JP2000107848A - ダイカスト用真空成形装置 - Google Patents

ダイカスト用真空成形装置

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JP2000107848A
JP2000107848A JP10279499A JP27949998A JP2000107848A JP 2000107848 A JP2000107848 A JP 2000107848A JP 10279499 A JP10279499 A JP 10279499A JP 27949998 A JP27949998 A JP 27949998A JP 2000107848 A JP2000107848 A JP 2000107848A
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JP
Japan
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nozzle body
valve
nozzle
tip
mold
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JP10279499A
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Inventor
Atsushi Kanayama
淳 金山
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶湯の射出時に空気の巻き込みをなくし、鋳
巣の発生をなくす。 【解決手段】 ノズル本体11内には、圧力室26が設
けられている。この圧力室26内の圧力が高められる
と、バルブチップ45は付勢されて、ノズルベース42
の流路を閉める。また、ノズル本体11及び断熱リング
12と金型22との間には、封止のために耐熱ガスケッ
ト14、43、25とOリング47が設けられている。
製品成形部10’が真空になると、ノズル本体11内も
真空状態になる。ノズル本体11と製品成形部10’が
真空状態になると、溶湯は空気を巻き込むことなく製品
成形部10’に充填されて凝固する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛合金やマグネ
シウム合金等の溶融金属の真空射出成形のためのダイカ
スト用真空成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23はダイカスト成形装置の一般的な
構造を示す断面図である。図23において、ダイカスト
機械の機械ノズル4及び金型7は、水平に対して約10
度の傾きを持っており、更に、機械ノズル4の溶湯射出
部4aが溶解炉1内の溶融金属(溶湯9)の溶湯面9a
の高さより高い位置に配置されており、溶湯射出部4a
からの湯だれを防止する構造になっている。
【0003】このダイカスト成形装置により製品を成形
する場合には、はじめに、溶解炉1内で溶かされた溶湯
9を、スリーブ2の中で往復運動するプランジャー3で
送り出し、機械ノズル4内を通過させて金型7内に射出
する。この金型7は固定型7aと可動型7bとからな
り、機械ノズル4から射出された溶湯は固定型7aのス
プルーブッシュ6を通過し、固定型7aと可動型7bで
形成された製品成形部8’に供給される。
【0004】このときに機械ノズル4内、スプルーブッ
シュ6内及び製品成形部8’内には空気が充満してい
る。このため、充填された溶湯は、製品成形部8’内等
に充満した空気を金型7の隙間から押し出しながら進む
ことになるが、溶湯の速度が非常に速いため、溶湯が空
気を巻き込むことがある。このように溶湯に巻き込まれ
た空気は、製品成形部8’に充填された溶湯内に一部取
り残されてしまう。
【0005】その後、上記のように製品成形部8’に供
給された溶湯は金型7により冷却され凝固する。そし
て、可動型7bを矢印Aの方向に動かして金型7を開
き、図24に示すような製品部8a、ランナー部8b、
スプルー部8cとが一体となった成形品8が取り出され
る。この成形品8は、スプルー部8cと共にランナー部
8bをゲート部8dにて折り取ることにより製品とな
る。ここで、ランナー部8bを折り取った部分の出っ張
りが許容されない場合や、高い形状精度が要求される場
合には、ランナー部8bを折り取った部分にヤスリ加
工、切削加工等が施され、形状が整えられる。
【0006】尚、上記ダイカスト装置におけるスプルー
ブッシュ6は、図23に示すように、外周部を循環する
冷却水31により冷却されていて、金型7が開いたとき
の冷却不足によるスプルー部8cの中途切断を防止する
ように構成されていた。
【0007】また、機械ノズル4は、溶湯が機械ノズル
内で凝固しないように外周部が機械ノズルヒータ5によ
り加熱されていた。更に、この機械ノズルの射出部4a
は、溶湯が漏れないようにスプルーブッシュ6の機械ノ
ズルタッチ部6aに押し当てられた状態にセットされて
いるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、金型
7内には高速で溶湯が射出されるので、どうしても溶湯
内に空気が巻き込まれ、成形品が凝固するとその内部に
鋳巣を発生させてしまう。このように鋳巣があると、前
述したようにランナー部8bを折り取ったり、切削加工
を施したときに、鋳巣が表面に露出して穴となってしま
い、正しい形状が得られなかったり、また、表面処理を
行う場合に、穴の奥まで表面処理できないという課題が
あった。また、メッキを行う場合にも、穴にメッキ液が
残留し、耐食性を低下させるという問題があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなさ
れたもので、金型内を真空に保つことにより、溶湯の射
出時に空気の巻き込みをなくし、鋳巣の発生をなくした
ダイカスト用真空成形装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
に係るダイカスト用真空成形装置においては、ノズル本
体の先端部に溶湯射出部としてのノズルチップが固定さ
れており、このノズルチップにより断熱リングがノズル
本体に固定されている。また、断熱リングと金型、及び
断熱リングとノズルチップの嵌合は、それぞれ室温時も
成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断熱
リングの破損を防止する構造となっている。更に、ノズ
ル本体及び断熱リングと金型との間を密封する封止部材
が設けられている。この封止部材は、ノズル本体を構成
するノズルボディ、バルブガイド及びノズルベースのそ
れぞれの間に設けられた耐熱ガスケットと、ノズルボデ
ィと断熱リングとの間に設けられた耐熱ガスケットと、
断熱リングと金型との間に設けられたOリングを含んで
いる。また、ノズル本体内には、バルブガイドによりガ
イドされて流路に沿って移動可能なバルブチップが設け
られている。このバルブチップは、バルブガイドにより
形成される圧力室内の圧力によりノズル本体のノズルベ
ースに押し当てられて、流路を閉めてノズル本体内の気
密性を保つように作用する。この圧力室内の圧力は、連
結管を介して圧力源から送り込まれる圧縮空気により高
められて、バルブチップを付勢している。また、このバ
ルブチップは溶湯が射出されると開いて、流路から金型
の製品成形部に溶湯を流し込むものとなっている。更
に、真空源は金型の製品成形部を真空状態にするもので
あり、この製品成形部と共にノズル本体内も真空状態に
して溶湯射出時に空気を巻き込むことを防いでいる。
【0011】本発明における請求項2に係るダイカスト
用真空成形装置においては、ノズル本体の先端部に断熱
リングが直接固定されている。この断熱リングと金型の
嵌合は、室温時も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めと
なっていて、断熱リングの破損を防止する構造となって
いる。更に、ノズル本体及び断熱リングと金型との間を
密封する封止部材が設けられている。この封止部材は、
ノズル本体を構成するノズルボディ、バルブガイド及び
ノズルベースのそれぞれの間に設けられた耐熱ガスケッ
トと、ノズルボディと断熱リングとの間に設けられた耐
熱ガスケットと、断熱リングと金型との間に設けられた
Oリングを含んでいる。また、ノズル本体内には、バル
ブガイドによりガイドされて流路に沿って移動可能なバ
ルブチップが設けられている。このバルブチップは、バ
ルブガイドにより形成される圧力室内の圧力によりノズ
ル本体のノズルベースに押し当てられて、流路を閉めて
ノズル本体内の気密性を保つように作用する。この圧力
室内の圧力は、連結管を介して圧力源から送り込まれる
圧縮空気により高められて、バルブチップを付勢してい
る。また、このバルブチップは溶湯が射出されると開い
て、流路から金型の製品成形部に溶湯を流し込むものと
なっている。更に、真空源は金型の製品成形部を真空状
態にするものであり、この製品成形部と共にノズル本体
内も真空状態にして溶湯射出時に空気を巻き込むことを
防いでいる。
【0012】また、本発明における請求項3に係るダイ
カスト用真空成形装置は、封止部材である耐熱ガスケッ
トを断熱リングとノズルチップとの間に圧縮して設けた
ものである。
【0013】また、本発明における請求項4に係るダイ
カスト用真空成形装置は、ノズル本体とノズルチップに
耐熱鋼よりも熱伝導率のよい耐熱金属材料を用いたもの
である。
【0014】また、本発明における請求項5に係るダイ
カスト用真空成形装置は、ノズル本体に耐熱鋼よりも熱
伝導率のよい耐熱金属材料を用いたものである。
【0015】また、本発明における請求項6に係るダイ
カスト用真空成形装置は、バルブチップが円錐面状の第
1接触部を有し、ノズル本体がバルブチップの第1接触
部が接触する部分に円錐面状の接触部を有するように構
成されている。
【0016】また、本発明における請求項7に係るダイ
カスト用真空成形装置は、バルブチップが球面状の第1
接触部を有し、ノズル本体がバルブチップの第1接触部
が接触する部分に円錐面状の接触部を有するように構成
されている。
【0017】また、本発明における請求項8に係るダイ
カスト用真空成形装置は、ノズル本体にバルブチップを
ガイドすると共に圧力室を形成するバルブガイドを設
け、バルブチップが円錐面状の第2接触部を有し、バル
ブガイドがバルブチップの第2接触部が接触する部分に
円錐面状の接触部を有するように構成されている。
【0018】また、本発明における請求項9に係るダイ
カスト用真空成形装置は、ノズル本体にバルブチップを
ガイドすると共に圧力室を形成するバルブガイドを設
け、バルブチップが球面状の第2接触部を有し、バルブ
ガイドがバルブチップの第2接触部が接触する部分に円
錐面状の接触部を有するように構成されている。
【0019】また、本発明における請求項10に係るダ
イカスト用真空成形装置は、ノズル本体にバルブチップ
をガイドすると共に圧力室を形成するバルブガイドを設
け、バルブチップとバルブガイドが摺動する摺動部に金
属製Cリングを設けたものである。
【0020】また、本発明における請求項11に係るダ
イカスト用真空成形装置は、ノズル本体に温度制御可能
な加熱手段を設けたものとなっている。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明におけるダイカスト用真空
成形装置のノズル本体は、機械ノズルとの接触により機
械ノズルから熱供給され、かつ金型と断熱されているた
め、ホットノズルとなっている。このノズル本体内に
は、流路に沿って移動可能なバルブチップと、このバル
ブチップをガイドするバルブガイドにより形成される圧
力室が設けられている。この圧力室は連結管を介して圧
力源に接続されており、圧力源からの圧縮空気により圧
力室内の圧力を高めて、バルブチップを流路を閉めるよ
うに付勢する。即ち、ノズル本体はノズルボディとバル
ブガイドとノズルベースで構成されており、バルブチッ
プはバルブガイドによりガイドされると共にその圧力室
内の圧力でノズルベースに押し付けられる。ノズルベー
スは射出された溶湯が流れ込む流路の入口を形成してお
り、このノズルベースの流路を閉めるようにバルブチッ
プは付勢されてノズルベースに押し当てられている。
【0022】また、ノズル本体及び断熱リングと金型と
の間には、封止部材が設けられている。この封止部材
は、ノズル本体を構成するノズルボディ、バルブガイド
及びノズルベースのそれぞれの間に設けられた耐熱ガス
ケットと、ノズルボディと断熱リングとの間に設けられ
た耐熱ガスケットと、断熱リングと金型との間に設けら
れたOリングを含んでいる。
【0023】上記のように、ノズル本体内の流路はバル
ブチップで閉められており、また、ノズル本体及び断熱
リングと金型との間も封止部材で密封されている。この
ため、金型の製品成形部が真空源により減圧されて真空
になると、ノズル本体内も製品成形部と共に減圧されて
真空状態になる。この状態のときに溶湯を機械ノズルか
ら射出すると同時に圧力室内への圧縮空気の送り込みを
停止すると、射出時の僅かな圧力でバルブチップが移動
して流路が開き、ノズル本体から金型の製品成形部へ溶
湯が流れ込む。このときにノズル本体と製品成形部は真
空状態になっているため、溶湯は空気を巻き込むことな
く製品成形部に充填されて凝固する。従って、空気の巻
き込みによる鋳巣の発生は殆どなくなり、製品の精度及
び品質を高めることができる。
【0024】尚、前述したようにノズル本体がホットノ
ズルとなることにより、ノズル本体内の溶湯を溶融状態
に保つことができ、スプルーブッシュによる溶湯の温度
低下がなくなり、金型の製品成形部の微細な形状部及び
極薄部への溶湯の充填が容易になり、充填不足がなくな
る。
【0025】特に、ノズル本体と金型の間に溶湯が流入
すると、溶湯を介して熱がノズル本体から金型に逃げ、
ノズル本体をダイカスト成形に適した温度に保つことが
できなくなるため、このようなノズル本体と金型の間へ
の溶湯の流入を確実に防ぐことが必要である。本発明に
おいては、前述したように、各部間において耐熱ガスケ
ット及びOリングからなる封止部材を設けており、気密
性を高めるだけでなく、金型とノズル本体の間へ溶湯が
流入することを防止することもでき、これにより確実に
断熱している。
【0026】また、断熱リングとノズルチップとの間に
耐熱ガスケットを設けることにより、ノズルチップの取
付ネジ部を通過するノズル本体内部からの溶湯のわずか
な漏れも確実に防止することができ、湯だれを防止する
ことができる。
【0027】また、ノズル本体又はノズル本体とノズル
チップに熱伝導率の良い材料を用いると、ノズル先端部
(射出部)への熱伝達が短時間で行われ、金型取付後の
成形開始時間を短縮することができると共に、成形サイ
クルの短縮も容易となる。
【0028】更に、流路を開閉するバルブチップとノズ
ルベースの接触部をそれぞれ円錐面又は球面と円錐面で
構成しているので、バルブチップに傾きがあったとして
もバルブチップとノズルベースを確実に密接して接触さ
せることができる。
【0029】また、バルブチップとバルブガイドの接触
部をそれぞれ円錐面又は球面と円錐面で構成しているの
で、バルブチップに傾きがあったとしてもバルブチップ
とバルブガイドを確実に密接して接触させることがで
き、溶湯がバルブチップとバルブガイドの摺動部から圧
力室内に流入することを確実に防ぐことができる。
【0030】更に、バルブチップとバルブガイドとが摺
動する摺動部に、金属製Cリングを設けているので、磨
耗により摺動部の隙間が大きくなっても、摺動部からの
溶湯の流入を防ぐことができる。
【0031】一方、ノズル本体に温度制御可能な加熱手
段を設けることにより、ノズル本体は、機械ノズルから
の熱供給だけでなく、加熱手段の熱によっても加熱され
るので、急速に最適温度になる。このため、金型取付後
の成形開始までの時間を短縮することができる。このよ
うな加熱手段による加熱は、長いノズル本体を用いる場
合や、融点の高い金属材料を成形する場合には特に有効
である。
【0032】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るダイカスト用
真空成形装置を金型22に組み込み、ダイカスト機械に
取り付けた状態を示す断面図であり、図2は図1に示す
ダイカスト用真空成形装置の詳細な構成を示す要部拡大
断面図である。また、図3及び図4は成形時のダイカス
ト用真空成形装置の状態を示す断面図であり、図5及び
図6はダイカスト用真空成形装置の溶湯流出側及び溶湯
流入側から見た側面図である。
【0033】図1及び図2に示すように、金型22の固
定型22aには略円筒形の取付穴22dが設けられてお
り、この取付穴22d内にノズル本体11が収容されて
いる。このノズル本体11は、略円筒形状をなすノズル
ボディ41と、ノズル本体11の溶湯流入側の端部に設
けられるノズルベース42と、ノズルボディ41とノズ
ルベース42との間に設けられたバルブガイド50とか
ら構成されている。このノズルボディ41とノズルベー
ス42は、共にその対向する部分の外周にフランジ部4
1a、42dを有し、このフランジ部41a、42d及
びバルブガイド50を貫くように止めネジ44が螺合さ
れて連結されている。また、このノズルボディ41の溶
湯流出側の端部には、ノズルチップ21が取り付けられ
ている。このノズルチップ21は、先端の外周にフラン
ジ状の先端部21aを有し、また他方の端部の外周には
ネジ部21bが形成されており、このネジ部21bをノ
ズルボディ41の端部内に形成されたネジ部41bに螺
合することによりノズルボディ41に固定されている。
尚、図11にも図示するように、ノズルチップ21の溶
湯流入方向の端面に設けられているスリ割り溝32は、
ノズルチップ21をノズルボディ41に螺合する際に工
具を差し込むためのものである。上記構成からなるノズ
ル本体11及びノズルチップ21は、耐熱鋼又は耐熱鋼
よりも熱伝導率の高い、例えば熱伝導率0.3cal/
sec・cm・℃以上のタングステン合金からなる。ま
た、ノズルベース42の溶湯流入側の外側端面には機械
ノズルタッチ部42cが設けられており、またノズルボ
ディ41の溶湯流出側の外側端面には後述する耐熱ガス
ケットに適合する環状の凹部41cが設けられている。
【0034】上記ノズル本体11の一部を構成するバル
ブガイド50は、図2及び図7乃至図10に示すよう
に、ノズルボディ41の内方に向かって突出する円錐台
状の突出部50aと、溶湯流入側の端面から溶湯流出方
向へ向かって形成された有底の穴部50bと、外周面か
ら穴部50bに通じる連結穴50dと、穴部50bの周
囲に複数設けられた流路50eと、前述した止めネジ4
4が通る貫通穴50fと、を有している。このバルブガ
イド50の穴部50bには、溶湯が流れる方向に沿って
移動可能なバルブチップ45の摺動部45bが摺動自在
に嵌合されている。このバルブチップ45は、穴部50
b内に形成される圧力室26の圧力により摺動部45b
がノズルベース42の方向へ摺動する。また、このバル
ブチップ45の端部のノズルベース42に対向する部分
には、円錐面状をなす接触部45aが設けられている。
一方、ノズルベース42のバルブチップ45の接触部4
5aに対向する部分には円錐面状の接触部42aが設け
られている。この接触部45a、42aは、圧力室26
の圧力により摺動部45bが摺動すると密接するもので
あり、密接することによりノズルベース42の流路42
bを密封することができる。一方、圧力室26には、連
結管27を介して圧力源28(図1)より圧縮空気が供
給され、その内部の圧力が高められるように構成されて
いる。また、連結管27は、バルブガイド50の連結穴
50dに連通するように固定されており、圧縮空気の漏
れを防ぐため、耐熱ガスケット29がバルブガイド50
と連結管27との間に配設されている。
【0035】断熱リング12は、セラミックなどの耐熱
性の良い熱伝導率の低い材料で、しかも螺合や押圧に耐
え得る機械的強度を持った材料で形成されている。この
断熱リング12の射出側の端面には、ノズルチップ21
の先端部21aに適合する環状の凹部12aが設けられ
ている。この断熱リング12は、図2に示すように、断
熱リング12を貫通するノズルチップ21をノズルボデ
ィ41に固定する際に、ノズルチップ21の先端部21
aとノズルボディ41の端面との間に挟まれて固定され
ている。この断熱リング12は、取付穴22dの溶湯流
出側の端部にある断熱リング嵌合部22abに隙間嵌め
可能な外径を有している。
【0036】耐熱ガスケット14、43、25は、断熱
リング12とノズルボディ41との間、ノズルボディ4
1とバルブガイド50との間、バルブガイド50とノズ
ルベース42との間にそれぞれ配設され、それらの間か
ら溶湯が流出したり空気が流入することを防ぐものであ
る。この耐熱ガスケット14、43、25は、ある程度
耐熱性のある金や銅等の柔らかい材料、ステンレススチ
ール、インコネル、ハステロイ等で作られた金属Oリン
グ、金属Cリング、金属Uリング等からなるものであ
り、ノズルボディ41の凹部41cとバルブガイド50
の凹部50g、50h(図7)内に収めることが可能な
大きさで、押圧されていない状態でわずかに凹部41
c、50g、50hから突出する厚みを有するように形
成されている。この耐熱ガスケット14、43、25
は、前述したように、断熱リング12がノズルボディ4
1に固定されるとき及びノズルベース42とバルブガイ
ド50がノズルボディ41に固定されるときに、それぞ
れそれらの間で圧縮される。このように圧縮された耐熱
ガスケット14、43、25は、溶湯がノズルボディ4
1と断熱リング12の隙間あるいはノズルボディ41や
ノズルベース42とバルブガイド50の隙間を通って金
型22とノズル本体11との間に流出するのを防止する
ように作用する。また、ノズル本体11内の気密性を保
持するようにも作用するものとなっている。尚、前述し
た耐熱ガスケット29も、これらの耐熱ガスケット1
4、43、25と同様の材質及び構成からなる。
【0037】Oリング47は、フッ素ゴムやシリコンゴ
ムなどの耐熱性のある材料あるいは溶湯の温度が高温と
なる場合には金属Cリング等からなり、固定型22aの
断熱リング嵌合部22ab内周に設けられた環状の溝部
22aa内に収められている。このOリング47は、半
径方向に機械的弾性を有するものであり、固定型22a
と断熱リング12との間で半径方向に圧縮され、固定型
22aと断熱リング12との隙間から空気がその間に流
入することを防止している。
【0038】ガイドリング23、24は耐熱性を有し、
ノズル本体11にそのフランジ部41a、42dを挟む
ように外嵌され、ガイドリング23が取付穴22d内の
段部に係止して位置決めされるものであり、その外周が
取付穴22dの内面に当接してノズル本体11を支え
て、その機械ノズルタッチ部42cを適正な位置に位置
決めするものである。
【0039】バックプレート15は、ノズル本体11及
びガイドリング23、24が取付穴22dから脱落する
ことを防ぐため、固定型22aの端面にネジ16で固定
されているものである。このバックプレート15には、
ノズルベース42の機械ノズルタッチ部42cの外径よ
りもわずかに大きい穴15aが設けられており、この穴
15aから機械ノズルタッチ部42cがわずかに突出す
るように設定されている。
【0040】真空源20(図1)は、金型22の製品成
形部10’内の空気を吸引して減圧し、真空又は真空に
近い状態にするものである。可動型22bには、製品成
形部10’に通じる空気逃げ溝22ba及び空気逃げ穴
22bb、22bcが設けられている。この空気逃げ溝
22ba及び空気逃げ穴22bb、22bcは空気が流
通できるように構成されており、空気逃げ穴22bcが
真空源20に接続されることにより、これら空気逃げ溝
22ba及び空気逃げ穴22bb、22bcを介して製
品成形部10’内の空気が真空源20によって吸引され
る。また、可動型22bには製品成形部10’と空気逃
げ溝22baとを仕切る遮断ピン48が設けられてい
る。この遮断ピン48は図1に於いて矢印B、Cの方向
(図2に於いて左右方向)に摺動可能であり、この遮断
ピン48を摺動させることにより製品成形部10’と空
気逃げ溝22baとを連通したり遮断することができ
る。
【0041】上記構造からなるダイカスト用真空成形装
置において、ダイカスト成形を開始すると、はじめに金
型22が閉じられ、固定型22aと可動型22bが密着
し、図3に示す状態になる。この状態のときに、遮断ピ
ン48は図3に示すように空気逃げ溝22baから引き
出された状態になっているので、真空源20により空気
が吸引されると、ノズル本体11内及び金型22の製品
成形部10’は減圧されてほぼ真空状態になる。その
後、遮断ピン48が矢印Bの方向へ移動すると、図2又
は図4に示すように、空気逃げ溝22baが遮断され、
ノズル本体11内及び金型22の製品成形部10’は真
空状態に保持される。
【0042】図3に示す状態において、空気逃げ穴22
bcに連結された真空源20により減圧されたときの密
封は、Oリング47と耐熱ガスケット14、43、25
及びバルブチップ45とノズルベース42の密接により
保たれている。尚、バルブガイド50の穴部50bとバ
ルブチップ45の摺動部45bとの間から、わずかな空
気の流入があるが、この部分の隙間を微小とすることに
より、真空度をほぼ維持することができる。
【0043】また、このときに、バルブチップ45は、
圧力源28からの圧縮空気によって圧力室26の圧力が
高められることにより図3中右方向に摺動し、その接触
部45aがノズルベース42の接触部42aに密接する
状態となって、ノズルベース42の流路42bを塞いで
いる。圧力室26の圧力は、ノズル本体11内部が真空
状態となっても、バルブチップ45が移動することなく
ノズルベース42に密接した状態を保ち続ける程度の大
きさに設定されている。また、遮断ピン48により空気
逃げ溝22baが遮断されると、連結管27と圧力源2
8との接続も解除され、圧力室26は大気に接続されて
減圧される。このため、バルブチップ45のノズルベー
ス42の方向への押圧は解除される。尚、連結管27と
圧力源28との接続を解除した後、連結管27を真空源
20に接続して、圧力室26内を真空状態にしても良
い。
【0044】この状態のときに、ダイカスト機械のプラ
ンジャー3により溶湯が加圧されると、機械ノズル4か
らノズル本体11に溶湯が射出される。このときの射出
圧力によりバルブチップ45は押圧されて図4中左方向
へ移動し、ノズルベース42の流路42bを開く。これ
により、溶湯はノズル本体11内に流れ込み、バルブガ
イド50の流路50e内を通ってノズルチップ21から
製品成形部10’内に流れ込む。このとき、ノズル本体
11内及び金型22の製品成形部10’はほぼ真空状態
にあるため、溶湯は空気を巻き込むことなく製品成形部
10’内に充填される。
【0045】このように、溶湯が流れ込んでバルブチッ
プ45が図4中左方向へ移動したときに、その接触部4
5cがバルブガイド50の接触部50cに密接する。こ
のため、溶湯は、バルブチップ45の接触部45aとノ
ズルベース42の接触部42aの間を通過してバルブガ
イド50内に流入してくるが、上述したような接触部4
5c、50cの密接により、バルブガイド50とバルブ
チップ45の摺動部45bとの間に流入することはな
い。
【0046】その後、溶湯の射出が停止され、機械ノズ
ル4からの溶湯の射出が止まると、再び連結管27が圧
力源28に接続され、圧力室26内に圧縮空気が送り込
まれてバルブチップ45が図2に示すように図中右方向
に移動する。そして、再びその接触部45aをノズルベ
ース42の接触部42aに密接させて密封し流路42b
を塞ぐ。
【0047】一方、金型22内に充填された溶湯は、そ
こで冷却されて凝固する。前述したように、この溶湯
は、真空中を流れて空気を巻き込むことがないため、成
形品内部に鋳巣は殆ど発生しない。また、このときに、
ノズルチップ21の先端部21aにある溶湯も冷却され
て凝固する。その後、可動型22bが矢印A(図1)の
方向に動いて金型22が開くことにより、図12及び図
13に示すような製品部10aとランナー部10bとゲ
ート部10dが一体となった成形品10が取り出され
る。このときに、ノズル本体11は機械ノズルからの熱
により加熱されているため、図24に示す従来の成形品
8のようにスプルー部8cは形成されない。
【0048】上記のように、成形品10が取り出される
と、ノズルチップ21の先端部21aの温度はノズル本
体11の中央部11bの熱により急激に成形可能な適正
温度に回復する。尚、ノズル本体11に熱伝導率の良い
材料を用いると、更に急激な温度の回復が可能となる。
【0049】上記ダイカスト成形時に、溶湯が断熱リン
グ12とノズル本体11との間に流入しようとするが、
耐熱ガスケット14が断熱リング12とノズル本体11
との間で圧縮されてその隙間をシールしているので、溶
湯がノズル本体11と固定型22aとの間に流入するこ
とはない。
【0050】また、固定型22aの温度が、溶湯の温度
よりもはるかに低く、更に断熱リング12と固定型22
aの断熱リング嵌合部22abとの隙間17(図2)が
小さい場合には、溶湯が奥まで流れ込む前に凝固するた
め、溶湯が流れ込むことはない。本実施例においては、
ノズル本体11内及び金型22の製品成形部10’をよ
り確実に真空状態に保つため、断熱リング12と固定型
22aとの間にOリング47を設けている。また、固定
型22aとノズル本体11の熱膨張率の相違は、断熱リ
ング12が固定型22aの断熱リング嵌合部22abに
対して摺動することにより吸収されるが、その際にもO
リング47により密封状態が保たれている。
【0051】尚、圧力源28から供給される気体は、空
気だけでなく、金属の酸化を防止することが可能な還元
ガス等を用いてもよい。
【0052】また、上記ダイカスト成形において、金型
内に溶湯が射出されるときには、圧力源28と接続管2
7との接続は解除されており、圧力室26内は大気圧と
なっているが、溶湯射出時であるか否かを問わず、常
時、圧力源28と接続管27とを接続した状態にして圧
力室26を加圧しても良い。この場合、圧力室26内の
圧力は、ノズル本体11内及び製品成形部10’内が真
空状態になっても、バルブチップ45の接触部45aと
ノズルベース42の接触部42aとの密接を保持するこ
とができ、溶湯の射出圧力により、バルブチップ45が
図4に示すように左方に移動することができる程度の大
きさに設定する。また、この場合、溶湯の射出が完了す
ると、圧力室26の圧力により、ノズルチップ45が右
方向に移動して、その接触部45aとノズルベース42
の接触部42aが密接されて初期の状態にもどる。
【0053】図14及び図15は、図2に示す実施例に
おいて、ノズル本体11を加熱するための加熱手段とし
てノズル本体11の外周部にヒーター18を設けた変更
例を示す要部拡大断面図及び側面図である。このヒータ
ー18は内部に温度検出部を備えていて、ノズル本体1
1の温度コントロールを行っている。18aはヒーター
18のリード線であり、温度制御装置(図示せず)に接
続されているものである。このようにヒーター18を備
えることにより、ノズル本体11の適正温度までの温度
の上昇を早めることができ、より効率的な成形が容易と
なる。即ち、連続して成形する時間を極めて短くするこ
とが可能になる。また、固定型22aを厚くすることが
必要で、ノズル本体11を長くせざるを得ない場合に
は、ヒーター等の加熱手段を備えることは特に有効であ
る。更に、融点の高い金属材料のダイカストほどノズル
本体に加熱手段を設けることは有効である。
【0054】図14に示す変更例においては、更に断熱
リング12とノズルチップ21との間に耐熱ガスケット
35を配設している。この耐熱ガスケット35は、断熱
リング12の凹部12aとノズルチップ21の先端部2
1aとの間で圧縮されて封止し、ノズルチップ21とノ
ズル本体11のネジ部を通過してくる溶湯により断熱リ
ング12とノズルチップ21の嵌合部の隙間34に発生
することがある湯だれを防止している。
【0055】図14におけるバルブチップ51は、その
先端の接触部51aが球面状に形成されており、この接
触部51aがノズルベース42の円錐状の接触部42a
に密接することによりノズルベース42の流路を塞ぐも
のとなっている。このようにバルブチップ51の接触部
51aを球面とすることにより、バルブガイド50とバ
ルブチップ51の摺動部分にガタがあるなどしてバルブ
チップ51がノズルベース42に対して傾いた状態で接
触しても、ノズルベース42の流路を確実に密封するこ
とができる。
【0056】一方、図14に示す構造においては、断熱
リング12の外周に嵌めたOリング47(図2)に代え
て図19及び図20に示す金属Cリング52を設けてい
る。この金属Cリング52は、ステンレススチール、イ
ンコネル、ハステロイ等で作られていて、断熱リング1
2の外周に設けられたフランジ部12bにより位置決め
され、断熱リング12の外周と固定型22aの取付穴2
2dの内周との間で圧縮されている。この金属Cリング
52は、耐熱ゴム等からなるOリング47に比べて更に
耐熱性を高めることができるので、溶湯が高温で断熱リ
ング12の温度が高温になる場合でも確実に密封するこ
とができるものである。
【0057】更に、バルブチップ51の摺動部51bの
外周に環状溝51cを設け、この環状溝51c内に金属
Cリング56を設けている。この金属Cリング56は上
記金属Cリング52と同一の材質及び形状からなるもの
である。この金属Cリング56を設けることにより、磨
耗により摺動部51bとバルブガイド50の穴部50b
との間の隙間が大きくなっても、圧力室26からの空気
の流出を防ぐことができると共に、その隙間からの溶湯
の流入も防ぐことができる。
【0058】また、この変更例においては、冷却可能な
遮断ピン49を用いている。この遮断ピン49は、内部
に冷却水36が流れる冷却水用流路49bを有してい
る。この冷却水用流路49bは、図14及び図16乃至
図18に図示するように、遮断ピン49内の空洞を仕切
り板49aで軸方向に仕切ることにより形成されてお
り、図12に示すように内部上下に冷却水36が通って
循環可能なものとなっている。このような冷却可能な遮
断ピン49を用いることにより、製品成形部10’に充
填された溶湯を凝固させて、溶湯が空気逃げ溝22ba
に流入するのを確実に防ぐことができる。尚、遮断ピン
49の外周に環状の凹部49cを設け、ここにOリング
33を収めることにより、遮断ピン49と可動型22b
との間に大きな隙間があっても、気密性を高めて製品成
形部10’内の真空度が下がることを防ぐことができ
る。
【0059】図21は図14に示すバルブチップ51を
バルブチップボディ54とボール53で構成した場合の
変更例を示す要部断面図である。バルブチップボディ5
4はバルブガイド50の穴部50bに適合する外径を有
し、ボール53はこのバルブチップボディ54に止めネ
ジ38で固定されている。このようにボール53を使用
することにより、ノズルベース42及びバルブガイド5
0にそれぞれ接触する接触部53a、53bが共に球面
となり、バルブチップ51がノズルベース42及びバル
ブガイド50に対して傾いた状態で接触しても、確実に
密接して密封することができる。このため、溶湯がバル
ブチップ51とバルブガイド50の間から圧力室26内
に流入するのを防ぐことができると共に、真空保持時に
おいて溶湯がノズル本体11へ流入することを防ぐこと
ができる。
【0060】図22は図2等に示すノズルチップ21を
廃止して断熱リング55をノズル本体11に直接螺合に
より取り付けた変更例を示す要部断面図である。尚、図
22に示す構造においても、ヒーター18や金属Cリン
グ52の使用が可能であり、また、バルブチップ45を
図14あるいは図21に示すバルブチップ51のような
構造に変更することも可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、金型の製品成形部及び
ノズル本体を密封して真空状態にすることができるの
で、流入する溶湯が空気を巻き込むことがなくなり、成
形品の鋳巣の発生を防ぐことができる。このため、鋳巣
の発生に起因する形状不良や表面処理の不良をなくすこ
とができ、製品の品質を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るダイカスト用真空成形
装置を金型に組み込み、ダイカスト機械に取り付けた状
態を示す断面図である。
【図2】図1に示すダイカスト用真空成形装置の詳細な
構成を示す要部拡大断面図である。
【図3】図2に示すダイカスト用真空成形装置において
製品成形部及びノズル本体内を真空にするときの状態を
示す要部拡大断面図である。
【図4】図2に示すダイカスト用真空成形装置において
溶湯を射出したときの状態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図5】図2に示すダイカスト用真空成形装置の溶湯流
出側の側面図である。
【図6】図2に示すダイカスト用真空成形装置の溶湯流
入側の側面図である。
【図7】図2に示すバルブガイドの断面図である。
【図8】図7に示すバルブガイドの溶湯流入側の側面図
である。
【図9】図7に示すノズルガイドの平面図である。
【図10】図7に示すノズルガイドの溶湯射出側の側面
図である。
【図11】図2に示すノズルチップの溶湯流入側の側面
図である。
【図12】図1等に示すダイカスト用真空成形装置にて
成形した成形品を示す側面図である。
【図13】図12に示す成形品の平面図である。
【図14】図2に示す実施例において、ノズル本体を加
熱するための加熱手段として本体部の外周部にヒーター
を設ける等の変更を施した変更例を示す要部拡大断面図
である。
【図15】図14に示すダイカスト用真空成形装置の溶
湯流入側の側面図である。
【図16】図14に示す遮断ピンの正面図である。
【図17】図16に示す遮断ピンのG−G断面図であ
る。
【図18】図17に示す遮断ピンのF−F断面図であ
る。
【図19】図14に示す金属Cリングの断面図である。
【図20】図14に示す金属Cリングの右側面面であ
る。
【図21】図14に示すバルブチップの構造を変更した
変更例を示す要部拡大断面図である。
【図22】図2等に示すダイカスト用真空成形装置にお
いて断熱リングをノズルボディに直接取り付けるように
変更した変更例を示す要部拡大断面図である。
【図23】従来のダイカスト成形装置を示す断面図であ
る。
【図24】図23に示すダイカスト成形装置にて成形し
た成形品を示す側面図である。
【図25】図23に示すダイカスト成形装置に使用され
ているスプルーブッシュを示す断面図である。
【符号の説明】
1 溶解炉 2 スリーブ 3 プランジャー 4 機械ノズル 4a 溶湯射出部 5 機械ノズルヒーター 6 スプルーブッシュ 6a 機械ノズルタッチ部 7 金型 7a 固定型 7b 可動型 8、10 成形品 8a、10a 製品部 8b、10b ランナー部 8c スプルー部 8d、10d ゲート部 8’、10’ 製品成形部 9 溶湯 9a 湯面 11 ノズル本体 12、55 断熱リング 12a 凹部 12b フランジ部 14、29、25、43 耐熱ガスケット 15 バックプレート 16、44 止めネジ 17、34 隙間 18 ヒーター 18a リード線 20 真空源 21 ノズルチップ 21a 先端部 21b ネジ部 22 金型 22a 固定型 22b 可動型 22aa 溝部 22ab 断熱リング嵌合部 22ba 空気逃げ溝 22bb、22bc 空気逃げ穴 23、24 ガイドリング 26 圧力室 27 連結管 28 圧力源 31、36 冷却水 32 スリ割り溝 33、47 Oリング 35 耐熱ガスケット 41 ノズルボディ 41a フランジ部 41b ネジ部 41c 凹部 42 ノズルベース 42a 接触部 42c 機械ノズルタッチ部 42d フランジ部 45 バルブチップ 45a、45c 接触部 45b 摺動部 48、49 遮断ピン 49a 仕切り板 50 バルブガイド 50a 突出部 50b 穴部 50c 接触部 50d 連結穴 50e 流路 50f 貫通穴 50g、50h 凹部 51 バルブチップ 51a 接触部 51b 摺動部 51c 環状溝 52、56 金属Cリング 53 ボール 53a、53b 接触部 54 バルブチップボディ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体と、 該ノズル本体に固定されるノズルチップと、 金型と前記ノズル本体及びノズルチップとの断熱を保つ
    と共に前記金型内の前記ノズル本体の位置を保ち且つ前
    記金型及びノズルチップに隙間嵌めで嵌合する断熱リン
    グと、 前記ノズル本体及び断熱リングと前記金型との間を密封
    する封止部材と、 前記ノズル本体内に移動可能な状態で設けられ、前記ノ
    ズル本体内の溶湯の流路を開閉するバルブチップと、 前記ノズル本体内に形成され、内部の圧力が高まると前
    記バルブチップを前記ノズル本体内の流路を閉める方向
    へ付勢する圧力室と、 該圧力室内の圧力を調整する圧力源と、 前記金型の製品成形部を真空状態にする真空源と、から
    なり、 前記バルブチップは溶湯が射出されると開いて前記流路
    から前記金型の製品成形部に溶湯を流し込むことを特徴
    とするダイカスト用真空成形装置。
  2. 【請求項2】 ノズル本体と、 該ノズル本体に固定され、金型と前記ノズル本体との断
    熱を保つと共に前記金型内の前記ノズル本体の位置を保
    ち且つ前記金型に隙間嵌めで嵌合する断熱リングと、 前記ノズル本体及び断熱リングと前記金型との間を密封
    する封止部材と、 前記ノズル本体内に移動可能な状態で設けられ、前記ノ
    ズル本体内の溶湯の流路を開閉するバルブチップと、 前記ノズル本体内に形成され、内部の圧力が高まると前
    記バルブチップを前記ノズル本体内の流路を閉める方向
    へ付勢する圧力室と、 該圧力室内の圧力を調整する圧力源と、 前記金型の製品成形部を真空状態にする真空源と、から
    なり、 前記バルブチップは溶湯が射出されると開いて前記流路
    から前記金型の製品成形部に溶湯を流し込むことを特徴
    とするダイカスト用真空成形装置。
  3. 【請求項3】 封止部材を前記断熱リングと前記ノズル
    チップとの間に圧縮して設けたことを特徴とする請求項
    1記載のダイカスト用真空成形装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル本体と前記ノズルチップに耐
    熱鋼よりも熱伝導率のよい耐熱金属材料を用いたことを
    特徴とする請求項1又は3記載のダイカスト用真空成形
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズル本体に耐熱鋼よりも熱伝導率
    のよい耐熱金属材料を用いたことを特徴とする請求項2
    記載のダイカスト用真空成形装置。
  6. 【請求項6】 前記バルブチップは円錐面状の第1接触
    部を有し、前記ノズル本体は前記バルブチップの第1接
    触部が接触する部分に円錐面状の接触部を有することを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のダイカス
    ト用真空成形装置。
  7. 【請求項7】 前記バルブチップは球面状の第1接触部
    を有し、前記ノズル本体は前記バルブチップの第1接触
    部が接触する部分に円錐面状の接触部を有することを特
    徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のダイカスト
    用真空成形装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズル本体には前記バルブチップを
    ガイドすると共に前記圧力室を形成するバルブガイドが
    設けられ、前記バルブチップは円錐面状の第2接触部を
    有し、前記バルブガイドは前記バルブチップの第2接触
    部が接触する部分に円錐面状の接触部を有することを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のダ
    イカスト用真空成形装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズル本体には前記バルブチップを
    ガイドすると共に前記圧力室を形成するバルブガイドが
    設けられ、前記バルブチップは球面状の第2接触部を有
    し、前記バルブガイドは前記バルブチップの第2接触部
    が接触する部分に円錐面状の接触部を有することを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のダイ
    カスト用真空成形装置。
  10. 【請求項10】 前記ノズル本体には前記バルブチップ
    をガイドすると共に前記圧力室を形成するバルブガイド
    が設けられ、該バルブチップと前記バルブガイドが摺動
    する摺動部に金属製Cリングを設けたことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のダ
    イカスト用真空成形装置。
  11. 【請求項11】 前記ノズル本体に温度制御可能な加熱
    手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9又は10記載のダイカスト用真空成
    形装置。
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