JP2000108716A - 定速走行装置 - Google Patents

定速走行装置

Info

Publication number
JP2000108716A
JP2000108716A JP28027098A JP28027098A JP2000108716A JP 2000108716 A JP2000108716 A JP 2000108716A JP 28027098 A JP28027098 A JP 28027098A JP 28027098 A JP28027098 A JP 28027098A JP 2000108716 A JP2000108716 A JP 2000108716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
vehicle speed
speed
advance
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28027098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Inoue
仁志 井上
Keiichi Yamamoto
敬一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP28027098A priority Critical patent/JP2000108716A/ja
Publication of JP2000108716A publication Critical patent/JP2000108716A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答性を向上し、安定した定速走行を可能に
する。 【解決手段】 車速センサ5によって検出された実車速
Vnに基づいて車両の走行速度を先読みした進角走行速
度Vskを演算し、目標車速Vmとの速度偏差Vd(=
Vm−Vsk)を求め、この速度偏差Vdに対応する目
標加速度DVmを設定する。さらに実車速Vnから、進
角走行加速度DVskを求め、目標加速度DVmとの加
速度偏差DVd(=DVm−DVsk)を演算し、この
加速度偏差DVdが零になるように、駆動信号発生手段
23からデューティ駆動信号DTYを導出してスロット
ル弁2を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を走行駆動す
る内燃機関のスロットル弁を駆動して車両を目標車速で
走行するための定速走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】定速走行の安定化を図るための或る先行
技術は、特開平9−86224に開示されている。この
先行技術では、目標車速V0と車両の実車速Vsとの速
度偏差Vd(=V0−Vs)に基づいて、kcを定数と
するとき、目標加速度AT(=Vd/kc)を算出す
る。また実車速Vsから走行加速度Aaを検出し、目標
加速度ATとの間の加速度偏差Ad(=AT−Aa)を
算出する。この加速度偏差Adを零とするように、スロ
ットル弁を駆動する。これによって平坦路走行では、車
両の加減速を円滑にし、速度偏差Vdが実質上、零に収
束し、かつ、速度偏差Vdを生じてから、それが零に収
束するまでの走行距離を短くすることができる。
【0003】この先行技術では、車両の実車速Vsを検
出し、これによって速度偏差Vdおよび目標加速度AT
を求めており、また加速度偏差Adを求めているので、
応答性が悪く、乗車フィーリングが悪いという問題があ
る。
【0004】またこのような応答性が悪いことによっ
て、すなわち応答量が不足することによって、車両の実
車速のオーバシュートおよびアンダシュートが発生す
る。たとえば急傾斜の登坂路において、実車速が目標車
速に到達せず、実車速が改善されないときには、自動変
速機の減速比が小さいたとえば第4速段の状態であるい
わゆるオーバドライブ(略称OD)がオンの状態から、
第4速段を禁止して減速比が大きい第3速段の状態に切
換えるオーバドライブをオフとするいわゆるオーバドラ
イブカット状態になり、乗車フィーリングが悪い。また
急傾斜の降坂路では、スロットル弁の全閉制御によって
燃料噴射が遮断されていわゆるフューエルカットの状態
になり、そのフューエルカットハンチングが生じて加減
速の速度の変化が大きくなり、また加減速の周期が短く
なり、乗車フィーリングが悪い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、応答
性を向上し、しかも安定した定速走行を可能にする定速
走行装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、目標車速Vm
を設定する手段と、車両の実車速Vnを検出する車速セ
ンサと、内燃機関のスロットル弁を駆動する駆動手段と
を含み、車速センサによって検出される実車速Vnが目
標車速Vmになるように駆動手段を制御する定速走行装
置において、車速センサの出力に応答して、車両の走行
速度を先読みした進角走行速度Vskを演算して求める
進角走行速度演算手段と、目標車速設定手段と、進角走
行速度演算手段との出力に応答して、目標車速Vmと進
角走行速度Vskとの速度偏差Vdに対応する目標加速
度DVmを設定する目標加速度設定手段と、目標加速度
設定手段の出力に応答して、目標加速度DVmで走行す
るように駆動手段を制御する制御手段とを含むことを特
徴とする定速走行装置である。
【0007】本発明に従えば、車速センサによって検出
された実車速Vnに基づいて進角走行速度Vskを演算
し、これによって車両の走行速度を先読みすることがで
きる。したがって速度偏差Vdを、目標車速Vmと、車
両の走行速度を先読みした進角走行速度Vskを演算し
て求め、これによって車両の目標加速度DVmを設定す
る。この進角走行速度Vskは、実車速Vnの位相進み
補償車速である。スロットル弁は、目標加速度DVmで
走行するように、駆動される。したがってスロットル弁
の駆動量が適正な値となり、必要以上に大きな開度また
は小さな開度に過度に動作することがなく、これによっ
て車両の実車速の変化が緩やかになる。こうして応答性
を向上し、運転のフィーリングを向上することができ
る。したがって急傾斜の登坂路で、不必要なオーバドラ
イブカット動作を避けることができる。また急傾斜の降
坂路で、フューエルカット発生時、スロットル弁の開度
のほぼ全閉状態付近におけるスロットル弁の動作量が大
きくなりすぎず、適正量となる。
【0008】また本発明は、制御手段は、車速センサの
出力に応答して、車両の走行加速度を先読みした進角走
行加速度DVskを演算して求める進角走行加速度演算
手段と、目標加速度設定手段と進角走行加速度演算手段
との出力に応答して、目標加速度DVmと進角走行加速
度DVskとの加速度偏差DVdを演算する加速度偏差
演算手段と、加速度偏差演算手段の出力に応答して、加
速度偏差DVdが零になるように、駆動手段を制御する
駆動信号DTYを導出する駆動信号発生手段とを含むこ
とを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、車両が目標加速度DVm
で走行するようにするために、進角走行加速度DVsk
を演算して車両の走行加速度を先読みする。加速度偏差
DVdを、目標加速度DVmと先読みした進角走行加速
度DVskとによって求め、この加速度偏差DVdが零
になるように、駆動信号DTYを作成してスロットル弁
を駆動する。したがって車両の加減速に応じた素早い制
御が可能になり、すなわち目標速度が急変したときに
は、素早い応答が可能であり、その実際の目標速度の変
化が小さいときには、応答量が小さく、こうして乗車フ
ィーリングが向上される。
【0010】また本発明は、進角走行速度演算手段は、
車速センサの出力に応答して、車両の加速度DVnを演
算する加速度演算手段と、車速センサと加速度演算手段
との出力に応答して、予め定める進角時間をTskとす
るとき、 Vsk = Vn + Tsk・DVn を演算する演算手段とを含むことを特徴とする。
【0011】また本発明は、進角走行加速度演算手段
は、加速度演算手段の出力に応答して、加速度DVnの
時間変化率DDVnを演算する加速度時間変化率演算手
段と、加速度演算手段と加速度時間変化率演算手段との
出力に応答して、 DVsk = DVn + Tsk・DDVn を演算する演算手段とを含むことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、進角走行速度Vskおよ
びそれを微分した加速度時間変化率DDVnを、予め定
める進角時間Tskを用いて、加速度Vnおよびその時
間変化率DDVnによって演算して位相進み補償し予測
する。この進角時間Tskは、単一回または複数回にわ
たる実車速Vn、加速度DVn、加速度時間変化率DD
Vnのサンプリングまたは演算の一定の周期であっても
よく、この進角時間Tskは、たとえば50msecで
あってもよく、200msecであってもよい。
【0013】また本発明は、目標車速Vmを設定する手
段と、車両の実車速Vnを検出する車速センサと、内燃
機関のスロットル弁を駆動する駆動手段とを含み、車速
センサによって検出される実車速Vnが目標車速Vmに
なるように駆動手段を制御する定速走行装置において、
目標車速設定手段と車速センサとの出力に応答して、目
標車速Vmと実車速Vnとの速度偏差Vdに対応する目
標加速度DVmを設定する目標加速度設定手段と、車速
センサの出力に応答して、車両の走行加速度を先読みし
た進角走行加速度DVskを演算して求める進角走行加
速度演算手段と、目標加速度設定手段と進角走行加速度
演算手段との出力に応答して、目標加速度DVmと進角
走行加速度DVskとの加速度偏差DVdを演算する加
速度偏差演算手段と、加速度偏差演算手段の出力に応答
して、加速度偏差DVdが零になるように、駆動手段を
制御する駆動信号DTYを導出する駆動信号発生手段と
を含むことを特徴とする定速走行装置である。
【0014】本発明に従えば、請求項1の構成とは異な
り、目標加速度DVmは、目標車速Vmと車速センサに
よって検出される実車速Vnとの速度偏差Vdによっ
て、設定される。本発明では特に、請求項2の構成と同
様に、加速度偏差DVdを、目標加速度DVmと先読み
した進角走行加速度DVskとによって演算して求め
る。したがってこのような構成によって加減速に応じた
素早い制御を可能にし、乗車フィーリングを向上する。
【0015】また本発明は、進角走行加速度演算手段
は、車速センサの出力に応答して、車両の加速度DVn
を演算する加速度演算手段と、加速度演算手段の出力に
応答して、加速度DVnの時間変化率DDVnを演算す
る加速度時間変化率演算手段と、加速度演算手段と加速
度時間変化率演算手段との出力に応答して、予め定める
進角時間をTskとするとき、 DVsk = DVn + Tsk・DDVn を演算する演算手段とを含むことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、請求項4の構成と同様
に、加速度DVnの時間変化率DDVnと進角時間Ts
kとを用いて、加速度DVnを位相進み補償して進角走
行加速度DVskを求め、加減速に応じた素早い制御を
可能にする。
【0017】また本発明は、目標加速度設定手段は、前
記速度偏差Vdに対応する目標加速度DVmがヒステリ
シス特性を有することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、目標加速度DVmを設定
するにあたり、速度偏差Vdに対応してヒステリシス特
性を持たせる。これによって車速センサの出力が乱れて
いる場合であっても、目標加速度DVmが不所望に変化
することを抑制することができる。車速センサの出力が
乱れている状態が生じる場合は、たとえば車速センサが
故障している場合、および車両系の振動が生じている場
合などである。これによって定速走行制御の安定化を、
さらに図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示すブロック図である。自動車などの車両
の車体1は、その車体1に搭載された内燃機関によって
駆動されて走行し、吸入空気流量、したがって燃料噴射
量は、スロットル弁2の開度によって制御される。スロ
ットル弁2は、駆動手段3によって駆動される。この駆
動手段3は、負圧アクチュエータであってもよく、また
はモータを含む構成であってもよい。負圧アクチュエー
タでは、その負圧室に、内燃機関の吸気マニホールドの
負圧と大気圧とが電磁切換え弁を介して選択的に接続さ
れる。この電磁切換え弁は、パルス幅変調されたデュー
ティパルスによって励磁され、たとえばそのパルスのH
レベルで負圧室が吸気マニホールドに接続され、Lレベ
ルで大気圧に接続される。したがって負圧室の負圧の絶
対値は、パルスのデューティに1次関数で対応し、この
負圧の絶対値は、スロットル弁2の開度に対応し、負圧
の絶対値が大きいほど、スロットル弁2の開度が大き
い。デューティが大きいとき、スロットル弁2の開速度
が大きく、デューティが小さいとき閉速度は小さい。負
圧室の移動部材は、負圧に対応した移動量だけ移動し、
リンクなどを介してスロットル弁2の弁体に連結され
る。
【0020】駆動手段3がモータを含む構成では、モー
タによってスロットル弁2の弁体を開方向に駆動し、ば
ねによってその弁体を閉方向にばね力を与える。モータ
に与えられるパルス幅変調のデューティパルスのデュー
ティが大きいとき、モータが高速度で回転し、スロット
ル弁2の開速度が大きく、デューティが小さいとき開速
度が小さい。デューティパルスのHレベルでモータが回
転駆動し、Lレベルではモータに電力が供給されず、ば
ねのばね力によって弁体が閉方向に変位する。
【0021】本発明では、車両が定速走行するために、
目標車速Vmが、目標車速設定手段4にストアされて設
定される。この目標車速Vmは操作者によって変更可能
である。車両の実車速Vnは、車速センサ5によって検
出される。本発明によれば、車速センサ5によって検出
される実車速Vnが、目標車速Vmになるように、次に
述べる構成によって駆動手段3が制御されてスロットル
弁2の開度が制御される。
【0022】進角走行速度演算手段6は、加速度演算手
段7ともう1つの演算手段8とを含む。加速度演算手段
7は、車速センサ5の出力Vnに応答して、車両の加速
度DVnを演算する。演算手段8は、車速センサ5の出
力Vnと加速度演算手段7の出力DVnとに応答して、
予め定める進角時間をTskとするとき、進角走行速度
Vskを式1によって演算して求める。
【0023】 Vsk = Vn+Tsk・DVn …(1) こうして車両の走行速度を先読みした進角走行速度Vs
kを演算して求めることができる。目標車速設定手段4
の出力Vmと演算手段8の出力Vskとは、減算器9に
与えられ、速度偏差Vdが演算して求められる。
【0024】 Vd = Vm−Vsk …(2) 図2は、車速センサ5によって検出される実車速Vnと
進角走行速度演算手段6によって演算して求められる進
角走行速度Vskとの時間経過を示す図である。実車速
は参照符12で示され、進角走行速度Vskは参照符1
3で示される。進角走行速度Vskは、実車速Vnの位
相進み補償した車速であり、それらの各速度Vn,Vs
kの時間差は、進角時間Tskである。目標加速度DV
mは、後述の図4のように、Vm≧Vskのとき、正で
あり、Vm<Vskのとき、負である。
【0025】図3は、図1に示される定速走行装置の動
作を説明するためのフローチャートである。図1に示さ
れる定速走行装置は、マイクロコンピュータなどの処理
回路によって実現されることができる。ステップa1か
らステップa2に移り、車両の定速走行中において、次
のステップa3では、前述のように実車速Vnが検出さ
れるとともに、進角走行速度Vskが演算して求められ
る。ステップa4では、速度偏差Vdが減算器9によっ
て前述のように演算して求められる。そこでステップa
5では、目標加速度設定手段11において、たとえばメ
モリにストアされたマップ値が読出されて、目標加速度
DVmが、決定される。
【0026】図4は、目標加速度設定手段11における
入力である速度偏差Vdに対応する出力である目標加速
度DVmの特性を示す図である。速度偏差Vdの絶対値
が増大するにつれて、目標加速度DVmの絶対値が増大
する。速度偏差Vdが、図4における零を含む値Vd1
〜Vd2の範囲では、目標加速度DVmはほぼ零に定め
られ、これによって速度偏差Vdが零付近において、駆
動手段3がスロットル弁2の弁体を正から負に、または
負から正の方向に過度に頻繁に駆動することが防止され
る。速度偏差Vdの絶対値が予め定めるVd3,Vd4
以上では、目標加速度DVmは、一定の値DVm1,D
Vm2に定められる。こうして得られた目標加速度DV
mで車両が走行するように、駆動手段3が制御される。
【0027】図5は、本発明の実施の他の形態における
目標加速度設定手段11の入力/出力の特性のパターン
を示す図である。この実施の形態では、速度偏差Vdに
対応する目標加速度DVmが、ヒステリシス特性を有
し、これによって車速センサ5の故障および車両系の振
動などに起因して実車速Vnが乱れている場合において
も、目標加速度DVmが安定して出力されることが可能
になる。速度偏差が増大するときライン14で示される
特性が用いられ、速度偏差Vdが減少するときライン1
5で示される特性が用いられる。これらの各ライン1
4,15は、メモリにマップ値として予めストアされ、
そのストア内容が読出されて用いられる。ライン14,
15は、速度偏差Vd=零の原点を通らず、これによっ
てヒステリシス特性を有効に利用することができる。
【0028】図6は、図5に示される入力/出力の特性
のパターンを実現するための処理回路によって達成され
る動作を説明するためのフローチャートである。ステッ
プb1からステップb2に移り、速度偏差Vdが演算し
て求められ、次のステップb3では、図5の速度偏差V
dが増加方向で用いられるライン14に従って目標加速
度DVm(i)5が決定される。iは、処理回路の演算
回数を表し、今回の回数がi回であり、前回の回数は、
次に述べるように(i−1)である。
【0029】ステップb4では、式3が成立するかどう
かが判断される。 DVm(i)5≧ DVm(i−1) …(3) 式3がステップb4で成立することが判断されると、こ
の増加方向のライン14に従う目標加速度DVm(i)
5が、目標加速度設定手段11の出力として導出され
る。図5のように式3が成立しないとき、すなわち DVm(i)5 < DVm(i−1) …(4) が成立するとき、図5における速度偏差Vdが減少方向
のライン15によって目標加速度DVm(i)6が決定
される。次のステップb6では、式5が成立するかどう
かが判断される。
【0030】 DVm(i)6 ≧ DVm(i−1) …(5) 式5が成立しないとき、すなわち式6が成立するとき、
ライン15によって求められた目標加速度DVm(i)
6を目標加速度演算手段11の出力としてステップb7
で導出する。
【0031】 DVm(i)6 < DVm(i−1) …(6) 図5のように前述の式5が成立することがステップb6
で判断されたとき、すなわち図5におけるライン15に
従う目標加速度DVm(i)7がステップb5において
得られたとき、ライン14に従ってステップb3で得ら
れた目標加速度DVm(i)5が用いられる。
【0032】図7は、本発明の実施のさらに他の形態に
おける目標加速度設定手段11の入力/出力の特性のパ
ターンを示す図である。この実施の形態でもまた、速度
偏差Vdに対応して目標加速度DVmがヒステリシス特
性を有し、そのパターンは階段状、すなわちステップ状
である。速度偏差Vdが増加方向であるとき、ステップ
状のライン16が用いられ、減少方向であるときステッ
プ状のライン17が用いられる。そのほかの構成は、前
述の実施の形態と同様である。
【0033】車両の加減速に応じて素早い制御を可能に
するために、次のように構成される。図1の加速度演算
手段7の出力はまた、進角走行加速度演算手段19に与
えられる。この進角走行加速度演算手段19は、加速度
時間変化率演算手段20と、もう1つの演算手段21と
を含む。加速度時間変化率演算手段20は、加速度DV
nを時間に関して微分し、その時間変化率DDVnを演
算して求める。演算手段21は、車両の加速度DVn
と、加速度時間変化率DDVnとを用いて、進角走行加
速度DVskを演算して求める。
【0034】 DVsk = DVn+Tsk・DDVn …(7) 減算器22には、目標加速度設定手段11からの目標加
速度DVmと進角走行加速度DVskとが与えられて、
加速度偏差DVdが演算される。
【0035】 DVd = DVm−DVsk …(8) この加速度偏差DVdは、目標加速度DVmから、車両
の走行加速度を進角時間Tskだけ先読みした進角走行
加速度DVskを、減算して得た値である。
【0036】このような定速走行装置の動作は、以下の
とおりである。図3を参照して、ステップa1〜ステッ
プa5と同様な動作を行った後、ステップa6では、車
両の加速度DVnが加速度演算手段7によって演算して
求められる。ステップa7では、車両の加速度DVnの
時間変化率DDVnが加速度時間変化率演算手段20に
よって演算して求められる。ステップa8では、進角走
行加速度DVskが演算手段21によって前述のように
演算して求められる。ステップa9では、加速度偏差D
Vdが減算器22によって前述のように演算して求めら
れる。ステップa10では、加速度偏差DVdに対応し
た出力値が駆動信号発生手段23によって決定され、ス
テップa11で動作を終了する。
【0037】図8は、進角走行加速度DVskを説明す
るための図である。図8(1)は、目標車速Vmと車速
センサ5によって検出された実車速Vnとを示す図であ
る。図8(2)は、車両の加速度DVnと進角走行加速
度DVskとを示す図である。車両の加速度DVnは、
実車速Vnが加速度演算手段7によって微分されて求め
られた時間変化率であり、参照符25で示される。この
加速度DVnの位相進み補償された進角走行加速度DV
skは、参照符26で示される。この進角走行加速度D
Vskは、前述の式7に従って、速度DVnを進角時間
Tskだけ先読みした値である。
【0038】減算器22の出力は、駆動信号発生手段2
3に与えられて、加速度偏差DVdに対応した駆動手段
3を駆動するためのデューティ信号DTYが発生され
る。
【0039】図9は、駆動信号発生手段23の入力/出
力の特性を示す図である。加速度偏差DVdの絶対値が
大きくなるにつれて駆動信号DTYのデューティが増大
する。加速度偏差DVdが零を含む小さい値の範囲で
は、駆動信号DTYのデューティは零である。加速度偏
差DVdが大きい範囲では、駆動信号DTYのデューテ
ィは一定値である。
【0040】本発明の実施の他の形態では、進角走行加
速度演算手段19および減算器22を省略し、目標加速
度設定手段11からの目標加速度DVmが達成されるよ
うに、デューティを有する駆動信号が発生される駆動信
号発生手段が設けられ、駆動手段3を駆動するように構
成されてもよい。
【0041】図10は、本発明の実施の他の形態の定速
走行装置の全体の構成を示すブロック図である。この実
施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対応する部分
には同一の参照符を付す。特にこの実施の形態では、車
速センサ5によって検出された実車速Vnを表す信号が
減算器9に与えられ、この減算器9において速度偏差V
d(=Vm−Vn)が演算される。減算器9の出力は、
目標加速度設定手段11に与えられ、前述の実施の形態
と同様にして、その速度偏差Vdに対応する目標加速度
DVmが得られる。そのほかの構成は、前述の実施の形
態と同様である。加速度演算手段7、加速度時間変化率
演算手段20および演算手段21は、進角走行加速度演
算手段19aを構成し、その出力は減算器22に与えら
れる。このような構成によってもまた、車両の加減速に
応じた素早い制御が可能であり、乗車フィーリングを向
上することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、目標加速度
DVmを設定するにあたり、目標速度Vmと車両の走行
速度を先読みした進角走行速度Vskと速度偏差Vdを
演算するようにしたので、車両の走行速度の応答性を向
上し、運転のフィーリングを向上することができる。し
たがって急傾斜の登坂路で不必要なオーバドライブカッ
ト動作を避けることができ、また急傾斜の降坂路におけ
るフューエルカット発生時、スロットル弁の開度の全閉
状態付近での動作量が大きくなりすぎず、適正な開度が
得られ、これによってフューエルカットハンチング時の
加減速の速度の変動を小さくし、その周期を延ばすこと
ができ、乗車のフィーリングを向上することができる。
【0043】請求項2の本発明によれば、進角走行加速
度DVskを演算して、目標加速度DVmとの加速度偏
差DVdを演算するようにしたので、加減速時における
素早い制御が可能となり、乗車フィーリングを向上する
ことができる。
【0044】たとえば急加速および急減速のように急変
したとき、素早い応答が可能であり、その変化が小さい
ときには、応答量を小さくすることができ、乗車フィー
リングが向上される。
【0045】請求項3,4の本発明によれば、進角走行
速度Vskおよび進角走行加速度DVskを、予め定め
る進角時間Tskだけ位相進み補償して先読みして求め
ることができ、応答性を向上し、スロットル弁の開度を
適性量だけ駆動することが正確に可能になる。この進角
時間Tskは、常に一定な値であってもよいけれども、
たとえば定速走行中における速度偏差Vdなどに対応し
て変化されるようにしてもよい。
【0046】請求項5の本発明によれば、進角走行加速
度DVskに基づいて加速度偏差DVdを演算して求
め、これによって加減速に応じた素早い制御を可能に
し、加速および減速が急変したときに素早い応答が可能
であり、その変化が小さいとき応答量を小さくすること
ができ、こうして乗車フィーリングを向上することがで
きる。
【0047】請求項6の本発明によれば、前述の請求項
4と同様に、進角走行加速度DVskを求め、加減速に
応じた素早い制御を可能にする。
【0048】請求項7の本発明によれば、車速センサの
出力が乱れている場合であっても、目標加速度DVmが
不所望に変化することを抑制することができる。これに
よって定速走行制御の安定化を、さらに図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】車速センサ5によって検出される実車速Vnと
進角走行速度演算手段6によって演算して求められる進
角走行速度Vskとの時間経過を示す図である。
【図3】図1に示される定速走行装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】目標加速度設定手段11における入力である速
度偏差Vdに対応する出力である目標加速度DVmの特
性を示す図である。
【図5】本発明の実施の他の形態における目標加速度設
定手段11の入力/出力の特性のパターンを示す図であ
る。
【図6】図5に示される入力/出力の特性のパターンを
実現するための処理回路によって達成される動作を説明
するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態における目標加
速度設定手段11の入力/出力の特性のパターンを示す
図である。
【図8】進角走行加速度DVskを説明するための図で
ある。
【図9】駆動信号発生手段23の入力/出力の特性を示
す図である。
【図10】本発明の実施の他の形態の定速走行装置の全
体の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車体 2 スロットル弁 3 駆動手段 4 目標車速設定手段 5 車速センサ 6 進角走行速度演算手段 7 加速度演算手段 8 演算手段 9,22 減算器 11 目標加速度設定手段 19,19a 進角走行加速度演算手段 20 加速度時間変化率演算手段 21 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA03 AA04 AA45 AB01 AC03 AC26 AD04 AE03 AE04 AE12 AE15 AE19 AE21 AE30 3G065 CA20 DA02 DA04 FA11 FA12 GA11 GA41 3G093 AA01 BA15 BA23 DA06 DB05 EA09 EC02 EC05 FA02 FA04 FA07 FA10 FA11 FA14 FB06 3G301 JA03 KB02 LC03 LC07 MA14 NA06 NA08 NC01 NC02 ND01 ND02 ND41 NE26 PA11Z PF01A PF01Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標車速Vmを設定する手段と、 車両の実車速Vnを検出する車速センサと、 内燃機関のスロットル弁を駆動する駆動手段とを含み、 車速センサによって検出される実車速Vnが目標車速V
    mになるように駆動手段を制御する定速走行装置におい
    て、 車速センサの出力に応答して、車両の走行速度を先読み
    した進角走行速度Vskを演算して求める進角走行速度
    演算手段と、 目標車速設定手段と、進角走行速度演算手段との出力に
    応答して、目標車速Vmと進角走行速度Vskとの速度
    偏差Vdに対応する目標加速度DVmを設定する目標加
    速度設定手段と、 目標加速度設定手段の出力に応答して、目標加速度DV
    mで走行するように駆動手段を制御する制御手段とを含
    むことを特徴とする定速走行装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、 車速センサの出力に応答して、車両の走行加速度を先読
    みした進角走行加速度DVskを演算して求める進角走
    行加速度演算手段と、 目標加速度設定手段と進角走行加速度演算手段との出力
    に応答して、目標加速度DVmと進角走行加速度DVs
    kとの加速度偏差DVdを演算する加速度偏差演算手段
    と、 加速度偏差演算手段の出力に応答して、加速度偏差DV
    dが零になるように、駆動手段を制御する駆動信号DT
    Yを導出する駆動信号発生手段とを含むことを特徴とす
    る請求項1記載の定速走行装置。
  3. 【請求項3】 進角走行速度演算手段は、 車速センサの出力に応答して、車両の加速度DVnを演
    算する加速度演算手段と、 車速センサと加速度演算手段との出力に応答して、予め
    定める進角時間をTskとするとき、 Vsk = Vn + Tsk・DVn を演算する演算手段とを含むことを特徴とする請求項1
    または2記載の定速走行装置。
  4. 【請求項4】 進角走行加速度演算手段は、 加速度演算手段の出力に応答して、加速度DVnの時間
    変化率DDVnを演算する加速度時間変化率演算手段
    と、 加速度演算手段と加速度時間変化率演算手段との出力に
    応答して、 DVsk = DVn + Tsk・DDVn を演算する演算手段とを含むことを特徴とする請求項3
    記載の定速走行装置。
  5. 【請求項5】 目標車速Vmを設定する手段と、 車両の実車速Vnを検出する車速センサと、 内燃機関のスロットル弁を駆動する駆動手段とを含み、 車速センサによって検出される実車速Vnが目標車速V
    mになるように駆動手段を制御する定速走行装置におい
    て、 目標車速設定手段と車速センサとの出力に応答して、目
    標車速Vmと実車速Vnとの速度偏差Vdに対応する目
    標加速度DVmを設定する目標加速度設定手段と、 車速センサの出力に応答して、車両の走行加速度を先読
    みした進角走行加速度DVskを演算して求める進角走
    行加速度演算手段と、 目標加速度設定手段と進角走行加速度演算手段との出力
    に応答して、目標加速度DVmと進角走行加速度DVs
    kとの加速度偏差DVdを演算する加速度偏差演算手段
    と、 加速度偏差演算手段の出力に応答して、加速度偏差DV
    dが零になるように、駆動手段を制御する駆動信号DT
    Yを導出する駆動信号発生手段とを含むことを特徴とす
    る定速走行装置。
  6. 【請求項6】 進角走行加速度演算手段は、 車速センサの出力に応答して、車両の加速度DVnを演
    算する加速度演算手段と、 加速度演算手段の出力に応答して、加速度DVnの時間
    変化率DDVnを演算する加速度時間変化率演算手段
    と、 加速度演算手段と加速度時間変化率演算手段との出力に
    応答して、予め定める進角時間をTskとするとき、 DVsk = DVn + Tsk・DDVn を演算する演算手段とを含むことを特徴とする請求項5
    記載の定速走行装置。
  7. 【請求項7】 目標加速度設定手段は、 前記速度偏差Vdに対応する目標加速度DVmがヒステ
    リシス特性を有することを特徴とする請求項1〜6のう
    ちの1つに記載の定速走行装置。
JP28027098A 1998-10-01 1998-10-01 定速走行装置 Withdrawn JP2000108716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28027098A JP2000108716A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 定速走行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28027098A JP2000108716A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 定速走行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000108716A true JP2000108716A (ja) 2000-04-18

Family

ID=17622660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28027098A Withdrawn JP2000108716A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 定速走行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000108716A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865471B2 (en) 2002-04-11 2005-03-08 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for controlling vehicle cruise
JP2007064194A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Kouichi Yamanoue 空燃比補正装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865471B2 (en) 2002-04-11 2005-03-08 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for controlling vehicle cruise
JP2007064194A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Kouichi Yamanoue 空燃比補正装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0429573B2 (ja)
US6155231A (en) Throttle valve controller
JP3826014B2 (ja) 電子スロットル制御装置
US7150263B2 (en) Engine speed control apparatus; engine system, vehicle and engine generator each having the engine speed control apparatus; and engine speed control method
JPS611549A (ja) 自動車用車速制御装置
JP3993659B2 (ja) 内燃機関の設定要素の制御方法および装置
JP2000108716A (ja) 定速走行装置
JPH07332136A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP2827591B2 (ja) 車両用定速走行制御装置
JP2927212B2 (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JPH08282330A (ja) 車両用追従走行制御装置
JPH04339029A (ja) 車両用定速走行装置
JP3975524B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JPH0431134A (ja) 車両用定速走行装置
JPH09317538A (ja) スロットルバルブ制御装置
JPS642819Y2 (ja)
JPH03217338A (ja) 車両用定速走行装置
KR100290391B1 (ko) 엔진제어티씨에스에서주스로틀액츄에이터를제어하기위한피아이디입력에러결정방법
JP2521049B2 (ja) エンジンの制御装置
JPH0237048A (ja) 車両用定速走行制御装置
JP4474326B2 (ja) 車両用運転支援装置
JPH03225038A (ja) スロットルバルブの駆動装置
JPH1111178A (ja) 車両用定速走行装置
JPS61229621A (ja) 自動車用定速走行制御装置
JPH0331527A (ja) 内燃機関のスロットル弁開度制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110