JP2000105256A - 光電圧センサ - Google Patents

光電圧センサ

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JP2000105256A
JP2000105256A JP10276067A JP27606798A JP2000105256A JP 2000105256 A JP2000105256 A JP 2000105256A JP 10276067 A JP10276067 A JP 10276067A JP 27606798 A JP27606798 A JP 27606798A JP 2000105256 A JP2000105256 A JP 2000105256A
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JP
Japan
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axis
optical
light
crystal
analyzer
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JP10276067A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kumegawa
宏 久米川
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電圧センサの温度特性および変調感度を改
善すると共に、製作を容易にする。 【解決手段】 光の進行方向に沿って偏光子2、λ/4
板3、旋光性を有するポッケルス素子4、及び検光子5
が順次配置された光電圧センサ10において、前記ポッ
ケルス素子4(電気光学効果素子)における光の進行方
向(Z軸方向)と直交する結晶軸Xを、検光子5の偏光
方向xに対して、該結晶の旋光性によって偏光面が回転
する方向とは逆方向に、旋光角の略半分の角度までの範
囲で傾ける。これによって、複屈折が殆どなく温度特性
が良好ではあるけれど、旋光性を有するポッケルス素子
4を用いて、該ポッケルス素子4を台座11によって検
光子5と相対的に傾けるとで変調感度を改善し、さらに
ポッケルス素子4側を傾けることで、コリメータ1c等
の調整の煩雑な部品の調整をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポッケルス素子な
どの電気光学素子を使用して、電圧を測定するための光
電圧センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統の電圧測定には、電圧変成器が
広く用いられている。しかしながら、この電圧変成器
は、測定すべき系統電圧が高くなるほど大型化してしま
い、コストおよびスペースが嵩むという問題がある。特
にGISと称される不活性ガスを用いたガス絶縁開閉装
置では、小型化および省スペース化が強く要求され、こ
のような電圧変成器を搭載することが困難になってい
る。
【0003】このため、従来から、ポッケルス素子など
の電気光学素子を用いた光電圧センサが用いられるよう
になってきている。図7に、典型的な従来技術の光電圧
センサ50の構成を示す。
【0004】この光電圧センサ50は、光ファイバを介
して導入された入射光を平行光にするコリメータ51
と、ランダムな前記平行光を直線偏光にする偏光子52
と、前記直線偏光を円偏光にするλ/4板53と、印加
電圧に応じて位相変調を行って前記円偏光を楕円偏光に
するポッケルス素子54と、ポッケルス素子54からの
楕円偏光における所定の偏光方向の成分のみを抽出する
検光子55と、コリメータ56とを備えて構成されてい
る。前記コリメータ56を通過した出力光は、光ファイ
バを介して図示しない受光素子へ入力され、光/電気変
換された後に信号処理回路で処理される。
【0005】前記ポッケルス素子54の表面部には図示
しない透明電極が設けられており、測定対象の電圧が光
の進行方向に印加される。例えば、前記ポッケルス素子
54には、電力系統の充電導体と、該充電導体と並行に
配設された浮遊導体とによって形成される浮遊容量と、
前記浮遊導体と接地電位との間に設けたコンデンサとに
よって、前記充電導体の電圧が分圧されて印加される。
尚、前記ポッケルス素子54の表面部に電極を設けるこ
となく当該素子を電界中に配置すれば、光の進行方向の
電界の強度を測定することが可能であり、光電界センサ
となる(尚、ここでは光電圧センサとして説明を続け
る)。
【0006】前記光電圧センサ50において、その変調
感度を高めるためには、前記の光学部材52〜55の位
置関係が重要となる。この位置関係を説明するために、
図7に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直交座標
系を考え、ポッケルス素子54として使用される電気光
学結晶の各結晶軸を、前記x軸、y軸、z軸に一致させ
て(1軸性結晶の場合、その光学軸をz軸に一致させ
て)配した場合について説明する。尚、z軸方向を光の
進行方向とする。
【0007】一般的には、同図に示すように、λ/4板
53のc軸(光学軸)がx軸に対して45°だけ傾けら
れると共に、偏光子52の偏光方向は前記c軸に対して
45°傾いたx軸上に配される。そして、検光子55の
偏光方向は、同図のように偏光子52の偏光方向と平行
に配される(いわゆる平行偏光子)か、又は検光子55
の偏光方向が偏光子52の偏光方向と直交するように配
される(いわゆる直交偏光子)。
【0008】また、図8に示すように、光学バイアスと
してのλ/4板53をポッケルス素子54の下流側に配
置(すなわち、ポッケルス素子54と検光子55との間
にλ/4板53を挿入)することもできるが、この場合
も、偏光子52及び検光子55の偏光方向はx軸と平行
に設けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
る光電圧センサ50において、前記ポッケルス素子54
には、従来では、たとえば特開昭56−100364号
公報で示されるように、KDP、ADP、LiNbO3
またはLiTaO3 などが使用されていた。しかしなが
ら、これらの結晶には、同公報に記載されているとお
り、x方向の屈折率nxとy方向の屈折率nyとが相互
に異なるという問題がある。
【0010】このため他の従来技術では、同公報で示さ
れるように、前記ポッケルス素子54として、立方晶系
に属し、自然複屈折が殆どないBGO(Bi12Ge
20)や、BSO(Bi12SiO20)が用いられてい
る。
【0011】しかしながら、このような従来技術でも、
特に精度のよいBGO結晶を用いても、これらの結晶は
旋光性を有しているので、その温度係数によって、電力
設備機器の設置される環境を想定して、たとえば−15
〜+60℃で、±2%程度の比誤差が含まれてしまうと
いう問題がある。
【0012】したがって、従来の巻線形電圧変成器の確
度階級1T級と同等の±1%以内の比誤差の精度を得る
ために、さらに他の従来技術では、特開平8−2201
49号公報で示されるように、旋光角に比例する結晶の
厚みと、さらに結晶の切出し角とを選択することによっ
て、前記の精度を達成している。
【0013】さらにまた他の従来技術では、特開昭58
−109859号公報で示されるように、検光子55を
光軸周りに45°回転することによって、前記の精度を
達成している。
【0014】しかしながら、特開平8−220149号
公報で示す従来技術では、結晶の厚みが定められてしま
うことになり、同公報では4mm程度に選ばれている。
したがって、絶縁耐圧の問題があり、50万Vや100
万Vなどの特別高圧系には使用することができないとい
う問題がある。
【0015】また、前記特開昭58−109859号公
報で示す従来技術では、本件発明者の検討によれば、温
度特性は前述の許容値内に収まっているものの、変調感
度が低いという問題があり、そこで本件発明者は、先に
特開平10−132865号を提案した。その特開平1
0−132865号では、検光子55の回転角を、ポッ
ケルス素子54の旋光量の約半分、すなわち前記特開昭
58−109859号の約半分としている。
【0016】前記特開平10−132865号は、旋光
能の温度特性を改善し、かつ高い変調感度を得ることが
できる理論的に非常に優れた電圧センサである。しかし
ながら、図7で示すように、ポッケルス素子54の光軸
(z軸)と直角方向にコリメータ57を配置するように
した場合では、検光子55をその特性に応じて回転させ
ると、それに追従してコリメータ57の取付け位置を変
更する必要があり、製作が困難であるという問題があ
る。
【0017】すなわち、前記コリメータ56は、検光子
55の透過光を検出するために光軸上に配置されるの
で、光軸のずれが生じなければ、前記回転による影響は
発生しない。これに対して、前記コリメータ57は、前
記検光子55の反射光を検出する場合や、または前記コ
リメータ56と併用されて、入射光量変化の影響をなく
すように構成される場合に設けられるものであり、偏光
子52及び検光子55が筐体上に固定されて光軸が決定
された時点で、ポッケルス素子54及びλ/4板53の
取付けに先立って、戻り光量が最大となるように取付け
角度が調整されて、前記コリメータ51,56と共に取
付けられる。したがって、前述のような取付け位置の変
更は極めて困難である。
【0018】本発明の目的は、良好な温度特性は勿論の
こと、高い変調感度を有し、製作の容易な光電圧センサ
を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
電圧センサは、光の進行方向に沿って偏光子、波長板、
旋光性を有する電気光学結晶、及び検光子が順次配置さ
れた光電圧センサにおいて、前記電気光学結晶における
光の進行方向と直交する結晶軸を、前記検光子の偏光方
向に対して、該電気光学結晶の旋光性によって偏光面が
回転する方向と逆方向に、かつ旋光角の略半分までの角
度だけ傾けて配置することを特徴とする。
【0020】上記のように、光学バイアスとして機能す
る波長板を偏光子と電気光学結晶との間に配置した場
合、電気光学結晶の出力光が検光子に直接入射すること
になる。このような構成では、電気光学結晶の光の出射
面における偏光の固有軸(すなわち、屈折率楕円体の主
軸)がどの角度に存在するのかを考える必要がある。
【0021】尚、電気光学結晶中を光が通過する際には
直交する2方向に振動する直線偏光に分解されるが、こ
の光の分解方向と一致するのが前記の偏光の固有軸であ
り、この軸は屈折率楕円体における光の進行方向と直交
する2つの主軸に相当する。
【0022】旋光性を有する電気光学結晶では、旋光性
の殆どない電気光学結晶と比較して、旋光性によって偏
光面が回転する方向と同一方向に旋光角の略半分の角度
だけ、光の出射面における偏光の固有軸が回転している
と考えられる(詳細は実施の形態の欄で説明)。
【0023】ここで、電気光学結晶の光の出射面におけ
る偏光の固有軸と平行となるように、検光子の偏光方向
を配置すれば、感度は最低(殆ど0)となるが、この偏
光の固有軸より45°±90°×n(nは整数)の角度
だけ光の進行方向を中心として回転させた位置に配置す
れば、変調感度は大きくなる。
【0024】したがって、電気光学結晶の各結晶軸をX
軸、Y軸、Z軸(各軸は互いに直交)とし、Z軸方向に
光を入射する場合を考えると、旋光性の殆どない電気光
学結晶を使用した場合、検光子の偏光方向を電気光学結
晶の結晶軸(X軸又はY軸)と一致させたときに変調感
度が最大となることから、旋光性を有する電気光学結晶
を使用した場合、上記のように電気光学結晶における光
の進行方向と直交する結晶軸(X軸又はY軸)を、検光
子に対して、該結晶の旋光性によって偏光面が回転する
方向と逆方向に、かつ旋光角の略半分までの角度だけ傾
ければ、変調感度は最大となる。
【0025】こうして、自然複屈折のない旋光性を有す
る電気光学結晶を使用しても、旋光能の温度特性を補償
し、かつ高い変調感度を得ることができるとともに、そ
のような変調感度を高めるための検光子に対する電気光
学結晶の相対変移を電気光学結晶を回転させることによ
って行うので、前記偏光子および検光子ならびにλ/4
板を固定し、さらに偏光子および検光子に対向してコリ
メータを取付け、光経路を確定した後に、電気光学結晶
をその旋光能に対応した台座に搭載するなどして前記光
経路中に挿入し、検光子と相対的に光軸周りに回転させ
て固定するだけでよい。したがって、光学部品の回転に
よるコリメータの取付け位置の変更などの煩雑な作業を
行う必要がなくなり、極めて容易に製作することができ
る。
【0026】また、請求項2の発明に係る光電圧センサ
は、光の進行方向に沿って偏光子、旋光性を有する電気
光学結晶、波長板、及び検光子が順次配置された光電圧
センサにおいて、前記電気光学結晶における光の進行方
向と直交する結晶軸を、前記偏光子の偏光方向に対し
て、該電気光学結晶の旋光性によって偏光面が回転する
方向と同一方向に、かつ旋光角の略半分までの角度だけ
傾けて配置することを特徴とする。
【0027】上記のように、光学バイアスとして機能す
る波長板を電気光学結晶と検光子との間に配置した場
合、偏光子を通過した直線偏光が電気光学結晶に直接入
射することになる。このような構成では、電気光学結晶
の光の入射面における偏光の固有軸がどの角度に存在す
るのかを考える必要がある。
【0028】旋光性を有する電気光学結晶では、旋光性
の殆どない電気光学結晶と比較して、旋光性によって偏
光面が回転する方向と逆方向に旋光角の略半分の角度だ
け、光の入射面における偏光の固有軸が回転していると
考えられる(詳細は実施の形態の欄で説明)。
【0029】ここで、電気光学結晶の光の入射面におけ
る偏光の固有軸と平行となるように、偏光子の偏光方向
を配置すれば、感度は最低(殆ど0)となるが、この偏
光の固有軸より45°±90°×n(nは整数)の角度
だけ光の進行方向を中心として回転させた位置に配置す
れば、変調感度は最大となる。
【0030】したがって、電気光学結晶の各結晶軸をX
軸、Y軸、Z軸とし、Z軸方向に光を入射する場合を考
えると、旋光性の殆どない電気光学結晶を使用した場
合、偏光子の偏光方向を電気光学結晶の結晶軸(X軸又
はY軸)と一致させたときに変調感度が最大となること
から、旋光性を有する電気光学結晶を使用した場合、上
記のように電気光学結晶における光の進行方向と直交す
る結晶軸(X軸又はY軸)を、偏光子に対して、該結晶
の旋光性によって偏光面が回転する方向と同一方向に、
かつ旋光角の略半分までの角度だけ傾ければ、変調感度
は大きくなる。
【0031】こうして、自然複屈折のない旋光性を有す
る電気光学結晶を使用しても、旋光能の温度特性を補償
し、かつ高い変調感度を得ることができるとともに、そ
のような変調感度を高めるための偏光子に対する電気光
学結晶の相対変移を電気光学結晶を回転させることによ
って行うので、前記偏光子および検光子ならびにλ/4
板を固定し、さらに偏光子および検光子に対向してコリ
メータを取付け、光経路を確定した後に、電気光学結晶
をその旋光能に対応した台座に搭載するなどして前記光
経路中に挿入し、偏光子と相対的に光軸周りに回転させ
て固定するだけでよい。したがって、光学部品の回転に
よるコリメータの取付け位置の変更などの煩雑な作業を
行う必要がなくなり、極めて容易に製作することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0033】図1は本発明の実施の一形態の光電圧セン
サ10の要部の構造を示す斜視図であり、図2はその光
電圧センサ10の全体の構造を示すケーシング7の上蓋
を取外した平面図である。この光電圧センサ10では、
電気光学効果素子としてポッケルス素子を用いた光電圧
センサを例に挙げて説明する。
【0034】図2に示すように、光電圧センサ10は、
ケーシング7内に、光の入射側から順に配されたコリメ
ータ1a、偏光子2、λ/4板3(波長板)、ポッケル
ス素子4、検光子5、及びコリメータ1bと、前記検光
子5に対してコリメータ1b、すなわち光軸と直交方向
に配置されるコリメータ1cとを備えている。尚、偏光
子2及び検光子5は偏光ビームスプリッタにて構成する
ことができ、検光子5では、その透過光及び反射光がそ
れぞれコリメータ1b,1cで検出され、偏光子2で
は、この図2の構成では透過光が利用されているけれど
も、コリメータ1aをコリメータ1cと同様に光軸と直
交方向に配置して、反射光を利用するようにしてもよ
い。
【0035】前記コリメータ1aには、図示しない光源
からの光をケーシング7内へ導く光ファイバ8aが接続
されている。前記光ファイバ8aから導入された入射光
は、コリメータ1aを通過することによって平行光とな
る。この平行光の偏光方向はランダムであるが、図1に
示すように、偏光子2によって直線偏光(図1では垂直
方向の直線偏光)となる。この直線偏光がλ/4板3の
光学軸(c軸)に対して45°の角度で入射することに
よって、λ/4板3を通過した光は円偏光となる。そし
て、この円偏光はポッケルス素子4へ入射する。
【0036】前記ポッケルス素子4は、電気光学結晶の
光の入射面と出射面とに、光の透過を妨げないような一
対の透明電極(図示せず)を付けたものである。このポ
ッケルス素子4の一対の透明電極は、リード線9・9を
介してケーシング7の外壁面に設けられた一対の電極9
a・9aに接続されており、該電極9a・9aに検出対
象の電圧を印加することによって、ポッケルス素子4に
は光の進行方向に電界がかけられる。そして、ポッケル
ス素子4は、印加された電圧に応じて位相変調を行い
(結晶内を伝搬する振動面が互いに直交する直線偏光
に、印加電圧に応じた位相差を生じさせ)、円偏光を楕
円偏光にする。
【0037】前記ポッケルス素子4で位相変調され、印
加電圧に応じた楕円率(長軸と短軸との比率)の楕円偏
光は、検光子5に入射する。この検光子5は、相互に直
交する2つの偏光成分をそれぞれ抽出し、楕円偏光の楕
円率に応じた(すなわちポッケルス素子4への印加電圧
に応じた)光強度の直線偏光(前記長軸方向の成分と短
軸方向の成分)を出力する。そして、検光子5の出力光
は、コリメータ1b,1cから光ファイバ8b,8cを
介して、それぞれ図示しない受光素子へ入力される。
【0038】前記ポッケルス素子4には、前記BGOや
BSO等の複屈折が殆どなく、代わりに自然旋光性を有
する結晶を使用している。ここでは、一例としてBGO
結晶を用いて説明する。BGO結晶は、結晶点群T(国
際記号23)の結晶であり、等軸晶系に属する。ポッケ
ルス素子4を成すBGO結晶は、その結晶表面が各結晶
軸X=<100>、Y=<010>、Z=<001>と
平行になるように軸出されている。このポッケルス素子
4は、台座11に搭載されて、前記ケーシング7の底部
に固着される。
【0039】図1に示すように、直交座標系のx軸、y
軸、z軸がそれぞれ設定され、前記ポッケルス素子4
は、その結晶軸Zが光軸であるz軸と平行であり、かつ
台座11によって該z(Z)軸回りに角度αだけ傾斜し
ている。そして、前記BGO結晶の表面には、z(Z)
軸と平行な方向からの光が入射すると共に、該BGO結
晶には、光の進行方向に、測定対象の印加電圧に応じた
電界E(0,0,Ez )がかけられる。
【0040】BGO結晶の光の進行方向(z(Z)軸方
向)の厚さをb(mm)、結晶の旋光能をθ(°/m
m)とすると、該BGO結晶を通過する光の振動面は、
θ×bで与えられる角度φ(°)だけ回転する。以下、
前記のφを旋光角と称する。旋光能θは、個々の結晶に
特有の値であり、前記Bi12SiO20結晶の場合、入射
光の波長が800nm〜900nmのときにはθ≒1
0.5°/mmである。この場合、BGO結晶のz軸方
向の厚さbを、例えば約3mmにすれば旋光角φ≒30
°となり、また約5.7mmにすれば旋光角φ≒60°
となる。
【0041】尚、BGO結晶の場合は、光の進行方向の
上流側から下流に向かって見た場合に、右方向(時計の
回転方向)に光の振動面が回転する。以降、回転方向を
示す場合、光の進行方向の上流側から下流に向かって見
た場合の方向を示すものとする。また、右方向(時計ま
わり)の回転を正(+)、左方向(反時計まわり)の回
転を負(−)として記載する。
【0042】本実施の形態においては、前記のような旋
光性を有する結晶をポッケルス素子4として使用した場
合に、台座11によって、該ポッケルス素子4の前記z
軸と直交する結晶軸Xを、結晶の旋光性によって偏光面
が回転する方向と逆方向に、かつ旋光角φの約半分の角
度(≒φ/2)までの範囲で傾ける。一例を示すと、前
記のような厚さb≒3mmのBGO結晶の場合は、旋光
角φ≒+30°なので、x軸に対してポッケルス素子4
を、左に約15°以内の範囲で傾ければよい。また、厚
さb≒5.7mmのBGO結晶の場合は、旋光角φ≒+
60°なので、x軸に対してポッケルス素子4を、左に
約30°以内の範囲で傾ければよい。このように、ポッ
ケルス素子4の旋光角に応じて、該ポッケルス素子4と
検光子5との相対位置関係を定めることにより、後述の
ように変調感度を最大にすることができる。
【0043】前記λ/4板3は、そのc軸(光学軸)及
びa軸が該波長板結晶表面に平行であり、c軸が前記x
軸に対して45°傾けられて配されている。また、偏光
子2は、その偏光方向が前記x軸方向と平行になるよう
に配されており、これによって前述のように、偏光子2
を通過した直線偏光が、λ/4板3の光学軸(c軸)に
対して45°の角度で入射する。ここで、ポッケルス素
子4を左に傾けることによって変調感度が増大する。す
なわち、変調感度を増大するためには、該ポッケルス素
子4と検光子5との相対位置関係が重要なのである。こ
のことを確かめるため、以下に示す実験を行った。
【0044】図2に示すように、コリメータ1a、偏光
子2、λ/4板3、ポッケルス素子4、検光子5及びコ
リメータ1b,1cを並べ、コリメータ1aに光ファイ
バ8aを介して、図示しない安定化光源から約850n
mの波長の光を出力する。ポッケルス素子4としては厚
さb≒5mmのBGO結晶を使用し、このポッケルス素
子4の光の進行方向に、安定した50Vの交流電圧を印
加する。そして、検光子5から出力される垂直光(P)
及び水平光(S光)を、コリメータ1b,1c及び光フ
ァイバ8b,8cをそれぞれ介して光電変換素子に導
き、光/電気変換(O/E変換)を施した後、その交流
成分(AC値)及び直流成分(DC値)をフィルタリン
グして測定する。また、AC/DC値を求め、光量変化
を補償して、変調感度のみを抽出している。
【0045】偏光子2及び検光子5の偏光方向は、何れ
もx軸に対して0°(いわゆる平行偏光子の構成)とし
ている。λ/4板3のc軸とポッケルス素子4の結晶軸
(X軸)との関係は、図1に示す通りλ/4板3のc軸
をx軸に対して45°に傾けたまま一定とし、ポッケル
ス素子4の結晶軸Xを、x軸とのなす角度が、0°、+
5°、−5°となるように、台座11を交換して、ポッ
ケルス素子4と検光子5との相対位置を変化させる(z
(Z)軸を中心としてポッケルス素子4を回転させ
る)。この実験結果をそれぞれ表1〜表3に示し、また
その実験結果から得られた計算値を表4及び図3〜図5
に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】図3〜図5から明らかなように、変調成分
(AC値)のレベル自体は、ポッケルス素子4の結晶軸
Xを傾けた方が、傾けない場合に比べて減少している。
しかしながら、該ポッケルス素子4の旋光性によって偏
光面が回転する右方向(+方向)とは逆の左方向(−方
向)に傾けた方が、前記右方向に傾けた場合に比べて、
前記変調成分の減少が小さく、かつ傾けない場合と比べ
ても、垂直光(P光)と水平光(S光)との比誤差の差
分値が大きく改善されていることが理解される。
【0051】ところで、前記特開平10−132865
号には、偏光子2の偏光方向を、x軸に対して0°
(尚、0°±90°×n(nは整数)でも同じ)に配し
た場合、λ/4板3にはそのc軸(光学軸)に対して4
5°の角度で直線偏光が入射されるので、λ/4板3の
出力が円偏光となり、この場合に偏光子2を他の位置
(角度)に配するよりも変調感度が良くなることが示さ
れている。
【0052】また、偏光子2の偏光方向を、x軸に対し
て±45°(尚、45°±90°×nでも同じ)に配し
た場合、λ/4板3にはそのc軸(光学軸)と平行又は
垂直に直線偏光が入射されるので、λ/4板3を通過す
る光が異常光線と常光線とに分解されることがなく(す
なわち位相差を生じることがなく)、λ/4板3の出力
は直線偏光のままであり、この場合にはAC値も殆ど0
となることが示されている。
【0053】さらにまた、偏光子2の偏光方向を、x軸
に対して0°及び±45°以外の角度で傾けた場合、λ
/4板3の出力はその角度に応じた楕円率の楕円偏光と
なり(その角度が0°に近いほど楕円率は小さくな
る)、λ/4板3が正確に90°の位相差を生じさせる
ものであれば、λ/4板3から出力される楕円偏光の長
軸・短軸はλ/4板3のc軸と平行又は直交し、当該楕
円偏光の楕円率が大きくなると共にAC値が小さくなる
ことが示されている。
【0054】したがって、偏光子2とλ/4板3との関
係では、偏光子2の偏光方向をλ/4板3のc軸(光学
軸)に対して45°傾け、λ/4板3の出力が円偏光と
なるようにすることが、変調感度向上のためには望まし
い。
【0055】以上のように、ポッケルス素子4に自然複
屈折のない旋光性を有する電気光学効果素子を使用して
も、旋光能の温度特性を補償し、かつ高い変調感度を得
ることができるとともに、そのような変調感度を高める
ための検光子5に対する該ポッケルス素子4の相対変移
を、該ポッケルス素子4を回転させることによって行
う。
【0056】したがって、検光子5の回転によるコリメ
ータ1cの取付け位置の変更などの煩雑な作業を行う必
要はなく、前記偏光子2および検光子5ならびにλ/4
板3を固定し、さらに偏光子2および検光子5に対向し
てコリメータ1a;1b,1cを取付け、光経路を確定
した後に、ポッケルス素子4をその旋光能に対応した台
座11に搭載して前記光経路中に挿入して固定するだけ
の簡単な作業で、極めて容易に製作することができる。
【0057】本発明の実施の他の形態について、図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0058】図6は本発明の実施の他の形態の光電圧セ
ンサ20の要部の構造を示す斜視図である。この光電圧
センサ20では、光学バイアスとして機能するλ/4板
3を、旋光性を有するポッケルス素子4の下流側に配置
している。すなわち、本実施の形態に係る光電圧センサ
20は、図6に示すように、光の入射側から、コリメー
タ1a、偏光子2、ポッケルス素子4、λ/4板3、検
光子5、コリメータ1b,1cを順に配置した構成であ
る。
【0059】ポッケルス素子4は、台座11によって、
ポッケルス素子4の旋光性によって偏光面が回転する方
向と同一方向に、旋光角φの約半分の角度(≒φ/2)
までの範囲で傾けられている。このように構成すること
によって、ポッケルス素子4に対するλ/4板3や検光
子5の位置が変化しても(換言すれば、検光子5の偏光
方向及びλ/4板3のc軸と前記x軸とのなす角度が変
わっても)、変調感度が増大する。すなわち、λ/4板
3をポッケルス素子4の下流側に配置した場合、変調感
度を増大するためには、該ポッケルス素子4と偏光子2
との位置関係が重要となるのである。このようにして、
変調感度を改善することができる。
【0060】尚、図6に示すように、検光子5の直前に
ポッケルス素子4ではなくλ/4板3がある場合は、λ
/4板3と検光子5との位置関係でもセンサの感度が変
化する。例えば、同図に示すように、前記λ/4板3の
c軸(光学軸)及びa軸が前記x軸に対して45°だけ
傾けられている場合、検光子5の偏光方向をc軸又はa
軸と一致させるとセンサの感度が最小となる。これは、
λ/4板3に入射した光はc軸方向及びa軸方向に振動
する直線偏光に分解されて出力されることから容易に理
解できる。一方、検光子5の偏光方向をc軸又はa軸に
対して45°だけ傾ける(すなわち、検光子5を前記x
軸又はy軸と一致させる)とセンサの感度が最大にな
る。このため、本実施の形態では、検光子5をx軸と平
行に配している。
【0061】尚、前記の実施の形態では、旋光性を有す
る電気光学結晶として、等方性の点群T(国際記号2
3)に属するBi12GeO20結晶やBi12SiO20結晶
を例示したがこれに限定されるものではない。例えば、
1軸性結晶である点群C3 (国際記号3)や点群D
3 (国際記号32)に属する三方晶系の結晶等、旋光性
を有する他の電気光学結晶を使用することもできる。
【0062】ポッケルス素子4として1軸性結晶を使用
する場合は、その光学軸を光の進行方向と平行に配置す
ればよい。詳しくは、1軸性の電気光学結晶の光の進行
方向の中間点における電圧未印加時の屈折率楕円体の3
つの主軸、X軸、Y軸、Z軸(Z軸は光学軸)を、図1
又は図6の直交座標軸x、y、zと一致させればよい。
【0063】また、前記の実施の形態では、光電圧セン
サについて説明したが、ポッケルス素子4の表面部に電
極を設けることなく当該素子を電界中に配置すれば、光
の進行方向の電界を測定することが可能であり、前記と
同様の構成で高感度の光電界センサを構成することもで
きる。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光電圧センサは、
以上のように、光の進行方向に沿って偏光子、波長板、
旋光性を有する電気光学結晶、及び検光子が順次配置さ
れた構成において、前記電気光学結晶における光の進行
方向と直交する結晶軸を、前記検光子の偏光方向に対し
て、該結晶の旋光性によって偏光面が回転する方向と逆
方向に、旋光角の略半分までの角度で傾ける。
【0065】それゆえ、自然複屈折のない旋光性を有す
る電気光学結晶を使用しても、旋光能の温度特性を補償
し、かつ高い変調感度を得ることができるとともに、そ
のような変調感度を高めるための検光子に対する電気光
学結晶の相対変移を電気光学結晶を回転させることによ
って行うので、コリメータの取付け位置の変更などの煩
雑な作業を行う必要がなくなり、極めて容易に製作する
ことができる。
【0066】請求項2の発明に係る光電圧センサは、以
上のように、光の進行方向に沿って偏光子、旋光性を有
する電気光学結晶、波長板、及び検光子が順次配置され
た構成において、前記電気光学結晶における光の進行方
向と直交する結晶軸を、前記偏光子の偏光方向に対し
て、該結晶の旋光性によって偏光面が回転する方向と同
一方向に、旋光角の略半分までの角度だけ傾ける。
【0067】それゆえ、自然複屈折のない旋光性を有す
る電気光学結晶を使用しても、旋光能の温度特性を補償
し、かつ高い変調感度を得ることができるとともに、そ
のような変調感度を高めるための偏光子に対する電気光
学結晶の相対変移を電気光学結晶を回転させることによ
って行うので、コリメータの取付け位置の変更などの煩
雑な作業を行う必要がなくなり、極めて容易に製作する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の光電圧センサの要部の
構成を示す斜視図である。
【図2】図1で示す光電圧センサの概略平面図である。
【図3】本件発明者の実験結果を示すグラフである。
【図4】本件発明者の実験結果を示すグラフである。
【図5】本件発明者の実験結果を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の他の形態の光電圧センサの要部
の構成を示す斜視図である。
【図7】従来の光電圧センサの要部の構成を示す斜視図
である。
【図8】他の従来の光電圧センサの要部の構成を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c コリメータ 2 偏光子 3 λ/4板(波長板) 4 ポッケルス素子(電気光学効果素子) 5 検光子 8a,8b,8c 光ファイバ 10 光電圧センサ 20 光電圧センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の進行方向に沿って偏光子、波長板、旋
    光性を有する電気光学結晶、及び検光子が順次配置され
    た光電圧センサにおいて、 前記電気光学結晶における光の進行方向と直交する結晶
    軸を、前記検光子の偏光方向に対して、該電気光学結晶
    の旋光性によって偏光面が回転する方向と逆方向に、か
    つ旋光角の略半分までの角度だけ傾けて配置することを
    特徴とする光電圧センサ。
  2. 【請求項2】光の進行方向に沿って偏光子、旋光性を有
    する電気光学結晶、波長板、及び検光子が順次配置され
    た光電圧センサにおいて、 前記電気光学結晶における光の進行方向と直交する結晶
    軸を、前記偏光子の偏光方向に対して、該電気光学結晶
    の旋光性によって偏光面が回転する方向と同一方向に、
    かつ旋光角の略半分までの角度だけ傾けて配置すること
    を特徴とする光電圧センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014081326A2 (en) 2012-08-16 2014-05-30 A.O.T. Advanced Optical Transducer Company S.R.L. Guided optical polarimetric sensor based on lithium niobate for measuring the ac/dc electric fields

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WO2014081326A2 (en) 2012-08-16 2014-05-30 A.O.T. Advanced Optical Transducer Company S.R.L. Guided optical polarimetric sensor based on lithium niobate for measuring the ac/dc electric fields

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