JP2000105027A - 空気調和装置の施工方法 - Google Patents

空気調和装置の施工方法

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JP2000105027A
JP2000105027A JP10288781A JP28878198A JP2000105027A JP 2000105027 A JP2000105027 A JP 2000105027A JP 10288781 A JP10288781 A JP 10288781A JP 28878198 A JP28878198 A JP 28878198A JP 2000105027 A JP2000105027 A JP 2000105027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少冷媒化を図るために、細管化した液側接続
配管を使用する場合にあって、施工場所によって絞り量
が異なることによる不都合を解決する。 【解決手段】 室内機と室外機とを接続配管を用いて接
続して冷凍サイクルを構成する空気調和装置の施工方法
において、使用する前記接続配管の液側接続配管の絞り
量に応じて、前記冷凍サイクル中の絞り装置の絞り範
囲、初期開度、又は絞り量を変更する空気調和装置の施
工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液側接続配管を細
管化した空気調和装置、この空気調和装置の施工方法、
接続配管長さの検出方法、又はこの空気調和装置に用い
る接続配管に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、空気調和装置に利用されているH
CFC系の冷媒は、その物性の安定性からオゾン層を破
壊すると言われている。また近年では、HCFC系冷媒
の代替冷媒としてHFC系冷媒が利用されはじめている
が、このHFC系冷媒は温暖化現象を促進する性質を有
している。従って、このような冷媒を用いる場合には、
可能な限り使用する冷媒量を減少させることが重要であ
る。また、最近ではオゾン層の破壊や温暖化現象に大き
な影響を与えないHC系冷媒の採用が検討されはじめて
いる。しかし、このHC系冷媒は、可燃性冷媒であるた
めに爆発や発火を未然に防止することが必要で、そのた
めには使用する冷媒量を減少させることが重要である。
また、使用する冷媒量を少なくすることは、資源の有効
利用にも寄与し、また仮にHCFC系冷媒のように、後
に弊害が発見されるようなことがあったも、使用量自体
が少なければその弊害を最小限にとどめることが出来
る。ところで、他の条件を変えずに冷凍サイクルに封入
する冷媒量を減らすと、冷媒の循環量が少なくなるため
に、能力が低下してしまうという問題を生じてしまう。
また、この能力低下を防止するために、圧縮容積を大き
くしたり、圧縮機の回転数を速くすると、入力が増大し
効率が低下してしまうという問題を生じてしまう。そこ
で、能力及び効率を低下させることなく冷凍サイクルに
封入する冷媒量を減らすためには、液側接続配管を細管
化することが有効であることを既に提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、液側接続配管
を細管化することによって、液側接続配管での圧力損失
が大きくなるので、施工場所に応じて接続配管の長さを
変更すると、冷凍サイクル全体の絞り量が大きく異なる
結果となり、冷凍サイクルを最適に保つことができなく
なる。すなわち、液側接続配管の長さが長くなると、絞
り量が増加するために、冷媒流量が低下し、圧縮機吸入
冷媒のスーパーヒートが大きくなりすぎる。また、逆に
液側接続配管の長さが短くなると、絞り量が減少するた
めに、冷媒流量が増加し、圧縮機吸入冷媒のスーパーヒ
ートが十分に保てなくなる。なお、特開平4−5246
1号公報には、接続配管の長さが長いほど電動膨張弁の
動作間隔を長く設定する設定手段を設けることが記載さ
れている。しかしこれは、接続配管が長くなると冷媒が
冷媒回路を循環するのに要する時間も長くなるために、
冷媒状態に変化が現れるのに要する時間も長くなること
に着目したもので、制御の追随性の悪化を招くことな
く、ハンチングを防止するものである。
【0004】そこで本発明は、少冷媒化を図るために、
細管化した液側接続配管を使用する場合にあって、施工
場所によって絞り量が異なることによる不都合を解決す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
空気調和装置の施工方法は、室内機と室外機とを接続配
管を用いて接続して冷凍サイクルを構成する空気調和装
置の施工方法において、使用する前記接続配管の液側接
続配管の絞り量に応じて、前記冷凍サイクル中の絞り装
置の絞り範囲、初期開度、又は絞り量を変更することを
特徴とする。請求項2記載の本発明の空気調和装置の施
工方法は、室内機と室外機とを接続配管を用いて接続し
て冷凍サイクルを構成する空気調和装置の施工方法にお
いて、使用する前記接続配管の液側接続配管の絞り量に
応じて、前記冷凍サイクル中の絞り装置を変更、追加、
又は取り外すことを特徴とする。請求項3記載の本発明
は、請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置の施工
方法において、前記液側接続配管として、内径が0.8
mm〜3.4mmの細管を用いたことを特徴とする。請
求項4記載の本発明の空気調和装置は、室内機に有する
室内熱交換器と、室外機に有する室外熱交換器、圧縮
機、絞り装置とをそれぞれ配管を介して環状に接続し、
前記室内機と前記室外機とをガス側接続配管及び液側接
続配管を用いて接続する空気調和装置において、接続さ
れる前記液側接続配管の長さに応じて、前記絞り装置の
絞り量、初期開度、又は絞り範囲を変更可能としたこと
を特徴とする。請求項5記載の本発明は、請求項4に記
載の空気調和装置において、前記液側接続配管として、
内径が0.8mm〜3.4mmの細管を用いたことを特
徴とする。請求項6記載の本発明の接続配管長さの検出
方法は、室内機に有する室内熱交換器と、室外機に有す
る室外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ配管を
介して環状に接続し、前記室内機と前記室外機とをガス
側接続配管及び液側接続配管を用いて接続する空気調和
装置において、冷房運転状態で、液側接続配管の入口配
管温度と出口配管温度を検出し、この入口配管温度と出
口配管温度との温度差から圧力損失を推定し、前記液側
接続配管の長さを検出することを特徴とする。請求項7
記載の本発明の接続配管長さの検出方法は、室内機に有
する室内熱交換器と、室外機に有する室外熱交換器、圧
縮機、絞り装置とをそれぞれ配管を介して環状に接続
し、前記室内機と前記室外機とをガス側接続配管及び液
側接続配管を用いて接続する空気調和装置において、冷
房運転状態で、前記圧縮機の吸入スーパーヒートがゼロ
となるように前記絞り装置を制御し、前記圧縮機の吸入
スーパーヒートがゼロとなったところで、ガス側接続配
管の入口配管温度と出口配管温度を検出し、この入口配
管温度と出口配管温度との温度差から圧力損失を推定
し、液側接続配管の長さを検出することを特徴とする。
請求項8記載の本発明の接続配管長さの検出方法は、室
内機に有する室内熱交換器と、室外機に有する室外熱交
換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ配管を介して環状
に接続し、前記室内機と前記室外機とをガス側接続配管
及び液側接続配管を用いて接続する空気調和装置におい
て、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸入スーパーヒート
がゼロとなるように前記絞り装置を制御し、前記圧縮機
の吸入スーパーヒートがゼロとなったところで、前記蒸
発器の温度と前記圧縮機の吸入温度を検出し、この蒸発
器温度と圧縮機の吸入温度との温度差から圧力損失を推
定し、液側接続配管の長さを検出することを特徴とす
る。請求項9記載の本発明の接続配管長さの検出方法
は、室内機に有する室内熱交換器と、室外機に有する室
外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ配管を介し
て環状に接続し、前記室内機と前記室外機とをガス側接
続配管及び液側接続配管を用いて接続する空気調和装置
において、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸入スーパー
ヒートがゼロとなるように前記絞り装置を制御し、前記
圧縮機の吸入スーパーヒートがゼロとなったところで、
前記絞り装置の出口温度と前記圧縮機の吸入温度を検出
し、この絞り装置の出口温度と圧縮機の吸入温度との温
度差から圧力損失を推定し、液側接続配管の長さを検出
することを特徴とする。請求項10記載の本発明の空気
調和装置は、請求項6から請求項9のいずれかに記載の
接続配管長さの検出方法によって液側接続配管の長さを
検出し、絞り装置の絞り範囲、初期開度、又は絞り量の
設定を変更することを特徴とする。請求項11記載の本
発明の接続配管は、室内機と室外機とを接続する接続配
管において、液側接続配管の少なくとも一部に、内径が
0.8mm〜3.4mmの細管を用いたことを特徴とす
る。請求項12記載の本発明の空気調和装置の施工方法
は、請求項11記載の接続配管を用いて、室内機と室外
機とを接続することを特徴とする。請求項13記載の本
発明は、請求項12に記載の空気調和装置の施工方法に
おいて、一部に細管を有し、前記細管の位置が一端側に
偏って設けられている液側接続配管を用いて室内機と室
外機とを接続する場合に、冷暖房可能な空気調和装置に
おいては、前記液側接続配管の一端側を前記室内機側に
接続することを特徴とする。請求項14記載の本発明
は、請求項12に記載の空気調和装置の施工方法におい
て、一部に細管を有し、前記細管の位置が一端側に偏っ
て設けられている液側接続配管を用いて室内機と室外機
とを接続する場合に、冷房専用の空気調和装置において
は、前記液側接続配管の一端側を前記室外機側に接続す
ることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、液側接続
配管として、絞り効果を有するような細管を用いること
を前提とする。このように液側接続配管を細管化するこ
とによって、冷凍サイクル中に封入する冷媒量を少なく
することができる。そして、このような絞り効果を有す
る液側接続配管を用いると、使用する液側接続配管の長
さによって、絞り量が変化するため、本発明による第1
の実施の形態は、使用する液側接続配管の絞り量に応じ
て、冷凍サイクル中の絞り装置の絞り量、初期開度、又
は絞り範囲を変更するものである。このように、空気調
和装置の施工において、使用する液側接続配管の絞り量
に応じて、絞り装置の絞り量、初期開度、又は絞り範囲
を変更することによって、使用する液側接続配管の影響
を受けることなく、冷凍サイクルは最適な絞り量を保つ
ことができ、圧縮機吸入冷媒のスーパーヒートを一定に
保つことができる。また、本発明による第2の実施の形
態は、使用する接続配管の液側接続配管の絞り量に応じ
て、冷凍サイクル中の絞り装置を変更、追加、又は取り
外すものである。このように、空気調和装置の施工にお
いて、使用する液側接続配管の絞り量に応じて、絞り装
置を変更、追加、又は取り外すことによって、使用する
液側接続配管の影響を受けることなく、冷凍サイクルは
最適な絞り量を保つことができる。本発明による第3の
実施の形態は、第1又は第2の実施の形態において、液
側接続配管として、内径が0.8mm〜3.4mmの細
管を用いるものである。このような範囲の内径を有する
細管を用いることによって、液側接続配管を絞り装置と
して機能させることができる。本発明による第4の実施
の形態は、接続される液側接続配管の長さに応じて、絞
り装置の絞り量、初期開度、又は絞り範囲を変更可能と
したものである。このように、使用する液側接続配管の
長さに応じて、絞り装置の絞り量、初期開度、又は絞り
範囲を変更可能な構成とすることによって、使用する液
側接続配管の影響を受けることなく、冷凍サイクルは最
適な絞り量を保つことができ、圧縮機吸入冷媒のスーパ
ーヒートを一定に保つことができる。本発明による第5
の実施の形態は、第4の実施の形態において、液側接続
配管として、内径が0.8mm〜3.4mmの細管を用
いるものである。このような範囲の内径を有する細管を
用いることによって、液側接続配管を絞り装置として機
能させることができる。本発明による第6から第9の実
施の形態は、接続配管の長さを検出する方法に関するも
のである。すなわち、本発明の第6の実施の形態は、冷
房運転状態で、液側接続配管の入口配管温度と出口配管
温度を検出し、この入口配管温度と出口配管温度との温
度差から圧力損失を推定し、前記液側接続配管の長さを
検出するものである。また、本発明の第7の実施の形態
は、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸入スーパーヒート
がゼロとなるように前記絞り装置を制御し、前記圧縮機
の吸入スーパーヒートがゼロとなったところで、ガス側
接続配管の入口配管温度と出口配管温度を検出し、この
入口配管温度と出口配管温度との温度差から圧力損失を
推定し、液側接続配管の長さを検出するものである。ま
た、本発明の第8の実施の形態は、冷房運転状態で、前
記圧縮機の吸入スーパーヒートがゼロとなるように前記
絞り装置を制御し、前記圧縮機の吸入スーパーヒートが
ゼロとなったところで、前記蒸発器の温度と前記圧縮機
の吸入温度を検出し、この蒸発器温度と圧縮機の吸入温
度との温度差から圧力損失を推定し、液側接続配管の長
さを検出するものである。また、本発明の第9の実施の
形態は、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸入スーパーヒ
ートがゼロとなるように前記絞り装置を制御し、前記圧
縮機の吸入スーパーヒートがゼロとなったところで、前
記絞り装置の出口温度と前記圧縮機の吸入温度を検出
し、この絞り装置の出口温度と圧縮機の吸入温度との温
度差から圧力損失を推定し、液側接続配管の長さを検出
するものである。本発明による第10の実施の形態は、
第6から第9の実施の形態によって液側接続配管の長さ
を検出し、この液側接続配管の長さに応じて絞り装置の
絞り範囲、初期開度、又は絞り量の設定を変更するもの
である。このように、使用する液側接続配管の長さに応
じて、絞り装置の絞り量、初期開度、又は絞り範囲の設
定を変更することによって、使用する液側接続配管の影
響を受けることなく、冷凍サイクルは最適な絞り量を保
つことができ、圧縮機吸入冷媒のスーパーヒートを一定
に保つことができる。本発明による第11の実施の形態
は、液側接続配管の少なくとも一部に、内径が0.8m
m〜3.4mmの細管を用いたものである。このよう
に、絞り装置として機能する細管部分を、少なくとも配
管の一部とし、必要に応じてこの細管部分の長さを変更
することで、この細管部分で機能する絞り量を調整する
ことができる。本発明による第12の実施の形態は、第
11の実施の形態による接続配管を用いて、室内機と室
外機とを接続するものである。このような接続配管を用
いることによって、絞り装置の絞り量、初期開度、又は
絞り範囲を変更したり、又絞り装置を変更、追加、又は
取り外すことなく、圧縮機吸入冷媒のスーパーヒートを
一定に保つことができる。本発明による第13の実施の
形態は、第12の実施の形態による空気調和装置の施工
方法において、冷暖房可能な空気調和装置では、液側接
続配管の細管を有する側を室内機側に接続するものであ
る。このように室内機が凝縮器となる暖房運転時の高圧
液側配管を細管化することで、減圧効果を小さくするこ
とができるため、細管長さを長くすることができ、冷凍
サイクル中への冷媒量を少なくすることができる。本発
明による第14の実施の形態は、第12の実施の形態に
よる空気調和装置の施工方法において、冷房専用の空気
調和装置では、液側接続配管の細管を有する側を室外機
側に接続するものである。このように高圧液側配管を細
管化することで、減圧効果を小さくすることができるた
め、細管長さを長くすることができ、冷凍サイクル中へ
の冷媒量を少なくすることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例による空気調和装置
を図面に基づいて説明する。図1は、同実施例を説明す
るための空気調和装置の冷凍サイクル図である。同図に
示すように、圧縮機10、四方弁20、室外熱交換器3
0、絞り装置40、室内熱交換器50をそれぞれ配管を
介して環状に接続している。ここで、圧縮機10、四方
弁20、室外熱交換器30、絞り装置40は室外機Aに
設けられ、室内熱交換器50は室内機Bに設けられてい
る。室外機Aと室内機Bとは、液側接続配管60とガス
側接続配管70とで接続されている。液側接続配管60
は、液側室外バルブ81と液側室内バルブ82によって
接続され、ガス側接続配管70は、ガス側室外バルブ8
3とガス側室内バルブ84によって接続されている。こ
こで、絞り装置40は、パルス信号によって連続的な開
度制御が可能な膨張弁を用いている。この絞り装置40
は、絞り範囲を変更可能な設定手段41を備えている。
なお、温度検出手段91及び温度検出手段92は、液側
接続配管60の入口側配管又は出口側配管となる配管温
度を検出するもので、温度検出手段93及び温度検出手
段94は、ガス側接続配管70の入口側配管又は出口側
配管となる配管温度を検出するものである。また、温度
検出手段95は室内熱交換器50の配管温度を、温度検
出手段96は圧縮機10の入口側配管温度を、温度検出
手段97は絞り装置40の出口側配管温度を検出するも
のである。なお、液側室外バルブ81、液側室内バルブ
82、ガス側室外バルブ83、ガス側室内バルブ84に
ついては、継手であってもよい。
【0008】液側接続配管60としては、例えばキャピ
ラリチューブ(内径0.84mm〜1.16mm)の他
に、1分管(基準外径3.14mm、内径1.745m
m〜1.805mm)、1.5分管(基準外径4.76
mm、内径3.314mm〜3.414mm)を用い
る。なお、少冷媒化を図る上では、内径が0.8mm〜
3.4mmの範囲が好ましい。
【0009】冷房運転と暖房運転との選択的な切り替え
は、四方弁20を切り替えて冷媒の流れを変化させるこ
とにより行われる。図中、実線で示す矢印は冷房運転時
の冷媒の流れ方向を示し、破線で示す矢印は暖房運転時
の冷媒の流れ方向を示す。
【0010】次にこのような空気調和装置の施工方法に
ついて説明する。まず、室外機Aは室外の所定の場所
に、室内機Bは室内の所定の場所に設置される。室外機
A及び室内機Bを設置後、室外機Aと室内機Bとを、液
側接続配管60とガス側接続配管70とで接続する。こ
のとき、室外機Aと室内機Bとの設置場所によって、使
用する液側接続配管60及びガス側接続配管70の長さ
が決定される。最適な長さの液側接続配管60及びガス
側接続配管70を用いるために、一つの方法としては、
液側接続配管60及びガス側接続配管70から、不要な
長さを切断して用いる。また、他の方法としては、あら
かじめ複数の長さの液側接続配管60及びガス側接続配
管70を用意しておき、最適な長さの配管を選択的に用
いる。例えば、2m、5m、7m、10mの液側接続配
管60及びガス側接続配管から最適な長さの配管を用い
る。このようにして液側接続配管60及びガス側接続配
管70の長さが決まると、設定手段41を操作すること
で、絞り装置40の絞り範囲、又は初期開度を変更す
る。この変更は、空気調和装置を運転することなく施工
時に設定する。
【0011】なお、この設定手段41での設定は、空気
調和装置を運転することによって、配管長を識別して変
更するものであってもよい。空気調和装置を運転するこ
とによって配管長を識別する方法について、図1を用い
て説明する。まず、室外熱交換器30を凝縮器、室内熱
交換器50を蒸発器として機能するように四方弁20を
切り換えて、冷房運転サイクルで空気調和装置を運転す
る。第1の配管長識別の方法は、この冷房運転状態で、
温度検出手段91によって、液側接続配管60の入口配
管温度を検出し、温度検出手段92によって、液側接続
配管60の出口配管温度を検出し、この入口配管温度と
出口配管温度との温度差から圧力損失を推定する方法で
ある。第2の配管長識別の方法は、この冷房運転状態
で、圧縮機10の吸入スーパーヒートがゼロとなるよう
に絞り装置40を制御する。そして、圧縮機10の吸入
スーパーヒートがゼロとなったところで、温度検出手段
93によって、ガス側接続配管70の入口配管温度を検
出し、温度検出手段94によって、ガス側接続配管70
の出口配管温度を検出し、この入口配管温度と出口配管
温度との温度差から圧力損失を推定する方法である。第
3の配管長識別の方法は、まず第2の方法と同様に、圧
縮機10の吸入スーパーヒートがゼロとなるように絞り
装置40を制御する。そして、圧縮機10の吸入スーパ
ーヒートがゼロとなったところで、温度検出手段95に
よって、室内熱交換器50の温度を検出し、温度検出手
段96によって、圧縮機10の吸入温度を検出し、この
室内熱交換器50の温度と圧縮機10の吸入温度との温
度差から圧力損失を推定する方法である。第4の配管長
識別の方法も、第2の方法と同様に、圧縮機10の吸入
スーパーヒートがゼロとなるように絞り装置40を制御
する。そして、圧縮機10の吸入スーパーヒートがゼロ
となったところで、温度検出手段97によって、絞り装
置40の出口温度を検出し、温度検出手段96によっ
て、圧縮機10の吸入温度を検出し、この絞り装置40
の出口温度と圧縮機10の吸入温度との温度差から圧力
損失を推定する方法である。なお上記実施例では温度差
から圧力損失を推定したが、直接に圧力を測定しても良
い。
【0012】ここで、設定手段41での絞り範囲の変更
方法について、図2を用いて説明する。図2は、絞り装
置40の流量特性図を示している。図中、L1、L2、
L3は、絞り範囲を示している。L1、L2、L3は、
最大開度を同じとし、最小開度を、L2はL1よりも大
きく、L3はL2よりも大きく設定したものである。例
えば、標準配管長の場合の絞り範囲をL2に設定してい
る場合、標準より短い配管長の場合にはL1に変更し、
標準より長い配管長の場合にはL3に変更する。なお、
図2では、最大の開度は同じとして、最小の開度が異な
る絞り範囲の変更例を示したが、最大の開度も異ならせ
てもよい。また、図中、I1、I2、I3は、初期開度
を示している。I2はI1よりも大きく、I3はI2よ
りも大きく初期開度を設定している。例えば、標準配管
長の場合の初期開度をI2に設定している場合、標準よ
り短い配管長の場合にはI1に変更し、標準より長い配
管長の場合にはI3に変更する。なお、上記の実施例で
は、液側接続配管60の長さによって絞り範囲又は初期
開度を変更することを説明したが、液側接続配管60の
絞り量は、配管の内径によっても影響を受けるため、配
管の内径によって変更するものであってもよい。また、
配管長さと内径の両方を考慮して変更することが好まし
い。
【0013】次に、図3から図7を用いて他の実施例に
ついて説明する。図3から図7は、図1に示す実施例と
同一機能を有する部材には、同一番号を付して説明を省
略する。なお、図3から図7に示す実施例は、それぞれ
絞り装置の絞り量を変更するための異なる実施例を示し
ている。
【0014】図3に示す実施例は、絞り装置40に並列
にキャピラリチューブ43を設け、このキャピラリチュ
ーブ43への冷媒通路を開閉する開閉弁42を設けたも
のである。本実施例によれば、開閉弁42を開放すれば
冷媒流量は増加する。すなわち、絞り量は小さくなる。
また、開閉弁42を閉塞すると、冷媒流量は減少し、絞
り量は大きくなる。本実施例の場合には、例えば液側接
続配管60として標準長さのものを用いるときには、開
閉弁42を閉塞し、標準より長い液側接続配管60を用
いる場合には、開閉弁42を開放する。また、例えば液
側接続配管60として標準長さのものを用いるときに
は、開閉弁42を開放し、標準より短い液側接続配管6
0を用いる場合には、開閉弁42を閉塞する。
【0015】図4に示す実施例は、絞り装置40に直列
にキャピラリチューブ43を設け、このキャピラリチュ
ーブ43をバイパスする冷媒通路に開閉弁42を設けた
ものである。本実施例によれば、開閉弁42を開放すれ
ば冷媒はキャピラリチューブ43をバイパスするため冷
媒流量は増加する。すなわち、絞り量は小さくなる。ま
た、開閉弁42を閉塞すると、キャピラリチューブ43
を冷媒が流れるため、冷媒流量は減少し、絞り量は大き
くなる。本実施例の場合には、例えば液側接続配管60
として標準長さのものを用いるときには、開閉弁42を
閉塞し、標準より長い液側接続配管60を用いる場合に
は、開閉弁42を開放する。また、例えば液側接続配管
60として標準長さのものを用いるときには、開閉弁4
2を開放し、標準より短い液側接続配管60を用いる場
合には、開閉弁42を閉塞する。
【0016】図5に示す実施例は、並列に2つのキャピ
ラリチューブ43A、43Bを設け、これらのキャピラ
リチューブ43A、43Bを選択的に切り換える切り替
え弁44A、44Bを設けたものである。ここで、キャ
ピラリチューブ43Aは、キャピラリチューブ43Bよ
りも絞り量が小さいとする。本実施例によれば、切り替
え弁44A、44Bをキャピラリチューブ43A側に切
り換えることにより、冷媒流量は増加し、絞り量は小さ
くなる。また、切り替え弁44A、44Bをキャピラリ
チューブ43B側に切り換えることにより、冷媒流量は
減少し、絞り量は大きくなる。本実施例の場合には、例
えば液側接続配管60として標準長さのものを用いると
きには、切り替え弁44A、44Bをキャピラリチュー
ブ43B側に切り換え、標準より長い液側接続配管60
を用いる場合には、切り替え弁44A、44Bをキャピ
ラリチューブ43A側に切り換える。また、例えば液側
接続配管60として標準長さのものを用いるときには、
切り替え弁44A、44Bをキャピラリチューブ43A
側に切り換え、標準より短い液側接続配管60を用いる
場合には、切り替え弁44A、44Bをキャピラリチュ
ーブ43B側に切り換える。なお、本実施例では、2つ
のキャピラリチューブ43A、43Bで説明したが、3
つ以上の並列に接続したキャピラリチューブを用いても
良い。また、本実施例はそれぞれのキャピラリチューブ
43A、43Bを選択的に切り換える場合で説明した
が、冷媒を流すキャピラリチューブの数を変更すること
によって絞り量を変更するものであってもよい。このよ
うに複数のキャピラリチューブを単に選択的な切り替え
だけでなく、使用するキャピラリチューブの数を変更す
ることによって、キャピラリチューブの数を増加させる
ことなく、さらに多くの絞り量を実現でき、配管長に適
合させた最適な絞り量を選択することができる。
【0017】図6に示す実施例は、直列に3つのキャピ
ラリチューブ43A、43B、43Cを設け、これらの
キャピラリチューブ43A、43B、43Cをバイパス
するそれぞれの冷媒通路に開閉弁42A、42Bを設け
たものである。本実施例によれば、それぞれの開閉弁4
2A、42Bを開放すれば、冷媒はキャピラリチューブ
43A、43Bをバイパスするため、冷媒流量は増加す
る。すなわち、絞り量は小さくなる。また、開閉弁42
A、42Bを閉塞すると、キャピラリチューブ43A、
43Bを冷媒が流れるため、冷媒流量は減少し、絞り量
は大きくなる。本実施例の場合には、例えば液側接続配
管60として標準長さのものを用いるときには、開閉弁
42Aを開放し、開閉弁42Bを閉塞する。また、標準
より長い液側接続配管60を用いる場合には、開閉弁4
2A、42Bを開放する。一方、標準より短い液側接続
配管60を用いる場合には、開閉弁42A、42Bを閉
塞する。なお、本実施例では、3つのキャピラリチュー
ブ43A、43B、43Cで説明したが、4つ以上の直
列に接続したキャピラリチューブを用いても良い。ま
た、2つのキャピラリチューブ43A、43Bを用いた
ものでもよい。また、本実施例はそれぞれのキャピラリ
チューブ43A、43B、43Cの絞り量の違いについ
ては説明しなかったが、それぞれの絞り量を同じにして
もまた異ならせても良い。それぞれのキャピラリチュー
ブの絞り量を異ならせることによって、それぞれの組合
せを変えることで、少ないキャピラリチューブの数で多
くの絞り量を実現することができる。
【0018】図7に示す実施例は、絞り装置40に、並
列にバイパス回路を設け、このバイパス回路に2つの開
閉バルブ45を設けたものである。そしてこの2つの開
閉バルブ45の間に、キャピラリチューブ43を取り付
け、又は取り外しができるようになっている。また、任
意のキャピラリチューブ43に交換することも可能であ
る。本実施例によれば、キャピラリチューブ43を変
更、追加、又は取り外すことによって絞り量を変更する
ことができる。従って、接続する液側接続配管60とし
て標準長さのものを用いるときには、開閉バルブ45を
閉塞し、標準より長い液側接続配管60を用いる場合に
は、キャピラリチューブ43として絞り量の小さなもの
を取り付け、開閉バルブ45を開放する。また、液側接
続配管60の長さに対応したキャピラリチューブ43を
設置するようにしてもよい。なお、本実施例では、絞り
装置40に対して、バイパス回路を設けることで、キャ
ピラリチューブを交換できる構成を示したが、絞り装置
40の前後に開閉バルブ45を設けて、この絞り装置4
0を交換可能な構成としても構わない。以上、絞り量を
変更する実施例を個別に説明したが、それぞれの構成を
組み合わせたような構成であってもよい。
【0019】次に、絞り効果を奏する細管を液側接続配
管の少なくても一部に用いる実施例について図8から図
11を用いて説明する。図8に示す液側接続配管61
は、配管61Bの間に細管61Aを配置したものであ
る。細管61Aの両端に配置された配管61Bのそれぞ
れの端部には、液側室外バルブ81、又は液側室内バル
ブ82と接合するナット61Cがそれぞれ設けられてい
る。図9に示す液側接続配管62は、図8に示す液側接
続配管61と同様に、配管62Bの間に細管62Aを配
置したものである。細管62Aの両端に配置された配管
62Bのそれぞれの端部には、液側室外バルブ81、又
は液側室内バルブ82と接合するナット62Cがそれぞ
れ設けられている。上記のように、液側接続配管61及
び液側接続配管62は、いずれも細管61A、62Aを
配管61B、62Bの間に配置させた実施例である。た
だし、液側接続配管62は、液側接続配管61よりも短
い配管を示している。かかる場合、両配管の長さの違い
は、配管62Bと配管61Bとの長さの違いであり、細
管61Aと細管62Aとの長さを同じとしている。この
ように細管61A、62Aの長さを同じとすることによ
って、液側接続配管61と液側接続配管62との絞り量
をほぼ同じとすることができる。従って、上記実施例に
よる配管を用いれば、空気調和装置を施工する場合に、
使用する液側接続配管として、液側接続配管61を用い
ても液側接続配管62を用いてもほぼ絞り量を同一とす
ることができ、配管長さによって絞り装置の絞り量を変
更する必要がない。なお、液側接続配管61と液側接続
配管62とを別の実施例で説明したが、液側接続配管6
1の配管61Bを切断することによって液側接続配管6
2を構成することができる。このように上記の実施例の
ように、両端に配管61B、62Bを配置することで、
絞り量に影響を与えないで、両端いずれの端部からでも
切断が可能である。
【0020】図10に示す液側接続配管63は、配管6
3Bの一端に細管63Aを配置したものである。細管6
3Aの端部には、液側室内バルブ82と接合するナット
63Cが、配管63Bの端部には、液側室外バルブ81
と接合するナット63Cがそれぞれ設けられている。図
11に示す液側接続配管64は、図10に示す液側接続
配管63と同様に、配管63Bの端部に細管64Aを配
置したものである。細管64Aの端部には、接合するナ
ット64Cが、配管64Bの端部には、液側室外バルブ
81と接合するナット64Cがそれぞれ設けられてい
る。上記のように、液側接続配管63及び液側接続配管
64は、いずれも細管63A、64Aを配管63B、6
4Bの端部に配置させた実施例である。ただし、液側接
続配管64は、液側接続配管63よりも短い配管を示し
ている。かかる場合、両配管の長さの違いは、配管64
Bと配管63Bとの長さの違いであり、細管63Aと細
管64Aとの長さを同じとしている。このように細管6
3A、64Aの長さを同じとすることによって、液側接
続配管63と液側接続配管64との絞り量をほぼ同じと
することができる。従って、上記実施例による配管を用
いれば、空気調和装置を施工する場合に、使用する液側
接続配管として、液側接続配管63を用いても液側接続
配管64を用いてもほぼ絞り量を同一とすることがで
き、配管長さによって絞り装置の絞り量を変更する必要
がない。なお、液側接続配管63と液側接続配管64と
を別の実施例で説明したが、液側接続配管63の配管6
3Bを切断することによって液側接続配管64を構成す
ることができる。上記の実施例のように、一端に配管6
3B、64Bを配置することで、絞り量に影響を与えな
いで、両端いずれの端部からでも切断が可能である。ま
た、図10及び図11に示す実施例のように、細管63
A、64Aを、冷暖房可能な空気調和装置では、液側室
内バルブ82と接続し、暖房運転時の高圧液側配管を細
管化することで、減圧効果を小さくすることができるた
め、細管63A、64Aの長さを長くすることができ、
冷凍サイクル中への冷媒量を少なくすることができる。
またこのような理由から、図8及び図9に示す実施例に
おいても、細管61A、62Aを何れか一端側に偏って
設け、この細管61A、62A部分が近い側を液側室内
バルブ82と接続することが好ましい。一方、四方弁2
0を持たない冷房専用の空気調和装置では、液側接続配
管61,62,63,64の細管61A,62A部分が
近い側、又は細管63A,63Aを有する側を液側室外
バルブ81と接続し、高圧液側配管を細管化すること
で、減圧効果を小さくすることができるため、細管長さ
を長くすることができ、冷凍サイクル中への冷媒量を少
なくすることができる。
【0021】なお図8から図11に示すそれぞれの液側
接続配管61、62、63、64としては、内径が0.
84mm〜5.11mmまでの配管を用いることが好ま
しい。細管61A、62A、63A、64Aとしては、
キャピラリチューブ(内径0.84mm〜1.16m
m)、1分管(基準外径3.14mm、内径1.745
mm〜1.805mm)、1.5分管(基準外径4.7
6mm、内径3.314mm〜3.414mm)を用い
る。少冷媒化を図る上では、細管61A、62A、63
A、64Aとして、内径が0.84mm〜3.414m
mの範囲が好ましい。配管61B、62B、63B、6
4Bとしては、1.5分管(基準外径4.76mm、内
径3.314mm〜3.414mm)又は2分管(基準
外径6.35mm、内径4.69mm〜4.81mm)
を用いることが好ましい。また、細管61A、62A、
63A、64Aとしてキャピラリチューブを用い、配管
61B、62B、63B、64Bとして1分管を用いる
ことも少冷媒化のためには好ましい。なお、この場合に
は配管長が異なると絞り量は必ずしも同等とはならない
が、図7までに示す実施例を適用することによって絞り
量を一定に保持することができる。このように、配管6
1B、62B、63B、64Bとして、絞り効果が高い
細管を採用しても構わない。かかる場合には、確かに配
管長の違いによって絞り量が異なることになるが、例え
ば液側接続配管全体をキャピラリチューブや1分管で構
成するには、絞り量が大きくなりすぎる場合などには、
少冷媒化を図る上で好ましい。このように図8から図1
1に示す実施例は、図7までに示す実施例の構成を排除
するものではない。
【0022】以下に液側接続配管として細管を用いた場
合の冷媒量について説明する。本発明の各実施例に用い
る配管を比較例とともに表1に示す。表1は、ガス側接
続配管径に対する液側接続配管径の内径比率を示したも
のである。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1は、液側接続配管60として平均
内径が1mmのキャピラリチューブを、実施例2は、平
均内径が1.775mmの1分管を、実施例3は、平均
内径が3.364mmの1.5分管をそれぞれ用いたも
のである。ガス側接続配管70としては、従来からガス
側接続配管に用いられている平均内径が7.93mmの
3分管及び平均内径が11.1mmの4分管をそれぞれ
用いている。比較例1は、液側接続配管60として、平
均内径が4.75mmの2分管を用いたものである。従
来は、ガス側接続配管として4分管又は3分管を用いた
場合には液側接続配管として2分管を用いている。な
お、上記の各配管内径の許容誤差は、0.03〜0.0
6mmとしている。また、冷凍サイクルを構成するその
他の配管については、液側接続配管60側の室外熱交換
器30と室内熱交換器50との間の液側配管について
は、液側接続配管と同じ内径とし、ガス側接続配管70
側の室外熱交換器30と室内熱交換器50との間のガス
側配管については、ガス側接続配管と同じ内径とした。
表1に示すように、本実施例による液側接続配管60
は、従来用いていた液側接続配管よりもさらに細い内径
を有する細管を用いるものである。より具体的には、液
側接続配管として0.84mm〜3.414mmの内径
を有するものがよい。ガス側接続配管の内径に対する液
側接続配管の内径比で見ると、従来の比較例では、ガス
側接続配管の内径に対して41.8%の内径を有する配
管を液側接続配管としたものがあるが、本発明はガス側
接続配管の内径に対して、41.8%未満の内径比の細
管を用いることが好ましい。
【0025】ここで、表2、表3に表1で示した各配管
径を用いた場合について、同一能力を得るために必要な
冷媒量比率を示す。表2は冷房運転時における冷媒量比
率、表3は暖房運転時における冷媒量比率を示す。な
お、同表に示す冷媒量比率は、ガス側接続配管として、
7.97mmの3分管を用い、液側接続配管として、
3.72mmの2分管を用いた場合の冷媒量を100と
したものである。また、液側接続配管は、その他の液側
配管を含めて8mとした。一方、ガス側接続配管は、そ
の他のガス側配管を含めて、冷房時に高圧側配管となる
配管長さを1m、低圧側配管となる配管長さを8m、暖
房時に高圧側配管となる配管長さを8m、低圧側配管と
なる配管長さを1mとした。なお、液側接続配管以外の
液側配管とは、室外熱交換器から絞り装置までの配管、
絞り装置から液側接続配管までの配管、及び液側接続配
管から室内熱交換器までの配管である。またガス側接続
配管以外のガス側配管とは、室内熱交換器からガス側接
続配管までの配管、ガス側接続配管から四方弁までの配
管、四方弁から室外熱交換器までの配管、及び四方弁と
圧縮機との間の配管である。冷媒量の比率は、比較例1
の冷媒量を385gとしてこれを基準として用いた。な
お、比較例1は、ガス側接続配管として3分管、液側接
続配管として2分管を用いたものである。また冷媒の液
密度を472kg/m3、ガス密度を高圧では34.1
kg/m3、低圧では12.5kg/m3とした。なお冷
媒として、実施例及び比較例ともにR290を用いた。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】表2、表3に示す通り、実施例1〜実施例
3は、最大で85%の冷媒量で同一能力を得ることがで
きる。このように液側接続配管径を細管化することで少
冷媒化を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、少冷媒化を図る
ために、細管化した液側接続配管を使用する場合にあっ
て、施工場所によって絞り量が異なることによる不都合
を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための空気調和装置
の冷凍サイクル図
【図2】図1に示す絞り装置の流量特性図
【図3】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の冷凍サイクル図
【図4】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の冷凍サイクル図
【図5】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の冷凍サイクル図
【図6】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の冷凍サイクル図
【図7】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の冷凍サイクル図
【図8】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の液側接続配管の構成図
【図9】本発明の他の実施例を説明するための空気調和
装置の液側接続配管の構成図
【図10】本発明の他の実施例を説明するための空気調
和装置の液側接続配管の構成図
【図11】本発明の他の実施例を説明するための空気調
和装置の液側接続配管の構成図
【符号の説明】
10 圧縮機 20 四方弁 30 室外熱交換器 40 絞り装置 50 室内熱交換器 60 液側接続配管 61 液側接続配管 62 液側接続配管 63 液側接続配管 64 液側接続配管 70 ガス側接続配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 義典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 薬丸 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機と室外機とを接続配管を用いて接
    続して冷凍サイクルを構成する空気調和装置の施工方法
    において、使用する前記接続配管の液側接続配管の絞り
    量に応じて、前記冷凍サイクル中の絞り装置の絞り範
    囲、初期開度、又は絞り量を変更することを特徴とする
    空気調和装置の施工方法。
  2. 【請求項2】 室内機と室外機とを接続配管を用いて接
    続して冷凍サイクルを構成する空気調和装置の施工方法
    において、使用する前記接続配管の液側接続配管の絞り
    量に応じて、前記冷凍サイクル中の絞り装置を変更、追
    加、又は取り外すことを特徴とする空気調和装置の施工
    方法。
  3. 【請求項3】 前記液側接続配管として、内径が0.8
    mm〜3.4mmの細管を用いたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の空気調和装置の施工方法。
  4. 【請求項4】 室内機に有する室内熱交換器と、室外機
    に有する室外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ
    配管を介して環状に接続し、前記室内機と前記室外機と
    をガス側接続配管及び液側接続配管を用いて接続する空
    気調和装置において、接続される前記液側接続配管の長
    さに応じて、前記絞り装置の絞り量、初期開度、又は絞
    り範囲を変更可能としたことを特徴とする空気調和装
    置。
  5. 【請求項5】 前記液側接続配管として、内径が0.8
    mm〜3.4mmの細管を用いたことを特徴とする請求
    項4に記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 室内機に有する室内熱交換器と、室外機
    に有する室外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ
    配管を介して環状に接続し、前記室内機と前記室外機と
    をガス側接続配管及び液側接続配管を用いて接続する空
    気調和装置において、冷房運転状態で、液側接続配管の
    入口配管温度と出口配管温度を検出し、この入口配管温
    度と出口配管温度との温度差から圧力損失を推定し、前
    記液側接続配管の長さを検出することを特徴とする接続
    配管長さの検出方法。
  7. 【請求項7】 室内機に有する室内熱交換器と、室外機
    に有する室外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ
    配管を介して環状に接続し、前記室内機と前記室外機と
    をガス側接続配管及び液側接続配管を用いて接続する空
    気調和装置において、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸
    入スーパーヒートがゼロとなるように前記絞り装置を制
    御し、前記圧縮機の吸入スーパーヒートがゼロとなった
    ところで、ガス側接続配管の入口配管温度と出口配管温
    度を検出し、この入口配管温度と出口配管温度との温度
    差から圧力損失を推定し、液側接続配管の長さを検出す
    ることを特徴とする接続配管長さの検出方法。
  8. 【請求項8】 室内機に有する室内熱交換器と、室外機
    に有する室外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ
    配管を介して環状に接続し、前記室内機と前記室外機と
    をガス側接続配管及び液側接続配管を用いて接続する空
    気調和装置において、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸
    入スーパーヒートがゼロとなるように前記絞り装置を制
    御し、前記圧縮機の吸入スーパーヒートがゼロとなった
    ところで、前記蒸発器の温度と前記圧縮機の吸入温度を
    検出し、この蒸発器温度と圧縮機の吸入温度との温度差
    から圧力損失を推定し、液側接続配管の長さを検出する
    ことを特徴とする接続配管長さの検出方法。
  9. 【請求項9】 室内機に有する室内熱交換器と、室外機
    に有する室外熱交換器、圧縮機、絞り装置とをそれぞれ
    配管を介して環状に接続し、前記室内機と前記室外機と
    をガス側接続配管及び液側接続配管を用いて接続する空
    気調和装置において、冷房運転状態で、前記圧縮機の吸
    入スーパーヒートがゼロとなるように前記絞り装置を制
    御し、前記圧縮機の吸入スーパーヒートがゼロとなった
    ところで、前記絞り装置の出口温度と前記圧縮機の吸入
    温度を検出し、この絞り装置の出口温度と圧縮機の吸入
    温度との温度差から圧力損失を推定し、液側接続配管の
    長さを検出することを特徴とする接続配管長さの検出方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項6から請求項9のいずれかに記
    載の接続配管長さの検出方法によって液側接続配管の長
    さを検出し、絞り装置の絞り範囲、初期開度、又は絞り
    量の設定を変更することを特徴とする空気調和装置。
  11. 【請求項11】 室内機と室外機とを接続する接続配管
    において、液側接続配管の少なくとも一部に、内径が
    0.8mm〜3.4mmの細管を用いたことを特徴とす
    る接続配管。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の接続配管を用いて、
    室内機と室外機とを接続することを特徴とする空気調和
    装置の施工方法。
  13. 【請求項13】 一部に細管を有し、前記細管の位置が
    一端側に偏って設けられている液側接続配管を用いて室
    内機と室外機とを接続する場合に、冷暖房可能な空気調
    和装置においては、前記液側接続配管の一端側を前記室
    内機側に接続することを特徴とする請求項12に記載の
    空気調和装置の施工方法。
  14. 【請求項14】 一部に細管を有し、前記細管の位置が
    一端側に偏って設けられている液側接続配管を用いて室
    内機と室外機とを接続する場合に、冷房専用の空気調和
    装置においては、前記液側接続配管の一端側を前記室外
    機側に接続することを特徴とする請求項12に記載の空
    気調和装置の施工方法。
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