JP2000108927A - サスペンションクロスメンバの車体取付構造 - Google Patents

サスペンションクロスメンバの車体取付構造

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JP2000108927A
JP2000108927A JP10287039A JP28703998A JP2000108927A JP 2000108927 A JP2000108927 A JP 2000108927A JP 10287039 A JP10287039 A JP 10287039A JP 28703998 A JP28703998 A JP 28703998A JP 2000108927 A JP2000108927 A JP 2000108927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体やサスペンションクロスメンバの構成に
大きな変更を加えることなく、車体の上下方向および横
方向の剛性を増加させて操縦性および安定性の向上を図
るとともに、車体の前後方向における剛性は増加させな
いで、前後方向からの衝撃に対して車体の変形を妨げる
ことがないサスペンションクロスメンバの取付構造を提
供する。 【解決手段】 車体の両側に配置されたサイドフレーム
4,4間に懸架されるサスペンションクロスメンバの取
付構造において、フロントサスペンションクロスメンバ
10の両端においてサイドフレーム4,4上に取り付け
られるフロア3とフロントサスペンションクロスメンバ
10の間に、一対のブレース11,11’が、それぞれ
フロントサスペンションクロスメンバ10の端部から内
側に向かって斜め上方に延びるように配置され、それぞ
れの接合面11Cがサイドフレーム4とフロントサスペ
ンションクロスメンバ10の端部の間に挟圧されて固定
され、接合面11Bがフロア3に固定された状態で組み
付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の車体構
造に関し、特に、サスペンションクロスメンバを車体フ
レームに取り付けるための構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図10に示されるよう
に、サスペンションクロスメンバ1は、左右の車輪W1
およびW2間に配置され、両端に連結されたアーム2,
2を介してそれぞれ車輪W1とW2を支承するものであ
る。
【0003】従来、このサスペンションクロスメンバ1
は、図11に示されるように、フロア3の下方において
車体の前後方向に延びる一対のサイドフレーム4,4に
その両端部が固定されることによって、車体に取り付け
られている。
【0004】しかしながら、この従来のサスペンション
クロスメンバの車体取付構造においては、図11に示さ
れるように、サイドフレーム4の断面が車体重量を支え
るために縦長の矩形に形成されており、このため、サス
ペンションクロスメンバ1とフロア3との間の間隔が長
くなって、車体の横方向からの荷重に対する剛性、すな
わち横剛性が小さくなるという問題を有している。そし
て、この横剛性が小さいことによって、自動車の操縦性
および安定性が低下するという問題が発生している。
【0005】このような問題を解決するため、フロア3
の板厚を厚くしたりサスペンションクロスメンバ1自体
を補強する等の方法によって、車体の横剛性を増加させ
ることも考えられる。
【0006】しかしながら、このような方法を採用した
場合には、車体に対する前後方向からの衝撃に対する剛
性も増加することになり、衝突等によって車体に前後方
向から衝撃が加わった際に車体が変形し難くなり、車体
の変形により乗員にダメージが及ぶのを回避するという
安全対策が損なわれることになる。
【0007】この発明は、上記のような従来のサスペン
ションクロスメンバの車体取付構造が有している問題点
を解決するためになされたものである。すなわち、この
発明は、車体やサスペンションクロスメンバの構成に大
きな変更を加えることなく、車体の上下方向および横方
向の剛性を増加させて操縦性および安定性の向上を図る
とともに、車体の前後方向における剛性は増加させるこ
となく、前後方向からの衝撃に対して車体の変形を妨げ
ることがないサスペンションクロスメンバの取付構造を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記目的
を達成するために、車体の両側に配置されたサイドフレ
ーム間に懸架されるサスペンションクロスメンバの車体
取付構造において、前記サスペンションクロスメンバの
両端部において前記サイドフレーム上に取り付けられる
車体フロアとサスペンションクロスメンバの間に、一対
の斜交い部材が、それぞれサスペンションクロスメンバ
の端部から内側に向かって斜め上方に延びるように配置
され、それぞれの一端部がサイドフレームとサスペンシ
ョンクロスメンバの端部とともに固定され他端部が車体
フロアに固定された状態で組み付けられることを特徴と
している。
【0009】この第1の発明によるサスペンションクロ
スメンバの車体取付構造は、車体の前部または後部にお
いて、一対の斜交い部材が、車体の両側に前後方向に沿
って延びるように配置されたサイドフレーム間に懸架さ
れるサスペンションクロスメンバの両端部に、一端部が
サスペンションクロスメンバの端部とサイドフレームと
の連結部に固定され、他端がサイドフレームの上側に取
り付けられる車体フロアに固定された状態で、サスペン
ションクロスメンバ,サイドフレームおよびフロアに対
して斜交い向きに組み付けられる。
【0010】そして、この斜交い部材が、サスペンショ
ンクロスメンバの両側の端部において、それぞれ、サス
ペンションクロスメンバと車体フロアとともに閉じ系を
形成する。
【0011】このように、上記第1の発明によれば、斜
交い部材の組み付けによって、サイドフレームとサスペ
ンションクロスメンバの連結部における車体の横方向お
よび上下方向に対する剛性が増加されて、車両の操縦性
および安定性の向上が図られる。そして、そのために、
車体やサスペンションクロスメンバの構成に大きな変更
を加えることもない。
【0012】さらに、この斜交い部材の組み付けによっ
ては、車体の前後方向における剛性にはほとんど影響を
与えないので、前後方向からの衝撃に対して車体が変形
するのを妨げることがなく、乗員の安全性を損なう虞が
ない。
【0013】第2の発明によるサスペンションクロスメ
ンバの車体取付構造は、前記目的を達成するために、第
1の発明の構成に加えて、前記斜交い部材の中間部にブ
ラケット部材が固定され、このブラケット部材の下端部
がサスペンションクロスメンバに固定され上端部が車体
フロアに固定されていることを特徴としている。
【0014】この第2の発明によるサスペンションクロ
スメンバの車体取付構造は、第1の発明におけるサスペ
ンションクロスメンバの両側の端部における斜交い部材
による閉じ系の形成に加えて、斜交い部材の中間部に取
り付けられたブラケット部材の上下端部が車体フロアお
よびサスペンションクロスメンバに固定されることによ
り、ブラケット部材とサイドフレームとの間に高剛性の
閉じ系が形成される。
【0015】これによって、サスペンションクロスメン
バの両端部における横剛性と上下方向の剛性が、さらに
増加される。また、このブラケット部材によって、斜交
い部材に対して軸方向に荷重が作用する際に、斜交い部
材が座屈するのが防止される。
【0016】第3の発明によるサスペンションクロスメ
ンバの車体取付構造は、前記目的を達成するために、第
1の発明の構成に加えて、前記斜交い部材が、板状の本
体部と、この本体部の両側部がそれぞれ折り曲げられる
ことによって形成されたフランジ部と、本体部にこの本
体部の少なくとも一方の面をカバーするように取り付け
られて本体部とともに閉じ断面を形成する補強部材とを
有していることを特徴としている。
【0017】この第3の発明によるサスペンションクロ
スメンバの車体取付構造は、本体部の両側部に形成され
たフランジ部によって、板状の本体部の圧縮および曲げ
に対する剛性が増加され、さらに、本体部の少なくとも
一方の面をカバーするように取り付けられた補強部材が
本体部とともに閉じ断面を形成することによって、板状
の本体部の圧縮および曲げに対する剛性がさらに増加さ
れる。
【0018】第4の発明によるサスペンションクロスメ
ンバの車体取付構造は、前記目的を達成するために、第
1の発明の構成に加えて、前記サスペンションクロスメ
ンバが車体の前部に取り付けられるフロントサスペンシ
ョンクロスメンバであることを特徴としている。
【0019】この第4の発明によるサスペンションクロ
スメンバの車体取付構造は、斜交い部材の組付けが車体
前部のフロントサスペンションクロスメンバに対して行
われる。
【0020】これによって、車体前部の横剛性が増加さ
れて車両の操縦性および安定性の向上が図られ、そし
て、この斜交い部材の組み付けによっては、車体の前方
向に対する剛性にはほとんど影響を与えないので、前方
向からの衝撃に対して車体が変形するのを妨げることが
なく、乗員の安全性が損なわれる虞がない。
【0021】第5の発明によるサスペンションクロスメ
ンバの車体取付構造は、前記目的を達成するために、第
1の発明の構成に加えて、前記斜交い部材の一端部とサ
イドフレームとサスペンションクロスメンバの端部との
連結部において、一端部に外フランジが形成されたピン
部材がサスペンションクロスメンバの端部に嵌合され、
このピン部材の外フランジがサスペンションクロスメン
バの端部と斜交い部材の一端部との間に介在され、斜交
い部材の一端部がピン部材の外フランジとサイドフレー
ムとの間で挟持された状態で、ボルト締めにより互いに
締結されていることを特徴としている。
【0022】この第5の発明によるサスペンションクロ
スメンバの車体取付構造は、斜交い部材とサスペンショ
ンクロスメンバとサイドフレームの連結部において、斜
交い部材の一方の端部とサスペンションクロスメンバの
端部との間にピン部材の一端部に形成された外フランジ
が介在された状態で、斜交い部材とサスペンションクロ
スメンバとがサイドフレームに対してボルト締めにより
締結される。
【0023】これによって、斜交い部材の端部とサスペ
ンションクロスメンバの端部とが直接接触することがな
く、その間に異物が挟み込まれて緩みが発生する可能性
が少なくなる。
【0024】そして、ピン部材に形成された外フランジ
が斜交い部材の端部に当接されることによって、外フラ
ンジが形成されないでピン部材の端面が斜交い部材の端
部に当接される場合と比べて、ボルト締めによる圧力の
受圧面積が広がり、サイドフレームとサスペンションク
ロスメンバの端部との間の強固な締結が達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明
を行う。
【0026】図1および2は、この発明が自動車のフロ
ントサスペンションクロスメンバの車体取付構造に適用
された場合の実施形態の一例を示している。この図1お
よび2において、フロントサスペンションクロスメンバ
10の両端部とフロア3との間に、斜交い(以下、ブレ
ース)11および11’がそれぞれ介装されている(但
し、図1においては、車体左側のブレース11のみ図示
されている)。なお、図1中、13は、フロントサスペ
ンションクロスメンバ10の連結されて車輪を支持する
ためのサスペンションアームである。
【0027】ここで、フロントサスペンションクロスメ
ンバ10の左側と右側の端部に取り付けられるブレース
11と11’は互いに対称構造であるので、以下におい
ては、図2においてフロントサスペンションクロスメン
バ10の左側端部に取り付けられるブレース11につい
ての説明を行う。図3ないし6はブレース11の構成を
示している。この図3ないし6において、ブレース11
は、斜め方向に延びる板上の本体部11Aの上端部と下
端部に水平な接合面11Bと11Cが一体的に形成さ
れ、接合面11Bと11Cに、それぞれ、ボルト穴11
bと11cが形成されている。
【0028】本体部11Aには、ブレース11が車体に
取り付けられた際に正面側に位置する側部(図3におい
て手前側)に、この本体部11Aの一部が下向きに折り
曲げられることによって下向きフランジ11Dが一体的
に形成されており、さらに反対側の側部(図3において
奥側)に、この本体部11Aの一部が上向きに折り曲げ
られることによって上向きフランジ11Eが一体的に形
成されている。
【0029】さらに、本体部11Aには、断面形状が略
L字形の補強板11Fが、本体部11Aの上面をほぼ覆
い、一方の側部から下向きに張り出したフランジ11f
が下向きフランジ11Dの外面に接合され、他方の側縁
部が上向きフランジ11Eの内面に接合され、そして、
上端部が本体部11Aの上面に接合された状態で、取り
付けられている。
【0030】この補強板11Fは、上記のように下向き
フランジ11Dの外面、上向きフランジ11Eの内面お
よび本体部11Aの上面と接合している部分がそれぞれ
溶接されることによって、本体部11Aに強固に固定さ
れ、本体部11Aの上面との間に略矩形の閉じ断面を形
成している。また、この補強板11Fは、車体に組み付
けられる際の他の車体部品との干渉を避けるためおよび
増強の目的で、細部の形状が適宜変形されている。
【0031】本体部11Aの中間位置には、本体部11
Aの長手方向から見た形状がL字形状で短手方向から見
た形状が矩形の枠形状のブラケット11Gが、そのL字
形の水平部11g1の上縁部が本体部11Aの下面に接
合され直立部11g2の内縁部がフランジ11Eの外面
に接合されてそれぞれ溶接されることにより、強固に固
定されている。
【0032】このブラケット11Gの直立部11g2の
上端面には、ブレース11が車体に組み付けられた際に
フロア3の下面に接合される接合面11g3が形成さ
れ、さらに、この接合面11g3の中央部に、ボルト穴
11g4が形成されている。
【0033】ブラケット11Gの水平部11g1の下部
に、ナットプレート11g5が水平向きに溶接によって
固定されている。このナットプレート11g5には、そ
の中央部に、ボルト穴11g6が形成されているととも
に、内側にナット11g7がフレーム11g8によって
抜け落ち不能に取り付けられている。
【0034】なお、ブレース11の各部分には、ビード
などの増強加工が適宜施されている。このブレース11
は、下向きフランジ11D,上向きフランジ11Eおよ
び補強板11Fの各構成によって、本体部11Aが圧縮
力および曲げ力に対して補強されており、さらに、ブラ
ケット11Gによって本体部11Aの中間部が支持さ
れ、これによって、座屈に対する補強がなされている。
【0035】ブレース11は、図2に示されるように、
フロントサスペンションクロスメンバ10とフロア3の
間において、車体に対して横向きにかつ斜交い向きに配
置される。
【0036】そして、ブレース11の接合面11Bがフ
ロア3の下面に接合されてボルト穴11bを貫通するボ
ルトB1により固定され、接合面11Cがフロントサス
ペンションクロスメンバ10の左側端部と車体のサイド
フレーム4との間に挟まれた状態でボルト穴11cを貫
通するボルトB2により固定され、ブラケット11Gの
接合面11g3がフロア3の下面に接合されてボルト穴
11g4を貫通するボルトB3により固定され、ナット
プレート11g5がフロントサスペンションクロスメン
バ10の上面に接合されてボルト穴11g6を貫通しナ
ット11g7に螺合されるボルトB4によって固定され
ている。
【0037】このブレース11と対称形状に構成され、
フロントサスペンションクロスメンバ10の右側端部に
配置されるブレース11’も、同様の態様により、フロ
ントサスペンションクロスメンバ10とフロア3との間
に介装されて組み付けられるる。
【0038】このように、ブレース11と11’が、フ
ロントサスペンションクロスメンバ10とフロア3との
間において車体に対して横向きにかつ斜交い向きに組み
付けられることにより、フロントサスペンションクロス
メンバ10の左端部にサイドフレーム4,フロア3およ
びブレース11によって、また、右端部にサイドフレー
ム4,フロア3およびブレース11’によってそれぞれ
閉じ系が形成され、これにより、フロントサスペンショ
ンクロスメンバ10の両端部における横剛性が増加され
る。
【0039】そしてさらに、ブレース11(ブレース1
1’も同様)の中間部に取り付けられたブラケット11
Gの上下端部が、フロア3およびフロントサスペンショ
ンクロスメンバ10に固定されることにより、このブラ
ケット11Gとサイドフレーム4との間に高剛性の閉じ
系が形成され、これによって、フロントサスペンション
クロスメンバ10の両端部における横剛性の増加ととも
に、上下方向の剛性が増加される。
【0040】また、ブレース11および11’の組み付
けによって、フロントサスペンションクロスメンバ10
の両端部のアーム支持部(図10参照)の補強が為され
る。ここで、このブレース11および11’は、サイド
フレーム4,4の長手方向と直交する方向に延びるよう
に組み付けられるために、サイドフレーム4,4の長手
方向における剛性にはほとんど影響を与えることがな
い。
【0041】そして、ブレース11,11’が、それぞ
れの上端部と下端部とがボルト締めによって車体に組み
付けられることにより、サイドフレーム4,4の長手方
向すなわち車体の前後方向から強い衝撃が加わった際
に、ブレース11,11’のボルト締め部分が回動して
車体が変形するのを妨げることが無い。
【0042】次に、ブレース11,11’とフロントサ
スペンションクロスメンバ10とサイドフレーム4の連
結部の構成について、説明を行う。
【0043】上記サスペンションクロスメンバの車体取
付構造においては、従来の車体取付構造に比べてフロア
3とフロントサスペンションクロスメンバ10の間にブ
レース11,11’が組み付けられることにより、サイ
ドフレーム4とフロントサスペンションクロスメンバ1
0の連結部における被締結部品数が増える。
【0044】このため、サイドフレーム4とフロントサ
スペンションクロスメンバ10の連結部において異物な
どの挟み込み等によって緩みが発生する可能性が増大す
るという問題が発生してくる。
【0045】例えば、図12に示されるように、従来の
連結部の構成のまま、ブレース11,11’の接合面1
1Cをサイドフレーム4とフロントサスペンションクロ
スメンバ10の端面との間に挿入し、ボルトB2によっ
てボルト締めして、接合面11Cをサイドフレーム4と
フロントサスペンションクロスメンバ10の端面とで挟
圧した場合には、接合面11Cとフロントサスペンショ
ンクロスメンバ10とが広範囲に亘って直接に接触する
ために、その間に異物を挟み込む可能性が大きくなる。
【0046】そこで、この例におけるサスペンションク
ロスメンバの車体取付構造は、図7ないし9に示される
ように、フロントサスペンションクロスメンバ10の端
部にフランジ付きのピン12を取り付け、このピン12
を介してブレースの接合面11Cをサイドフレーム4と
の間で挟圧するようになっている。
【0047】図7および8は、フロントサスペンション
クロスメンバ10の左側端部の連結部の構成を示す図で
ある。
【0048】ピン12は、円筒部12Aの上端外縁部に
外フランジ12Bが一体的に形成された形状になってお
り、円筒部12Aが、フロントサスペンションクロスメ
ンバ10の端部の上板10Aに形成された切欠き穴10
aに挿入され、上板10Aの外面とピン12の外フラン
ジ12Bの下面とがプロジェクション溶接されることに
よって固定されている。このとき、円筒部12Aの下端
部は、フロントサスペンションクロスメンバ10の下板
10Bの内面に当接されている。
【0049】そして、フロントサスペンションクロスメ
ンバ10の端部に固定されたピン12の外フランジ12
Bの上面上にブレース11の接合面11Cが接合され、
さらにその上にサイドフレーム4が接合されて、ボルト
B2によりボルト締めされることにより、互いに堅く締
結されている。
【0050】なお、図7および8中、13はフロントサ
スペンションクロスメンバ10の下板10Bに取り付け
られるサスペンションアーム支持ブッシュであり、ボル
トB2により共締めされている。また、14はサイドフ
レーム4内においてボルトB2の先端部に螺合されるナ
ットプレートである。
【0051】上記のように、ブレースの接合面11Cと
フロントサスペンションクロスメンバ10の端部との間
にピン12の外フランジ12Bが介在された状態で、サ
イドフレーム4との締結が行われることにより、接合面
11Cとフロントサスペンションクロスメンバ10の端
部とが直接接触することがなく、その間に異物が挟み込
まれる可能性が少なくなる。
【0052】そして、ピン12に形成された外フランジ
12Bが接合面11Cに当接されることによって、外フ
ランジ12Bが形成されないでピン12の円筒部12A
の端面が接合面11Cに当接される場合と比べて、接合
面11Cおよびピン12のボルト締めによる圧力の受圧
面積が広がり、サイドフレーム4とフロントサスペンシ
ョンクロスメンバ10の端部と間の強固な締結が達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における一例を示す斜視図で
ある。
【図2】同例の正面図である。
【図3】同例におけるブレースを示す斜視図である。
【図4】同ブレースの底部を示す斜視図である。
【図5】同ブレースを示す平面図である。
【図6】同ブレースを示す側面図である。
【図7】同例におけるサスペンションクロスメンバとサ
イドフレームとブレースの連結部の構成を示す分解斜視
図である。
【図8】同連結部の組み付け状態を示す断面図である。
【図9】同例におけるサスペンションクロスメンバのサ
イドフレームおよびブレースとの連結部の構成を示す部
分平面図である。
【図10】サスペンションクロスメンバの配置を説明す
るための説明図である。
【図11】従来のサスペンションクロスメンバの車体取
付構造を示す正面図である。
【図12】従来の方法によるサスペンションクロスメン
バのサイドフレームおよびブレースとの連結部の構成を
説明するための断面図である。
【符号の説明】
3 …フロア(車体フロア) 10 …フロントサスペンションクロスメンバ(サスペ
ンションクロスメンバ) 10a…切欠き穴 11,11’…ブレース(斜交い部材) 11A…本体部 11B…接合面(他方の端部) 11C…接合面(一方の端部) 11D…下向きフランジ(フランジ部) 11E…上向きフランジ(フランジ部) 11F…補強板(補強部材) 11G…ブラケット(ブラケット部材) 12 …ピン(ピン部材) 12A…円筒部 12B…外フランジ B1,B2,B3,B4…ボルト(ボルト部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の両側に配置されたサイドフレーム
    間に懸架されるサスペンションクロスメンバの車体取付
    構造において、 前記サスペンションクロスメンバの両端部において前記
    サイドフレーム上に取り付けられる車体フロアとサスペ
    ンションクロスメンバの間に、一対の斜交い部材が、そ
    れぞれサスペンションクロスメンバの端部から内側に向
    かって斜め上方に延びるように配置され、それぞれの一
    端部がサイドフレームとサスペンションクロスメンバの
    端部とともに固定され他端部が車体フロアに固定された
    状態で組み付けられることを特徴するサスペンションク
    ロスメンバの車体取付構造。
  2. 【請求項2】 前記斜交い部材の中間部にブラケット部
    材が固定され、このブラケット部材の下端部がサスペン
    ションクロスメンバに固定され上端部が車体フロアに固
    定されている請求項1に記載のサスペンションクロスメ
    ンバの車体取付構造。
  3. 【請求項3】 前記斜交い部材が、板状の本体部と、こ
    の本体部の両側部がそれぞれ折り曲げられることによっ
    て形成されたフランジ部と、本体部にこの本体部の少な
    くとも一方の面をカバーするように取り付けられて本体
    部とともに閉じ断面を形成する補強部材とを有している
    請求項1に記載のサスペンションクロスメンバの車体取
    付構造。
  4. 【請求項4】 前記サスペンションクロスメンバが車体
    の前部に取り付けられるフロントサスペンションクロス
    メンバである請求項1に記載のサスペンションクロスメ
    ンバの車体取付構造。
  5. 【請求項5】 前記斜交い部材の一端部とサイドフレー
    ムとサスペンションクロスメンバの端部との連結部にお
    いて、一端部に外フランジが形成されたピン部材がサス
    ペンションクロスメンバの端部に嵌合され、このピン部
    材の外フランジがサスペンションクロスメンバの端部と
    斜交い部材の一端部との間に介在され、斜交い部材の一
    端部がピン部材の外フランジとサイドフレームとの間で
    挟持された状態で、ボルト締めにより互いに締結されて
    いる請求項1に記載のサスペンションクロスメンバの車
    体取付構造。
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