JP2000104122A - プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法Info
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Abstract
性に優れ、かつプレス成形性のコイル内での変動が少な
い、高加工性冷延鋼板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 重量%にて、C:0.02%以下、Si:0.6%以
下、Mn:2.5%以下、P:0.10%以下、S:0.05%以下、O:0.01%
以下、sol.Al:0.01〜0.10%を含有し、さらにTi、Nb、V、Zr
のうち1種以上を0.01〜0.20%含有する鋼スラブを、25
〜85mmに粗圧延し、粗バー圧下率が85%以上、かつ、仕
上げ温度が粗バーの先端部から後端部に至るまでAr3〜A
r3+50℃の範囲となるように圧延し、かつ、仕上圧延最
終スタンドでの圧下率が10%以上の時には有効圧下率が3
0%以上、10%未満の時には35%以上になるように圧下スケ
ジュールを設定し、ランナウトでの冷却を仕上げ圧延終
了後1.5秒以内に開始し、仕上げ温度〜750℃までの平均
冷却速度を20℃/sec以上とし、その後、720℃以下の温
度で巻き取り、酸洗、冷間圧延、最終焼鈍、調質圧延を
施す。
Description
の用途に好適な深絞り性に優れたプレス加工用冷延鋼板
の製造方法に関する。
る。自動車用途にはプレス成形される部材が多いため、
その部材の形状に応じて様々な加工性が要求される。特
に、自動車の外板などの用途に好適な深絞り性に優れた
プレス加工用冷延鋼板が求められる。
の合理化の要求が厳しく、特に同メーカーから、素材の
高加工性と、製品製造時での歩留まりの向上の要求が強
くなっている。このような背景より、材質面では、特
に、高加工性を、鋼板の長手方向・幅方向で均一性を保
証することが重要となっている。
り性を向上させようという観点から、連続鋳造−直送圧
延プロセスにおいて、例えば、C:0.015%以下の
極低炭鋼スラブの幅中央での表面温度が、900℃未
満、600℃以上の温度範囲で熱間圧延を開始し、さら
に熱間圧延工程の途中段階で30分以内の保持処理を施
すことを特徴とする技術が特公昭60−45692号公
報に開示されている。また、優れた深絞り加工性を実現
するために、例えば、C:0.004%以下の極低炭素
鋼スラブを、有効ひずみを45%以上にとり、かつ、仕
上げ圧延終了後の冷却制御などのプロセス面からの制御
を行うことを特徴とする技術が特公平7−103423
号公報に開示されている。
の技術では、表面性状または深絞り性を優れたレベルま
で改善はしているものの、コイル内の機械的性質の長手
方向および幅方向の均一性を保証することができないた
め問題があった。
に開示されている技術は、熱延での加熱温度をフェライ
ト域といった低温としているため、エッジおよびその近
傍での温度の低下が著しく、圧延中の幅方向での温度の
ばらつきが大きい。そのため、熱延後の集合組織が異な
り、結果として、冷延焼鈍後でもコイルの長手および幅
方向で機械的性質がばらつくという問題が生じてしま
う。特に、コイルの幅方向で組織がばらつくと、材料内
での加工性の面内での均一性が悪くなり、とりわけ、自
動車の外板などの用途で優れた深絞り性が求められる場
合、プレス成形後の品質に変動(割れ、しわなど)が生
じ、結果的に自動車メーカーでは、コイル内での板採り
を歩留まりが低い条件、すなわち板取方向を45度等の
不合理な方向としたり、コイルエッジ近傍より製品採取
をしない等の条件で行なわざるを得なくなる。
示されている技術においても、プロセス因子を制御する
ことによって、深絞り性を付与するというものである
が、コイル内の機械的性質の幅方向の均一性を確保する
ことはできない。また、長手方向の機械特性の均一性に
ついても、本発明で対象とするような成分系では完全に
確保されているわけではない。さらに、最終スタンドで
の圧下率を大きくすると、鋼帯の搬送にブレを生じたり
する可能性が高いので、最終スタンドの圧下率を50%
以上に設定することはできず、板のバラツキを防止・矯
正する程度のことしかできないので、その実施例に見ら
れるような90〜110%の有効ひずみの設定は、通常
の熱延ミルでは実質的に不可能である。かつ、本技術に
開示されている巻取温度は、実質的には730〜760
℃であり(680〜800℃、好ましい範囲として、7
20〜800℃)、このような巻取温度では、酸洗性が
劣るために、スケール性欠陥が発生し、歩留りの低下が
避けられない。
であって、上記のような自動車の外板などの用途に好適
なプレス成形性に優れ、かつプレス成形性のコイル内で
の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、自動
車の外板などの用途に好適なプレス成形性に優れ、かつ
プレス成形性のコイル内での変動が少ないプレス加工用
冷延鋼板を得るためには、所定の組成の鋼スラブに対
し、 (1)粗圧延機によって25mm以上85mm以下に粗
圧延し、粗バー圧下率が85%以上になるような仕上げ
圧延パス・スケジュールにすることにより、スラブの組
織を均一にするとともに、仕上圧延工程において所望の
材質の作り込みを可能にすること (2)仕上げ温度を鋼帯の先端部から後端部に至るまで
Ar3〜Ar3+50℃の狭い範囲となるようにし、か
つ以下に説明する有効圧下率を、仕上げ圧延の最終スタ
ンドでの圧下率が10%以上の時には30%以上、仕上
げ圧延の最終スタンドでの圧下率が10%未満の時には
35%以上になるように圧下スケジュールを設定するこ
とにより、コイル内の平均r値および延性のレベルを所
望の均一な値とすること (3)ランナウトでの冷却開始時間を仕上げ圧延終了後
1.5秒で開始することにより、オーステナイトの結晶
粒の粒成長を抑制すること、さらに望ましくは、冷却を
仕上げ圧延終了後1.0秒以内に開始すること (4)仕上げ温度〜750℃までの平均冷却速度を20
℃/sec以上とすることにより、オーステナイト−フ
ェライト変態時のフェライトの核生成頻度を増加させる
こと、さらに望ましくは、平均冷却速度を100℃/s
ecにすること (5)熱延後の巻取温度を720℃以下とすることによ
り、フェライトの粒成長による粗粒化を抑制すること が重要であり、このようにして得られた熱延鋼板に対し
て、冷間圧延、最終焼鈍、調質圧延によって得られた熱
延鋼帯を酸洗、冷間圧延、最終焼鈍、調質圧延を施すこ
とにより、初めて本発明で意図するプレス成形性に優
れ、かつプレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼
板が得られることを見出した。
部に至るまでAr3〜Ar3+50℃の狭い範囲とする
ためには、仕上げ圧延機の入り側、または、仕上げ圧延
機のスタンド間に設けられた誘導加熱装置によって前記
粗バーの仕上げ圧延機により圧延される前記粗バーを加
熱することによりその温度を調整することが有効である
ことを見出した。
間または、仕上げ圧延の前工程にて粗バーの幅方向エッ
ジ部を誘導加熱装置により加熱することにより、幅方向
の材質をより均一にすることができることを見出した。
ーの圧延速度を、粗バーの先端部が仕上げ圧延機に入っ
てから加速し、その後一定速、または一定速圧延後加
速、または加速圧延することにより、これにより加速に
よる鋼帯の温度低下を抑制することができ、粗バー加熱
のための消費電力を節約できることを見出した。本発明
は、このような知見に基づいてなされたものであり、以
下の(1)〜(5)を提供するものである。
Si:0.6%以下、Mn:2.5%以下、P:0.1
0%以下、S:0.05%以下、O:0.01%以下、
sol.Al:0.01〜0.10%を含有し、さらに
Ti、Nb、V、Zrのうち1種または2種以上を0.
01〜0.20%含有する鋼からなるスラブを、連続鋳
造まま、または冷却後所定温度に加熱した後、粗圧延機
によって25mm以上85mm以下に粗圧延し、下記に
示す粗バー圧下率が85%以上になるような仕上げ圧延
パス・スケジュールにし、かつ、その粗バーを連続熱間
仕上げ圧延機によって仕上げ圧延するに際して、仕上げ
最終スタンドにおける温度が前記粗バーの先端部から後
端部に至るまでAr3〜Ar3+50℃の範囲となるよ
うに圧延し、かつ、前記仕上げ圧延の最終スタンドでの
圧下率が10%以上の時には、以下に示す有効圧下率が
30%以上、または、前記仕上げ圧延の最終スタンドで
の圧下率が10%未満の時には、以下に示す有効圧下率
が35%以上になるように圧下スケジュールを設定し、
引き続くランナウトでの冷却を仕上げ圧延終了後1.5
秒以内に開始し、仕上げ温度〜750℃までの平均冷却
速度を20℃/sec以上で冷却し、その後、720℃
以下の温度で巻き取り、得られた熱延鋼帯に対して酸
洗、冷間圧延、最終焼鈍、調質圧延を施すことを特徴と
するプレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が
少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法。ただし、 粗バー圧下率={(粗バー厚み−熱延板厚み)/粗バー
厚み}×100 有効圧下率 =最終スタンドの圧下率+最終1段前スタ
ンドの圧下率+1/3×最終2段手前スタンドの圧下率
粗バーを連続熱間仕上げ圧延機によって仕上げ圧延する
に際して、仕上げ圧延機の入り側、または、仕上げ圧延
機のスタンド間に誘導加熱装置を設け、その誘導加熱装
置によって前記仕上げ圧延機により圧延される前記粗バ
ーを加熱することによりその温度を調整し、前記仕上げ
最終スタンドにおける温度が前記粗バーの先端部から後
端部に至るまでAr3〜Ar3+50℃の範囲となるよ
うに圧延することを特徴とするプレス成形性に優れ、か
つ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の
製造方法。
おいて、前記連続熱間仕上げ圧延機のスタンド間また
は、仕上げ圧延の前工程にて前記粗バーの幅方向エッジ
部を誘導加熱装置により加熱することを特徴とする請求
項2に前記のプレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性
の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法。
いて、前記仕上げ圧延で圧延される前記粗バーの圧延速
度を、前記粗バーの先端部が前記仕上げ圧延機に入って
から加速し、その後一定速、または一定速圧延後加速、
または加速圧延することを特徴とする、プレス成形性に
優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷
延鋼板の製造方法。
いて、ランナウトでの冷却を仕上げ圧延終了後1.0秒
以内に開始し、仕上げ温度〜750℃までの平均冷却速
度を100℃/sec以上で冷却することを特徴とす
る、プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が
少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法。
どの用途に好適な、プレス成形性に優れ、かつプレス成
形性のコイル内での変動も少ない高加工性冷延鋼板を得
るためには、まず鋼組成を最適化することが必要であ
る。
にて、C:0.02%以下、Si:0.6%以下、M
n:2.5%以下、P:0.10%以下、S:0.05
%以下、O:0.01%以下含有し、さらにsol.A
l:0.01〜0.10%、Ti、Nb、V、Zrのう
ち1種または2種以上を0.01%〜0.20%と規定
している。以下、これらの限定理由について説明する。
その含有量は少ない方が好ましい。C量が0.02%を
超えると、本発明で要求する深絞り性は得られないた
め、その含有量は0.02%以下とした。深絞り性の向
上のためのより好ましいC量は0.0020%未満であ
る。加工性をさらに高いレベルとするためには0.00
10%以下であることが好ましい。
に悪影響を及ぼす元素であるため少ないほうが好まし
い。Si量が0.6%を超えると、めっき性および深絞
り性が劣化するため、その含有量は0.6%以下とし
た。めっき性の向上のためのより好ましいSi量は0.
1%以下である。加工性をさらに高いレベルとするため
には0.03%以下であることが好ましい。
を有するが、加工性に悪影響を及ぼす元素である。Mn
量が2.5%を超えると、強度が上昇し、深絞り性の劣
化が著しくなることから、その含有量は2.5%以下と
した。深絞り性の向上のためのより好ましいMn量は
2.0%以下である。加工性をさらに高いレベルとする
ためには0.5%以下であることが好ましい。
が0.10%を超えると粒界偏析による粒界脆化が生じ
やすくなり、延性も劣化する。よって、Pの含有量は
0.10%以下とした。延性の向上のためのより好まし
いP量は0.05%以下である。延性をさらに高いレベ
ルとするためには0.02%以下であることが好まし
い。
深絞り性および延性が劣化する。よって、Sの含有量は
0.05%以下とした。加工性の向上のためのより好ま
しいS量は0.02%以下である。加工性をさらに高い
レベルとするためには0.010%以下であることが好
ましい。
するTi、Nb、Zr、Vの添加歩留まりをあげるため
に必須な添加元素である。0.01%未満では上記した
効果が得られず、一方、0.10%を超えると効果が飽
和して不経済となる。よって、sol.Alの含有量は
0.01〜0.10%とした。
い。O量が0.01%を超えると鋼板の加工性の低下が
避けられない。よって、O含有量は0.01%以下とし
た。このような、O含有量は前記sol.Al量の制御
により達成される。
更にTi、Nb、V、Zrのうち1種又は2種以上を
0.01〜0.40%含有する。これらの成分は炭窒化
物や硫化物を形成し、鋼中のC、N、Sを減少させ、加
工性をより優れたものとすることができるので、単独ま
たは複合で添加する。しかし、これらの合計含有量が
0.01%未満では所望の効果が得られず、一方、0.
40%を越えると強度が上昇し過ぎて加工性が劣化する
ため、添加量の範囲は0.01〜0.40%とした。
る。プレス成形性に優れ、かつプレス成形性のコイル内
での変動も少ない冷延鋼板を得るためには、まず、上記
組成の鋼スラブを、連続鋳造まま、または、冷却後所定
温度に加熱した後、熱間圧延するに際し、粗圧延機によ
って25mm以上85mm以下に粗圧延し、下記に示す
粗バー圧下率が85%以上になるような仕上げ圧延パス
・スケジュールにし、かつ、その粗バーを連続熱間仕上
げ圧延機によって仕上げ圧延するに際して、前記仕上げ
最終スタンドにおける温度が前記粗バーの先端部から後
端部に至るまでAr3〜Ar3+50℃の範囲となるよ
うに圧延し、かつ、前記仕上げ圧延の最終スタンドでの
圧下率が10%以上の時には、以下に示す有効圧下率が
30%以上、または、前記仕上げ圧延の最終スタンドで
の圧下率が10%未満の時には、以下に示す有効圧下率
が35%以上になるように圧下スケジュールを設定し、
引き続くランナウトでの冷却を仕上げ圧延終了後1.5
秒以内(さらに望ましくは1.0秒以内)に開始し、仕
上げ温度〜750℃までの平均冷却速度を20℃/se
c以上(さらに望ましくは100℃/sec以上)で冷
却し、その後、720℃以下の温度で巻き取り、そし
て、得られた熱延鋼帯に対してを酸洗、冷間圧延、最終
焼鈍、調質圧延を施す。以下、製造条件の限定理由につ
いて説明する。
以下 スラブを連続鋳造まま、または冷却後所定温度に加熱し
た後、粗圧延機によって粗圧延する際に、粗バー厚み
を、25mm以上85mm以下の範囲に設定することが
必要である。25mm未満であると、仕上圧延工程での
材質の作り込みが困難になり、また、85mmを超える
と、現状の仕上圧延機では、高加工性冷延鋼板を製造す
るための熱延板を作ることができない。望ましい範囲
は、25mm以上55mm未満である。
バー圧下率を85%以上にする必要がある。85%未満
の場合には、スラブの組織不均一性が、粗圧延以降の工
程にも残存してしまうためである。 粗バー圧下率={(粗バー厚み−熱延板厚み)/粗バー
厚み}×100
℃ 以上の条件で得られた粗バーを、前記仕上げ圧延機によ
り圧延される前記粗バーの仕上げ最終スタンドにおける
温度(仕上げ温度)がその先端部から後端部に至るまで
Ar3〜Ar3+50℃の範囲となるように圧延するこ
とによりコイル内(コイル幅方向および長手方向の変動
も含めた)の平均r値および延性(破断伸び)のレベル
を本発明で意図するものとすることができる。図1に本
発明材および比較材のコイル内(長手方向・幅方向)の
機械的性質の変動と熱延仕上げ温度の関係を示す。この
図から仕上げ温度が上記範囲であれば平均r値および延
性が優れた値となることがわかる。
るように制御するためには、仕上げ圧延機の入り側、ま
たは、仕上げ圧延機のスタンド間に誘導加熱装置を設
け、その誘導加熱装置により前記粗バーを加熱すること
により温度を調整することが有効である。
熱はコイルBOX等を用いた連続熱延プロセスに対して
も効果的に使用することができる。この際、粗圧延バー
の加熱は、上記以外に、コイルBOXの前後や、粗圧延
機の間または後に行ってもよい。また、コイルBOXの
後で、溶接機の前後で粗圧延バーの加熱を行っても、本
発明の効果は十分に発揮される。
ンドにおける温度(仕上げ温度)のみの制御に加え、仕
上げ圧延機の最終スタンドより前の各スタンドにおける
圧延温度の単独または2個以上複数をその先端部から後
端部に至るまでAr3〜Ar 3+50℃の範囲となるよ
うに圧延する。これにより、より優れた深絞り性を有
し、コイル内(長手方向及び幅手方向)での機械的性質
の変動のより少ない鋼板を製造し得る。
10%以上の時には30%以上 最終スタンド圧下率が10%未満の時には35%以上 また、仕上圧延の際に、以下に示す有効圧下率を、最終
スタンド圧下率が10%以上の時には30%以上、最終
スタンド圧下率が10%未満の時には35%以上にする
ことによって、本発明で意図する変動が少ない良好なプ
レス成形性を有する鋼板を製造することができる。 有効圧下率 =最終スタンドの圧下率+最終1段前スタ
ンドの圧下率+1/3×最終2段手前スタンドの圧下率
の機械的性質の変動と有効圧下率の関係を示す。この図
に示すように、上記の有効圧下率の範囲で仕上圧延を行
うことにより、伸びおよび平均r値が高く、しかもこれ
らのばらつきが少ないことがわかる。すなわち、上記有
効圧下率の範囲で仕上げ圧延を行うことにより、プレス
成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない冷延
鋼板が得られることが確認された。
げ圧延終了後1.5秒以内、さらに望ましくは1.0秒
以内 仕上げ圧延終了後、1.5秒以内に開始することによ
り、仕上げ圧延後の変態前のオーステナイトの結晶粒の
粒成長を抑制することができ、プレス成形性の変動が少
ない鋼板を得ることができる。1.5秒を超えると、オ
ーステナイト結晶粒が粒成長し、機械的性質の変動を少
なくすることが困難である。さらにプレス成形性の変動
が少ない鋼板を得るためには、仕上げ圧延終了後、1.
0秒以内に冷却を開始することが望ましい。これによ
り、仕上げ圧延後の変態前のオーステナイト結晶粒の粒
成長を、より一層抑制することができるためである。
却速度:20℃/sec以上、さらに望ましくは100
℃/sec以上 以上のようにして製造された鋼帯を、仕上げ温度〜75
0℃までの平均冷却速度を20℃/sec以上で冷却す
ることにより、オーステナイト−フェライト変態時のフ
ェライトの核生成頻度が増加し、本発明で意図するプレ
ス加工性の変動の少ない鋼板を得ることができる。ま
た、平均冷却速度を100℃/sec以上にすると、さ
らに優れたプレス加工性の変動の少ない鋼板を得ること
ができる。平均冷却速度の上限は特に規定しないが、事
実上の上限は、現在の工業的に可能な限界である150
0℃/secである。
0℃以下とすることにより、フェライトの粒成長による
粗粒化を抑制することができる。巻取温度が720℃を
超える場合、フェライト粒径を制御することができない
ので、本発明で意図するプレス加工性に優れ、プレス加
工性の変動の少ない鋼板を得ることができない。巻取温
度のより好ましい範囲は685℃以下である。
を直送または再加熱する方法も含まれる。特に、スラブ
を室温まで冷却せずに再加熱する方法は、省エネルギー
の観点からより好ましい。
洗、冷間圧延、最終焼鈍、調質圧延を施すことによりプ
レス成形性に優れ、かつプレス成形性のコイル内での変
動も少ない冷延鋼板を得ることができる。冷間圧延は所
定の板厚にするとともに、圧延集合組織を発達させて、
再結晶焼鈍工程で加工性を向上のために好ましい集合組
織を発達させるために施される。そのためには、50%
以上、より好ましくは75%以上の圧下率で最終板厚に
加工することが望ましい。
度範囲で焼鈍を行ない、フェライトを再結晶焼鈍させ
る。550℃未満の温度では、長時間の箱焼鈍でも再結
晶が十分に生じない。一方、900℃を越える温度では
連続焼鈍でもオーステナイト化が進行して加工性が劣化
する。
鈍、箱焼鈍、または溶融亜鉛めっき処理に先行する連続
熱処理のいずれでもよい。
変動を一層少なくする観点から、連続熱間仕上げ圧延機
のスタンド間、または、仕上げ圧延の前工程にて粗バー
の幅方向エッジ部を誘導加熱装置により加熱する工程を
付加することは好ましい。このような、エッジヒーター
の使用により粗バーの幅方向の温度のばらつきが小さく
なり、幅方向の材質が特に均一な鋼板を得ることができ
る。
延される粗バーの圧延速度を、粗バーの先端部が前記仕
上げ圧延機に入ってから加速し、その後一定速、または
一定速圧延後加速、または加速圧延することが望まし
い。このような熱延条件とすることにより、加速による
鋼帯の温度の低下を抑えることができ、結果として、仕
上げ圧延機の入り側または、仕上げ圧延機のスタンド間
に設けられた誘導加熱装置による粗バーの加熱のための
消費電力を節約することができる。
電気炉等により溶製される。鋼片の製造は造塊−分塊圧
延法または連続鋳造、薄スラブ鋳造法、ストリップ鋳造
法のいずれでも構わない。なお、本発明において、連続
鋳造または造塊、分塊圧延により得られたスラブ加熱す
る製造方法においては、スラブを室温以上の温度まで冷
却したのち、熱延加熱炉に挿入する。その場合、熱延加
熱炉への挿入温度はAr3点以下であることが組織を制
御する上で好ましい。
する前工程、もしくは後工程でレベラー等の矯正装置に
よって形状矯正をしても良い。矯正を粗圧延鋼帯を加熱
する前工程で行なう場合、粗圧延鋼帯の形状が良くなる
ことにより粗圧延鋼帯の加熱時の均一性が良くなり、粗
圧延鋼帯内の組織の均一性が高くなり、さらには仕上げ
圧延機に挿入される粗圧延鋼帯の形状が良いため、仕上
げ圧延時の塑性変形時の均一性が高くなり、結果とし
て、得られる鋼板の組織も均一になる。また、矯正を粗
圧延鋼帯を加熱する後工程で行なう場合、少なくとも仕
上げ圧延機に挿入される粗圧延鋼帯の形状が良いため、
仕上げ圧延時の塑性変形時の均一性が高くなり、結果と
して、組織が均一となる。
適宜、表面処理(溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっ
き、電気めっき、有機被覆コーテングなど)やプレス加
工を施した後、例えば、自動車、家電製品、鋼構造物な
どに使用されるが、特にこれらの用途において要求され
る高加工性と強度を有するものである。
て、比較例と比較しながら以下に説明する。表1に示す
化学組成を有する鋼(材料No.1〜9)を表2に示す
条件で熱間圧延し、冷却して巻取処理を行ない、熱延板
を酸洗後、圧下率75%にて冷間圧延と焼鈍(800℃
×40秒)を行ない、コイル長手方向およびコイル幅方
向における機械的性質を調べた。表3にコイルの長手方
向での平均r値および破断伸びの値のばらつき、および
コイル幅方向での平均r値および破断伸びの値のばらつ
きを示す。なお、コイルの長手方向のばらつきは、コイ
ルのトップ、ミドル、ボトムから採取したサンプルにお
けるばらつきを示し、コイル幅方向のばらつきはコイル
のトップ、ミドル、ボトムのうち最大の幅方向のばらつ
きをもつ位置での平均r値および破断伸びの値のばらつ
きを示す。
して巻取処理を行ない、熱延板の長手方向および幅方向
の機械的性質を調べた。表5に熱延板の長手方向および
幅方向の平均r値および破断伸びのばらつきを示す。表
記の仕方は表3と同様である。
明によって製造された鋼板は平均r値、破断伸びのレベ
ルは高く、かつコイル内での機械的性質の変動が小さ
く、コイル内でのプレス成形性が優れ、かつその均一性
にも優れていることが確認された。
自動車の外板などの用途に好適な、深絞り性等のプレス
成形性に優れ、かつプレス成形性の変動も少ないプレス
加工用冷延鋼板の製造方法を提供することができ、工業
上有用な効果がもたらされる。本発明による鋼板は自動
車用に限らず、産業機器用、家電用(テレビ用のフレー
ム材など、各種容器材など)、ほうろう用等の深絞り性
が要求される用途に供することができる。
仕上げ温度の関係を示す図。
す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 重量%にて、C:0.02%以下、S
i:0.6%以下、Mn:2.5%以下、P:0.10
%以下、S:0.05%以下、O:0.01%以下、s
ol.Al:0.01〜0.10%以下を含有し、さら
にTi、Nb、V、Zrのうち1種または2種以上を
0.01〜0.20%含有する鋼からなるスラブを、連
続鋳造まま、または冷却後所定温度に加熱した後、粗圧
延機によって25mm以上85mm以下に粗圧延し、下
記に示す粗バー圧下率が85%以上になるような仕上げ
圧延パス・スケジュールにし、かつ、その粗バーを連続
熱間仕上げ圧延機によって仕上げ圧延するに際して、仕
上げ最終スタンドにおける温度が前記粗バーの先端部か
ら後端部に至るまでAr3〜Ar3+50℃の範囲とな
るように圧延し、かつ、前記仕上げ圧延の最終スタンド
での圧下率が10%以上の時には、以下に示す有効圧下
率が30%以上、または、前記仕上げ圧延の最終スタン
ドでの圧下率が10%未満の時には、以下に示す有効圧
下率が35%以上になるように圧下スケジュールを設定
し、引き続くランナウトでの冷却を仕上げ圧延終了後
1.5秒以内に開始し、仕上げ温度〜750℃までの平
均冷却速度を20℃/sec以上で冷却し、その後、7
20℃以下の温度で巻き取り、得られた熱延鋼帯に対し
て酸洗、冷間圧延、最終焼鈍、調質圧延を施すことを特
徴とするプレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変
動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法。ただし、 粗バー圧下率={(粗バー厚み−熱延板厚み)/粗バー
厚み}×100 有効圧下率 =最終スタンドの圧下率+最終1段前スタ
ンドの圧下率+1/3×最終2段手前スタンドの圧下率 - 【請求項2】 前記粗バーを連続熱間仕上げ圧延機によ
って仕上げ圧延するに際して、仕上げ圧延機の入り側、
または、仕上げ圧延機のスタンド間に誘導加熱装置を設
け、その誘導加熱装置によって前記仕上げ圧延機により
圧延される前記粗バーを加熱することによりその温度を
調整し、前記仕上げ最終スタンドにおける温度が前記粗
バーの先端部から後端部に至るまでAr3〜Ar3+5
0℃の範囲となるように圧延することを特徴とする請求
項1に記載のプレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性
の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 前記連続熱間仕上げ圧延機のスタンド間
または、仕上げ圧延の前工程にて前記粗バーの幅方向エ
ッジ部を誘導加熱装置により加熱することを特徴とする
請求項1または請求項2に前記のプレス成形性に優れ、
かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板
の製造方法。 - 【請求項4】 前記仕上げ圧延で圧延される前記粗バー
の圧延速度を、前記粗バーの先端部が前記仕上げ圧延機
に入ってから加速し、その後一定速、または一定速圧延
後加速、または加速圧延することを特徴とする、請求項
1から請求項3のいずれか1項に記載の、プレス成形性
に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性
冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 ランナウトでの冷却を仕上げ圧延終了後
1.0秒以内に開始し、仕上げ温度〜750℃までの平
均冷却速度を100℃/sec以上で冷却することを特
徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載
の、プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が
少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21323599A JP3951512B2 (ja) | 1998-07-31 | 1999-07-28 | プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-230186 | 1998-07-31 | ||
JP23018698 | 1998-07-31 | ||
JP21323599A JP3951512B2 (ja) | 1998-07-31 | 1999-07-28 | プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000104122A true JP2000104122A (ja) | 2000-04-11 |
JP3951512B2 JP3951512B2 (ja) | 2007-08-01 |
Family
ID=26519676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21323599A Expired - Fee Related JP3951512B2 (ja) | 1998-07-31 | 1999-07-28 | プレス成形性に優れ、かつ、プレス成形性の変動が少ない、高加工性冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3951512B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003293083A (ja) * | 2002-04-01 | 2003-10-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱延鋼板並びに熱延鋼板及び冷延鋼板の製造方法 |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP21323599A patent/JP3951512B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003293083A (ja) * | 2002-04-01 | 2003-10-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱延鋼板並びに熱延鋼板及び冷延鋼板の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3951512B2 (ja) | 2007-08-01 |
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