JP2000133173A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP2000133173A
JP2000133173A JP10305138A JP30513898A JP2000133173A JP 2000133173 A JP2000133173 A JP 2000133173A JP 10305138 A JP10305138 A JP 10305138A JP 30513898 A JP30513898 A JP 30513898A JP 2000133173 A JP2000133173 A JP 2000133173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
image display
display device
face portion
cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10305138A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Inoue
章 井之上
Yasuo Iwasaki
安男 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10305138A priority Critical patent/JP2000133173A/ja
Priority to US09/289,586 priority patent/US6252349B1/en
Publication of JP2000133173A publication Critical patent/JP2000133173A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/04Cathodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/028Mounting or supporting arrangements for flat panel cathode ray tubes, e.g. spacers particularly relating to electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/24Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases
    • H01J9/26Sealing together parts of vessels
    • H01J9/261Sealing together parts of vessels the vessel being for a flat panel display

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背面基板の変形による画質の劣化を防ぐこと
ができる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 内面に蛍光面2を備えた前面ガラス容器
1と、これに対向する背面容器3と、前面ガラス容器1
と背面容器3との間に気密空間4が形成されるように前
面ガラス容器と背面容器3とを封着する封着部5と、蛍
光面2に対向する電子放出用の陰極部及び該陰極部に電
圧を印加する配線パターン9を備えた陰極基板6とを有
し、封着部5において前面ガラス容器1及び背面容器3
により陰極基板6を挟み付けることによって、陰極基板
6が前面ガラス容器1の内面及び背面容器3の内面に接
触しないように、陰極基板6を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に備えられ
た複数の陰極から放出された電子を前面ガラス容器の内
面に備えられた蛍光面に照射して画像を表示する平板型
の画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の平板型の画像表示装置
を概略的に示す断面図である。図12に示されるよう
に、従来の画像表示装置は、蛍光面32を備えた前面ガ
ラス容器31と、背面容器33とを有し、前面ガラス容
器31と背面容器33とは封着部35においてフリット
ガラスにより封着されている。気密空間34内には、蛍
光面32に対向する電子放出用の陰極を備えた陰極基板
36と、陰極から放出された電子を集束させる集束電極
37とが備えられている。図12に示されるように、陰
極基板36は、背面容器33の内面に固定された複数の
支柱38により蛍光面32に対向するように支持されて
いる。
【0003】図13は、図12の破線部分40を概略的
に示す拡大断面図である。図13において、41は蛍光
面32を構成する蛍光体ドットに対応してマトリクス状
に配置された電子放出用の陰極(円錐状のカソード)、
42は陰極41に電圧を印加する陰極電極、43は絶縁
層、44はゲート電極を示す。
【0004】上記した画像表示装置においては、陰極電
極42に所定の負電圧を印加し、ゲート電極44に所定
の正電圧を印加することによって、所望の陰極41から
電子を放出させることができる。放出された電子は、集
束電極37に設けられた貫通孔37aの静電レンズ効果
によって集束され、高電圧(例えば、+10kV)が印
加された蛍光面32上のメタルバック層(図示せず)に
衝突して蛍光面32の蛍光体ドットを発光させて、映像
を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像表示装置においては、陰極基板36が背面
容器33に固定された支柱38によって支持されている
ので、気密空間34内の気体を排気した後に、大気圧に
よって背面容器33が内側へ反るように変形すると、そ
れに伴って陰極基板36も蛍光面32側に反るように変
形した。このため、陰極基板36の陰極41と蛍光面3
2の各蛍光体ドットとの位置関係が変化して、陰極41
から放出された電子が蛍光体ドットに正確に当たらず、
正確な画像再現ができないという問題があった。
【0006】また、上記した従来の画像表示装置におい
ては、陰極基板36の陰極41に駆動電圧を印加するた
めのリード線39を陰極基板36から封着部35を通し
て容器の外側まで各線間の絶縁性を維持しつつ配線する
必要があるので、組立て工程が非常に複雑であるという
問題があった。
【0007】さらに、上記した従来の画像表示装置にお
いては、前面ガラス容器31のフェース部31aの外面
及び内面が平面で構成されているため、耐気圧特性を確
保するためには十分な厚さが必要となり、画像の周辺部
の浮き上がり量が大きく、画像全体が凹状に見えてしま
うという問題もあった。
【0008】そこで、本発明は、上記した従来技術の課
題を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、背面容器の変形による画質の劣化を防ぎ、
しかも組立て工程が簡素化できる画像表示装置を提供す
ることにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、画像の周辺部
の浮き上がりを減らして画像が平面状に見せる画像表示
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像表示装置
は、内面に蛍光面を備えた前面容器と、上記前面容器に
対向する背面容器と、上記前面容器と上記背面容器との
間に気密空間が形成されるように上記前面容器と上記背
面容器とを封着する封着部と、上記気密空間内に備えら
れ、上記蛍光面に対向する電子放出用の陰極及び該陰極
に電圧を印加する配線パターンを備えた陰極基板とを有
し、上記封着部において上記前面容器及び上記背面容器
により上記陰極基板を挟み付けることによって、上記陰
極基板が上記前面容器の内面及び上記背面容器の内面に
接触しないように、上記陰極基板を支持することを特徴
としている。
【0011】また、請求項2の画像表示装置は、請求項
1の装置において、上記前面容器が、上記蛍光面を備え
たフェース部と、上記フェース部から上記背面容器に向
けて延びる側壁部とを有し、上記背面容器が、上記フェ
ース部にほぼ平行な背面部と、上記背面部から上記前面
容器に向けて延びる側壁部とを有し、上記封着部が、上
記前面容器の側壁部の端部と上記背面容器の側壁部の端
部との間に形成されることを特徴としている。
【0012】また、請求項3の画像表示装置は、請求項
1又は2の装置において、上記陰極基板及び上記配線パ
ターンが上記前面容器及び上記背面容器の外側まで延在
していることを特徴としている。
【0013】また、請求項4の画像表示装置は、請求項
1から3までのいずれかの装置において、上記陰極基板
が、上記前面容器と上記陰極基板との間に形成される前
方の空間と上記背面容器と上記陰極基板との間に形成さ
れる後方の空間とを連通させる貫通孔を有することを特
徴としている。
【0014】また、請求項5の画像表示装置は、請求項
4の装置において、上記後方の空間内にゲッタを配置し
たことを特徴としている。
【0015】また、請求項6の画像表示装置は、請求項
4又は5の装置において、上記陰極基板の貫通孔及び上
記背面容器を通して、上記前方の空間を上記前面容器及
び上記背面容器の外側に連通させる排気管を有すること
を特徴としている。
【0016】また、請求項7の画像表示装置は、請求項
6の装置において、上記排気管が少なくとも2本以上あ
り、上記蛍光面上にメタルバック層を備え、上記排気管
を通して上記メタルバック層に接続された陽極電圧導入
線を有することを特徴としている。
【0017】また、請求項8の画像表示装置は、請求項
1から7までのいずれかに記載の装置において、上記前
面容器のフェース部の外面が平面であり、上記前面容器
のフェース部の内面がフェース部の辺に平行な水平方向
に曲率半径Rxの凹状の曲面であり、上記フェース部の
有効画面水平幅をWとし、最適視距離をLとし、上記フ
ェース部を構成するガラス生地の屈折率をn1とし、上
記フェース部の中心点における厚さをtとしたときに、
以下の条件式(1)、(2)、(3) Rx≦{(W/2)2+Δt2}/(2*Δt) …(1) Δt=t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*sin2θ2}] …(2) θ2=tan-1((W/2)*L) …(3) を満たすことを特徴としている。
【0018】また、請求項9の画像表示装置は、請求項
8の装置において、上記フェース部の内面及び外面が圧
縮応力層で形成されていることを特徴としている。
【0019】また、請求項10の画像表示装置は、請求
項9の装置において、上記圧縮応力層の応力値をσcと
したときに、1000psi≦σc≦2000psiを
満たすことを特徴としている。
【0020】また、請求項11の画像表示装置は、請求
項8の装置において、上記フェース部を構成するガラス
生地の光反射率をRとし、上記フェース部を構成するガ
ラス生地の光吸収係数をkとし、上記フェース部の中心
点における厚さをt0とし、上記フェース部の端部にお
ける厚さをt1としたときに、上記フェース部のガラス
生地の光透過率が、以下の条件式(4) {(1−R)2*ekt1}/{(1−R)2*ekt0}≧0.85 …(4) を満たすことを特徴としている。
【0021】また、請求項12の画像表示装置は、請求
項11の装置において、上記フェース部のガラス生地の
光透過率を60%以上とし、上記フェース部に光透過率
が50%から90%の表面処理膜を備えて、上記フェー
ス部及び上記表面処理膜の全体の光透過率を30%から
60%までの範囲内に設定したことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る画像表示装置
の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
【0023】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1による画像表示装置を概
略的に示すものであり、同図(a)は断面図、同図
(b)は正面図である。尚、図1(a)は、同図(b)
のS1−S1線断面に相当する。
【0024】図1に示されるように、実施の形態1の画
像表示装置は、内面に蛍光面2を備えた前面ガラス容器
1と、この前面ガラス容器1に対向する背面容器3と、
前面ガラス容器1と背面容器3との間に気密空間4が形
成されるように前面ガラス容器1と背面容器3とをフリ
ットガラスにより封着する封着部5とを有する。前面ガ
ラス容器1は、蛍光面2を備えたフェース部1aと、フ
ェース部1aから背面容器3に向けて延びる側壁部1b
とを有する。背面容器3は、前面ガラス容器1のフェー
ス部1aにほぼ平行な背面部3aと、背面部3aから前
面ガラス容器1に向けて延びる側壁部3bとを有する。
封着部5は、前面ガラス容器1の側壁部1bの端部と背
面容器3の側壁部3bの端部との間に形成される。
【0025】また、この画像表示装置は、気密空間4内
に、蛍光面2に対向する陰極基板6と、この陰極基板6
と蛍光面2との間に備えられた集束電極7とを有する。
集束電極7は、例えば、前面ガラス容器1又は陰極基板
6に固定されている。陰極基板6の陰極部8には、蛍光
面2に対向する電子放出用の陰極41(図13)と、陰
極41に電圧を印加する配線パターン9とが備えられて
いる。陰極41は、例えば、図13に示されるように、
円錐状であり、陰極41に電圧を印加する陰極電極42
とゲート電極44とにより電子の放出が制御される。電
極41は、蛍光面2の蛍光体ドットの配列に対応してマ
トリクス状に配列されており、例えば、R、G、Bの各
色について480×640ドット配列されている。
【0026】以上のように構成された実施の形態1の画
像表示装置においては、陰極41に適当な負電圧が印加
され、ゲート電極44に所定の正電圧が印加されると電
子が放出される。放出された電子は集束電極7に設けら
れた貫通孔7aの静電レンズ効果によって集束され、蛍
光面2の表面(陰極基板6側)に備えられたメタルバッ
ク層(図示せず)に印加されている高電圧(例えば、1
0kV)により加速される。加速された電子は高エネル
ギーで蛍光面2の蛍光体ドットに衝突して蛍光体ドット
を発光させ、その結果、蛍光面2上に映像が再現され
る。
【0027】以上説明したように、実施の形態1の画像
表示装置によれば、陰極基板6を背面容器3の背面部3
aに固定せず、前面ガラス容器1の側壁部1bと背面容
器3の側壁部3bとの間の封着部5に挟み付けて固定し
たので、気密空間4内の気体を排気した後に大気圧によ
って背面容器3の背面部3aが内側に向けて反る変形が
生じた場合であっても、陰極基板6に変形を生じさせる
ことはない。このため、陰極基板6の陰極11の位置と
蛍光面2の蛍光体ドットとの位置関係にずれを生じさせ
ることがなく、高品位の画像を再現することができる。
【0028】また、陰極基板6の陰極部8の陰極11
(図13)に駆動電圧を印加するための配線パターン9
を陰極基板6と共に封着部5より外側まで延在させてい
るので、装置の組立て工程を非常に簡素化することがで
きる。
【0029】実施の形態2 図2は、本発明の実施の形態2による画像表示装置を概
略的に示すものであり、同図(a)は断面図、同図
(b)は正面図である。尚、図2(a)は、同図(b)
のS2−S2線断面に相当する。また、図2に示される構
成であって、図1に示される構成と同一又は対応するも
のには、図1と同一の符合を付す。
【0030】実施の形態2の画像表示装置においては、
陰極基板6に、前面ガラス容器1と陰極基板6との間に
形成される前方の空間4aと背面容器3と陰極基板6と
の間に形成される後方の空間4bとを連通させる貫通孔
10を角部付近の4箇所に形成している。このように、
陰極基板6に貫通孔10を設けることにより、前面ガラ
ス容器1と陰極基板6とで囲まれる前方の空間4aと背
面容器3と陰極基板6とによって囲まれる後方の空間4
bとを繋いで、気密空間4を実質的に一つの連続の空間
としているので、前面ガラス容器1又は背面容器3のい
ずれか一方に排気管を設けるだけで内部を真空状態にす
ることができる。尚、貫通孔10の数は4には限定され
ない。また、実施の形態2において、上記以外の点は、
実施の形態1と同一である。
【0031】実施の形態3 図3は、本発明の実施の形態3による画像表示装置を概
略的に示すものであり、同図(a)は断面図、同図
(b)は正面図である。尚、図3(a)は、同図(b)
のS3−S3線断面に相当する。また、図3に示される構
成であって、図2に示される構成と同一又は対応するも
のには、図1と同一の符合を付す。
【0032】実施の形態3の画像表示装置においては、
背面容器3の内面に気密空間4の真空度を高めるための
ゲッタ12を配置している点のみが、実施の形態2と相
異する。ゲッタ12を背面容器3側の後方の空間4b内
に配置することにより、広い面積のゲッタ12を配置す
ることができる。また、後方の空間4bに配置すること
により、陰極11(図13)等の電極部分へのゲッタの
飛散及び付着を防止できる。尚、実施の形態3におい
て、上記以外の点は、実施の形態2と同一である。
【0033】実施の形態4 図4は、本発明の実施の形態4による画像表示装置を概
略的に示すものであり、同図(a)は断面図、同図
(b)は正面図である。尚、図4(a)は、同図(b)
のS4−S4線断面に相当する。また、図4に示される構
成であって、図2に示される構成と同一又は対応するも
のには、図2と同一の符合を付す。
【0034】実施の形態4の画像表示装置においては、
陰極基板6の貫通孔10及び背面容器3を通して、前面
ガラス容器1及び陰極基板6との間の前方の空間4aを
前面ガラス容器1及び背面容器3の外側に連通させる排
気管13を有する点のみが、実施の形態2と相異する。
このように、排気管13を前方の空間4aまで延在させ
ているので、特に真空度が重要な陰極41(図13)ま
わりの排気を効率良く行え、装置の信頼性を高めること
ができる。尚、実施の形態4において、上記以外の点
は、実施の形態2と同一である。
【0035】実施の形態5 図5は、本発明の実施の形態5による画像表示装置を概
略的に示すものであり、同図(a)は断面図、同図
(b)は正面図である。尚、図5(a)は、同図(b)
のS5−S5線断面に相当する。また、図5に示される構
成であって、図2に示される構成と同一又は対応するも
のには、図2と同一の符合を付す。
【0036】実施の形態5の画像表示装置においては、
陰極基板6の貫通孔10及び背面容器3を通して、前面
ガラス容器1及び陰極基板6との間の前方の空間4aを
前面ガラス容器1及び背面容器3の外側に連通させる排
気管13,14を有し、蛍光面2上のメタルバック層に
陽極電圧を印加する導入線15が排気管13の内部を通
って容器外部へ導かれている。封着工程時には片側の排
気管14から窒素ガスなどの不活性ガスを流入させつつ
封着を行う。また、排気時には陽極電圧の導入線15を
排気管13と気密封着しておく。
【0037】実施の形態5の装置によれば、排気管1
3,14を2本設けているので、封着時に一方の排気管
から窒素ガスなどの不活性ガスを適量流入することによ
り450℃程度の高温時にも陰極41(図13)の酸化
を防止することができる。また、陽極電圧の導入線15
を排気管13内に通しているので、陰極41やその他の
電極との間の耐電圧特性を向上させることができ、装置
の信頼性を高めることができる。尚、排気管の数は2本
に限定されず、3本以上であってもよい。また、、実施
の形態5において、上記以外の点は、実施の形態2と同
一である。
【0038】実施の形態6 図6は本発明の実施の形態6による画像表示装置を概略
的に示すものであり、同図(a)は断面図であり、同図
(b)は外観斜視図である。尚、図6(a)は同図
(b)のS6−S6線断面に相当する。また、図におい
て、Dhは前面ガラス容器1のフェース部の長辺に平行
な水平方向、Dvは前面ガラス容器1のフェース部の短
辺に平行な垂直方向、Ddは前面ガラス容器1のフェー
ス部の外面に垂直な厚さ方向を示す。
【0039】図6に示されるように、実施の形態6の画
像表示装置は、内面に蛍光面22を備えた前面ガラス容
器21と、この前面ガラス容器21に対向する背面容器
3と、前面ガラス容器21と背面容器3との間に気密空
間4が形成されるように前面ガラス容器21と背面容器
3とをフリットガラスにより封着する封着部5とを有す
る。前面ガラス容器21は、蛍光面22を備えたフェー
ス部21aと、フェース部21aから背面容器3に向け
て延びる側壁部21bとを有する。背面容器3は、前面
ガラス容器21のフェース部21aにほぼ平行な背面部
3aと、背面部3aから前面ガラス容器21に向けて延
びる側壁部3bとを有する。封着部5は、前面ガラス容
器21の側壁部21aの端部と背面容器3の側壁部3a
の端部との間に形成される。
【0040】また、この画像表示装置は、気密空間4内
に、蛍光面22に対向する陰極基板6と、この陰極基板
6と蛍光面22との間に備えられた集束電極7とを有す
る。集束電極7は、例えば、前面ガラス容器21又は陰
極基板6に固定される。陰極基板6の陰極部8には、蛍
光面22の対向する電子放出用の陰極41(図13)
と、陰極41に電圧を印加する配線パターン9とが備え
られている。陰極41は、図13に示されるように、円
錐状であり、陰極41に電圧を印加する陰極電極42
と、ゲート電極44とにより電子の放出が制御される。
電極41は、蛍光面2の蛍光体ドットの配列に対応して
マトリクス状に配列されており、例えば、R、G、Bの
各色について480×640ドット配列されている。
【0041】以上のように構成された実施の形態6の画
像表示装置においては、陰極41に適当な負電圧が印加
され、ゲート電極44に所定の正電圧が印加されると電
子が放出される。放出された電子は集束電極7に設けら
れた貫通孔7aの静電レンズ効果によって集束され、蛍
光面22の表面(陰極基板6側)に備えられたメタルバ
ック層(図示せず)に印加されている高電圧(例えば、
10kV)により加速される。加速された電子は高エネ
ルギーで蛍光面22の蛍光体ドットに衝突して蛍光体ド
ットを発光させ、蛍光面22上に映像が再現される。
【0042】図6(a)に示されるように、実施の形態
6の画像表示装置の前面ガラス容器21のフェース部2
1aは、観測者に向くほぼ平面状の外面23と、蛍光面
22が形成された内面24とを有する。内面24を垂直
方向Dvに沿って切った断面形状は直線であり、内面2
4を水平方向Dhに沿って切った断面形状は、図6
(a)に示されるように、曲率半径Rxの凹状の曲面で
ある。
【0043】平面状の外面23と曲率半径Rxの凹状の
内面24を持つフェース部21の機能を以下に説明す
る。光は一様な媒質の中では直進するが、異なる媒質間
の境界面では一部の光は反射し、残りの光は屈折する。
この現象は、前面ガラス容器21のフェース部21aの
画像表示面がガラス等で構成されている画像表示装置の
表示画像を観測する場合にも同様に起こり、大気とガラ
スとの光の屈折率の違いにより、一般に画面周辺部にお
ける表示画像の浮き上がり現象として観測される。
【0044】図7は、平面状の内面及び外面を持つ従来
の画像表示装置のフェース部における画像の浮き上がり
現象を説明する図であり、図8は、図7のフェース部に
おける画像の浮き上がり量を説明する図である。図7及
び図8において、外面33及び内面34の両方が平面で
ある前面ガラス容器31を備えた画像表示装置の実使用
状態においての現象を説明する。図7及び図8に示され
るように、蛍光面32に形成された画像から放射された
光は、前面ガラス容器31のガラス(屈折率n 1)中を
直進し、大気(屈折率n2)との境界面で屈折して大気
中を再び直進し、観測者の目30に到達し画像として認
識される。このとき、大気とガラスとの境界面への画像
光の入射角θ1が、観測者の目30と画像表示装置の表
示面の部位(特に、中央部と周辺部との差)により異な
るため、屈折角θ2もそれぞれの部位で異なり、結果と
して画面周辺で表示画像が浮き上がって観測されること
になる。
【0045】図7及び図8において、n1はフェース部
31aを構成するガラスの屈折率、n2は大気の屈折
率、θ1はフェース部31aの境界面に対する入射角
を、θ2は屈折角を示す。また、tはフェース部31a
の厚さ、Δtは蛍光面の端部における浮き上がり量、d
は観測者により知覚された画像の深さを示す。
【0046】図7及び図8においては、以下の関係 d*tanθ2=x1 が成立する。従って、 d*Δθ2*(1/cos2θ2)=Δx1 であり、 d=(Δx1/Δθ2)cos2θ2) =−(1/Δθ2)*cos2θ2*(x1/cosθ1sinθ1)*Δθ1 となる。
【0047】また、スネルの法則より、 n1sinθ1=n2cosθ2 であり、空気の屈折率はほぼ1であるので、 n2=1 である。
【0048】従って、 d=(1/n1){(1+cos2θ2)/sin2θ2}x1 =(t/n1)cos2θ2/[1−{(1/n1)*sinθ2)2}] となり、よって、以下の関係式 Δt=t−d =t[1−(t/n1)cos2θ2/{1−((1/n1)*sinθ2)}2}] =t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*sin2θ2}] が得られる。
【0049】この関係式は、図6に示される実施の形態
6の画像表示装置に適用でき、浮き上がり量Δtを、図
6の画像表示装置の画面の各部位について求めることが
できる。実施の形態6においては、画像表示装置のフェ
ース部21aの内面24の水平方向の曲率半径Rxを、
画面の各部位における浮き上がり量Δtにより計算され
値に基づいて設定する。言い換えれば、フェース部21
aの内面24の水平方向の曲率半径Rxは、画面の各部
位における浮き上がり量Δtに基づいて凹状に形成し
(内面24は、フェース部21aの周辺部に近付くほど
フェース部21aの外面23から遠くなる。)、表示画
像を凹状ではなく、視覚的に平面の画像に知覚できるよ
うにする。
【0050】また、人の目は水平方向に並列して配置さ
れているので、奥行きの認識は主として水平方向の情報
によって処理されている。このため、縦方向の情報から
は奥行きの情報を処理しにくく、縦方向の浮き上がり量
については画像の平面感にあまり影響しない。これらの
作用により、図6に示すように、水平方向Dhにのみフ
ェース部21の内面24が曲面になるように形成するこ
とにより、表示される画像が視覚的に平面として認識さ
れることとなる。ただし、フェース部21の垂直方向D
v及び対角方向Ddにも、水平方向Dhと同様の曲率半径
を持つ曲面としてもよい。
【0051】また、図7に示されるように、画像表示面
の水平幅がWである画像表示装置を実使用状態の視距離
Lで見たときに、画像表示装置の画面周辺部についての
浮き上がり量Δtは、 Δt=t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*si
2θ2}] となり、θ2=tan-1((W/2)*L)である。従っ
て、図6における前面ガラス容器21のフェース部21
aの内面24の水平方向の曲率半径Rxを次のように設
定することにより浮き上がり量Δtを補正したときに
(画面周辺部に行くにしたがって前面ガラス容器21の
フェース部21aの内面24をフェース部21aの外面
23から遠くする。)、フェース部21aの外面23を
平面で構成した場合であっても画像が凹面ではなく、視
覚的に平面に知覚される。
【0052】上記のように、フェース部21aの内面2
4の水平方向の曲率半径Rxが、以下の式 Rx={(W/2)2+Δt2}/(2*Δt) のように近似できたときに、画像は平面に知覚される。
【0053】しかし、従来の画像表示装置の画像表示面
は凸状の曲面であるので、観測者は時として画像が凹状
に曲がっているように感じるかもしれない。従って、フ
ェース部21aの中心点の厚さをtとしたときには、以
下の条件式(1)、(2)、(3) Rx≦{(W/2)2+Δt2}/(2*Δt) …(1) Δt=t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*sin2θ2}] …(2) θ2=tan-1((W/2)*L) …(3) を満たすように、フェース部21を形成することが望ま
しい。
【0054】一般的に、画像表示装置が標準的に使用さ
れる視距離Lは、ディスプレイモニタとして最大でも5
00mm程度であり、前面ガラス容器21のフェース部
21aの内面24の水平方向の曲率半径Rxは次式 Rx≦{(W/2)2+Δt2}/(2*Δt) Δt=t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*si
2θ2}] θ2=tan-1((W/2)*500) に示すように設定すればよい。
【0055】また、一般的なテレビに用いられる画像表
示装置での視距離Lは画面高さ(有効画面の垂直幅)を
hとして5*h程度が最適であるため、前面ガラス容器
21のフェース部21aの内面24の水平方向の曲率半
径Rxは次式 Rx≦{(W/2)2+Δt2}/(2*Δt) Δt=t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*si
2θ2}] θ2=tan-1(W/(2*5*h)) に示すように設定すればよい。
【0056】このように、前面ガラス容器21のフェー
ス部21aの外面23が平面で構成されているうえに、
さらに前面ガラス容器21のフェース部21aの内面2
4が大気とガラスの屈折率の差を考慮して表示画像が平
面に見えるように、上記条件式(1)、(2)、(3)
を満たすように所定の曲率半径Rxの曲面で構成してい
るので、視覚的に真に平面と知覚される画像を再現でき
る。
【0057】実施の形態7 図9は本発明の実施の形態7による画像表示装置の前面
ガラス容器21の水平軸断面を示す図である。実施の形
態7による画像表示装置は、前面ガラス容器21のフェ
ース部21aの外面23及び内面24に圧縮応力層2
5,26を形成したことを除いて、実施の形態6による
画像表示装置と同一である。これら圧縮応力層25,2
6の厚さは、前面ガラス容器21のフェース部21aの
中央部の厚さをtとして、t/10以上に設定されてい
る。
【0058】このような圧縮応力層25,26は、溶融
ガラスをプレス成形して前面ガラス容器21を形成後、
これを徐冷炉内で冷却して物理強化することによって形
成することができる。この場合、発生する応力の大きさ
は、前面ガラス容器21の表面が徐伶温度から歪点に下
がるまでに要する時間によって左右され、冷却が早けれ
ば早いほど内部との収縮の差が大きくなり、冷却終了後
は表面に大きな圧縮応力が発生する。このような圧縮応
力層25,26の存在により、前面ガラス容器21表面
の機械的強度が高められる。実際の防爆試験結果などか
ら、圧縮応力層25,26の応力値σcは、1000p
si未満であると物理強化の効果が無く、2000ps
iを超えると機械的衝撃を受けた場合に前面ガラス容器
21の表層でガラス小片の剥離が起こるようになるの
で、1000psi≦σc≦2000psiであること
が望ましい。
【0059】画像表示装置用の前面ガラス容器21は真
空容器として用いられるため、大気圧が外面23に作用
して応力が発生し、これに起因して圧縮応力とともに引
っ張り応力の領域が比較的広範囲に存在する。このた
め、何らかの機械的衝撃が加わり局部的に亀裂や破壊は
生じると、蓄えられた歪みエネルギーを開放しようとし
て瞬時にこの亀裂等を進展させ爆緒をまねくことはよく
知られている。前面ガラス容器21のフェース部21a
の外面23を平面にすると機械的衝撃に弱くなるが、本
実施の形態のように物理強化による圧縮応力層25,2
6を設けることにより、前面ガラス容器21のフェース
部21aの外面23が平面であっても機械的強度を確保
できる。
【0060】実施の形態8実施の形態6及び実施の形態
7に示すように、前面ガラス容器21のフェース部21
aの外面23を平面とし、内面24を曲面とすると、前
面ガラス容器21の板厚がフェース部21aの中央部と
周辺部とで大きく異なり、光透過率の差が生じる。その
結果として、蛍光面22に形成される表示画像の光透過
率にも中央部と周辺部とで差が生じ、画面全体での輝度
差が生じる。特に、中央部と周辺部との輝度差は画像の
奥行き感に大きく影響しており画像の平面感にも影響を
与えることになる。
【0061】現在、画像表示装置の前面ガラス容器に使
用されているガラス生地としては、図10のA、B、
C、D、E、Fに示すようなものがあり、ほとんどのガ
ラス容器に使われている生地Eの透過率はガラス板厚1
2mmで52%程度となっている。例えば、この生地を
用いて、内面24を曲面で構成し周辺部で板厚が4mm
増すと、周辺部での透過率は43%程度となり、(中央
部の透過率):(周辺部の透過率)=100:82程度
になるため画面全体の輝度の均一性が損なわれることに
なる。
【0062】このようなガラス板厚の差による輝度均一
性の劣化には、前面ガラス容器21のガラス生地の透過
率を上げることで、中央部と周辺部との輝度差を減少さ
せることが有効である。現在、市場で求められている画
面中央部に対する周辺部の輝度比は85%以上であり、
前面ガラス容器の板厚が中央部に対して周辺部が増える
場合でも、画面中央部に対する周辺部の輝度比が85%
以上となるような透過率のガラス生地を用いればよい。
【0063】フェース部21aのガラス生地の光反射率
をRとし、フェース部21aのガラス生地の光吸収係数
をkとし、フェース部21aの中心点における厚さをt
0とし、フェース部21aの端部における厚さをtとし
たときに、一般に、ガラスの光透過率Tは次式 T=(1−R)2*ekt*100 [%] のように定義されている。従って、フェース部21aの
中心点における厚さをt0とし、上記フェース部21a
の端部における厚さをt1としたときに、 {(1−R)2*ekt1}/{(1−R)2*ekt0}≧0.85 …(4) となるようなガラス生地を用いればよい。例えば、R=
0.045、k=0.00578の特性を持つガラス生
地を用いた場合には、中央のガラス板厚を12mmと
し、周辺のガラス板厚を16mmとすればよい。
【0064】従って、フェース部21aの外面23を平
面とし、内面24を曲面とすることによってガラスの厚
みの差により生じる、中央と周辺との光透過率の差は、
前面ガラス容器21のガラス生地として式(4)を満足
する高透過率のものを採用することによって、厚みの差
の影響を減少させることができ、画面全域でほとんど無
くなる。
【0065】実施の形態9 前面ガラス容器21のガラス生地に透過率の高いものを
用いると、蛍光面22における外光反射が増加するた
め、ディスプレイ用画像表示装置として重要なコントラ
スト性能が低下する。実施の形態8に示すような構成と
した画像表示装置において、中央と周辺の輝度差を許容
限界内に収めようとすれば、前面ガラス容器21は透過
率60%以上のものが必要となり、コントラスト性能が
低下する。
【0066】実施の形態6に示すような構成とした画像
表示装置の前面ガラス容器21において、画面サイズや
視距離を考慮すると、一般的に透過率として60%以上
が必要となる。一方、コントラスト性能を維持するため
には前面ガラス容器21の透過率として30%から60
%の範囲にすることが望ましい。従って、図11に示す
ように、透過率が60%以上のガラス生地を用い、透過
率が50%から90%程度の透過率特性を有する表面処
理を前面ガラス容器21のフェース部21aの表面23
に施して表面処理膜27を形成することにより、総合的
な光透過率を30%から60%の範囲にすることがで
き、コントラスト性能の低下を改善することができる。
【0067】前面ガラス容器21のフェース部21aの
表面処理膜27は、ベースとなるフィルムにあらかじめ
光吸収膜、帯電防止膜、反射防止膜などを形成し、前面
ガラス容器21のフェース部21aの表面23に接着す
るフィルム貼付方式、有機系或いは無機系のべース塗料
に有機系或いは無機系の顔料や染料を混合した塗液をス
ピンコート法やスプレイ法などによりフェース部21a
の表面23上に成膜し、光吸収膜などを形成する湿式コ
ーティング方式、塗布材料を真空蒸着などで前面ガラス
容器のフェース部表面に直接成膜し、光吸収膜などを形
成する乾式コーティング方式などを採用することにより
形成することができる。
【0068】以上のように、前面ガラス容器21のガラ
ス生地を高透過率のものにしたことによるコントラスト
性能の低下は、表面処理膜27を施すことにより総合的
な光透過率を最適値に設定することで改善できる。これ
らの作用により、視覚的に平面であって、輝度差の無い
高画質な画像を再現することができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2の
発明によれば、陰極基板を前面ガラス容器と背面容器と
の間に挟み付けているので、大気圧によって背面容器が
変形したとしても陰極基板に変形は生じにくい。このた
め、陰極基板の陰極の電子放出位置と蛍光面の蛍光体ド
ットとの位置関係にずれが生じるおそれは低く、よっ
て、高品位の画像を再現することができるという効果が
ある。
【0070】また、請求項3の発明によれば、陰極基板
の配線パターンを陰極基板と共に封着部より外側まで延
在させているので、装置の組立て工程を非常に簡素化で
きるという効果がある。
【0071】また、請求項4の発明によれば、陰極基板
に貫通孔を設けることにより、前面ガラス容器と陰極基
板とで囲まれる前方の空間と背面容器と陰極基板とによ
って囲まれる後方の空間を繋いで実質的に一つの連続の
空間としているので、前面ガラス容器又は背面容器のど
ちらか一方に排気管を設けるだけで内部を真空状態にす
ることができるという効果がある。
【0072】また、請求項5の発明によれば、背面容器
と陰極基板とで囲まれた空間にゲッタを配置しているの
でゲッタ膜を広い範囲に形成することができ、よってゲ
ッタ効果を向上でき、高真空状態を長い時間維持するこ
とができる。また、陰極やその他の電極部へのゲッタの
飛散及び付着を防止することができ、耐電圧特性などの
信頼性を向上することができるという効果がある。
【0073】また、請求項6の発明によれば、排気管を
前面ガラス容器と陰極基板とに囲まれた空間まで延在さ
せているので、特に真空度が重要な陰極まわりの排気が
効率良く行え、高い信頼性を得ることができるという効
果がある。
【0074】また、請求項7の発明によれば、排気管を
2本以上設けているので、封着時に一方から窒素ガスな
どの不活性ガスを適量流入することにより陰極の酸化を
防止することができる。また、陽極電圧の導入線を排気
管内に通しているので、陰極やその他の電極との耐電圧
特性を向上することができ、高い信頼性を得ることがで
きるという効果がある。
【0075】また、請求項8の発明によれば、前面ガラ
ス容器のフェース部の外面を平面とし内面を視覚的に平
面感を与えるような曲率半径を持つ曲面で構成すること
により、視覚的に平面な画像を表示できるという効果が
ある。
【0076】また、請求項9及び10の発明によれば、
前面ガラス容器のフェース部の外面及び内面に圧縮応力
層を形成することにより、フェース部外面が平面であっ
ても、機械的衝撃に対して充分な強度を確保できるとい
う効果がある。
【0077】また、請求項11の発明によれば、前面ガ
ラス容器のガラス生地を高透過率の材質にしているの
で、ガラスの厚みの差に起因する画面中央と周辺の輝度
差を無くすことができるという効果がある。
【0078】また、請求項12の発明によれば、表面処
理膜を備えることにより、全体的な光透過率の向上によ
るコントラストの低下を改善できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の実施の形態1による画像表
示装置を概略的に示す断面図であり、(b)はその正面
図である。
【図2】 (a)は本発明の実施の形態2による画像表
示装置を概略的に示す断面図であり、(b)はその正面
図である。
【図3】 (a)は本発明の実施の形態3による画像表
示装置を概略的に示す断面図であり、(b)はその正面
図である。
【図4】 (a)は本発明の実施の形態4による画像表
示装置を概略的に示す断面図であり、(b)はその正面
図である。
【図5】 (a)は本発明の実施の形態5による画像表
示装置を概略的に示す断面図であり、(b)はその正面
図である。
【図6】 (a)は本発明の実施の形態6による画像表
示装置を概略的に示す断面図であり、(b)はその外観
斜視図である。
【図7】 平面状の内面及び外面を持つ画像表示装置の
フェース部における画像の浮き上がりを説明する図であ
る。
【図8】 図7のフェース部における画像の浮き上がり
量を説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態7による画像表示装置の
前面ガラス容器を概略的に示す水平軸断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態8による画像表示装置
の前面ガラス容器のガラス生地の透過率特性を示す図で
ある。
【図11】 本発明の実施の形態9による画像表示装置
を概略的に示す断面図である。
【図12】 従来の画像表示装置を概略的に示す断面図
である。
【図13】 図12の破線部分40を概略的に示す拡大
断面図である。
【符号の説明】
1,21 前面ガラス容器、 1a,21a フェース
部、 1b,21b前面ガラス容器の側壁部、 2,2
2 蛍光面、 3 背面容器、 3a 背面部、 3b
背面容器の側壁部、 4 気密空間、 4a 前方の
空間、 4b後方の空間、 5 封着部、 6 陰極基
板、 7 集束電極、 8 陰極部、 9 配線パター
ン、 10 貫通孔、 12 ゲッタ、 13,14
排気管、 15 陽極電圧導入線、 23 フェース部
の外面、 24 フェース部の内面、 25,26 圧
縮応力層、 27 表面処理膜、 41 陰極、 42
陰極電極、 43絶縁層、 44 ゲート電極。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/92 H01J 29/92 Z 29/94 29/94 Fターム(参考) 5C031 DD09 DD17 5C032 BB02 BB15 BB16 BB17 BB18 BB20 DD02 DE03 DF01 DF03 DF05 DG01 DG02 DG04 EE03 EE10 EF01 EF02 EF05 GG13 HH03 JJ07 JJ12 5C036 EE03 EE05 EF01 EF06 EF09 EG02 EG03 EG05 EG07 EG13 EH01 EH02 EH07 EH10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光面を備えた前面容器と、 上記前面容器に対向する背面容器と、 上記前面容器と上記背面容器との間に気密空間が形成さ
    れるように上記前面容器と上記背面容器とを封着する封
    着部と、 上記気密空間内に備えられ、上記蛍光面に対向する電子
    放出用の陰極及び該陰極に電圧を印加する配線パターン
    を備えた陰極基板とを有する画像表示装置において、 上記封着部において上記前面容器及び上記背面容器によ
    り上記陰極基板を挟み付けることによって、上記陰極基
    板が上記前面容器の内面及び上記背面容器の内面に接触
    しないように、上記陰極基板を支持することを特徴とす
    る画像表示装置。
  2. 【請求項2】 上記前面容器が、上記蛍光面を備えたフ
    ェース部と、上記フェース部から上記背面容器に向けて
    延びる側壁部とを有し、 上記背面容器が、上記フェース部にほぼ平行な背面部
    と、上記背面部から上記前面容器に向けて延びる側壁部
    とを有し、 上記封着部が、上記前面容器の側壁部の端部と上記背面
    容器の側壁部の端部との間に形成されることを特徴とす
    る請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記陰極基板及び上記配線パターンが上
    記前面容器及び上記背面容器の外側まで延在しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれか一つに記載の
    画像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記陰極基板が、上記前面容器と上記陰
    極基板との間に形成される前方の空間と上記背面容器と
    上記陰極基板との間に形成される後方の空間とを連通さ
    せる貫通孔を有することを特徴とする請求項1から3ま
    でのいずれか一つに記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 上記後方の空間内にゲッタを配置したこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記陰極基板の貫通孔及び上記背面容器
    を通して、上記前方の空間を上記前面容器及び上記背面
    容器の外側に連通させる排気管を有することを特徴とす
    る請求項4又は5のいずれか一つに記載の画像表示装
    置。
  7. 【請求項7】 上記排気管が少なくとも2本以上あり、 上記蛍光面上にメタルバック層を備え、 上記排気管を通して上記メタルバック層に接続された陽
    極電圧導入線を有することを特徴とする請求項6記載の
    画像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記前面容器のフェース部の外面が平面
    であり、 上記前面容器のフェース部の内面がフェース部の辺に平
    行な水平方向に曲率半径Rxの凹状の曲面であり、 上記フェース部の有効画面水平幅をWとし、最適視距離
    をLとし、上記フェース部を構成するガラス生地の屈折
    率をn1とし、上記フェース部の中心点における厚さを
    tとしたときに、以下の条件式(1)、(2)、(3) Rx≦{(W/2)2+Δt2}/(2*Δt) …(1) Δt=t*[1−cos2θ2/{n1−{(1/n1)*sin2θ2}] …(2) θ2=tan-1((W/2)*L) …(3) を満たすことを特徴とする請求項1から7までのいずれ
    か一つに記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 上記フェース部の内面及び外面が圧縮応
    力層で形成されていることを特徴とする請求項8記載の
    画像表示装置。
  10. 【請求項10】 上記圧縮応力層の応力値をσcとした
    ときに、1000psi≦σc≦2000psiを満た
    すことを特徴とする請求項9記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 上記フェース部を構成するガラス生地
    の光反射率をRとし、上記フェース部を構成するガラス
    生地の光吸収係数をkとし、上記フェース部の中心点に
    おける厚さをt0とし、上記フェース部の端部における
    厚さをt1としたときに、上記フェース部のガラス生地
    の光透過率が、以下の条件式(4) {(1−R)2*ekt1}/{(1−R)2*ekt0}≧0.85 …(4) を満たすことを特徴とする請求項8記載の画像表示装
    置。
  12. 【請求項12】 上記フェース部のガラス生地の光透過
    率を60%以上とし、上記フェース部に光透過率が50
    %から90%の表面処理膜を備えて、上記フェース部及
    び上記表面処理膜の全体の光透過率を30%から60%
    までの範囲内に設定したことを特徴とする請求項11記
    載の画像表示装置。
JP10305138A 1998-10-27 1998-10-27 画像表示装置 Withdrawn JP2000133173A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305138A JP2000133173A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 画像表示装置
US09/289,586 US6252349B1 (en) 1998-10-27 1999-04-12 Image display device having a cathode board held between front and back display cases

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305138A JP2000133173A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000133173A true JP2000133173A (ja) 2000-05-12

Family

ID=17941550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10305138A Withdrawn JP2000133173A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 画像表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6252349B1 (ja)
JP (1) JP2000133173A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8237345B2 (en) 2009-12-02 2012-08-07 Canon Kabushiki Kaisha Display apparatus with conductive frame

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19959694A1 (de) * 1998-12-07 2000-06-08 Samsung Corning Co Glasschirm für eine Kathodenstrahlröhre
US6603255B2 (en) * 1999-02-23 2003-08-05 Canon Kabushiki Kaisha Image display unit
KR100312690B1 (ko) * 1999-08-25 2001-11-03 김순택 형광표시관
US6554672B2 (en) * 2001-03-12 2003-04-29 Micron Technology, Inc. Flat panel display, method of high vacuum sealing
US20060145595A1 (en) * 2004-11-30 2006-07-06 Youn Hae-Su Image display device
JP4040645B2 (ja) * 2005-08-02 2008-01-30 株式会社日立製作所 ディスプレイパネル

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4401982A (en) * 1980-05-06 1983-08-30 Nippon Electric Co., Ltd. Fluorescent display tubes and method of driving the same
JPS60101844A (ja) 1983-11-08 1985-06-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示装置
JPS60105144A (ja) 1983-11-10 1985-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示装置
JPS6252836A (ja) 1985-08-30 1987-03-07 Futaba Corp 表示管
JPH0782822B2 (ja) * 1986-12-23 1995-09-06 株式会社東芝 陰極線管
JP2845908B2 (ja) 1988-11-30 1999-01-13 株式会社日立製作所 シャドウマスク型カラー陰極線管
JPH04349333A (ja) 1991-05-27 1992-12-03 Mitsubishi Electric Corp 平板型陰極線管
JPH05114372A (ja) 1991-10-23 1993-05-07 Sony Corp 超薄型平面表示装置
JP3121140B2 (ja) 1992-10-01 2000-12-25 三菱電機株式会社 平板型陰極線管およびその製造方法
JP3177548B2 (ja) 1992-12-01 2001-06-18 旭硝子株式会社 平板型陰極線管の封着方法
JP3275427B2 (ja) 1993-03-17 2002-04-15 富士通株式会社 プラズマディスプレイパネルの製造方法
US5532545A (en) * 1993-05-19 1996-07-02 Matsushita Electronics Corporation Color cathode ray tube
JP2757752B2 (ja) 1993-11-01 1998-05-25 双葉電子工業株式会社 駆動部内蔵形蛍光表示管
JP2636706B2 (ja) 1993-11-16 1997-07-30 旭硝子株式会社 陰極線管用ガラスバルブ
US5536995A (en) * 1993-11-16 1996-07-16 Asahi Glass Company Ltd. Glass bulb for a cathode ray and a method of producing the same
JP3675089B2 (ja) 1997-01-31 2005-07-27 松下電器産業株式会社 画像表示装置の製造方法
JP3271565B2 (ja) 1997-02-24 2002-04-02 三菱電機株式会社 カラー陰極線管パネル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8237345B2 (en) 2009-12-02 2012-08-07 Canon Kabushiki Kaisha Display apparatus with conductive frame

Also Published As

Publication number Publication date
US6252349B1 (en) 2001-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100260579B1 (ko) 컬러 음극선관 패널
EP1560251B1 (en) Envelope for a flat panel display and flat panel display employing the envelope
EP0992055A1 (en) Low temperature glass frit sealing for thin computer displays
JPH0636710A (ja) 表示制御回路及び装置
JP2000133173A (ja) 画像表示装置
USRE39739E1 (en) Glass bulb for color picture tube and the same tube
JP2000277039A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
US6820985B2 (en) Display panel and production method therefor
US20070222362A1 (en) Image display apparatus
KR100468280B1 (ko) 평판 디스플레이용 애노드
US6198214B1 (en) Large area spacer-less field emissive display package
US6987351B2 (en) Flat panel for use in a cathode ray tube
JP2002008550A (ja) 表示パネル及びその製造方法
US6815882B2 (en) Glass bulb for a color cathode ray tube, and color cathode ray tube
US7327075B2 (en) Image display device with support member between front and rear substrates
JP2000231891A (ja) 画像表示装置
KR100331819B1 (ko) 평면 음극선관
JP2000231892A (ja) 画像表示装置
KR100524861B1 (ko) 음극선관용 마스크 프레임
KR100212532B1 (ko) 소형 fed 용 패키지
KR100481319B1 (ko) 칼라 음극선관용 패널
JP2004335268A (ja) 表示装置
US20040070330A1 (en) Glass bulb for a cathode ray tube and cathode ray tube
JP2007027018A (ja) ディスプレイパネルの製造方法及びアノードパネル
JPS6222362A (ja) 真空容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050922

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060619