JP2000103032A - 印刷機の位置制御方法 - Google Patents

印刷機の位置制御方法

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JP2000103032A
JP2000103032A JP10276755A JP27675598A JP2000103032A JP 2000103032 A JP2000103032 A JP 2000103032A JP 10276755 A JP10276755 A JP 10276755A JP 27675598 A JP27675598 A JP 27675598A JP 2000103032 A JP2000103032 A JP 2000103032A
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Takeshi Aida
健 相田
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能や動作に必要な位置決め精度は保持しな
がら、全長が長くなり位置検出範囲が長くなる程高価に
なるリニアスケールなどの高精度な位置測定手段の全長
を短縮し、コストダウンを図る。 【解決手段】 移動範囲WAでは、移動範囲WBより、
位置制御の高い精度が要求されるものとする。このよう
な場合、位置検出手段を切換えて用いるようにし、高い
精度のリニアスケールは、移動範囲WAを含む限られた
範囲にのみ用い、その他の移動範囲には、該移動範囲の
位置制御には十分の精度で、比較的低い価格の位置検出
手段を用いるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、被印刷物の印刷
が所定位置になされるように印刷版に対する相対的な位
置決め動作を行うと共に、該位置決め動作の機構を利用
し、該位置決めと異なる位置で、該位置決めより位置決
め精度が粗い補助動作を行う印刷機の位置制御方法に係
り、特に、機能や動作に必要な位置決め精度は保持しな
がら、全長が長くなり位置検出範囲が長くなる程高価に
なるリニアスケールなどの高精度な位置測定手段の全長
を短縮し、コストダウンを図ることができる印刷機の位
置制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板にクリーム半田をスク
リーン印刷で印刷している。この際、スクリーンの開口
部や裏面にクリーム半田が残存すると、印刷品位が低下
する。このため、スクリーンのクリーニングが行われて
いる。印刷スクリーンのクリーニング方法として、特開
平5−177967、特開平6−122190、特開平
6−126928等で様々な工夫がなされている。
【0003】一方、位置制御を行う機械では、要求され
る制御精度に応じた位置検出器が必要になる。例えば、
印刷機のY軸の位置制御は、高い制御精度が必要で、一
般にリニアスケールを用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リニア
スケール等、高精度の位置検出器は高価である。又、リ
ニアスケールの場合、位置検出範囲が長く、全長が長い
もの程、高価である。従って、位置検出範囲が長くなる
と、機器のコストが上昇してしまうという問題がある。
【0005】なお、本願発明では、用いる位置検出手段
を具体的に限定するものではない。例えば、高精度の位
置検出手段(第1位置検出手段)についても限定するも
のではなく、このような高精度のものの1つであるリニ
アスケールについても具体的に限定するものではない。
即ち、例えばリニアスケールの場合、直線移動に伴って
発生されるAB相構成のパルス信号のカウントにより、
座標位置を把握するようにしたものであってもよい。
又、例えばリニアスケールの場合、直線移動の移動軸に
平行に貼り付けられたスケールに、光学的や磁気的に位
置情報が書き込んだものなどである。
【0006】本願発明は、前記従来の問題点を解決する
べくなされたもので、機能や動作に必要な位置決め精度
は保持しながら、全長が長くなり位置検出範囲が長くな
る程高価になるリニアスケールなどの高精度な位置測定
手段の全長を短縮し、コストダウンを図ることができる
印刷機の位置制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、被印刷物の
印刷が所定位置になされるように印刷版に対する相対的
な位置決め動作を行うと共に、該位置決め動作の機構を
利用し、該位置決めと異なる位置で、該位置決めより位
置決め精度が粗い補助動作を行う印刷機の位置制御方法
において、特定位置を検出する切替点検出手段を用い、
前記印刷版位置決めを行う範囲を検出し、前記印刷版位
置決めの動作の範囲では、該印刷版位置決めに必要な精
度が得られ、直線移動に伴って発生されるパルス信号の
カウントにより、座標位置を把握する第1位置測定手段
を用いて印刷版位置決めを行い、前記印刷版位置決め動
作の範囲の外側では、前記補助動作で要求される精度が
得られ、移動に伴って発生されるパルス信号のカウント
により、座標位置を把握する第2位置測定手段を用いて
位置決めを行い、前記第1位置測定手段及び前記第2位
置測定手段の相互間の切替えに伴ったパルスのカウント
ミスによる現在位置誤差を補正することにより、前記課
題を解決したものである。
【0008】又、本願発明は、被印刷物の印刷が所定位
置になされるように印刷版に対する相対的な位置決め動
作を行うと共に、該位置決め動作の機構を利用し、該位
置決めと異なる位置で、該位置決めより位置決め精度が
粗い補助動作を行う印刷機の位置制御方法において、特
定位置を検出する切替点検出手段を用い、前記印刷版位
置決めを行う範囲を検出し、前記印刷版位置決めの動作
の範囲では、該印刷版位置決めに必要な精度が得られ
る、直線移動に伴って発生されるAB相構成のパルス信
号のカウントにより、座標位置を把握するリニアスケー
ルを用いて印刷版位置決めを行い、一方、前記印刷版位
置決め動作の範囲の外側では、前記リニアスケールより
精度が低い前記補助動作で要求される精度が得られ、移
動に伴って発生されるAB相構成のパルス信号のカウン
トにより、座標位置を把握する位置測定手段を用いて位
置決めを行い、前記印刷版位置決め動作の範囲の内側あ
るいは外側に応じた、前記リニアスケールを用いた印刷
版位置決め、及び前記位置測定手段を用いた位置決めの
切替えの際には、該切替時の前記リニアスケールのAB
相パルス信号パターン、及び該切替時の前記位置測定手
段のAB相パルス信号パターンの相互関係に応じて、該
切替えに伴ったAB相パルスのカウントミスによる現在
位置誤差を補正することにより、前記課題を解決したも
のである。
【0009】なお、本願発明において、被印刷物の印刷
が所定位置になされるように、印刷版に対する相対的な
位置決めをする動作を、具体的に限定するものではな
い。該位置決めは、被印刷物と印刷版とのあくまで相対
的な位置決めであるため、該位置決めに際して、被印刷
物側を移動させてもよく、印刷版側を移動させてもよ
い。
【0010】以下、本願発明の作用について、簡単に説
明する。
【0011】図1は、本願発明の基本的な考え方を示す
線図である。
【0012】この図では、左から右に、位置制御を行う
機械の、ある位置制御軸の座標が示されている。又、こ
の位置制御軸における点PA1から点PA2までの移動
範囲WAを、被印刷物の印刷が所定位置になされるよう
に印刷版に対する相対的な位置決めをするための動作の
範囲とする。又、この位置制御軸における点PB1から
点PB2までの移動範囲WBを、上記の印刷版を位置決
めする動作とは別の、該位置決めより位置決め精度が粗
い補助動作を行う範囲とする。即ち、移動範囲WAで
は、移動範囲WBより、位置制御の高い精度が要求され
るものとする。
【0013】このような場合、これら移動範囲WA及び
WBを含む、広範囲の移動範囲Wの全体に亘り、高い精
度の位置測定手段を用いると、機器のコストの面で不利
である。このような高い精度の位置測定手段には、例え
ば一般には、リニアスケールなどがあるが、本願発明で
は、これを具体的に限定するものではない。
【0014】このため、本願発明では、高い精度のリニ
アスケールなどの位置測定手段を、第1位置測定手段と
称して、移動範囲WAを含む限られた範囲にのみ用い
る。又本願発明では、その他の移動範囲には、該移動範
囲の位置制御には十分の精度で、比較的低い価格の位置
検出手段を、第2位置測定手段と称して用いるようにし
ている。
【0015】このように単一の位置制御軸で、異なる位
置検出手段を切替えながら用いると、該切替時に、位置
制御軸における移動に伴って、位置検出用に出力される
パルス信号のカウントミスが生じることがある。しかし
ながら、該切替えの際には、AB相パルス信号パターン
など、第1位置測定手段や第2位置測定手段が直線移動
に伴って発生するパルス信号のパターンの、これら測定
手段間の相互関係に応じて、該切替えに伴ったパルス信
号のカウントミスによる現在位置誤差を補正する。この
ようにすると、上記のカウントミスによる誤差を解消で
きる。
【0016】例えば、第1位置測定手段や第2位置測定
手段が、直線移動に伴ってAB相パルス信号を発生する
ものであって、これら測定手段を切替える場合を考え
る。この場合には、該切替時の前記リニアスケールのA
B相パルス信号パターン、及び該切替時の前記位置測定
手段のAB相パルス信号パターンの相互関係に応じて、
該切替えに伴ったAB相パルスのカウントミスによる現
在位置誤差を補正する。このようにすると、上記のカウ
ントミスによる誤差を解消できる。
【0017】なお、AB相パルス信号パターンとは、該
当AB相パルス信号での、A相信号及びB相信号の、あ
るタイミング(本願発明では位置検出手段の切替時)に
おける、L状態又はH状態の組み合わせのパターンであ
る。
【0018】以上のように、本願発明によれば、機能や
動作に必要な位置決め精度は保持しながら、全長が長く
なり位置検出範囲が長くなる程高価になるリニアスケー
ルなどの高精度な位置測定手段の全長を短縮し、コスト
ダウンを図ることができるという、優れた効果を得るこ
とができる。
【0019】なお、本願発明は、より高い精度で位置制
御を行う移動範囲WAにおける、又、比較的に低い高い
精度で位置制御を行う移動範囲WBにおける、位置制御
の目的を具体的に限定するものではない。例えば、後述
する第1実施形態では、移動範囲WAでの位置制御は、
被印刷物(基板10)の所定位置に印刷されるように、
印刷版(ステンシル12)を位置決めする動作を制御す
るものである。又、第2実施形態では、移動範囲WAで
の位置制御は、移動範囲WAでの位置制御は、被印刷物
(基板10)の所定位置に印刷されるように、印刷版
(ステンシル12)を位置決めする動作にあたり、カメ
ラ60を用いて被印刷物の位置を測定する際の動作の制
御であり、広い意味での印刷版位置決めの動作の制御に
含まれる。又、これら第1及び第2実施形態において、
移動範囲WBでの位置制御は、印刷品位を保つため印刷
版(ステンシル12)をクリーニングするための、印刷
の補助的な動作を制御するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本願発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0021】図2は、本願発明が適用された第1実施形
態の印刷機の構成図である。又、図3は、同じく本願発
明が適用された、第2実施形態の印刷機の構成図であ
る。又、これら図は、側面図として示されている。
【0022】これら印刷機において、ステンシル12に
は、基板10に印刷する印刷版が形成されている。本願
発明はこれに限定されるものではないが、これら実施形
態は、クリーム半田を印刷塗布する印刷機であり、ステ
ンシル12にはクリーム半田の塗布パターンが形成され
ている。
【0023】図2及び図3において、X軸は、基板10
の印刷面に平行な、図中で手前から向こう側に向かう、
直線軸の位置制御軸である。Y軸は、同じく基板10の
印刷面に平行な、図中で左方から右方に向かう、直線軸
の位置制御軸である。θ軸は、基板10の印刷面に垂直
な、又、X軸及びY軸に直交する回転軸の位置制御軸で
ある。
【0024】印刷ステーション20の上面に取り付けら
れる基盤10を、X軸方向で位置決めする際の位置制御
は、X軸制御装置22による。又、該基板10をY軸方
向で位置決めする際の位置制御は、Y軸制御装置24に
よる。該基板10をθ軸方向で位置決めする際の位置制
御は、θ軸制御装置26による。又、特に第2実施形態
において、カメラ60をY軸方向で位置決めする際の位
置制御は、カメラY軸制御装置28による。第2実施形
態では、被印刷物の基板10の所定位置に印刷されるよ
うに、印刷版のステンシル12を位置決めする動作にあ
たり、カメラ60を用いてステンシル12の位置を測定
する。
【0025】第1実施形態では、Y軸制御装置24で本
願発明が適用されている。該Y軸制御装置24は、ボー
ルネジをサーボモータ30で駆動し、モータエンコーダ
32及びリニアスケール34の少なくとも一方を用いて
位置や移動速度を検出し、当該Y軸の制御を行う。又、
印刷品位を保つため、当該Y軸を移動させ、印刷版(ス
テンシル12)をクリーニングユニット14によりクリ
ーニングする。
【0026】又、第2実施形態では、カメラY軸制御装
置28で本願発明が適用されている。該カメラY軸制御
装置28は、ボールネジをサーボモータ30で駆動し、
モータエンコーダ32及びリニアスケール34の一方を
用いて位置や移動速度を検出し、当該カメラY軸の制御
を行う。又、印刷品位を保つため、当該カメラY軸を移
動させ、印刷版(ステンシル12)をクリーニングユニ
ット14によりクリーニングする。なお、これら実施形
態では、該クリーニングの具体的な方法を限定するもの
ではなく、例えば前述した特開平5−177967、特
開平6−122190、特開平6−126928で言及
される方法を用いてもよい。
【0027】これらY軸制御装置24やカメラY軸制御
装置28の制御は、コントローラ50と、サーボドライ
バ52と、エンコーダ切替回路56とを用いて行う。コ
ントローラ50は、Y軸制御装置24におけるY軸の目
標位置や移動速度の指令値、カメラY軸制御装置28に
おけるY軸の目標位置や移動速度の指令値を、サーボド
ライバ52に対して出力する。サーボドライバ52は、
指令値の目標位置に到達するように、あるいは指令値の
移動速度に一致するように、サーボモータ30を駆動す
る。この際、現在の位置や移動速度は、モータエンコー
ダ32や、リニアスケール34により検出される。
【0028】ここで、第1実施形態及び第2実施形態で
は、本願発明を適用し、モータエンコーダ32又はリニ
アスケール34をエンコーダ切替回路56で切替えて、
これらのいずれかより得られるエンコーダ信号をサーボ
ドライバ52に出力する。
【0029】図4は、これら実施形態におけるエンコー
ダ信号の切替制御の概略を示すタイムチャートである。
【0030】まず、本願発明における、より高い精度の
印刷版位置決め動作は、第1実施形態では、被印刷物の
基板10の所定位置に印刷されるように、印刷版のステ
ンシル12を位置決めする動作である。又、第2実施形
態では、カメラ60を用いて被印刷物である基板10の
位置を測定する際の動作の制御であり、広い意味での印
刷版位置決めの動作である。一方、本願発明における、
より比較的低い精度の印刷版位置決め動作は、これら第
1及び第2実施形態において、印刷品位を保つため印刷
版(ステンシル12)をクリーニングユニット14によ
りクリーニングするための、印刷の補助的な動作であ
る。
【0031】上記の、より高い精度の印刷版位置決め動
作となる、まず、第1実施形態において、Y軸の動作範
囲であるか、又は範囲外であるかは、切替点検出センサ
38によって検出する。あるいは、第2実施形態におい
て、カメラY軸の動作範囲であるか、又は範囲外である
かは、切替点検出センサ38によって検出する。該切替
点検出センサ38は、範囲内であればH状態の、範囲外
であればL状態の、図2や図3においてエンコーダ切替
回路56に入力されている、又図4〜図6のタイムチャ
ートにも示されている切替信号を出力する。
【0032】図4において、該切替信号がH状態であれ
ば、サーボドライバ52に出力する出力エンコーダ信号
として、位置検出をより高精度で行えるリニアスケール
34からのリニアエンコーダ信号を切替選択する。一
方、該切替信号がL状態であれば、出力エンコーダ信号
として、リニアスケール34に比べて位置検出精度が低
いモータエンコーダ32からのモータエンコーダ信号を
切替選択する。
【0033】この図4において、検出精度の相違がパル
ス幅でも示されており、精度が高いリニアエンコーダ信
号の方が、精度が低いモータエンコーダ信号よりパルス
幅が細かくなっている。又、出力エンコーダ信号は、リ
ニアエンコーダ信号が切替選択されている際にはパルス
幅が細かく、モータエンコーダ信号が切替選択されてい
る際にはパルス幅が粗くなっている。
【0034】又、これらリニアエンコーダ信号、モータ
エンコーダ信号、又出力エンコーダ信号は、AB相構成
のパルス信号であるので、Y軸やカメラY軸の移動の方
向も判定できる。該移動に伴って出力エンコーダ信号か
ら出力されるパルス信号を順次カウントし、現在位置が
検出される。例えば、パルス数を、移動方向に応じカウ
ントアップ又はカウントダウンし、現在位置が検出され
る。あるいは、現在位置に、単位量だけ移動方向に応じ
順次増加あるいは減少することで、これらの軸における
位置が検出される。この単位量は、パルス信号1つ当り
の移動量であり、場合によっては、リニアエンコーダ信
号又はモータエンコーダ信号のいずれを選択しているか
により異なる。
【0035】なお、これら実施形態において、エンコー
ダ切替回路56による位置検出手段の切換えは、少なく
とも、位置検出に用いる位置検出手段について行う。こ
れに対して、Y軸やカメラY軸の移動速度を検出するこ
とは、常に一方の位置検出手段、例えば、常にモータエ
ンコーダ32を用いるようにしてもよい。
【0036】なお、モータエンコーダ32も、リニアス
ケール34も、該当の軸移動に伴ってAB相構成のパル
ス信号を発生するもので、それ自体は、相対的な位置を
検出する位置検出手段である。従って、これら実施形態
では、絶対的な位置を検出するために、原点センサを用
いている。又、印刷機を利用するにあたっては、まず、
絶対位置検出の座標設定ための、該原点センサによる
『原点復帰動作』を行う。又、第1実施形態のY軸にお
いて、あるいは第2実施形態のカメラY軸において、該
原点センサを、リニアスケール34で位置検出できる範
囲に取り付け、モータエンコーダ32に比べて位置検出
精度が高いリニアスケール34を用いて、原点復帰動作
を行っている。このようにすると、モータエンコーダ3
2で原点復帰動作をした場合に比べ、より高い精度で絶
対位置検出の座標設定ができる。
【0037】ここで、このように単一の位置制御軸で、
異なる位置検出手段を切替えながら用いると、該切替時
に、位置制御軸における移動に伴って、位置検出用に出
力されるパルス信号のカウントミスが生じることがあ
る。しかしながら、該切替えの際には、該切替時の前記
リニアスケールのAB相パルス信号パターン、及び該切
替時の前記位置測定手段のAB相パルス信号パターンの
相互関係に応じて、該切替えに伴ったAB相パルスのカ
ウントミスによる現在位置誤差を補正する。このように
すると、上記のカウントミスによる誤差を解消できる。
【0038】例えば、図5や図6においては、エンコー
ダ信号が、直線移動に伴って発生されるAB相構成のパ
ルス信号として示されている。図4のリニアエンコーダ
信号は、図5や図6においてリニアエンコーダA相信号
及びリニアエンコーダB相信号で示される。図4のモー
タエンコーダ信号は、図5や図6においてモータエンコ
ーダA相信号及びモータエンコーダB相信号で示され
る。図4の出力エンコーダ信号は、図5や図6において
出力エンコーダA相信号及び出力エンコーダB相信号で
示される。
【0039】まず図5において、破線で示される切替信
号の立ち下がりでは、L状態のリニアエンコーダA相信
号が、H状態のモータエンコーダA相信号に切替えられ
ることで、一点鎖線のように出力エンコーダA相信号が
H状態に立ち上がる。この時、H状態のリニアエンコー
ダB相信号は、同じくH状態のモータエンコーダB相信
号に切替えられるので、二点鎖線のように出力エンコー
ダB相信号はH状態のままである。従って、この時、エ
ンコーダ信号が切替えられることで、出力エンコーダ信
号のカウントが余分になされる。
【0040】この余分のカウントのカウントミスは、現
在位置誤差の原因となるので補正する必要がある。AB
相パルスのカウントの通常の定義では、該カウントは、
余分なカウントダウンとなる。従って、本実施形態で
は、該カウントミスの後、カウントを1つプラスするよ
うに補正している。あるいは、該カウントミスを予測し
て、該カウントミスのカウント分を無視するようにして
もよい。
【0041】次に図6において、破線で示される切替信
号の立ち下がりでは、L状態のリニアエンコーダA相信
号が、H状態のモータエンコーダA相信号に切替えられ
ることで、一点鎖線のように出力エンコーダA相信号が
H状態に立ち上がる。この時、L状態のリニアエンコー
ダB相信号は、同じくL状態のモータエンコーダB相信
号に切替えられるので、二点鎖線のように出力エンコー
ダB相信号はL状態のままである。従って、この時、エ
ンコーダ信号が切替えられることで、出力エンコーダ信
号のカウントが余分になされる。
【0042】この余分のカウントのカウントミスについ
ても、現在位置誤差の原因となるので補正する必要があ
る。AB相パルスのカウントの通常の定義では、該カウ
ントは、余分なカウントアップとなる。従って、本実施
形態では、該カウントミスの後、カウントを1つマイナ
スするように補正している。あるいは、該カウントミス
を予測して、該カウントミスのカウント分を無視するよ
うにしてもよい。
【0043】このように、図5のように余分のカウント
ダウンになるか、図6のように余分のカウントアップに
なるかは、該切替時の前記リニアスケールのAB相パル
ス信号パターン、及び該切替時の前記位置測定手段のA
B相パルス信号パターンの相互関係に依存している。切
替時の前記リニアスケールのAB相パルス信号パター
ン、及び該切替時の前記位置測定手段のAB相パルス信
号パターンが一致している場合は、特に補正する必要は
ない。一方、不一致の場合、該切替えに伴ってAB相パ
ルスのカウントミスが発生することになり、余分のカウ
ントダウンあるいは余分のカウントアップに応じて、該
余分の影響を打ち消すように、パルスのカウントや現在
位置誤差を補正する。
【0044】又、図5のように余分のカウントダウンに
なるか、図6のように余分のカウントアップになるか
は、AB相パルス発生順に係る、その移動軸の2つの位
置検出手段の取り付け状態の相互関係に依存する。その
移動軸の同一移動に対して、2つの位置検出手段のAB
相パルスが、同一のカウントアップ方向あるいはカウン
トダウン方向であるか、あるいは相互に逆方向であるか
に依存する。又、2つの位置検出手段のAB相パルス
の、相互の位相位置関係や、1パルス当りの移動量の相
違に依存する。
【0045】ここで、図5のように余分のカウントダウ
ンになる場合、当該移動軸を逆方向に移動する際には、
切替信号が立ち上がる時には、余分のカウントアップに
なるので、この分を補正する必要がある。又、図6のよ
うに余分のカウントアップになる場合、当該移動軸を逆
方向に移動する際には、切替信号が立ち上がる時には、
余分のカウントアップになるので、この分を補正する必
要がある。
【0046】以下、これら実施形態の印刷機の作用につ
いて説明する。
【0047】印刷機を運転するにあたっては、まず、原
点復帰動作を行う。なお、切替点検出センサ38の位置
は、予め測定しておく。
【0048】第1実施形態のY軸、又、第2実施形態の
カメラY軸は、例えば、リニアスケール34の分解能の
パルス数と、モータエンコーダ32の分解能のパルス数
とで制御する。該制御においては、本願発明を適用し、
エンコーダ切替回路56でエンコーダ信号を切換える際
の、パルスのカウントミスを補正する。
【0049】リニアスケール34の領域内から領域外に
移動する場合、領域内での切替点検出センサ38までの
リニアスケール分解能パルス数と、領域外でのモータエ
ンコーダ分解能パルス数との合計で移動させる。例え
ば、クリーニング開始点までの移動は、下記の式のよう
になる。
【0050】 (出力駆動パルス数)=(現在位置から切替点までの距離)/(リニアス ケール分解能)+(切替点からクリーニング開始点までの距離)/(モータエン コーダ分解能)+(切替点でのエンコーダパルスカウント補正値) ……(1)
【0051】又、クリーニング動作は、下記のようであ
る。
【0052】 (出力駆動パルス数)=(クリーニングストローク)/(モータエンコー ダ分解能) ……(2)
【0053】次に、リニアスケール34の領域外から領
域内に移動する場合、領域外での切替点検出センサ38
までのモータエンコーダ分解能パルス数と、領域内での
リニアスケール分解能パルス数との合計で移動させる。
例えば、印刷位置までの移動は、下記の式のようにな
る。
【0054】 (出力駆動パルス数)=(現在位置から切替点までの距離)/(モータエ ンコーダ分解能)+(切替点からクリーニング開始点までの距離)/(リニアス ケール分解能)+(切替点でのエンコーダパルスカウント補正値) ……(3)
【0055】又、印刷動作は、下記のようである。
【0056】 (出力駆動パルス数)=(印刷動作距離)/(リニアスケール分解能) ……(4)
【0057】以上のように、これら実施形態によれば、
本願発明を効果的に適用することができる。従って、機
能や動作に必要な位置決め精度は保持しながら、全長が
長くなり位置検出範囲が長くなる程高価になるリニアス
ケールなどの高精度な位置測定手段の全長を短縮し、コ
ストダウンを図ることができる。
【0058】なお、リニアスケール34で位置検出する
範囲は、第1実施形態では、例えば、被印刷物(基板1
0)の印刷が所定位置になされるように印刷版(ステン
シル12)に対する相対的な位置決めをする、この動作
をする範囲を最低限含むようにすればよい。しかしなが
ら、リニアスケール34を利用して高い精度で位置検出
すべき範囲は、上記の相対的な位置決めの内、厳密には
補正動作の範囲だけである。従って、該補正動作範囲に
限定すれば、リニアスケール34の位置検出範囲、及び
これに伴った全長を短縮して、更にコストダウンを図る
ことができる。
【0059】第2実施形態についても同様に、カメラ6
0を用いて被印刷物(基板10)の位置を測定する際
の、動作の範囲を最低限含むようにすればよい。しかし
ながら、リニアスケール34を利用して高い精度で位置
検出すべき範囲は、上記測定の範囲の内、厳密には基板
10の取り付け位置がずれてしまう範囲だけであり、こ
のための補正の範囲だけである。従って、該補正範囲に
限定すれば、リニアスケール34の位置検出範囲、及び
これに伴った全長を短縮して、更にコストダウンを図る
ことができる。
【0060】
【発明の効果】本願発明によれば、機能や動作に必要な
位置決め精度は保持しながら、全長が長くなり位置検出
範囲が長くなる程高価になるリニアスケールなどの高精
度な位置測定手段の全長を短縮し、コストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の基本的な考え方を示す線図
【図2】本願発明が適用された第1実施形態の印刷機の
構成図
【図3】本願発明が適用された第2実施形態の印刷機の
構成図
【図4】これら実施形態におけるエンコーダ信号の切替
制御を示すタイムチャート
【図5】これら実施形態において余分にカウントダウン
される場合のエンコーダ信号の切替制御を示すタイムチ
ャート
【図6】これら実施形態において余分にカウントアップ
される場合のエンコーダ信号の切替制御を示すタイムチ
ャート
【符号の説明】
10…基板 12…ステンシル 14…クリーニングユニット 20…印刷ステーション 22…X軸制御装置 24…Y軸制御装置 26…θ軸制御装置 30…サーボモータ 32…モータエンコーダ 34…リニアスケール 38…切替点検出センサ 50…コントローラ 52…サーボドライバ 56…エンコーダ切替回路 60…カメラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被印刷物の印刷が所定位置になされるよう
    に印刷版に対する相対的な位置決め動作を行うと共に、
    該位置決め動作の機構を利用し、該位置決めと異なる位
    置で、該位置決めより位置決め精度が粗い補助動作を行
    う印刷機の位置制御方法において、 特定位置を検出する切替点検出手段を用い、前記印刷版
    位置決めを行う範囲を検出し、 前記印刷版位置決めの動作の範囲では、該印刷版位置決
    めに必要な精度が得られ、直線移動に伴って発生される
    パルス信号のカウントにより、座標位置を把握する第1
    位置測定手段を用いて印刷版位置決めを行い、 前記印刷版位置決め動作の範囲の外側では、前記補助動
    作で要求される精度が得られ、移動に伴って発生される
    パルス信号のカウントにより、座標位置を把握する第2
    位置測定手段を用いて位置決めを行い、 前記第1位置測定手段及び前記第2位置測定手段の相互
    間の切替えに伴ったパルスのカウントミスによる現在位
    置誤差を補正することを特徴とする印刷機の位置制御方
    法。
  2. 【請求項2】被印刷物の印刷が所定位置になされるよう
    に印刷版に対する相対的な位置決め動作を行うと共に、
    該位置決め動作の機構を利用し、該位置決めと異なる位
    置で、該位置決めより位置決め精度が粗い補助動作を行
    う印刷機の位置制御方法において、 特定位置を検出する切替点検出手段を用い、前記印刷版
    位置決めを行う範囲を検出し、 前記印刷版位置決めの動作の範囲では、該印刷版位置決
    めに必要な精度が得られる、直線移動に伴って発生され
    るAB相構成のパルス信号のカウントにより、座標位置
    を把握するリニアスケールを用いて印刷版位置決めを行
    い、 一方、前記印刷版位置決め動作の範囲の外側では、前記
    リニアスケールより精度が低い前記補助動作で要求され
    る精度が得られ、移動に伴って発生されるAB相構成の
    パルス信号のカウントにより、座標位置を把握する位置
    測定手段を用いて位置決めを行い、 前記印刷版位置決め動作の範囲の内側あるいは外側に応
    じた、前記リニアスケールを用いた印刷版位置決め、及
    び前記位置測定手段を用いた位置決めの切替えの際に
    は、該切替時の前記リニアスケールのAB相パルス信号
    パターン、及び該切替時の前記位置測定手段のAB相パ
    ルス信号パターンの相互関係に応じて、該切替えに伴っ
    たAB相パルスのカウントミスによる現在位置誤差を補
    正することを特徴とする印刷機の位置制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315300A (ja) * 2000-05-12 2001-11-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクリーン印刷方法

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JP2001315300A (ja) * 2000-05-12 2001-11-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクリーン印刷方法

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