JP2000102607A - 歯科用カートリッジ式注射器 - Google Patents
歯科用カートリッジ式注射器Info
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- JP2000102607A JP2000102607A JP10273853A JP27385398A JP2000102607A JP 2000102607 A JP2000102607 A JP 2000102607A JP 10273853 A JP10273853 A JP 10273853A JP 27385398 A JP27385398 A JP 27385398A JP 2000102607 A JP2000102607 A JP 2000102607A
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アダプターの着脱により1.8ミリリットル
のカートリッジと1.0ミリリットルのカートリッジを
使い分けて装填することができる歯科用カートリッジ式
注射器を提供することにある。 【解決手段】 従来の歯科用注射器は1.8ミリリット
ルのカートリッジ(16)用のものであって、アダプタ
ー(21)は、この1.8ミリリットルのカートリッジ
(16)と1.0ミリリットルのカートリッジ(16)
の長さの差に相当する長さを有し、かつ円筒状本体の窓
(17)内においてプランジャー(8)にその側方から
嵌まる逆U形溝(22)及びプランジャーヘッド(6)
を受け入れる受け口(23)を有し、アダプター(2
1)は、更にプランジャー(8)に装着されたときプラ
ンジャー(8)を弾性的に掴むようになった弾性保持手
段(24)を備えている。
のカートリッジと1.0ミリリットルのカートリッジを
使い分けて装填することができる歯科用カートリッジ式
注射器を提供することにある。 【解決手段】 従来の歯科用注射器は1.8ミリリット
ルのカートリッジ(16)用のものであって、アダプタ
ー(21)は、この1.8ミリリットルのカートリッジ
(16)と1.0ミリリットルのカートリッジ(16)
の長さの差に相当する長さを有し、かつ円筒状本体の窓
(17)内においてプランジャー(8)にその側方から
嵌まる逆U形溝(22)及びプランジャーヘッド(6)
を受け入れる受け口(23)を有し、アダプター(2
1)は、更にプランジャー(8)に装着されたときプラ
ンジャー(8)を弾性的に掴むようになった弾性保持手
段(24)を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は麻酔薬等の注射液を充填
したカートリッジを装填して注射操作を行うようになっ
たカートリッジ式注射器に関し、特に、長さ寸法の異な
る2種類のカートリッジを共通の注射器に装填できるよ
うに工夫した歯科用カートリッジ式注射器に関する。
したカートリッジを装填して注射操作を行うようになっ
たカートリッジ式注射器に関し、特に、長さ寸法の異な
る2種類のカートリッジを共通の注射器に装填できるよ
うに工夫した歯科用カートリッジ式注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の歯科用注射器は、基本的には、
円筒状本体と、本体の先端に螺合された針取付用口金
と、本体の後部に固定された引きレバーと、円筒状本体
のボア内にあってバネ付勢された芯出し管と、芯出し管
を貫いて延び、先端にプランジャーヘッドを、後端に押
しレバーを有するプランジャーと、を含む。円筒状本体
は、注射液を封入したカートリッジをそのボアに差し込
むための窓を備え、本体のボアの内径はカートリッジの
外径よりも僅かに大きくなっている。カートリッジは周
知のように、ガラス管の先端を密封するゴム栓を保持す
る円孔付きアルミキャップを備え、且つガラス管の後端
に嵌入され、カートリッジ内に封入される注射液を押し
出すためのプランジャーゴムを含んでいる。カートリッ
ジが注射器に装填されたとき、カートリッジは口金と芯
出し管との間に確実に保持されるようになっている。両
頭注射針を口金に装着してゴム栓側の針をゴム栓に刺し
てカートリッジの注射液と連絡させ、この段階で、引き
レバーに指を掛け、押しレバーを手のひらで押すと、プ
ランジャーが移動してプランジャーゴムを押し進め、注
射針から注射液を放出させる。
円筒状本体と、本体の先端に螺合された針取付用口金
と、本体の後部に固定された引きレバーと、円筒状本体
のボア内にあってバネ付勢された芯出し管と、芯出し管
を貫いて延び、先端にプランジャーヘッドを、後端に押
しレバーを有するプランジャーと、を含む。円筒状本体
は、注射液を封入したカートリッジをそのボアに差し込
むための窓を備え、本体のボアの内径はカートリッジの
外径よりも僅かに大きくなっている。カートリッジは周
知のように、ガラス管の先端を密封するゴム栓を保持す
る円孔付きアルミキャップを備え、且つガラス管の後端
に嵌入され、カートリッジ内に封入される注射液を押し
出すためのプランジャーゴムを含んでいる。カートリッ
ジが注射器に装填されたとき、カートリッジは口金と芯
出し管との間に確実に保持されるようになっている。両
頭注射針を口金に装着してゴム栓側の針をゴム栓に刺し
てカートリッジの注射液と連絡させ、この段階で、引き
レバーに指を掛け、押しレバーを手のひらで押すと、プ
ランジャーが移動してプランジャーゴムを押し進め、注
射針から注射液を放出させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】歯科の業界では、1.
8ミリリットルのカートリッジ(以下便宜的に大型カー
トリッジと称する)及びそれと関連した注射器(以下便
宜的に大型注射器と称する)が一般的に普及していた。
しかし、かかるカートリッジは体格、年齢等を考慮した
とき、人によっては容量が多過ぎて注射液を無駄にして
しまうことがある。このような不都合を解消すべく近年
小型のカートリッジ、即ち1.0ミリリットル入りのカ
ートリッジ(以下便宜的に小型カートリッジと称する)
が市販されるようになってきた。この小型カートリッジ
は、これが大型の注射器に装填されたとき、長さが短い
ために、芯出し管で押さえることができず、従って、注
射操作の間を除いて中注射器のボアの中で前後に移動し
大変不安定であり、また注射器の精度の悪さからプラン
ジャーにガタ、即ちブレがある場合には、プランジャー
ヘッドによるプランジャーゴムの偏押しで、カートリッ
ジのガラス管がひび割れることがある。勿論、小型カー
トリッジ専用の注射器(以下便宜的に小型注射器と称す
る)が市販されているから、これを用意すればそのよう
な不都合は回避されるわけであるが、2種類の注射器を
備え付けることにどうしても躊躇する傾向がある。そこ
で、大型注射器に小型カートリッジが利用されるときで
も大型注射器がそのカートリッジを安定的に保持できさ
えすれば、敢えて小型注射器を用意する必要がない分け
である。
8ミリリットルのカートリッジ(以下便宜的に大型カー
トリッジと称する)及びそれと関連した注射器(以下便
宜的に大型注射器と称する)が一般的に普及していた。
しかし、かかるカートリッジは体格、年齢等を考慮した
とき、人によっては容量が多過ぎて注射液を無駄にして
しまうことがある。このような不都合を解消すべく近年
小型のカートリッジ、即ち1.0ミリリットル入りのカ
ートリッジ(以下便宜的に小型カートリッジと称する)
が市販されるようになってきた。この小型カートリッジ
は、これが大型の注射器に装填されたとき、長さが短い
ために、芯出し管で押さえることができず、従って、注
射操作の間を除いて中注射器のボアの中で前後に移動し
大変不安定であり、また注射器の精度の悪さからプラン
ジャーにガタ、即ちブレがある場合には、プランジャー
ヘッドによるプランジャーゴムの偏押しで、カートリッ
ジのガラス管がひび割れることがある。勿論、小型カー
トリッジ専用の注射器(以下便宜的に小型注射器と称す
る)が市販されているから、これを用意すればそのよう
な不都合は回避されるわけであるが、2種類の注射器を
備え付けることにどうしても躊躇する傾向がある。そこ
で、大型注射器に小型カートリッジが利用されるときで
も大型注射器がそのカートリッジを安定的に保持できさ
えすれば、敢えて小型注射器を用意する必要がない分け
である。
【0004】大小2種類のカートリッジは長さだけが異
なる構成になっている。本発明者はこの事実に注目し、
2種類のカートリッジの長さの差に相当する介在物を大
型カートリッジ用の注射器に装着することによって小型
カートリッジにもこの注射器を使用できることを見出し
た。本発明の目的はこの知見に基づいて当該介在物をア
ダプターとして構成し、アダプターの着脱により大型カ
ートリッジと小型カートリッジを使い分けて装填するこ
とができる歯科用注射器を提供することにある。
なる構成になっている。本発明者はこの事実に注目し、
2種類のカートリッジの長さの差に相当する介在物を大
型カートリッジ用の注射器に装着することによって小型
カートリッジにもこの注射器を使用できることを見出し
た。本発明の目的はこの知見に基づいて当該介在物をア
ダプターとして構成し、アダプターの着脱により大型カ
ートリッジと小型カートリッジを使い分けて装填するこ
とができる歯科用注射器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、円筒状
本体と、本体の先端に螺着された針取付用口金と、本体
の後部に固定された引きレバーと、円筒状本体のボア内
にあってバネ付勢された芯出し管と、芯出し管を貫いて
延び、先端にプランジャーヘッドを、後端に押しレバー
を有するプランジャーと、を含み、円筒状本体が、注射
液を封入した大型カートリッジをそのボアに差し込むた
めの窓を備え、該窓を通して円筒状本体のボア内に装填
されたカートリッジが口金と芯出し管との間に保持さ
れ、プランジャーヘッドでカートリッジのプランジャー
ゴムを押すようにした歯科用注射器において、大型カー
トリッジと小型カートリッジの長さの差に相当する長さ
を有し、かつ前記窓内においてプランジャーにその側方
から嵌まる逆U形溝及びプランジャーヘッドを受け入れ
る受け口を有するアダプターを備え、該アダプターは、
プランジャーに装着されたときプランジャーを弾性的に
掴むようになった弾性保持手段を備えていることを特徴
とする歯科用カートリッジ式注射器を提供する。
本体と、本体の先端に螺着された針取付用口金と、本体
の後部に固定された引きレバーと、円筒状本体のボア内
にあってバネ付勢された芯出し管と、芯出し管を貫いて
延び、先端にプランジャーヘッドを、後端に押しレバー
を有するプランジャーと、を含み、円筒状本体が、注射
液を封入した大型カートリッジをそのボアに差し込むた
めの窓を備え、該窓を通して円筒状本体のボア内に装填
されたカートリッジが口金と芯出し管との間に保持さ
れ、プランジャーヘッドでカートリッジのプランジャー
ゴムを押すようにした歯科用注射器において、大型カー
トリッジと小型カートリッジの長さの差に相当する長さ
を有し、かつ前記窓内においてプランジャーにその側方
から嵌まる逆U形溝及びプランジャーヘッドを受け入れ
る受け口を有するアダプターを備え、該アダプターは、
プランジャーに装着されたときプランジャーを弾性的に
掴むようになった弾性保持手段を備えていることを特徴
とする歯科用カートリッジ式注射器を提供する。
【0006】本発明の好ましい実施形態では、アダプタ
ーは金属又は硬質プラスチック製であり、弾性保持手段
はアダプターの外周部分を環状に削って構成された薄肉
部分に、逆U形溝の一方の縁から延び、他方の縁の手前
で終わる一対のスリットによって構成され、先端部が前
記逆U形溝の内側に出張るように曲げられた弾性保持片
からなる。他の好ましい実施形態では、アダプターは金
属又は硬質プラスチック製であり、弾性保持手段はアダ
プターの外周部分に形成された環状の溝に嵌められ、両
端部が逆U形溝の内側に出張るように曲げられた弾性リ
ングからなる。弾性リングはスプリングワイヤからなる
のが望ましい。
ーは金属又は硬質プラスチック製であり、弾性保持手段
はアダプターの外周部分を環状に削って構成された薄肉
部分に、逆U形溝の一方の縁から延び、他方の縁の手前
で終わる一対のスリットによって構成され、先端部が前
記逆U形溝の内側に出張るように曲げられた弾性保持片
からなる。他の好ましい実施形態では、アダプターは金
属又は硬質プラスチック製であり、弾性保持手段はアダ
プターの外周部分に形成された環状の溝に嵌められ、両
端部が逆U形溝の内側に出張るように曲げられた弾性リ
ングからなる。弾性リングはスプリングワイヤからなる
のが望ましい。
【0007】
【作用】小型カートリッジを装填するに先立って、注射
器のプランジャーを十分に前進させて窓の中に位置さ
せ、受け口側を先にしてアダプターを 逆U形溝を介し
てプランジャーに嵌め込む。その際、弾性保持手段はプ
ランジャーに遭遇してその直径分だけ押し広げられ、プ
ランジャーの直径を通り越すと弾性的に復帰し、かくし
て弾性保持手段はプランジャーを弾性的に掴み、アダプ
ターの脱落を防止する。その状態で注射器を斜め上に向
けると、アダプターがプランジャーに沿って滑り落ちて
芯出し管に当接して止まる。プランジャーを引き戻す
と、プランジャーヘッドがアダプターの受け口内に進入
してアダプターを、小型カートリッジの装填に備えて芯
出し管と一緒にバネ付勢に抗して退避させることができ
る。カートリッジの装填に続いて、プランジャーの引き
戻しを止めれば、アダプターはバネ付勢される芯出し管
により前方に押され、かくしてカートリッジは口金とア
ダプターとの間にしっかりと保持される。
器のプランジャーを十分に前進させて窓の中に位置さ
せ、受け口側を先にしてアダプターを 逆U形溝を介し
てプランジャーに嵌め込む。その際、弾性保持手段はプ
ランジャーに遭遇してその直径分だけ押し広げられ、プ
ランジャーの直径を通り越すと弾性的に復帰し、かくし
て弾性保持手段はプランジャーを弾性的に掴み、アダプ
ターの脱落を防止する。その状態で注射器を斜め上に向
けると、アダプターがプランジャーに沿って滑り落ちて
芯出し管に当接して止まる。プランジャーを引き戻す
と、プランジャーヘッドがアダプターの受け口内に進入
してアダプターを、小型カートリッジの装填に備えて芯
出し管と一緒にバネ付勢に抗して退避させることができ
る。カートリッジの装填に続いて、プランジャーの引き
戻しを止めれば、アダプターはバネ付勢される芯出し管
により前方に押され、かくしてカートリッジは口金とア
ダプターとの間にしっかりと保持される。
【0008】
【考案の実施形態】図1及び2を参照すると、歯科用カ
ートリッジ式注射器の全体が斜視図で示されており、注
射器は、円筒状本体1と、本体の先端に螺着された針取
付用口金2と、本体の後部に固定された引きレバー3
と、円筒状本体1のボア4内にあってバネ付勢された芯
出し管5と、芯出し管5を貫いて延び、先端にプランジ
ャーヘッド6を、後端に押しレバー7を有するプランジ
ャー8と、を含む。引きレバー3の円筒状本体1に対す
る固定は、図3に詳細に示されているように、引きレバ
ー3を円筒状本体1に嵌めて、押さえナット9を円筒状
本体1の後部内周面にネジ込むことによって達成され
る。押さえナット9は芯出し管5の後端を摺動自在に受
け入れてこれを中心に支持するのにも役立つ。芯出し管
5のバネ付勢は、芯出し管5のカップ10の後部肩11
とナット9の内端面との間に配置されたコイルバネ12
によって行われ、バネ付勢による芯出し管5の前方移動
は、芯出し管5のカップ11がボア4の肩13に当接す
ることによって制限される。カップ11はプランジャー
ヘッド6を受け入れる受け口14を有し、プランジャー
8を本体1に対して後方に引くと、そのヘッド6が受け
口14の環状肩15に当接して芯出し管5をコイルバネ
12の作用に抗して引っ込めることができる。円筒状本
体1は、注射液を封入したカートリッジ16をそのボア
4に差し込むための窓17を備えている。本体のボア4
の内径はカートリッジ17の外径よりも僅かに大きくな
っている。この注射器は大型カートリッジ用の寸法形状
になっている。
ートリッジ式注射器の全体が斜視図で示されており、注
射器は、円筒状本体1と、本体の先端に螺着された針取
付用口金2と、本体の後部に固定された引きレバー3
と、円筒状本体1のボア4内にあってバネ付勢された芯
出し管5と、芯出し管5を貫いて延び、先端にプランジ
ャーヘッド6を、後端に押しレバー7を有するプランジ
ャー8と、を含む。引きレバー3の円筒状本体1に対す
る固定は、図3に詳細に示されているように、引きレバ
ー3を円筒状本体1に嵌めて、押さえナット9を円筒状
本体1の後部内周面にネジ込むことによって達成され
る。押さえナット9は芯出し管5の後端を摺動自在に受
け入れてこれを中心に支持するのにも役立つ。芯出し管
5のバネ付勢は、芯出し管5のカップ10の後部肩11
とナット9の内端面との間に配置されたコイルバネ12
によって行われ、バネ付勢による芯出し管5の前方移動
は、芯出し管5のカップ11がボア4の肩13に当接す
ることによって制限される。カップ11はプランジャー
ヘッド6を受け入れる受け口14を有し、プランジャー
8を本体1に対して後方に引くと、そのヘッド6が受け
口14の環状肩15に当接して芯出し管5をコイルバネ
12の作用に抗して引っ込めることができる。円筒状本
体1は、注射液を封入したカートリッジ16をそのボア
4に差し込むための窓17を備えている。本体のボア4
の内径はカートリッジ17の外径よりも僅かに大きくな
っている。この注射器は大型カートリッジ用の寸法形状
になっている。
【0009】図4は大型カートリッジと小型カートリッ
ジを寸法形状の比較のために並べて示す。この図から分
かるように、両カートリッジは直径は同じで、長さだけ
が相違する構成になっている。カートリッジ16は周知
のように、ガラス管の先端を密封するゴム栓18を保持
する円孔付きアルミキャップ19を備え、且つガラス管
の後端に嵌入され、カートリッジ内に封入される注射液
を押し出すためのプランジャーゴム20を含んでいる。
大型カートリッジが注射器に装填されたとき、カートリ
ッジは口金2と芯出し管5との間に確実に保持されるよ
うになっている。両頭注射針を口金に装着してゴム栓側
の針をゴム栓に刺してカートリッジの注射液と連絡さ
せ、この段階で、引きレバー3に指を掛け、押しレバー
7を手のひらで押すと、プランジャー8が移動してプラ
ンジャーゴム20を押し進め、注射針から注射液を放出
させる。注射後、針を取り去り、プランジャーを引いて
芯出し管を引き戻せば、カートリッジを注射器から簡単
に取り出すことが出来る。
ジを寸法形状の比較のために並べて示す。この図から分
かるように、両カートリッジは直径は同じで、長さだけ
が相違する構成になっている。カートリッジ16は周知
のように、ガラス管の先端を密封するゴム栓18を保持
する円孔付きアルミキャップ19を備え、且つガラス管
の後端に嵌入され、カートリッジ内に封入される注射液
を押し出すためのプランジャーゴム20を含んでいる。
大型カートリッジが注射器に装填されたとき、カートリ
ッジは口金2と芯出し管5との間に確実に保持されるよ
うになっている。両頭注射針を口金に装着してゴム栓側
の針をゴム栓に刺してカートリッジの注射液と連絡さ
せ、この段階で、引きレバー3に指を掛け、押しレバー
7を手のひらで押すと、プランジャー8が移動してプラ
ンジャーゴム20を押し進め、注射針から注射液を放出
させる。注射後、針を取り去り、プランジャーを引いて
芯出し管を引き戻せば、カートリッジを注射器から簡単
に取り出すことが出来る。
【0010】本発明によれば、小型カートリッジを大型
注射器に安定的に装填できるようにするアダプター21
が用意される。アダプターは大型カートリッジと小型の
カートリッジの長さの差に相当する長さを有する。アダ
プターは1つの実施形態では、金属製であって、図5及
び6に示すように、プランジャー8にその側方から嵌ま
る逆U形溝22及びプランジャーヘッド6を受け入れる
受け口23を備えている。アダプター21は、プランジ
ャーに装着されたときプランジャーを弾性的に掴むよう
になった弾性保持手段24を備え、弾性保持手段はアダ
プターの外周部分を環状に削って構成された薄肉部分2
5に、逆U形溝22の一方の縁から延び、他方の縁の手
前で終わる一対のスリット26によって構成され、先端
部27が前記逆U形溝の内側に出張るように曲げられた
弾性保持片28からなる。
注射器に安定的に装填できるようにするアダプター21
が用意される。アダプターは大型カートリッジと小型の
カートリッジの長さの差に相当する長さを有する。アダ
プターは1つの実施形態では、金属製であって、図5及
び6に示すように、プランジャー8にその側方から嵌ま
る逆U形溝22及びプランジャーヘッド6を受け入れる
受け口23を備えている。アダプター21は、プランジ
ャーに装着されたときプランジャーを弾性的に掴むよう
になった弾性保持手段24を備え、弾性保持手段はアダ
プターの外周部分を環状に削って構成された薄肉部分2
5に、逆U形溝22の一方の縁から延び、他方の縁の手
前で終わる一対のスリット26によって構成され、先端
部27が前記逆U形溝の内側に出張るように曲げられた
弾性保持片28からなる。
【0011】他の好ましい実施形態では、アダプター2
1は金属又は硬質プラスチック製であり、図7及び8に
示すように、このアダプターの寸法形状は図4及び5の
アダプターと実質的に同じであるが、弾性保持手段24
がアダプター21と別体である点で相違する。アダプタ
ーにはその外周部分に環状の溝29が形成され、弾性保
持手段24は、この環状の溝29に嵌められ、両端部3
0、30が逆U形溝22の内側に出張るように曲げられ
た弾性リング31からなる。弾性リングはスプリングワ
イヤからなるのが望ましい。上記作用の項で述べたよう
に、小型カートリッジの装填に先立って、先ず、注射器
のプランジャー8を十分に前進させて窓17の中に位置
させ、受け口23の側を先にしてアダプター21を逆U
形溝22を介してプランジャー8に嵌め込む。その際、
弾性保持片28の先端部27又は弾性リング31の両端
部30、30はプランジャーに遭遇してその直径分だけ
押し広げられ、プランジャーの直径を通り越すと弾性的
に復帰し、かくして弾性保持手段24はプランジャーを
弾性的に掴み、アダプターの脱落を防止する。その状態
で注射器を斜め上に向けると、アダプター21がプラン
ジャー8に沿って滑り落ちて芯出し管5に当接して止ま
る。プランジャー8を引き戻すと、プランジャーヘッド
6がアダプターの受け口23内に進入する。カートリッ
ジを注射器に装填するには、注射器を斜め上に向けて、
カートリッジをそのプランジャーゴム20の方から窓1
7を通して本体1のボア4に差し込む。この状態では、
カートリッジの先端のアルミキャップ19の方は窓17
の縁に引っかかって本体に対して斜めに待機する。プラ
ンジャー8を引くと、アダプター21は芯出し管5と一
緒にバネ付勢に抗して退避され、それにつられて、カー
トリッジ16は自重でボア4の中へ移動し、ついには窓
17を通り抜けてボア4の中へ落ち込む。プランジャー
8から手を放すと、芯出し管5がコイルバネ12の作用
で前進してガラス管がアダプター21と当接したカート
リッジ16を口金2に向かって前方に押し、それによっ
てカートリッジ19を口金2とアダプター21との間で
確実に保持する。
1は金属又は硬質プラスチック製であり、図7及び8に
示すように、このアダプターの寸法形状は図4及び5の
アダプターと実質的に同じであるが、弾性保持手段24
がアダプター21と別体である点で相違する。アダプタ
ーにはその外周部分に環状の溝29が形成され、弾性保
持手段24は、この環状の溝29に嵌められ、両端部3
0、30が逆U形溝22の内側に出張るように曲げられ
た弾性リング31からなる。弾性リングはスプリングワ
イヤからなるのが望ましい。上記作用の項で述べたよう
に、小型カートリッジの装填に先立って、先ず、注射器
のプランジャー8を十分に前進させて窓17の中に位置
させ、受け口23の側を先にしてアダプター21を逆U
形溝22を介してプランジャー8に嵌め込む。その際、
弾性保持片28の先端部27又は弾性リング31の両端
部30、30はプランジャーに遭遇してその直径分だけ
押し広げられ、プランジャーの直径を通り越すと弾性的
に復帰し、かくして弾性保持手段24はプランジャーを
弾性的に掴み、アダプターの脱落を防止する。その状態
で注射器を斜め上に向けると、アダプター21がプラン
ジャー8に沿って滑り落ちて芯出し管5に当接して止ま
る。プランジャー8を引き戻すと、プランジャーヘッド
6がアダプターの受け口23内に進入する。カートリッ
ジを注射器に装填するには、注射器を斜め上に向けて、
カートリッジをそのプランジャーゴム20の方から窓1
7を通して本体1のボア4に差し込む。この状態では、
カートリッジの先端のアルミキャップ19の方は窓17
の縁に引っかかって本体に対して斜めに待機する。プラ
ンジャー8を引くと、アダプター21は芯出し管5と一
緒にバネ付勢に抗して退避され、それにつられて、カー
トリッジ16は自重でボア4の中へ移動し、ついには窓
17を通り抜けてボア4の中へ落ち込む。プランジャー
8から手を放すと、芯出し管5がコイルバネ12の作用
で前進してガラス管がアダプター21と当接したカート
リッジ16を口金2に向かって前方に押し、それによっ
てカートリッジ19を口金2とアダプター21との間で
確実に保持する。
【0012】大型カートリッジの場合と同様に、カート
リッジ16が注射器に装填されて口金2とバネ付勢され
た芯出し管5で押されたアダプター21とで保持された
状態で、口金2に両頭式注射針を装填してゴム栓側の針
でカートリッジのゴム栓18を突き刺して注射液と連通
させ、次いで、指を引きレバー3に掛け、押しレバー7
を手のひらで強く押すと、プランジャー8がプランジャ
ーゴム20を押して注射液を針から放出させる。注射
後、カートリッジを取り出すには、先の装填操作と逆の
操作を注射器に対して行えばよい。針を取り去り、カー
トリッジの取り出し後、アダプターをプランジャー8か
ら取り外すには、プランジャーを十分前進させてそのヘ
ッドをアダプターの受け口から抜け出させアダプターの
先端に指先を掛けて手前に引き起こす。しかるときには
弾性保持手段がプランジャーから外れ、そのことによっ
てアダプターを容易に取り出すことができる。
リッジ16が注射器に装填されて口金2とバネ付勢され
た芯出し管5で押されたアダプター21とで保持された
状態で、口金2に両頭式注射針を装填してゴム栓側の針
でカートリッジのゴム栓18を突き刺して注射液と連通
させ、次いで、指を引きレバー3に掛け、押しレバー7
を手のひらで強く押すと、プランジャー8がプランジャ
ーゴム20を押して注射液を針から放出させる。注射
後、カートリッジを取り出すには、先の装填操作と逆の
操作を注射器に対して行えばよい。針を取り去り、カー
トリッジの取り出し後、アダプターをプランジャー8か
ら取り外すには、プランジャーを十分前進させてそのヘ
ッドをアダプターの受け口から抜け出させアダプターの
先端に指先を掛けて手前に引き起こす。しかるときには
弾性保持手段がプランジャーから外れ、そのことによっ
てアダプターを容易に取り出すことができる。
【図1】歯科用カートリッジ式注射器の斜視図である。
【図2】本発明によるアダプターを装着した歯科用カー
トリッジ式注射器の斜視図である。
トリッジ式注射器の斜視図である。
【図3】図2の注射器のAーA線における部分断面図で
ある。
ある。
【図4】2種類のカートリッジを並べて示す側面図であ
る。
る。
【図5】本発明によるアダプターの平面図である。
【図6】図5のアダプターのB−B線における断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明によるアダプターの他の実施形態を示す
図5と同様な図である。
図5と同様な図である。
【図8】図7のアダプターのB−B線における断面図で
ある。
ある。
1 円筒状本体 2 口金 3 引きレバー 4 ボア 5 芯出し管 6 プランジャーヘッド 7 押しレバー 8 プランジャー 16 カートリッジ 17 窓 20 プランジャーゴム 21 アダプター 22 逆U形溝 23 受け口 24 弾性保持手段 25 薄肉部分 26 スリット 27 先端部 28 弾性保持片 29 環状の溝 30 両端部 31 弾性リング
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒状本体と、本体の先端に螺着された
針取付用口金と、本体の後部に固定された引きレバー
と、円筒状本体のボア内にあってバネ付勢された芯出し
管と、芯出し管を貫いて延び、先端にプランジャーヘッ
ドを、後端に押しレバーを有するプランジャーと、を含
み、円筒状本体が、注射液を封入した1.8ミリリット
ルのカートリッジをそのボアに差し込むための窓を備
え、該窓を通して円筒状本体のボア内に装填されたカー
トリッジが口金と芯出し管との間に保持され、プランジ
ャーヘッドでカートリッジのプランジャーゴムを押すよ
うにした歯科用注射器において、1.8ミリリットルの
カートリッジと1.0ミリリットルのカートリッジの長
さの差に相当する長さを有し、かつ前記窓内においてプ
ランジャーにその側方から嵌まる逆U形溝及びプランジ
ャーヘッドを受け入れる受け口を有するアダプターを備
え、該アダプターは、プランジャーに装着されたときプ
ランジャーを弾性的に掴むようになった弾性保持手段を
備えていることを特徴とする歯科用カートリッジ式注射
器。 - 【請求項2】 アダプターは金属又は硬質プラスチック
製であり、弾性保持手段はアダプターの外周部分を環状
に削って構成された薄肉部分に、逆U形溝の一方の縁か
ら延び、他方の縁の手前で終わる一対のスリットによっ
て構成され、先端部が前記逆U形溝の内側に出張るよう
に曲げられた弾性保持片からなる、請求項1に記載の歯
科用カートリッジ式注射器。 - 【請求項3】 アダプターは金属又は硬質プラスチック
製であり、弾性保持手段はアダプターの外周部分に形成
された環状の溝に嵌められ、両端部が逆U形溝の内側に
出張るように曲げられた弾性リングからなる、請求項1
に記載の歯科用カートリッジ式注射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10273853A JP2000102607A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 歯科用カートリッジ式注射器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10273853A JP2000102607A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 歯科用カートリッジ式注射器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102607A true JP2000102607A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17533475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10273853A Pending JP2000102607A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 歯科用カートリッジ式注射器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000102607A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1998
- 1998-09-28 JP JP10273853A patent/JP2000102607A/ja active Pending
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