JP2000105106A - 受口の内径寸法測定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】正確な芯出し作業を要することなく、センサー
そのものを受口内に挿入出来なくても測定が可能となる
受口の内径寸法測定方法を提供する。 【解決手段】一対のレーザー変位センサー２、２′をレ
ーザー光が同一方向に発射し得るように配置し、所定位
置で両レーザー光を直角かつ両レーザー光が正反対方向
に反射されるよう一対の直角反射ミラー３、３′を配置
し、レーザー変位センサー２、２′と直角反射ミラー
３、３′を一体的にレーザー光発射方向及び反射方向に
それぞれ直角をなす方向に移動自在となした検出器１を
用いて、検出器１の直角反射ミラー３、３′を受口４内
に挿入した後、レーザー変位センサー２、２′よりレー
ザー光を発射しつつ、一対の直角反射ミラー３、３′を
受口４内にてレーザー光発射方向及び反射方向にそれぞ
れ直角をなす方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、管継手や管の受口
の内径寸法を測定するレーザー変位センサーと直角反射
ミラーを組み合わせた検出器で非接触方式にて測定する
受口の内径寸法測定方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、管継手や管の受口の内径寸法を測
定するには、接触式変位センサーを使用して測定してい
る。即ち、この方法では、図３に示すように、一対の接
触式変位センサーＡ、Ａ′を測定対象となる受口Ｂ内に
挿入した後その最大内径部分の内面直接接触するように
移動して内径寸法を測定している。しかしながら、この
方法では、測定対象となる受口Ｂの口径が変わった場合
には、センサーＡ、Ａ′と測定対象となる受口Ｂとの位
置関係をいちいち合わせるための調整作業や、正確な芯
出し作業が必要になるという問題点がある。また、接触
式変位センサーそのものを受け口内に挿入しなければな
らないので、比較的小口径の管等には適用が難しかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消するためになされたもので、正確
な芯出し作業を要することなく、センサーそのものを受
口内に挿入出来なくても測定が可能となる受口の内径寸
法測定方法を提供することを目的としてなされたもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、一対のレーザ
ー変位センサーをレーザー光が同一方向に発射し得るよ
うに配置し、所定位置で両レーザー光を直角かつ両レー
ザー光が正反対方向に反射されるよう一対の直角反射ミ
ラーを配置し、レーザー変位センサーと直角反射ミラー
を一体的にレーザー光発射方向及び反射方向にそれぞれ
直角をなす方向に移動自在となした検出器を用いて、該
検出器の直角反射ミラーを受口内に挿入した後、前記レ
ーザー変位センサーよりレーザー光を発射しつつ、前記
一対の直角反射ミラーを前記受口内にてレーザー光発射
方向及び反射方向にそれぞれ直角をなす方向に移動させ
る受口の内径寸法測定方法である。

【０００５】

【作用】本発明の管継手受口内の内径寸法測定方法は、
一対のレーザー変位センサーをレーザー光が同一方向に
発射し得るように配置し、所定位置で両レーザー光を直
角かつ両レーザー光が正反対方向に反射されるよう一対
の直角反射ミラーを配置し、レーザー変位センサーと直
角反射ミラーを一体的にレーザー光発射方向及び反射方
向にそれぞれ直角をなす方向に移動自在となした検出器
を用いて、該検出器の直角反射ミラーを受口内に挿入し
た後、前記レーザー変位センサーよりレーザー光を発射
しつつ、前記一対の直角反射ミラーを前記受口内にてレ
ーザー光発射方向及び反射方向にそれぞれ直角をなす方
向に移動させることにより、測定部（直角反射ミラー）
の挿入位置は必ずしも、受け口の最大内径部分で無くと
も挿入後最大内径方向に移動させてその最大内径部分を
検索しつつ内径を測定することで、受口の最大内径寸法
が測定できる。また、直角反射ミラーにより測定用レー
ザー光を直角に反射させることにより、センサーを挿入
しなくともミラー部分の挿入のみで内径測定が可能とな
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は、本発明の管継手受口内の
内径寸法測定方法の実施の形態の一例を説明する側面
図、図２は、その直角反射ミラーを受口内の最大内径方
向に向かって移動させる状態を説明する断面図である。
図１に示すように、本発明に使用される検出器は、一対
のレーザー変位センサー２、２′をレーザー光が同一方
向に発射し得るように配置し、所定位置で両レーザー光
を直角かつ両レーザー光が正反対方向に反射されるよう
一対の直角反射ミラー３、３′を配置する。レーザー変
位センサー２、２′と直角反射ミラー３、３′を一体的
にレーザー光発射方向及び反射方向にそれぞれ直角をな
す方向に移動自在とされている。検出器１の直角反射ミ
ラー３、３′を受口４内に挿入した後、レーザー変位セ
ンサー２、２′よりレーザー光を発射しつつ、一対の直
角反射ミラー３、３′を受口４内にてレーザー光発射方
向及び反射方向にそれぞれ直角をなす方向に移動させる
ことができるようになっている。

【０００７】検出器本体１を動かすことにより、直角反
射ミラー３、３′を受口４内に挿入し、レーザー変位セ
ンサー２、２′より直角反射ミラー３、３′に向けてレ
ーザー光を発射する。これにより一方のレーザー変位セ
ンサー２より発射されたレーザー光は、直角反射ミラー
３の中心点ｐ、受口４の内面、直角反射ミラー３の中心
点にて反射した後、元の位置まで戻る。この経路長の測
定により、一方の直角反射ミラー３の中心点ｐと受口４
の内面間の長さａが計測される。同様に他方の直角反射
ミラー３′の中心点ｑと受口４の内面間の長さｂが計測
される。又、各中心点ｐ、ｑ間の長さｃは、固定されて
いるので内径寸法は（ａ＋ｂ＋ｃ）となる。

【０００８】この状態で図２に示すように、内径測定点
まではセンサーの測定値を監視しながら直角反射ミラー
３、３′を受口４内にて、図の左から右の最大内径方向
に移動させ、（ａ＋ｂ）の値が最大値になる位置が受口
４の最大内径部分となる。

【０００９】これにより、受口４の最大内径位置を予め
正確に把握する必要がなく、又レーザー変位センサー
２、２′を受口４内に挿入できなくても、直角反射ミラ
ー３、３′を経由したレーザー光線で図２に示すａ寸
法、ｂ寸法の和（ａ＋ｂ）の最大値を測定し、固定寸法
ｃを総和することで最大内径寸法を測定できる。

【００１０】

【発明の効果】本発明の受口の内径寸法測定方法は、上
記のようになされているので、正確な芯出し作業を要す
ることなく、センサーを受口内に挿入出来なくても受口
内の内径寸法の測定が可能となる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の受口の内径寸法測定方法の実施の形態
の一例を説明する側面図。

【図２】本発明の受口の内径寸法測定方法の実施の形態
の一例における直角反射ミラーを受口内の最大内径方向
に向かって移動させる状態を説明する断面図。

【図３】従来の技術例を示す断面図。

【符号の説明】

１ 検出器 ２、２′ レーザー変位センサー ３、３′ 直角反射ミラー ４ 受口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対のレーザー変位センサーをレーザー
   光が同一方向に発射し得るように配置し、所定位置で両
   レーザー光を直角かつ両レーザー光が正反対方向に反射
   されるよう一対の直角反射ミラーを配置し、レーザー変
   位センサーと直角反射ミラーを一体的にレーザー光発射
   方向及び反射方向にそれぞれ直角をなす方向に移動自在
   となした検出器を用いて、該検出器の直角反射ミラーを
   受口内に挿入した後、前記レーザー変位センサーよりレ
   ーザー光を発射しつつ、前記一対の直角反射ミラーを前
   記受口内にてレーザー光発射方向及び反射方向にそれぞ
   れ直角をなす方向に移動させることを特徴とする受口の
   内径寸法測定方法。