JPS6322127Y2 - - Google Patents

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JPS6322127Y2
JPS6322127Y2 JP1980121559U JP12155980U JPS6322127Y2 JP S6322127 Y2 JPS6322127 Y2 JP S6322127Y2 JP 1980121559 U JP1980121559 U JP 1980121559U JP 12155980 U JP12155980 U JP 12155980U JP S6322127 Y2 JPS6322127 Y2 JP S6322127Y2
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JP
Japan
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felt
sound absorbing
absorbing material
sound
urethane resin
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JP1980121559U
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JPS5747483U (ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 この考案は自動車のエンジンルームと室内との
間を隔てるダツシユパネル等に添設されてエンジ
ンルームからの騒音を遮断するインシユレータダ
ツシユに関する。
《従来技術とその問題点》 インシユレータダツシユはエンジンルームから
のエンジンの振動や騒音を室内に伝えないよう
に、室内のダツシユパネル前方のエンジンルーム
との境界面上に敷設されるもので、このものの材
料は吸音性能及び経済性に優れた厚手のフエル
ト、あるいはポリウレタンフオーム等の多孔質材
料からなる吸音材上にゴム、塩化ビニール等の遮
音材を貼着したものが用いられている。
ところで、上記吸音材を構成する材料のうちフ
エルト吸音材は最も安価で、しかもポリウレタン
フオームを用いたものよりも吸音性能が優れてお
り、現在ではインシユレータダツシユの材料とし
ては最も多く用いられている。
しかしながら、吸音材としてフエルトを用い、
これをインシユレータダツシユとしてダツシユパ
ネル等に添設するには、このインシユレータダツ
シユをダツシユパネル等の曲面形状に対応して立
体形状に、あるいは対応部位によつてはフエルト
の厚みに変化を付けなければならない。その場合
厚手のフエルトを用い、ホツトプレスにより成形
して立体形状あるいは肉厚変化に対応する手段も
考えられるが、このフエルト自体断熱材であるた
めに、内部まで熱が伝わりにくく、そのため成形
自体が困難であるとともに、曲面部分あるいは厚
みの薄い部分ではフエルトが密になるため、重畳
アツプになり、かつ吸音性能が劣化するため、従
来においてもこのような成形手段はほとんど採用
されていなかつた。
従つて、吸音材としてフエルトを用いたインシ
ユレータダツシユを成形するに当たつては、ダツ
シユパネル等の曲面形状に対応して対応部位に切
れ目を設け、その切れ目を貼合せることにより製
作していたが、このような製作手段によつても、
上記貼合せ部分には必ず隙間が発生して吸音性能
を劣化させるとともに、工数アツプの要因となつ
て、コスト高を招いていたのである。
また、上記フエルト吸音材の材料中に未硬化フ
エノール樹脂を含浸させて、プレス成形後そのフ
エノール樹脂を硬化させて形状保持を保つように
する手段もあるが、このようにしても保形性や形
状出しが困難であり、更には製品歩留りが悪い等
の問題点があつた。
《考案の目的》 そこでこの考案は経済性、吸音性能の優れたフ
エルトを吸音材として使用することを前提とし、
このフエルトを型内にて発泡性ウレタン樹脂を添
加し、これを発泡硬化させて一体成形することに
よりフエルト吸音材の経済性、吸音特性を享有し
つつ、複雑な曲面形状にも一発成形できるように
したインシユレータダツシユを提供することを目
的とするものである。
《考案の構成と効果》 この考案は上記の如き目的を達成するために、
フエルト吸音材及びゴムシート等からなる遮音材
を積層して立体形状に形成されてなるインシユレ
ータダツシユであつて、上記フエルト吸音材には
曲面の立ち上がり部分に切れ目が形成されている
とともに、発泡性ウレタン樹脂通過用の孔が形成
されてなり、かつ両部材間には発泡性ウレタン樹
脂を介在せしめて、上記切れ目及び孔を通じ、上
記樹脂液を通過せしめてこの樹脂液を発泡硬化す
ることにより、上記両部材を接着、一体化したこ
とを特徴とするものである。
この考案は上記の如く構成されているため、次
のような優れた効果を奏し得られる。
(a) 吸音材としてフエルトを用いたものであるか
ら、フエルトの優れた経済性及び吸音性能を享
有しつつ、フエルトの欠点である立体形状への
成形も一発成形できるので、遮音、吸音特性に
優れたこの種インシユレータダツシユを低コス
トに製作できる。
(b) フエルト吸音材を立体形状に成形するために
不可欠な曲面立ち上がり部分の切れ目及び発泡
性ウレタン樹脂通過用の孔等の隙間も流動性を
有する発泡性ウレタン樹脂により埋められ、充
填されるため、遮音性及び吸音性の優れたイン
シユレータダツシユを得ることができる。
(c) フエルト吸音材及びゴムシート等の遮音材の
間に発泡性ウレタン樹脂を介在させ、このウレ
タン樹脂の接着性を利用するとともに、この樹
脂を発泡硬化せしめることにより両部材を接着
一体化したものであるから、従来のように切れ
目部分を貼合せる必要はなく、両部材の接着工
程を不要にすることができるので、一層製造低
コストにこの種インシユレータダツシユを製造
することができる等の効果を有する。
《実施例の説明》 第1図はこの考案に係るインシユレータダツシ
ユの成形前の形態を示すもので、このものは成形
品の展開形状にその外周囲をトリムカツトされる
とともに、曲面の立ち上がり部分1aの両脇に切
れ目2を入れたマツト状のフエルト吸音材1と、
このフエルト吸音材1上に積層貼着され、かつそ
の外周を上記と同形状にトリムカツトされたゴ
ム、塩化ビニールシートからなる遮音材3とから
なり、上記フエルト吸音材1の適宜箇所には後述
する発泡性ウレタン樹脂液を通過させるための孔
1bと、フエルト吸音材1及び遮音材3ともにダ
ツシユパネル(図示せず)から突出する器具類を
貫通するための孔1c,3aが穿設されている。
第2図は同インシユレータダツシユの完成状態
を示すもので、上記フエルト吸音材1上には遮音
材3が積層され、かつ両者間には発泡性ウレタン
樹脂層4が介在され、これらを相互に接着してい
るとともに、この樹脂層4は上記立ち上がり部1
aの両脇に形成された切れ目2及び通過孔1bに
浸透し、ここで発泡硬化することによつて間隙を
充填してフエルト吸音材1に接着一体化されてい
る。
そして上記インシユレータダツシユは型内にお
いて成形されるが、次にその成形順序を第3図以
下の図面を用いて説明する。
(1) まず下型5の型面5a上に上記の如くトリム
カツトされたフエルト吸音材1をセツトし、型
面5aの形状に沿つてならしておく(第3図参
照)。
(2) 次にフエルト吸音材1上に発泡性ウレタン樹
脂液(発泡ウレタン樹脂層4の前駆体)をスプ
レー等により散布する(第4図参照)。
(3) この樹脂液が発泡を開始する前段階までに、
第5図に示すようにその型面6aに上記遮音材
3をセツトした上型6を下型5に係合し、両型
間に形成されたキヤビテイ内を密閉する。
しかして、上記発泡性ウレタン樹脂液は上記の
如くキヤビテイ内の空隙、すなわち上記通過孔1
b、切れ目2、遮音材3とフエルト吸音材4間に
形成された間隙内に浸透して発泡硬化し、上記各
間隙を充填するとともに、遮音材3とフエルト吸
音材1を接着し、その発泡圧によつて三者を型形
状に沿つて一体化するのである。
なお、上記実施例では1枚のマツト状のフエル
ト吸音材1を所要形状にトリムカツトしたものを
用いたが、この考案はこれに限定されるものでは
なく、例えばインシユレータダツシユの肉厚に合
わせてフエルト吸音材を2〜3分割して型面の所
要位置に配置してもよいし、必要に応じてフエル
ト吸音材のトリミング屑、ガラスウール、ウレタ
ン屑等を加えてもよく、この場合には再材の再利
用とともに歩留りが向上する等の利点を有する。
また、上記フエルト吸音材1においては多孔質
材料である上に発泡性ウレタン樹脂液をこれの内
部に含浸し、その発泡圧によりフエルト吸音材を
潰し、かつ樹脂液のしみこみにより材料がその分
多く必要となる。
そこで、第6図に示すようにフエルト吸音材1
の表面に樹脂不透性フイルム7を予めラミネート
しておけば、樹脂液のしみこみが少なくなり、軽
量化が図れ、しかも経済的であるとともに、部分
的にフエルト吸音材1を薄肉したい場合等には上
記フイルムに通過孔7aを明けておけば、ここよ
り樹脂液がしみこみ、その発泡圧によりフエルト
吸音材1を薄肉化することができる。
以上の如くこの考案に係るインシユレータダツ
シユにあつては、フエルト吸音材の経済性、吸音
性を享有しつつ、複雑な曲面形状にも一発で成形
でき、かつ、発泡性ウレタン樹脂により両部材を
接着、一体化することができるので、従来の如く
切れ目部分を貼合せる必要もなく、この種インシ
ユレータダツシユを低コストに製作できる等の効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るインシユレータダツシ
ユの成形前の形態を示す斜視図、第2図は同完成
状態を示す部分拡大断面図、第3図ないし第5図
は同インシユレータダツシユの成形工程を示す説
明図、第6図はこの考案の他の実施例を示す部分
拡大断面図である。 1……フエルト吸音材、2……切れ目、3……
遮音材、4……発泡性ウレタン樹脂層、5……下
型、6……上型。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フエルト吸音材及びゴムシート等からなる遮音
    材を積層して立体形状に形成されてなるインシユ
    レータダツシユであつて、上記フエルト吸音材に
    は曲面の立ち上がり部分に切れ目が形成されてい
    るとともに、発泡性ウレタン樹脂通過用の孔が形
    成されてなり、かつ両部材間には発泡性ウレタン
    樹脂を介在せしめて、上記切れ目及び孔を通じ、
    上記樹脂液を通過せしめてこの樹脂液を発泡硬化
    することにより、上記両部材を接着、一体化した
    ことを特徴とするインシユレータダツシユ。
JP1980121559U 1980-08-27 1980-08-27 Expired JPS6322127Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1980121559U JPS6322127Y2 (ja) 1980-08-27 1980-08-27

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JP1980121559U JPS6322127Y2 (ja) 1980-08-27 1980-08-27

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Publication Number Publication Date
JPS5747483U JPS5747483U (ja) 1982-03-16
JPS6322127Y2 true JPS6322127Y2 (ja) 1988-06-17

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ID=29482219

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JPS58124832A (ja) * 1982-01-22 1983-07-25 Akebono Brake Ind Co Ltd メカニカルデイスクブレ−キ
DE202005008921U1 (de) * 2005-06-07 2005-08-11 Rieter Technologies Ag Hybrid-Unterbodenverkleidung
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5262815A (en) * 1975-11-17 1977-05-24 Mitsubishi Motors Corp Method of manufacturing sound insulation double wall

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