【0043】比較製造例1 前記製造例1の条件で、押し出しの温度100±2℃を
温度180±2℃に変更した以外はすべて同条件にして
製造を検討したが、機械内部をデンプンが通過できず製
品として製造できなかった。
【0044】実施例1、2および比較例1;油量と油脂
保持能測定 製造例1、2および市販品のパインデックス{松谷化学
(株)社製、商品名、加工処理デンプン、DE値11±
1)のα−化デンプンを用いて、それらの吸油量と油脂
保持能測定を前記の方法で測定した。結果を表1に示し
た。本発明に用いるα−化デンプンは市販品に比べて吸
油量が多く、酸化安定性がよいことがわかる。なお、図
1には、実施例1の油性粉末を凍結させて、ミクロトー
ムで切断した粉末の切断面をネガテブ染色し、TEMで
観察した写真を示した。(機種;日立製作所;H−75
00、100kv、倍率4,000で測定)図1から粉
末の内部に油脂粒子が存在することがわかる。
【0045】
【表1】
【0046】実施例3:粉末表面への油性成分の滲みだ
し程度の測定 表2に示す組成で作製した油性粉末を製造した。油性粉
末の製造方法は、70℃の温水にα−化デンプンとEP
Aのエチルエステル以外の物質をすべて溶解させてお
き、その液へα−化デンプンとEPAのエチルエステル
(EPA−Et)を予め混練したものを入れホモジナイ
ザーでかき混ぜて、均一に乳化させた。この乳化液を凍
結乾燥させた後、市販のミキサーで粉砕して粉末とし
た。製造した油性粉末の表面からの脂質の滲みだしの程
度を前記の測定方法で測定した。また、製造した2日後
の油性粉末を前記のPOV測定方法に準拠して測定し
た。結果を表2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】比較例2:表2に示す組成で担体としての
デンプンを使用せず、かつ安定した乳化に必要な蛋白質
を使用して油性粉末を製造した。油性粉末の作製方法
は、70℃の温水にEPAのエチルエステル以外の物質
をすべて溶解させておき、そこへEPAのエチルエステ
ルを入れホモジナイザーでかき混ぜて、均一に乳化させ
た。この乳化液を凍結乾燥させた後、市販のミキサーで
粉砕して粉末とした。油性粉末の表面からの脂質の滲み
だしの程度を前記と同様に測定した。また、作製した油
性粉末を用いて同様にPOVを同様に測定した。結果を
表2に示した。なお、表中のLP−20Rは、ソルビタ
ンラウリルエステルで日本油脂(株)社製、ニッサンノ
ニオンLP−20Rを、また、プルロニック68は、ポ
リエチレングリコール−ポリピレングリコールブロック
共重合体で、旭電化工業(株)社製、商品名プルロニッ
クF−68を用いた。
【0049】実施例4〜6:オリーブ油 表3に示した配合成分オリーブ油{市販品}を油性成分
として、20.0重量%、50.0重量%、80.0重
量%用いた他は同様にして製造した油性粉末を製造し
た。2日後、前記のJIS K5101の方法に準拠し
て脂質の滲みだしを、また酸化安定性として前記のPO
V測定方法に準拠して測定した。結果を表3に示した。
【0050】比較例3〜5:オリーブ油(油性粉末表面
への脂質の滲みだし程度の測定) 表4に示した油性成分として、20.0重量%、50.
0重量%、80.0重量%用いた他は同様にして油性粉
末を製造した。その油性粉末を用いて、前記のJIS
K5101の方法に準拠して脂質の滲みだしを、また酸
化安定性としてPOVを同様に測定した。結果を表4に
示した。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】実施例7〜9、比較例6〜8;MCT油 表5、表6に示したように前記のオリーブ油の代わりに
中鎖脂肪酸油{日本油脂株社製、パナセート800}を
油性成分として、20.0重量%、50.0重量%、8
0.0重量%用いた他は同様にして製造した油性粉末を
製造した。油性成分の滲みだしについて、前記のJIS
K5105の測定方法に準拠して測定した。結果を表
5および6に示した。
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】以上の結果から、本発明の実施例は比較例
に比べて、酸化安定性に優れ、また、吸着させた油性成
分が滲みださないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例1の油性粉末を凍結させて、切
断し、顕微鏡で観察した写真である。(機種;日立製作
所;H−7500)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 至 埼玉県岩槻市加倉5−10−74 (72)発明者 清水 康夫 静岡県静岡市大和2−5−1 (72)発明者 清水 篤 静岡県静岡市大和2−5−1 Fターム(参考) 4B026 DC03 DC04 DG01 DG11 DL03 DP01 DX08 4C076 AA29 BB01 CC40 DD08 DD26 DD43 DD59 DD67 EE23 EE30 EE38 EE41 EE42 EE49 EE57 EE58 FF63 4H059 BA26 BA30 BA33 BA83 BB02 BB03 BB04 BB05 BB06 BB07 BC03 BC13 BC45 CA21 DA16 EA01 EA40

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A成分としてα−化デンプン系粉末に、B
    成分として油性成分を吸着させてなる油性粉末であっ
    て、前記のα−化デンプン系粉末は、粒度が10〜80
    メッシュ、嵩比重が0.01〜0.8g/cm3、吸油
    量が1.5〜1.7 ml/gであり、油性成分の保持
    能力が2級〜5級であることを特徴とする油性粉末。
  2. 【請求項2】α−化デンプン系粉末が、エクストルーダ
    ーにより25〜100℃で、加水分10〜20%の製造
    条件で製造されるα−化率30〜80%で、かつ80メ
    ッシュより小さい粒子の粒分が0である請求項1記載の
    油性粉末。
  3. 【請求項3】A成分のα−化デンプン系粉末20〜90
    重量%と、B成分の油性成分10〜80重量%とからな
    る請求項1または2記載の油性粉末。
  4. 【請求項4】B成分の油性成分が下記の群Nより選択さ
    れる1種以上である請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の油性粉末。 群N;次のn1〜n5からなる群である。 n1;α−リノレン酸、γ−リノレン酸、共役リノレン
    酸、オレイン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサ
    エン酸、リノール酸、アラキドン酸の不飽和脂肪酸、ま
    たはその脂肪酸アルキルエステル、 n2;α−リノレン酸、γ−リノレン酸、共役リノレン
    酸、オレイン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサ
    エン酸、リノール酸、アラキドン酸の不飽和脂肪酸のグ
    リセリンエステル若しくはこれらと飽和脂肪酸のグリセ
    リンエステルの混合油、 n3;α−リノレン酸、γ−リノレン酸、共役リノレン
    酸、オレイン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサ
    エン酸、リノール酸、アラキドン酸の不飽和脂肪酸を含
    有するリン脂質、 n4;コーン油、ナタネ油、米糠油、紅花油、シソ油、
    月見草油、綿実油、オリーブ油、大豆油の植物油、鰯
    油、ニシン油、アンチョビー油、鯨油、イカ油、サケ油
    の魚油、イカ、タラ、サメの海産魚介類の肝臓から生産
    された肝油、 n5;炭素数が6、8、10である飽和脂肪酸からなる
    中鎖脂肪酸トリグリセリド。
  5. 【請求項5】A成分としてのα−化デンプン系粉末に、
    B成分として油性成分を吸着させてなり、さらにC成分
    として糖質を用いて油性成分を内部に吸着させたα−化
    デンプン系粉末の表面を被覆してなる油性粉末。
  6. 【請求項6】前記の請求項1〜3記載の油性粉末の製造
    方法であって、A成分のα−化デンプン系粉末とB成分
    の油性成分をそのまま直接混合してなる油性粉末の製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記の請求項1〜3記載の油性粉末の製造
    方法であって、A成分のα−化デンプン系粉末と、B成
    分の油性成分を冷凍粉砕し、該粉砕物をそのまま直接混
    合することからなる油性粉末の製造方法。
  8. 【請求項8】前記の請求項1〜3記載の油性粉末の製造
    方法であって、A成分のα−化デンプン系粉末とB成分
    の油性成分を溶媒中に予め溶解したものをそのまま混合
    し、その後、脱溶媒することからなる油性粉末の製造方
    法。
  9. 【請求項9】前記の請求項1〜3記載の油性粉末の製造
    方法であって、B成分の油性成分を予め水中油型に乳化
    させたものとA成分のデンプン系粉末とを混合し、その
    後脱水、乾燥することからなる油性粉末の製造方法。
  10. 【請求項10】A成分のα−化デンプン系粉末に、B成
    分の油性成分としてエイコサペンタエン酸のエチルエス
    テル、ドコサヘキサエン酸のエチルエステル、γ−リノ
    レン酸のエチルエステルおよびα−リノレン酸のエチル
    エステルを吸着させ、さらにC成分として糖質を用いて
    油性成分を内部に吸着させたα−化デンプン系粉末の表
    面を被覆することからなる油性粉末の製造方法。
  11. 【請求項11】A成分のα−化デンプン系粉末に、B成
    分の油性成分としてエイコサペンタエン酸のエチルエス
    テル、ドコサヘキサエン酸のエチルエステル、γ−リノ
    レン酸のエチルエステルおよびα−リノレン酸のエチル
    エステルを吸着させて、その吸着させたものを、さらに
    C成分の糖質の水溶液に加えて、油性成分を内部に吸着
    させたα−化デンプン系粉末の表面を被覆した後、乾
    燥、粉砕してなる油性粉末の製造方法。
  12. 【請求項12】B成分の油性成分がエイコサペンタエン
    酸のエチルエステル、ドコサヘキサエン酸のエチルエス
    テル、γ−リノレン酸のエチルエステルおよびα−リノ
    レン酸のエチルエステルである請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の油性粉末を用いることを特徴とするア
    トピー性皮膚炎用基材。
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