JP2000106058A - キ―スイッチ装置 - Google Patents

キ―スイッチ装置

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JP2000106058A
JP2000106058A JP11220854A JP22085499A JP2000106058A JP 2000106058 A JP2000106058 A JP 2000106058A JP 11220854 A JP11220854 A JP 11220854A JP 22085499 A JP22085499 A JP 22085499A JP 2000106058 A JP2000106058 A JP 2000106058A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 キーボードの薄型化に対応してキーストロー
クを大きくできるとともにキー操作性が良好なキースイ
ッチ装置を提供する。 【解決手段】 第2係止部27a,27b,28a,2
8bには、一対のリンク部材7,8の係止ピン14a,
14b,24a,24bを摺動可能に係止する係止溝2
9a,29b,30a,30bが設けられ、摺動位置を
制限する制限壁27a1,27b1,28a1,28b
1が立設されていることにより、キートップ1の下降動
作に伴って、一対のリンク部材7,8は、同期して回動
し、そのリンク部材7,8の係止軸、係止ピンが各係止
部内で回動又は摺動して、キートップ1の下方に案内
し、スイッチング動作が行われる。一方、キートップ1
の押下力が解除されると、キートップ1はリンク部材
7,8に支持されつつ上方へ押し上げられて、元の位置
に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キースイッチ装置
に係り、特に、ノート型ワードプロセッサやノート型パ
ーソナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボード
に使用されるキースイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボードに使用される
キースイッチ装置としては、キーステムを一体に有する
キー部材がホルダープレートに形成されたキーホルダ部
に挿通して支持されるとともに、キーステムの下方にス
イッチング部材が配設されたキースイッチ装置が一般に
用いられている。このようなキースイッチ装置におい
て、キー部材のキーステムはキーホルダ部を介して上下
に摺動案内され、キー部材を押下すると、キー部材が下
方へ移動するのに伴って、キーステムの下部によりスイ
ッチング部材を押下し、これによりスイッチング動作が
行われる。
【0003】また、スペースキーやリターンキー等の大
型のキーを使用するキースイッチ装置としては、キーの
押下時にキーが傾いた状態で押下されるのを防止するた
めに、特開昭60−62017号公報や特開昭64−7
441号公報に記載されたキースイッチ装置が知られて
いる。
【0004】前者に記載されたキースイッチ装置では、
キー部材の下方に配設され、キー部材を支持する案内部
材を2つのはさみ状部材により構成し、個々のはさみ状
部材の2つのアームを軸に回転可能に連結させている。
そして、キー部材を押下すると、各はさみ状部材の端部
に形成された複数個の各ピンがキー部材の裏面とキーボ
ードの基板の上面とで水平方向に摺動するように構成し
ている。これにより、キー部材を押下すると、キー部材
は水平状態を保持したまま下方に移動し、これに伴っ
て、キー部材に垂設された押下部がキーホルダ部を介し
て摺動案内され、その下方に配設されたスイッチング部
材を押下し、スイッチング動作が行われる。
【0005】更に、後者に記載されたキースイッチ装置
は、前者に記載されたキースイッチ装置と基本的構成を
同じくするものであり、はさみ状部材に対するキー部材
の着脱を容易にする点に特徴を有するものである。
【0006】これら各公報に記載されたキースイッチ装
置は、スペースキー等の大型のキーにおける押下位置と
は無関係に、キーのどの部分を押下しても水平状態を保
持したままキーの上下動を案内できるものである。この
ように、前述した従来のキースイッチ装置のいずれにお
いても、スイッチング部材を押下するためのキーステム
やキー部材の押下部をキーホルダ部を介して上下に摺動
案内しつつ、スイッチング部材を押下させるようにして
いる点で共通するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における
小型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボード
も小型化、薄型化が指向されている一方、キー入力の操
作性を向上させるとともにキー入力の確実性を担うべく
大きなキーストロークが要求されている状況下におい
て、従来のキースイッチ装置では十分なキーストローク
を得ることができないという問題点があった。
【0008】従来のキースイッチ装置において、キーボ
ードの薄型化を実現しようとすれば、キーステムがキー
ホルダ部により摺動案内される部分が減少し、これに伴
って、キーの傾動に起因するキーステムとキーホルダ部
間でのキーのこじれが生じてしまう。これを防止するた
めに、キーステムがキーホルダ部により摺動案内される
部分を大きくすると、キーストロークが減少してしまう
というジレンマがある。また、キーの押下時にキーステ
ムとキーホルダ部間で生じるこじれは、摺動ノイズ発生
の原因となり、キー入力の操作性を著しく損なうことと
なる。このキーステムとキーホルダ部間で生じるこじれ
は、常にキーの中央部を押下している場合には、キース
テムが垂直に押下されることとなるので発生しにくいも
のである。そこで、このこじれの発生を防止するため
に、キーの操作面積を小さくし、常にキーの中央部にて
押下されるようにすることも考えられるが、この場合も
キー入力の操作性を著しく損なう点では前記のものと変
わるところがない。
【0009】また、前記各公報に記載されたキースイッ
チ装置は、特にキーボードの薄型化を指向するものでは
なく、また、スイッチング部材を押下するための押下部
をキー部材から垂下して設ける必要があり、このため薄
型化が困難となる。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、キーステムをホルダ部により上
下に摺動案内する構成を不用として、キーボードの薄型
化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持すること
ができ、しかも、簡単な構成によりキー入力の操作性が
良好で、こじれのない確実なキー入力を可能とするキー
スイッチ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載のキースイッチ装置は、裏面に第1係
止部が形成されたキートップと、そのキートップの下方
に配設され、前記第1係止部に対応して第2係止部が形
成されたホルダ部材と、前記第1係止部および第2係止
部にそれぞれ連結されるとともに、前記キートップの上
下動を案内支持する案内支持部材と、前記キートップを
上方へ付勢するとともに、そのキートップの上下動に伴
ってスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備え
たキースイッチ装置であって、前記案内支持部材は、歯
車状に形成されたギヤ部を有し、そのギヤ部で互いにか
み合わされて、互いに同期して回動して前記キートップ
の上下動を案内支持する一対のリンク部材からなり、前
記第1係止部または第2係止部の一方には、前記一対の
リンク部材の端部を摺動可能に係止する係止溝が設けら
れ、その係止溝のうち、リンク部材の端部の摺動方向に
は、その摺動位置を制限する制限壁が立設されているこ
とを特徴とするものである。
【0012】上記構成を有する本発明のキースイッチ装
置によれば、キートップが非押下の状態では、キートッ
プはスイッチング部材により上方に付勢され、上方に保
持されている。かかる状態からキートップが押下される
と、キートップはスイッチング部材の付勢力に反して下
降する。このキートップの下降動作に伴って、一対のリ
ンク部材は、ギヤ部におけるかみ合いを回動係止部によ
り維持されつつ、ギヤ部で互いにかみ合いながら同期し
て回動し、そのリンク部材の各端部がそれぞれキートッ
プ及びホルダ部材の各係止部内で回動又は摺動して、キ
ートップの下降動作を案内する。
【0013】このキートップの下降動作とともに、スイ
ッチング部材が押圧されてスイッチング動作が行われ
る。一方、キートップの押下が解除されると、キートッ
プは、スイッチング部材により上方へ付勢されているの
で、その付勢力により、リンク部材に支持されつつ上方
へ押し上げられて、元の位置に復帰する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は本実施例によるキ
ースイッチ装置の上面透視図、図2は図1のX−X線断
面図、図3は図1のY−Y線断面図、図4は押下時のキ
ースイッチ装置の側断面図、図5はキースイッチ装置の
リンク部材の斜視図、図6はキースイッチ装置のホルダ
ープレート部分の斜視図である。
【0015】キートップ1はABS樹脂等の合成樹脂か
ら成型されており、その上面にはアルファベット等の文
字が印刷等により形成されている。このキートップ1の
裏面からは、4つの第1係止部2a,2b,3a,3b
がキートップ1本体と一体になって垂設されている。第
1係止部2a,2bには、後述する2つのリンク部材
7,8のうち、一方のリンク部材(ヒンジ部材)7に形
成された係止軸13a,13bを回動可能に係止する係
止孔4a,4bが穿設されており、また、第1係止部3
a,3bには、他方のリンク部材8に形成された係止軸
23a,23bを回動可能に係止する係止孔5a,5b
が穿設されている。
【0016】キートップ1の下方には、キートップ1の
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてい
る。この案内支持部材6はキー押下時にキートップ1が
傾くのを防止する機構を有し、2つのリンク部材7,8
から構成されている。一方のリンク部材7は、図1に示
すように、基部9の両端に2つの基端部10a,10b
を一体に形成してなり、基端部10a,10bには各々
歯車12a,12bが形成されており、この歯車12
a,12bは後述する他方のリンク部材8に形成された
歯車22a,22bと作用点A、Bにてかみ合わされ
て、両者が同期して回動可能となるように構成されてい
る。また、基部9には2つの係止軸13a,13bが形
成されており、この係止軸13a,13bは前記の係止
孔4a,4bに回動可能に係止される。更に、基端部1
0a,10bの両端延部11a,11bの側面からは係
止ピン14a,14bが延設されている。この係止ピン
14a,14bは後述するホルダープレート26に形成
された第2係止部28a,28bに係止される。
【0017】他方のリンク部材8は、図1に示すよう
に、基部19の両端に2つの基端部20a,20bを一
体に形成してなり、基端部20a,20bには各々歯車
22a,22bが形成されており、この歯車22a,2
2bは他方のリンク部材7に形成された歯車12a,1
2bと作用点A、Bにてかみ合わされて、両者が同期し
て回動可能となるように構成されている。また、基部1
9には2つの係止軸23a,23bが形成されており、
この係止軸23a,23bは前記の係止孔5a,5bに
回動可能に係止される。更に、基端部20a,20bの
両端延部21a,21bの側面からは係止ピン24a,
24bが延設されている。この係止ピン24a,24b
は後述するホルダープレート26に形成された第2係止
部27a,27bに係止される。そして、両リンク部材
7,8は、上面視ロ字形状に構成され、これにより中央
に大きな空間を有し、この空間に後述するラバースプリ
ング32とコイルスプリング33を効率良くキートップ
1の下側に収納できるようになっている。
【0018】案内支持部材6の下方には、図6に示され
るような開口25を有したホルダープレート26が配設
されており、このホルダープレート26には前記リンク
部材7,8に設けられた係止ピン14a,14b,24
a,24bを各々係止するための第2係止部27a,2
7b,28a,28bが設けられている。各第2係止部
27a,27b,28a,28bは,ホルダープレート
26の内周縁の各角を形成する2辺をもって凸状に一体
となって形成され、開口25中に係止溝29a,29
b,30a,30bを形成している。そして、各々の係
止ピン14a,14b,24a,24bを係止溝29
a,29b,30a,30b内において水平方向に摺動
可能に係止している。
【0019】なお、各第2係止部27a,27b,28
a,28bを形成する2辺のうち、ホルダプレート26
に立設される制限壁27a1,27b1,28a1,2
8b1は、各係止溝29a,29b,30a,30bに
おいてキートップ1の上昇動作時における各係止ピン1
4a,14b,24a,24bの摺動方向側の端部に形
成されている。この制限壁27a1,27b1,28a
1,28b1により、案内支持部材6の各係止ピン14
a,14b,24a,24bの摺動量が制限され、キー
トップ1の上昇位置が規制される。
【0020】ホルダプレート26の下方には、スイッチ
電極を含む所定の回路パターン(図示せず)が形成され
たフレキシブル回路基板31が配設され、スイッチ電極
に対応する位置にはスイッチング部材として逆カップ状
のラバースプリング32が載置されている。このラバー
スプリング32は内部に可動電極を有しており、上方か
らの押下量が一定限度を越えると座屈され、可動電極に
よりスイッチ電極が短絡されるものである。ラバースプ
リング32の上面には弾性部材としてコイルスプリング
33が配設され、その上端部はキートップ1の裏面の凹
部1aに取付けられている。この凹部1aにコイルスプ
リング33の上端が係止されるため、コイルスプリング
33の位置がずれることはない。さらに、フレキシブル
回路基板31の下方には、スイッチ支持板34が配設さ
れている。つまり、スイッチ支持板34は、フレキシブ
ル回路基板31、ラバースプリング32、案内支持部材
6およびホルダープレート26を支持していることにな
る。
【0021】また、2つの位置決めピン36a,36b
が第2係止部28a,28bに近接してホルダープレー
ト26上に立設され、これらに対応して位置決め溝35
a,35bが、キートップ1の上下動にともなって位置
決めピン36a,36bを案内するようにキートップ1
の裏面から垂設されている。この位置決めピン36a,
36bの位置決め溝35a,35bとの係合部は、キー
トップ1の押下時に、こじれを生じることなくスムーズ
に位置決め溝35a,35bに沿って案内されるように
球状に形成されている。このホルダープレート26にお
ける位置決めピン36a,36bの直下位置には貫通孔
26aが設けられ、これにより、スライド型を用いるこ
となく、樹脂成形により位置決めピン36a,36bを
作成可能となる。
【0022】これら位置決めピン36a,36bと位置
決め溝35a,35bとの係合でもって、位置決め部材
37が構成されており、この位置決め部材37は、キー
トップ1が水平方向に移動するのを防止する機構を有し
ている。また、キートップ1の傾きを防止する機構は案
内支持部材6が有しているため、その機構を持つ必要が
ないことより、位置決めピン36a,36bと位置決め
溝35a,35bとの係合部のオーバラップ量は少なく
てよい。このように、案内支持部材6により一方向の位
置決めを行い、この位置決めに対して90度の方向の位
置決めが位置決め部材37により行われているので、キ
ートップ1は、水平方向に移動することなく、また、案
内支持部材6のリンク部材7、8が互いに作用点A、B
でかみ合って作用することにより、水平状態を保持した
まま上下動される。
【0023】前記構成において、図2における作用点
A、Bを通る垂線Lを基準に左側の第1係止部2a,2
bには、係止軸13a,13bを回動可能に係止する係
止孔4a,4bが設けられ、第2係止部27a,27b
には、係止ピン24a,24bを水平方向に係止する係
止溝29a,29bが設けられている。また、垂線Lを
基準に図2の右側の第1係止部3a,3bには、係止軸
23a,23bを回動可能に係止する係止孔5a,5b
が設けられ、第2係止部28a,28bには、係止ピン
14a,14bを水平方向に係止する係止溝30a,3
0bが設けられている。
【0024】通常、ワードプロセッサやパーソナルコン
ピュータにおけるキーボードは、キー入力しやすいよう
に装置手前側が低くなるように斜面をもって形成される
のに対し、各キートップ1の上面は水平に配設される。
このため、各キースイッチ装置においては、装置手前側
の方が厚みがある、つまり、スイッチ支持板34からキ
ートップ1までの高さ寸法が長くなる。この高さ寸法が
長い所に位置決め部材37を配設することにより、上述
した位置決め溝35a,35bと位置決めピン36a,
36bとの係合部のオーバーラップ量が少なくてよいこ
とと相俟って、キーの所定量のストロークを確保しよう
としたときの全体の高さ寸法を小さくすることができ
る。また、本実施例では、キートップ1の周囲の肉厚が
上方へ盛り上がって高くなっているので、この部分に位
置決め部材37を設けることで、可能な限り、全体の高
さ寸法を小さくしている。図2においては右側が装置手
前側となる。
【0025】次に、このように構成されたキースイッチ
装置の動作を説明する。キートップ1を押下すると、キ
ートップ1が下方へ移動するのに伴って、リンク部材7
の各々の係止軸13a,13bは第1係止部2a,2b
の係止孔4a,4b内で反時計方向に回動し、リンク部
材8の各々の係止軸23,24は第1係止部3a,3b
の係止孔5a,5b内で時計方向に回動する。これと同
時に、リンク部材7の各々の係止ピン14a,14bは
第2係止部28a,28bの係止溝30a,30b内で
水平方向(図2の右方向)に摺動し、リンク部材8の各
々の係止ピン24a,24bは第2係止部27a,27
bの係止溝29a,29b内で水平方向(図2の左方
向)に摺動する。
【0026】その結果、リンク部材7の歯車12a,1
2bとリンク部材8の歯車22a,22bとが互いに作
用点A、Bにてかみ合いながら同期して回動し、これに
より、キートップ1は水平状態を保持したまま下方に移
動する。前記した通り、リンク部材7,8の係止軸13
a,13b,23,23bは、キートップ1に形成され
た第1係止部2a,2b,3a,3bに回動可能に係止
されているので、キートップ1の下降動作の最中にも、
一方のリンク部材7の係止軸13a,13bと他方のリ
ンク部材8の係止軸23a,23bとの間隔は一定に保
たれ、両リンク部材7,8の歯車12a,12b,22
a,22bのかみ合わせが維持される。また、位置決め
ピン36a,36bは、こじれを生じることなくスムー
ズに位置決め溝35a,35bに案内されるので、キー
トップ1が水平方向に移動することはない。
【0027】キートップ1の下方への移動により、キー
トップ1の裏面に取付けられたコイルスプリング33を
圧縮し、ラバースプリング32が除々に押下される。そ
して、その押下量が一定限度を越えた時点でラバースプ
リング32は座屈され、これにより、ラバースプリング
32内の可動電極がフレキシブル回路基板31上のスイ
ッチ電極を短絡し、所定のスイッチング動作が行われ
る。
【0028】キートップ1の押下を解除すると、キート
ップ1はコイルスプリング33、ラバースプリング32
の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴っ
て、係止軸13a,13b,23a,23bおよび係止
ピン14a,14b,24a,24bは前述した動作と
逆の動作を行い、その結果、キートップ1は元の位置に
復帰される。
【0029】なお、ラバースプリング32は前述のよう
に側面視略台形であり、その上底の長さと下底の長さ及
び高さに起因する側面の角度は、その所望キータッチに
応じて決まる。さらに、この台形部の高さ、即ち、ラバ
ースプリング32の高さはキーストロークとコイルスプ
リング33に応じて決定され、高い方が好まれる。しか
し、装置全体の厚さを鑑みれば、このラバースプリング
32はそれほど大きくすることができない。そこで、本
実施例にあっては、前述のように両リンク部材7,8を
上面視ロ字形状に組付けることにより、その中心に大き
な空間を取り得るようにし、この空間にラバースプリン
グ32とコイルスプリング33を配設した。これによ
り、本実施例にあっては、両リンク部部材を側面視略直
線状とし、装置中央部に大きな空間を有し得ない特開昭
60−62017号公報あるいは特開昭64−7441
号公報記載の装置と比べ、より薄型で大きなストローク
を得ることができる。
【0030】以上詳細に説明したように、本実施例によ
るキースイッチ装置は、2つのリンク部材7,8をキー
トップ1の下方にロ字形状に構成することにより、その
中心に大きな空間を取り、この空間にラバースプリング
32とコイルスプリング33を配設し、キートップ1を
押下することにより、コイルスプリング33を介してラ
バースプリング32が押下されるようにした。これによ
り、従来のキースイッチ装置のように、キーステムをキ
ーホルダ部により摺動案内する構成やスイッチング部材
を押下するための特別な構成を不要とした。これによ
り、キーボードの薄型化に対応しつつキーストロークを
大きくすることができ、よって、キーの操作性が良好
で、キー入力を確実に行い得ると共に、簡単な構成によ
り低コストのキースイッチ装置を提供することができ
る。
【0031】特に、キーステムをキーホルダ部により摺
動案内する構成を必要としなくなるので、従来のキース
イッチ装置のようにキーの押下時にキーステムとキーホ
ルダ部間で摺動ノイズが生じることもなく、これと共
に、キーの中央部を押下させるために、キーの操作面積
を小さくする必要性はなくなる。
【0032】また、位置決め機能のある案内支持部材6
と位置決め部材37を設けたことにより、キ−トップ1
の押下時にも、案内支持部材6のリンク部材7、8が互
いに作用点A、Bでかみ合って作用し合うことにより下
方に力が加わるだけで、キートップ1が水平方向に移動
することはない。しかも、位置決めピン36a,36b
の位置決め溝35a,35bとの係合部を球状に形成し
たので、位置決めピン36a,36bは、こじれを生じ
ることなくスムーズに位置決め溝35a,35bに沿っ
て摺動案内されることより、摺動ノイズを生じることも
ない。従って、前記のこととも相俟って、この点からも
キー入力の操作性が良好で、キー入力を確実に行い得る
キースイッチ装置を提供することができる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形、改良が可能である。例えば、本実施例におけるリン
ク部材7、8の本数を増やしてI字型にし、歯車を刻ん
だ円筒が互いに作用し合うように組み合わせた構成とし
てもよく、この場合においても上述と同様の効果が得ら
れるとともに、位置決め溝および位置決めピンからなる
位置決め部材37を省略することが可能となる。また、
上記実施例にあっては、キートップ1に凹部1aを設け
てコイルスプリング33を係止したが、キートップ1下
面にコイルスプリング33内径と略同一の半球状凸部を
設けて係止してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載のキ
ースイッチ装置によれば、歯車状に形成されたギヤ部で
互いにかみ合わされ同期して回動する一対のリンク部材
により、キートップの上下動を案内支持する構成を使用
して、キーステムをホルダ部により上下に摺動案内する
構成を不要としている。よって、キーストロークの大き
さを維持しつつ、キーボードを薄型化することができる
という効果がある。
【0035】また、かかるリンク部材を使用することに
より、キー入力の操作性を良好にすると共に、こじれの
ない確実なキー入力を可能とすることができるという効
果がある。
【0036】さらに、第1係止部または第2係止部の一
方に形成された係止溝には、一対のリンク部材の端部の
摺動方向に、その摺動位置を制限する制限壁が立設され
ているので、キートップの上下動の位置決めすることが
できる。また、一対のリンク部材の摺動位置(摺動量)
を制限することにより、ギヤ部における回動量を制限す
ることができるため、ギヤ部で互いにかみ合わされてい
る一対のリンク部材の結合を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるキースイッチ装置の上
面透視図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のY−Y線断面図である。
【図4】本実施例によるキースイッチ装置の押下時の側
断面図である。
【図5】本実施例によるキースイッチ装置のリンク部材
の斜視図である。
【図6】本実施例によるキースイッチ装置のホルダープ
レート部分の斜視図である。
【符号の説明】
1 キートップ 2a,2b,3a,3b 第1係止部(回動係止
部) 6 案内支持部材 7,8 リンク部材 12a,12b,22a,22b 歯車 13a,13b,23a,23b 係止軸 14a,14b,24a,24b 係止ピン 26 ホルダープレート 27a,27b,28a,28b 第2係止部(摺動係
止部) 27a1,27b1,28a1,28b1 制限壁 29a,29b,30a,30b 係止溝 31 フレキシブル回路基
板 32 ラバースプリング 33 コイルスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に第1係止部が形成されたキートッ
    プと、 そのキートップの下方に配設され、前記第1係止部に対
    応して第2係止部が形成されたホルダ部材と、 前記第1係止部および第2係止部にそれぞれ連結される
    とともに、前記キートップの上下動を案内支持する案内
    支持部材と、 前記キートップを上方へ付勢するとともに、そのキート
    ップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うスイッチ
    ング部材とを備えたキースイッチ装置であって、 前記案内支持部材は、歯車状に形成されたギヤ部を有
    し、そのギヤ部で互いにかみ合わされて、互いに同期し
    て回動して前記キートップの上下動を案内支持する一対
    のリンク部材からなり、 前記第1係止部または第2係止部の一方には、前記一対
    のリンク部材の端部を摺動可能に係止する係止溝が設け
    られ、その係止溝のうち、リンク部材の端部の摺動方向
    には、その摺動位置を制限する制限壁が立設されている
    ことを特徴とするキースイッチ装置。
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