JP2835697B2 - 無段階一方向クラッチ - Google Patents

無段階一方向クラッチ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無段階一方向クラッチに
関し、より詳しくは若干の緩衝機構を備え、かつコンパ
クトで高トルク伝達の可能な無段階一方向クラッチに関
する。
【0002】
【従来技術と課題】従来、メカニカルクラッチには各種
のものがあり、その一種である一方向クラッチとして
は、例えば、自転車の駆動輪に用いるフリーホイルハブ
の如き、内歯車を備えるスプロケットと、これに対して
内側からスプリングで拡張付勢された数箇の爪が一方向
(前進駆動方向)にのみ係止する構造、もしくはボー
ルを介して内軸と多角形外軸との一方向乃至二方向の係
止、解放を行う釣用リールや軽船舶用キャップスタン等
に用いられる構造がある。また一方向クラッチとして
は自動車パーキングブレーキのノッチ機構が極く普通に
使われている。
【0003】最も簡単な例としては自動車のAT(自動
変速機)におけるPポジションの歯車固定機構がある
。これは基本的には駆動輪側のトランスアクスルに固
着された歯車をラチェットで回転方向に係止するだけの
ものである。
【0004】,,では無段階化する事が出来ない
ため微調節が困難であり、またでは無段階であるが逆
耐回転力を大きく取れないという問題点があった。また
ではバックラッシュをゼロにする事が出来ないので、
前後方向に繰り返し応力がかかるような場合、破損し易
いという問題点があった。
【0005】また,,については全く緩衝効果が
なく、係止位置が多段式のため、無段式の等に比して
用途が限定されるという問題点があった。
【0006】これらの問題点を解決するため、例えば特
開昭55−109829に記載される如き、ドラムと内
拡カムとの組合わせよりなる不可逆回転運動伝達装置が
提供されている。の場合、入力軸1aから駆動する
時は、通常つるまきばね6a,6bによってドラム3
a,3bに対し加圧付勢されている1対のカム5a,5
a′または5b,5b′がドラム4aとの接触を解か
れ、回転力がギアトレインに伝達されて、例えばドアウ
インドのガラスを上下動させるが、逆にガラス側より上
下動圧力を受けた場合は、前述の1対のカムがドラムに
係合しているので動かない。すなわち不可逆回転運動伝
達装置として機能する訳である。
【0007】これは確かにコンパクトな両方向逆止機構
ではあるが、係止機構がドラムとカムと言う組合せであ
る処から逆方向回転力が大きくなった場合、との同様
に滑り易いという問題点を抱えている。従って強大な逆
回転力の掛かる用途には使用困難であり、信頼性に欠け
ると云わざるを得ない。
【0008】そこで本発明者は鋭意研究の結果、従来の
この種逆止機構乃至クラッチが二次元作動であるのに対
し、新たに軸方向作動を加えた三次元作動とする事によ
り、適度な緩衝効果を加え、かつ確実な伝達機能を発揮
するメカニカルクラッチを完成するに至った。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は適度な緩衝効果を保有し
つつ、無段階で確実に回転力を伝達出来る無段階一方向
クラッチを提供するにある。
【0010】
【発明の構成】本発明により、介挿されたスプリングに
よって互に回転方向位相差を与える方向に付勢され、い
ずれか一方が軸固着された1対の同軸遊動偏心カムと、
該1対の同軸遊動偏心カムの作用面に同時に接する環状
カムフォロアと、該環状カムフォロアをカム軸の回転と
無関係に独立して停止もしくは回動すべく該カム軸に枢
着されたカムフォロアガイドとを備え、1対の同軸遊動
偏心カムが回転方向位相差のある場合にのみ同軸遊動偏
心カムと環状カムフォロアとが互に係合する事を特徴と
する無段階一方向クラッチ(請求項1)、少なくとも同
軸遊動偏心カムの1つと該同軸遊動偏心カムを嵌装する
環状カムフォロアの一部がほぼ同一角度のテーパを与え
られている請求項1に記載の無段階一方向クラッチ(請
求項2)、作用面に取換可能なライニングを装着した請
求項1乃至2項の内いずれか1項に記載の無段階一方向
クラッチ(請求項3)、1対の同軸遊動偏心カムと環状
カムフォロアの作用面がテーパのつかない平円周面であ
り、1箇の同軸遊動偏心カムの軸方向移動によらず、回
転方向の位相差付勢のみによって係合もしくは離間する
請求項1乃至請求項2の内いずれか1項に記載の無段階
一方向クラッチ(請求項4)および環状カムフォロアが
ニードルローラベアリングケージである請求項1、請求
項2、請求項4の内いずれか1項に記載の無段階一方向
クラッチ(請求項5)が提供される。
【0011】以下に実施例を用いて本発明を詳細に説明
する。
【0012】
【実施例】図1は本発明実施例の一部断面斜視図、図2
は図1の側面断面図、図3は図1の分解斜視図、図4は
実施例の使用例を示す斜視図である。
【0013】図1,2,3,4において、1は実施例た
る無段階一方向クラッチ、2は環状カムフォロア、2C
は雄ネジ、4はカム蓋、4Aは雌ネジ、5は球面軸受、
6はカム軸、6Aはカムキャッチ溝、7はロッド、7A
はロッド枢着孔、8はカム、9は長孔、10は遊動テー
パカム、10Aはカムライニング、11は軸孔、12は
コイルスプリング、14はスタッドボルト、15はナッ
ト、16はクレッセント兼用カム、17はピン、17A
はピン溝、18はリングピン、20は操作レバー、21
はレバー把持部、23はレバーステイ、22,24は孔
である。
【0014】図1,2,3において、カム8はカム軸6
に固着されており、カム軸6の右端部にはカムキャッチ
溝6Aが穿設されている。カム軸6の左端部はロッド枢
着孔7Aに嵌挿されている。カム8には両面に通じる1
対の長孔9,9が穿設されており、テーパカム右面より
生えた1対のスタッドボルト14,14が長孔9,9に
挿通されている。スタッドボルト14,14の右端部に
は、レバーステイ23のフランジ部がナット15,15
によって固着されている。
【0015】図1,2において、クレッセント兼用カム
16は軸17の軸心からラジアル方向作用面までの距離
がR−R=△Rだけ変化している。すなわちR
inθ−R2sinθ=△Rsinθだけ水平距離差が
生じるように作られており、また同時にカム16作用面
の巾1は、最大がW+△W(キャッチ溝巾)よりも僅
かに狭いWであり、最小巾Wである。本実施例では
カム16は、両刃クレッセントカムの一種である。すな
わちレバーをQ位置からQ位置に移動するに従っ
て、クレッセント兼用カム16の巾がWからWに拡
大している。
【0016】従ってレバーがQ位置にある時クレッセ
ント兼用カム16の作用面はキャッチ溝6Aの巾一杯に
係合し、軸6はレバースティ23および1対のスタッド
ボルト14,14を介して遊動テーパカム10と固着状
態となり、同期回転するが、遊動テーパカム10は軸方
向(相対的に右方向すなわち離間方向)に移動してその
作用面10Aと環状カムフォロア2の作用面2Aとは離
間してトルクは伝わらない。
【0017】一方レバーを90゜回動させてQ位置に
移動させるとクレッセント兼用カム16の巾は狭くなっ
てWとなり、このWはキャッチ溝6Aの巾W+△
Wに対して小さいのでキャッチ溝内で小傾角αだけ移動
が許されるようになる。すなわち回転方向にガタが生じ
る。一方軸17の軸心からの作用面の距離は減少される
ので遊動テーパカム10はスタッドボルト14,14を
介して挿入され、軸方向左に移動する。
【0018】従って遊動テーパカム10の作用面10A
は環状カムフォロア2の作用面2Aに押し付けられ、ト
ルクが伝達される。
【0019】この時スプリング12は軸6をレバー20
の方向から見て反時計方向に遊動テーパカム10を回動
付勢しているので、レバー20を更に反時計方向に回動
すれば遊動テーパカム10と環状カムフォロア2は更に
強力に接合される。
【0020】カム軸に固着されたカム8と遊動テーパカ
ム10との間には軸方向に互に離間する方向と互に回転
方向位相差を与えるねじり方向(図1上のカム10は矢
印Rの方向)にねじり付勢されている。
【0021】つまり図1の状態ではカム8とカム10は
夫々カムライニング8Aおよびカムライニング10Aを
介して環状カムフォロア2の作用面2B,2Aに係合し
ているのでロッド7にかかる矢印D方向のトルクはカム
シャフト6に伝達される。ロッド7を反対のE方向に回
すと一旦係合が解かれるが、更に回動すると再び逆方向
に係合するから、長孔9,9とスタッドボルト14,1
4の位置関係を工夫する事、すなわち逆回動の場合、中
立点で長孔9,9の片端でスタッドボルト14,14を
当接停止せしめる事によって一方向クラッチとしての作
用を確保する事が出来る。
【0022】この作用を更に詳述すると次のおりとな
る。すなわちカム軸6の回転力はカム8を経て環状カム
フォロア2のラジアル方向の直線運動に変更され、この
ラジアル方向直線運動を遊動テーパカム10によって制
限する事により、環状カムフォロア2と遊動テーパカム
10の間に面圧が生じ、カム軸6の回転力がロッド7に
伝えられる。逆にロッド7よりカム軸6に回転力を同様
にして伝達する事も出来る事になる。
【0023】次に操作レバー20を矢印Qの方向に約
90゜引き倒すとクレッセント兼用カム16の働きによ
り、レバーステイ23を図2において右方に引き出すと
同時に傾動させるから、この軸方向のスラストはスタッ
ド14,14を介してカム10に伝えられ、カム10の
作用面であるカムライニング10Aは環状カムフオロア
2の作用面2Aから離れて係合を解かれる。
【0024】図4のように座敷用背もたれもしくは自動
車前席のリクライニング機構として本発明装置を用いる
場合、カム軸6はシート側に固着されているので回転し
ない。従ってレバー20を操作する事により最大180
゜の範囲で背もたれを矢印R方向に任意の角度で無段階
に一方向固定する事が出来る。しかも従来のラチェット
機構に比して若干乍ら緩衝効果があるので好都合であ
る。
【0025】本発明装置は回転角による制限を受けない
ので、用途はこのような狭い回転角の物に限らず、ウイ
ンチとかレンチ、釣竿用スピニングリール等のような一
般のラチェット使用箇所にとって換わる事が出来る。し
かも無段階停止出来るという効果がある。
【0026】図5は本発明を用いたボックスレンチの側
面断面図、図6は図5の切換機構の要部斜視図、図7、
図8は図6のX−X断面図、図9、図10は他の実施例
を示すX−X断面図である。
【0027】図5,6,7,8,9,10において、3
0はニードルローラベアリング、35はカム固着蓋、3
6はボルト、37は切換ツマミ、38はクリックストッ
パ、40はスタッドボルト、41は切欠鞘である。図5
においてロッド7はレバーとして機能する。カム固着蓋
35は複数のボルト36,36…でカム8に固着されて
いる。カム固着蓋は、ボックスレンチを空転させる時、
これを片方の手で押さえておけばナットの連れ廻りを防
ぐ事が出来る。切換ツマミ37の下方には切換鞘41が
垂下しており、45〜180゜回動可能である。図7,
8は切換鞘41が1/2周鞘の場合であり、切換ツマミ
を矢印の方向に180゜回動する事により、スタッドボ
ルト40を夫々時計廻り、または反時計廻りに二者択一
方向に回動を許す。図9,10の場合は作業性を考慮し
て切欠鞘41を約1/6周鞘とし、切欠ツマミの回動角
を例えば60゜程度としたものである。これで切換に要
する作業性は著しく向上する。また一見強度的に劣るよ
うに見えるが、この切換機構は単に初動振分けを決める
だけで殆どスプリングのねじれ応力しか掛からないので
あるから、剛性・強度はそれ程大きくする必要がなく、
これでも充分に機能する。このようにする事により、本
発明は切換双方向無段クラッチとして応用する事が可能
となる。
【0028】次に本発明の他の実施例について説明す
る。
【0029】図11,図12は夫々他の本発明実施例の
作用を示す断面図である。
【0030】図11,12において、図11ではレバー
20がQの位置にあるので前述のようにスプリングし
て(図11,12では省略)によりカム16が軸6を押
しており、従ってピン17とカムキャッチ溝が僅かに接
近し、遊動テーパカム10の作用面10Aは環状カムフ
ォロアの作用面2Aと接している。故にカム軸6のトル
クはロッド7に伝わる。
【0031】図12ではレバー20がQの位置にある
ので前述のように環状カムフォロア作用面2Aと遊動テ
ーパカム10の作用面10Aとは離間しており、互にト
ルクの伝達はない。図11,12の場合軸方向に長くし
て強大なトルク伝達が可能である。
【0032】図13はロッド7を固着するロッドスリー
ブ7Bを外装部材とした他の実施例の断面図である。こ
の場合カム8、環状カムフォロア2、遊動テーパカム1
0の径を比較的大きく取れるので、短い外寸で強いトル
クの伝達に適する。
【0033】図14はカム8を内カムとして外装部材と
した他の実施例の断面図である。他の基本構成は同じで
ある。
【0034】図15,16はカム、カムフォロアの作用
面がテーパを省略した平円周面である他の実施例の断面
図である。
【0035】図15の場合遊動平カム70と環状カムフ
ォロア2との間でトルクの接・断が生ずる。テーパカム
の場合と異なり、遊動平カム70は軸方向の移動は必要
ないので図11,12におけるクレッセントカム16は
偏心のない一部円周61となる。
【0036】図16の場合も図15と同様であるが、図
15における遊動平カム70が遊動平内カム71とな
る。
【0037】図17は図16の実施例の変形である。
【0038】なお図11,12,13,14の実施例で
はテーパ作用面同志が接するに軸方向付勢しかつねじり
付勢するスプリング(図1,2,3参照)が内蔵されて
いる。また図15,16,17の平円周カムの場合に
は、ねじり方向付勢のみをするスプリングが内蔵されて
いる。
【0039】図18は前述の図5の実施例の変形である
ボックスレンチの一部断面斜視図である。主要構成は前
掲の図14と同じであり、その応用例である。但し、テ
ーパカム10をカム軸6に沿って付勢するためのスプリ
ングプッシャー27,27を備えている。また接方向を
時計方向もしくは反時計方向のいづれかに決めるスイッ
チ50とそのツマミ55を備えている。スイッチ50に
ついては後述する。
【0040】図19は図18の分解斜視図である。本実
施例ボックスレンチの要部は図14と基本構成を同じく
している。但し、スイッチのみ異なる。スイッチ50は
詳しくは図21,22,23,24,25にその分解作
用図が示される。
【0041】図20は図18の側面断面図である。図2
0においてスプリングプッシャー27の中にはコイルス
プリング43が内蔵されており遊動テーパカム10を下
方に押圧し、係合方向に付勢している。
【0042】また図18,19,20に明らかなように
内カム8の外径は2分割された半円弧状係止セグメント
45,45が外側の径縮付勢リングスブリング44によ
って環状カムフォロアとの間に介挿枢着されている。ま
たリング52はロッドスリーブ7Bの延長部であるが、
組立容易のために分割されているだけである。
【0043】図19,20,21,22,23におい
て、カム8にはその上面に突出したツマミ55で操作可
能なスイッチ50が内蔵されている。このスイッチ50
はカム8とカム10の間で上面から見てレバー47の時
計廻り方向もしくは反時計方向のいずれの回動力を軸6
に伝えるかを二者択一的に(係合方向を)決める役割を
するスイッチである。
【0044】スプリング53は撓み部径大ピンセット型
のスプリングであって軸6の上端部平行小判型延長部6
Aの根元の径方向溝58に一部嵌入している。
【0045】スプリング53の片方の腕は柱状のスイッ
チ本体51の平面図上直弦三ケ月状溝58に嵌入してお
り、一方の腕はスイッチ本体51の外径に接当して腕同
志が隙間を縮める方向に付勢されている。図22,23
は図21の平面図である。図22は突起54を外装する
ツマミ55を精一杯反時計方向に捩った状態であり、図
23は逆にツマミ55を精一杯時計方向に捩った状態で
ある。従って図22の場合テーパカム10の作用面10
Aは環状カムフォロア2を介してカム8の作用面8Aに
係合し矢印の圧力Pで押し付けられる。即ちレバー47
すなわちロッド7を反時計廻りに廻すトルクが軸6に伝
達される。また一方図23の場合は逆にロッド7を時計
廻りに廻すトルクが軸6に伝達される。即ちツマミ55
はトルク伝達の方向を二者択一的に決める事が出来る。
【0046】しかし、実用上、正転(時計方向)をF、
逆転中立をRN、正転中立をFN、逆転(反時計方向)
をRとする時、F−RN,FN−Rの内F−RN
もしくはFN−Rのいずれかを選択的に可能とする事
がラチェットボックスレンチとして必要となるから、前
述の長孔9,9とスタッドボルト14,14の位置関係
の一つのような状態をこのスイッチ50で現出させる事
にした。
【0047】すなわち図24は図23の如く正転係合
F、逆転中立(フリー)RNの状態を現出するスイッチ
本体51の位置関係である。遊動テーパカム10の突起
56の位置が56Aの時、正転でロッド7とカム8とは
係合状態であり突起56が56Bの位置にある時RNと
なる。そしてツマミ55のコントロールによりこの逆も
すなわちR−FNも可能である。
【0048】図25,26は環状カムフォロア2が夫々
テーパニードルローラベアリングケージ85もしくはテ
ーパのないニードルローラベアリングケージ87である
場合の環状カムフォロア斜視図である。これらの場合環
状カムフォロア自体がベアリングケージであるから、テ
ーパローラ86乃至平ローラ88はベアリングケージの
内外面に露出しているので、係合時に外カム8の作用面
8Aと遊動カム10の作用面10Aの間でローラに逆転
摩擦が生じて噛込み上好都合である。
【0049】
【発明の効果】本発明を実施する事により、前記目的の
すべてが達成される。すなわち適度な緩衝効果を保有
し、かつ無段階で確実に回転力を伝達出来る無段階一方
向クラッチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の一部断面斜視図。
【図2】図1の側面断面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】実施例の使用例を示す斜視図。
【図5】本発明を用いたボックスレンチの側面断面図。
【図6】図5の切換機構の要部斜視図。
【図7】図6のX−X断面図。
【図8】図6のX−X断面図。
【図9】他の実施例を示すX−X断面図。
【図10】他の実施例を示すX−X断面図。
【図11】他の本発明実施例の作用を示す断面図。
【図12】他の本発明実施例の作用を示す断面図。
【図13】ロッド7を固着するロッドスリーブ7Bを外装
部材とした他の実施例の断面図
【図14】カム8を内カムとして外装部材とした他の実施
例の断面図。
【図15】カム、カムフォロアの作用面がテーパを省略し
た平円周面である他の実施例の断面図。
【図16】カム、カムフォロアの作用面がテーパを省略し
た平円周面である他の実施例の断面図。
【図17】図16の実施例の変形断面図。
【図18】図5の実施例の変形であるボックスレンチの一
部断面斜視図。
【図19】図18の分解斜視図。
【図20】図18の側面断面図。
【図21】図18の要部分解作用図。
【図22】図18の要部分解作用図。
【図23】図18の要部分解作用図。
【図24】図18の要部分解図。
【図25】図18の要部分解図。
【図26】他の実施例の要部分解図。
【符号の説明】
1 無段階一方向クラッチ 2 環状カムフォロア 2A 環状カムフォロアの作用面 2B 環状カムフォロアの作用面 2C 雄ネジ 4 カム蓋 4A 雌ネジ 5 球面軸受 6 カム軸 6A カムキャッチ溝 7 ロッド 7A ロッド枢着孔 8 カム 9 長孔 10 遊動テーパカム 10A カムライニング(遊動テーパカム作用面) 11 軸孔 12 コイルスプリング 14 スタッドボルト 15 ナット 16 クレッセント兼用カム 17 ピン 17A ピン溝 18 リングピン 20 操作レバー 21 レバー把持 23 レバーステイ 22 孔 24 孔 30 ニードルローラベアリング 35 カム固着蓋 36 ボルト 37 切換ツマミ 38 クリックストッパ 40 スタッドボルト 41 切換鞘 51 スイッチ本体 52 カラー 53 割りピンスプリング 54 突起 55 スイッチツマミ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 41/00 - 41/02 F16D 41/18 F16H 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】介挿されたスプリングによって互に回転方
    向位相差を与える方向に付勢され、いずれか一方が軸固
    着された1対の同軸遊動偏心カムと、該1対の同軸遊動
    偏心カムの作用面に同時に接する環状カムフォロアと、
    該環状カムフォロアをカム軸の回転と無関係に独立して
    停止もしくは回動すべく該カム軸に枢着されたカムフォ
    ロアガイドとを備え、1対の同軸遊動偏心カムが回転方
    向位相差のある場合にのみ同軸遊動偏心カムと環状カム
    フォロアとが互に係合する事を特徴とする無段階一方向
    クラッチ。
  2. 【請求項2】少なくとも同軸遊動偏心カムの1つと該同
    軸遊動偏心カムを嵌装する環状カムフォロアの一部がほ
    ぼ同一角度のテーパを与えられている請求項1に記載の
    無段階一方向クラッチ。
  3. 【請求項3】作用面に取換可能なライニングを装着した
    請求項1乃至請求項2の内いずれか1項に記載の無段階
    一方向クラッチ。
  4. 【請求項4】1対の同軸遊動偏心カムと環状カムフォロ
    アの作用面がテーパのつかない平円周面であり、1箇の
    同軸遊動偏心カムの軸方向移動によらず、回転方向の位
    相差付勢のみによって係合もしくは離間する請求項1乃
    至請求項2の内いずれか1項に記載の無段階一方向クラ
    ッチ。
  5. 【請求項5】環状カムフォロアがニードルローラベアリ
    ングケージである請求項1、請求項2、請求項4の内い
    ずれか1項に記載の無段階一方向クラッチ。
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