JP2000102941A - スタンパブルシート成形製品とインシュレーション部材の一体組付け製法 - Google Patents

スタンパブルシート成形製品とインシュレーション部材の一体組付け製法

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JP2000102941A
JP2000102941A JP29000498A JP29000498A JP2000102941A JP 2000102941 A JP2000102941 A JP 2000102941A JP 29000498 A JP29000498 A JP 29000498A JP 29000498 A JP29000498 A JP 29000498A JP 2000102941 A JP2000102941 A JP 2000102941A
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JP
Japan
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stampable sheet
insulation member
molded product
stampable
product
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JP29000498A
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English (en)
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Hiroyuki Kandabashi
博之 神田橋
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Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】騒音の漏の漏洩のないインシュレータ部材付き
スタンパブル成形製品を得る製法を提供する。 【解決手段】上下プレス型間にて加熱スタンパブルシー
ト素材を多孔質物質12aのインシュレーション部材1
2と重ねてプレスして一体結合する第1の発明と、下型
に載せた多孔質物質12aのインシュレーション部材上
12上に、加熱したスタンパブルシート素材を重ね、プ
レスして所定のスタンパブルシート成形製品14とし、
この裏面にインシュレーション部材12を溶着する第2
の発明と、下型上に加熱したスタンパブルシート素材を
載せ、この上に多孔質物質12aのインシュレーション
部材12を重ね、プレスして所定のスタンパブルシート
成形製品14とし、この裏面にインシュレーション部材
12を溶着する第3の発明からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンパブルシート成
形製品の成形と同時に多孔質物質からなるインシュレー
ション部材を一体に組付ける製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記スタンパブルシート成形製品は、周
知の如く主としてポリプロピレンからなるマトリックス
樹脂層の3層と、ガラスファイバマットからなる強化樹
脂層の2層とを交互に積層したスタンパブルシートを、
所定寸法に切断して原料ブランクとし(これをスタンパ
ブルシート素材という)、これを200℃前後に加熱し
た後プレス型の下型上に供給し(或いは前記素材をプレ
ス型の下型上に供給した後前記温度に加熱し)、プレス
上型で150〜350Kg/cm2程度に加圧して前記
素材を流動させて成形した後、冷却して取り出すもの
で、成形が容易で強度が大きいので近時自動車部品等に
多用されている。
【0003】ところで、このスタンパブルシート成形製
品の内側にインシュレーション部材、例えばグラスウー
ル、ウレタンフォーム等或いはこれらにアルミ箔等を裏
打ちしたものを固定して内部の機器の騒音を吸収(吸
音)または遮断(遮音)し、或いは吸音、遮音とともに
遮熱を行おうとするとき、従来は主に図4または図5に
示す2つの手段が取られていた。即ち、1つは図4のよ
うにエンジンカバー等のスタンパブルシート成形製品1
と該製品の裏面に装着すべきインシュレータ部材2を重
ね、前記製品1と部材2の所定箇所に取付け穴1a、2
aを開けておき、該穴1a、2aにクリップ3を矢印の
ように挿入してスタンパブルシート成形製品にインシュ
レータ部材2を取り付ける方法である。
【0004】また、もう1つは図5に示すようにスタン
パブルシート成形製品1’の裏面の所定箇所にスクリュ
ウ係止用突起1’aを形成しておき、一方、インシュレ
ータ部材2’には前記突起1’aに合わせて穴2’aを
開けておき、ワッシャ4付きのスクリュウ5を矢印方向
に挿入し、その先端を前記穴2’aから前記突起1’a
の係止部1’bに圧入して、インシュレータ部材2’を
スタンパブルシート成形製品1’の裏面に取り付ける方
法である。
【0005】しかしながら、前者の取付け方法では、ス
タンパブルシート成形製品1とインシュレータ部材2へ
の穴あけ及びクリップ3等を用いた組付けを必要とし、
当然部品及び作業コストを伴う。また、後者の取付け方
法でも、スタンパブルシート成形製品1’へのスクリュ
ウ係止用突起1’aの形成とインシュレータ部材2’へ
の穴あけ及びワッシャ4付きのスクリュウ5を用いた組
付けを必要とし、金型のコスト高と、部品及び作業コス
トを伴う。さらに、前、後者の方法とも前記穴1a、2
a、2’a等からの騒音の漏洩のおそれがあり、吸音な
いし遮音の効果が揚がらないという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の解決す
べき課題は、スタンパブルシート成形製品完成後のイン
シュレータ部材の取付けによる諸コストをなくし、且つ
騒音の漏洩のないインシュレータ部材付きスタンパブル
シート成形製品を得る製法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明スタンパブルシート成形製品とインシュレーシ
ョン部材の一体組付け製法は、上、下のプレス型の間に
おいて、加熱したスタンパブルシート素材を多孔質物質
からなるインシュレーション部材と重ねた状態でプレス
し、スタンパブルシート素材を所定の製品にするととも
に、前記インシュレーション部材をスタンパブルシート
成形製品と一体結合することを特徴とする第1の発明
と、プレス型の下型上に載せた多孔質物質からなるイン
シュレーション部材上に重ねて、加熱したスタンパブル
シート素材を置き、これを上型を降下させてプレスし所
定のスタンパブルシート成形製品とするとともに、該製
品の裏面にインシュレーション部材を溶着せしめたこと
を特徴とする第2の発明と、プレス型の下型上に加熱し
たスタンパブルシート素材を載せ、該素材上に多孔質物
質からなるインシュレーション部材上に重ね、しかる後
プレス上型を降下させてプレスし所定のスタンパブルシ
ート成形製品とするとともに、該製品の裏面にインシュ
レーション部材を溶着せしめたことを特徴とする第3の
発明とからなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
3により詳細に説明すると、図において11はスタンパ
ブルシート素材、12は多孔質物質、例えば発泡ウレタ
ンフォームからなるインシュレーション部材、13は膜
状部材、例えばアルミ箔、14はスタンパブルシート成
形製品、15はプレス下型、16はプレス上型を示す。
【0009】本発明における第1の実施形態は、前記第
1の発明を実現するため、上、下のプレス型16、15
の間において、加熱したスタンパブルシート素材11を
多孔質物質からなるインシュレーション部材12と重ね
た状態でプレスし、スタンパブルシート素材11を所定
の製品14にするとともに、前記インシュレーション部
材11をスタンパブルシート成形製品14と一体結合し
たものである。
【0010】また、第2の実施形態は、前記第2の発明
を実現するため、図1に示す如くプレス型の下型15上
に載せた多孔質物質からなるインシュレーション部材1
2上に重ねて、加熱したスタンパブルシート素材11を
置き、これを図2のように上型16を降下させてプレス
し、所定のスタンパブルシート成形製品14とするとと
もに、該製品の裏面にインシュレーション部材12を溶
着せしめて一体化した(図3)ものである。
【0011】さらに、第3の実施形態は、前記第3の発
明を実現するため、プレス型の下型15上に加熱したス
タンパブルシート素材11を載せ、該素材11上に多孔
質物質からなるインシュレーション部材12を上に重
ね、しかる後プレス上型16を降下させてプレスし所定
のスタンパブルシート成形製品14とするとともに、該
製品14の裏面にインシュレーション部材12を溶着せ
しめて一体化したものである。
【0012】前記第1〜第3の実施形態において、スタ
ンパブルシート素材11は、前記と同様200℃前後に
加熱して供給し、またプレス上型16による加圧は15
0〜350Kg/cm2程度とする。この加圧によっ
て、多孔質物質からなるインシュレーション部材12は
図1の厚みtから図2の厚みt’に縮小するが、加圧の
終了とともにほぼ基の厚みtまで回復する。
【0013】前記多孔質物質からなるインシュレーショ
ン部材12におけるスタンパブルシート成形製品14と
反対側には、図3に示すように膜状部材としてアルミ箔
13を貼着してもよい。実際には、多孔質物質12aに
あらかじめアルミ箔13を貼着したものをインシュレー
ション部材12として用いる。上記膜状部材は、単体と
しても、また発泡ウレタンフォーム等の多孔質物質を被
覆したときも殊に中音域の吸音率が高い。膜状部材とし
ては前記アルミ箔のほか、ポリエチレンフィルム等も含
まれるが、アルミ箔は遮熱材としても好適である。
【0014】前記のような本発明のスタンパブルシート
成形製品とインシュレーション部材の一体組付け製法に
よって製作されたインシュレーション部材付きスタンパ
ブルシート成形製品では、従来の如くインシュレーショ
ン部材を更めてスタンパブルシート成形製品に取り付け
る必要がなくそのまま所定箇所に装着できるから、簡便
であり、コストも安くすむ。
【0015】
【発明の効果】本発明スタンパブルシート成形製品とイ
ンシュレーション部材の一体組付け製法は、上、下のプ
レス型の間において、加熱したスタンパブルシート素材
を多孔質物質からなるインシュレーション部材と重ねた
状態でプレスし、スタンパブルシート素材を所定の製品
にするとともに、前記インシュレーション部材をスタン
パブルシート成形製品と一体結合することを特徴とする
第1の発明と、プレス型の下型上に載せた多孔質物質か
らなるインシュレーション部材上に重ねて、加熱したス
タンパブルシート素材を置き、これを上型を降下させて
プレスし所定のスタンパブルシート成形製品とするとと
もに、該製品の裏面にインシュレーション部材を溶着せ
しめたことを特徴とする第2の発明と、プレス型の下型
上に加熱したスタンパブルシート素材を載せ、該素材上
に多孔質物質からなるインシュレーション部材上に重
ね、しかる後プレス上型を降下させてプレスし所定のス
タンパブルシート成形製品とするとともに、該製品の裏
面にインシュレーション部材を溶着せしめたことを特徴
とする第3の発明とからなるので、スタンパブルシート
成形製品の成形時に同時にインシュレーション部材を一
体組付けでき、従って従来のように、スタンパブルシー
ト成形製品の完成後に該製品及び/またはインシュレー
タ部材へ穴あけやスタンパブルシート成形製品へのスク
リュウ係止用突起の形成を行い、クリップ、スクリュウ
等を用いて組付ける必要もなく、よってこれら組付けに
ともなう人為的ミスも避けられ、且つ前記一体化が確実
になるとともに、当然部品及び作業コストが掛からず、
或いは金型コストが低廉となって製品コストが低減でき
るという効果がある。また、従来のように取付け穴をも
たないので、騒音の漏洩のおそれもなく、吸音ないし遮
音の効果を向上させることができる効果もある。
【0016】さらに、前記インシュレーション部材のス
タンパブルシート素材または同製品と反対側に膜状部
材、例えばアルミ箔を貼付したものでは、吸音性能を向
上すると共に、遮熱効果を有するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スタンパブルシート成形製品とインシュ
レーション部材の一体組付け製法の一実施形態における
加圧前の準備段階を示す正面略図。
【図2】本発明スタンパブルシート成形製品とインシュ
レーション部材の一体組付け製法の一実施形態における
加圧中を示す正面略図。
【図3】本発明スタンパブルシート成形製品とインシュ
レーション部材の一体組付け製法により製作されたイン
シュレーション部材付きスタンパブルシート成形製品の
部分的断面図。
【図4】従来のスタンパブルシート成形製品とインシュ
レーション部材の組付け工法の一例を示す部分的断面
図。
【図5】従来のスタンパブルシート成形製品とインシュ
レーション部材の組付け工法の他の例を示す部分的断面
図。
【符号の説明】
1、1’、14 スタンパブルシート成形製品 2、2’、12 インシュレータ部材 3 クリップ
4 ワッシャ 5 スクリュウ 11 スタンパブルシート素材
13 膜状部材 15 プレス下型 16 プレス上型。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上、下のプレス型の間において、加熱した
    スタンパブルシート素材を多孔質物質からなるインシュ
    レーション部材と重ねた状態でプレスし、スタンパブル
    シート素材を所定の製品にするとともに、前記インシュ
    レーション部材をスタンパブルシート成形製品と一体結
    合することを特徴とするスタンパブルシート成形製品と
    インシュレーション部材の一体組付け製法。
  2. 【請求項2】プレス型の下型上に載せた多孔質物質から
    なるインシュレーション部材上に重ねて、加熱したスタ
    ンパブルシート素材を置き、これを上型を降下させてプ
    レスし所定のスタンパブルシート成形製品とするととも
    に、該製品の裏面にインシュレーション部材を溶着せし
    めたことを特徴とするスタンパブルシート成形製品とイ
    ンシュレーション部材の一体組付け製法。
  3. 【請求項3】プレス型の下型上に加熱したスタンパブル
    シート素材を載せ、該素材上に多孔質物質からなるイン
    シュレーション部材上に重ね、しかる後プレス上型を降
    下させてプレスし所定のスタンパブルシート成形製品と
    するとともに、該製品の裏面にインシュレーション部材
    を溶着せしめたことを特徴とするスタンパブルシート成
    形製品とインシュレーション部材の一体組付け製法。
  4. 【請求項4】前記インシュレーション部材が、スタンパ
    ブルシート素材または同製品と反対側に膜状部材を貼付
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスタ
    ンパブルシート成形製品とインシュレーション部材の一
    体組付け製法。
  5. 【請求項5】前記膜状部材がアルミ箔からなることを特
    徴とする請求項4記載のスタンパブルシート成形製品と
    インシュレーション部材の一体組付け製法。
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