JP3177548B2 - 平板型陰極線管の封着方法 - Google Patents

平板型陰極線管の封着方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像機器における受
像管や画像表示装置等に用いられる平板型陰極線管の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の平板型陰極線管を図9に
ついて説明する。図において、1は電子ビーム源として
の陰極部、2は陰極部1に電圧を印加して電子ビームを
取り出すための電子ビーム取り出し手段、3は複数の電
極板で構成されて電子ビームの方向を制御する電子ビー
ム制御手段、4は電子ビームに射突される蛍光体層5が
形成されたスクリーンガラス、6Aは前面側ガラス容
器、6Bは背面側ガラス容器であり、両者6A,6Bを
向い合わせに接合して低融点ガラス(以下フリットガラ
スという)12にて封着し真空容器としての収納容器7
を構成する。8は外部電源回路(図示せず)から電極板
3Aに所定の電圧を印加するための金属製の配線端子、
9は電極板を支持・固定する支柱、10は排気工程にて
収納容器7の内部を真空状態にするための排気管、11
はゲッターである。
【0003】次に動作について説明する。陰極部1に所
定の電圧を印加し、電子ビーム取り出し手段2に電位を
与えて電子ビームが引き出され、電子ビーム制御手段3
に制御信号を送ることで、この引き出された電子ビーム
の方向制御を行い、スクリーンガラス4上に形成された
蛍光体層5に電子ビームを正確に射突させ、これにより
画像が再現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の平板型陰極線管
の真空容器形成のための封着方法では、配線端子8を前
面側ガラス容器6Aと背面側ガラス容器6Bとの封着面
から引き出す場合、前面側ガラス容器6Aならびに背面
側ガラス容器6Bの両側に塗布するフリットガラス12
には真空容器形成のための接合強度と金属製の配線端子
8との濡れ性確保を同時に満足せねばならず、特に画面
サイズが大型化,高精細化して配線端子8の本数が増加
するような場合、気密性(真空度10-7Torr以下)と接
合強度(耐圧強度3kg/cm2以上)とを1種類のフリッ
トガラス12でクリアするのは困難とされていた。
【0005】そこで2種類の異なった性質を有するフリ
ットガラス12を使用する発明が提案されているが、
れは性質の異なるフリットガラス12を配線端子8に沿
って配置するものであり、1回の工程で封着するには特
に昇温時の温度管理が難しく、フリットガラス12の形
状等で真空容器の形成に支障が生じることがあった。
【0006】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、真空容器としての気密性を十分に維持
しかつ接合強度も同時に確保する平板型陰極線管の封着
方法を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る平板型陰
極線管の封着方法は、配線端子の封着部分である前面側
ガラス容器と背面側ガラス容器との両方の封着面に線膨
張係数ならびに金属材料との濡れ性の異なる結晶質フリ
ットガラスを各々2層に分けて塗布し封着するものであ
る。
【0008】また、1層目と2層目とで塗布する結晶質
フリットガラスの塗布量を異なるようにしたものであ
る。また、封着昇温時において2種類のフリットガラス
に応じて途中で温度勾配を変えるように温度管理をする
ものである。。
【0009】
【作用】この発明のように製造された平板型陰極線管で
は、両方の封着面に塗布された2層のフリットガラスが
各々の特徴を活かし、1層目が接合強度についてまた2
層目が配線端子との濡れ性について各々十分に確保する
ので、真空容器として安定した性能を維持できることに
なる。よってそれに伴い製品のばらつきが小さくなり信
頼性も向上する。
【0010】また、各々のフリットガラスの塗布量が異
なるようにしたことで、配線端子を囲み込むフリットが
極端に厚みを増すことを防止でき、真空容器形成に適し
た安定したフリット形状を保証できるので、製造工程に
よる製品のばらつきも抑えることが可能となる。また、
2種類のフリットガラスの有する性質を最大限に活用す
るように封着昇 温時の温度勾配に変化を持たせるように
温度管理をすることで、真空容器形成時に生じる支障を
極力小さく抑えられるので、製品製造での信頼性向上に
つなげることができる。
【0011】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。図1はこの発明に係る平板型陰極線管の一例を示す
概略構成図であり、図中従来のものと同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。図2は図1の
配線端子8の封着部付近の拡大概略図で、(イ)は封着
前,(ロ)は封着後である。フリットガラス12Aと1
2Bとは異なった線膨張係数ならびに金属との濡れ性を
有している。その一例を表1に示す。濡れ角の定義につ
いては図3に示すが、濡れ角が大きいほど金属とのなじ
み方が良好である。
【0012】
【表1】
【0013】使用するフリットガラスについては、例え
ば12Aは旭硝子製ASF1307タイプ,また12B
は同じく旭硝子製ASF1319タイプ等を用いるもの
とする。なお配線端子8用の金属材料としては一般に封
着合金として知られている426合金(Fe−42Ni
−6Cr,α=91〜98×10-7/℃)等を用いるも
のとする。この実施例1の構成では、フリットガラス1
2Aが真空容器形成のための接合強度を、またフリット
ガラス12Bが配線端子8との濡れ性を確保する構造と
なっている。
【0014】実施例2. 図4,図5は配線端子8を通す封着部の封着面へのフリ
ットガラス12A,12Bの塗布量について説明するも
のである。前面側ガラス容器6Aと背面側ガラス容器6
の両方の封着面に、図4に示すように同量ずつ塗布し
てしまうと、配線端子8を囲み込む2層目のフリットガ
ラス12Bと1層目のフリットガラス12Aとの厚みが
異なり、接合強度を弱めてしまう結果となる。そこで、
フリットガラス12Aと12Bの塗布量に変化をもたせ
ることで、1層しか塗布しない場合と同等の接合強度を
持たせるものである。なお塗布量の割合については引き
出される配線端子8の本数,板厚,ピッチ等で可変であ
るものとする。図5ではその具体例として片側に塗布す
るフリットガラスの量が、フリットガラス12Aが1.
0mm,フリットガラス12Bが0.5mmであるもの
を示した。
【0015】実施例3. フリットガラス2層塗布した後の封着昇温時での温度
管理について図6,図7を用いて説明する。図6では2
種類のフリットガラス12A,12Bを有する封着面を
封着するとき昇温時の温度勾配が一つであるため、ど
ちらかのフリットガラスが十分に融けきれないもしくは
融けすぎることでフリットガラスの有する特徴を最大限
に生かしきれない。そのためフリット形状が図8に示す
ようになり、真空容器形成に支障になる。これに対し図
7のように2種類のフリットガラスに応じて昇温時の温
度勾配を途中で変えることにより、2種類のフリットガ
ラスの性質を同時に生かすことができ図2(ロ)に示
すような整ったフリット形状となる。なお、二つの温度
勾配および温度勾配を変更する時点は2種類のフリット
ガラスに対してテストをくり返すことにより決められ
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば平板型
陰極線管の性能を左右する高真空度を確保するためのゲ
ッターの酸化を防止すると同時に、収納容器を形成する
フリットガラスの接合強度を十分に確保することができ
る。よって画面サイズを大型化した場合でも収納容器の
形成の信頼性が増し、例えばハイビジョン用等の大きい
画面サイズが要求される受像管への利用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の封着方法を用いた平板型陰極線管
の概略構成図である。
【図2】 図1の配線端子封着部付近の拡大概略図であ
る。
【図3】 フリットガラスの金属との濡れ角を説明する
図である。
【図4】 封着部のフリットガラスの塗布量について説
明するための図である。
【図5】 封着部のフリットガラスの塗布量について説
明するための図である。
【図6】 封着工程での従来の温度管理について説明す
る図である。
【図7】 封着工程でのこの発明の温度管理について説
明する図である。
【図8】 従来の温度管理を用いた時のフリットガラス
の形状について説明する図である。
【図9】 従来の平板型陰極線管の構成を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 陰極部 2 電子ビーム取り出し手段 3 電子ビーム制御手段 4 スクリーンガラス 5 蛍光体層 6A 前面側ガラス容器 6B 背面側ガラス容器 7 収納容器 8 配線端子 9 支柱 10 排気管 11 ゲッター 12A フリットガラス(1層目) 12B フリットガラス(2層目)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井桁 俊一 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式 会社 京都製作所内 (72)発明者 中村 浩二 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式 会社 京都製作所内 (56)参考文献 特開 平3−37944(JP,A) 特開 昭60−62043(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/40 H01J 9/32 H01J 29/90 H01J 31/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側ガラス容器と背面側ガラス容器と
    を向い合わせにしてなる収納容器と、この収納容器内に
    設けられた電子ビーム源としての陰極部と、この陰極部
    からの電子ビームを取り出すための電子ビーム取り出し
    手段と、複数の電極で構成されて電子ビームの方向を制
    御するための電子ビーム制御手段と、前記電子ビームの
    射突により発光する蛍光体層が形成されたスクリーンガ
    ラスとを備えた平板型陰極線管において、 前記電極に所定の電圧を印加するための配線端子の封着
    部分である前記前面側ガラス容器と背面側ガラス容器の
    方の封着面に、線膨張係数ならびに金属材料との濡れ
    性の異なる結晶質低融点ガラスを各々2層に分けて塗布
    し封着することを特徴とする平板型陰極線管の封着方
    法。
  2. 【請求項2】 結晶質低融点ガラスの1層目と2層目と
    を前面側ガラス容器ならびに背面側ガラス容器の両方の
    封着面に塗布するとき、塗布量が各々異なることを特徴
    とする請求項1の平板型陰極線管の封着方法。
  3. 【請求項3】 結晶質低融点ガラスの1層目と2層目と
    を前面側ガラス容器ならびに背面側ガラス容器の両方の
    封着面に塗布、封着温度昇温時において2種類のフリ
    ットガラスに応じて途中で温度勾配を変えることを特徴
    とする請求項1の平板型陰極線管の封着方法。
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