JP2000106853A - 缶入り飲料 - Google Patents

缶入り飲料

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JP2000106853A JP11310322A JP31032299A JP2000106853A JP 2000106853 A JP2000106853 A JP 2000106853A JP 11310322 A JP11310322 A JP 11310322A JP 31032299 A JP31032299 A JP 31032299A JP 2000106853 A JP2000106853 A JP 2000106853A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温から高温までの広い温度域において開缶
時の内容物の缶外への吹き出しを防止することができる
缶入り飲料を得る。 【解決手段】 陽圧缶に充填してなる缶入り飲料であっ
て、(1)主構成脂肪酸が炭素数12〜18の飽和脂肪
酸でありHLB値が7以下である、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン
脂肪酸エステルから選択された少なくとも1種が0.0
01重量%以上添加され、(2)主構成脂肪酸が炭素数
6〜10の飽和脂肪酸、もしくは炭素数12〜22の不
飽和脂肪酸であってHLB値が7以下である、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリ
グリセリン脂肪酸エステルから選択された少なくとも1
種が0.001重量%以上添加され、さらに(1)と
(2)の添加量の合計が0.06重量%以下である缶入
り飲料を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶入り飲料に関
し、特に低温域において開缶時の缶外への吹き出しを防
止することができる缶入り飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オレンジジュースやリンゴジュー
ス等の果汁飲料、コーヒー飲料、紅茶やウーロン茶等の
茶類、スポーツドリンク等の非炭酸性の飲料が缶入りで
市場に出回っており、これらの非炭酸性の飲料は、一般
に、3ピース陰圧充填用鉄缶に充填されて市販されてき
ている。
【0003】3ピース陰圧充填用鉄缶においては、充填
された飲料が酸化するのを防止するために、缶のヘッド
スペースが35〜45cmHg程度の陰圧とされてい
る。この3ピース陰圧缶は外圧により缶胴部がへこみ
(バネリング)易いために、該缶胴部の板厚を0.2m
m程度としてバネリングを防止している。
【0004】近年、非炭酸性の飲料においても、前記3
ピース陰圧缶に代わり2ピース陽圧充填用アルミ缶、2
ピース陽圧充填用鉄缶等の2ピース陽圧缶が用いられつ
つある。
【0005】これらの2ピース陽圧缶は、元来、充填物
自体が過飽和のガスを含有しているもの、すなわち炭酸
ガスを含んだソフトドリンク、ビールなどに用いられて
きたものであるが、バネリングを起すことがなく、特に
アルミ製の2ピース陽圧缶においては、金属の地の色を
生かしたデザインが可能であり、また耐腐食性、フレー
バー性などにも優れた特性を有することなど、従来の3
ピース陰圧缶に比べ有利な点が多くその用途の拡大が計
られてきている。
【0006】2ピース陽圧缶の缶胴部の板厚は0.08
〜0.15mm程度と非常に薄いものであるから、非炭
酸飲料を単に充填しただけでは缶胴部に凹みが生じてし
まい使用に耐えることができない。そこで、充填された
缶内容物に液体窒素を滴下するという手法を用いること
により、缶の内圧を0.5〜2.5kg/cm2程度の
陽圧とし、缶の機械的強度を高めて非炭酸飲料の使用に
供することが広く行われるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記非炭酸
飲料のなかには、例えばオレンジジュースやリンゴジュ
ース等の様に静置しておくと成分が分離するものが数多
くあり、一般の消費者においては、開飲前に缶を振ると
いう動作が日常化している。
【0008】この場合、缶入り飲料自体が容易に起泡し
やすい成分を含むいわゆる起泡性飲料の場合には特に顕
著であるが、開缶した瞬間に内容物が噴出し衣類や手な
どを汚すという不具合が生じることとなる。
【0009】これは、缶を振盪した際に充填された内容
物が起泡し、開缶した瞬間に加圧状態のガスが缶外部に
噴出するに伴い泡を構成している内容物が噴き出してく
るために起こる現象である。
【0010】この不具合が起こりやすい飲料としては、
例えばコーヒー、紅茶、ウーロン茶など茶類全般、スー
プなどの高粘性の飲料、その他トマトジュース等、かな
りの数にのぼる。
【0011】上記の噴出現象を防止するには、缶に0.
5kg/cm2程度の内圧で飲料を充填することによっ
て達成可能ではあるが、しかし、この程度の内圧では缶
強度が十分ではなく、輸送中に凹みや潰れ等の不具合を
生じる可能性があり実用的な方法ではない。また、缶強
度の不足を缶胴部の板厚を厚くすることにより補うこと
も考えられ、これは技術的に可能な方法ではあるが、高
コストになるという欠点がある。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、以上の問題点や欠点を有効に解決すること
ができ、低温から高温までの広い温度域において開缶時
の内容物の缶外への吹き出しを防止することができる缶
入り飲料を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、缶入り飲料の起泡発生を抑制するこ
とができる添加物に関して鋭意研究を重ねた結果、次の
ような知見を得た。
【0014】食品添加物として承認されている各種の物
質の中で、消泡効果が期待されるもの(添加物)として
は、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチ
ン、食用油、ジメチルシリコーンオイルなどが挙げら
れ、これらのものは実際に例えば豆腐の製造工程等にお
いて使用されている。
【0015】各種易泡性の飲料は5〜60℃の温度範囲
で飲用に供される場合が多いので、噴き出し防止を目的
として使用する添加物は、上記の温度範囲のすべての温
度域で十分な効果を有すること、通常振盪後から開缶ま
での時間が非常に短かいので数秒以内に泡が許容レベル
まで消滅していること、の2点を満たす必要がある。
【0016】一般的に、上記の消泡材料において最も消
泡効果の大きなものはジメチルシリコーンオイルであ
る。
【0017】しかしジメチルシリコーンオイルも消泡剤
としては万能でなく以下のような欠点を有している。 粘度の高い溶液においての消泡効果が充分ではない。
すなわちコーヒー飲料の場合、低温(5℃程度)域では
かなり粘度が上がり、ジメチルシリコーンオイルを用い
ても吹き出し防止のために充分な消泡効果が得られな
い。 持続性に乏しく充填直後には充分な消泡効果が得られ
ても、長期にわたり保存した場合には充分な消泡効果が
得られない。
【0018】一方、一部のソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル等の脂肪酸エステル類の中にもかなりの消泡性を有
するものが存在する。これらのものは、ジメチルシリコ
ーンオイルと比較した場合には、表面張力が高いため破
泡力は劣るものの抑泡効果は高く、速やかな消泡効果が
得られる。また長期にわたって保存した場合でもその消
泡効果は低下しない。しかしこれらの脂肪酸エステル
は、いずれもその消泡効果の温度依存性が大きいため
に、1種のみの添加では5〜60℃の広範囲にわたる温
度域での有効な効果は期待できない。
【0019】そこで、前記脂肪酸エステル類を組み合わ
せて非炭酸性飲料に添加すると、当該飲料の泡立ちを大
幅に減少させ得ることを発見し、その結果、本発明の目
的である振盪を加えた後に開缶しても噴き出しを防止す
ることができる缶入り飲料を得ることに成功した。
【0020】すなわち、上記目的を達成することのでき
る請求項1記載の缶入り飲料は、陽圧缶に充填してなる
缶入り飲料であって、該缶入り飲料は、(1)主構成脂
肪酸が炭素数12〜18の飽和脂肪酸であってHLB値
が7以下であるところの、ソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エ
ステルから選択された少なくとも1種が0.001重量
%以上添加されると共に、(2)主構成脂肪酸が炭素数
6〜10の飽和脂肪酸、もしくは炭素数12〜22の不
飽和脂肪酸であってHLB値が7以下であるところの、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択された少な
くとも1種が0.001重量%以上添加されてなり、さ
らに(1)と(2)の添加量の合計が0.06重量%以
下であることを特徴とするものである。
【0021】また、請求項2に記載の缶入り飲料は、請
求項1に記載の缶入り飲料において(1)と(2)の添
加量の合計100重量部とHLB値が10以上の乳化剤
1〜30重量部とが、水性エマルジョンとして添加され
ていることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】各種温度域における発泡性飲料に
対して、種々の添加物を加えることによる抑泡効果につ
いて詳細な検討を加えた結果、HLB値が7以下であり
主構成脂肪酸が炭素数12〜18の飽和脂肪酸である、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、20〜60℃の
温度域において泡立ちを顕著におさえ、また、HLB値
が7以下であり主構成脂肪酸が炭素数6〜10の飽和脂
肪酸もしくは炭素数12〜22の不飽和脂肪酸である、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、5〜20℃の温
度域において顕著な抑泡効果を持つことを見い出した。
【0023】すなわちこれらを合わせて添加すると両者
の温度域における抑泡効果により、通常缶入り飲料が飲
用に供される5〜60℃の温度域において抑泡効果を示
し、陽圧缶に充填した際振動を与えた後に開缶しても内
容物が缶外に吹き出す事はない。
【0024】前記(1)、(2)の各種脂肪酸エステル
の添加量をそれぞれ0.001重量%以上に限定した理
由としては、0.001重量%未満の添加量ではそれぞ
れ充分な消泡効果を得ることができないからであり、ま
た(1)と(2)の合計を0.060重量%以下に限定
した理由としては、0.060重量%を越えて添加して
も効果が変わらないばかりでなく味覚に悪影響を及ぼす
恐れがあり好ましくないからである。
【0025】また、前記各種脂肪酸エステル類は水系飲
料への分散性を考慮して、HLB値が10以上の乳化剤
を用いてエマルジョンとして用いる事が望ましい。水性
エマルジョンとすることによって均一に飲料中に添加す
ることができ、安定した消泡性を維持でき、ハンドリン
グも容易である。HLB値が10以上の乳化剤としては
特に制限はないが、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗
糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。前記乳
化剤の添加量としては、消泡を目的として添加される各
種脂肪酸エステル類(1)と(2)の合計100重量部
に対して、前記HLB値10以上の乳化剤1〜30重量
部とするのが好適である。
【0026】このようにして調整した添加物を易泡性の
飲料に添加するわけであるが、水分散性に優れたエマル
ジョンにしてあるため、単に飲料に添加し緩く撹拌する
だけで容易に分散させることができる。
【0027】飲料充填時のどの時点で添加物を添加する
かは特に限定されないが、ミルク入りの茶類などの場合
はホモジナイザー前の工程で添加すると、ホモジナイザ
ーに於ける添加物の更なる分散が期待できるため望まし
い。これら添加物は微細な状態で分散しているほど、長
期にわたり安定した効果を維持できる。
【0028】このように、前記添加物を加えた缶入り飲
料は従来と同じ方法で陽圧缶に充填される。飲料中には
充填後レトルト殺菌が必要な物も多いが、これも通常通
り行っても何等差し支えはない。レトルト処理は飲料種
によって殺菌条件は異なるが、前記添加物はいずれも熱
安定性に優れているため、消泡作用は125℃、60分
の熱処理を加えてもほとんど変化することはない。
【0029】このようにして作製された缶入り飲料は、
0.5〜2.5kg/cm2の内圧で充填されており
(於20℃換算)、5〜60℃の温度範囲であれば、開
缶前に激しく振盪しても内容物が噴出する事はない。
【0030】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明する。
【0031】(1)主構成脂肪酸が炭素数12〜18の
飽和脂肪酸であってHLB値が7以下である、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステルから少なくとも1種を所定量選
択し、(2)主構成脂肪酸が炭素数6〜10の飽和脂肪
酸、もしくは炭素数12〜22の不飽和脂肪酸であって
HLB値が7以下である、ソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テルから少なくとも1種を所定量選択し、(1)と
(2)との合計100重量部に対して、乳化剤としてH
LB値が16の蔗糖パルミチン酸エステルを12.5重
量部加え、濃度20%の水性エマルジョンを得た。
【0032】これらのエマルジョンを各種易泡性飲料に
所定量添加することにより表1に示したような配合比の
サンプルを作製した。
【0033】なお、試験に用いた添加物の構成脂肪酸は
以下の通りであり、以降、( )内の記号で表す。
【0034】(1) 炭素数12〜18の飽和脂肪酸、
ラウリン酸(L)、パルミチン酸(P)、ステアリン酸
(S)
【0035】(2) 炭素数〜22の不飽和脂肪酸、オ
レイン酸(O)、リノール酸(Li)、炭素数6〜10
の飽和脂肪酸、デカン酸(D)
【0036】また、グリセリン−(G)、ソルビタン−
(So)、ポリグリセリン−(PG)、蔗糖−(Su)
という記号で表す。(例えば、So−Dは、ソルビタン
デカン酸エステルである)易泡性飲料としてはミルクコ
ーヒー、ブラックコーヒーについて行った。
【0037】
【表1】
【0038】このようにして調整した各種飲料を液体窒
素滴下法を用いて陽圧缶に充填した。この場合、充填内
圧は2.0kg/cm2(於29℃)とした。これは内
容物の吹き出しに関しては最も厳しい条件である。使用
した缶は250ml用アルミ缶であり、充填後のヘッド
スペースは15mmとした。
【0039】各飲料を充填した後に、125℃、20分
の条件においてレトルト処理を施し、その後、吹き出し
量の試験を行い評価した。
【0040】吹き出し量の試験は、振盪機を用いて7.
8Gの加速度、25cmの振り幅で振盪した後、その内
容物の噴き出し量を測定し評価した。
【0041】これらの試験結果について表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】また、比較例として、前記易泡性飲料に添
加物を加えていないものを上記実施例と同一条件の下で
陽圧缶に充填し、吹き出し量の試験を行い評価した。こ
の試験結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】同様に比較例として、前記易泡性飲料に特
許請求の範囲に記載した以外の主構成脂肪酸からなるエ
ステルを添加したものについても上記実施例と同一条件
の下で陽圧缶に充填し、吹き出し量の試験を行い評価し
た。
【0046】この各添加物の添加量を表4に示す。また
吹き出し試験の結果を表5に示す。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】これらの表から明かな様に、無添加品に比
べ、上記実施例では、吹き出し量が明らかに減少してお
り顕著な添加効果があることが判る。特に0.2g以下
の吹き出し量の場合では、ミスト上に散布するのみで手
や衣類に飲料が付着することはなく、使用上全く問題が
ない。また、味覚についても無添加のものと比べほとん
ど変わらず、使用上全く問題がない。
【0050】以上説明した様に、上記実施例の缶入り飲
料によれば、低温から高温までの広い温度域において開
缶時の内容物の缶外への吹き出しを防止することができ
る。
【0051】また、上記実施例の添加物を添加した飲料
を通常の内圧において陽圧缶に充填した場合において、
激しい震動を与えた後に開缶しても内容物が噴出するこ
とはほとんどなく、従来陽圧缶に充填することが困難で
あると考えられていた各種の飲料を工程や装置等の変更
なしに充填可能とすることができる、という優れた効果
が得られる。また、易泡性飲料に上記実施例の添加物を
加えても味覚にはほとんど悪影響を与えない。
【0052】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の缶入り飲料によれば、陽圧缶に充填してなる缶入り
飲料であって、該缶入り飲料は、(1)主構成脂肪酸が
炭素数12〜18の飽和脂肪酸であってHLB値が7以
下であるところの、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセ
リン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステル
から選択された少なくとも1種が0.001重量%以上
添加されると共に、(2)主構成脂肪酸が炭素数6〜1
0の飽和脂肪酸、もしくは炭素数12〜22の不飽和脂
肪酸であってHLB値が7以下であるところの、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポ
リグリセリン脂肪酸エステルから選択された少なくとも
1種が0.001重量%以上添加されてなり、さらに
(1)と(2)の添加量の合計が0.06重量%以下で
あるので、低温から高温までの広い温度域において開缶
時の缶外への吹き出しを防止することができる。
【0053】また、易泡性飲料の振盪後所定時間経過し
た後の起泡量を大幅に低減することができ、安定して難
泡性とすることができる。
【0054】また、本発明の添加物を添加した飲料を通
常の内圧において陽圧缶に充填した場合において、激し
い震動を与えた後に開缶しても内容物が噴出することは
ほとんどなく、従来陽圧缶に充填することが困難である
と考えられていた各種の飲料を工程や装置等の変更なし
に充填可能とすることができる、という優れた効果が得
られる。また、易泡性飲料に本発明の添加物を加えても
味覚にはほとんど悪影響を与えない。
【0055】また、本発明の請求項2記載の缶入り飲料
によれば、請求項1に記載の缶入り飲料において(1)
と(2)の添加量の合計100重量部とHLB値が10
以上の乳化剤1〜30重量部とが、水性エマルジョンと
して添加されているので、請求項1記載の缶入り飲料と
同様に低温から高温までの広い温度域において開缶時の
内容物の缶外への吹き出しを防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 伸二 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 (72)発明者 諏訪 信行 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化学株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽圧缶に充填してなる缶入り飲料であっ
    て、該缶入り飲料は、(1)主構成脂肪酸が炭素数12
    〜18の飽和脂肪酸であってHLB値が7以下であると
    ころの、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
    エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択さ
    れた少なくとも1種が0.001重量%以上添加される
    と共に、(2)主構成脂肪酸が炭素数6〜10の飽和脂
    肪酸、もしくは炭素数12〜22の不飽和脂肪酸であっ
    てHLB値が7以下であるところの、ソルビタン脂肪酸
    エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリ
    ン脂肪酸エステルから選択された少なくとも1種が0.
    001重量%以上添加されてなり、さらに(1)と
    (2)の添加量の合計が0.06重量%以下であること
    を特徴とする缶入り飲料。
  2. 【請求項2】 前記(1)と(2)の添加量の合計10
    0重量部とHLB値が10以上の乳化剤1〜30重量部
    とが、水性エマルジョンとして添加されていることを特
    徴とする請求項1記載の缶入り飲料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009268397A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Suntory Holdings Ltd 水酸化ナトリウムを含有する容器詰コーヒー飲料
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