JP2000305538A - 映像拡大方法及び映像拡大回路 - Google Patents

映像拡大方法及び映像拡大回路

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JP2000305538A
JP2000305538A JP11113351A JP11335199A JP2000305538A JP 2000305538 A JP2000305538 A JP 2000305538A JP 11113351 A JP11113351 A JP 11113351A JP 11335199 A JP11335199 A JP 11335199A JP 2000305538 A JP2000305538 A JP 2000305538A
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Taichi Takahashi
太一 高橋
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Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元の映像の画質を損なうことなく解像度を変
換する。 【解決手段】 リードアドレス発生回路4cは、スキャ
ン変換メモリ2に記憶されたデータが奇数フィールドの
データの場合、垂直方向の拡大率に基づいて拡大後の垂
直方向のアドレスを求め、これに最も近いラインの画素
データをメモリ2から読み出す。偶数フィールドのデー
タの場合、拡大後の垂直方向のアドレスから0.5減算
したアドレスを求め、これに最も近いラインの画素デー
タをメモリ2から読み出す。補間演算回路3は、メモリ
2から読み出された画素データとこれ以前に読み出され
た1ライン前の画素データとを基に線形補間演算を行
い、拡大後の画素データを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば投射型表示
装置等の画像処理装置において、所定の標準画素数と異
なるインターレース方式の入力映像信号に対して標準画
素数に合致するように拡大処理を行う映像拡大方法及び
映像拡大回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータの画像やビデオ
映像等をスクリーンに拡大投影する液晶プロジェクタ等
の投射型表示装置が知られている。投射型表示装置に入
力される入力映像信号には多様な規格が存在するので、
例えばXGA(eXtended Graphics Array )用の投射型
表示装置にVGA(Video Graphics Array)信号を入力
して投射する場合には、解像度をXGA用の1024×
768画素に変換して表示する必要がある。
【0003】ところで、投射型表示装置に対して、ビデ
オなどの動画映像はインターレース方式の信号で入力さ
れる。例えば、525ラインのNTSC信号の場合、図
3に示すように、奇数フィールド(第1フィールド)と
偶数フィールド(第2フィールド)で半分ずつ交互に表
し、フィールド間は1ラインずつ飛越走査を行ってい
る。当然、フィールド間のデータは、時間的なずれの他
にこのライン位置のずれを含んだ信号となる。そして、
高画質の動画表示を行うには、フィールド毎の表示が必
要となる。したがって、NTSC方式の動画映像をXG
Aの解像度を有する投射型表示装置に表示させるべく拡
大処理を行う際には、フィールド間のラインの位置ずれ
を考慮する必要がある。
【0004】フィールド間のラインの位置ずれを考慮す
ることなく、映像をフィールド毎に表示した場合には、
画質の低下が発生する。つまり、1フィールド分の映像
をディジタル化してメモリに蓄積し拡大処理を行う際、
映像データは、奇数フィールドであるか偶数フィールド
であるかに関係なく、メモリの所定のアドレスに順次格
納される。画質が低下するのは、映像データをメモリに
格納した時点で、奇数フィールドと偶数フィールド間の
ライン位置のずれが無くなるからである。
【0005】例えば、1ラインが奇数フィールドで表示
され、もう1ラインが偶数フィールドで表示される連続
した2ライン分の線が入力映像として入力されたとき、
この線が奇数フィールド、偶数フィールドの順で表示さ
れる場合には、偶数フィールドが1ライン分シフトする
ために、奇数フィールドと偶数フィールドの線が重なっ
て、線が鮮やかに表示される。一方、2ライン分の線が
偶数フィールド、奇数フィールドの順で表示される場合
には、1ラインシフトとフィールド毎の表示のために線
は2重となり、映像としては揺れているように表示され
る。
【0006】このような画質の低下は、拡大処理によっ
て更に強調される。この画質の低下を解消するために
は、フィールド間でラインをずらす制御が必要である。
従来の方法では、偶数フィールドを単純に数ライン分遅
らせて表示していた。しかし、このような方法では、拡
大処理の実行により、奇数フィールドの下に位置すべき
偶数フィールドが奇数フィールドの上に表示される等の
問題が発生し、画質を向上させることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の投
射型表示装置では、インターレース方式の入力映像信号
の解像度変換を行うと、画質の低下が起こるという問題
点があった。本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、インターレース方式の映像の画質を損なう
ことなく解像度を変換することができる映像拡大方法及
び映像拡大回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の映像拡大方法
は、入力映像信号(Vin)をディジタル化してスキャ
ン変換メモリ(2)に格納し、スキャン変換メモリに記
憶されたデータが奇数フィールドのデータの場合、垂直
方向の拡大率に基づいて拡大後の垂直方向のアドレス
(y1)を求め、このアドレスに最も近いラインの画素
データをスキャン変換メモリから読み出し、スキャン変
換メモリに記憶されたデータが偶数フィールドのデータ
の場合、拡大後の垂直方向のアドレスから0.5減算し
たアドレス(y2)を求め、このアドレスに最も近いラ
インの画素データをスキャン変換メモリから読み出し、
スキャン変換メモリから読み出された画素データとこれ
以前に読み出された1ライン前の画素データとを基に線
形補間演算を行い、拡大後の画素データを求めるように
したものである。このように、スキャン変換メモリに記
憶されたデータが奇数フィールドのデータの場合、垂直
方向の拡大率に基づいて拡大後の垂直方向のアドレスを
求め、偶数フィールドのデータの場合、拡大後の垂直方
向のアドレスから0.5減算したアドレスを求め、求め
たアドレスに最も近いラインの画素データをスキャン変
換メモリから読み出すことにより、フィールド間のライ
ンずらし処理を行う。また、スキャン変換メモリから読
み出した画素データとこれ以前に読み出した1ライン前
の画素データとを基に線形補間演算を行うことにより、
拡大処理(解像度変換)を行う。
【0009】また、本発明の映像拡大回路は、ディジタ
ル化された入力映像信号を記憶するスキャン変換メモリ
(2)と、スキャン変換メモリに記憶されたデータが奇
数フィールドのデータの場合、垂直方向の拡大率に基づ
いて拡大後の垂直方向のアドレス(y1)を求め、この
アドレスに最も近いラインの画素データをスキャン変換
メモリから読み出し、スキャン変換メモリに記憶された
データが偶数フィールドのデータの場合、拡大後の垂直
方向のアドレスから0.5減算したアドレス(y2)を
求め、このアドレスに最も近いラインの画素データをス
キャン変換メモリから読み出すリードアドレス発生回路
(4c)と、スキャン変換メモリから読み出された画素
データとこれ以前に読み出された1ライン前の画素デー
タとを基に線形補間演算を行い、拡大後の画素データを
求める補間演算回路(3)とを有するものである。ま
た、上述のリードアドレス発生回路の1構成例は、垂直
方向の拡大率に基づいて拡大後の垂直方向のアドレス
(y1)を生成するアドレスジェネレータ(41)と、
アドレスジェネレータの出力から0.5減算したアドレ
ス(y2)を求める減算器(42)と、スキャン変換メ
モリに記憶されたデータが奇数フィールドのデータの場
合、アドレスジェネレータから出力されたアドレスを選
択し、スキャン変換メモリに記憶されたデータが偶数フ
ィールドのデータの場合、減算器から出力されたアドレ
スを選択するセレクタ(43)とからなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態を示す投射型表示装置のブロック図である。本
実施の形態の投射型表示装置は、入力映像信号Vinを
サンプリングクロックCLKに同期してディジタル信号
に変換するディジタルデコーダ1と、後述する液晶パネ
ルに適した周波数、タイミングの映像信号を生成するス
キャン変換及び液晶パネルに適した解像度の映像信号を
生成する解像度変換を行うためのスキャン変換メモリ2
と、スキャン変換メモリ2から読み出された画素データ
とこれ以前に読み出された1ライン前の画素データとを
基に線形補間演算を行い、拡大後の画素データを求める
補間演算回路3と、入力映像信号Vinの水平走査周波
数に応じてサンプリングクロックCLKの周波数を変化
させると共に、ディジタルデコーダ1から出力された映
像データをスキャン変換メモリ2に書き込むためのライ
トアドレス信号WA及びスキャン変換メモリ2から映像
データを読み出すためのリードアドレス信号RAを生成
する制御回路4と、補間演算回路3から出力された映像
データをアナログ信号に変換するD/A変換器5と、D
/A変換器5から出力された映像信号を光情報に変換し
て図示しないスクリーン等に投射する液晶プロジェクタ
6とを有している。
【0011】そして、制御回路4は、サンプリングクロ
ックCLKを生成するサンプリングクロック発生回路4
aと、ライトアドレス信号WAを生成するライトアドレ
ス発生回路4bと、リードアドレス信号RAと線形補間
演算のための補間演算係数Kを生成するリードアドレス
発生回路4cとから構成されている。
【0012】次に、このような投射型表示装置の動作を
説明する。図示しないビデオ機器から出力されたインタ
ーレース方式の入力映像信号Vinは、ディジタルデコ
ーダ1に入力される。ディジタルデコーダ1は、サンプ
リングクロック発生回路4aから出力されたサンプリン
グクロックCLKに同期して入力映像信号Vinをディ
ジタル信号に変換する。
【0013】このとき、サンプリングクロック発生回路
4aは、入力映像信号Vinの1水平ラインがその画素
数に関係なく、水平方向の標準画素数(すなわち、液晶
プロジェクタ8に用いられている液晶パネルの水平画素
数)でサンプリングされるように、入力映像信号Vin
の水平走査周波数に応じてサンプリングクロックCLK
の周波数を変化させる。
【0014】また、サンプリングクロックCLKが映像
信号に同期していない場合、画面にはジッタが現れ、非
常に見づらい画面となる。そこで、サンプリングクロッ
ク発生回路4aは、入力映像信号Vinの水平同期信号
をPLL回路(不図示)で分周してサンプリングクロッ
クCLKを生成し、サンプリングクロックCLKを映像
信号に同期させる。以上のようにして、入力映像信号V
inの水平方向の解像度を標準画素数に合致するように
変換することができる。
【0015】次に、垂直方向の解像度変換について説明
する。垂直方向は時間的に連続した信号ではないので、
スキャン変換メモリ2と補間演算回路3によって線形補
間を行い、動画像にも対応できるようにリアルタイムで
の演算を可能にした。まず、ディジタルデコーダ1から
出力された1フィールド分の映像データは、ライトアド
レス信号WAが示すスキャン変換メモリ2のアドレスに
格納される。
【0016】図2は、リードアドレス発生回路4cの構
成を示すブロック図である。アドレスジェネレータ41
は、次式のようなリードアドレスy1を生成する。 y1=an+b ・・・(1) 式(1)において、aは垂直方向の拡大率であり、垂直
方向の標準画素数、すなわち液晶パネルの垂直画素数を
Mref 、入力映像信号Vinの垂直画素数(ライン数)
をMとすれば、a=M/Mref である。
【0017】nは出力画素番号(解像度変換後の水平ラ
イン番号)であり、0,1,2・・・・,Mref −1の
値をとる。bはリードアドレスy1の開始値となる出力
スタートアドレスであり、垂直方向のライトアドレスの
開始値と等しい。なお、リードアドレスy1、拡大率a
は実数であり、出力画素番号n、出力スタートアドレス
bは整数である。また、リードアドレスy1は、整数部
が10ビット、小数点以下が12ビットの計22ビット
で表現される。
【0018】次に、減算器42は、次式のようにリード
アドレスy1から0.5減算したリードアドレスy2を
出力する。 y2=y1−0.5 ・・・(2) このリードアドレスy2も実数であり、整数部が10ビ
ット、小数点以下が12ビットの計22ビットで表現さ
れる。
【0019】セレクタ43は、フィールド信号Fに基づ
いて、リードアドレスy1,y2の何れかを選択する。
このフィールド信号Fは、入力映像信号Vinと共に外
部から入力されるものである。セレクタ43は、フィー
ルド信号Fが奇数フィールド(第1フィールド)である
ことを示しているとき、リードアドレスy1を選択し、
このリードアドレスy1の整数値を示すリードアドレス
信号RAを出力すると共に、リードアドレスy1の小数
点以下の値を示す補間演算係数Kを出力する。
【0020】また、セレクタ43は、フィールド信号F
が偶数フィールド(第2フィールド)であることを示し
ているとき、リードアドレスy2を選択し、このリード
アドレスy2の整数値を示すリードアドレス信号RAを
出力すると共に、リードアドレスy2の小数点以下の値
を示す補間演算係数Kを出力する。
【0021】なお、リードアドレスy1,y2の整数値
は、アドレスy1,y2の小数点以下を切り捨てること
によって求められる。こうして、リードアドレス信号R
Aが示す、スキャン変換メモリ2のアドレスからデータ
が読み出される。
【0022】次に、補間演算回路3は、スキャン変換メ
モリ2から出力されたデータにより次式のような線形補
間演算を行い、出力データDoutn(n=0,1,2・・
・・,Mref −1)を出力する。 Doutn=K(Dm−Dm-1)+Dm-1 ・・・(3)
【0023】式(3)において、Dm はスキャン変換メ
モリ2に格納された画素データであり、垂直方向のアド
レスがリードアドレスy1,y2の整数値、すなわちリ
ードアドレス信号RAによって指定される画素データで
ある(水平方向のアドレスは任意)。
【0024】また、Dm-1 は垂直方向のアドレスがリー
ドアドレスy1,y2の整数値−1によって指定される
画素データである(水平方向のアドレスはDm と同
一)。式(3)のような線形補間演算を実現するため、
補間演算回路3は、1ライン分の画素データDm-1 を記
憶するラインメモリ(不図示)を備えている。次に、線
形補間演算の1例を表1を用いて説明する。
【0025】
【表1】
【0026】表1において、D0〜D3は垂直方向のライ
トアドレスがそれぞれ「0」〜「3」のライトアドレス
信号WAによりスキャン変換メモリ2に書き込まれた画
素データである(画素データD0〜D3の水平方向の位置
は同一)。ここでは、垂直方向のライトアドレスの開始
値を「0」としているので、リードアドレスy1の出力
スタートアドレスbも「0」である。
【0027】なお、図1の投射型表示装置がXGA(eX
tended Graphics Array )用であるとすれば、垂直方向
の標準画素数Mref =768であり、入力映像信号Vi
nをNTSC信号であるとすれば、垂直画素数M=52
5である。よって、拡大率a=525/768となる
が、表1では、計算を簡単にするために、拡大率aを
0.5としている。
【0028】まず、スキャン変換メモリ2に格納された
1フィールド分の映像データが奇数フィールド(第1フ
ィールド)のデータである場合について説明する。この
場合、セレクタ43は、フィールド信号Fに応じてリー
ドアドレスy1を選択する。出力画素番号n=0、すな
わち最初の1ラインでは、式(1)より、リードアドレ
スy1が0.5×0+0=0となり、リードアドレスy
1の整数値(リードアドレス信号RAが示す垂直方向の
アドレス)が0、補間演算係数Kも0となる。
【0029】これにより、スキャン変換メモリ2の0番
地(水平方向のアドレスは任意)から画素データD0
読み出される。補間演算回路3は、式(3)に示す線形
補間演算を行う。ここでは画素データDm-1 が存在しな
いので、出力画素番号n=0の出力データDout0は0と
なる。以上のような画素データごとの補間演算をリード
アドレス信号RAが示す水平方向のアドレスを変化させ
ながら繰り返し行うことにより、最初の1ラインの処理
が終了する。
【0030】次の1ライン(出力画素番号n=1)で
は、リードアドレスy1が0.5×1+0=0.5とな
り、リードアドレスy1の整数値が0、補間演算係数K
が0.5となる。これにより、スキャン変換メモリ2の
0番地(水平方向のアドレスは任意)から画素データD
0 が読み出される。
【0031】補間演算回路3は、式(3)の線形補間演
算を行って、出力画素番号n=1の出力データDout1
0.5D0 を出力する。以上のような画素データごとの
補間演算をリードアドレス信号RAが示す水平方向のア
ドレスを変化させながら繰り返し行うことにより、2ラ
イン目の処理が終了する。
【0032】次の1ライン(出力画素番号n=2)で
は、リードアドレスy1が0.5×2+0=1となり、
リードアドレスy1の整数値が1、補間演算係数Kが0
となる。これにより、スキャン変換メモリ2の1番地
(水平方向のアドレスは任意)から画素データD1 が読
み出される。
【0033】補間演算回路3は、この画素データD
1 と、この画素データD1 と水平方向のアドレスが同一
で、かつ垂直方向のアドレスが1つ前の画素データD0
とを用いて式(3)の線形補間演算を行い、出力画素番
号n=2の出力データDout2=0(D1−D0)+D0
0 を出力する。以上のような画素データごとの補間演
算をリードアドレス信号RAが示す水平方向のアドレス
を変化させながら繰り返し行うことにより、3ライン目
の処理が終了する。
【0034】以下、同様の動作で、出力画素番号n=
3,4,・・・,Mref −1の出力データDoutnを順次
求めることができる。こうして、奇数フィールドの垂直
方向の拡大処理が行われる。次に、D/A変換器5は、
補間演算回路3から出力された1フィールド分の映像デ
ータをアナログ信号に変換して、液晶プロジェクタ6に
出力する。液晶プロジェクタ6によって映像信号が光情
報に変換され図示しないスクリーンに投射されることに
より、奇数フィールドの映像がスクリーン上に投影され
る。
【0035】次に、スキャン変換メモリ2に格納された
1フィールド分の映像データが偶数フィールド(第2フ
ィールド)のデータである場合について説明する。この
場合、セレクタ43は、フィールド信号Fに応じてリー
ドアドレスy2を選択する。出力画素番号n=0、すな
わち最初の1ラインでは、リードアドレスy2が−0.
5となり、リードアドレスy2の整数値が0、補間演算
係数Kも0となる。
【0036】これにより、スキャン変換メモリ2の0番
地(水平方向のアドレスは任意)から画素データD0
読み出される。補間演算回路3は、式(3)に示す線形
補間演算を行う。ここでは画素データDm-1 が存在しな
いので、出力画素番号n=0の出力データDout0は0と
なる。以上のような画素データごとの補間演算をリード
アドレス信号RAが示す水平方向のアドレスを変化させ
ながら繰り返し行うことにより、最初の1ラインの処理
が終了する。
【0037】次の1ライン(出力画素番号n=1)で
は、リードアドレスy2が0となり、リードアドレスy
2の整数値が0、補間演算係数Kも0となる。これによ
り、スキャン変換メモリ2の0番地(水平方向のアドレ
スは任意)から画素データD0 が読み出される。
【0038】補間演算回路3は、式(3)の線形補間演
算を行って、出力画素番号n=1の出力データDout1
0を出力する。以上のような画素データごとの補間演算
をリードアドレス信号RAが示す水平方向のアドレスを
変化させながら繰り返し行うことにより、2ライン目の
処理が終了する。
【0039】次の1ライン(出力画素番号n=2)で
は、リードアドレスy2が0.5となり、リードアドレ
スy2の整数値が0、補間演算係数Kが0.5となる。
これにより、スキャン変換メモリ2の0番地(水平方向
のアドレスは任意)から画素データD0 が読み出され
る。
【0040】補間演算回路3は、式(3)の線形補間演
算を行って、出力画素番号n=2の出力データDout2
0.5D0 を出力する。以上のような画素データごとの
補間演算をリードアドレス信号RAが示す水平方向のア
ドレスを変化させながら繰り返し行うことにより、3ラ
イン目の処理が終了する。
【0041】以下、同様の動作で、出力画素番号n=
3,4,・・・,Mref −1の出力データDoutnを順次
求めることができる。こうして、偶数フィールドの垂直
方向の拡大処理が行われる。そして、奇数フィールドの
場合と同様にD/A変換器5及び液晶プロジェクタ6の
動作により、偶数フィールドの映像がスクリーン上に投
影される。
【0042】以上のような奇数フィールドの表示と偶数
フィールドの表示は交互に行われることは言うまでもな
い。なお、補間演算回路3内のラインメモリに保持され
たデータは、リードアドレスy1,y2の整数値が変化
したとき更新される。すなわち、ラインメモリは、リー
ドアドレスy1,y2の整数値が変化しない場合、格納
済みの1ライン分の画素データDm-1 をそのまま保持
し、リードアドレスy1,y2の整数値が変化した場
合、変化前の整数値によってスキャン変換メモリ2から
出力された1ライン分の画素データDm を新たな画素デ
ータDm-1 として取り込む。
【0043】表1に示すように、奇数フィールドと偶数
フィールドでは、出力データDoutnのライン位置がずれ
ていることが分かる。このようなフィールド間のライン
ずらし処理も線形補間演算も全てリードアドレス発生回
路4cによって制御される。ラインずらし処理は、あく
までも奇数フィールドのデータに対する偶数フィールド
のデータのずれを修正するために行うものなので、入力
データに含まれる1ライン分の誤差を引くために偶数フ
ィールドのデータのリードアドレスy2を0.5減算し
ている。
【0044】ここで、減算値を0.5としているのは、
メモリ読み出しの関係上で偶数フィールドのデータが奇
数フィールドのデータの1アドレス間の真ん中に入るこ
とを意味している。さらに、リードアドレスy1,y2
が線形補間演算の基となるため、入力映像を忠実に解像
度変換した映像が得られることになる。
【0045】なお、本実施の形態では、投射型表示装置
を例にとって説明しているが、投射型表示装置以外にも
本発明を適用できることは言うまでもない。また、本実
施の形態では、白黒の映像について説明しているが、デ
ィジタルデコーダ1、スキャン変換メモリ2、補間演算
回路3及びD/A変換器5をR、G、Bごとに設けるこ
とにより、カラー映像に適用できることは言うまでもな
い。なお、インターレース方式でない入力映像信号につ
いては、リードアドレスy1だけを使うようにすれば良
い。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、スキャン変換メモリに
記憶されたデータが奇数フィールドのデータの場合、垂
直方向の拡大率に基づいて拡大後の垂直方向のアドレス
を求め、偶数フィールドのデータの場合、拡大後の垂直
方向のアドレスから0.5減算したアドレスを求め、求
めたアドレスに最も近いラインの画素データをスキャン
変換メモリから読み出すことにより、フィールド間のラ
インずらし処理を行い、またスキャン変換メモリから読
み出した画素データとこれ以前に読み出した1ライン前
の画素データとを基に線形補間演算を行うことにより、
拡大処理(解像度変換)を行うので、画質の低下を抑え
つつ垂直方向の解像度変換を行うことができる。その結
果、高画質の動画表示を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す投射型表示装置の
ブロック図である。
【図2】 リードアドレス発生回路のブロック図であ
る。
【図3】 NTSC信号における飛越走査を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ディジタルデコーダ、2…スキャン変換メモリ、3
…補間演算回路、4…制御回路、5…D/A変換器、6
…液晶プロジェクタ、4a…サンプリングクロック発生
回路、4b…ライトアドレス発生回路、4c…リードア
ドレス発生回路、41…アドレスジェネレータ、42…
減算器、43…セレクタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C023 AA02 AA38 CA01 DA04 EA05 5C058 AA06 BA35 BB04 BB05 BB08 BB10 BB12 BB13 BB19 BB23 BB25 EA02 5C082 AA02 BA12 BA29 BA41 BB15 BC03 BC07 BC19 BD02 CA33 CA81 CB01 DA53 DA64 DA65 DA76 MM10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向の画素数が所定の標準画素数と
    異なる、インターレース方式の入力映像信号に対して標
    準画素数に合致するように拡大処理を行う映像拡大方法
    であって、 前記入力映像信号をディジタル化してスキャン変換メモ
    リに格納し、 スキャン変換メモリに記憶されたデータが奇数フィール
    ドのデータの場合、垂直方向の拡大率に基づいて拡大後
    の垂直方向のアドレスを求め、このアドレスに最も近い
    ラインの画素データをスキャン変換メモリから読み出
    し、スキャン変換メモリに記憶されたデータが偶数フィ
    ールドのデータの場合、前記拡大後の垂直方向のアドレ
    スから0.5減算したアドレスを求め、このアドレスに
    最も近いラインの画素データをスキャン変換メモリから
    読み出し、 スキャン変換メモリから読み出された画素データとこれ
    以前に読み出された1ライン前の画素データとを基に線
    形補間演算を行い、拡大後の画素データを求めることを
    特徴とする映像拡大方法。
  2. 【請求項2】 垂直方向の画素数が所定の標準画素数と
    異なる、インターレース方式の入力映像信号に対して標
    準画素数に合致するように拡大処理を行う映像拡大回路
    であって、 ディジタル化された前記入力映像信号を記憶するスキャ
    ン変換メモリと、 スキャン変換メモリに記憶されたデータが奇数フィール
    ドのデータの場合、垂直方向の拡大率に基づいて拡大後
    の垂直方向のアドレスを求め、このアドレスに最も近い
    ラインの画素データをスキャン変換メモリから読み出
    し、スキャン変換メモリに記憶されたデータが偶数フィ
    ールドのデータの場合、前記拡大後の垂直方向のアドレ
    スから0.5減算したアドレスを求め、このアドレスに
    最も近いラインの画素データをスキャン変換メモリから
    読み出すリードアドレス発生回路と、 スキャン変換メモリから読み出された画素データとこれ
    以前に読み出された1ライン前の画素データとを基に線
    形補間演算を行い、拡大後の画素データを求める補間演
    算回路とを有することを特徴とする映像拡大回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の映像拡大回路において、 前記リードアドレス発生回路は、垂直方向の拡大率に基
    づいて拡大後の垂直方向のアドレスを生成するアドレス
    ジェネレータと、 アドレスジェネレータの出力から0.5減算したアドレ
    スを求める減算器と、 スキャン変換メモリに記憶されたデータが奇数フィール
    ドのデータの場合、アドレスジェネレータから出力され
    たアドレスを選択し、スキャン変換メモリに記憶された
    データが偶数フィールドのデータの場合、減算器から出
    力されたアドレスを選択するセレクタとからなることを
    特徴とする映像拡大回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298759A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Yamaha Corp 画像処理装置

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