JP2000105825A - 画像拡大装置 - Google Patents

画像拡大装置

Info

Publication number
JP2000105825A
JP2000105825A JP10276152A JP27615298A JP2000105825A JP 2000105825 A JP2000105825 A JP 2000105825A JP 10276152 A JP10276152 A JP 10276152A JP 27615298 A JP27615298 A JP 27615298A JP 2000105825 A JP2000105825 A JP 2000105825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
circuit
enlargement
clock
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10276152A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Komeno
潤一 米野
Toshiharu Etsuno
俊治 越野
Yoshiki Kuno
良樹 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10276152A priority Critical patent/JP2000105825A/ja
Publication of JP2000105825A publication Critical patent/JP2000105825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのラインメモリ(ラインバッファ)を用
いて画像データを拡大することができ、当該画像拡大装
置の構成を簡略化することができること。 【解決手段】 画像データを1つの方向に拡大する拡大
回路において、その拡大倍率に一致するように、入力す
る画像データに同期する第1のクロックの周波数と当該
拡大回路での画像データの取り込み動作に同期する第2
のクロックの周波数の比率を決定、設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号を電子的
に拡大して表示するための画像拡大装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像拡大装置は、デジタル技術の
発展に伴ってその用途が拡大しつつある。具体的にいえ
ば、画像拡大装置は、JPEG規格やMPEG1規格な
どの比較的画素数の少ない方式の画像データを画素数の
多いNTSC、EDTVなどの方式のものに変換するた
めの装置として用いられつつある。つまり、このような
画像拡大装置を用いることにより、例えばDVDなどの
記録媒体からMPEG1規格などに基づいて圧縮された
画像データを再生して、NTSC方式に対応したテレビ
ジョン受像機で違和感なく視ることができる。また、近
年、インターネットに接続可能なテレビジョン受像機が
開発、実用化されているが、このようなテレビジョン受
像機では、画像拡大装置を設けてインターネット上の画
素数の少ない画像を適切に拡大して表示しようとしてい
る。従来の画像拡大装置としては、例えば特開平5−2
42237号公報に開示されたものが知られている。
【0003】以下、上記の従来の画像拡大装置につい
て、図13を参照して説明する。図13は、従来の画像
拡大装置の構成を示すブロック図である。図13におい
て、従来の画像拡大装置は、画像データを入力端51か
らライン単位に入力し一時的に保持するラインバッファ
52、前記ラインバッファ52を制御するためのコント
ローラ53、及びクロックAに同期して前記ラインバッ
ファ52から画像データを入力して拡大する1次元拡大
回路54を備えている。この従来の画像拡大装置には、
上記ラインバッファ52からの画像データを一時的に保
持するラインバッファ55、前記ラインバッファ55を
制御するためのコントローラ56、及びクロックAに同
期して前記ラインバッファ55からの画像データを拡大
する1次元拡大回路57が設けられている。さらに、従
来の画像拡大装置は、1次元拡大回路54,57からの
画像データを用いて補間データを作成する補間回路5
8、クロックBに同期してコントローラ53,56から
対応するラインバッファ52,55に画像データの入力
を指示する指示信号を出力させるためのラインコントロ
ール回路59、及び補間回路58とラインコントローラ
回路59を制御するためのカウンタ60を具備してい
る。
【0004】ラインバッファ52は、コントローラ53
からの指示信号に基づいて、入力端51から1ライン分
の画像データを入力して保持する。ラインバッファ52
は、コントローラ53からの出力要求信号に基づいて、
保持している1ライン分の画像データを1次元拡大回路
54とラインバッファ55に出力する。同様に、ライン
バッファ55は、コントローラ56からの指示信号に基
づいて、ラインバッファ52から1ライン分の画像デー
タを入力して保持する。ラインバッファ55は、コント
ローラ56からの出力要求信号に基づいて、保持してい
る1ライン分の画像データを1次元拡大回路57に出力
する。このように、ラインバッファ52,55は入力し
た画像データをそのまま出力する機能と、内部に格納す
る機能を併せ持つ。これにより、従来の画像拡大装置で
は、入力した1ライン分の画像データの再使用が可能で
あった。
【0005】コントローラ53,56は、ラインコント
ロール回路59からの制御信号を入力したとき、上述の
指示信号を対応するラインバッファ52,55に出力す
る。コントローラ53,56は、それぞれ1次元拡大回
路54,57からのデータ要求信号を入力したとき、上
述の出力要求信号を対応するラインバッファ52,55
に出力する。1次元拡大回路54,57は、1ライン分
の画像データを所定の倍率、例えば2倍に拡大して、拡
大した画像データを補間回路58に出力する。これらの
1次元拡大回路54,57は、それぞれラインバッファ
52,55からの画像データを入力するよう構成されて
いる。これにより、この従来の画像拡大装置では、1次
元拡大回路57は1次元拡大回路54が処理する画像デ
ータの1ライン前の画像データを拡大して、連続した2
ライン分の画像データをクロックAに同期して同時に拡
大していた。
【0006】補間回路58は、1次元拡大回路54,5
7によりそれぞれ拡大された2ライン分の画像データを
用いて、その2ライン分の間の画像データである補間デ
ータを内挿補間の手法により生成する。補間回路58
は、ラインの順番に従って、上述の拡大された2ライン
分の画像データと生成した補間データを図示しない表示
装置に出力する。これにより、この従来の画像拡大装置
では、画像データを拡大したときでも、画質の低下を防
止していた。以上のように、この従来の画像拡大装置
は、1次元拡大回路54,57がクロックAに同期して
ラインバッファ52,55からの画像データをそれぞれ
拡大し、さらに補間回路58が拡大した2ライン分の間
の画像データを生成、補間していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の画
像拡大装置では、2組のラインバッファと1次元拡大回
路を設ける必要があり、当該画像拡大装置の回路規模を
小型化することができないという問題点があった。さら
に、従来の画像拡大装置では、2組のラインバッファと
1次元拡大回路、及び補間回路への画像データの入出力
制御が複雑なものとなった。また、ラインバッファは高
価なメモリであり、従来の画像拡大装置では、そのコス
トを低減することが困難なものであった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、1つのラインメモリ(ラ
インバッファ)を用いて画像データを拡大することがで
き、当該画像拡大装置の構成を簡略化することができる
画像拡大装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像拡大装置
は、画像データを1つの方向に拡大する拡大回路を備え
た画像拡大装置であって、前記拡大回路の拡大倍率に一
致するよう、入力する画像データに同期する第1のクロ
ックの周波数と前記拡大回路での画像データの取り込み
動作に同期する第2のクロックの周波数との比率を設定
している。このように構成することにより、画像拡大装
置の構成の簡略化やコストの低減を容易に行うことがで
きる。
【0010】別の観点による発明の画像拡大装置は、前
記第1のクロックを発生するクロック発生部、前記第2
のクロックに同期して画像データを入力し、入力した画
像データを水平方向に拡大する水平方向拡大回路、前記
水平方向拡大回路から入力した拡大画像データを1つの
水平走査期間の間保持して、その入力した拡大画像デー
タを1ライン分遅延するためのラインメモリ、及び前記
水平方向拡大回路からの拡大画像データと前記ラインメ
モリからの拡大画像データを用いて、垂直方向に拡大し
た画像データを生成する垂直方向拡大回路を備えてい
る。このように構成することにより、1つのラインメモ
リを用いて画像データを拡大することができ、画像拡大
装置の構成の簡略化やコストの低減を容易に行うことが
できる。
【0011】別の観点による発明の画像拡大装置は、前
記第1のクロックを発生するクロック発生部、前記第1
のクロックに同期して画像データを入力し、入力した画
像データを1つの水平走査期間の間保持して、その入力
した画像データを1ライン分遅延するためのラインメモ
リ、前記第2のクロックに同期して画像データを入力
し、入力した画像データを水平方向に拡大する第1水平
方向拡大回路、前記第2のクロックに同期して前記ライ
ンメモリから画像データを入力し、入力した画像データ
を水平方向に拡大する第2水平方向拡大回路、及び前記
第1水平方向拡大回路からの拡大画像データと前記第2
水平方向拡大回路からの拡大画像データを用いて、垂直
方向に拡大した画像データを生成する垂直方向拡大回路
を備えている。このように構成することにより、1つの
ラインメモリを用いて画像データを拡大することがで
き、画像拡大装置の構成の簡略化やコストの低減を容易
に行うことができる。さらに、ラインメモリの必要な記
憶容量を低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像拡大装置を示
す好ましい実施例について図面を参照しながら説明す
る。
【0013】《第1の実施例》 [画像拡大装置の構成]図1は、本発明の第1の実施例で
ある画像拡大装置の構成を示すブロック図である。図1
に示すように、本実施例の画像拡大装置1は、入力端1
aから入力した画像データを水平方向に拡大する水平方
向拡大回路2、前記水平方向拡大回路2に接続されたラ
インメモリ3、及び水平方向拡大回路2とラインメモリ
3に接続された垂直方向拡大回路4を具備している。さ
らに、画像拡大装置1には、所定のクロック10aを発
振する発振器5、前記発振器5からのクロック10aを
後述の分周比で分周し入力クロック10bとして入力ク
ロック発振端1bから出力するための分周器6、上記ラ
インメモリ3のライトアドレス及びリードアドレスをそ
れぞれ制御するためのライトアドレス制御回路7及びリ
ードアドレス制御回路8、及び入力端1cから入力した
走査線(ライン)の数をカウントして、現時点でのライ
ンが奇数番目のラインか偶数番目のラインであるかを示
す判別信号を出力する走査線判別回路9が設けられてい
る。
【0014】上述の水平方向拡大回路2、ラインメモリ
3、垂直方向拡大回路4、ライトアドレス制御回路7、
及びリードアドレス制御回路8は、発振器5からのクロ
ック10aに同期して動作する。このクロック10aの
周波数に対する入力クロック10bの周波数の比率、す
なわち分周器6での分周比は、水平方向拡大回路2にお
いて画像データを拡大する倍率の逆比に設定されてい
る。例えば、水平方向拡大回路2が画像データを水平方
向に2倍に拡大する場合、分周器6での分周比は1/2
に設定され、クロック10aの1/2の周波数をもつ入
力クロック10bが入力クロック発振端1bに出力され
る。尚、以下の説明では、説明の簡略化のために、水平
方向拡大回路2が入力した画像データを画素単位に2倍
に拡大する構成について例示して説明する。さらに、本
実施例の画像拡大装置1では、発振器5と分周器6が入
力する画像データに同期する入力クロック10bを発生
する入力クロック発生部を構成している。
【0015】水平方向拡大回路2は、入力端1aからの
画像データを水平方向に拡大して、画像を水平方向に拡
大するための拡大画像データを生成しラインメモリ3と
垂直方向拡大回路4に出力する。水平方向拡大回路2は
入力クロック10bの2倍の周波数をもつクロック10
aに同期して画像データを入力端1aから入力するの
で、水平方向拡大回路2は同一の画像データを2回連続
して入力端1aから取り込む。拡大画像データは、補間
画像データと平均化画像データにより構成され、水平方
向拡大回路2は、補間画像データと平均化画像データを
交互に出力する。これにより、本実施例の画像拡大装置
1では、画像データを水平方向に拡大したときに生じる
画質の低下を防止している(詳細は後述)。尚、入力端
1aは、例えばテレビジョン信号を受信するためのチュ
ーナ、あるいは映像信号を記憶しているビデオサーバ装
置などの画像データを出力する外部機器(図示せず)に
接続されている。また、入力クロック発振端1bは、画
像データが入力クロック10bに同期して当該画像拡大
装置1に入力されるように、入力端1aが接続された外
部機器に接続されている。
【0016】ラインメモリ3は、水平方向拡大回路2か
らの拡大画像データが入力端1aから入力する画像デー
タの2倍に拡大されているため、1ライン分の画像デー
タの2倍のデータ量を記憶できる記憶容量を有する。こ
のラインメモリ3は、入力した拡大画像データを1つの
水平走査期間中保持して、その拡大画像データを1ライ
ン分遅延し垂直方向拡大回路4に出力する。以上のライ
ンメモリ3での画像データの書き込み、及び読み出し動
作は、ライトアドレス制御回路7からのライトアドレ
ス、及びリードアドレス制御回路8からのリードアドレ
スに基づきそれぞれ行われる。尚、ラインメモリ3で
は、記憶している拡大画像データを消去することなく垂
直方向拡大回路4に出力するために、上述のリードアド
レスは同じアドレスを示すライトアドレスより1つのク
ロック10aだけ先行して、ラインメモリ3に入力され
る。垂直方向拡大回路4は、水平方向拡大回路2からの
拡大画像データと、この拡大画像データに対して1ライ
ン分前の拡大画像データをラインメモリ3から入力す
る。垂直方向拡大回路4は、これらの拡大画像データを
用いて、垂直方向に画像を拡大するための垂直補間画像
データを生成する。垂直方向拡大回路4は、走査線判別
回路9からの判別信号に基づき生成した垂直補間画像デ
ータと水平方向拡大回路2からの拡大画像データを1ラ
イン毎に交互に選択して、出力端1dを介して、例えば
表示装置(図示せず)に出力する。これにより、本実施
例の画像拡大装置1は、後に詳述するように画像データ
を垂直方向に拡大したときに生じる画質の低下を防止し
ている。
【0017】[水平方向拡大回路の構成]ここで、図2を
参照して、水平方向拡大回路2について詳細に説明す
る。図2は、図1に示した水平方向拡大回路の具体的な
構成を示すブロック図である。図2において、水平方向
拡大回路2は、直列に接続されたレジスタ11a,11
b,11c,11d,11eにより構成され、クロック
10aに同期して入力端2aから入力した画像データを
順次シフトする5段シフトレジスタ11と、平均化画像
データを生成するための第1の演算器12、加算器1
3、及び第2の演算器14と、補間画像データを生成す
るための加算器15及び第3の演算器16を備えてい
る。さらに、水平方向拡大回路2には、入力端2cから
入力したライトアドレス制御回路7(図1)からのライ
トアドレスの下位ビットに基づいて、第2の演算器14
からの平均化画像データと第3の演算器16からの補間
画像データを出力端2bから交互に出力するための切り
替えスイッチ17が設けられている。尚、入力端2aは
画像データを入力する入力端1a(図1)に接続され、
出力端2bはラインメモリ3(図1)と垂直方向拡大回
路4(図1)に接続されている。また、切り替えスイッ
チ17を切り替えるためのライトアドレスは、例えば8
ビットで構成されたライトアドレスのうちの下位の4ビ
ットであり、このような下位ビットを用いることによっ
てライトアドレス制御回路7から水平方向拡大回路2へ
の信号線の数を低減できる。さらに、平均化画像データ
と補間画像データとを周期的に切り替えられる。
【0018】第1の演算器12は、3段目のレジスタ1
1cに格納された画像データの値を2倍に重み付ける演
算処理を行う。加算器13は、第1の演算器12からの
画像データの値と1、5段目のレジスタ11a,11e
にそれぞれ格納された画像データの値を加算する加算処
理を行う。第2の演算器14は、加算器13からの画像
データの値を4で除算する除算処理を行い、平均化画像
データとして出力する。尚、第2の演算器14での除算
処理は、加算器13からの画像データを2ビットシフト
することにより行われる。このように、第1の演算器1
2、加算器13、及び第2の演算器14により、3つの
連続した画素の画像データの値が平均化され、平均化画
像データとして生成、出力される。加算器15は、2段
目のレジスタ11bに格納された画像データの値と4段
目のレジスタ11dに格納された画像データの値を加算
する加算処理を行う。第3の演算器16は、加算器15
からの画像データの値を2で除算する除算処理を行い、
補間画像データとして出力する。尚、第3の演算器16
での除算処理は、加算器15からの画像データを1ビッ
トシフトすることにより行われる。このように、加算器
15、及び第3の演算器16により、2つの連続した画
素を平均化した新たな画素である補間画素の画像データ
が補間画像データとして生成、出力される。
【0019】ここで、図3を参照して、拡大画像データ
について具体的に説明する。図3は、図2に示した水平
方向拡大回路により生成される拡大画像データを示す説
明図である。例えば図3の(a)に示す画素E11,E
13,E15の画像データが水平方向拡大回路2に取り
込まれた場合、5段シフトレジスタ11の1段目のレジ
スタ11aには画素E11の画像データが保持されてい
る。また、このとき、2、3段目のレジスタ11b,1
1cには画素E13の画像データが保持され、4、5段
目のレジスタ11d,11eには画素E15の画像デー
タが保持されている。拡大画像データのうち補間画像デ
ータ、例えば画素E14の補間画像データは、図3の
(b)に示すように、隣り合う2つの画素E13,E1
5の画像データを用いて生成されている。つまり、加算
器15が2、4段目のレジスタ11b,11dに保持さ
れている画素E13,E15の両画像データを加算した
後、第3の演算器16が加算器15からの画像データを
2の値で除算する。これにより、画素E14の補間画像
データが生成される。
【0020】また、平均化画像データ、例えば画素E1
3’の平均化画像データは、図3の(c)に示すよう
に、隣り合う2つの補間した画素E12とE14の画像
データを用いて生成されている。これらの補間した画素
E12とE14の画像データは、それぞれ取り込んだ画
素E11,E13と取り込んだ画素E13,E15によ
り生成されたものである。つまり、第1の演算器12が
3段目のレジスタ11cに保持されている画素E13の
画像データを2倍に重み付けした後、加算器13が第1
の演算器12から出力された画像データと1、5段目の
レジスタ11a,11eにそれぞれ保持されている画素
E11,E15の両画像データを加算する。第2の演算
器14が、加算器13からの画像データを4の値で除算
する。これにより、画素E13’の平均化画像データが
生成される。このように、水平方向拡大回路2では、隣
り合う2つの画素の画像データを用いて補間画像データ
を生成するだけでなく、隣り合う2つの補間した画素の
画像データを用いて平均化画像データを生成している。
すなわち、水平方向拡大回路2は、補間した画素と取り
込んだ画素との間で色や輝度の違和感がなくなるよう
に、画像データの平均化を行いつつ拡大補間している。
これにより、本実施例の画像拡大装置1では、画像デー
タを水平方向に拡大したときに生じる画質の低下を防止
している。
【0021】[垂直方向拡大回路の構成]図4は、図1に
示した垂直方向拡大回路の具体的な構成を示すブロック
図である。図4に示すように、垂直方向拡大回路4は、
直列に接続されたレジスタ18a,18b,18cによ
り構成され、クロック10aに同期して入力端4aを経
て水平方向拡大回路2(図1)から入力した拡大画像デ
ータを順次シフトする3段シフトレジスタ18、及び直
列に接続されたレジスタ19a,19b,19c,19
dにより構成され、クロック10aに同期して入力端4
bを経てラインメモリ3(図1)から入力した拡大画像
データを順次シフトする4段シフトレジスタ19を備え
ている。さらに、垂直方向拡大回路4には、上述の垂直
補間画像データを生成するための第4の演算器20、加
算器21、第5の演算器22、及び第6の演算器23
と、入力端4dから入力した走査線判別回路9(図1)
からの判別信号に基づいて、2段目のレジスタ18bか
らの拡大画像データと第6の演算器23からの垂直補間
画像データを出力端4cからライン単位に交互に出力す
るための切り替えスイッチ24が設けられている。尚、
上述したように、判別信号は、現時点でのラインが奇数
番目のラインか偶数番目のラインであるかを示す信号で
あり、垂直方向拡大回路4は、例えば偶数番目のライン
では水平方向拡大回路2からの拡大画像データをそのま
ま出力し、奇数番目のラインでは生成した垂直補間画像
データを出力する。
【0022】第4の演算器20は、3段シフトレジスタ
18の2段目のレジスタ18bに格納された拡大画像デ
ータの値を2倍に重み付ける演算処理を行う。第5の演
算器22は、4段シフトレジスタ19の3段目のレジス
タ19cに格納された拡大画像データの値を2倍に重み
付ける演算処理を行う。加算器21は、第4、第5の演
算器20,22からの拡大画像データの値と、3段シフ
トレジスタ18の1、3段目のレジスタ18a,18c
にそれぞれ格納された拡大画像データの値と、4段シフ
トレジスタ19の2、4段目のレジスタ19b,19d
にそれぞれ格納された拡大画像データの値を加算する加
算処理を行う。第6の演算器23は、加算器21からの
拡大画像データの値を8で除算する除算処理を行い、得
られたデータを垂直補間画像データとして出力する。
尚、第6の演算器23での除算処理は、加算器21から
の拡大画像データを3ビットシフトすることにより行わ
れる。このように、加算器21と第4〜第6の演算器2
0,21,23により、2つの連続したラインの拡大画
像データの値が平均化され、垂直補間画像データとして
生成、出力される。
【0023】ここで、図5を参照して、垂直補間画像デ
ータについて具体的に説明する。図5は、図4に示した
垂直方向拡大回路により生成される垂直補間画像データ
を示す説明図である。ラインメモリ3(図1)からの拡
大画像データ、例えば図5の(a)に示す画素E12,
E13,E14,E15の拡大画像データが4段シフト
レジスタ19の1〜4段目のレジスタ19a,19b,
19c,19dにそれぞれ格納された場合、3段シフト
レジスタ18の1〜3段目のレジスタ18a,18b,
18cには水平方向拡大回路2(図1)からの画素E2
3,E24,E25の拡大画像データが格納されてい
る。垂直補間画像データは、2つの連続するラインにお
いて、垂直方向で連続した2つの拡大画像データだけで
なく、その斜め上下方向の4つの拡大画像データをも用
いて生成されている。例えば画素O14の画像データ
は、図5の(b)に示すように、垂直方向で連続した2
つの画素E14,E24の拡大画像データと、その斜め
上下方向の4つの画素E13,E15,E23,E25
の拡大画像データを用いて生成されている。つまり、第
4の演算器20が2段目のレジスタ18bに格納されて
いる画素E24の拡大画像データを2倍に重み付けし、
第5の演算器22が3段目のレジスタ19cに格納され
ている画素E14の拡大画像データを2倍に重み付けす
る。加算器21が、第4、第5の演算器20,22から
出力された拡大画像データと、1、3段目のレジスタ1
8a,18cにそれぞれ保持されている画素E23,E
25の両拡大画像データと、2、4段目のレジスタ19
b,19dにそれぞれ保持されている画素E13,E1
5の両拡大画像データを加算する。第6の演算器23
が、加算器21からの拡大画像データを8の値で除算す
る。これにより、画素O14の垂直補間画像データが生
成される。
【0024】このように、垂直方向拡大回路4では、2
つの連続するラインにおいて、垂直方向で連続した2つ
の拡大画像データと斜め上下方向の4つの拡大画像デー
タを用いて、垂直補間画像データを生成している。これ
により、本実施例の画像拡大装置1では、水平方向に拡
大補間した画素との間でギザギザ感や違和感の発生を防
止することができ、画像データを垂直方向に拡大したと
きに生じる画質の低下を防止している。
【0025】[画像拡大装置の動作]以下、本実施例の画
像拡大装置1の動作について説明する。まず、水平方向
拡大回路2の動作について、図2、及び図6を参照して
説明する。図6は、図2に示した水平方向拡大回路内の
各部での動作を示すタイミングチャートである。図6の
(a)、及び図6の(b)に示すように、画像データY
0,Y1,Y2,・・・が、入力クロック10bに同期
して入力端1a(図1)から入力されている。水平方向
拡大回路2は、図6の(c)に示すクロック10aに同
期して上述の画像データY0,Y1,Y2,・・・を順
次取り込む。クロック10aの周波数は入力クロック1
0bの2倍の周波数であるため、水平方向拡大回路2内
の5段シフトレジスタ11の各レジスタ11a〜11e
には、図6の(d)に示すように、同一の画像データが
2度続けてラッチされ順次シフトされている。水平方向
拡大回路2では、各レジスタ11a〜11eに格納され
ている画像データを用いて、補間画像データA0,A
1,A2,・・・と平均化画像データH0,H1,H
2,・・・とからなる拡大画像データを生成する。具体
的にいえば、水平方向拡大回路2では、2段目のレジス
タ11bに格納された画像データY1と、4段目のレジ
スタ11dに格納された画像データY0を加算器15に
より加算した後、第3の演算器16を用いて2の値で除
算する。これにより、補間画像データA0が生成され
る。
【0026】その後、水平方向拡大回路2では、次のク
ロック10aに同期して、第1の演算器12により3段
目のレジスタ11cに格納された画像データY1を2倍
に重み付けた後、1段目のレジスタ11aと5段目のレ
ジスタ11eにそれぞれ格納された画像データY2,Y
0を加算器13により加算し、第2の演算器14を用い
て4の値で除算する。これにより、平均化画像データH
0が生成される。このように、水平方向拡大回路2は、
図6の(e)に示すように、クロック10aに同期して
補間画像データA0,A1,A2,・・・と平均化画像
データH0,H1,H2,・・・を交互に生成して、そ
の切り替えスイッチ17を介してラインメモリ3(図
1)と垂直方向拡大回路4(図1)に出力する。尚、切
り替えスイッチ17での補間画像データA0,A1,A
2,・・・と平均化画像データH0,H1,H2,・・
・の切り替え動作は、図6の(f)に示すラインメモリ
3へのライトアドレスの下位ビットに基づき行われる。
【0027】次に、図4、及び図7を参照して、垂直方
向拡大回路4の動作について説明する。図7は、図4に
示した垂直方向拡大回路内の各部での動作を示すタイミ
ングチャートである。垂直方向拡大回路4には、水平方
向拡大回路2(図1)からの現時点でのラインの拡大画
像データとして、図7の(c)に示すように、補間画像
データA0,A1,A2,・・・と平均化画像データH
0,H1,H2,・・・が交互に入力されている。これ
により、3段シフトレジスタ18の各レジスタ18a,
18b,18cには、図7の(d)に示すように、補間
画像データA0,A1,A2,・・・と平均化画像デー
タH0,H1,H2,・・・が交互にラッチされ順次シ
フトされている。また、垂直方向拡大回路4には、ライ
ンメモリ3(図1)からの1ライン前のラインの拡大画
像データとして、補間画像データa0,a1,a2,・
・・と平均化画像データh0,h1,h2,・・・が交
互に入力されている。これにより、4段シフトレジスタ
19の各レジスタ19a,19b,19c,19dに
は、図7の(f)に示すように、補間画像データa0,
a1,a2,・・・と平均化画像データh0,h1,h
2,・・・が交互にラッチされ順次シフトされている。
尚、ラインメモリ3からの拡大画像データは、クロック
10a(図7の(a)に図示)に同期したリードアドレ
ス(図7の(e)に図示)に基づき出力される。このリ
ードアドレスは、上述したように、ライトアドレス(図
7の(b)に図示)に比べて1つのクロック10aだけ
先行してラインメモリ3に入力される。
【0028】垂直方向拡大回路4では、第4、第5の演
算器20,22が、例えば2段目のレジスタ18b、及
び3段目のレジスタ19cに格納されている拡大画像デ
ータH0、及び拡大画像データh0を2倍にそれぞれ重
み付けする。加算器21が、第4、第5の演算器20,
22から出力された拡大画像データと、1、3段目のレ
ジスタ18a,18cにそれぞれ保持されている拡大画
像データA1,A0と、2、4段目のレジスタ19b,
19dにそれぞれ保持されている拡大画像データa1,
a0を加算する。第6の演算器23が、加算器21から
の拡大画像データを8の値で除算する。これにより、垂
直補間画像データV0が生成される。以降、垂直方向拡
大回路4は、上述の動作と同様に、垂直補間画像データ
V1,V2,・・・を順次生成して出力する。垂直方向
拡大回路4は、走査線判別回路9(図1)からの判別信
号に基づいて、ライン単位に生成した垂直補間画像デー
タV0,V1,V2,・・・と水平方向拡大回路2から
の拡大画像データを交互に出力する。
【0029】以上のように、本実施例の画像拡大装置1
では、水平方向拡大回路での画像データの拡大倍率に一
致するように、入力する画像データに同期する第1のク
ロック(入力クロック10b)の周波数に対する上記水
平方向拡大回路での画像データの取り込み動作に同期す
る第2のクロック(クロック10a)の周波数の比率を
決定して、設定している。このように構成することによ
り、本実施例の画像拡大装置1では、1つのラインメモ
リを用いて画像データを拡大することができ、画像拡大
装置の構成の簡略化やコストの低減を容易に行うことが
できる。
【0030】《第2の実施例》 [画像拡大装置の構成]図8は、本発明の第2の実施例で
ある画像拡大装置の構成を示すブロック図である。この
実施例では、画像拡大装置の構成において、拡大する前
の画像データをラインメモリに入力するよう構成した。
それ以外の各部は、第1の実施例のものと同様であるの
でその重複した説明は省略する。図8に示すように、こ
の実施例の画像拡大装置1’は、入力端1a’に接続さ
れたラインメモリ3’及び第1水平方向拡大回路25、
前記ラインメモリ3’に接続された第2水平方向拡大回
路26、及び上記第1水平方向拡大回路25と第2水平
方向拡大回路26に接続された垂直方向拡大回路4’を
備えている。ラインメモリ3’とライトアドレス制御回
路7は、分周器6からの入力クロック10bに同期して
動作する。第1水平方向拡大回路25、第2水平方向拡
大回路26、垂直方向拡大回路4’、及びリードアドレ
ス制御回路8は、発振器5からのクロック10aに同期
して動作する。
【0031】第1水平方向拡大回路25は、入力クロッ
ク10bに同期して入力される画像データを入力端1
a’から取り込む。それゆえ、第1水平方向拡大回路2
5は、同一の画像データを2度続けてラッチする。ライ
ンメモリ3’は、第1の実施例のものと同様に、入力し
た画像データを1つの水平走査期間中保持して、その画
像データを1ライン分遅延し第2水平方向拡大回路26
にクロック10aに同期して出力する。それゆえ、第2
水平方向拡大回路26は、第1水平方向拡大回路25が
処理している画像データの1ライン分前の画像データを
拡大して垂直方向拡大回路4’に出力する。さらに、ラ
インメモリ3’は、画像データを入力端1a’から直接
入力するよう構成している。このように構成することに
より、本実施例の画像拡大装置1’では、拡大画像デー
タを記憶するよう構成した第1の実施例のものに比べ
て、ラインメモリ3’の記憶容量を1/2とすることが
できる。
【0032】[第1水平方向拡大回路の構成]ここで、図
9を参照して、第1水平方向拡大回路25の構成につい
て詳細に説明する。尚、以下の説明では、図2に示した
第1の実施例の水平方向拡大回路のものと異なる部分に
ついて主に説明する。図9は、図8に示した第1水平方
向拡大回路の具体的な構成を示すブロック図である。図
9に示すように、第1水平方向拡大回路25では、入力
端25bから入力するクロック10aに同期して、切り
替え信号を切り替えスイッチ17’に出力する切り替え
回路27が設けられている。これにより、第1水平方向
拡大回路25では、切り替えスイッチ17’が上述の切
り替え信号に基づき第2の演算器14からの平均化画像
データと第3の演算器16からの補間画像データを交互
に出力する。入力端25aは画像データを入力する入力
端1a’(図8)に接続され、出力端25cは垂直方向
拡大回路4’(図8)に接続されている。尚、図2に示
した第1の実施例の水平方向拡大回路においても、その
内部に上記切り替え回路27を設けて、ライトアドレス
に代わりに切り替え信号を用いて平均化画像データと補
間画像データとの切り替え動作を行うよう構成してもよ
い。また、図8に示した第2水平方向拡大回路26は、
処理対象の画像データが第1水平方向拡大回路25のも
のと異なるだけであり、図9に示した第1水平方向拡大
回路25と同一に構成されている。
【0033】[垂直方向拡大回路の構成]次に、本実施例
の垂直方向拡大回路4’の構成について、図10を参照
して詳細に説明する。尚、以下の説明では、図4に示し
た第1の実施例のものと異なる部分について主に説明す
る。図10は、図8に示した垂直方向拡大回路の具体的
な構成を示すブロック図である。図10に示すように、
垂直方向拡大回路4’には、直列に接続されたレジスタ
28a,28b,28cにより構成され、クロック10
aに同期して入力端4b’から入力した第2水平方向拡
大回路26(図8)からの拡大画像データを順次シフト
する3段シフトレジスタ28が設けられている。垂直方
向拡大回路4’では、入力端4a’は第1水平方向拡大
回路25(図8)に接続され、3段シフトレジスタ18
は上記第1水平方向拡大回路25からの拡大画像データ
を入力し、クロック10aに同期して順次シフトする。
第5の演算器22’は、3段シフトレジスタ28の2段
目のレジスタ28bに格納された拡大画像データの値を
2倍に重み付ける演算処理を行う。加算器21’は、第
4、第5の演算器20,22’からの拡大画像データの
値と、3段シフトレジスタ18の1、3段目のレジスタ
18a,18cにそれぞれ格納された拡大画像データの
値と、3段シフトレジスタ28の1、3段目のレジスタ
28a,28cにそれぞれ格納された拡大画像データの
値とを加算する加算処理を行う。第6の演算器23’
は、加算器21’からの拡大画像データの値を8で除算
する除算処理を行い、垂直補間画像データとして切り替
えスイッチ24’に出力する。切り替えスイッチ24’
は、入力端4d’を介して走査線判別回路9(図8)か
ら入力する判別信号に基づいて、2段目のレジスタ18
bからの拡大画像データと第6の演算器23’からの垂
直補間画像データを出力端4c’からライン単位に交互
に出力する。
【0034】[画像拡大装置の動作]以下、本実施例の画
像拡大装置1’の動作について、図9乃至図12を参照
して説明する。尚、以下の説明では、第1の実施例のも
のと異なる動作について主に説明する。まず、第1水平
方向拡大回路25の動作について、図9、及び図11を
参照して説明する。図11は、図9に示した第1水平方
向拡大回路内の各部での動作を示すタイミングチャート
である。図11において、第1水平方向拡大回路25
が、補間画像データA0,A1,A2,・・・と平均化
画像データH0,H1,H2,・・・からなる拡大画像
データを生成する処理動作は第1の実施例のもの同一で
ある。第1水平方向拡大回路25の処理動作において、
第1の実施例のもの異なる点は、図11の(e)に示す
拡大画像データでの補間画像データA0,A1,A2,
・・・と平均化画像データH0,H1,H2,・・・と
の切り替え動作が、図11の(c)に示すクロック10
aに同期して行うことである。また、図8に示した第2
水平方向拡大回路26での処理動作は、第1水平方向拡
大回路25のものと同一であり、処理対象の画像データ
だけが異なる。つまり、第2水平方向拡大回路26は、
ラインメモリ3’(図8)からの画像データを用いて、
1ライン前の拡大画像データを生成する。
【0035】次に、図10、及び図12を参照して、垂
直方向拡大回路4’の動作について説明する。図12
は、図10に示した垂直方向拡大回路内の各部での動作
を示すタイミングチャートである。図12の(c)に示
すように、3段シフトレジスタ18の各レジスタ18
a,18b,18cには、第1水平方向拡大回路25
(図8)からの現時点でのラインの拡大画像データとし
て、補間画像データA0,A1,A2,・・・と平均化
画像データH0,H1,H2,・・・が交互にラッチさ
れ順次シフトされている。また、図12の(e)に示す
ように、3段シフトレジスタ28の各レジスタ28a,
28b,28cには、第2水平方向拡大回路26(図
8)からの1ライン前の拡大画像データとして、補間画
像データa0,a1,a2,・・・と平均化画像データ
h0,h1,h2,・・・が交互にラッチされ順次シフ
トされている。
【0036】そして、垂直方向拡大回路4’では、第
4、第5の演算器20,22’が、例えば2段目のレジ
スタ18b、及び2段目のレジスタ28bに格納されて
いる拡大画像データH0、及び拡大画像データh0を2
倍にそれぞれ重み付ける。加算器21’が、第4、第5
の演算器20,22’から出力された拡大画像データ
と、1、3段目のレジスタ18a,18cにそれぞれ保
持されている拡大画像データA1,A0と、1、3段目
のレジスタ28a,28cにそれぞれ保持されている拡
大画像データa1,a0を加算する。第6の演算器2
3’が、加算器21’からの拡大画像データを8の値で
除算する。これにより、垂直補間画像データV0が生成
される。以降、垂直方向拡大回路4’は、上述の動作と
同様に、垂直補間画像データV1,V2,・・・を順次
生成して出力する。垂直方向拡大回路4’は、走査線判
別回路9(図8)からの判別信号に基づいて、ライン単
位に生成した垂直補間画像データV0,V1,V2,・
・・と第1水平方向拡大回路25からの拡大画像データ
を交互に出力する。
【0037】以上のように、本実施例の画像拡大装置
1’では、画像データをラインメモリ3’に直接入力す
るよう構成している。これにより、本実施例の画像拡大
装置1’では、第1の実施例での効果に加えて、ライン
メモリ3’の記憶容量を第1の実施例のものに比べて1
/2とすることができる。
【0038】尚、上述の第1、及び第2の実施例では、
画像データの入力クロックを発生する入力クロック発生
部として、発振器からのクロックを分周する分周器を用
いた構成について説明したが、実施はこれに限定される
ものではなく、入力クロックに対するクロックの比率が
画像データの拡大倍率に一致するように入力クロックを
設定、出力できる構成であればよい。例えば上記発振器
と別個に設けた別の発振器を用いて、入力クロックを出
力する構成でもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の画像拡大装置は、画像データを
拡大処理する拡大回路の拡大倍率に一致するように、入
力する画像データに同期する第1のクロックの周波数
と、上記拡大回路での画像データの取り込み動作に同期
する第2のクロックの周波数の比率を決定し設定してい
る。このように構成することにより、本発明の画像拡大
装置では、1つのラインメモリを用いて画像データを拡
大することができ、画像拡大装置の構成の簡略化やコス
トの低減を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である画像拡大装置の構
成を示すブロック図
【図2】図1に示した水平方向拡大回路の具体的な構成
を示すブロック図
【図3】図2に示した水平方向拡大回路により生成され
る拡大画像データを示す説明図
【図4】図1に示した垂直方向拡大回路の具体的な構成
を示すブロック図
【図5】図4に示した垂直方向拡大回路により生成され
る垂直補間画像データを示す説明図
【図6】図2に示した水平方向拡大回路内の各部での動
作を示すタイミングチャート
【図7】図4に示した垂直方向拡大回路内の各部での動
作を示すタイミングチャート
【図8】本発明の第2の実施例である画像拡大装置の構
成を示すブロック図
【図9】図8に示した第1水平方向拡大回路の具体的な
構成を示すブロック図
【図10】図8に示した垂直方向拡大回路の具体的な構
成を示すブロック図
【図11】図9に示した第1水平方向拡大回路内の各部
での動作を示すタイミングチャート
【図12】図10に示した垂直方向拡大回路内の各部で
の動作を示すタイミングチャート
【図13】従来の画像拡大装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1,1’ 画像拡大装置 2 水平方向拡大回路 3,3’ ラインメモリ 4,4’ 垂直方向拡大回路 5 発振器 6 分周器 25 第1水平方向拡大回路 26 第2水平方向拡大回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 良樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA11 CA12 CA16 CB12 CB16 CD05 CH11 5C023 AA02 AA31 CA01 DA04 EA03 EA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを1つの方向に拡大する拡大
    回路を備えた画像拡大装置であって、 前記拡大回路の拡大倍率に一致するよう、入力する画像
    データに同期する第1のクロックの周波数と前記拡大回
    路での画像データの取り込み動作に同期する第2のクロ
    ックとの周波数の比率を設定したことを特徴とする画像
    拡大装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のクロックを発生するクロック
    発生部、 前記第2のクロックに同期して画像データを入力し、入
    力した画像データを水平方向に拡大する水平方向拡大回
    路、 前記水平方向拡大回路から入力した拡大画像データを1
    つの水平走査期間の間保持して、その入力した拡大画像
    データを1ライン分遅延するためのラインメモリ、及び
    前記水平方向拡大回路からの拡大画像データと前記ライ
    ンメモリからの拡大画像データを用いて、垂直方向に拡
    大した画像データを生成する垂直方向拡大回路、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像拡大装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1のクロックを発生するクロック
    発生部、 前記第1のクロックに同期して画像データを入力し、入
    力した画像データを1つの水平走査期間の間保持して、
    その入力した画像データを1ライン分遅延するためのラ
    インメモリ、 前記第2のクロックに同期して画像データを入力し、入
    力した画像データを水平方向に拡大する第1水平方向拡
    大回路、 前記第2のクロックに同期して前記ラインメモリから画
    像データを入力し、入力した画像データを水平方向に拡
    大する第2水平方向拡大回路、及び前記第1水平方向拡
    大回路からの拡大画像データと前記第2水平方向拡大回
    路からの拡大画像データを用いて、垂直方向に拡大した
    画像データを生成する垂直方向拡大回路、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像拡大装
    置。
JP10276152A 1998-09-29 1998-09-29 画像拡大装置 Pending JP2000105825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10276152A JP2000105825A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 画像拡大装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10276152A JP2000105825A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 画像拡大装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000105825A true JP2000105825A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17565493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10276152A Pending JP2000105825A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 画像拡大装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000105825A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101035591B1 (ko) 2004-12-28 2011-05-19 매그나칩 반도체 유한회사 이미지 리사이징 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101035591B1 (ko) 2004-12-28 2011-05-19 매그나칩 반도체 유한회사 이미지 리사이징 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100712784B1 (ko) 영상 신호 변환 방법
JP4445122B2 (ja) 2タップ/3タップフリッカフィルタリングのためのシステム及び方法
JP2000105825A (ja) 画像拡大装置
JP4280368B2 (ja) 画像処理装置
JPH10285487A (ja) 映像信号処理回路
JP2004165827A (ja) 画像拡大装置
JPH0759055A (ja) 映像信号方式変換装置
JP3959425B2 (ja) 受信装置及び表示装置
JPH0865639A (ja) 画像処理装置
JP4089590B2 (ja) 映像表示方法
JP2000305538A (ja) 映像拡大方法及び映像拡大回路
JP3527603B2 (ja) テレビ受像機のためのディジタル信号処理回路
JP3855988B2 (ja) 映像表示方法
JP2666726B2 (ja) アナログ画像信号変換方法及び装置
JP3538851B2 (ja) 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置
JPH11143442A (ja) 画像信号処理方法および画像信号処理装置
JPH1013757A (ja) 画像表示装置
JP2000341651A (ja) フォーマット変換装置
JP2001022330A (ja) 信号処理装置及びそれを用いた表示装置
JP2000023107A (ja) 映像信号処理回路
JP2004165828A (ja) グラフィックスデータの処理装置
JPH08190368A (ja) 映像変換装置と映像変換方法
JPH1066001A (ja) 液晶表示装置
KR20050024232A (ko) 화상 신호 처리 회로
JPH01235483A (ja) 画像拡大処理回路