JP2000106623A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000106623A
JP2000106623A JP11204339A JP20433999A JP2000106623A JP 2000106623 A JP2000106623 A JP 2000106623A JP 11204339 A JP11204339 A JP 11204339A JP 20433999 A JP20433999 A JP 20433999A JP 2000106623 A JP2000106623 A JP 2000106623A
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Japan
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image
range
data
processing
lens
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JP11204339A
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English (en)
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Atsushi Enomoto
淳 榎本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外縁形状の変化を伴う画像処理が行われる画
像から一部を切り出して出力する場合に、適正な切り出
し範囲の指定を容易に行うことを可能とする。 【解決手段】 写真フィルムに記録された画像の画像デ
ータに対し、撮影に用いたレンズの歪曲収差や倍率色収
差に起因する画像の幾何学的歪みや色にじみを補正する
と、画像データが表す画像の外縁形状が非矩形状に変化
する。このためトリミングを行う場合には、前記収差を
補正するためのデータに基づき、収差補正に伴う画欠け
量を演算して画欠け領域を含まないトリミング可能領域
を判定し、トリミング可能領域と不可領域の境界を枠20
2によって明示し枠202の外側の不可領域をモノクロで表
示した画像200((A)参照)又はトリミング可能領域のみ
を表示範囲とする画像204((B)参照)を表示し、トリミ
ング領域を指定させる。これによりオペレータがトリミ
ング可能領域を容易に認識できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係
り、特に、画像データが表す画像の外縁の形状の変化を
伴う画像処理を画像データに対して行うと共に、指定さ
れた範囲に相当するデータを画像データから切り出す機
能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムに記録されてい
るフィルム画像を読み取ることによって得られた画像デ
ータや、デジタルカメラ等から入力された画像データに
対し、各種の画像処理を行った後に、印画紙等の記録材
料に画像を記録したり、情報記録媒体に画像データを格
納する等の種々の出力形態で画像を出力可能な画像処理
システムが知られている。この画像処理システムによれ
ば、フィルム画像を面露光により印画紙に記録する従来
の写真処理システムと比較して、画像データに対する画
像処理により出力画像の画質を自在にコントロールでき
るので、出力画像の高画質化を実現できる。
【0003】また、この画像処理システムでは、例えば
画像出力が再依頼された等の場合に、原画像から任意の
範囲(ユーザによって指定された範囲)の画像データを
切り出し(所謂トリミング)、電子変倍による拡大処理
を行った画像データを用いて、前記指定された範囲(ト
リミング範囲)の画像を記録材料に拡大記録したり、情
報記録媒体に前記画像データを格納することも可能とさ
れている。なお、トリミングを行う場合のトリミング範
囲については、ディスプレイにトリミング対象の原画像
を表示している状態で、ユーザにより、トリミング範囲
の外縁の位置をディスプレイの表示面上で指定させ、該
指定された外縁の位置に基づいて認識するようになって
いる。
【0004】ところで、レンズ付きフィルムのレンズ
は、一般に安価なプラスティックレンズで構成されてい
るので、歪曲収差や倍率色収差等の収差が大きく、レン
ズ付きフィルムによって写真フィルムに露光記録された
フィルム画像には、レンズの歪曲収差に起因する幾何学
的歪みやレンズの倍率色収差に起因する色にじみが比較
的顕著に生ずる。このため、前述の画像処理システムに
おいて、上記のような画像から高画質の出力画像を得る
ために、レンズの歪曲収差に起因する画像の幾何学的歪
みを補正する歪曲収差補正や、レンズの倍率色収差に起
因する画像の色にじみを補正する倍率色収差補正を行う
ことが検討されている。
【0005】例えば歪曲収差補正は、フィルム画像を構
成する各画素の本来の位置(格子点位置)を基準とした
ときの、レンズの歪曲収差に起因する各画素の位置の移
動方向及び移動量を表す歪曲収差補正データをレンズの
種類毎に予め測定・記憶しておき、処理対象の画像デー
タに対し、撮影に用いられたレンズの種類に対応する歪
曲収差補正データを取り込み、取り込んだ歪曲収差補正
データに基づいて歪曲収差がない場合の各画素のデータ
が表す各画素の位置を判断し、本来の位置(格子点位
置)における濃度値を補間演算によって求めることによ
り成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歪曲収
差補正は上記のように補正前の画像データが表す画素位
置の移動を伴う補正であるので、画像データが表す画像
の外縁の形状も、前述の収差補正により矩形状から非矩
形状(例えば樽形や糸巻形)へ変化する。これに対し、
画像の外縁の形状は一般に矩形状であり、トリミング範
囲もこれに合わせて矩形状とされているので、前記収差
補正を行う画像に対してトリミングの実行が指示され、
収差補正前の画像データが表す画像がディスプレイに表
示されている状態で、該表示画像に基づき、補正後の画
像データが表す画像の外縁よりも外側の範囲を含む範囲
がトリミング範囲として指定されたとすると、トリミン
グ後の画像の一部に空白又は濃度値が不確定の部分が生
ずるという不具合が生ずる。また、倍率色収差補正につ
いても、移動量は僅かではあるものの画素位置の移動を
伴う補正であるので、上記と同様の不具合が生ずる可能
性がある。
【0007】これを防止するためには、トリミング範囲
の指定に際し、指定対象の画像が前記収差補正が行われ
る画像か否かをユーザが認識し、指定対象の画像に対し
て前記収差補正が行われる画像である場合には、更にユ
ーザが原画像中のトリミング可能範囲を判断する必要が
ある。従って、トリミング範囲を指定する作業が煩雑で
あると共に、ユーザが適正なトリミング範囲を指定する
ことができず、トリミング後の画像の一部が空白又は濃
度値が不確定の画像になる等の不具合が生ずる虞れがあ
った。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、外縁形状の変化を伴う画像処理が行われる画像から
一部を切り出して出力する場合に、適正な切り出し範囲
の指定を容易に行うことが可能な画像処理装置を得るこ
とが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、画像デー
タに対し、該画像データが表す画像の外縁の形状の変化
を伴う画像処理を行う処理手段と、画像を表示するため
の表示手段と、前記表示手段に表示された画像に基づ
き、該画像から切り出す範囲を指定するための指定手段
と、前記指定手段を介して指定された範囲に対応するデ
ータを画像データから切り出す切り出し手段と、画像デ
ータが表す画像のうち、前記処理手段による画像処理に
よって生ずる画像切り出し不可の範囲を除外した範囲を
前記表示手段に表示させるか、又は画像データが表す画
像が、画像切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範
囲とで区別されて前記表示手段に表示されるように制御
する表示制御手段と、を含んで構成している。
【0010】請求項1記載の発明では、画像を表示する
ための表示手段に表示された画像に基づき、該画像から
切り出す範囲を指定するための指定手段が設けられてい
る。指定手段としては、例えばマウスやディジタイザ等
のポインティングデバイスを適用することができ、切り
出し手段は、指定手段を介してユーザ等によって指定さ
れた範囲に対応するデータを画像データから切り出す。
なお、画像データからのデータの切り出しは、例えばト
リミング等のように画像から一部を切り出して出力する
場合に行われ、切り出し範囲の指定は、例えば切り出し
範囲の外縁の位置(例えば切り出し範囲の形状が矩形状
であれば、切り出し範囲の四隅の点の位置)に対応する
表示手段の表示面上の位置を指定することによって成さ
れる。この場合、切り出し手段は、指定された表示面上
の位置から画像上での位置(切り出し範囲の外縁の位
置)を判断し、切り出し範囲に対応するデータの切り出
しを行う。
【0011】また請求項1記載の発明では、処理手段に
より、画像データが表す画像の外縁の形状の変化を伴う
画像処理が行われる。このような画像処理としては、例
えば処理前の画像データと処理後の画像データとで画像
上での画素位置の移動が生ずる画像処理等が挙げられ、
例えば請求項2に記載したように、画像データがレンズ
を介して投影された画像を表す画像データである場合
に、前記レンズの歪曲収差に起因する画像の幾何学的歪
みを補正する歪曲収差補正処理や、レンズの倍率色収差
に起因する画像の色にじみを補正する倍率色収差補正処
理等が含まれる。また、上記の画像処理は、例えばレン
ズの収差以外を原因とする画像の幾何学的歪みを補正す
る補正処理であってもよく、画像の外縁の形状の変化
(詳しくは非相似形への変化)を伴う画像処理であれば
よい。
【0012】ところで、上記のように画像データが表す
画像の外縁の形状の変化を伴う画像処理を行った場合、
表示手段に表示された画像に基づいて、画像処理後の画
像データが表す画像の外縁よりも外側の範囲を含む範囲
が切り出し範囲として指定される可能性がある。これに
対して請求項1の発明に係る表示制御手段は、画像デー
タが表す画像のうち、処理手段による画像処理によって
生ずる画像切り出し不可の範囲を除外した範囲を表示手
段に表示させるか、又は画像データが表す画像が、画像
切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範囲とで区別
されて表示手段に表示されるように制御する。
【0013】なお、画像切り出し可能な範囲と画像切り
出し不可の範囲を区別して表示することは、具体的には
例えば、双方の範囲の境界を線等によって明示したり、
画像切り出し不可の範囲のみをモノクロで表示したり、
或いは彩度を低下させて表示する等を採用する等によっ
て実現できる。これにより、表示手段に表示された画像
を参照することで、ユーザが、画像切り出し不可の範囲
を容易に認識することができるので、外縁形状の変化を
伴う画像処理が行われる画像から一部を切り出して出力
する場合に、画像切り出し不可の範囲を含まない適正な
切り出し範囲を、ユーザが容易に指定することができ
る。
【0014】なお、画像データが、レンズを介して投影
された画像(例えばレンズを介して写真感光材料等の記
録材料に投影記録された画像)を表す画像データであ
り、画像データが表す画像の外縁の形状の変化を伴う画
像処理として、処理手段が前述の歪曲収差補正処理及び
倍率色収差補正処理の少なくとも一方を行う場合、請求
項2に記載したように、前記レンズの特性に関連する情
報を取得する取得手段を更に備え、処理手段は、取得手
段によって取得されたレンズの特性に関連する情報に基
づいて歪曲収差補正処理及び倍率色収差補正処理の少な
くとも一方を行うことができる。
【0015】レンズの特性に関連する情報は、レンズの
特性そのものを表す情報であってもよいし、レンズの特
性に応じて歪曲収差補正処理や倍率色収差補正処理を行
うための補正値を表す情報であってもよいし、レンズの
種類を表す情報や、画像の投影に用いた投影装置(例え
ばカメラ等)の種類を表す情報であってもよい。レンズ
の特性に関連する情報として、レンズの種類を表す情
報、或いは投影装置の種類を表す情報(この情報からレ
ンズの種類を判断できる)を取得する場合、レンズの特
性や該特性に応じて歪曲収差補正処理や倍率色収差補正
処理を行うための補正値は、前記取得した情報から間接
的に判断可能である。
【0016】レンズの歪曲収差や倍率色収差の大きさを
含むレンズの特性はレンズの種類毎に相違しているが、
請求項2の発明に係る処理手段は、例えばレンズの歪曲
収差に起因する画質低下の補正に際し、取得手段によっ
て取得されたレンズの特性に関連する情報に基づいて、
レンズの歪曲収差がない場合の各画素のデータが表す各
画素の位置を判断し、本来の位置(格子点位置)におけ
る濃度値を補間演算によって求める等によって歪曲収差
補正処理を行うことができる(この処理により画像デー
タが表す画像の各画素の位置が変化し、該画像の外縁の
形状が変化する)。これにより、レンズの歪曲収差に起
因する画像の画質低下を精度良く補正することができ
る。また、倍率色収差に起因する画質低下の補正に際し
ては、上記処理を各成分色毎に行う倍率色収差補正処理
を実行することで、レンズの倍率色収差に起因する画像
の画質低下を精度良く補正することができる。
【0017】なお、上記のレンズの特性に関連する情報
は、歪曲収差補正処理や倍率色収差補正処理のみなら
ず、画像切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範囲
の境界の位置の判断に用いることができる。すなわち請
求項3記載の発明は、請求項2の発明において、前記表
示制御手段は、前記取得手段によって取得された前記レ
ンズの特性に関連する情報に基づいて、画像切り出し可
能な範囲と画像切り出し不可の範囲の境界の位置を判断
することを特徴としている。
【0018】前述のように、処理手段による歪曲収差補
正処理や倍率色収差補正処理はレンズの特性に関連する
情報に基づいて行われるので、このレンズの特性に関連
する情報に基づいて、画像の外縁の形状の変化を伴う画
像処理としての歪曲収差補正処理や倍率色収差補正処理
を行うことで、画像データが表す画像の外縁の形状がど
のように変化するかを正確に判断することができ、外縁
形状の判断結果に基づいて、画像切り出し可能な範囲と
画像切り出し不可の範囲の境界の位置を正確に判断する
ことができる。
【0019】なお、本発明に係る処理手段は、歪曲収差
補正処理や倍率色収差補正処理等の画像の外縁の形状の
変化を伴う画像処理のみを行うことに限定されるもので
はなく、画像データがレンズを介して投影された画像を
表す画像データである場合、請求項4に記載したよう
に、処理手段は、画像データが表す画像の中心位置、指
定手段によって指定された範囲の中心位置、及び取得手
段によって取得されたレンズの特性に関連する情報に基
づいて、切り出し手段によって切り出されたデータが表
す画像を所定の大きさに拡大又は縮小する拡大縮小処
理、レンズに起因する画像の周縁部の明度の低下を補正
する周辺減光補正処理、及びレンズに起因する画像の鮮
鋭度の低下を補正するピントボケ補正処理の少なくとも
1つを行うようにしてもよい。
【0020】上記の拡大縮小処理を行った場合、画像中
の一部を切り出して所望のサイズに拡大又は縮小する所
謂トリミング処理を実現できる。なお、画像の拡大又は
縮小は、具体的には、例えば切り出したデータの画素数
(解像度)が、画像の出力形態(例えば記録材料への記
録、表示手段への表示、情報記憶媒体への画像データの
格納等)に応じた画素数(解像度)に一致するように、
切り出し手段によって切り出されたデータの画素数(解
像度)を変換することで実現できる。
【0021】また、処理対象の画像データが、比較的レ
ンズ性能の低いレンズ(例えばレンズ付きフィルムや他
の安価なカメラのレンズ等)を介して投影された画像を
表す画像データである場合、レンズ性能に起因する画像
の画質の劣化が問題となることがある(特に前述のトリ
ミング等を行うと画質の劣化が明瞭に視認される)。こ
のような場合に、請求項4に記載した各種の処理のう
ち、周辺減光補正処理やピントボケ補正処理を行うよう
にすれば、切り出し手段によって切り出されたデータが
表す画像の画質を向上させることができる。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、前記指定手段を介して指定される範囲に前記画
像切り出し不可の範囲が含まれないように、前記指定手
段を介して指定可能な範囲を制限する制限手段を更に備
えたことを特徴としている。
【0023】この請求項5の発明において、指定手段を
介して指定可能な範囲を制限することは、例えば指定手
段を介して指定された範囲に画像切り出し不可の範囲が
含まれていた場合に、表示手段にメッセージを表示した
りブザー音を鳴らすことで報知したり、或いは表示手段
に表示している画像に指定範囲を表す枠が重ねて描画さ
れることで範囲が指定される等の態様において、描画さ
れた枠を消去したり、画像切り出し不可の範囲を含む範
囲を描画できないように枠の描画を制限する等によって
実現できる。
【0024】これにより、例えばユーザが、画像から切
り出す範囲として、画像切り出し可能な範囲内でかつ画
像切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範囲との境
界部近傍の領域を含む範囲を指定する等の場合にも、画
像切り出し不可の範囲を含んだ範囲が誤って指定される
ことを防止することができ、ユーザによって指定される
切り出し範囲を、常に、画像切り出し不可の範囲を含ま
ない適正な範囲とすることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、指定手段を介して指定された範囲に前記画像切
り出し不可の範囲が含まれているか否かに拘わらず、前
記指定された範囲に応じて切り出し手段により画像デー
タから切り出されたデータを用いて画像を出力する画像
出力手段を更に備えたことを特徴としている。
【0026】切り出し手段によって画像データから切り
出されたデータは、例えば請求項6に記載したような画
像出力手段等により、画像として出力(例えば印画紙等
の記録材料への記録、ディスプレイ等の表示手段への表
示、CD−R等の情報記憶媒体へのデータの格納等)す
ることができる。
【0027】ここで、本発明に係る表示制御手段が、画
像データが表す画像のうち画像切り出し不可の範囲を除
外した範囲を表示させる場合、或いは、表示制御手段は
画像切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範囲とで
区別して画像を表示させ、指定手段を介して指定可能な
範囲が、請求項5に記載の制限手段により画像切り出し
不可の範囲が含まれないように制限される場合には、切
り出し手段によって切り出されるデータに画像切り出し
不可の範囲に相当するデータが含まれていないので、画
像出力手段は、切り出し手段により画像データから切り
出されたデータを単に用いて画像を出力すればよい。
【0028】一方、表示制御手段が画像切り出し可能な
範囲と画像切り出し不可の範囲とで区別して画像を表示
させ、かつ前述の制限手段が設けられていない場合に
は、切り出し手段によって切り出されるデータに画像切
り出し不可の範囲に相当するデータが含まれている可能
性がある。このような場合、画像出力手段は、切り出し
手段により画像データから切り出されたデータのうち画
像切り出し不可の範囲を含まないデータのみを用いて画
像を出力するように構成してもよいが、請求項6に記載
したように、指定手段を介して指定される範囲に画像切
り出し不可の範囲が含まれているか否かに拘わらず、指
定手段を介して指定された範囲に応じて切り出し手段に
より画像データから切り出されたデータを用いて画像を
出力するようにしてもよい。
【0029】請求項6の発明において、指定手段を介し
て指定される範囲に画像切り出し不可の範囲が含まれて
いた場合、少なくとも表示手段には画像切り出し可能な
範囲と画像切り出し不可の範囲とで区別して画像が表示
されているので、ユーザは、画像出力手段によって出力
される画像の一部に空白又は濃度値が不確定の部分が生
ずることは認識しているものの、所望の範囲が画像とし
て出力されることを優先して範囲を指定したものと判断
できる。請求項6の発明では、指定された範囲に画像切
り出し不可の範囲が含まれているか否かに拘わらず、前
記指定された範囲に応じて切り出されたデータを用いて
画像を出力するので、出力画像の一部に空白又は濃度値
が不確定の部分が生じたとしても所望の範囲を画像とし
て出力したい等の要求を満たすことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。まず本発明に係る画像
処理装置を含んで構成された、本実施形態に係るディジ
タルラボシステムについて説明する。
【0031】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、本発明に係る
画像処理装置としての画像処理部16、画像出力手段と
してのレーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0032】ラインCCDスキャナ14は、写真フィル
ム(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下、単に「写真フィルム」と称する)に
記録されているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処
理されることで可視化されたネガ画像又はポジ画像)を
読み取るためのものであり、例えば135サイズの写真
フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁
気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フ
ィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び22
0サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのフィルム
画像を読取対象とすることができる。ラインCCDスキ
ャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像を3ライン
カラーCCDで読み取り、R、G、Bの画像データを出
力する。
【0033】図2に示すように、ラインCCDスキャナ
14は作業テーブル30に取り付けられている。画像処
理部16は、作業テーブル30の下方側に形成された収
納部32内に収納されており、収納部32の開口部には
開閉扉34が取り付けられている。収納部32は、通常
は開閉扉34によって内部が隠蔽された状態となってお
り、開閉扉34が回動されると内部が露出され、画像処
理部16の取り出しが可能な状態となる。
【0034】また作業テーブル30には、奥側にディス
プレイ164が取り付けられていると共に、2種類のキ
ーボード166A、166Bが併設されている。一方の
キーボード166Aは作業テーブル30に埋設されてい
る。他方のキーボード166Bは、不使用時には作業テ
ーブル30の引出し36内に収納され、使用時には引出
し36から取り出されてキーボード166A上に重ねて
配置されるようになっている。キーボード166Bの使
用時には、キーボード166Bから延びるコード(信号
線)の先端に取り付けられたコネクタ(図示省略)が、
作業テーブル30に設けられたジャック37に接続され
ることにより、キーボード166Bがジャック37を介
して画像処理部16と電気的に接続される。
【0035】また、作業テーブル30の作業面30U上
にはマウス40が配置されている。マウス40は、コー
ド(信号線)が作業テーブル30に設けられた孔42を
介して収納部32内へ延設されており、画像処理部16
と接続されている。マウス40は、不使用時はマウスホ
ルダ40Aに収納され、使用時はマウスホルダ40Aか
ら取り出されて、作業面30U上に配置される。なお、
マウス40は本発明の指定手段に対応している。
【0036】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャンデータ)が入
力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって得ら
れた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば反射
原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像デー
タ、コンピュータで生成された画像データ等(以下、こ
れらをファイル画像データと総称する)を外部から入力
する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介して入力
したり、通信回線を介して他の情報処理機器から入力す
る等)ことも可能なように構成されている。
【0037】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の情報記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情
報処理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0038】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0039】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図3を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14から入力されるR、
G、Bのデータに対応してラインスキャナ補正部122
R、122G、122Bが設けられている。ラインスキ
ャナ補正部122R、122G、122Bは互いに同一
の構成であり、以下ではこれらを区別せずに「ラインス
キャナ補正部122」と総称する。
【0040】ラインスキャナ補正部122は、ラインC
CDが写真フィルムを読み取ることによってラインCC
Dスキャナ14からスキャンデータが入力されると、入
力されたスキャンデータから各画素毎に対応するセルの
暗出力レベルを減ずる暗補正、暗補正を行ったデータを
写真フィルムの濃度を表すデータに対数変換する濃度変
換、写真フィルムを照明する光の光量むらに応じて前記
濃度変換を行ったデータを画素単位で補正するシェーデ
ィング補正、該シェーディング補正を行ったデータのう
ち入射光の光量に正確に対応した信号が出力されないセ
ル(所謂欠陥画素)のデータを周囲の画素のデータから
補間して新たに生成する欠陥画素補正の各処理を順に行
う。
【0041】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、ラインスキャ
ナ補正部122で前記各処理が施されたデータは、スキ
ャンデータとしてセレクタ132に入力される。また、
セレクタ132の入力端は入出力コントローラ134の
データ出力端にも接続されており、入出力コントローラ
134からは、外部から入力されたファイル画像データ
がセレクタ132に入力される。セレクタ132の出力
端は入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部
136A、136Bのデータ入力端に各々接続されてい
る。セレクタ132は、入力された画像データを、入出
力コントローラ134、イメージプロセッサ部136
A、136Bの各々に選択的に出力可能とされている。
【0042】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分以上のフィルム画像の画像データを
記憶可能な容量を有しており、セレクタ132から入力
された画像データは、メモリコントローラ138によ
り、3個のフレームメモリ142の何れかに記憶され
る。
【0043】本実施形態に係るイメージプロセッサ14
0は、図4に示すように、トリミング処理部140A、
LF収差補正部140B、その他の画像処理部140C
が順に接続されて構成されており、フレームメモリ14
2(図4ではファインスキャンメモリ142と表記)に
記憶された画像データを取込み、オートセットアップエ
ンジン144(後述)によって各画像毎に決定された処
理条件に従って種々の画像処理を行う。
【0044】すなわち、トリミング処理部140Aは、
入力された画像データが表す画像のうち、指定されたト
リミング範囲に対応する画像部のみを出力画像として出
力する、所謂トリミングを行うために、入力された画像
データから、指定されたトリミング範囲に対応する画像
部の画像データを切り出すトリミング処理を行う。なお
トリミング処理部140Aは、トリミングが指示された
特定の画像の画像データについてのみ、上記のトリミン
グ処理を行う(トリミングは、通常、画像出力の再依頼
時に実行が指示される)。
【0045】またLF収差補正部140Bは、処理対象
の画像データが、レンズ付きフィルム(LFともいう)
によって写真フィルムに撮影記録されたフィルム画像を
表す画像データである場合に起動され、レンズ付きフィ
ルムのレンズの特性に起因する画質低下を補正する各種
の補正処理(詳しくは、レンズの周辺減光に起因する画
像の周縁部の明度低下を補正する周辺減光補正処理、レ
ンズの歪曲収差に起因する画像の幾何学的歪みを補正す
る歪曲収差補正処理、レンズの倍率色収差に起因する画
像の色にじみを補正する倍率色収差補正処理等、以下こ
れらの補正処理を「LF収差補正処理」と称する)を行
う。なお、このLF収差補正処理については後述する。
LF収差補正部140Bは本発明の処理手段(より詳し
くは、請求項2及び請求項4に記載の処理手段)に対応
している。
【0046】また、画像処理部140Cで実行される画
像処理としては、例えば画像の拡大縮小、階調変換、色
変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパ
ートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調
するハイパーシャープネス処理等の出力画像の画質向上
のための画像処理(標準画像処理)が挙げられる。ま
た、画調を意図的に変更する画像処理(例えば出力画像
をモノトーンに仕上げる画像処理、出力画像をポートレ
ート調に仕上げる画像処理、出力画像をセピア調に仕上
げる画像処理等)や、画像を加工する画像処理(例えば
原画像中に存在する人物を主画像上で細身に仕上げるた
めの画像処理等)等のように、個々の画像(或いは1本
の写真フィルムに記録された画像群等の複数の画像)を
単位として選択的に実行すべき非標準の画像処理も実行
可能に画像処理部140Cを構成してもよい。
【0047】イメージプロセッサ140は入出力コント
ローラ134に接続されており、画像処理を行った画像
データは、フレームメモリ142に一旦記憶された後
に、所定のタイミングで入出力コントローラ134へ出
力される。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上
述したイメージプロセッサ部136Aと同一の構成であ
るので説明を省略する。
【0048】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる
解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像
度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、フ
ィルム画像の濃度が非常に低い場合(例えばネガフィル
ムにおける露光アンダのネガ画像)にも、ラインCCD
で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取条件
(写真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長域毎
の光量、ラインCCDの電荷蓄積時間)で写真フィルム
の全面の読み取りが行われる。このプレスキャンによっ
て得られたデータ(プレスキャンデータ)は、セレクタ
132から入出力コントローラ134へ出力される。
【0049】入出力コントローラ134にはオートセッ
トアップエンジン144が接続されている。オートセッ
トアップエンジン144は、CPU146、RAM14
8(例えばDRAM)、ROM150(例えば記憶内容
を書換え可能なROM)、入出力ポート152を備え、
これらがバス154を介して互いに接続されて構成され
ている。入出力コントローラ134から出力されたプレ
スキャンデータは、図4に示すプレスキャンメモリ13
5に一旦記憶された後に、オートセットアップエンジン
144におけるセットアップ演算処理、及びパーソナル
コンピュータ158(後述)におけるシミュレーション
画像表示処理に供せられる。なお、プレスキャンメモリ
135としては、実際にはオートセットアップエンジン
144のRAM148、又はパーソナルコンピュータ1
58(後述)のメモリ162が使用される。
【0050】図4は、オートセットアップエンジン14
4のCPU146によって実現される各種機能のうち、
セットアップ演算処理を行う機能をセットアップ演算部
144Aとして示している。このセットアップ演算部1
44Aは、以下のようにしてセットアップ演算処理を行
う。すなわち、セットアップ演算部144Aは、入出力
コントローラ134から入力されたプレスキャンデータ
に基づいてフィルム画像のコマ位置を判定し、写真フィ
ルム上のフィルム画像記録領域に対応するデータ(プレ
スキャン画像データ)を抽出する。また、プレスキャン
画像データに基づいて、フィルム画像のサイズを判定す
ると共に濃度等の画像特徴量を演算し、プレスキャンを
行った写真フィルムに対し、ラインCCDスキャナ14
が比較的高解像度での再度の読み取り(以下、ファイン
スキャンという)を行う際の読取条件を決定する。そし
てコマ位置及び読取条件をラインCCDスキャナ14に
出力する。
【0051】また、セットアップ演算部144Aは、複
数コマ分のフィルム画像のプレスキャン画像データに基
づいて、ラインCCDスキャナ14がファインスキャン
を行うことによって得られる画像データ(ファインスキ
ャン画像データ)に対する画像処理の処理条件を演算に
より自動的に決定し、決定した処理条件をイメージプロ
セッサ部136のイメージプロセッサ140へ出力す
る。この画像処理の処理条件の決定は、撮影時の露光
量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシーンを撮
影した複数のフィルム画像が有るか否か判定し、類似の
シーンを撮影した複数のフィルム画像が有った場合に
は、これらのフィルム画像に対する画像処理の処理条件
が同一又は近似するように決定する。
【0052】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、ディスプレイ等の
表示手段への表示に用いるのか、情報記録媒体に格納す
るのか等によっても変化する。画像処理部16には2つ
のイメージプロセッサ部136A、136Bが設けられ
ているので、例えば、画像データを印画紙への画像の記
録に用いると共に外部へ出力する等の場合には、セット
アップ演算部144Aは各々の用途毎にセットアップ演
算を行って各用途毎に最適な処理条件を各々決定し、イ
メージプロセッサ部136A、136Bへ出力する。こ
れにより、イメージプロセッサ部136A、136Bで
は、同一のファインスキャン画像データに対し、互いに
異なる処理条件で画像処理が行われる。
【0053】更に、セットアップ演算部144Aは、入
出力コントローラ134から入力されたフィルム画像の
プレスキャン画像データに基づいて、レーザプリンタ部
18で印画紙に画像を記録する際のグレーバランス等を
規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザプリン
タ部18に記録用画像データ(後述)を出力する際に同
時に出力する。また、オートセットアップエンジン14
4は、外部から入力されるファイル画像データに対して
も、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算により
決定する。
【0054】また、オートセットアップエンジン144
のROM150には、先に述べたLF収差補正処理で用
いられるLF収差補正データが、各種のレンズ付きフィ
ルムに用いられるレンズの種類毎に予め記憶されてい
る。本実施形態に係るLF収差補正データは、周辺減光
補正データ、歪曲収差補正データ、及び倍率色収差補正
データの3種類の補正データから構成されている。これ
らの補正データは、レンズの特性に関連する情報に対応
しており、これらのデータを記憶しているROM150
は本発明に係る取得手段に対応している。LF収差補正
データは、本発明に係るレンズの特性に関連する情報に
対応しており、ROM150は、図4に示すLF収差デ
ータ記憶部144B(記憶手段)としての機能を備えて
いる。
【0055】なお、周辺減光補正データは、レンズの周
辺減光による画像の周縁部の明度の低下を補正する周辺
減光補正に使用されるデータであり、レンズの周辺減光
に起因するフィルム画像上の各位置での受光量(露光
量)の変動を各種レンズについて各々測定した結果に基
づいて各種レンズ毎に設定されている。本実施形態で
は、周辺減光補正データとして、周辺減光補正に用いる
補正露光量演算式(次の(1)式参照)の係数a1 、a
2 、a3 を採用している。
【0056】 補正露光量logE(r)=a1 r+a2 2 +a3 3 …(1) 但し、rは画像の中心位置からの距離を表している。画
像の角部を原点とするxy座標系(図5(A)参照)で
表した画像上の任意の画素の座標値(x,y)、及び画
像の中心位置(xP0,yP0)を原点(=(0,0))とす
るxP P 座標系(図5(B)参照)で表した画像上の
任意の画素の座標値(xP ,yP )と、前述の距離rと
の間には、次の(2)式に示す関係がある。
【0057】 r=√(xP 2 +yP 2 )=√((x−xP02 + (y−yP0)2 ) …(2) 周辺減光補正データ(補正露光量演算式の係数a1 、a
2 、a3 )は、各種レンズを用いたときのフィルム画像
上の各位置での露光量の変動が補正されるように各種レ
ンズ毎に設定されている。
【0058】また歪曲収差補正データは、レンズの歪曲
収差に起因する画像の幾何学的歪みを補正する歪曲収差
補正に用いるデータであり、レンズの歪曲収差に起因す
るフィルム画像上の各位置での画素位置の変化方向及び
変化量を各種レンズについて各々測定した結果に基づい
て各種レンズ毎に設定されている。本実施形態では、基
準色としてGを採用し、歪曲収差補正データとして、レ
ンズの歪曲収差に起因するフィルム画像上の各位置にお
けるGについての画素位置の変化量(歪曲収差量)の測
定結果をx方向(写真フィルムの長手方向)とy方向
(x方向に直交する方向)に分解し、画像上の各位置に
おける歪曲収差量を、xP P 座標系を基準として、x
方向の歪曲収差量Dx(xP ,yP )及びy方向の歪曲
収差量Dy(xP ,yP )で表すデータを用いている。
【0059】また、倍率色収差補正データは、レンズの
倍率色収差に起因する画像の色にじみを補正する倍率色
収差補正に用いるデータであり、レンズの倍率色収差に
起因するフィルム画像上の各位置での基準色の画素位置
に対する非基準色の画素位置の変化方向及び変化量を各
種レンズについて各々測定した結果に基づいて各種レン
ズ毎に設定されている。
【0060】本実施形態では、非基準色としてR及びB
を採用し、Rの倍率色収差補正データとして、レンズの
倍率色収差に起因するフィルム画像上の各位置におけ
る、Gに対するRの画素位置の変化量(倍率色収差量)
の測定結果をx方向とy方向に分解し、画像上の各位置
におけるRの倍率色収差量を、xP P 座標系を基準と
して、Rのx方向の倍率色収差量ΔRx(xP ,yP
及びRのy方向の倍率色収差量ΔRy(xP ,yP )で
表すデータを用いている。また、Bの倍率色収差補正デ
ータとして、レンズの倍率色収差に起因するフィルム画
像上の各位置における、Gに対するBの画素位置の変化
量(倍率色収差量)の測定結果をx方向とy方向に分解
し、画像上の各位置におけるBの倍率色収差量を、xP
P 座標系を基準として、Bのx方向の倍率色収差量Δ
Bx(xP ,yP )及びBのy方向の倍率色収差量ΔB
y(xP ,yP )で表すデータを用いている。
【0061】更に、オートセットアップエンジン144
のCPU146は、画像出力の再依頼時に特定の画像に
対してトリミングが指示されると、オペレータによって
トリミング範囲を指定させるために、トリミングが指示
された画像の画像データ(ファインスキャン画像デー
タ)をフレームメモリ(ファインスキャンメモリ)14
2から取り込み、取り込んだ画像データの解像度をプレ
スキャン画像データと同等の解像度になるように低下さ
せる解像度変換を行う。なお、図4では、上記の解像度
変換を行う機能を解像度変換部144Cとして示してい
る。
【0062】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0063】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164、キーボー
ド166(図2のキーボード166A及びキーボード1
66Bに対応)、マウス40(図2も参照)、ハードデ
ィスク168、CD−ROMドライバ170、搬送制御
部172、拡張スロット174、画像圧縮/伸長部17
6を備えており、これらがバス178を介して互いに接
続されて構成されている。なお、ディスプレイ164は
本発明に係る表示手段に対応している。
【0064】図4は、パーソナルコンピュータ158の
CPU160によって実現される各種機能のうち、シミ
ュレーション画像表示処理に関する機能を、機能毎に複
数のブロック(すなわち、画像データ処理部158A、
画像表示部158B及びキー補正入力部158C)に分
けて示している。
【0065】画像データ処理部158Aは、セットアッ
プ演算部144Aによってプレスキャンデータから抽出
されプレスキャンメモリ135に再記憶されたプレスキ
ャン画像データをプレスキャンメモリ135から取込む
と共に、セットアップ演算部144Aによって決定され
た画像処理の処理条件を取込み、取り込んだ処理条件に
基づき、ファインスキャン画像データを対象としてイメ
ージプロセッサ140で行われる画像処理と等価な画像
処理をプレスキャン画像データに対して行ってシミュレ
ーション画像データを生成する。なお、トリミングを行
う場合には、解像度変換部144Cによって解像度が低
下された画像データを取り込み(図4の破線参照)、上
記と同様にしてシミュレーション画像データを生成す
る。
【0066】画像表示部158Bはディスプレイ164
を含んで構成されており、プレスキャン画像データ処理
部158Aによって生成されたシミュレーション画像デ
ータを、ディスプレイ164に画像を表示するための信
号に変換し、該信号に基づいてディスプレイ164にシ
ミュレーション画像を表示する。
【0067】また、キー補正入力部158Cはキーボー
ド166及びマウス40を含んで構成されており、ディ
スプレイ164に表示されたシミュレーション画像に対
しオペレータによって画質等の検定が行われ、検定結果
として処理条件の修正を指示する情報がキーボード16
6を介して入力されると、該情報をオートセットアップ
エンジン144(のセットアップ演算部144A)へ出
力する。これにより、セットアップ演算部144Aでは
画像処理の処理条件の再演算等の処理が行われる。ま
た、キー補正入力部158Cは、トリミングを行うため
に、マウス40が操作されてトリミング範囲が指定され
ると、指定されたトリミング範囲を表す情報をオートセ
ットアップエンジン144(のセットアップ演算部14
4A)へ出力する。
【0068】一方、搬送制御部172は、ラインCCD
スキャナ14にセットされるフィルムキャリア38に接
続されており、フィルムキャリア38による写真フィル
ムの搬送を制御する。また、フィルムキャリア38にA
PSフィルムがセットされた場合には、フィルムキャリ
ア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情報
(例えばプリントサイズ等)が入力される。
【0069】また、メモリカード等の情報記憶媒体に対
してデータの読出し/書込みを行うドライバ(図示省
略)や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御
装置は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピ
ュータ158に接続される。入出力コントローラ134
から外部への出力用の画像データが入力された場合に
は、前記画像データは拡張スロット174を介して画像
ファイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)
に出力される。また、拡張スロット174を介して外部
からファイル画像データが入力された場合には、入力さ
れたファイル画像データは、オートセットアップエンジ
ン144を介して入出力コントローラ134へ出力され
る。この場合、入出力コントローラ134では入力され
たファイル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0070】(作用)次に本実施形態の作用として、ま
ず、或る写真フィルムについて画像出力処理が最初に依
頼された場合(所謂同時プリントと同様に、写真フィル
ムの現像及び写真フィルムに記録されている画像の出力
が依頼された場合)の処理について説明する。最初の画
像出力処理時には、処理対象の写真フィルムは、図示し
ないフィルムプロセッサによって現像等の処理が行わ
れ、フィルム画像が可視化された後にラインCCDスキ
ャナ14にセットされ、フィルム画像の読み取りが行わ
れる。
【0071】先にも説明したように、写真フィルムに記
録されているフィルム画像に対し、ラインCCDスキャ
ナ14は読み取りを2回行う(プレスキャン及びファイ
ンスキャン)。処理対象(読取対象)の写真フィルムの
全面に対し、ラインCCDスキャナ14によりプレスキ
ャンが行われ、ラインCCDスキャナ14から画像処理
部16にプレスキャンデータが入力されると、入力され
たプレスキャンデータに対し、ラインスキャナ補正部1
22によって暗補正、濃度変換、シェーディング補正、
欠陥画素補正の各処理が施される。
【0072】ラインスキャナ補正部122から出力され
たプレスキャンデータは、セレクタ132を介してプレ
スキャンメモリ135に一旦記憶された後にオートセッ
トアップエンジン144に取り込まれ、オートセットア
ップエンジン144(のセットアップ演算部144A)
及びパーソナルコンピュータ158(のプレスキャン画
像データ処理部158A及び画像表示部158B)でプ
レスキャン処理が実行される。以下、写真フィルムに対
する最初の画像出力処理時に実行されるプレスキャン処
理について、図6のフローチャートを参照して説明す
る。なお、図6は単一のフィルム画像に対するプレスキ
ャン処理の流れを示したものであるが、実際には、同一
の写真フィルムに記録された複数のフィルム画像に対
し、以下で説明するプレスキャン処理が並行して行われ
る。
【0073】ステップ300では、プレスキャンメモリ
135から取り込んだプレスキャンデータに基づき、写
真フィルムに記録されているフィルム画像の画面位置
(コマ位置)を判定する。この画面位置の判定は、写真
フィルムの搬送方向(写真フィルムの長手方向)に沿っ
た両側(上流側及び下流側)、及び搬送方向と直交する
写真フィルムの幅方向に沿った両側について、エッジ位
置(画像外縁の位置)を各々判定することで行うことが
できる。
【0074】フィルム長手方向両側のエッジ位置の判定
は、例えば本願出願人が特開平8−304932号公
報、特開平8−304933号公報、特開平8−304
934号公報、特開平8−304935号公報で提案し
ているように、プレスキャンデータが表す各画素毎の濃
度値に基づき、各画素毎にフィルム長手方向に沿った濃
度変化値を各々演算し、各画素のフィルム長手方向に沿
った濃度変化値をフィルム幅方向に沿ったライン単位で
積算し、各ライン毎の積算値を比較することで行うこと
ができる。フィルム幅方向両側のエッジ位置の判定につ
いても、上記と同様に、各画素毎にフィルム幅方向に沿
った濃度変化値を各々演算し、各画素のフィルム幅方向
に沿った濃度変化値をフィルム長手方向に沿ったライン
単位で積算し、各ライン毎の積算値を比較することで行
うことができる。また、写真フィルム22がAPSフィ
ルムであれば、パーフォレーションが穿設されている位
置からエッジが存在している可能性がある領域を探索範
囲として設定し、該探索範囲内でエッジを探索すること
で、エッジ位置の判定に要する時間を短縮することも可
能である。
【0075】ステップ302では、上記で判定した画面
位置に基づいて、プレスキャンデータから1コマ分のフ
ィルム画像に対応する画像データ(プレスキャン画像デ
ータ)の切り出しを行う。また、ステップ304では、
プレスキャンデータから切り出したプレスキャン画像デ
ータに基づいて、切り出したプレスキャン画像データに
対応する特定のフィルム画像の濃度等の各種の画像特徴
量を演算し、演算した画像特徴量に基づいて、ラインC
CDスキャナ14が前記特定のフィルム画像のファイン
スキャンを行う際の読取条件を演算する。
【0076】次のステップ306では、画像データに対
して歪曲収差補正や倍率色収差補正等のLF収差補正を
行うか否か判定する。本実施形態では、処理対象の画像
データが、レンズ付きフィルムによって写真フィルムに
撮影記録されたフィルム画像を表す画像データである場
合にのみLF収差補正処理を行うようにしている。処理
対象の画像データが、レンズ付きフィルムによって写真
フィルムに撮影記録されたフィルム画像を表す画像デー
タか否かの判断は、レンズ付きフィルムとして使用され
た写真フィルムが、レンズ付きフィルムのボディ内に収
容されている状態で画像処理システムに持ち込まれるこ
とから、例えばレンズ付きフィルムのボディから写真フ
ィルムを取り出す際に、レンズ付きフィルムの種類を判
断し、現在市場に多数種出回っているレンズ付きフィル
ムの何れによって画像が撮影されたかを表すマークを写
真フィルムに付与するか、或いは磁気層が形成されたフ
ィルムであれば前記マークと同様の情報を表す識別コー
ドを磁気層に記録しておき、前記マークの有無や前記識
別コードの記録の有無を検知することで行うことができ
る。またレンズ付きフィルムの製造時に、レンズ付きフ
ィルムとして用いられる写真フィルムに前記マークを付
与しておくか、或いは識別コードを磁気層に記録してお
くようにしてもよい。
【0077】ステップ306の判定が否定された場合に
はステップ308へ移行し、フィルム画像のサイズ及び
出力画像(印画紙に記録する画像、又はディスプレイに
表示する画像、又は情報記録媒体に格納する画像データ
が表す画像)のサイズに応じて、ファインスキャン画像
データに対する拡大/縮小処理における拡大縮小倍率を
設定し、ステップ326へ移行する。また、ステップ3
06の判定が肯定された場合にはステップ310へ移行
し、ステップ310〜324でプレスキャン画像データ
に対するLF補正処理を行う。
【0078】すなわち、ステップ310では、ステップ
302で切り出したプレスキャン画像データに基づいて
画像の中心位置を演算する。画像の中心位置の演算は、
例えばx方向(写真フィルムの長手方向:図5(A)参
照)に沿ったプレスキャン画像データの画素数x0 、
y方向(写真フィルムの幅方向:図5(A)参照)に沿
ったプレスキャン画像データの画素数y0 を演算し、
画像の中心位置の画素として、フィルム画像の角部(図
5(A)に示す原点)に相当する画素から、x方向に
(x0 /2)番目、y方向に(y0 /2)番目の画
素(図5(A)に示す座標(xP0,yP0)の画素:xP0
=x0 /2,yP0=y0 /2)を抽出することで行うこ
とができる。
【0079】次のステップ312では、プレスキャン画
像データが表すフィルム画像の撮影に用いられたレンズ
の種類を判定する。このレンズの種類は、先に説明した
マーク又は識別コードを読み取って写真フィルムに画像
を撮影記録したレンズ付きフィルムの種類を判断するこ
とで判定することができる。ステップ314では、ステ
ップ312で判定したレンズ種に対応する周辺減光補正
データを取り込み、取り込んだ周辺減光補正データを用
い、前出の(1)式に従って周辺減光補正を行う。
【0080】この周辺減光補正では、各画素のデータに
対して以下の処理が各々行われる。すなわち、まず処理
対象の画素のxy座標系での座標値(x,y)、及びス
テップ310で画像の中心位置として抽出された画素の
座標値(xP0,yP0)を前出の(2)式に各々代入し、
処理対象の画素の画像中心からの距離rを演算する。次
に、距離rを先に取り込んだ周辺減光補正データ(係数
1 、a2 、a3 )と共に(1)式に代入し、補正露光
量logEを求める。そして、写真フィルムの露光量−
濃度特性に基づいて補正露光量logEを補正濃度値に
変換し、処理対象の画素の濃度値を補正濃度値分だけシ
フトする。これにより、レンズの周辺減光に起因する画
像の周縁部の明度の低下が補正される。
【0081】なお、(2)式の演算は、ステップ310
で演算された画像の中心位置を基準として各画素の座標
値(x,y)を規格化することに相当し、画像の中心位
置を基準として周辺減光補正が行われるので、レンズの
周辺減光に起因する画像の周縁部の明度の低下を高精度
に補正することができる。
【0082】次のステップ316〜322ではプレスキ
ャン画像データに対して歪曲収差補正及び倍率色収差補
正を行う。すなわち、ステップ316ではステップ31
2で判定したレンズ種に対応する歪曲収差補正データ及
び倍率色収差補正データを取り込み、次のステップ31
8では、取り込んだ歪曲収差補正データ及び倍率色収差
補正データに基づいて、プレスキャン画像データの各画
素のデータに対し、本来の画素位置(レンズの歪曲収差
及び倍率色収差が無い場合の画素位置)をR、G、B毎
に演算する。
【0083】この演算は、ステップ310で演算された
画像の中心位置を基準として、各画素の座標値(x,
y)をxP P 座標系(図5(B)参照)での座標値
(xP ,yP )に変換(xP =x−xP0、yP =y−y
P0:すなわち規格化)し、規格化後の座標値が(xP
P )の画素に対し、座標(xP ,yP )をキーにして
対応する歪曲収差量Dx(xP ,yP )、Dy(xP
P )、倍率色収差量ΔRx(xP ,yP )、ΔRy
(xP ,yP )、ΔBx(xP ,yP )、及びΔBy
(xP ,yP )を検索し、座標(xP ,yP )の画素の
R、G、B各色の濃度値を表すデータR(xP
P )、G(xP ,yP )、B(xP ,yP )の座標
を、次の(3)式〜(5)式に従って変換することによ
って成される。
【0084】 R(xPR,yPR)←R(xP ,yP ) …(3) 但し、xPR=xP +ΔRx(xP ,yP )+Dx(xP ,yP ) yPR=yP +ΔRy(xP ,yP )+Dy(xP ,yP ) G(xPG,yPG)←G(xP ,yP ) …(4) 但し、xPG=xP +Dx(xP ,yP ) yPG=yP +Dy(xP ,yP ) B(xPB,yPB)←B(xP ,yP ) …(5) 但し、xPB=xP +ΔBx(xP ,yP )+Dx(xP ,yP ) yPB=yP +ΔBy(xP ,yP )+Dy(xP ,yP
【0085】ところで、レンズ付きフィルムによって写
真フィルムに撮影記録されたフィルム画像は、歪曲収差
によって図7(A)に示すような幾何学的歪み(所謂糸
巻型の歪み)が生ずる。なお、図7は多数の線が格子状
に配置された画像をレンズ付きフィルムによって写真フ
ィルムに撮影記録した場合を例として示している。上記
のような幾何学的歪みが生じている画像に対して歪曲収
差補正を行ったとすると、図7(B)に示すように画像
の外縁の形状は所謂樽型となり、濃度値が不定の領域
(図7(B)において画像の4隅付近に白抜きで示して
いる空白又は濃度が不確定の領域:以下、画欠け領域と
いう)が生ずる。このため、歪曲収差補正を行った場合
には、歪曲収差補正後の画像データから、出力画像中に
画欠け領域が含まれないように、出力画像として用いる
画像データ(例えば図7(B)に一点鎖線で示す範囲の
画像データ)を切り出し、切り出した画像データに対し
て出力画像のサイズに応じた拡大縮小処理を行う必要が
ある。
【0086】画欠け領域の大きさ(画欠け量)はレンズ
の歪曲収差の大きさによって変化する。このため、次の
ステップ320では、先に取り込んだ歪曲収差量Dx,
Dyに基づいて画欠け量を演算する。そして、次のステ
ップ322では、ステップ320で演算した画欠け量及
びディスプレイ164に表示する画像処理の処理条件等
の検定用のシミュレーション画像のサイズに基づいて拡
大縮小率を設定し、設定した拡大縮小率に従って補間・
拡大縮小処理を行う。
【0087】先のステップ318では、レンズの歪曲収
差及び倍率色収差に応じて画像データの各画素の座標を
変換しているので、座標変換後の画像データが表す各画
素の位置は、格子点位置に対してずれていることが殆ど
である。このため、補間・拡大縮小処理では、ステップ
318の座標変換を経た画像データに対し、先に設定し
た拡大縮小率に従ってシミュレーション画像のサイズに
応じた拡大縮小処理を行った後に、格子点位置に位置し
ている画素のR、G、B毎の濃度値を、拡大縮小処理後
の画像データが表す画像上で、前記格子点位置の周囲に
位置している画素のR、G、B毎の濃度値から補間演算
によって求める。
【0088】上記では、画像の中心位置を基準として各
画素の座標値(x,y)を規格化することにより、画像
の中心位置を基準として歪曲収差・倍率色収差補正を行
っているので、レンズの歪曲収差及び倍率色収差補正に
よる幾何学的歪み及び色にじみが高精度に補正され、更
に画欠け領域を除去する拡大縮小処理が行われた画像デ
ータが得られる。
【0089】なお、ファインスキャン画像データに対す
る拡大縮小率は、出力画像のサイズによっても変化す
る。このため、次のステップ324では、フィルム画像
のサイズ及び出力画像のサイズから求まる本来の拡大縮
小率をステップ320で演算した画欠け量に応じて修正
することにより、ファインスキャン画像データに対する
補間・拡大縮小処理における拡大縮小率を設定する。
【0090】次のステップ326では、プレスキャン画
像データに基づいて、フィルム画像の各種の画像特徴量
を演算し、演算した画像特徴量に基づいて、ファインス
キャン画像データ)に対する画像処理の処理条件を決定
し、プレスキャンメモリ135を介してパーソナルコン
ピュータ158にプレスキャン画像データを転送すると
共に、ファインスキャン画像データに対する画像処理の
処理条件をパーソナルコンピュータ158に転送する。
【0091】これにより、パーソナルコンピュータ15
8では次のステップ328以降で画像検定処理を行う。
すなわち、プレスキャン画像データ処理部158Aで
は、オートセットアップエンジン144から転送された
画像処理の処理条件に基づき、ファインスキャン画像デ
ータを対象としてイメージプロセッサ140で実行され
る画像処理と等価な画像処理をプレスキャン画像データ
に対して行ってシミュレーション画像データを生成する
(ステップ328)。また、画像表示部158では、プ
レスキャン画像データ処理部158Aで生成されたシミ
ュレーション画像データに基づいてイメージプロセッサ
140での画像処理実行後のファインスキャン画像デー
タを用いてプリントを作成した場合の仕上がりを表すシ
ミュレーション画像をディスプレイ164に表示する
(ステップ330)。
【0092】ディスプレイ164にシミュレーション画
像が表示されると、オペレータはシミュレーション画像
を目視で確認し、シミュレーション画像の画質が適正か
否か(すなわちオートセットアップエンジン144で演
算された画像処理の処理条件が適正か否か)を検定し、
検定結果を表す情報をキーボード166を介して入力す
る。次のステップ332では、検定結果を表す情報とし
て、処理条件の修正を指示する情報がオペレータから入
力されたか否か判定する。
【0093】オペレータから、画像処理の処理条件の修
正を指示する情報が入力された場合には、ステップ33
2の判定が肯定されてステップ334へ移行し、入力さ
れた修正指示に応じた処理条件の修正をオートセットア
ップエンジン144によって行わせた後にステップ32
8に戻る。これにより、ディスプレイ164には、入力
された修正指示に応じて修正されたシミュレーション画
像が再表示される。再表示された特定のシミュレーショ
ン画像をオペレータが目視で確認することにより、オペ
レータは先に入力した修正情報の内容が適正か否かを容
易に判断できる。そして、オペレータが検定合格を表す
情報を入力すると、ステップ332の判定が否定され、
画像検定処理、すなわちプレスキャン処理を終了する。
【0094】一方、写真フィルムに対するプレスキャン
を完了すると、ラインCCDスキャナ14では、写真フ
ィルムを個々のフィルム画像毎に読み取るファインスキ
ャンを行う。このファインスキャンに際しては、個々の
フィルム画像に対する読取条件がオートセットアップエ
ンジン144からラインCCDスキャナ14に通知さ
れ、ラインCCDスキャナ14は、通知された読取条件
に従って個々のフィルム画像の読み取り(ファインスキ
ャン)を行う。
【0095】また各フィルム画像に対する画像処理の処
理条件については、ラインCCDスキャナ14から各フ
ィルム画像のファインスキャン画像データが入力される
際にオートセットアップエンジン144からイメージプ
ロセッサ140に通知される。イメージプロセッサ14
0は、入力された各フィルム画像のファインスキャン画
像データに対し、前記通知された処理内容の画像処理を
各々行う。
【0096】ここで、ラインCCDスキャナ14にセッ
トされている写真フィルムが、レンズ付きフィルムによ
って画像が撮影記録された写真フィルムであった場合に
は、イメージプロセッサ140のLF収差補正部140
Bは、ファインスキャン画像データに対し、先に説明し
たプレスキャン処理のステップ310〜318と同様の
処理を行い、イメージプロセッサ140の画像処理部1
40Cは、ファインスキャン画像データに対し、先に説
明したステップ324で演算された拡大縮小率を用い、
ステップ322で説明した補間・拡大縮小処理と同様の
拡大縮小処理を行う。これにより、画像の中心位置を基
準として、レンズの周辺減光による画像の周縁部の明度
の低下、レンズの歪曲収差及び倍率色収差補正による幾
何学的歪み及び色にじみが高精度に補正され、かつ画欠
け領域が除去されると共に出力画像のサイズに合致する
ように拡大縮小処理が行われた画像データが得られる。
【0097】イメージプロセッサ140に入力されたフ
ァインスキャン画像データは、画像処理部140Cにお
いて、上記の拡大縮小処理以外にも各種の画像処理が行
われた後に、出力用画像データとしてイメージプロセッ
サ140から出力される。この出力用画像データは、レ
ーザプリンタ部18における印画紙への画像の記録に用
いられるか、又はディスプレイ164への画像の表示に
用いられるか、又は拡張スロット174を介してメモリ
カード等の情報記憶媒体に格納される。
【0098】次に、個々の写真フィルムに対してn回目
(但しn≧2)の画像出力処理が依頼された場合に、ラ
インCCDスキャナ14におけるファインスキャン及び
ラインCCDスキャナ14からイメージプロセッサ14
0へのファインスキャン画像データの入力と並行してオ
ートセットアップエンジン144及びパーソナルコンピ
ュータ158で実行されるファインスキャン処理につい
て、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、
図8についても単一のフィルム画像に対するファインス
キャン処理の流れを示したものであるが、実際には、同
一の写真フィルムに記録された複数の画像に対し、以下
で説明するファインスキャン処理が順に行われる。
【0099】ステップ350では、処理対象の画像に対
してトリミングの実行が指示されているか否かを、オー
トセットアップエンジン144のCPU146(セット
アップ演算部144A)によって判定する。この判定が
否定された場合にはステップ386へ移行し、処理対象
の画像のファインスキャン画像データに対する画像処理
の処理条件(画像の中心位置の座標を含む)をイメージ
プロセッサ部136に通知し、処理を終了する。
【0100】なお、この処理条件は、例えばファインス
キャンに先立ってプレスキャンを再度行い、再度のプレ
スキャンによって得られた画像データに基づき演算によ
って決定することができる。また、最初の画像出力処理
時に決定した処理条件を所定の情報記憶媒体に記憶して
おき、n回目の画像出力処理時に前記情報記憶媒体から
処理条件を取り込むことで処理条件を取得するようにし
てもよい。この場合、n回目の画像出力処理時にプレス
キャンを省略することができる。処理条件を記憶する情
報記憶媒体としては、例えばディジタルラボシステム1
0が内蔵している情報記憶媒体(ハードディスク168
等)、遠隔地に配設され通信回線を介して接続された情
報記憶媒体、写真フィルム又は該写真フィルムを収容す
るカートリッジに設けられた情報記憶部等を用いること
ができる。
【0101】一方、ステップ350の判定が肯定された
場合にはステップ352へ移行し、フレームメモリ14
2から画像データ(ファインスキャン画像データ)を取
り込み、解像度がプレスキャン画像データの解像度と同
等になるように解像度変換を行い(この処理は解像度変
換部144Cに対応している)、解像度変換を行った画
像データをパーソナルコンピュータ158へ転送する。
次のステップ354では、処理対象の画像の画像データ
に対し、イメージプロセッサ140でLF収差補正が行
われるか否か判定する。このステップ354は、先に説
明したステップ306(図6参照)と同様にして判定す
ることができる。
【0102】この判定が否定された場合にはステップ3
72へ移行し、パーソナルコンピュータ158(の画像
表示部158B)により、ディスプレイ164に処理対
象の画像を表示すると共に、トリミング範囲の指定を要
請するメッセージをディスプレイ164に表示する。こ
の場合、ディスプレイ164には処理対象の画像の全面
が表示される。また、ステップ354の判定が肯定され
た場合にはステップ356へ移行し、先に説明したステ
ップ312、316、320(図6参照)と同様にし
て、処理対象の画像の撮影に用いられたレンズの種類を
判定し(ステップ356)、判定したレンズ種に対応す
る歪曲収差補正データを取り込み(ステップ358)、
取り込んだ歪曲収差補正データが表す歪曲収差量Dx,
Dyに基づき画欠け量を演算する(ステップ360)。
【0103】次のステップ362では、ステップ360
で演算した画欠け量に基づき、所定アスペクト比の矩形
状で、かつ4個の角部(又は4本の辺)が歪曲収差補正
処理後の画像データが表す画像の外縁に各々内接する領
域(画欠け領域を含まない領域)を、処理対象の画像中
のトリミング可能領域として判定する。例えば歪曲収差
補正処理後の画像データが表す画像の外縁の形状が図7
(B)に示すような樽型であるとすると、トリミング可
能領域として、画像の4隅付近に生じている画欠け領域
を含まない、図7(B)に示す一点鎖線で囲まれた領域
(4個の角部が前記外縁に各々内接する領域)が抽出さ
れる。
【0104】なお、上記では倍率色収差補正処理に比し
て歪曲収差補正処理による画欠け量が顕著であるため、
歪曲収差量Dx,Dyに基づき画欠け量を演算し、トリ
ミング可能領域を判定しているが、倍率色収差補正処理
による画欠け量も無視できない等の場合には、倍率色収
差量ΔRx、ΔRy、ΔBx、及びΔByも考慮して画
欠け量を演算し、トリミング可能領域を判定するように
してもよい。
【0105】ステップ364では、トリミング不可領域
(歪曲収差補正処理後の画像データが表す画像からトリ
ミング可能領域を除いた領域)の表示方法を判定し、判
定結果に応じて分岐する。本実施形態では、トリミング
不可領域の表示方法として、「モノクロ表示」と「非表
示」の2種類が用意されており、この2種類の表示方法
の何れか一方が予め選択・設定される。
【0106】トリミング不可領域の表示方法として「モ
ノクロ表示」が選択・設定されていた場合にはステップ
366へ移行し、パーソナルコンピュータ158に対
し、トリミング可能領域とトリミング不可領域の境界位
置を通知すると共に、トリミング不可領域をモノクロで
表示することを指示する。これにより、パーソナルコン
ピュータ158(の画像データ処理部158A)では、
通知された境界位置に基づいて、トリミング可能領域と
トリミング不可領域の境界を表す線画データを生成して
画像データに合成し(ステップ366)、トリミング不
可領域に相当する画像部がモノトーンになるように(色
相が無彩色になるように)、トリミング不可領域内に存
在する全ての画素のデータを変更する(ステップ36
8)。
【0107】また、トリミング不可領域の表示方法とし
て「非表示」が選択・設定されていた場合にはステップ
370へ移行し、パーソナルコンピュータ158に対
し、トリミング可能領域とトリミング不可領域の境界位
置を通知すると共に、トリミング不可領域を表示禁止を
指示する。これにより、パーソナルコンピュータ158
(の画像データ処理部158A)では、通知された境界
位置に基づいて、トリミング不可領域に相当する画像部
が表示されないように、トリミング不可領域内に存在す
る全ての画素のデータを削除する(ステップ370)。
【0108】次のステップ372では、パーソナルコン
ピュータ158(の画像表示部158B)により、ディ
スプレイ164に処理対象の画像を表示すると共に、ト
リミング範囲の指定を要請するメッセージをディスプレ
イ164に表示する。このとき、トリミング不可領域の
表示方法として「モノクロ表示」が選択・設定されてい
た場合には、先のステップ366、368により例とし
て図9(A)に示すように、ディスプレイ164に表示
される画像200は、トリミング可能領域とトリミング
不可領域の境界が線画(図では太線で示す枠202)に
よって明示され、かつトリミング不可領域(枠202の
外側の領域)に相当する画像部がモノクロで表示され
る。
【0109】また、トリミング不可領域の表示方法とし
て「非表示」が選択・設定されていた場合には、先のス
テップ370の処理により、ディスプレイ164に表示
される画像204は、例として図9(B)に細線で示す
枠206で囲まれた範囲(図9(A)に示した太線の枠
で囲まれた範囲と同一の範囲)が表示範囲となり、表示
画像の外縁はトリミング可能領域とトリミング不可領域
の境界に一致される。この画像200又は画像204を
参照することにより、オペレータはトリミング可能領域
を容易に認識することができる。なお、上記のステップ
360〜372は本発明に係る表示制御手段に対応して
おり、特にステップ360、362は請求項3に記載の
表示制御手段に対応している。
【0110】次のステップ374では、トリミング範囲
が指定されたか否か判定し、判定が肯定される迄待機す
る。この間、オペレータはマウス40を操作し、ユーザ
が所望するトリミング範囲を表す矩形状の枠をディスプ
レイ164の表示面上に描画する等によってトリミング
範囲を指定する。これにより、ステップ374の判定が
肯定されてステップ376へ移行し、指定されたトリミ
ング範囲がトリミング可能領域内に含まれているか否か
判定する。
【0111】指定されたトリミング範囲の一部がトリミ
ング可能領域から逸脱している等の場合には、指定され
たトリミング範囲に応じて単にトリミング処理を行った
とすると、歪曲収差補正を行うことにより、トリミング
後の画像に画欠けが生ずる虞れがある。このため、ステ
ップ376の判定が否定された場合にはステップ378
へ移行し、描画された枠を消去すると共に、例えば指定
されたトリミング範囲は不適であることを通知するエラ
ーメッセージ、及びトリミング可能領域内に収まるよう
にトリミング範囲を指定することを要請するメッセージ
をディスプレイ164に表示し、ステップ374に戻
る。
【0112】これにより、オペレータは、トリミング可
能領域内に含まれている適正な範囲をトリミング範囲と
して指定するように誘導される。また、ステップ376
の判定が肯定されない限り(指定されたトリミング範囲
がトリミング可能領域内に収まっていない限り)、指定
されたトリミング範囲が採用されることはないので、ト
リミング範囲として指定可能な範囲は、実質的にトリミ
ング可能範囲を逸脱しない範囲内に制限される。このよ
うに、ステップ376、387は請求項5に記載の制限
手段に対応している。
【0113】適正なトリミング範囲が指定されることで
ステップ376の判定が肯定されるとステップ380へ
移行し、オペレータによって描画された枠(トリミング
範囲の外縁を表す線)を、線種を変えて再表示すること
により、指定されたトリミング範囲を受け付けたことを
オペレータに通知する。次のステップ382では、指定
したトリミング範囲がユーザが所望するトリミング範囲
に合致しているか否かをオペレータに確認させるメッセ
ージをディスプレイ164に表示し、指定されたトリミ
ング範囲に従ってトリミング処理を行うことの適否をオ
ペレータに判断させる。
【0114】オペレータが、指定したトリミング範囲を
修正したいと判断し、トリミング範囲の修正を通知する
情報を入力した場合には、ステップ382の判定が否定
されてステップ374に戻り、ステップ374以降を繰
り返す。これにより、トリミング範囲がオペレータによ
って再指定される。また、指定したトリミング範囲が適
正であるとオペレータが判断した場合には、指定したト
リミング範囲が適正である旨を通知する情報が入力され
ることによりトリミング範囲が確定し、ステップ384
へ移行する。
【0115】ステップ384では、オートセットアップ
エンジン144(のセットアップ演算部144A)によ
り、指定されたトリミング範囲の中心位置の座標を、先
に説明したステップ310と同様にして演算すると共
に、処理対象の画像上でのトリミング範囲のサイズ及び
出力画像のサイズに基づいて画像(トリミング画像)の
拡大縮小率を演算する。そして、次のステップ386に
おいて、トリミング範囲の外縁の位置、画像の中心位置
の座標、上記で演算したトリミング範囲の中心座標、及
び画像の拡大縮小率を、その他の画像処理の処理条件と
共にイメージプロセッサ140に通知し、処理を終了す
る。
【0116】画像処理の処理条件が通知されると、トリ
ミングの実行が指示されている場合には、イメージプロ
セッサ140のトリミング処理部140Aでは、フレー
ムメモリ(ファインスキャンメモリ)142から画像デ
ータを取り込み、通知されたトリミング範囲の外縁の位
置に基づいて、指定されたトリミング範囲に対応する画
像部の画像データを切り出す。このように、トリミング
処理部140Aは本発明に係る切り出し手段に対応して
いる。
【0117】また、ラインCCDスキャナ14にセット
されている写真フィルムが、レンズ付きフィルムによっ
て画像が撮影記録された写真フィルムであった場合に
は、LF収差補正部140Bでは、トリミング処理部1
40Aによって切り出されたトリミング範囲内に相当す
る画像データに対し、先に説明したプレスキャン処理の
ステップ310〜318と同様の処理(LF収差補正)
を行う。
【0118】但し、LF収差補正はレンズの収差に起因
する画質の低下を補正する処理であるので、撮影時のレ
ンズの光軸位置に対応すると推定される画像の中心位置
を基準として処理を行う必要がある。このため、トリミ
ングの実行が指示された場合であっても、図10(A)
に示すように、トリミング範囲の中心位置が画像の中心
位置に一致するようにトリミング範囲が指定されたとき
(所謂センタトリミング)には、LF収差補正は、先の
ステップ384でオートセットアップエンジン144
(のセットアップ演算部144A)によって演算されて
通知されたトリミング範囲の中心位置の座標を基準とし
て、プレスキャン処理のステップ310〜318と同様
にして行うことができる。
【0119】しかし、トリミングの実行が指示され、か
つ指定されたトリミング範囲の中心位置が、図10
(B)に示すように画像の中心位置と相違していた場合
(所謂フリートリミング)には、前段のトリミング処理
部140Aによって切り出されたトリミング範囲内に相
当する画像データに対し、LF収差補正は、画像(原画
像)の中心位置を基準として行う必要がある。これは、
例えば画像の中心位置の座標とトリミング範囲の中心位
置の座標に基づいて、双方の中心位置間の距離(x方向
の距離及びy方向の距離)を演算し、トリミング処理部
140Aによって切り出された画像データに対し、トリ
ミング範囲の中心位置を基準として各画素の座標を規格
化した後に、規格化後の各画素の座標値に、先に演算し
た中心位置間のx方向の距離及びy方向の距離をオフセ
ットとして加えてLF収差補正を行うことで実現でき
る。これにより、指定されたトリミング範囲の中心位置
が画像の中心位置と相違している場合にも、LF収差補
正を正確に行うことができる。
【0120】また、その他の画像処理部140Cにおけ
る拡大縮小処理については、トリミングの実行が指示さ
れていない場合は、先のステップ308で設定されて通
知された拡大縮小率に従い、画像の中心位置を基準とし
て画像の拡大又は縮小が行われるが、トリミングの実行
が指示された場合は、先のステップ384で演算されて
通知された拡大縮小率に従い、通知されたトリミング範
囲の中心位置を基準として画像の拡大又は縮小が行われ
る。これにより、レンズの周辺減光による画像の周縁部
の明度の低下、レンズの歪曲収差及び倍率色収差補正に
よる幾何学的歪み及び色にじみが高精度に補正され、画
欠け領域が除去されると共に指定されたトリミング範囲
内に相当する画像部が出力画像のサイズに合致するよう
に拡大又は縮小された画像データが得られる。
【0121】なお、上記では画像の外縁の形状の変化を
伴う画像処理として、レンズの歪曲収差に起因する画像
の幾何学的歪みの補正、及びレンズの倍率色収差に起因
する画像の色にじみの補正を各々行う場合を説明した
が、これに限定されるものではなく、何れか一方のみを
行うようにしてもよいし、レンズ収差以外の原因で生ず
る幾何学的歪みの補正(例えば人工衛星が地球の観測を
行うことで得られた画像における各種の幾何学的歪みの
補正等)を行うようにしてもよい。また、上記ではその
他のLF収差補正(レンズの特性に起因する画質の劣化
の補正)としてレンズの周辺減光に起因する画像の周縁
部の明度の低下の補正を説明したが、これに限定される
ものではなく、例えばレンズの像面湾曲等に起因する画
像の鮮鋭度の低下(所謂ピンボケ)の補正等も行うよう
にしてもよい。
【0122】また、上記では処理対象の画像データが、
レンズ付きフィルムによって写真フィルムに撮影記録さ
れたフィルム画像を表す画像データである場合にのみ、
レンズの特性に起因する画質の劣化の補正を行うように
していたが、これに限定されるものではなく、処理対象
の画像データが、例えば比較的安価なコンパクトカメラ
等のように、レンズの特性に起因する画質の低下度合い
が大きいカメラによって写真フィルムに撮影記録された
フィルム画像を表す画像データである場合や、レンズの
特性に起因する画質の低下度合いが大きいデジタルカメ
ラによる撮像によって情報記録媒体に格納された画像デ
ータである場合にも上記の補正を行うようにしてもよ
い。また、レンズの特性に起因する画質の低下度合いの
大小に拘らず、レンズを用いて記録材料に記録された画
像を表す全ての画像データや、レンズを用いた撮像によ
って得られた全ての画像データに対して上記の補正を行
うようにしてもよい。
【0123】また、処理対象の画像データとして、ライ
ンCCDスキャナ14等の画像読取装置によって写真フ
ィルム等の記録材料に記録された画像を読み取ることに
よって得られた画像データを用いる場合には、前記画像
読取装置に設けられているレンズの特性に起因する画質
の低下も併せて補正するようにしてもよい。
【0124】更に、上記ではトリミング範囲として指定
可能な範囲を、トリミング可能範囲を逸脱しない範囲内
に制限していたが、これに限定されるものではなく、ト
リミング不可領域を除外した範囲を表示するか、又はト
リミング可能領域とトリミング不可領域を区別して表示
することのみを行い、トリミング範囲として指定可能な
範囲の制限は行なわなくてもよい。本願の請求項1の発
明は上記のような態様も権利範囲に含むものである。
【0125】また、上記の態様において、トリミング範
囲として指定された範囲内にトリミング不可範囲が含ま
れているか否かに拘わらず、トリミング処理部140A
によって切り出された前記トリミング範囲に対応する画
像部の画像データを用いて画像を出力するようにしても
よい。これにより、出力画像の画欠け領域が生じたとし
ても所望の範囲を画像として出力したい等の要求を満た
すことができる。上記のように画像を出力することは請
求項6に記載の画像出力手段に対応している。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、表示手段に表示された画像に基づき、該画像から切
り出す範囲が指定手段を介して指定される際に、画像デ
ータが表す画像のうち、処理手段による画像処理によっ
て生ずる画像切り出し不可の範囲を除外した範囲を表示
手段に表示させるか、又は画像データが表す画像が、画
像切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範囲とで区
別されて表示手段に表示されるように制御するようにし
たので、外縁形状の変化を伴う画像処理が行われる画像
から一部を切り出して出力する場合に、適正な切り出し
範囲の指定を容易に行うことが可能になる、という優れ
た効果を有する。
【0127】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、レンズを介して投影された画像を表す画像デー
タに対し、レンズの特性に関連する情報に基づいて、画
像の外縁の形状の変化を伴う画像処理として、レンズの
歪曲収差に起因する画像の幾何学的歪みを補正する歪曲
収差補正処理、及びレンズの倍率色収差に起因する画像
の色にじみを補正する倍率色収差補正処理の少なくとも
一方を行うので、上記効果に加え、レンズの歪曲収差に
起因する画像の画質低下を精度良く補正することができ
る、という効果を有する。
【0128】請求項3記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、レンズの特性に関連する情報に基づいて、画像
切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範囲の境界の
位置を判断するので、上記効果に加え、画像切り出し可
能な範囲と画像切り出し不可の範囲の境界の位置を正確
に判断することができる、という効果を有する。
【0129】請求項5記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、指定手段を介して指定される範囲に画像切り出
し不可の範囲が含まれないように、指定手段を介して指
定可能な範囲を制限するので、上記効果に加え、画像切
り出し不可の範囲を含んだ範囲が誤って指定されること
を防止することができる、という効果を有する。
【0130】請求項6記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、指定された範囲に画像切り出し不可の範囲が含
まれているか否かに拘わらず、前記指定された範囲に応
じて切り出されたデータを用いて画像を出力するので、
上記効果に加え、出力画像の一部に空白又は濃度値が不
確定の部分が生じたとしても所望の範囲を画像として出
力したい等の要求を満たすことができる、という効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】画像処理部のオートセットアップエンジン、パ
ーソナルコンピュータの機能をブロック毎に分けて示す
と共に、イメージプロセッサの内部構成を示すブロック
図である。
【図5】(A)はフィルム画像に対して設定したxy座
標系、(B)はxP P 座標系を各々示す概念図であ
る。
【図6】個々の写真フィルムに対する最初の画像出力処
理時に実行されるプレスキャン処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図7】(A)はレンズの歪曲収差に起因する画像の幾
何学的歪み、(B)は歪曲収差補正後の画像データが表
す画像の外縁形状を各々示すイメージ図である。
【図8】個々の写真フィルムに対する2回目以降の画像
出力処理時に実行されるファインスキャン処理の内容を
示すフローチャートである。
【図9】(A)はトリミング不可領域の表示方法が「モ
ノクロ表示」の場合、(B)は前記表示方法が「非表
示」の場合に、トリミング範囲を指定するための画像の
表示の一例を各々示すイメージ図である。
【図10】(A)はセンタトリミング、(B)はフリー
トリミングによって指定されるトリミング範囲の一例を
各々示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 16 画像処理部 40 マウス 140 イメージプロセッサ 140A トリミング処理部 140B LF収差補正部 144 オートセットアップエンジン 144A セットアップ演算部 144B LF収差データ記憶部 158 パーソナルコンピュータ 164 ディスプレイ 166 キーボード
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに対し、該画像データが表す
    画像の外縁の形状の変化を伴う画像処理を行う処理手段
    と、 画像を表示するための表示手段と、 前記表示手段に表示された画像に基づき、該画像から切
    り出す範囲を指定するための指定手段と、 前記指定手段を介して指定された範囲に対応するデータ
    を画像データから切り出す切り出し手段と、 画像データが表す画像のうち、前記処理手段による画像
    処理によって生ずる画像切り出し不可の範囲を除外した
    範囲を前記表示手段に表示させるか、又は画像データが
    表す画像が、画像切り出し可能な範囲と画像切り出し不
    可の範囲とで区別されて前記表示手段に表示されるよう
    に制御する表示制御手段と、 を含む画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データは、レンズを介して投影
    された画像を表す画像データであり、 前記レンズの特性に関連する情報を取得する取得手段を
    更に備え、 前記処理手段は、前記取得手段によって取得された前記
    レンズの特性に関連する情報に基づいて、前記画像処理
    として、前記レンズの歪曲収差に起因する前記画像の幾
    何学的歪みを補正する歪曲収差補正処理、及び前記レン
    ズの倍率色収差に起因する画像の色にじみを補正する倍
    率色収差補正処理の少なくとも一方を行うことを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記取得手段によ
    って取得された前記レンズの特性に関連する情報に基づ
    いて、画像切り出し可能な範囲と画像切り出し不可の範
    囲の境界の位置を判断することを特徴とする請求項2記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データは、レンズを介して投影
    された画像を表す画像データであり、 前記レンズの特性に関連する情報を取得する取得手段を
    更に備え、 前記処理手段は、画像データが表す画像の中心位置、指
    定手段によって指定された範囲の中心位置、及び前記取
    得手段によって取得された前記レンズの特性に関連する
    情報に基づいて、前記切り出し手段によって切り出され
    たデータが表す画像を所定の大きさに拡大又は縮小する
    拡大縮小処理、前記レンズに起因する画像の周縁部の明
    度の低下を補正する周辺減光補正処理、及び前記レンズ
    に起因する画像の鮮鋭度の低下を補正するピントボケ補
    正処理の少なくとも1つを行うことを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記指定手段を介して指定される範囲に
    前記画像切り出し不可の範囲が含まれないように、前記
    指定手段を介して指定可能な範囲を制限する制限手段を
    更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記指定手段を介して指定された範囲に
    前記画像切り出し不可の範囲が含まれているか否かに拘
    わらず、前記指定された範囲に応じて前記切り出し手段
    により画像データから切り出されたデータを用いて画像
    を出力する画像出力手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
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