JPH09108349A - 外部から取付け可能で内部に引込んで自己傾斜する針を備えた注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なったサイズの種々の針を注射器の外部か
ら交換可能に容易に取付けることができる安全注射器を
提供する． 【解決手段】 注射器１のスリーブ部１２にはめ込まれ
るシャンク部２２に取外し可能に連結される中空針部２
１、およびシャンク部２２の後部に形成される針頭部２
３を有する中空針集合体２と、注射器１内で摺動可能に
設けられるプランジャー３１であって針２が外方へ再び
突出するのを防ぐため針部２１を斜めに傾かせるように
注射器１の中に引込ませるために針集合体２とプランジ
ャー３１との連結のために当該針集合体２の針頭部２３
を係合させるためのプランジャー３１内にへこんだ傾斜
ソケット３２を備えたプランジャー３１とを有する安全
注射器であり、これにより、異なったサイズの種々の針
の各中空針部２１を、注射器１に針２を都合良く取付け
るために、注射器１の外部からシャンク部２２に交換可
能に取付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、使用後に針を注射
器の中に引込ませることができるいわゆる安全注射器の
改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の安全注射器は、針の後部に形成さ
れる針頭部を有する中空針、および注射器の中に設けら
れた摺動可能なプランジャーを含み、当該プランジャー
は、周囲に対する傷害や伝染性の汚染を防止するため、
引込んだ針が外方に突出するのを防ぐためにプランジャ
ーと針とを注射器の中に引込めたときに注射器の内部で
針を斜めに傾かせるように、針頭部と係合可能なプラン
ジャーの前部にへこんだ傾斜ソケットを有している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の安全注射器は、次のような欠点を有している。

【０００４】１．注射器に針装置を取付けるとき、針装
置は注射器内を通過させて挿入しなければならず、した
がって、きわめて不都合である。

【０００５】２．注射器の外部から異なったサイズの針
と交換することができない。

【０００６】３．パッキンプラグは、このパッキンプラ
グ内に針装置を保持するために、注射器シリンダの内部
の前部にはめ込まれ、結果として、組み立ての困難性お
よび製造コストを増大させる虞れがある。

【０００７】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、異なった
サイズの種々の針を注射器の外部から交換可能に容易に
取付けることができる安全注射器を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、内部に液薬を満たすための注射器シリン
ダ、注射器シリンダの中央部に長手方向に定義される注
射器軸、シリンダから前方に縮小するようにテーパを付
けられたシリンダの前部に形成されるスリーブ部、およ
びシリンダとスリーブ部との間のシリンダの前部に形成
された肩部を備えた注射器手段と、前記注射器手段のス
リーブ部内に固定可能なシャンク部、当該シャンク部に
取外し可能に連結される中空針部、中空首部を介してシ
ャンク部に連結される針頭部、当該針頭部に形成される
中央噴出孔、および首部とシャンク部の後部とに形成さ
れる抜きスロットを備え、前記シャンク部への中空針部
の連結時に、前記中央噴出孔および前記抜きスロット
は、前記中空針部に形成される針孔に連通するシャンク
部を通過して長手方向に形成される中央貫通孔と連通
し、通常に注射使用するために前記注射器軸の周辺近傍
に前記注射器手段に長手方向に設けられてなる中空針集
合体と、注射器シリンダ内を往復動するプランジャー、
注射器軸から所定の鋭角だけ偏向して中央で定義された
長手方向の軸を有しプランジャーのプランジャー前面か
ら後方にへこんだ傾斜ソケット、傾斜ソケットと連通す
るようにプランジャー前面から後方に収束すると共に、
針集合体を注射器シリンダの中に引込ませるときに中空
針部が斜めに傾斜するように針頭部を摺動可能に後方に
案内し通過させて傾斜ソケットの中に係合させるため
に、針頭部を直線的に投影した位置に設けられる案内
口、およびプランジャーに連結されるプランジャーロッ
ドを備えたプランジャー手段とを有する注射器におい
て、前記スリーブ部は、スリーブ部の前端部に形成され
る鞘開口部と、鞘開口部の内壁に環状にへこませたリン
グ溝と、注射器手段の肩部から前方に所定の浅さだけへ
こんだ円筒状凹部から前方にさらにへこんだ円筒状ソケ
ットから前方にテーパ付けられると共に鞘開口部に連通
する切頭円錐形状のソケットとを有し、鞘開口部に向け
て注射器手段内の肩部から前方に徐々にテーパ付けられ
るようにスリーブ部内にテーパ付けられた貫通孔が形成
されるように、前記円筒状ソケットは、切頭円錐形状の
ソケットの後端部の内径よりも大きい内径を有すると共
に、前記鞘開口部は、切頭円錐形状のソケットの前端部
の内径と等しい内径を有し、２つのくさび形をした伸延
部が前記所定の浅さの円筒状凹部上で非対称を呈して形
成され、前記くさび形をした伸延部は後方にテーパ付け
られた頂部を有し、前記中空針部は、内部に凹所をもち
前方に中空針部を通過して長手方向に形成された針孔と
連通するステムソケットとステムソケット内に螺旋状に
へこんだ雌溝とを備え中空針部の後部に形成される連結
部を有し、前記シャンク部は、スリーブ部内の切頭円錐
形状のソケットと係合する中空切頭円錐部と、前記スリ
ーブ部内にシャンク部の前部を保持するために切頭円錐
部の前部に取り付けられると共にスリーブ部のリング溝
に係合するパッキンリングと、切頭円錐部から前方に突
出すると共に、シャンク部に注射器シリンダの外部から
中空針部を取外し可能に連結させて注射器手段に設ける
ため中空針部の連結部内の凹所をもつ雌溝と係合すべく
周囲に形成される少なくとも一つの雄突起部を有する中
空ステム部と、スリーブ部内の円筒状ソケットと係合す
るシャンク部の後端部に形成される拡大円筒部と、前記
円筒状凹部上の一方のくさび形をした伸延部と係合すべ
く拡大円筒部上に直径方向に形成される一対のバーとを
有することを特徴とする注射器である。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
を参照してさらに説明する。図１は本発明の実施の形態
である注射器の全体構成を示す断面図、図２は本注射器
の前部を示す部分断面図、図３は本注射器の前部を示す
斜視図、図４は本注射器の中空針集合体を示す斜視図、
図５は本注射器の注射のための実際上の適用状態を示す
断面図、図６は本注射器の注射終了時の断面図、図７は
本注射器の注射器シリンダの中に引込まれたときの自己
傾斜した針を説明する図、図８は本注射器により外部に
再び突出するのを防ぐように注射器内で曲がった針を説
明する図である。

【００１０】図１〜図６に示したように、本発明の実施
の形態である注射器は、注射器手段１と、注射器手段１
に取付けられる中空針集合体２と、注射器手段１内に摺
動可能に設けられるプランジャー手段３とを有してい
る。

【００１１】注射器手段１には、注射器シリンダ１１で
あって、液薬を満たすために注射器シリンダ１１内に形
成される中空内径部１０、および注射器シリンダ１１の
中央部に長手方向に定義される注射器軸１００を有する
注射器シリンダ１１と、シリンダ１１から前方に縮小す
るようにテーパを付けられたシリンダ１１の前部に形成
されるスリーブ部１２と、シリンダ１１およびスリーブ
部１２間のシリンダ１１の前部に形成された肩部１３ａ
と、シリンダ１１の後端部に形成される注射器ハンドル
１４とが含まれる。

【００１２】スリーブ部１２には、スリーブ部１２の前
端部に形成される鞘開口部１２１と、鞘開口部１２１の
内壁に環状にへこませたリング溝１２２と、注射器手段
１の肩部１３ａから前方にへこんだ浅い円筒状凹部１２
５からさらに前方にへこんだ円筒状ソケット１２４から
前方にテーパ付けられ、鞘開口部１２１に連通する切頭
円錐形状のソケット１２３とが含まれ、前記円筒状ソケ
ット１２４は、切頭円錐形状のソケット１２３の後端部
の内径よりも大きい内径を有し、前記鞘開口部１２１
は、切頭円錐形状のソケット１２３の前端部の内径と等
しい内径を有し、こうして、注射器手段１内の肩部１３
ａから、浅い円筒状凹部１２５、円筒状ソケット１２
４、切頭円錐形状のソケット１２３、リング溝１２２、
および鞘開口部１２１と前方に徐々にテーパ付けられる
ようにスリーブ部１２内にテーパ付けられた貫通孔１２
ａ（図５参照）が形成され、非対称を呈し浅い円筒状凹
部１２５に垂直に立設された２つのくさび形をした伸延
部１２６を含み、当該伸延部１２６は、浅い円筒状凹部
１２５から後方にテーパ付けられた頂部１２６ａを有す
る。

【００１３】中空針集合体２には、中空針部２１、シャ
ンク部２２、および針頭部２３が含まれ、前記中空針部
２１は、その前端に形成された頂端２１１、内部に凹所
をもち前方に中空針部２１を通過して長手方向に形成さ
れた針孔２１０と連通するステムソケット２１３、およ
びステムソケット２１３内に螺旋状にへこんだ雌溝２１
４を備え中空針部２１の後部に形成される連結部２１２
を有し、前記シャンク部２２は、スリーブ部１２内の切
頭円錐形状のソケット１２３と係合する中空切頭円錐部
２２ａ、切頭円錐部２２ａの前部に環状にへこんだリン
グ溝２２１ａの内部にはめ込まれると共にスリーブ部１
２のリング溝１２２に係合するパッキンリング２２１、
切頭円錐部２２ａから前方に突出すると共に、シャンク
部２２に注射器シリンダ１１の外部から中空針部２１を
取外し可能に連結させて注射器手段１に設けるため中空
針部２１の連結部２１２内の凹所をもつ雌溝２１４と係
合すべく周囲に形成される少なくとも一つの雄突起部２
２３を有する中空ステム部２２２、およびスリーブ部１
２内の円筒状ソケット１２４と係合するシャンク部２２
の後端部に形成される拡大円筒部２２４を有し、一対の
バー２２５が、シャンク部２２上に中空針部２１を回転
させて連結するときのシャンク部２２のゆるみ回転を防
止するために、前記円筒状凹部１２５上の２つのくさび
形をした伸延部１２６のいずれかと接線方向に係合すべ
く、拡大円筒部２２４上に直径方向に形成される。前記
針頭部２３は、中空首部２４ａを介してシャンク部２２
に連結され、針頭部２３の後方のアーチ状の表面、首部
２４ａに形成される抜きスロット２４、およびシャンク
部２２への中空針部２１の連結時に針孔２１０に連通さ
れるシャンク部２２を通過して長手方向に形成される中
央貫通孔２２０と連通するために拡大円筒部２２４の後
部において連通する内部に形成される中央噴出孔２３
１、および中空針集合体２の中央部に定義され通常に注
射使用するために針集合体２の注射器手段１への取付時
に通常は注射器軸１００と一直線に並ぶ針軸２００を有
し円盤のような形状を呈する。液薬４は、中央噴出孔２
３１、抜きスロット２４、中央貫通孔２２０および針孔
２１０を通って流れ、患者の体内に注射される。

【００１４】プランジャー手段３には、注射器シリンダ
１１内を往復動するプランジャー３１と、注射器軸１０
０から鋭角Ａだけ偏向して中央で定義された長手方向の
軸３２１を有する略アーチ状にプランジャー３１のプラ
ンジャー前面３１０から後方にへこんだ傾斜ソケット３
２と、傾斜ソケット３２と連通するようにプランジャー
前面３１０から後方に収束すると共に、針集合体２を中
空内径部１０の中に引込ませるときに中空針部２１が斜
めに傾斜するように、針頭部２３を摺動可能に後方に案
内し通過させて傾斜ソケット３２の中に係合させるため
に、針頭部２３を直線的に投影した位置に設けられる案
内口３３と、前端に形成される結合部材３６をプランジ
ャー３１の後部にへこまされた凹部３４に結合させるこ
とによりプランジャー３１に連結されるプランジャーロ
ッド３５と、しっかりつかまえて使用するためのロッド
３５の後端に形成されるロッドハンドル３７と、注射器
手段１に針集合体２が取り付けられるときに通常は針軸
２００および注射器軸１００と一直線に並ぶようにプラ
ンジャー３１およびロッド３５の中央部に長手方向に定
義されるプランジャー軸３００とが含まれる。

【００１５】本実施の形態である注射器で注射する用途
に使用する場合にあっては、プランジャー３１は前方に
押圧され、図５に示すように、中空針部２１を通って患
者の体内に液薬４が運ばれる。薬４が排出された後に、
針頭部２３は、図６に示すようにロッド３５により図中
矢印Ｄ方向に推進されるプランジャー３１内の傾斜ソケ
ット３２に係合される。

【００１６】図７に示すように、図中矢印Ｒ方向にプラ
ンジャー３１および連結された針集合体２を引くと、針
集合体２は自動的に傾き、図８に示すように、針集合体
２が前方に再び突出しようとする際には、ユーザ、清掃
員、あるいは医療職員に刺し傷を負わせるのを防止すべ
く、外部に突出することなく頂端２１１は曲げられ、肩
部１３ａに妨害される。

【００１７】本実施の形態によれば、従来の安全注射器
より優れており、次のような利点がある。 １．中空針部２１は、図１中矢印Ｔ方向に連結部２１２
を回転させることによりシャンク部２２に取外し可能に
連結され、これにより連結部２１２内の雌溝２１４とシ
ャンク部２２のステム部２２２上の突起部２２３とが係
合し、注射器手段１の外部で注射器手段１に針部２１を
都合良く設置できる。シャンク部２２は、くさび形をし
た伸延部１２６のいずれかと係合可能なバー２２５を有
し、これにより、図１および図２に示すように、中空針
部２１をシャンク部２２に図１中矢印Ｔ方向に回転させ
て連結するときに注射器手段１の内部での回転ゆるみを
防止して、シャンク部２２を注射器手段１に固定するこ
とができる。

【００１８】２．異なったサイズの種々の針を、付加的
に選択して注射器手段１に交換可能に取付けることがで
きる。

【００１９】３．構造が簡易であり、したがって製造コ
ストの低減が図られる。

【００２０】４．注射器シリンダ１１内の針２１がより
大きい傾斜角で傾斜されると、針２１の頂端２１１が複
数の位置、すなわち肩部１３ａ、円筒状ソケット１２
４、および環状溝１２２で阻止されるので、針の外部へ
のさらに思いがけない再突出が防止され、これにより引
込んだ針の安全な処理を確実に保証することができる。

【００２１】５．針集合体２の切頭円錐形状のシャンク
部２２は、スリーブ部１２内の貫通孔１２ａとの安定し
た係合を強化させ、患者の体内に液薬を押し入れるため
にプランジャー３１により推進されるとき、注射する間
中、スムーズな注射作業の助けとなる。

【００２２】なお、本発明は、この発明の趣旨や技術的
範囲から逸脱することなく、種々変更することができ
る。図１に示すように、注射器軸１００と一直線に並ぶ
ように注射器手段１に長手方向に設けられるような針集
合体２は、皮下注射に適用される。針集合体２は、ま
た、上記実施の形態に限定されることなく、静脈注射用
として、注射器軸１００と平行となるように注射器手段
１に偏心して設けるように変更してもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、注射
器のスリーブ部にはめ込まれるシャンク部に取外し可能
に連結される中空針部、およびシャンク部の後部の針頭
部を有する中空針集合体と、注射器内で摺動可能に設け
られるプランジャーであって針が外方へ再び突出するの
を防ぐため針部を斜めに傾かせるように注射器の中に引
込ませるために針集合体とプランジャーとの連結のため
に当該針集合体の針頭部を係合させるためのプランジャ
ー内にへこんだ傾斜ソケットを備えたプランジャーを有
する安全注射器が提供され、これにより、異なったサイ
ズの種々の針を、従来の安全注射器の欠点を解消すべ
く、注射器に針を都合良く取付けるために、注射器の外
部からシャンク部に交換可能に容易かつ確実に取付ける
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態である注射器の全体構成
を示す断面図である。

【図２】 本注射器の前部を示す部分断面図である。

【図３】 本注射器の前部を示す斜視図である。

【図４】 本注射器の中空針集合体を示す斜視図であ
る。

【図５】 本注射器の注射のための実際上の適用状態を
示す断面図である。

【図６】 本注射器の注射終了時の断面図である。

【図７】 本注射器の注射器シリンダの中に引込まれた
ときの自己傾斜した針を説明する図である。

【図８】 本注射器により外部に再び突出するのを防ぐ
ように注射器内で曲がった針を説明する図である。

【符号の説明】

１…注射器手段、 １１…注射器シリンダ、１２
…スリーブ部、 １２ａ…貫通孔、１３ａ…肩部、
２…中空針集合体、 ２１…中空針部、２２…シャ
ンク部、 ２２ａ…中空切頭円錐部、２３…針頭
部、 ２４…抜きスロット、２４ａ…中空首
部、３…プランジャー手段、 ３１…プランジャー、３
２…傾斜ソケット、 ３３…案内口、３５…プランジ
ャーロッド、４…液薬、１００…注射器軸、 １２
１…鞘開口部、１２２…リング溝、１２３…切頭円錐形
状のソケット、１２４…円筒状ソケット、１２５…円筒
状凹部、１２６…伸延部、 １２６ａ…頂部、２
１０…針孔、 ２１２…連結部、２１３…ステ
ムソケット、２１４…雌溝、２２０…中央貫通孔、
２２１…パッキンリング、２２２…中空ステム部、 ２
２３…雄突起部、２２４…拡大円筒部、 ２２５…バ
ー、２３１…中央噴出孔、３１０…プランジャー前面、
３２１…軸、 Ａ…鋭角。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に液薬（４）を満たすための注射器
   シリンダ（１１）、注射器シリンダ（１１）の中央部に
   長手方向に定義される注射器軸（１００）、シリンダ
   （１１）から前方に縮小するようにテーパを付けられた
   シリンダ（１１）の前部に形成されるスリーブ部（１
   ２）、およびシリンダ（１１）とスリーブ部（１２）と
   の間のシリンダ（１１）の前部に形成された肩部（１３
   ａ）を備えた注射器手段（１）と、 前記注射器手段（１）のスリーブ部（１２）内に固定可
   能なシャンク部（２２）、当該シャンク部（２２）に取
   外し可能に連結される中空針部（２１）、中空首部（２
   ４ａ）を介してシャンク部（２２）に連結される針頭部
   （２３）、当該針頭部（２３）に形成される中央噴出孔
   （２３１）、および首部（２４ａ）とシャンク部（２
   ２）の後部とに形成される抜きスロット（２４）を備
   え、前記シャンク部（２２）への中空針部（２１）の連
   結時に、前記中央噴出孔（２３１）および前記抜きスロ
   ット（２４）は、前記中空針部（２１）に形成される針
   孔（２１０）に連通するシャンク部（２２）を通過して
   長手方向に形成される中央貫通孔（２２０）と連通し、
   通常に注射使用するために前記注射器軸（１００）の周
   辺近傍に前記注射器手段（１）に長手方向に設けられて
   なる中空針集合体（２）と、 注射器シリンダ（１１）内を往復動するプランジャー
   （３１）、注射器軸（１００）から所定の鋭角（Ａ）だ
   け偏向して中央で定義された長手方向の軸（３２１）を
   有しプランジャー（３１）のプランジャー前面（３１
   ０）から後方にへこんだ傾斜ソケット（３２）、傾斜ソ
   ケット（３２）と連通するようにプランジャー前面（３
   １０）から後方に収束すると共に、針集合体（２）を注
   射器シリンダ（１１）の中に引込ませるときに中空針部
   （２１）が斜めに傾斜するように針頭部（２３）を摺動
   可能に後方に案内し通過させて傾斜ソケット（３２）の
   中に係合させるために、針頭部（２３）を直線的に投影
   した位置に設けられる案内口（３３）、およびプランジ
   ャー（３１）に連結されるプランジャーロッド（３５）
   を備えたプランジャー手段（３）とを有する注射器にお
   いて、 前記スリーブ部（１２）は、スリーブ部（１２）の前端
   部に形成される鞘開口部（１２１）と、鞘開口部（１２
   １）の内壁に環状にへこませたリング溝（１２２）と、
   注射器手段（１）の肩部（１３ａ）から前方に所定の浅
   さだけへこんだ円筒状凹部（１２５）から前方にさらに
   へこんだ円筒状ソケット（１２４）から前方にテーパ付
   けられると共に鞘開口部（１２１）に連通する切頭円錐
   形状のソケット（１２３）とを有し、鞘開口部（１２
   １）に向けて注射器手段（１）内の肩部（１３ａ）から
   前方に徐々にテーパ付けられるようにスリーブ部（１
   ２）内にテーパ付けられた貫通孔（１２ａ）が形成され
   るように、前記円筒状ソケット（１２４）は、切頭円錐
   形状のソケット（１２３）の後端部の内径よりも大きい
   内径を有すると共に、前記鞘開口部（１２１）は、切頭
   円錐形状のソケット（１２３）の前端部の内径と等しい
   内径を有し、２つのくさび形をした伸延部（１２６）が
   前記所定の浅さの円筒状凹部（１２５）上で非対称を呈
   して形成され、前記くさび形をした伸延部（１２６）は
   後方にテーパ付けられた頂部（１２６ａ）を有し、 前記中空針部（２１）は、内部に凹所をもち前方に中空
   針部（２１）を通過して長手方向に形成された針孔（２
   １０）と連通するステムソケット（２１３）とステムソ
   ケット（２１３）内に螺旋状にへこんだ雌溝（２１４）
   とを備え中空針部（２１）の後部に形成される連結部
   （２１２）を有し、 前記シャンク部（２２）は、スリーブ部（１２）内の切
   頭円錐形状のソケット（１２３）と係合する中空切頭円
   錐部（２２ａ）と、前記スリーブ部（１２）内にシャン
   ク部（２２）の前部を保持するために切頭円錐部（２２
   ａ）の前部に取り付けられると共にスリーブ部（１２）
   のリング溝（１２２）に係合するパッキンリング（２２
   １）と、切頭円錐部（２２ａ）から前方に突出すると共
   に、シャンク部（２２）に注射器シリンダ（１１）の外
   部から中空針部（２１）を取外し可能に連結させて注射
   器手段（１）に設けるため中空針部（２１）の連結部
   （２１２）内の凹所をもつ雌溝（２１４）と係合すべく
   周囲に形成される少なくとも一つの雄突起部（２２３）
   を有する中空ステム部（２２２）と、スリーブ部（１
   ２）内の円筒状ソケット（１２４）と係合するシャンク
   部（２２）の後端部に形成される拡大円筒部（２２４）
   と、前記円筒状凹部（１２５）上の一方のくさび形をし
   た伸延部（１２６）と係合すべく拡大円筒部（２２４）
   上に直径方向に形成される一対のバー（２２５）とを有
   することを特徴とする注射器。