JP2000108034A - 隅肉溶接部の研掃方法 - Google Patents

隅肉溶接部の研掃方法

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JP2000108034A
JP2000108034A JP28390398A JP28390398A JP2000108034A JP 2000108034 A JP2000108034 A JP 2000108034A JP 28390398 A JP28390398 A JP 28390398A JP 28390398 A JP28390398 A JP 28390398A JP 2000108034 A JP2000108034 A JP 2000108034A
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JP
Japan
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blast nozzle
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blasting
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vertical member
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JP28390398A
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English (en)
Inventor
Hisao Kitagawa
尚男 北川
Yoshiyuki Hiroyama
義之 廣山
Tomoaki Sato
友章 佐藤
Masaharu Honda
正春 本田
Toshiyuki Yasui
敏之 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隅肉溶接において、1本のブラストノズルに
より、水平部材、垂直部材および溶接ビ−ド部とも要求
される表面品質となるように研掃する。 【解決手段】 水平部材2と垂直部材3との隅肉溶接部
を研掃する方法において、前記隅肉溶接部6に研掃材を
投射するブラストノズル1の投射方向と水平部材2との
なす角度が、50〜80度の角度となるようにして研掃
材を隅肉溶接部6に投射する隅肉溶接部の研掃方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水平部材と垂直
部材との隅肉溶接部を研掃する隅肉溶接部の研掃方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】船舶、橋梁、水門および鋼構造物等にお
いては、図2に示すように、鋼板(水平部材)31にロ
ンジ材(垂直部材)32を垂直に取り付けるために、両
者の接合部をロンジ材32の両側から隅肉溶接して溶接
ビ−ド33を形成させる溶接法が採用されている。そし
て、このときの鋼板31およびロンジ材32には、製作
中の発錆を防止するために、一次防錆用のショッププラ
イマ−が塗装されている。
【0003】板31上にロンジ材32を隅肉溶接する際
には、溶接ビ−ド33に酸化スラグが固着したり、溶接
ビ−ド33に隣接する鋼板31の表面やロンジ材32の
表面にスパッタ(溶接飛散物)が付着したりするため、
溶接後に溶接ビ−ド33、鋼板31の表面およびロンジ
材33の表面に研掃材を投射して、酸化スラグやスパッ
タを除去する必要がある。
【0004】また、溶接時には、発生するヒュ−ムがロ
ンジ材32に付着するが、このヒュ−ムはロンジ材32
に仕上塗装を行なう際の塗装の付着性を悪化させ、塗膜
の剥離、ふくれおよび割れの原因となるので、ヒュ−ム
の除去が望まれる。
【0005】ロンジ材32に付着したヒュ−ムは、通常
軽い研掃処理で除去可能である。手作業でこのヒュ−ム
を除去するには、ロンジ材32とブラストノズル34と
の間の角度を小さくして、斜め方向からブラストノズル
を摺動運動させるスウィ−プブラストという研掃方が用
いられる。このスウィ−プブラストにより、ロンジ材3
2に被覆されているプライマ−皮膜を損傷させずに、付
着したヒュ−ムのみの除去が可能になる。
【0006】また、鋼板31やロンジ材32には発錆を
防止するために、無機ジンクプライマ−やエポキシジン
クプライマ−、ウォッシュプライマ−等のプライマ−を
用いたショッププライマ−という塗装が行なわれている
が、溶接時にこの塗装の塗膜に焼損が生じる。このうち
ロンジ材32側は溶接時の熱影響を受けるとはいうもの
の、塗膜の焼損はそれほどでもなく、前述したようなス
ウィ−プブラストにより研掃を行なえばよい。しかしな
がら、鋼板31側は、溶接時のスパッタにより塗膜の焼
損が著しく、そのままの状態で仕上塗装をすると、塗膜
の密着性が低下するので、鋼板31の地肌がやや白くな
るまで研掃して、残存するプライマ−の塗膜を除去する
必要がある。
【0007】また、溶接ビ−ド部33は、溶接したまま
の状態であると、その表面が平滑すぎて、仕上塗装時に
塗膜との密着性が悪いので、密着性を改善するために研
掃により表面に適度な粗さを形成させる必要がある。
【0008】このように、鋼板31、ロンジ材32およ
び溶接ビ−ド部33では、それぞれ研掃の目的が異なる
ので、研掃品質(程度)や研掃幅を変える必要がある。
【0009】このような隅肉溶接部を研掃する従来の技
術としては、特開平8−47845号公報に開示された
技術がある。この技術に基づく単板パネル研掃塗装装置
は、皮板にロンジ材を溶接した単板パネルの溶接ビ−ド
面を研掃するビ−ド面研掃装置と、溶接ビ−ド面に隣接
する皮板面を研掃する皮板面研掃装置と、溶接ビ−ド面
に隣接するロンジ面を研掃するロンジ面研掃装置と、研
掃した溶接ビ−ド面を塗装する塗装装置とを、機器支持
体に一体に備えたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平8−47845号公報に開示された研掃塗装装
置は、皮板、ロンジ面および溶接ビ−ド面のそれぞれ
を、別々の研掃装置で研掃するようになっているので、
装置が複雑になるとともに、装置が高価になるという問
題点がある。
【0011】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を、解消するためになされたものであり、1本のブラ
ストノズルにより、水平部材、垂直部材および溶接ビ−
ド部の研掃が、それぞれに要求される研掃品質で行なえ
る隅肉溶接部の研掃方法を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る隅肉溶接
部の研掃方法は、水平部材と垂直部材との隅肉溶接部を
研掃する方法において、前記隅肉溶接部に研掃材を投射
するブラストノズルの投射方向と水平部材とのなす角度
が、50〜80度の角度となるようにして研掃材を隅肉
溶接部に投射するものである。
【0013】この発明に係る隅肉溶接部の研掃方法にお
いて、隅肉溶接部に研掃材を投射するブラストノズルの
投射方向と水平部材とのなす角度を、50〜80度の角
度となるようにしたのは、次の理由による。
【0014】隅肉溶接部の研掃においては、水平部材に
対しては焼損した塗膜が完全に除去されるように、垂直
部材に対してはヒュ−ムが除去できるように、溶接ビ−
ド部に対しては仕上塗装における塗膜との密着性が良好
となるように、表面粗さが適度な粗さとなるように研掃
しなければならない。このような条件を満たすブラスト
ノズルの投射方向を検討した結果、投射方向と水平部材
とのなす角度が、50度未満では水平部材の焼損した塗
膜が完全に除去できず、また、投射方向と水平部材との
なす角度が、て80度を超えると垂直部材に付着したヒ
ュ−ムが完全に除去できないことが分かった。
【0015】そして、投射方向と水平部材とのなす角度
が、50〜80度の角度であると、水平部材の焼損塗膜
の完全除去、垂直部材のヒュ−ムの完全除去および溶接
ビ−ド部の表面粗さの最適化が十分に図れることが分か
った。
【0016】したがって、隅肉溶接部に研掃材を投射す
るブラストノズルの投射方向と水平部材とのなす角度
を、50〜80度の角度となるようにした。
【0017】なお、上記角度を55〜75とすれば、さ
らに十分な効果を期待することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は本発明の実施の形態の隅肉溶接
部の研掃方法を実施するための研掃装置の正面図であ
る。図1においては、研掃装置はブラストノズル1と、
研掃材の飛散を防止するためのチャンバ−2と、チャン
バ−2に取付けられブラストノズル1を支持するととも
に、ブラストノズル1の投射方向(ブラストノズル1の
軸線1aが水平部材4と垂直部材5の交点Aと交わる方
向)を調整できるブラストノズル支持体3とを示し、研
掃材の供給機構や使用済みの研掃材の回収機構は省略し
ている。
【0019】この研掃方法においては、上述したブラス
トノズル1の研掃材の投射方向と水平部材4とのなす角
度(投射角度)αが、45〜85度の角度となるように
して、研掃を行なっている。
【0020】このようにして研掃するため、水平部材4
の焼損塗膜の完全除去、垂直部材5のヒュ−ムの完全除
去および溶接ビ−ド部6の表面粗さの最適化が十分に図
れる。
【0021】
【実施例】鋼板の表面に無機ジンクプライマ−を塗装し
た9mm厚さの水平部材および9mm厚さの垂直部材を
溶接して、隅肉溶接試験体を製作し、内部にタングステ
ンカ−バイドが填めてある内径8mm、長さ80mmの
ブラストノズルにより、投射角度αを5度ピッチで変え
ながら、6kg/cm2の圧力の圧縮空気で研掃材(ス
チ−ルグリッド粒径0.7mm)を前記隅肉溶接試験体
に投射(ブラストノズルの先端から溶接ビ−ド部までの
距離350mm)して、投射角度と研掃品質との関係を
調査した。このときの隅肉溶接試験体の溶接脚長は15
mm、隅肉溶接試験体に発生している塗装の焼損部は水
平部材および垂直部材とも溶接ビ−ド部から15mmの
範囲であり、ヒュ−ム付着部は溶接ビ−ド部から70m
mの範囲であった。
【0022】評価の基準としては、溶接ビ−ド部や水平
部材および垂直部材の塗膜焼損部の焼損塗膜除去程度お
よび鋼材露出度を表わすスウェ−デン規格(SIS)の
Sa2.5.を満たし、かつ垂直部材のヒュ−ムが除去
されているものを良(△印)、溶接ビ−ド部や水平部材
および垂直部材の鋼材露出度や塗膜焼損部の除去程度が
スウェ−デン規格(SIS)のSa3を満たすものを優
(○印)、これらの基準に達しないものを不良(×印)
とした。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、研掃材の投射角
度が50〜80度、特に、55〜75度であれば、研掃
後の隅肉溶接部の品質が好ましいものになることが分か
る。
【0025】
【発明の効果】この発明により、隅肉溶接部の水平部
材、垂直部材および溶接ビ−ド部のそれぞれに要求され
る表面品質を、1本のブラストノズルで得ることがで
き、隅肉溶接部の研掃に使用する研掃装置をコンパクト
にできるとともに、研掃材の使用量を低減し、研掃費用
を安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の隅肉溶接部の研掃方法を
実施するための研掃装置の正面図である。
【図2】鋼板にロンジ材を溶接した状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ブラストノズル 2 チャンバ− 3 ブラストノズル支持体 4 水平部材 5 垂直部材 6 溶接ビ−ド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 友章 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 本田 正春 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 安井 敏之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平部材と垂直部材との隅肉溶接部を研
    掃する方法において、前記隅肉溶接部に研掃材を投射す
    るブラストノズルの投射方向と水平部材とのなす角度
    が、50〜80度の角度となるようにして研掃材を隅肉
    溶接部に投射することを特徴とする隅肉溶接部の研掃方
    法。
JP28390398A 1998-10-06 1998-10-06 隅肉溶接部の研掃方法 Pending JP2000108034A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290212A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Jfe Engineering Kk 局所ブラスト処理方法および局所ブラスト処理装置
JP2008290211A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Jfe Engineering Kk 局所ブラスト方法、局所ブラスト装置、溶接連結管状体の製造方法及び溶接連結管状体
CN105108343A (zh) * 2015-09-22 2015-12-02 武汉金顿激光科技有限公司 一种焊缝的表面处理工艺
CN110561278A (zh) * 2018-06-05 2019-12-13 新东工业株式会社 喷射加工方法

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