JP2000106108A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2000106108A
JP2000106108A JP10276304A JP27630498A JP2000106108A JP 2000106108 A JP2000106108 A JP 2000106108A JP 10276304 A JP10276304 A JP 10276304A JP 27630498 A JP27630498 A JP 27630498A JP 2000106108 A JP2000106108 A JP 2000106108A
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JP
Japan
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thermal expansion
glass
frit
coefficient
face plate
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JP10276304A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shimizu
康夫 清水
Tatsumi Maegasako
辰巳 前ヶ迫
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Miyota KK
Original Assignee
Miyota KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリットシールによる割れ、クラックを防止
する。 【解決手段】 ファンネルコーン部とフェースプレート
とをフリットガラスにてガラス付け(フリットシール)
して成る陰極線管において、フリットガラスの熱膨張係
数を前記フェースプレートの熱膨張係数と、前記ファン
ネルコーン部の熱膨張係数との中間から前記フェースプ
レートの熱膨張係数よりに選定してフリットシールす
る。また、2種類以上のフリットガラス、ガラス部材を
用い、熱膨張係数を段階的に変化させた状態でフリット
シールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェースプレート
とファンネルコーン部をフリットシールして成る陰極線
管に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管は、一般に外容器となるファン
ネルと、電子を発射する電子銃と、電子衝突により発光
し映像を描画する蛍光膜を備えたフェースプレートより
成る。ここで、ファンネルとフェースプレートはガラス
製で、フリットガラスと称されるいわば接着剤の役割を
果たす部材により密封されて構成される。この接着はフ
リットシールと呼ばれ、フリットガラスは通常粉体であ
りペースト化することで、ファンネルコーン部のフラン
ジ部分に塗布される。さらに、フリットガラスはフェー
スプレートやファンネルといったガラス部材より軟化点
が低く、おおむね300℃から500℃程度である。
【0003】図6は従来技術による陰極線管の一部断面
図であり、図5は従来技術による陰極線管のフリットシ
ール部の部分断面図である。このような陰極線管は、例
えば図5の部分断面図に示すようにフェースプレート1
とファンネルコーン部2とをフリットガラス3にて溶着
している。ここで、陰極線管として良好な溶着を行うた
め、一般にフェースプレートとファンネルコーン部の熱
膨張係数を一致させ、フリットガラスの熱膨張係数はや
や小さく選定する。たとえば、ファンネルコーン部2の
ガラス素材はX線のシールド、成形の容易さ等により決
定されており、その熱膨張係数は100×10−7/℃
程度に制約されていることから、フェースプレート1と
ファンネルコーン部2の熱膨張係数を100×10−7
/℃に一致させた場合、フリットガラス3の熱膨張係数
を95×10−7/℃に選定する。このような構造によ
り、高真空が要求される陰極線管において十分な密封溶
着が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特殊用
途における陰極線管では、小型および高解像度さらに特
殊なフェースプレート素材が要求されている。例えば、
特殊な着色ガラスやファイバー繊維から成るプレート
は、熱膨張係数が80×10−7/℃前後の特性であ
り、ごく限られた素材となってきている。
【0005】即ち、上記説明のような場合フェースプレ
ートの熱膨張係数とファンネルコーン部の熱膨張係数を
一致させて選定することが不可能になってしまう。よっ
て、フェースプレートとファンネルコーン部との熱膨張
係数の差が10×10−7/℃、あるいは場合によって
は30×10−7/℃と大きくずれてしまう。このよう
な構成において、従来のようなフリットガラスでフリッ
トシールを行うと、フリットガラスの収縮により、機械
的な力が接合部に加わる。これにより、フェースプレー
トおよびファンネルコーン部に割れやクラックが発生す
る。このことは、製造工程においてのみならず蓄積され
た歪みによって陰極線管完成後においても割れが発生
し、致命的な欠陥となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、陰極線管のフ
リットガラスの熱膨張係数をフェースプレートの熱膨張
係数と、ファンネルコーン部の熱膨張係数との中間か
ら、フェースプレートの熱膨張係数寄りのものを用いて
構成する。
【0007】本発明は、フリットガラスを2種類以上の
違った熱膨張係数で、フリットガラスの熱膨張係数をフ
ェースプレートの熱膨張係数と、ファンネルコーン部の
熱膨張係数との間で段階的に変化させて積層して構成す
る。
【0008】本発明は、フェースプレートとファンネル
コーン部との間にフリットガラス以外の別のガラス部材
を用い、このガラス部材は熱膨張係数がフェースプレー
トとファンネルコーン部の間の熱膨張係数で、フェース
プレートとガラス部材、ガラス部材とファンネルコーン
部とをそれぞれフリットシールして構成する。
【0009】本発明は、フリットガラス以外の別のガラ
ス部材を2種類以上とし、それぞれの熱膨張係数がフェ
ースプレートとファンネルコーン部の熱膨張係数の間を
段階的に変化し、フェースプレートとフリットガラス以
外の別の2種類以上のガラス部材と、ファンネルコーン
部とをそれぞれの熱膨張係数の間に位置するような熱膨
張係数のフリットガラスを選定しフリットシールするこ
とで、全体がフェースプレートの熱膨張係数からファン
ネルコーン部の熱膨張係数まで段階的に変化させて構成
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施形態は、例え
ば、フェースプレートの熱膨張係数が70×10−7
℃で、ファンネルコーン部の熱膨張係数が100×10
−7/℃である場合、フリットシールに用いるフリット
ガラスの熱膨張係数を70×10−7/℃から85×1
−7/℃の間で選定し、フリットシールすることによ
って陰極線管を完成させる。フリットガラスの熱膨張係
数を、割れやクラックの発生しやすいフェースプレート
の熱膨張係数側に選定することで、フリットガラスの収
縮によるフェースプレートの割れやクラックを防止する
ことができる。
【0011】次に、図1と共に本発明の第二実施形態の
構成を説明する。フェースプレート1とファンネルコー
ン部2とをフリットシールする際、このフリットガラス
の熱膨張係数を以下のように選定する。まず、フェース
プレート1の熱膨張係数が70×10−7/℃で、ファ
ンネルコーン部の熱膨張係数が100×10−7/℃で
ある場合、この間を段階的に変化すべくフリットガラス
の熱膨張係数は80×10−7/℃と90×10−7
℃となる。ここで、フェースプレートの熱膨張係数が一
番小さいので、フェースプレート寄りのフリットガラス
3aの熱膨張係数を80×10−7/℃、ファンネルコ
ーン部寄りのフリットガラス3bの熱膨張係数を90×
10−7/℃と選定して構成する。
【0012】図2は、本発明の第三実施形態で、フェー
スプレートとファンネルコーン部は第二実施形態と同様
で、別のガラス部材4aを2種類のフリットガラス3
c、3dにてフリットシールしている。ここで、ガラス
部材4aの熱膨張係数は、フェースプレートとファンネ
ルコーン部の熱膨張係数により85×10−7/℃とな
り、これをフリットシールするフェースプレート寄りの
フリットガラス3cは約77×10−7/℃で、ファン
ネルコーン部寄りのフリットガラス3dは約92×10
−7/℃と選定され、全体の熱膨張係数の変化がおおむ
ね段階的となっている。フリットガラスはペースト状で
あるため溶着時にフリットガラスが流れ、選定したフリ
ットガラスが薄くなることがある。本発明の第三実施形
態のガラス部材4aは、ファンネルコーン部2のフラン
ジ部に合った形状の固体であり、該ガラス部材を組み合
わせることでより確実な接合が行える。
【0013】図3は本発明の第四実施形態で、フェース
プレート1とファンネルコーン部2とを3種類のフリッ
トガラスでフリットシールする。この際、第二実施形態
同様に考えると、フリトガラスの熱膨張係数はフェース
プレート寄りから、フリットガラス3eは約77×10
−7/℃、フリットガラス3fは約85×10−7
℃、フリットガラス3gは約92×10−7/℃と選定
し、積層して構成する。
【0014】図4は、本発明の第五実施形態で、フェー
スプレート1とファンネルコーン部2の間を2種類のガ
ラス部材4b、4cで、さらに3種類のフリットガラス
3h、3i、3jにてフリットシールしている。ここ
で、第三実施形態と同様に考えると、各ガラス部材の熱
膨張係数は、フェースプレート寄りからガラス部材4b
が80×10−7/℃、ガラス部材4cが90×10
−7/℃となり、フリットガラス3hが75×10−7
/℃、フリットガラス3iが85×10−7/℃、フリ
ットガラス3jが95×10−7/℃と選定され、全体
の熱膨張係数の変化が段階的となっている。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、陰極線管のフェースプ
レートとファンネルフランジ部とをフリットシールする
場合、フェースプレートの熱膨張係数とファンネルコー
ン部の熱膨張係数が大きく違う場合(10×10−7
℃から30×10−7/℃前後)においても、フリット
シールによるフェースプレート、ファンネルコーン部の
割れがなく良好な陰極線管が提供できる。例えば、ガラ
ス繊維部材によるフェースプレートのフリットシールに
適用して好適ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第二実施形態で、2種類のフリットガ
ラスでフェースプレートとファンネルコーン部をフリッ
トシールした場合の部分断面図。
【図2】本発明の第三実施形態で、ガラス部材と2種類
のフリットガラスでフェースプレートとファンネルコー
ン部をフリットシールした場合の部分断面図。
【図3】本発明の第四実施形態で、3種類のフリットガ
ラスでフェースプレートとファンネルコーン部をフリッ
トシールした場合の部分断面図。
【図4】本発明の第五実施形態で、2種類のガラス部材
と3種類のフリットガラスでフェースプレートとファン
ネルコーン部をフリットシールした場合の部分断面図。
【図5】従来技術による陰極線管のフリットシール部の
部分断面図。
【図6】従来技術による陰極線管の一部断面図。
【符号の説明】
1 フェースプレート 2 ファンネルコーン部 3 フリットガラス 3a フリットガラス 3b フリットガラス 3c フリットガラス 3d フリットガラス 3e フリットガラス 3f フリットガラス 3g フリットガラス 3h フリットガラス 3i フリットガラス 3j フリットガラス 4a ガラス部材 4b ガラス部材 4c ガラス部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の画像を描画する蛍光体層を有
    するフェースプレートと、陰極線管の外容器となるファ
    ンネルコーン部とを有し、それぞれの熱膨張係数が異な
    る前記ファンネルコーン部と前記フェースプレートとを
    ガラス付け(フリットシール)して成る陰極線管におい
    て、ガラス付け(フリットシール)に用いるフリットガ
    ラスの熱膨張係数を前記フェースプレートの熱膨張係数
    と、前記ファンネルコーン部の熱膨張係数との中間から
    前記フェースプレートの熱膨張係数寄りに選定して成る
    ことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 陰極線管の画像を描画する蛍光体層を有
    するフェースプレートと、陰極線管の外容器となるファ
    ンネルコーン部とを有し、それぞれの熱膨張係数が異な
    る前記ファンネルコーン部と前記フェースプレートとを
    ガラス付け(フリットシール)して成る陰極線管におい
    て、ガラス付けに用いるフリットガラスは2種類以上の
    違った熱膨張係数で、前記フリットガラスの熱膨張係数
    を前記フェースプレートの熱膨張係数と、前記ファンネ
    ルコーン部の熱膨張係数との間で段階的に変化させて積
    層して成ることを特徴とする陰極線管。
  3. 【請求項3】 陰極線管の画像を描画する蛍光体層を有
    するフェースプレートと、陰極線管の外容器となるファ
    ンネルコーン部とを有し、それぞれの熱膨張係数が異な
    る前記ファンネルコーン部と前記フェースプレートとを
    ガラス付け(フリットシール)して成る陰極線管におい
    て、前記フェースプレートと前記ファンネルコーン部と
    の間にフリットガラス以外の別のガラス部材を用い、該
    ガラス部材は熱膨張係数が前記フェースプレートと前記
    ファンネルコーン部の間の熱膨張係数で、前記フェース
    プレートと前記ガラス部材、前記ガラス部材と前記ファ
    ンネルコーン部とをそれぞれの熱膨張係数の間に位置す
    るような熱膨張係数のフリットガラスでフリットシール
    して成ることを特徴とする陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記フリットガラス以外の別のガラス部
    材を2種類以上とし、それぞれの熱膨張係数が前記フェ
    ースプレートと前記ファンネルコーン部の熱膨張係数の
    間を段階的に変化し、前記フェースプレートと前記フリ
    ットガラス以外の別の2種類以上のガラス部材と、前記
    ファンネルコーン部とを、それぞれの熱膨張係数の間に
    位置するような熱膨張係数のフリットガラスでフリット
    シールすることで、全体的に前記フェースプレートの熱
    膨張係数から前記ファンネルコーン部の熱膨張係数まで
    段階的に変化して成ることを特徴とする請求項3記載の
    陰極線管。
JP10276304A 1998-09-30 1998-09-30 陰極線管 Pending JP2000106108A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2296164A2 (en) 2009-09-14 2011-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Bonding method of base materials, and manufacturing method of image display apparatus
EP2296161A2 (en) 2009-09-14 2011-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Image display apparatus manufacturing method

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US8429935B2 (en) 2009-09-14 2013-04-30 Canon Kabushiki Kaisha Bonding method of base materials, and manufacturing method of image display apparatus

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