JP2000103658A - 骨材の回収方法およびその装置 - Google Patents

骨材の回収方法およびその装置

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JP2000103658A
JP2000103658A JP27717398A JP27717398A JP2000103658A JP 2000103658 A JP2000103658 A JP 2000103658A JP 27717398 A JP27717398 A JP 27717398A JP 27717398 A JP27717398 A JP 27717398A JP 2000103658 A JP2000103658 A JP 2000103658A
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aggregate
mortar
medium
coarse aggregate
rubbing
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JP27717398A
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Koichi Hashimoto
光一 橋本
Yusuke Nishimura
祐介 西村
Masaharu Yoshida
正春 吉田
Masaaki Ishida
真明 石田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンクリート廃材を、内部に第1のすりもみ
媒体を備えた第1のすりもみ装置ですりもみして、粗骨
材とモルタルとに分離した後、分級装置により粗骨材と
モルタルとを分別して、粗骨材を回収し、該モルタルと
第2のすりもみ媒体とを第2のすりもみ装置に供給し、
この第2のすりもみ媒体で該モルタルをすりもみして、
細骨材とセメントとに分離した後、これらをこの第2の
すりもみ装置内より排出し、第2のすりもみ媒体と、細
骨材と、セメントとに分別して、第2のすりもみ媒体を
第2のすりもみ装置に還元すると共に、細骨材を回収す
るものである。 【効果】 コンクリート廃材を、効率よく粗骨材とモル
タルとに分離し、このモルタルを、細骨材とセメントと
に分離する分離装置内の排出側に設けている仕切り板を
廃止することが出来る。この結果、該装置内の通風抵抗
が小さくなるので、ファンなどの電力消費量が少なくな
ると共に、すりもみ装置が詰る等の事故が無くなり、効
率よく骨材の分離回収を行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート廃材
より粗骨材と細骨材とを分離し、回収する骨材回収方法
とその装置に関する。更に詳しくは、コンクリート廃材
をすりもみ装置により、粗骨材と細骨材とに分離し、効
率よく粗骨材と細骨材とを回収する骨材回収方法とその
装置に関する。
【0002】
【従来技術】コンクリート構造物を取り壊す際に、大量
に発生するコンリート廃材は、各地の埋め立て地および
廃棄物処理場に投棄されていた。ところが近年埋め立て
地の不足および廃棄物処理場が満杯状態となり、新たに
廃棄物処理場を設けるにも、近隣住民の反対にあって建
設が進まず、廃棄場が不足しているのが現状である。更
に、コンクリートに使用する粗骨材および細骨材を製造
するため、原石を採石または河川などから採取すること
自体が、一種の自然破壊である。このため、骨材の採掘
および採取する場所が限定され、採掘可能な骨材も次第
に枯渇してきている。この対応策として、使用済みの粗
骨材および細骨材の効率よい回収方法の開発が急がれて
いる。
【0003】このコンクリート廃材からの回収につい
て、本出願人は、特開平10−59757号公報にて、
鉄筋などの異物を除去処理したコンクリート廃材を、1
00〜800℃に加熱し、粗骨材とモルタルとの熱膨張
の差により、骨材表面よりモルタルが剥がれ落ちやすく
しておき、粗すりもみ装置で粗骨材とモルタルとを分離
し、粗骨材を回収すると共に、このモルタルを第2の湿
式すりもみ装置にて、細骨材とセメント分とに分離する
システムを開示している。
【0004】更に、特願平10ー160190号、発明
の名称「骨材の回収システム」では、200〜300℃
に加熱されたコンクリート廃材を、駆動装置により所定
速度で回転しているドラム型のすりもみ装置に供給し、
このドラム型のすりもみ装置に予め収納している異形鋼
棒よりなるすりもみ媒体で、すりもみして粗骨材とモル
タルとを分離する。ここで分離された粗骨材とモルタル
とは、第1の分級装置で粗骨材とモルタルとに分別し、
粗骨材を回収する。残りのモルタルは、直径8〜20m
mの鋼球からなるすりもみ媒体を収納したドラム型の第
2のすりもみ装置で、細骨材とセメントとに分離され
る。この第2のすりもみ装置内の細骨材とセメントと
は、装置外に設けた第2の分級装置で細骨材とセメント
とに分別される。または、第2のすりもみ装置内に通風
し、分離されたセメントをすりもみ装置内通風に同伴さ
せて、装置外に排出すれば、第2の分級装置を省略する
ことが出来ること開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者では、上記第1の
すりもみ装置で分離したモルタルを、第2の湿式すりも
み装置で細骨材とセメントとに分離するシステムは、そ
れなりの効果を有するシステムであるが、細骨材を分離
した後のスラリーを水とセメントとに分離する濾過装置
と、分離した水の処理設備が必要である。後者では、上
記第2のすりもみ装置で使用するすりもみ媒体として、
直径8〜20mmの鋼球を使用している。このすりもみ
媒体が、被すりもみ材と共に装置外に排出されないよ
う、図5に示すようにスリット状の貫通溝123(以下
スリットという)を多数設けた目板122を円環状に取
り付けた仕切り板109を装置の内周側に設けている。
しかしながら、仕切り板109に設けるスリット123
の幅は、すりもみ媒体がこのスリットを通り抜けないよ
うに、すりもみ媒体の最小直径より小さいスリット幅に
しなければならない。一方、分離する細骨材の最大粒径
は5mmである。従って、この仕切り板に設けるスリッ
ト109の幅は、8mm未満、5mm以上とせざるを得
ない。この場合、仕切り板109に設けたスリット幅
と、分離する細骨材の最大粒径との差がわずかとなるた
め、分離した細骨材とセメントとの混合物は、仕切り板
のスリットを通過し、すりもみ装置外に排出し難くな
る。この結果、すりもみ効率が悪くなるばかりか、装置
の詰まりを起こす現象が発生している。この対応策とし
て、すりもみ媒体の最小鋼球径を大きくすれば、細骨材
が粉砕され細骨材の回収効率が悪くなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決し、コンクリート廃材より、効率よく粗骨材と
細骨材の回収を行うための手段を研究した結果、次に示
す回収方法を開発するに至った。第1の発明として、す
りもみ媒体を備えたすりもみ装置で、鉄筋などが除去さ
れたコンクリート廃材をすりもみし、粗骨材とモルタル
とに分離する第1のすりもみ装置と、この粗骨材とモル
タルとの混合物を分級し、粗骨材とモルタルとに分別し
て、粗骨材を回収する。この回収残のモルタルと第2の
すりもみ媒体とを第2のすりもみ装置に供給し、すりも
みして細骨材とセメントとに分離した後、この第2のす
りもみ装置より排出し、すりもみ媒体と、細骨材と、セ
メントとに分別して、すりもみ媒体を第2のすりもみ装
置に還元すると共に、細骨材を回収する骨材の回収方法
である。
【0007】第2の発明として、第1のすりもみ媒体を
備えたすりもみ装置で、鉄筋などが除去されたコンクリ
ート廃材をすりもみし、粗骨材とモルタルとに分離した
後、この粗骨材とモルタルとの混合物を第2のすりもみ
装置に供給し、分離された粗骨材をすりもみ媒体とし
て、モルタルを細骨材とセメントとに分離した後、この
第2のすりもみ装置より排出し、粗骨材と細骨材とセメ
ントとに分別して、粗骨材と細骨材とを回収する骨材の
回収方法である。
【0008】上記第1の発明に使用する装置として、コ
ンクリート廃材をすりもみして、粗骨材と細骨材とを回
収する骨材の回収装置であって、第1のすりもみ媒体を
備え、供給されるコンクリート廃材をすりもみすること
により、これを粗骨材とモルタルとに分離する第1のす
りもみ手段と、この粗骨材を回収する回収手段と、上記
モルタルと第2のすりもみ媒体とが供給され、第2のす
りもみ媒体でモルタルをすりもみすることにより、モル
タルを細骨材とセメントとに分離する第2のすりもみ手
段と、第2のすりもみ手段から排出された細骨材を回収
する回収手段と、第2のすりもみ手段から細骨材ととも
に排出された第2のすりもみ媒体を第2のすりもみ手段
に還元する還元手段とを有する骨材の回収装置である。
【0009】上記第2の発明に使用する装置として、コ
ンクリート廃材をすりもみして、粗骨材と細骨材とを回
収する骨材の回収装置であって、第1のすりもみ媒体を
備え、供給されるコンクリート廃材をすりもみすること
により、これを粗骨材とモルタルとに分離する第1のす
りもみ手段と、第1のすりもみ手段から排出された粗骨
材とモルタルとが供給され、この粗骨材をすりもみ媒体
としてすりもみすることにより、モルタルを細骨材とセ
メントとに分離する第2のすりもみ手段と、第2のすり
もみ手段から排出された粗骨材と細骨材とを分離して回
収する回収手段とを有する骨材の回収装置である。
【0010】上記第1のすりもみ手段は、鉛直に立設さ
れ、コンクリート廃材を供給する供給口を上部に備えた
筒状の本体と、この本体内部に回転自在に配設され、上
記コンクリート廃材をすりもみするすりもみ媒体と、上
記本体の下端部との間に所定間隔を設けて配設され、す
りもみにより分離された粗骨材とモルタルとを排出する
排出機構とを有する骨材の回収装置である。
【0011】また、上記第1のすりもみ手段は、回転自
在な円筒型のドラム型をした本体と、この本体内に収納
されている鋼球、または鋼棒よりなる第1のすりもみ媒
体と、コンクリート廃材を供給するシュートと、本体内
部に熱風を導入する熱風管と、導入された熱風を排出す
る排風管と、すりもみにより分離された粗骨材とモルタ
ルとを排出する仕切り板とを備えた骨材の回収装置であ
る。
【0012】
【発明の実施の態様】本発明のすりもみとは、鋼棒また
は鋼球などの媒体により、コンクリート廃材に押圧、お
よび摩擦などの衝撃を与えることをいう。本発明では、
ドラム型のすりもみ装置で、コンクリート廃材を100
〜800℃に加熱しながら、該ドラム内に収納している
鋼棒よりなるすりもみ媒体ですりもみして、このコンク
リート廃材を粗骨材とモルタルとに分離し、装置外に設
けた分級装置にて、粗骨材とモルタルとに分別して、粗
骨材を回収する。更に、上記モルタルと直径8〜20m
mの鋼球よりなるすりもみ媒体とを、所定の速度で回転
しているドラム型の第2のすりもみ装置に供給し、供給
されたすりもみ媒体で、モルタルを細骨材とセメントと
に分離した後、風力式および/または機械式の分別手段
により、細骨材とセメントとすりもみ媒体とに分別し、
このすりもみ媒体を上記第2のすりもみ装置に還元する
とと共に、細骨材を回収している。
【0013】第2の方法として、上記と同様にして第1
のすりもみ装置で分離された粗骨材とモルタルとの混合
物を、第2のすりもみ装置に供給し、分離された粗骨材
をすりもみ媒体として、モルタルを細骨材とセメントと
に分離するものである。また、第2のすりもみ装置内に
通風し、分離した粉末状のセメントをすりもみ装置内通
風に同伴させて装置外に排出すると共に、粗骨材と細骨
材との混合物より分級装置を用いて分別し、粗骨材と細
骨材とを回収するものである。
【0014】本発明のすりもみ方法の実施態様を図1〜
図4を用いて詳細に説明する。図1は、第1の発明か
ら、第1のすりもみ装置にドラム型のすりもみ装置を用
いた際の、実施態様を示す縦断面図である。図1におい
て、101は、ドラム型をした本体である。この本体1
01外周面には、駆動ギヤ102と2個のタイヤ103
とが装着されている。本体101は、基台上に設置され
ている一対のローラ104上にタイヤ103を介して回
動自在に支持されており、図示していない駆動装置によ
りギヤ102を介して所定の速度で回転されている。本
体101の入口側には、コンクリート廃材を供給する供
給シュート105とコンクリート廃材を加熱する熱風を
導入する熱風管106とが配設されている。また、本体
101内には、鋼棒よりなるすりもみ媒体107が予め
収納されている。鉄筋等が取り除かれ、適当な大きさに
破砕されたコンクリート廃材は、図示していない搬送装
置で搬送され、供給シュート105を介して本体101
内に供給さる。供給されたコンクリート廃材は、導入さ
れる100〜800℃の熱風で加熱されながら、すりも
み媒体107ですりもされ、粗骨材とモルタルとに分離
される。
【0015】この粗骨材とモルタルとを装置外に排出す
るための仕切り板109は、図2(A)〜(C)に示し
ているように、略円環状であって、本体101の排出側
端部に固着されている。この仕切り板109は図2
(A)に示すように、その断面が階段状であって、半径
方向外側の仕切り板109aと、同方向内側の第2段の
仕切り板109bと、これらを連結する筒109cとを
有して構成されている。この第1段の仕切り板109a
は、目開き5mmの金網110が張設されている。第2
段の仕切り板109bは、円環状をした板である。そし
てこの第1段と第2段の仕切り板109a、109bは、
目開き20〜40mmの金網110を張設した筒109
cにより連結されている。また、別の方法として、図3
に示すように、本体101の排出側内周に、円環状に形
成された所定高さの仕切り板109を取り付け、該仕切
り板109内端が形成する円形空間の直径より大きい円
形または円環状の板120を、粗骨材の最大径と同程度
の間隙121(20〜40mm)を形成するように仕切
り板109に取り付けてもよい。上記仕切り板109
は、略円錐台形をした目板122を円環状に並べても良
い。この目板122には、スリット123が複数個設け
られている。上記円形または円環状の板120にもスリ
ット123を複数箇所設けても良い。また、上記金網1
10に変えて仕切り板109にスリット123を複数箇
所設けても良い。本体101の排出側端部には、上記仕
切り板109を覆うフード108が設けてあり、フード
108の下端には、搬送装置111が連結され、その上
端部には、排気管112が連結されている。このすりも
み装置に使用するすりもみ媒体107は、直径20〜4
0mm、長さは本体長さの20〜80%程度の鋼棒また
は直径40〜80mmの鋼球を用いる。本体101の回
転数は20〜40rpmを目安とする。
【0016】排出された粗骨材とモルタルとを分別する
分級装置では、振動篩113を用いるのがよい。振動篩
113は、5mm幅のスリットを形成した板または目開
き5mmの金網114(以下、金網という)を、排出側
に向かって下方に傾斜してハウジング115内に張設し
ている。更に、ハウジング115には、金網114を通
過しなかったものを排出する排出口116と、通過した
ものを排出する排出口117とがそれぞれ設けられてい
る。本体101より排出されたモルタルと粗骨材とは、
搬送装置111により振動篩113に搬送され、振動篩
113内の金網114上に供給される。この金網114
上の粗骨材とモルタルとは、ハウジング115に取り付
けている振動機117により加振され、振動篩113の
排出側に移動しながら篩い分けられる。金網114を通
過しなかったものは、排出口116より排出されて、粗
骨材として回収される。また、通過したものは、排出口
118よりモルタルとして振動篩113外に排出され、
次の工程に移行する。
【0017】201は、第2のすりもみ装置の本体であ
る。この本体201は、両端に本体部を支持する支持軸
202を設け、駆動ギヤ203を外面装着している。ま
た、本体201は、基台上に設置されている軸受け20
4に支持軸202を介して回転自在に装着されている。
本体201の両端に設けられている支持軸202は、円
筒形をしている。入口側の支持軸202aは、供給シュ
ート205と本体201内に空気を取り入れる空気取り
入れ口206が配設されている。排出側の支持軸202
bの形状も円筒型をしており、この支持軸202bを延
長して排出筒207が取り付けられている。この排出筒
207には、円周上に複数の排出口208が貫設されて
いる。この排出筒207を覆うように排出フード211
が配設され、排出フード211の下端には搬送装置20
9、上端には排風管210が取り付けられている。
【0018】本体201は、図示していない駆動装置に
より駆動ギヤ203を介して所定の速度で回転されてい
る。第1のすりもみ装置101で分離されたモルタル
は、直径5〜20mmの鋼球よりなる第2のすりもみ媒
体とともに供給シュート205を経由して本体201内
に供給さる。本体201内に供給されたモルタルは、同
時に供給されたすりもみ媒体ですりもみされ、細骨材と
セメントとに分離される。この際、図示されていない吸
引ファンにより、空気取り入れ口206より外気が本体
内に取り入れられる。取り入れられた外気は、分離され
たセメントを同伴し、排気管210を経由して図示して
いない集塵装置に搬送される。残った細骨材とすりもみ
媒体とは、共に本体部に取り付けられている排出口20
8より排出され、輸送装置209により第2の分級装置
に搬送される。
【0019】第2の分級装置は、第1の分級装置と同様
に構造が簡単で、比較的取り扱いやすい振動篩213を
用いるのがよい。振動篩213は、5mm幅のスリット
を形成した板また金網214が、排出側に向かって下方
に傾斜してハウジング215内に張設されている。この
ハウジング215の排出側端部には、金網214を通過
しなかったものを排出する排出口216と、スリットま
た金網を通過したものを排出する排出口217が設けら
れている。上記第2のすりもみ装置201より排出され
た排出物は、金網214上に供給され、ハウジング21
5に取り付けている振動機218により加振され、金網
214上を排出側に移動しながら篩い分けられる。この
際、金網214を通過しなかったすりもみ媒体は、排出
口216より振動篩213外に排出され、図示していな
い輸送装置により搬送され再度第2のすりもみ装置20
1に供給される。この金網214を通過した細骨材は、
排出口217より振動篩213外に排出され、細骨材と
して回収される。
【0020】第2の発明の実施態様については、第1図
に示す第1の発明の実施態様より、振動篩113を省略
したものである。第1のすりもみ装置は、上記第1の実
施態様と同一構造のものを用いる。第1のすりもみ装置
で粗骨材とモルタルとに分離され、本体より排出された
粗骨材とモルタルとの混合物は、分級装置を経ることな
く、搬送機により直接第2のすりもみ装置に供給され
る。第2のすりもみ装置は、上記図1に記載の第2のす
りもみ装置と同一構造のものを用いることが出来る。第
2のすりもみ装置も同様に所定の速度で回転しており、
供給された上記粗骨材とモルタルとの混合物は、本体2
01の回転に伴い粗骨材をすりもみ媒体として、このモ
ルタルを細骨材とセメントとに分離する。この第2のす
りもみ装置にも、上記第1の発明と同様に空気取り入れ
口206を経由して本体201内に外気が導入されてお
り、本体201内で分離されたセメントは、この外気に
同伴されて排気管210を経由して、図示されていない
集塵装置に搬送される。本体201内に残った粗骨材と
細骨材とは、排出口208より排出され、搬送装置20
9で分級装置である振動篩213に供給さる。この振動
篩213内に張設されている金網214により篩い分け
られ、粗骨材と細骨材とに分別される。即ち、粗骨材が
排出口216より、細骨材が排出口217よりそれぞれ
回収される。
【0021】図4は、本発明の第1のすりもみ装置で用
いられる縦型タイプのすりもみ装置である。図におい
て、301は立設されている筒状の本体である。302
は、本体301の中心軸線上に回転自在に装着されてい
るすりもみ媒体の取り付け軸である。この軸302には
棒状のすりもみ媒体303が複数本取り付けられてい
る。また、この本体301上部には、コンクリート廃材
を供給する供給シュート304と排気管305とが取り
付けられ、その下部には、供給されたコンクリート廃材
を加熱するための熱風供給管306が取り付けられてい
る。また、本体301に摺動して上下動自在な円筒ゲー
ト307が、本体下端を覆うように設けられている。本
体下部には、本体下端と所定の間隙を設けて回転自在な
円盤状のテーブル308が設置されている。このテーブ
ル308の外周側に、このテーブル308上の粗骨材と
モルタルとをテーブル308外に排出するための排出ゲ
ート309が設けられている。本すりもみ装置では、本
体301に摺動自在に設けている円筒ゲート307の下
端面とテーブル308上面との間隔を、回収する粗骨材
の最大寸法、例えは20mmにセットしておけば、分離
された粗骨材とモルタルとをテーブル308を介して装
置外に排出することが出来る。また、本体301に取り
付けている熱風供給管306と排気管305とを上下逆
に取り付けても良い。本装置においては、装置内の滞留
時間を、テーブル308の回転数を制御することによ
り、調整することが出来る。即ちテーブル308の回転
数を早くすると、滞留時間を短くすることが出来、遅く
すれば長くすることが出来る。
【0022】
【発明の効果】本発明の骨材の回収方法とその装置を使
用することにより、効率よく粗骨材とモルタルとに分離
し、粗骨材を回収することが出来る。また、このモルタ
ルを細骨材とセメントとに分離する装置において、この
装置内の排出側に設けている仕切り板を廃止することが
出来るため、装置内の通風抵抗が小さくなるので、ファ
ンなどの電力消費量が少なくなると共に、すりもみ装置
が詰る等の事故が無くなり、効率よく骨材の分離回収を
行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係わる骨材の装置の縦
断面概略図である。
【図2】図1における第1のすりもみ装置のA部拡大部
分図であり、(A)は、部分断面図、(B)は、B矢視部
分図、(C)は、B矢視部分図である。
【図3】図1における第1のすりもみ装置のA部拡大部
分図であり、図2の別案である。(A)は、部分縦断面
図、(B)は、仕切り板を形成する目板の正面図であ
る。
【図4】本発明に使用する第1のすりもみ装置であり、
縦型すりもみ装置の縦断面図である。
【図5】従来の方法で用いられる第2のすりもみ装置で
あり、(A)は、排出側の部分縦断面図、(B)は、仕切
り板を形成する目板の設置状況を示す正面部分図であ
る。
【符号の説明】
101:第1のすりもみ装置の本体 105:供給シュート 106:熱風管 107:すりもみ媒体 109:仕切り板 110:金網 113:振動篩 114:金網 122:目板 123:スリット 201:第2のすりもみ装置本体 205:供給シュート 206:空気取り入れ口 208:排出口 301:本体 303:すりもみ媒体 304:供給シュート 306:熱風供給管 307:円筒ゲート 308:テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 正春 福岡県北九州市八幡西区洞南町1番1号 三菱マテリアル株式会社セメント開発セン ター内 (72)発明者 石田 真明 福岡県北九州市八幡西区洞南町1番1号 三菱マテリアル株式会社セメント開発セン ター内 Fターム(参考) 4D063 FF02 FF12 FF14 FF22 FF35 FF36 FF37 GA10 GB02 GC01 GC14 GC16 GC32 GC36 GC40 GD24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート廃材をすりもみして、粗骨
    材と細骨材とを回収する骨材の回収方法であって、 内部に第1のすりもみ媒体を備えた第1のすりもみ装置
    で、供給されるコンクリート廃材をすりもみして、粗骨
    材とモルタルとに分離し、分級装置により粗骨材とモル
    タルとを分別して、粗骨材を回収し、 上記モルタルと第2のすりもみ媒体とを第2のすりもみ
    装置に供給し、該第2のすりもみ媒体で該モルタルをす
    りもみして、細骨材とセメントとに分離した後、これら
    をこの第2のすりもみ装置内より排出し、第2のすりも
    み媒体と、細骨材と、セメントとに分別して、第2のす
    りもみ媒体を第2のすりもみ装置に還元すると共に、細
    骨材を回収することを特徴とする骨材の回収方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート廃材をすりもみして、粗骨
    材と細骨材とを回収する骨材の回収方法であって、 内部にすりもみ媒体を備えた第1のすりもみ装置で、供
    給されるコンクリート廃材をすりもみして粗骨材とモル
    タルとに分離した後、該第1のすりもみ装置より排出
    し、この粗骨材とモルタルとの混合物を第2のすりもみ
    装置に供給し、該粗骨材をすりもみ媒体として、該モル
    タルを細骨材とセメントとに分離した後、粗骨材と細骨
    材とセメントとに分別して、粗骨材と細骨材とを回収す
    ることを特徴とする骨材の回収方法。
  3. 【請求項3】 コンクリート廃材をすりもみして、粗骨
    材と細骨材とを回収する骨材の回収装置であって、 第1のすりもみ媒体を備え、供給されるコンクリート廃
    材をすりもみすることにより、これを粗骨材とモルタル
    とに分離する第1のすりもみ手段と、 この粗骨材を回収する回収手段と、 上記モルタルと第2のすりもみ媒体とが供給され、第2
    のすりもみ媒体でモルタルをすりもみすることにより、
    モルタルを細骨材とセメントとに分離する第2のすりも
    み手段と、 第2のすりもみ手段から排出された細骨材を回収する回
    収手段と、 第2のすりもみ手段から細骨材とともに排出された第2
    のすりもみ媒体を第2のすりもみ手段に還元する還元手
    段とを有することを特徴とする骨材の回収装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート廃材をすりもみして、粗骨
    材と細骨材とを回収する骨材の回収装置であって、 第1のすりもみ媒体を備え、供給されるコンクリート廃
    材をすりもみすることにより、これを粗骨材とモルタル
    とに分離する第1のすりもみ手段と、 第1のすりもみ手段から排出された粗骨材とモルタルと
    が供給され、この粗骨材をすりもみ媒体としてすりもみ
    することにより、モルタルを細骨材とセメントとに分離
    する第2のすりもみ手段と、 第2のすりもみ手段から排出された粗骨材と細骨材とを
    分離して回収する回収手段とを有することを特徴とする
    骨材の回収装置。
  5. 【請求項5】 上記第1のすりもみ手段は、 鉛直に立設され、コンクリート廃材が供給される供給口
    を上部に備えた筒状の本体と、 この本体の内部に回転自在に配設され、上記コンクリー
    ト廃材をすりもみする第1のすりもみ媒体と、 上記本体の下端部との間に所定間隔を設けて配設され、
    すりもみにより分離された粗骨材とモルタルとを排出す
    る排出機構とを有する請求項3または請求項4に記載の
    骨材の回収装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のすりもみ手段は、 回転自在なドラム型の本体と、 この本体の内部に収納される鋼球または鋼棒よりなる第
    1のすりもみ媒体と、 本体の内部にコンクリート廃材を供給する供給シュート
    と、 本体の内部に熱風を導入する熱風管と、 導入された熱風を排出する排風管と、 すりもみにより分離された粗骨材とモルタルとを排出す
    る仕切り板とを備える請求項3または請求項4に記載の
    骨材の回収装置。
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