JP2000108045A - トルク依存解除クラッチ付き動力駆動ドライバ - Google Patents
トルク依存解除クラッチ付き動力駆動ドライバInfo
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
- B25B23/00—Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
- B25B23/14—Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
- B25B23/141—Mechanical overload release couplings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
- B25B21/00—Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で剛性一貫駆動ができる動力駆動ド
ライバを提供する。 【解決手段】ドライバ１０は、解除クラッチ５０を連結
するためにクラッチ半体上に設けられた付加的なエント
レインメント部材４２および／または４７を備えてい
る。モータ駆動の駆動ギア４０が、工具駆動軸上を自由
回転するように設けられており、ハウジング側において
軸方向の変位に抗して固定される一方、カムリング４５
が、調節装置２０によって工具駆動軸３０と共に軸方向
に調節可能となっている。クラッチ部材４１、４６は、
駆動ギア４０およびカムリング４５の対向面に形成され
ており、エントレインメント部材４２および／または４
７も、同様に駆動ギア４０およびカムリング４５の対向
面に別部材として形成されている。工具駆動軸３０の軸
方向変位によって、剛性一貫駆動と、トルク依存解除の
何れかが起こる。
ライバを提供する。 【解決手段】ドライバ１０は、解除クラッチ５０を連結
するためにクラッチ半体上に設けられた付加的なエント
レインメント部材４２および／または４７を備えてい
る。モータ駆動の駆動ギア４０が、工具駆動軸上を自由
回転するように設けられており、ハウジング側において
軸方向の変位に抗して固定される一方、カムリング４５
が、調節装置２０によって工具駆動軸３０と共に軸方向
に調節可能となっている。クラッチ部材４１、４６は、
駆動ギア４０およびカムリング４５の対向面に形成され
ており、エントレインメント部材４２および／または４
７も、同様に駆動ギア４０およびカムリング４５の対向
面に別部材として形成されている。工具駆動軸３０の軸
方向変位によって、剛性一貫駆動と、トルク依存解除の
何れかが起こる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングと、ハ
ウジング内に回転可能に設けられ、第１の端部において
ハウジングに取り付けられ、第２の端部に工具の受口を
有する軸方向に変位可能な工具駆動軸と、工具駆動軸に
回転可能に取り付けられ、ハウジング側が軸方向変位に
抗して固定されているモータ駆動の駆動ギアと、工具駆
動軸上に軸方向移動不可能に設けられ、外方への軸方向
変位に抗して固定されているカムリングと、工具駆動軸
を受口に向かって外方に予備付勢するためのバネ部材
と、駆動ギア上の第１のクラッチ部材と、トルク依存解
除クラッチを構成するために第１のクラッチ部材と協働
するカムリング上の第２のクラッチ部材と、工具駆動軸
の軸方向調節のための調節装置とを含む動力駆動ドライ
バに関する。
ウジング内に回転可能に設けられ、第１の端部において
ハウジングに取り付けられ、第２の端部に工具の受口を
有する軸方向に変位可能な工具駆動軸と、工具駆動軸に
回転可能に取り付けられ、ハウジング側が軸方向変位に
抗して固定されているモータ駆動の駆動ギアと、工具駆
動軸上に軸方向移動不可能に設けられ、外方への軸方向
変位に抗して固定されているカムリングと、工具駆動軸
を受口に向かって外方に予備付勢するためのバネ部材
と、駆動ギア上の第１のクラッチ部材と、トルク依存解
除クラッチを構成するために第１のクラッチ部材と協働
するカムリング上の第２のクラッチ部材と、工具駆動軸
の軸方向調節のための調節装置とを含む動力駆動ドライ
バに関する。
【０００２】
【発明の背景】傾斜フランクを有する相互協働カム部材
を備えた調節可能なトルク依存遮断クラッチを有するこ
の種のドライバは、多年にわたって一般的となってき
た。この様なドライバの一例は、「ＡＳｓｅ６３９」
（本出願人の一般カタログ「Ｆｅｉｎ Ｈｏｃｈｌｅｉ
ｓｔｕｎｇｓ−Ｅｌｅｋｔｒｏｗｅｒｋｚｅｕｇｅ」１
９９５／９６、７８、７９、２２４ページ参照）の商品
名で商品化されているドライバに代表される。
を備えた調節可能なトルク依存遮断クラッチを有するこ
の種のドライバは、多年にわたって一般的となってき
た。この様なドライバの一例は、「ＡＳｓｅ６３９」
（本出願人の一般カタログ「Ｆｅｉｎ Ｈｏｃｈｌｅｉ
ｓｔｕｎｇｓ−Ｅｌｅｋｔｒｏｗｅｒｋｚｅｕｇｅ」１
９９５／９６、７８、７９、２２４ページ参照）の商品
名で商品化されているドライバに代表される。
【０００３】これに関連して、例えば、ドライバを孔あ
けに使用する場合など、トルク依存遮断クラッチの機能
を停止することが望ましいことが多々ある。この目的の
ために、トルク依存解除を阻止すべく、傾斜エントレイ
ンメントフランク（entraining flank：連れ回りフラン
ク）付きのカムを有する２つのクラッチ部材を互いに拘
持することが知られている。この状態は「剛性一貫駆動
（rigid through drive：剛性一体駆動）」と呼ばれて
いる。
けに使用する場合など、トルク依存遮断クラッチの機能
を停止することが望ましいことが多々ある。この目的の
ために、トルク依存解除を阻止すべく、傾斜エントレイ
ンメントフランク（entraining flank：連れ回りフラン
ク）付きのカムを有する２つのクラッチ部材を互いに拘
持することが知られている。この状態は「剛性一貫駆動
（rigid through drive：剛性一体駆動）」と呼ばれて
いる。
【０００４】この種の構成の短所は、傾斜カムのために
非常に大きな軸方向の力が生じるのでこれを軸受で吸収
しなければならないことである。駆動軸と出力軸を剛的
に相互連結するための様々な方法が従来技術で公知とな
っている（米国特許５，０１６，５０１、米国特許３，
２４３，０２３、ＥＰ−Ａ−０７９２７２３参照）が、
この種の連結機構は構造が複雑であり、トルク依存解除
クラッチ（単爪クラッチ）を備えた単純なドライバにお
ける使用には適さない。
非常に大きな軸方向の力が生じるのでこれを軸受で吸収
しなければならないことである。駆動軸と出力軸を剛的
に相互連結するための様々な方法が従来技術で公知とな
っている（米国特許５，０１６，５０１、米国特許３，
２４３，０２３、ＥＰ−Ａ−０７９２７２３参照）が、
この種の連結機構は構造が複雑であり、トルク依存解除
クラッチ（単爪クラッチ）を備えた単純なドライバにお
ける使用には適さない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
第１の目的は、トルクに依存して解除され、剛性一貫駆
動を達成するために選択的に機能停止されるクラッチを
備えた改良型ドライバを開示することである。本発明の
第２の目的は、トルク依存解除クラッチを有し、単純な
デザインで信頼性のある構成を有する改良型動力駆動ド
ライバを開示することである。
第１の目的は、トルクに依存して解除され、剛性一貫駆
動を達成するために選択的に機能停止されるクラッチを
備えた改良型ドライバを開示することである。本発明の
第２の目的は、トルク依存解除クラッチを有し、単純な
デザインで信頼性のある構成を有する改良型動力駆動ド
ライバを開示することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段および発明の効果】冒頭に
言及した種類のドライバの場合、これらの目的やその他
の目的は、本発明により以下のようにして達成される。
すなわち、確実な動力伝達のためにカムギア上の第２の
エントレインメント部材と協働する第１のエントレイン
メント部材が、駆動ギアに設けられており、調節装置
は、第１の位置においては第１および第２のエントレイ
ンメント部材が確実に相互係合し、第２の位置において
はエントレインメント部材が係合解除される一方で、ク
ラッチ部材が相互係合するように工具駆動軸の軸方向調
節を行う。
言及した種類のドライバの場合、これらの目的やその他
の目的は、本発明により以下のようにして達成される。
すなわち、確実な動力伝達のためにカムギア上の第２の
エントレインメント部材と協働する第１のエントレイン
メント部材が、駆動ギアに設けられており、調節装置
は、第１の位置においては第１および第２のエントレイ
ンメント部材が確実に相互係合し、第２の位置において
はエントレインメント部材が係合解除される一方で、ク
ラッチ部材が相互係合するように工具駆動軸の軸方向調
節を行う。
【０００７】本発明の目的はこの様にして完全に達成さ
れる。駆動ギア上およびカムリング上の付加的なエント
レインメント部材の使用によって、駆動ギアからカムリ
ングへの確実な動力伝達が容易に行える。また、切り替
えの際に、何れの場合にも存在する調節装置を用いて、
第１の位置においては駆動ギア上とカムリング上のエン
トレインメント部材が確実に相互係合され、軸方向に変
位した工具駆動軸の第２の位置においてはクラッチ部材
のみが相互係合するように工具駆動軸の軸方向調節を行
い、解除クラッチがトルクに依存して解除されるように
なっている。
れる。駆動ギア上およびカムリング上の付加的なエント
レインメント部材の使用によって、駆動ギアからカムリ
ングへの確実な動力伝達が容易に行える。また、切り替
えの際に、何れの場合にも存在する調節装置を用いて、
第１の位置においては駆動ギア上とカムリング上のエン
トレインメント部材が確実に相互係合され、軸方向に変
位した工具駆動軸の第２の位置においてはクラッチ部材
のみが相互係合するように工具駆動軸の軸方向調節を行
い、解除クラッチがトルクに依存して解除されるように
なっている。
【０００８】結果的に、簡単な手段によって、トルク依
存遮断と剛性一貫駆動とを高い信頼性で切り替えること
ができる一方、大きな軸方向の力がかかるといった従来
技術の短所を回避できる。本発明の実施形態によれば、
クラッチ部材とエントレインメント部材は、駆動ギアの
それぞれの対向する側に設けられている。その結果、特
に単純な構成となる。本発明の好ましい改良によれば、
クラッチ部材は、第１の位置において係合解除される。
存遮断と剛性一貫駆動とを高い信頼性で切り替えること
ができる一方、大きな軸方向の力がかかるといった従来
技術の短所を回避できる。本発明の実施形態によれば、
クラッチ部材とエントレインメント部材は、駆動ギアの
それぞれの対向する側に設けられている。その結果、特
に単純な構成となる。本発明の好ましい改良によれば、
クラッチ部材は、第１の位置において係合解除される。
【０００９】この様な特徴によれば、ドライバが第１の
位置（剛性一貫駆動）に設定されている場合には、クラ
ッチ部材は係合解除されるので、軸方向の力を及ぼすこ
とは不可能である。これによって、構造が単純なものと
なり、軸受の負荷が軽減される。本発明の別の改良にお
いて、クラッチ部材は、傾斜フランクを有するカム部材
として構成されている。
位置（剛性一貫駆動）に設定されている場合には、クラ
ッチ部材は係合解除されるので、軸方向の力を及ぼすこ
とは不可能である。これによって、構造が単純なものと
なり、軸受の負荷が軽減される。本発明の別の改良にお
いて、クラッチ部材は、傾斜フランクを有するカム部材
として構成されている。
【００１０】その結果、相互に協働するクラッチ部材の
構成が特に単純なものとなる。しかし、代替として、例
えば、一方のクラッチ半体上に、他方のクラッチ半体上
の直ピンなどの適切なエントレインメント部材と協働す
る湾曲したエントレインメントフランクを設けることも
考え得る。本発明の別の改良において、エントレインメ
ント部材は、回転軸と軸方向に平行なまっすぐなフラン
クを備えた爪部材として構成されている。
構成が特に単純なものとなる。しかし、代替として、例
えば、一方のクラッチ半体上に、他方のクラッチ半体上
の直ピンなどの適切なエントレインメント部材と協働す
る湾曲したエントレインメントフランクを設けることも
考え得る。本発明の別の改良において、エントレインメ
ント部材は、回転軸と軸方向に平行なまっすぐなフラン
クを備えた爪部材として構成されている。
【００１１】これによって、エントレインメント部材の
構造が特に単純なものとなる。本発明の別の実施形態に
よれば、少なくとも２つ、好ましくは３つの第１のクラ
ッチ部材が、互いに等しい角度間隔で駆動ギア上に配置
されており、少なくとも２つ、好ましくは３つの第１の
エントレインメント部材が、互いに等しい角度間隔で駆
動ギア上に配置されている。そして、これらと関連させ
て、カムリング上にそれぞれ対応する配置と形状の第２
のクラッチ部材とエントレインメント部材とが設けられ
ている。第１および第２のエントレインメント部材は、
それぞれ、クラッチ部材の中心角よりも大きな中心角に
亘っている。
構造が特に単純なものとなる。本発明の別の実施形態に
よれば、少なくとも２つ、好ましくは３つの第１のクラ
ッチ部材が、互いに等しい角度間隔で駆動ギア上に配置
されており、少なくとも２つ、好ましくは３つの第１の
エントレインメント部材が、互いに等しい角度間隔で駆
動ギア上に配置されている。そして、これらと関連させ
て、カムリング上にそれぞれ対応する配置と形状の第２
のクラッチ部材とエントレインメント部材とが設けられ
ている。第１および第２のエントレインメント部材は、
それぞれ、クラッチ部材の中心角よりも大きな中心角に
亘っている。
【００１２】これによって、簡単な手段を用いて、第１
の位置（剛性一貫駆動）において、クラッチ部材は機能
停止状態とされ、したがって、軸方向の力を及ぼすこと
ができない。その結果、同時に、第２の位置（トルク依
存遮断）において、第１および第２のエントレインメン
ト部材は機能停止状態となる。この実施形態において、
第１および第２のクラッチ部材は、軸方向に見て、第１
および第２のエントレインメント部材の高さよりも高い
高さを有するように構成されていることが好ましい。
の位置（剛性一貫駆動）において、クラッチ部材は機能
停止状態とされ、したがって、軸方向の力を及ぼすこと
ができない。その結果、同時に、第２の位置（トルク依
存遮断）において、第１および第２のエントレインメン
ト部材は機能停止状態となる。この実施形態において、
第１および第２のクラッチ部材は、軸方向に見て、第１
および第２のエントレインメント部材の高さよりも高い
高さを有するように構成されていることが好ましい。
【００１３】この実施形態の別の改良において、クラッ
チ部材は、エントレインメント部材に対して外方にオフ
セットされた円（エントレインメント部材と同心の円）
上に設けられ、各クラッチ部材は、半径方向外方にオフ
セットされた位置にエントレインメント部材に関連して
設けられていることが好ましい。これらの特徴によっ
て、クラッチ部材およびエントレインメント部材の構成
を特に安定したものとすることができ、エントレインメ
ント部材が半径方向外方にオフセットされた位置にあっ
てより大きな力を伝達することができるので、クラッチ
部材の設計許容度を大きくすることができる。さらに、
結果的に、継続動作においてさえも摩耗を最小限に抑え
ることができる。
チ部材は、エントレインメント部材に対して外方にオフ
セットされた円（エントレインメント部材と同心の円）
上に設けられ、各クラッチ部材は、半径方向外方にオフ
セットされた位置にエントレインメント部材に関連して
設けられていることが好ましい。これらの特徴によっ
て、クラッチ部材およびエントレインメント部材の構成
を特に安定したものとすることができ、エントレインメ
ント部材が半径方向外方にオフセットされた位置にあっ
てより大きな力を伝達することができるので、クラッチ
部材の設計許容度を大きくすることができる。さらに、
結果的に、継続動作においてさえも摩耗を最小限に抑え
ることができる。
【００１４】本発明の更なる特徴によれば、調節装置
は、ネジによって軸方向に調節可能にハウジング上を案
内される調節スリーブを備えており、ハウジングに対し
て回転可能であり、様々な角度位置にスナップ係止して
固定可能なスナップリングが、軸方向変位可能に、か
つ、調節スリーブに対して回転不可能に調節スリーブ上
に固定されている。これによって、トルクに依存して解
除される解除クラッチの解除トルクの調節を簡単に行う
ことができ、この調節と、剛性一貫駆動を達成するため
の相応の調節とを組み合わせることができる。
は、ネジによって軸方向に調節可能にハウジング上を案
内される調節スリーブを備えており、ハウジングに対し
て回転可能であり、様々な角度位置にスナップ係止して
固定可能なスナップリングが、軸方向変位可能に、か
つ、調節スリーブに対して回転不可能に調節スリーブ上
に固定されている。これによって、トルクに依存して解
除される解除クラッチの解除トルクの調節を簡単に行う
ことができ、この調節と、剛性一貫駆動を達成するため
の相応の調節とを組み合わせることができる。
【００１５】本発明の別の改良において、弾性部材を介
して、好ましくはＯ−リングを介して、ハウジング上に
支持されたアクシャル軸受が駆動ギアを支持するために
設けられている。この特徴の利点は、工具駆動軸の第１
の位置と第２の位置との移行時、特に開始時に起こり得
る引っかかり傾向が、駆動ギアの弾性取付システムによ
って回避されることと、同時に、動作中に調節リングの
調節を行う時にある程度の減衰が達成されることであ
る。これによって、動作中の調節リングの調節により生
じる摩耗現象が大幅に緩和される。
して、好ましくはＯ−リングを介して、ハウジング上に
支持されたアクシャル軸受が駆動ギアを支持するために
設けられている。この特徴の利点は、工具駆動軸の第１
の位置と第２の位置との移行時、特に開始時に起こり得
る引っかかり傾向が、駆動ギアの弾性取付システムによ
って回避されることと、同時に、動作中に調節リングの
調節を行う時にある程度の減衰が達成されることであ
る。これによって、動作中の調節リングの調節により生
じる摩耗現象が大幅に緩和される。
【００１６】上述の特徴および以下に説明する特徴は、
示された各組合わせだけでなく、本発明の意味合いから
離れることなく、その他の組み合わせ、あるいは単独で
用いることができる。本発明のさらなる特徴および利点
は、図面を参照して述べる以下の好ましい実施形態の説
明から明らかになる。
示された各組合わせだけでなく、本発明の意味合いから
離れることなく、その他の組み合わせ、あるいは単独で
用いることができる。本発明のさらなる特徴および利点
は、図面を参照して述べる以下の好ましい実施形態の説
明から明らかになる。
【００１７】
【発明の実施の形態】図１において、本発明に係るドラ
イバは、その全体が番号１０で示されている。ドライバ
１０は、ハウジング１１を備え、その中にモータ（図示
せず）を収容し、モータは、ピニオン５１を介してこれ
と噛合する駆動ギア４０を駆動する。この様に構成され
た駆動列の他の部分は図示されていない。駆動ギア４０
は、工具駆動軸３０上に自由回転可能に取り付けられて
おり、この工具駆動軸３０は、第１の端部３７はラジア
ル軸受５０によってハウジング１１内に取り付けられて
おり、第２の端部３８は工具２４（例えばドライバビッ
ト）の受口２６を有している。
イバは、その全体が番号１０で示されている。ドライバ
１０は、ハウジング１１を備え、その中にモータ（図示
せず）を収容し、モータは、ピニオン５１を介してこれ
と噛合する駆動ギア４０を駆動する。この様に構成され
た駆動列の他の部分は図示されていない。駆動ギア４０
は、工具駆動軸３０上に自由回転可能に取り付けられて
おり、この工具駆動軸３０は、第１の端部３７はラジア
ル軸受５０によってハウジング１１内に取り付けられて
おり、第２の端部３８は工具２４（例えばドライバビッ
ト）の受口２６を有している。
【００１８】カムリング４５は、工具駆動軸３０に固定
され、確実に接合されている。全体を番号５０で示す解
除クラッチは、カムリング４５と駆動ギア４０との間に
構成されている。この解除クラッチ５０は、駆動ギア４
０のカムリング４５に対向する側に第１のクラッチ部材
４１を有し、これに関連して第２のクラッチ部材４６
が、カムリング４５の駆動ギア４０に対向する側に設け
られている。また、コイル圧縮バネの形態のバネ部材４
３が、カムリング４５と駆動ギア４０との間に設けられ
ており、これによって、カムリング４５およびカムリン
グ４５と共に軸方向に変位可能に設けられた工具駆動軸
３０が、外方、すなわち受口２６に向かって付勢され
る。
され、確実に接合されている。全体を番号５０で示す解
除クラッチは、カムリング４５と駆動ギア４０との間に
構成されている。この解除クラッチ５０は、駆動ギア４
０のカムリング４５に対向する側に第１のクラッチ部材
４１を有し、これに関連して第２のクラッチ部材４６
が、カムリング４５の駆動ギア４０に対向する側に設け
られている。また、コイル圧縮バネの形態のバネ部材４
３が、カムリング４５と駆動ギア４０との間に設けられ
ており、これによって、カムリング４５およびカムリン
グ４５と共に軸方向に変位可能に設けられた工具駆動軸
３０が、外方、すなわち受口２６に向かって付勢され
る。
【００１９】このようにして、駆動ギア４０のトルク
は、解除クラッチ５０が閉じられた時、カムリング４５
を介して駆動ギア４０から工具駆動軸３０へと伝達され
て工具２５を駆動することができる。駆動ギア４０およ
びカムリング４５上のそれぞれのクラッチ部材４１、４
６は、平坦な傾斜フランクを有するカム部材として構成
されており、その形状について、図２、図３を参照しな
がら以下に説明する。
は、解除クラッチ５０が閉じられた時、カムリング４５
を介して駆動ギア４０から工具駆動軸３０へと伝達され
て工具２５を駆動することができる。駆動ギア４０およ
びカムリング４５上のそれぞれのクラッチ部材４１、４
６は、平坦な傾斜フランクを有するカム部材として構成
されており、その形状について、図２、図３を参照しな
がら以下に説明する。
【００２０】カムリング４５は、工具駆動軸３０の工具
側ショルダ５３に当接しており、駆動ギア４０の側にお
いては保持リング４８によって保持されている。カムリ
ング４５から工具駆動軸３０へ確実に動力を伝達するた
めに、カムリング４５は、相対向する両側に平坦部４９
を備えた中央凹部４９を有し、この平坦部は、工具駆動
軸３０上の対応する平坦部と共に確実な係合を形成す
る。全体を番号２０で示す調節装置によって、工具駆動
軸３０は、カムリング４５と共に駆動ギア４０に向かっ
て軸方向に調節可能であり、クラッチ部材４１、４６の
傾斜フランク間の重なりを調節できるようになってい
る。
側ショルダ５３に当接しており、駆動ギア４０の側にお
いては保持リング４８によって保持されている。カムリ
ング４５から工具駆動軸３０へ確実に動力を伝達するた
めに、カムリング４５は、相対向する両側に平坦部４９
を備えた中央凹部４９を有し、この平坦部は、工具駆動
軸３０上の対応する平坦部と共に確実な係合を形成す
る。全体を番号２０で示す調節装置によって、工具駆動
軸３０は、カムリング４５と共に駆動ギア４０に向かっ
て軸方向に調節可能であり、クラッチ部材４１、４６の
傾斜フランク間の重なりを調節できるようになってい
る。
【００２１】バネ部材４３による予備付勢力と組み合わ
せることによって、結果的に、クラッチ部材４１、４６
間に生じる重なりに応じて、解除クラッチ５０のトルク
依存解除トルクが生成され、これは、さらに、工具２４
を取り付けたドライバ１０を押し下げた時に生じる圧縮
力にも影響される。駆動ギア４０に近接する方向に工具
駆動軸３０を調節する調節装置２０は、工具駆動軸３０
を取り囲む調節スリーブ１３を備えており、この調節ス
リーブ１３は、ネジ１２を介してハウジング１１に軸方
向に調節可能に接合されている。スリーブ１６は、調節
スリーブ１３の外側領域に押し付けられており、これに
よって、調節スリーブ１３に回転不可能かつ軸方向に変
位不可能に接合されている。
せることによって、結果的に、クラッチ部材４１、４６
間に生じる重なりに応じて、解除クラッチ５０のトルク
依存解除トルクが生成され、これは、さらに、工具２４
を取り付けたドライバ１０を押し下げた時に生じる圧縮
力にも影響される。駆動ギア４０に近接する方向に工具
駆動軸３０を調節する調節装置２０は、工具駆動軸３０
を取り囲む調節スリーブ１３を備えており、この調節ス
リーブ１３は、ネジ１２を介してハウジング１１に軸方
向に調節可能に接合されている。スリーブ１６は、調節
スリーブ１３の外側領域に押し付けられており、これに
よって、調節スリーブ１３に回転不可能かつ軸方向に変
位不可能に接合されている。
【００２２】スリーブ１６上に軸方向に変位可能に設け
られている外側から掴持可能なスナップリング１４は、
調節スリーブ１３の回転による工具駆動軸３０の軸方向
調節のために設けられている。スナップリング１４は、
楔形状の軸方向ガイド１７によって、軸方向変位可能か
つ回転不可能に、スリーブ１６上においてスリーブ１６
とスナップリング１４との間を案内される。スナップリ
ング１４は、スリーブ１６のショルダ部２１とスナップ
リング１４のショルダ部２２の間の空洞部に収容された
コイルバネ１８によって駆動ギア４０に近接する方向に
予備付勢されている。ハウジング端部において、スナッ
プリング１４は、複数のスナップ突起（単に番号１５で
示されている。）を有し、これらのスナップ突起に、対
応するハウジング１１上のスナップ突起が係合する。
られている外側から掴持可能なスナップリング１４は、
調節スリーブ１３の回転による工具駆動軸３０の軸方向
調節のために設けられている。スナップリング１４は、
楔形状の軸方向ガイド１７によって、軸方向変位可能か
つ回転不可能に、スリーブ１６上においてスリーブ１６
とスナップリング１４との間を案内される。スナップリ
ング１４は、スリーブ１６のショルダ部２１とスナップ
リング１４のショルダ部２２の間の空洞部に収容された
コイルバネ１８によって駆動ギア４０に近接する方向に
予備付勢されている。ハウジング端部において、スナッ
プリング１４は、複数のスナップ突起（単に番号１５で
示されている。）を有し、これらのスナップ突起に、対
応するハウジング１１上のスナップ突起が係合する。
【００２３】この様にして、スナップリング１４を、コ
イルバネ１８の力に抗して外方に引っ張り、工具駆動軸
３０と共に回転させ、様々な角度位置にスナップ係止す
ることができる。総合的に、調節装置２０によって、こ
の様に、工具駆動軸３０を軸方向に調節し、様々な所定
の軸方向位置で保持することができる。工具駆動軸３０
は、ワッシャ３３、３５の間に狭持されて保持リング３
６によって調節スリーブ１３に固定された位置決め軸受
３４によって取り付けられている。調節スリーブ１３に
下部切欠部が設けられており、工具側がショルダ部３１
に規定されハウジング側がワッシャ３３により規定され
る空洞部５５が工具駆動軸３０と調節スリーブ１３との
間に形成されている。この空洞部５５の内部において、
保持リング３２が工具駆動軸３０上に保持されている。
工具駆動軸３０の駆動ギア４０に向かう軸方向調節の範
囲は、保持リング３２がワッシャ３３に当接することに
よって規制される。反対側への工具駆動軸３０の軸方向
調節の範囲は、調節スリーブ１３上に固定されハウジン
グ側においてショルダ部５７に当止される保持リング３
９によって規制される。
イルバネ１８の力に抗して外方に引っ張り、工具駆動軸
３０と共に回転させ、様々な角度位置にスナップ係止す
ることができる。総合的に、調節装置２０によって、こ
の様に、工具駆動軸３０を軸方向に調節し、様々な所定
の軸方向位置で保持することができる。工具駆動軸３０
は、ワッシャ３３、３５の間に狭持されて保持リング３
６によって調節スリーブ１３に固定された位置決め軸受
３４によって取り付けられている。調節スリーブ１３に
下部切欠部が設けられており、工具側がショルダ部３１
に規定されハウジング側がワッシャ３３により規定され
る空洞部５５が工具駆動軸３０と調節スリーブ１３との
間に形成されている。この空洞部５５の内部において、
保持リング３２が工具駆動軸３０上に保持されている。
工具駆動軸３０の駆動ギア４０に向かう軸方向調節の範
囲は、保持リング３２がワッシャ３３に当接することに
よって規制される。反対側への工具駆動軸３０の軸方向
調節の範囲は、調節スリーブ１３上に固定されハウジン
グ側においてショルダ部５７に当止される保持リング３
９によって規制される。
【００２４】図１に示す位置においては、工具駆動軸
は、調節リング３９がハウジング１１のショルダ部５７
に当接することによって規制される最外端調節位置に位
置する。したがって、結果的に、駆動ギア４０およびカ
ムリング４５上の第１および第２のクラッチ部材４１、
４６のフランクの重なりが最小となり、解除クラッチ５
０の解除トルクが最小となる。本発明によれば、クラッ
チ部材４１、４６に加えて、駆動ギア４０上の第１のエ
ントレインメント部材（entrainment element）４２と
カムリング４５上の第２のエントレインメント部材４７
とが設けられており、その形状とサイズが相互調整され
ている。これらのエントレインメント部材４２、４７
は、直線的な軸方向に平行なフランクを有する爪部であ
る。
は、調節リング３９がハウジング１１のショルダ部５７
に当接することによって規制される最外端調節位置に位
置する。したがって、結果的に、駆動ギア４０およびカ
ムリング４５上の第１および第２のクラッチ部材４１、
４６のフランクの重なりが最小となり、解除クラッチ５
０の解除トルクが最小となる。本発明によれば、クラッ
チ部材４１、４６に加えて、駆動ギア４０上の第１のエ
ントレインメント部材（entrainment element）４２と
カムリング４５上の第２のエントレインメント部材４７
とが設けられており、その形状とサイズが相互調整され
ている。これらのエントレインメント部材４２、４７
は、直線的な軸方向に平行なフランクを有する爪部であ
る。
【００２５】クラッチ部材とエントレインメント部材の
形状と配置について、以下、図２、図３を参照しながら
詳述する。図２、図３において、カムリング４５が、平
面図およびIII−III線に沿う断面図として拡大して示さ
れている。対応する第１のクラッチ部材４１と第１のエ
ントレインメント部材４２を設けた駆動ギア４０につい
ては、その構成がカムリング４５上の第２のクラッチ部
材４６および第２のエントレインメント部材４７と相補
的であるので、特に示さない。
形状と配置について、以下、図２、図３を参照しながら
詳述する。図２、図３において、カムリング４５が、平
面図およびIII−III線に沿う断面図として拡大して示さ
れている。対応する第１のクラッチ部材４１と第１のエ
ントレインメント部材４２を設けた駆動ギア４０につい
ては、その構成がカムリング４５上の第２のクラッチ部
材４６および第２のエントレインメント部材４７と相補
的であるので、特に示さない。
【００２６】図２の平面図から明らかなように、３つの
第２のクラッチ部材４６と３つの第２のエントレインメ
ント部材４７は、それぞれ相互に１２０゜ずらせてカム
リング４５の表面上に設けられている。第２のクラッチ
部材４６は外側に設けられている一方、第２のエントレ
インメント部材４７は同じ角度位置で半径方向内方にず
らせて設けられている。第２のクラッチ部材４６は、平
坦な傾斜フランク６０を有するカム部材として構成され
ている。一方、第２のエントレインメント部材４７は、
軸方向に延びる平坦なフランク６２を有する爪部材とし
て構成されている。第２のクラッチ部材４６は、第２の
エントレインメント部材４７の中心角βよりも小さな中
心角αに亘っている。
第２のクラッチ部材４６と３つの第２のエントレインメ
ント部材４７は、それぞれ相互に１２０゜ずらせてカム
リング４５の表面上に設けられている。第２のクラッチ
部材４６は外側に設けられている一方、第２のエントレ
インメント部材４７は同じ角度位置で半径方向内方にず
らせて設けられている。第２のクラッチ部材４６は、平
坦な傾斜フランク６０を有するカム部材として構成され
ている。一方、第２のエントレインメント部材４７は、
軸方向に延びる平坦なフランク６２を有する爪部材とし
て構成されている。第２のクラッチ部材４６は、第２の
エントレインメント部材４７の中心角βよりも小さな中
心角αに亘っている。
【００２７】図３から明らかなように、カムリング４５
の表面から見て、クラッチ部材４６は、エントレインメ
ント部材４７の対応する測定高さｈ２よりも高い高さｈ
１を有する。この構成により、ドライバの使用時に、工
具駆動軸３０をバネ部材４３の作用に抗してその工具２
４に対して筋力で押し付けた時に、傾斜フランクを有す
るクラッチ部材４１、４６のみが有効となり、クラッチ
部材４１、４６が係合する範囲に、工具駆動軸３０を調
節装置２０によって調節することができる。
の表面から見て、クラッチ部材４６は、エントレインメ
ント部材４７の対応する測定高さｈ２よりも高い高さｈ
１を有する。この構成により、ドライバの使用時に、工
具駆動軸３０をバネ部材４３の作用に抗してその工具２
４に対して筋力で押し付けた時に、傾斜フランクを有す
るクラッチ部材４１、４６のみが有効となり、クラッチ
部材４１、４６が係合する範囲に、工具駆動軸３０を調
節装置２０によって調節することができる。
【００２８】したがって、結果的には、工具駆動軸３０
の軸方向の位置によって、クラッチ部材４１、４６の傾
斜フランクが大きく重なり合って大きな解除トルクが生
じるか、あるいは、図１に示す位置のようにクラッチ部
材４１、４５の傾斜フランクが小さく重なり合って小さ
な解除トルクを生じるかの何れかとなる。調節装置２０
によって、駆動ギア４０およびカムリング４５上のエン
トレインメント部材４２、４７を確実に相互係合させる
に充分な距離だけ工具駆動軸３０を駆動ギア４０に向か
って調節した場合、クラッチ部材４１、４６は機能せ
ず、剛性一貫駆動が達成される。ここでは、エントレイ
ンメント部材４２、４７の軸方向に延びる直線的なフラ
ンクのために、軸方向の力は生じない。カムリング４５
上のエントレインメント部材４７と、駆動ギア４０上の
相補的な形状のエントレインメント部材４２とは、クラ
ッチ部材４１、４６よりも大きな中心角βに亘っている
ので、クラッチ部材４１、４６はこの位置において完全
に機能停止する。
の軸方向の位置によって、クラッチ部材４１、４６の傾
斜フランクが大きく重なり合って大きな解除トルクが生
じるか、あるいは、図１に示す位置のようにクラッチ部
材４１、４５の傾斜フランクが小さく重なり合って小さ
な解除トルクを生じるかの何れかとなる。調節装置２０
によって、駆動ギア４０およびカムリング４５上のエン
トレインメント部材４２、４７を確実に相互係合させる
に充分な距離だけ工具駆動軸３０を駆動ギア４０に向か
って調節した場合、クラッチ部材４１、４６は機能せ
ず、剛性一貫駆動が達成される。ここでは、エントレイ
ンメント部材４２、４７の軸方向に延びる直線的なフラ
ンクのために、軸方向の力は生じない。カムリング４５
上のエントレインメント部材４７と、駆動ギア４０上の
相補的な形状のエントレインメント部材４２とは、クラ
ッチ部材４１、４６よりも大きな中心角βに亘っている
ので、クラッチ部材４１、４６はこの位置において完全
に機能停止する。
【００２９】駆動ギア４０は、アクシャル軸受（axial
bearing）５２とその後ろに配置されたブッシング５６
を介して、その間に配置されたＯ−リングの形態の弾性
部材５４によってハウジング側に支持されている。駆動
ギア４０のこの若干弾性的な取付システムのために、不
都合な状況において完全には回避し得ないクラッチ部材
４１、４６間の引っかかり傾向を軽減あるいは回避する
ことができる。理論的には、動作中に調節装置２０の調
節を行うべきではないが、弾性取付システムのためにこ
の様な動作中の調節も許容される。マシンの停止中にト
ルク依存解除から剛性一貫駆動への切り替えがスナップ
リング１４の回転によって起こったとしても、エントレ
インメント部材４２、４７は、ドライバ１０が次にスイ
ッチオンされるまで係合することはない。これにより生
じた衝撃も、弾性取付システムによって遮断される。
bearing）５２とその後ろに配置されたブッシング５６
を介して、その間に配置されたＯ−リングの形態の弾性
部材５４によってハウジング側に支持されている。駆動
ギア４０のこの若干弾性的な取付システムのために、不
都合な状況において完全には回避し得ないクラッチ部材
４１、４６間の引っかかり傾向を軽減あるいは回避する
ことができる。理論的には、動作中に調節装置２０の調
節を行うべきではないが、弾性取付システムのためにこ
の様な動作中の調節も許容される。マシンの停止中にト
ルク依存解除から剛性一貫駆動への切り替えがスナップ
リング１４の回転によって起こったとしても、エントレ
インメント部材４２、４７は、ドライバ１０が次にスイ
ッチオンされるまで係合することはない。これにより生
じた衝撃も、弾性取付システムによって遮断される。
【図１】本発明に係るドライバの部分縦断面図を示す。
【図２】図１に示すカムリングの拡大平面図を示す。
【図３】図２に示すカムリングのIII−III線に沿う断面
図を示す。
図を示す。
１０ ドライバ １１ ハウジング ２０ 調節装置 ２４ 工具 ２６ 工具受口 ３０ 工具駆動軸 ４０ 駆動ギア ４１ 第１のクラッチ部材 ４２ 第１のエントレインメント部材 ４３ バネ部材 ４５ カムリング ４６ 第２のクラッチ部材 ４７ 第２のエントレインメント部材 ５０ トルク依存解除クラッチ ５２ アクシャル軸受 ５４ 弾性部材 ６０ 傾斜フランク ６２ まっすぐなフランク
Claims (12)
- 【請求項１】ハウジング（１１）と、 第１の端部が前記ハウジング（１１）内において回転軸
に回転可能に取り付けられ、第２の端部が工具（２４）
の受口（２６）を有する、軸方向に変位可能な工具駆動
軸（１０）と、 前記工具駆動軸（３０）に回転可能に取り付けられ、軸
方向変位に抗するように前記ハウジングによって固定さ
れているモータ駆動の駆動ギア（４０）と、 前記工具駆動軸（３０）上に軸方向に固定され、前記受
口に向かう軸方向変位に抗するように固定されているカ
ムリング（４５）と、 前記工具駆動軸（３０）を前記受口に向かって外方に予
備付勢するためのバネ部材（４３）と、 前記駆動ギア（４０）上に設けられた第１のクラッチ部
材（４１）と、前記カムリング（４５）上に設けられ、
前記第１のクラッチ部材（４１）と協働してトルク依存
解除クラッチ（５０）を構成する、第２のクラッチ部材
（４６）と、 前記工具駆動軸（３０）を軸方向に調節する調節手段
（２０）と、 確実な動力伝達のために、前記カムリング（４５）上に
設けられた第２のエントレインメント部材（４７）と協
働する、前記駆動ギア（４０）上に設けられた第１のエ
ントレインメント部材（４２）とを含む動力駆動ドライ
バであって、 前記調節手段（２０）は、第１の位置と第２の位置との
間で前記工具駆動軸（３０）を軸方向に調節するように
なっており、 前記第１の位置にある場合、前記第１および第２のエン
トレインメント部材（４２、４７）は確実に相互係合す
るようになっており、 前記第２の位置にある場合、前記第１および第２のエン
トレインメント部材（４２、４７）は係合解除され、前
記クラッチ部材（４１、４６）が相互係合するようにな
っている動力駆動ドライバ。 - 【請求項２】前記クラッチ部材（４１、４６）が、前記
第１の位置にある場合に係合解除される請求項１のドラ
イバ。 - 【請求項３】前記クラッチ部材（４１、４６）が、傾斜
フランク（６０）を有するカム部材として構成されてい
る請求項１又は２のドライバ。 - 【請求項４】前記エントレインメント部材（４２、４
７）が、前記回転軸（１９）と平行に延びるまっすぐな
フランク（６２）を有する爪部材として構成されている
請求項１又は２又は３のドライバ。 - 【請求項５】前記第１のクラッチ部材（４１）が、互い
に等しい角度間隔で前記駆動ギア（４０）上に配置され
ており、 前記第２のクラッチ部材が、前記第１のクラッチ部材と
整合しており、 前記第１のエントレインメント部材（４２）が、互いに
等しい角度間隔で前記駆動ギア（４０）上に配置されて
おり、 前記第２のエントレインメント部材（４７）が、前記第
１のエントレインメント部材（４２、４７）と整合して
おり、 前記第１および第２のエントレインメント部材が、それ
ぞれ、前記第１および第２のクラッチ部材（４１、４
６）の中心角よりも大きな中心角に亘っている前記いず
れかの請求項のドライバ。 - 【請求項６】前記第１および第２のクラッチ部材（４
１、４６）が、第１の高さに亘って軸方向に延び、前記
第１および第２のエントレインメント部材（４２、４
７）が、第２の高さに亘って軸方向に延び、前記第１の
高さは、前記第２の高さよりも高い請求項３ないし５の
何れかのドライバ。 - 【請求項７】前記第１および第２のクラッチ部材（４
１、４６）が、前記第１および第２のエントレインメン
ト部材（４２、４７）に対して外方にオフセットされた
円上に設けられている請求項５のドライバ。 - 【請求項８】前記第１および第２のクラッチ部材（４
１、４６）が、それぞれ、前記第１および第２のエント
レインメント部材（４２、４７）に関連して、半径方向
外方にオフセットされた位置に、設けられている請求項
６又は７のドライバ。 - 【請求項９】前記調節手段（２０）が、前記ハウジング
（１１）上に設けられた整合ネジ部に係合するネジ部を
有する調節スリーブ（１３）を備え、これによって、調
節スリーブを前記ハウジングに対して回転させることに
より前記調節スリーブを軸方向に調節するようにした請
求項６又は７又は８の何れかのドライバ。 - 【請求項１０】前記調節スリーブは、前記ハウジングに
対する第１の位置と前記ハウジングに対する第２の位置
との間で弾性手段に抗して軸方向に移動可能に、かつ、
回転可能に設けられたスナップリング（１４）をさらに
含む前記いずれかの請求項のドライバ。 - 【請求項１１】前記スナップリングは、前記ハウジング
に対向する端部に設けられ、前記ハウジングに設けられ
たスナップ突起と協働する複数のスナップ突起を含み、
前記スナップリングおよび前記ハウジングの前記スナッ
プ突起は、前記第１の軸方向位置にある時には、相互係
合して、選択された回転角の回転に抗して前記スナップ
リングを係止し、前記第２の軸方向位置にある時には、
前記ハウジングに対する前記スナップリングの回転を許
容するようになっている請求項１０のドライバ。 - 【請求項１２】アクシャル軸受（５２）と弾性部材（５
４）とを更に含み、前記弾性部材は、前記ハウジング上
に設けられ、前記駆動ギア（４０）を軸方向に支持する
ために前記アクシャル軸受を予備付勢するようになって
いる前記いずれかの請求項のドライバ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19845024.9 | 1998-09-30 | ||
| DE19845024A DE19845024C2 (de) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | Kraftgetriebener Schrauber |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000108045A true JP2000108045A (ja) | 2000-04-18 |
| JP3451040B2 JP3451040B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=7882917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25268799A Expired - Fee Related JP3451040B2 (ja) | 1998-09-30 | 1999-09-07 | トルク依存解除クラッチ付き動力駆動ドライバ |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6173792B1 (ja) |
| EP (1) | EP0990489B1 (ja) |
| JP (1) | JP3451040B2 (ja) |
| AT (1) | ATE215426T1 (ja) |
| DE (2) | DE19845024C2 (ja) |
| ES (1) | ES2175881T3 (ja) |
Cited By (1)
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|---|---|---|---|---|
| US7669507B2 (en) | 2004-10-21 | 2010-03-02 | Makita Corporation | Tightening tool |
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|---|---|---|---|---|
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| DE10348517B4 (de) * | 2003-10-18 | 2010-03-18 | Hilti Aktiengesellschaft | Schraubgerät |
| GB2414701A (en) * | 2004-06-05 | 2005-12-07 | Black & Decker Inc | Rotary spindle for a power tool |
| DE102004038829A1 (de) * | 2004-08-04 | 2006-03-16 | C. & E. Fein Gmbh | Schrauber |
| JP4359716B2 (ja) | 2004-10-21 | 2009-11-04 | 株式会社マキタ | 締付け工具 |
| JP4564835B2 (ja) * | 2004-12-02 | 2010-10-20 | 株式会社マキタ | 回転工具 |
| US7314097B2 (en) * | 2005-02-24 | 2008-01-01 | Black & Decker Inc. | Hammer drill with a mode changeover mechanism |
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| JP2007050454A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-03-01 | Hitachi Koki Co Ltd | インパクト工具 |
| US7980324B2 (en) | 2006-02-03 | 2011-07-19 | Black & Decker Inc. | Housing and gearbox for drill or driver |
| GB0819282D0 (en) * | 2008-10-21 | 2008-11-26 | Specialised Petroleum Serv Ltd | Downhole tool with high pressure operating capability |
| JP5456555B2 (ja) * | 2010-04-23 | 2014-04-02 | 株式会社マキタ | 電動工具 |
| JP5512441B2 (ja) * | 2010-07-22 | 2014-06-04 | 株式会社マキタ | ねじ締め工具 |
| US9956676B2 (en) | 2013-01-09 | 2018-05-01 | Techtronic Power Tools Technology Limited | Tool with rotatable head |
| WO2017097951A1 (en) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | Atlas Copco Industrial Technique Ab | Power wrench with angle drive |
Family Cites Families (19)
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| US3430521A (en) * | 1967-06-19 | 1969-03-04 | Ingersoll Rand Co | Power-operated tool having two-speed rotary output |
| US3834252A (en) | 1973-06-11 | 1974-09-10 | Black & Decker Mfg Co | Adjustable positive clutch screwdriver |
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