JP2000100772A - 基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置 - Google Patents

基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置

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JP2000100772A
JP2000100772A JP10265267A JP26526798A JP2000100772A JP 2000100772 A JP2000100772 A JP 2000100772A JP 10265267 A JP10265267 A JP 10265267A JP 26526798 A JP26526798 A JP 26526798A JP 2000100772 A JP2000100772 A JP 2000100772A
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JP10265267A
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Tsugumasa Matsuda
承真 松田
Koji Hasegawa
公二 長谷川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥処理に用いる溶剤の使用量を削減すると
ともに、乾燥処理のタクトタイムを短縮化することがで
きる基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置を提
供する。 【解決手段】 仕切部材424aは密閉チャンバ421
の内部、つまり処理室内で2つの仕切片424a1を連
結されたものであり、略直方体状の乾燥処理空間SPを
形成している。この仕切部材424aの上端周縁部に
は、IPA・N2供給管424bが配置されており、乾
燥処理空間SPに向けてIPAペーバーを窒素ガスとと
もに直接吐出して乾燥処理空間SP内にIPAベーパー
を含む雰囲気を形成する。そして、ハンドリング機構4
25が基板Wを乾燥処理空間SPに移動させて乾燥処理
が実行される。このようにIPAベーパーを供給すべき
空間が規定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の基板処理が
施された半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液
晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光デ
ィスク用基板などの各種基板(以下、単に「基板」とい
う)を、溶剤を含む雰囲気内で乾燥させる基板乾燥装置
およびそれを備えた基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の基板乾燥装置としては、例えば
特開平10−163164号公報に記載されたものがあ
る。この基板乾燥装置は、処理室を形成する密閉チャン
バ内に配置された処理槽に貯留されている処理液内に基
板を浸漬することにより洗浄処理された基板を、同一処
理室内で乾燥させる装置であり、具体的には、次のよう
にして基板を乾燥させている。すなわち、この基板乾燥
装置では、処理室全体にIPA(イソプロピルアルコー
ル)の蒸気(以下「IPAベーパー」という)を含んだ
雰囲気を形成しておき、基板に対する洗浄処理が完了す
ると、基板を処理槽から上方に引き上げ、基板表面に対
してIPAを凝集させることにより水分を除去し、基板
に対する乾燥処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして基板乾燥処理を行う場合、処理室内に導入された
IPAベーパーのうち実際の乾燥処理に寄与するのは、
処理槽の上方空間、つまり処理槽から引き上げられる基
板の移動経路空間に存在するものに限られ、それ以外の
空間に存在するIPAベーパーは実質上乾燥処理に寄与
しない。それにもかかわらず、従来の基板乾燥装置で
は、処理室全体にIPAベーパーを供給しなければなら
ず、乾燥処理に多量のIPAベーパーが必要となり、こ
のことが基板乾燥処理のランニングコスト増大の主要因
のひとつとなっていた。
【0004】また、乾燥処理を行うためにIPAベーパ
ーを所定濃度まで処理室全体に充満させるためには、比
較的長い時間を要し、タクトタイム(単位枚数、例えば
50枚の基板を一度に乾燥させるための処理時間)の短
縮化にとって大きな障害のひとつとなっていた。
【0005】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、乾燥処理に用いる溶剤の使用量を削
減するとともに、乾燥処理のタクトタイムを短縮化する
ことができる基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、処理室内で乾燥処理空間を規定す
る乾燥空間規定手段を備え、この乾燥空間規定手段によ
って規定される乾燥処理空間に溶剤の蒸気を供給して該
溶剤を含む雰囲気を形成し、所定の基板処理が施された
基板を前記乾燥処理空間に移動させて乾燥処理するよう
にしている。
【0007】この発明では、乾燥空間規定手段が処理室
内の一部を乾燥処理空間として規定するとともに、この
乾燥処理空間に溶剤の蒸気が供給されて該溶剤を含む雰
囲気が形成される。そして、乾燥処理空間に基板が移動
されて乾燥処理が実行される。このように、乾燥処理の
ために溶剤の蒸気を供給すべき領域が乾燥空間規定手段
に制限されており、これによって乾燥処理において実質
的に関与しない領域に溶剤の蒸気が流れ込むのを抑制す
る。
【0008】ここで、乾燥空間規定手段としては、例え
ば乾燥処理空間を取り囲むように配置された仕切部材に
より構成してもよい(請求項2)。
【0009】また、溶剤の蒸気を乾燥処理空間に供給す
るために溶剤吐出手段を設け、この溶剤吐出手段から溶
剤の蒸気を乾燥処理空間に直接吐出したり(請求項
3)、あるいは溶剤吐出手段から溶剤の蒸気をまず処理
室内に吐出し、蒸気案内手段によって乾燥処理空間に案
内するようにしてもよい(請求項4)。
【0010】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
め、基板に対して所定の基板処理を施す基板処理部と、
請求項1ないし4のいずれかに記載の基板乾燥装置によ
り構成された基板乾燥部と、を備えている。
【0011】この発明では、基板乾燥部が請求項1ない
し4のいずれかに記載の基板乾燥装置により構成されて
おり、乾燥処理のために溶剤の蒸気を供給すべき領域が
乾燥空間規定手段に制限されており、これによって乾燥
処理において実質的に関与しない領域に溶剤の蒸気が流
れ込むのを抑制する。
【0012】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
め、処理液を貯留する処理槽を備え、前記処理槽の上部
に設けられた開口を介して基板を前記処理槽内に浸漬さ
せて基板処理を施す基板処理部と、請求項2ないし4の
いずれかに記載の基板乾燥装置により構成された基板乾
燥部とを備え、前記仕切部材は前記処理槽の上方に配置
されており、しかも、前記仕切部材に、乾燥処理に伴い
前記仕切部材の内壁に付着する液滴を前記処理槽の外部
に案内する液滴案内部を設けている。
【0013】この発明では、基板乾燥部が請求項2ない
し4のいずれかに記載の基板乾燥装置により構成されて
おり、請求項5の発明と同様に、乾燥処理のために溶剤
の蒸気を供給すべき領域が乾燥空間規定手段に制限され
ており、これによって乾燥処理において実質的に関与し
ない領域に溶剤の蒸気が流れ込むのを抑制する。
【0014】また、乾燥処理を行った際、乾燥処理空間
を規定する仕切部材の内壁に液滴が付着するが、この液
滴は液滴案内部によって処理槽の外部に案内され、液滴
が処理槽内に入るのを防止する。
【0015】請求項7の発明は、上記目的を達成するた
め、処理液を貯留する処理槽を備え、前記処理槽の上部
に設けられた開口を介して基板を前記処理槽内に浸漬さ
せて基板処理を施す基板処理部と、請求項2ないし4の
いずれかに記載の基板乾燥装置により構成された基板乾
燥部とを備え、前記仕切部材は、乾燥処理空間の断面が
前記処理槽の開口よりも大きく、しかも当該開口を覆う
ように、前記処理槽の上方に配置されている。
【0016】この発明では、基板乾燥部が請求項2ない
し4のいずれかに記載の基板乾燥装置により構成されて
おり、請求項5および6の発明と同様に、乾燥処理のた
めに溶剤の蒸気を供給すべき領域が乾燥空間規定手段に
制限されており、これによって乾燥処理において実質的
に関与しない領域に溶剤の蒸気が流れ込むのを抑制す
る。
【0017】また、乾燥処理を行った際、乾燥処理空間
を規定する仕切部材の内壁に液滴が付着し、さらに内壁
を伝って下方に落下する。特に、この発明では、乾燥処
理空間の断面が前記処理槽の開口よりも大きく、しかも
当該開口を覆うように、仕切部材が処理槽の上方に配置
されているので、上記のようにして落下してくる液滴が
処理槽内に入るのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はこの発明にかかる基板乾燥
装置の一実施形態が装備された基板処理システムを示す
斜視図である。この基板処理システム1は基板Wに洗浄
処理を施す装置であり、大きく分けてカセット載置ユニ
ット2、基板Wに洗浄処理を施す洗浄処理ユニット4、
洗浄処理ユニット4との間で基板Wの搬送を行う基板搬
送ロボット3および基板移載装置たる基板移載ユニット
5を有している。
【0019】カセット載置ユニット2は、システム外部
からカセットCが搬入され載置される搬出入カセット載
置部21と、カセットCの移載を行うカセット移載ロボ
ット22と、カセットCを洗浄するカセット洗浄部23
とを有している。そして、未処理基板Wが収納されたカ
セットCがシステム外部から搬出入カセット載置部21
に搬入された後、適当なタイミングでカセット移載ロボ
ット22が基板移載ユニット5にカセットCを搬送する
一方、このカセット移載ロボット22は、基板移載ユニ
ット5に載置されている処理済み基板Wが収納されたカ
セットCを搬出入カセット載置部21に移載する。な
お、こうして搬出入カセット載置部21に戻されたカセ
ットCは、その後、次の基板処理システムに搬出され
る。
【0020】基板移載ユニット5は、2つのカセットC
を載置可能に構成されたカセット載置部6を備えてお
り、カセット移載ロボット22からカセットCを2つ受
取ることができるようになっている。そして、各カセッ
トCから未処理の基板Wを上方に突上げて2つのカセッ
トC内の未処理基板Wすべてを基板搬送ロボット3に移
載する。また、基板搬送ロボット3に保持されている処
理済み基板Wを2つのカセットCに分けて移載する。
【0021】基板移載ユニット5を介してカセットCか
ら未処理基板Wを受取った基板搬送ロボット3は、洗浄
処理ユニット4を構成する薬液処理部41a、水洗処理
部41bおよび多機能処理部42に順次搬送して一連の
バッチ処理を基板に施す。なお、この実施形態では、薬
液処理部41a、水洗処理部41bおよび両処理部41
a,41bに選択的に基板Wを浸漬させる基板浸漬機構
41cを1組とする洗浄処理部41を2組設けて並列処
理を可能にならしめている。また、多機能処理部42に
は、本発明にかかる基板乾燥装置により構成された基板
乾燥部が設けられており、多機能処理部42の内部に設
けられた処理槽で処理された基板Wを乾燥処理するよう
に構成されている。このように多機能処理部42が本発
明にかかる基板乾燥装置を備えた基板処理装置に相当し
ており、その詳細については後で詳述する。
【0022】多機能処理部42による洗浄・乾燥処理が
完了すると、処理済み基板Wを上記のように基板移載ユ
ニット5によってカセットCに移載する。なお、このカ
セットCについては、カセット移載ロボット22によっ
てカセット載置ユニット2に戻される。
【0023】次に、図2ないし図5を参照しつつ多機能
処理部42の構成および動作について説明する。
【0024】図2は、この発明にかかる基板乾燥装置を
装備する基板処理装置の一の実施形態たる多機能処理部
の正面断面図であり、図3は、図2の多機能処理部の側
面断面図である。この多機能処理部42では、これらの
図に示すように、ケーシング421aの上面が基板の搬
出入口となっており、この搬出入口を介して単位枚数
(例えば50枚)の基板Wをケーシング421aの内部
に搬入したり、逆にケーシング421aから搬出可能と
なっている。また、この搬出入口には、シャッター42
1bが設けられており、シャッター421bを閉じるこ
とでケーシング421aの内部を気密状態にすることが
でき、ケーシング421aとシャッター421bとで密
閉チャンバ421が構成されている。そして、この密閉
チャンバ421が処理室として機能し、その内部で後述
する基板処理および乾燥処理が実行される。
【0025】また、ケーシング421aの下方側部に
は、図3に示すように、排気用の配管426eが接続さ
れており、この排気用配管426eを介して処理室内を
排気可能となっている。
【0026】処理室の内部では、下方側に基板処理部4
23が配置されるとともに、この基板処理部423の上
方位置に基板乾燥部424が配置されている。さらに、
この多機能処理部42には、これら基板処理部423お
よび基板乾燥部424の間で基板Wを一括して搬送する
ためのハンドリング機構425が設けられている。以
下、各部の構成について順次説明する。
【0027】<基板処理部423>基板処理部423
は、フッ酸(HF)および洗浄液である純水DIW(以
下、これらを併せて「処理液」という)を貯留可能な処
理槽423aを備えている。この処理槽423aは略直
方体の容器であって、その上部に基板Wの出し入れを許
容する開口423bを備えている。また、処理槽423
aの底部両側には、処理槽423a内に処理液を供給す
る処理液供給管423cが配設されている。また、底部
中央部に急速排液用のバルブV0が連結されている。さ
らに、処理槽423aの上部周囲には、基板Wの処理中
に処理槽423aから溢れ出た処理液を回収するオーバ
ーフロー槽423dが設けられており、オーバーフロー
槽423dで回収した処理液を後述する配管系を介して
循環使用している。
【0028】<ハンドリング機構425>このハンドリ
ング機構425は、図3に示しように、リフター本体4
25aの下方端から基板Wの配列方向(同図の左右方
向)と略平行に延びる3本のアーム部材425bで複数
の基板Wを保持可能となっている。また、リフター本体
425aはリフター上下機構部425cによって上下駆
動されるように構成されており、リフター本体425a
の上下移動に応じてアーム部材425bにより保持され
ている基板Wを一括して上下方向に移動可能となってい
る。このリフター上下機構部425cは、具体的には、
上下方向に離隔配置された2つのプーリ425d,42
5eに掛け渡されたタイミングベルト425fをモータ
425gによって駆動し、当該タイミングベルト425
fの一部に固着されたロッド425hを上下移動させる
ように構成されており、モータ425gの回転駆動力を
ロッド425hの上下直線運動に変換している。そし
て、そのロッド425hの先端部には、リフター本体4
25aの上端部が固着されており、モータ425gの回
転方向に応じてリフター本体425aが上下移動する。
【0029】このリフター本体425aが最も低い位置
(図3の実線位置)に移動してくると、アーム部材42
5bに保持された基板W全体が一括して基板処理部42
3の処理槽423aに浸漬されて基板処理される。
【0030】<基板乾燥部424>基板乾燥部424
は、処理槽423aの上方位置に配置されて乾燥処理を
行うための乾燥処理空間SPを規定する仕切部材424
aと、仕切部材424aの上端周縁部に配置されて仕切
部材424aで取り囲まれた乾燥処理空間SPに向けて
IPAペーバーを窒素ガスとともに直接吐出するIPA
・N2供給管424bとを備えている。
【0031】図4は仕切部材の構成を示す斜視図であ
り、同図に示すように、仕切部材424aは、板状部材
の一方端を折り曲げるとともに、他方端を同じ方向に比
較的長く折り曲げてなる仕切片424a1を2つ準備
し、一方端が相互に向き合う状態で仕切片424a1の
他方端側を相互に連結したものであり、仕切片424a
1に囲まれた略直方体状の空間が乾燥処理空間SPとし
て機能する。このように、本実施形態では、仕切部材4
24aが処理室内で乾燥処理空間SPを規定する乾燥空
間規定手段として機能している。なお、仕切片424a
1の一方端が相互に離隔してスリット状の隙間424a2
が形成されているが、これはハンドリング機構425と
の干渉を防止するためのものである。
【0032】また、こうして形成された仕切部材424
aは、図2および図3から明らかなように、乾燥処理空
間SPの断面が処理槽423aの開口423bよりも大
きく、しかも当該開口423bを覆うように、処理槽4
23aの上方に配置されている。このため、次のような
効果が得られる。すなわち、IPAベーパーを用いて乾
燥処理を行った際には、乾燥処理空間SPを規定する仕
切部材424aの内壁に液滴が付着し、さらに内壁を伝
って下方に落下する。特に、この実施形態では、上記し
た構成を採用しているため、液滴は処理槽423a内で
はなく、オーバーフロー槽423dに落下することとな
り、処理槽423a内の処理液が該液滴によって汚染さ
れるのを防止することができる。
【0033】処理液の汚染を防止する観点から、この実
施形態では、さらに次のような工夫がなされている。す
なわち、図2、図3および図5(a)に示すように、各仕
切片424a1の下方端では、下方に向かうに従って端
面が内壁側から外壁側に傾斜するように、傾斜部424
a3が形成されており、仕切部材424aの内壁に付着
し、さらに内壁を伝って下方に落下してくる液滴Dは、
傾斜部424a3によって処理槽423aの外部(この
実施形態ではオーバーフロー槽423d)に案内され、
該液滴Dが処理槽423a内の処理液に落下するのを防
止している。これにより、各仕切片424a1の内壁面
を処理槽423aの開口423bに近づけることがで
き、乾燥処理空間SPを小さく規定することができる。
このように、この実施形態では、仕切部材424aの下
端部に設けられた傾斜部424a3が、乾燥処理に伴い
仕切部材424aの内壁に付着する液滴Dを処理槽42
3aの外部に案内する液滴案内部として機能している
が、この傾斜部424a3を設ける代わりに、各仕切片
424a1の下端部424a4を外側に広がるように折り
曲げたり(図5(b))、下端部に外側に広がるスカート
状の案内片を取り付けてもよい。
【0034】仕切部材424aの上端近傍に基板Wの配
列方向(図3の左右方向)に延びる2本のIPA・N2
供給管424bが基板Wの直径よりも若干大きな間隔だ
け相互に離隔して平行配置されている。IPA・N2供
給管424bのそれぞれには、IPAベーパーを窒素ガ
スとともに吐出するための複数の吐出口424b1が乾
燥処理空間SPに臨んで設けられている。このため、次
に説明する配管系を介してIPA・N2供給管424b
に窒素ガスとともにIPAベーパーが圧送されると、複
数の吐出口424b1からIPAベーパーが乾燥処理空
間SPに直接供給されて乾燥処理空間SPにIPAベー
パー雰囲気を形成することができるようになっている。
【0035】図6は、上記のように構成された多機能処
理部42の配管系を示す模式図である。この多機能処理
部42では、オーバーフロー槽423dと処理液供給管
423cとが配管426aによって接続されるととも
に、この配管426aに三方弁V1、ポンプPおよびフ
ィルタFが介挿されている。また、三方弁V1の3つの
ポートのうち配管426aが接続されていない残りのポ
ートは、配管426bを通じて処理槽423aおよび施
設内の排液ラインを連通する配管426cに連結されて
いる。なお、配管426cには排液ライン側にバルブV
2が介挿されている。そして、多機能処理部全体を制御
する制御部(図示省略)からの制御指令にしたがって所
定のタイミングで三方弁V1の開閉を制御することによ
って、処理槽423aからオーバーフロー槽423dに
溢れ出た処理液をフィルタFでろ過した後、処理槽42
3aに帰還させたり、排液ラインに排出するように切換
制御することができるように構成されている。
【0036】また、処理液供給管423cに接続された
配管426dは二股に分けて、その一方はバルブV3を
介してHF供給源427aに連結され、他方はバルブV
4を介して純水供給源427bに連結されている。そし
て、制御部からの制御指令にしたがって所定のタイミン
グでバルブV3,V4を開閉制御することによって、処理
槽423a内にHFと純水DIWのいずれかを所定タイ
ミングで供給可能となっている。
【0037】ケーシング421aに取り付けられた排気
用配管426eは、バルブV5およびエアポンプAPを
介して施設内の排気ラインに連通されており、制御部に
よるバルブV5の開閉制御により密閉チャンバ421の
内部、つまり処理室内を所定タイミングで排気すること
ができるように構成されている。
【0038】また、IPA・N2供給管424bには、
配管426fによってN2供給源427cおよびIPA
供給源427dが連結されており、配管426fに介挿
された三方弁V6の開閉制御によってIPAベーパーを
N2ガスをキャリアガスとしてIPA・N2供給管424
bに向けて送給可能となっている。また、三方弁V6の
3つのポートのうち配管426fが接続されていない残
りのポートは、配管426gを通じてN2供給源427
cに連結されており、三方弁V6の開閉制御によりIP
A・N2供給管424bにN2ガスのみを圧送することも
可能となっている。このように三方弁V6を制御するこ
とでN2ガスのみ、またはN2ガスをキャリアガスとして
IPAガスを選択的にIPA・N2供給管424bに供
給することができるようになっている。
【0039】次に、上記のように構成された多機能処理
部42による処理手順について説明する。
【0040】まず、基板搬送ロボット3(図1)が未処
理の基板Wを多機能処理部42に搬送してくると、ハン
ドリング機構425のアーム部材425bに未処理基板
Wを受け渡す。そして、アーム部材425bで基板Wを
保持したままリフター本体425aが降下し、最も低い
位置(図3の実線位置)まで移動する。これにより、基
板Wは基板処理部423の処理槽423a中のHFに浸
漬され、エッチング処理が開始される。
【0041】そして、エッチング処理が完了すると、処
理槽423aのHFは純水DIWに置換され、その純水
DIWによる洗浄処理が行われる。
【0042】次に、IPA・N2供給管424bからN2
をキャリアガスとしてIPAベーパーの乾燥処理空間S
Pへの吐出を所定時間だけ行い、乾燥処理空間SPにI
PAベーパーを含む雰囲気を形成する。特に、この実施
形態では、仕切部材424aによって乾燥処理空間SP
を規定し、この乾燥処理空間SP内にIPAベーパーを
含む雰囲気を形成するようにしているので、乾燥処理空
間SP以外の領域、つまり乾燥処理において実質的に関
与しない領域にIPAベーパーが流れ込むのを抑制する
ことができる。その結果、従来のように処理室全体にI
PAベーパーを含む雰囲気を形成する場合に比べて、I
PAの使用量を削減することができる。また、IPAペ
ーバーの吐出開始から所定の雰囲気形成までに要する時
間を従来例に比べて大幅に短縮することができ、乾燥処
理のタクトタイムを短縮化することができる。さらに、
乾燥処理空間SPは仕切部材424aとケーシング42
1aとによって外気と遮断されるため、IPAベーパー
への外気温度の影響が低減される。
【0043】上記のようにして乾燥処理空間SPにおい
て所定濃度のIPAベーパーを含む雰囲気が形成される
と、IPAベーパーとさらに続けて吐出させながら、あ
るいは吐出停止した状態で、ハンドリング機構425に
よって基板Wを処理槽423aから乾燥処理空間SPに
向けて引き上げて基板Wの表面に付着した純水DIWを
切る。さらに、この乾燥処理空間SPに基板Wを保持し
たまま、IPAベーパーの吐出し続けて基板Wを乾燥さ
せる。
【0044】そして、IPAベーパーを含む雰囲気内で
の基板Wの乾燥処理が完了すると、IPA・N2供給管
424bから吐出する気体をN2ガスに切り換え、処理
室内の雰囲気をほぼ完全にN2ガスで充満させた後、処
理室内の雰囲気を排気して基板Wをほぼ完全に乾燥させ
る。
【0045】こうして一連の処理が完了すると、シャッ
ター421bを開いてリフター本体425aを上昇さ
せ、基板Wを基板搬送ロボット3(図1)との受渡し位
置まで上昇し、基板搬送ロボット3との間で処理済みの
基板Wの受渡しを行い、次に未処理基板Wの搬入に備え
る。
【0046】以上のように、この実施形態では、IPA
ベーパーの供給範囲を仕切部材424aで規制している
ため、上記したように乾燥処理において実質的に関与し
ない領域へのIPAベーパーの流入を抑制し、IPAの
使用量を削減することができるとともに、乾燥処理のタ
クトタイムを短縮化することができる。
【0047】なお、上記実施形態では、処理液の汚染を
防止するために、次の2つの構成(a)、(b)、つまり、
(a)図5(a)に示すように、液滴案内部として機能する傾
斜部424a3を設けるという構成、(b)仕切部材424
aで規定される乾燥処理空間SPの断面が処理槽423
aの開口423bよりも大きくなるように仕切部材42
4aを構成するとともに、乾燥処理空間SPの断面が当
該開口423bを覆うように、仕切部材424aを処理
槽423aの上方に配置するという構成、を併用してい
るが、いずれか一方のみを採用しても乾燥処理中に発生
する液滴による処理液の汚染を防止することができる。
なお、該液滴による処理液の汚染が特に問題とならない
場合には、上記構成(a)、(b)を必ずしも設けなければな
らないというものではない。
【0048】また、上記実施形態では、IPA・N2供
給管424bから乾燥処理空間SPにIPAベーパーを
直接吐出しているが、例えば図7に示すように、乾燥処
理空間SPから離れた位置にIPA・N2供給管424
bを配置するとともに、IPA・N2供給管424bか
ら処理室内に吐出されたIPAベーパーを仕切部材42
4aの外周面とガイド板424cとで乾燥処理空間SP
に案内するようにしてもよい。この図7に示す装置で
は、仕切部材424aとガイド板424cとでIPAベ
ーパーを乾燥処理空間SPに案内する蒸気案内手段が構
成されており、次のような特有の効果を有している。す
なわち、図2の基板乾燥部424ではIPAベーパーが
乾燥処理空間SPに直接吐出されるため、乾燥処理空間
SP内でのIPAベーパーの濃度が不均一になりやすい
のに対し、図7の基板乾燥部424ではIPA・N2供
給管424bから吐出されたIPAベーパーを乾燥処理
空間SPに案内する間、IPAベーパーがその案内径路
上で処理室内の雰囲気と混ざり合った後、乾燥処理空間
SPに供給されることになるため、乾燥処理空間SP内
でのIPAベーパーの濃度を均一化することができる。
【0049】なお、処理槽423aはオーバーフロー槽
423を設けた形態に限られず、図7に示すように処理
槽423aから溢れ出た処理液をケーシング421aに
て直接回収し排液してもよい。
【0050】また、上記実施形態(図2、図7)では、
2本のIPA・N2供給管424bからIPAベーパー
を吐出させているが、IPA・N2供給管424bの配
設数および配設位置は任意であり、例えば仕切部材42
4aの側壁に複数本ずつ取り付けてIPAベーパーなど
を乾燥処理空間SPに吐出するようにしてもよい。
【0051】また、上記実施形態では、2枚の仕切片4
24a1を連結して仕切部材424aを乾燥空間規定手
段として構成し、乾燥処理空間SPを規定しているが、
仕切部材424aの構成はこの実施形態に限定されるも
のでない。また、乾燥空間規定手段の構成はこれに限定
されるものではなく、次のように構成してもよい。すな
わち、仕切部材424aを設ける代わりに、図8に示す
ようにケーシング421aの側壁の一部421a1を処
理室内に向けて突出させて乾燥処理空間SPを規定する
ようにしてもよい。また、図9に示すように、処理槽4
23aの側壁を上方に伸ばし、この側壁の上方部423
a1に囲まれた空間を乾燥処理空間SPとしてもよい。
なお、この場合、処理槽423aの中間部に少なくとも
1つ以上の貫通孔423a2を設けて、該貫通孔423
a2を介して処理液をオーバーフローさせるようにして
もよい。
【0052】さらに、上記実施形態では、溶剤としてI
PAを用いているが、本発明における溶剤はこれに限定
されるものではなく、溶剤としてエタノールやメタノー
ルなどのその他の溶剤を用いてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、乾燥
空間規定手段によって処理室内の一部を乾燥処理空間と
して規定するとともに、この乾燥処理空間に溶剤の蒸気
を供給して該溶剤を含む雰囲気を形成し、この乾燥処理
空間に基板を移動して乾燥処理を実行するように構成し
ているので、乾燥処理のために溶剤の蒸気を供給すべき
領域を乾燥空間規定手段に制限して溶剤の使用量を削減
するとともに、乾燥処理のタクトタイムを短縮化するこ
とができる。
【0054】また、乾燥処理を行った際、乾燥処理空間
を規定する仕切部材の内壁に液滴が付着し、さらに内壁
を伝って下方に落下するが、請求項6の発明によれば、
液滴案内部を設けることによって該液滴を処理槽の外部
に案内することができ、液滴が処理槽内に入ることによ
る処理液の汚染を防止することができる。また、請求項
7の発明によれば、乾燥処理空間の断面が前記処理槽の
開口よりも大きく、しかも当該開口を覆うように、仕切
部材が処理槽の上方に配置されているので、上記のよう
にして落下してくる液滴が処理槽内に入るのを防止し、
処理液の汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板乾燥装置の一実施形態が
装備された基板処理システムを示す斜視図である。
【図2】この発明にかかる基板乾燥装置を装備する基板
処理装置の一の実施形態たる多機能処理部の正面断面図
である。
【図3】図2の多機能処理部の側面断面図である。
【図4】仕切部材の構成を示す斜視図である。
【図5】液滴案内部の構成を示す図である。
【図6】図2の多機能処理部の配管系を示す模式図であ
る。
【図7】この発明にかかる基板乾燥装置を装備する基板
処理装置の他の実施形態を示す正面断面図である。
【図8】この発明にかかる基板乾燥装置を装備する基板
処理装置の別の実施形態を示す正面断面図である。
【図9】この発明にかかる基板乾燥装置を装備する基板
処理装置のさらに別の実施形態を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
42…多機能処理部(基板処理装置) 421…密閉チャンバ 421a…ケーシング 421b…シャッター 423…基板処理部 423a…処理槽 423b…開口 424…基板乾燥部(基板乾燥装置) 424a1…仕切片 424a2…隙間 424a3…傾斜部(液滴案内部) 424a4…下端部 424a…仕切部材(乾燥空間規定手段) 424b1…吐出口 424c…ガイド板(蒸気案内手段) SP…乾燥処理空間 W…基板
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 公二 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内 Fターム(参考) 3L113 AA01 AB02 AC57 AC67 BA01 BA04 BA26 CB28 DA06 DA10 DA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内で乾燥処理空間を規定する乾燥
    空間規定手段を備え、 この乾燥空間規定手段によって規定される乾燥処理空間
    に溶剤の蒸気を供給して該溶剤を含む雰囲気を形成し、
    所定の基板処理が施された基板を前記乾燥処理空間に移
    動させて乾燥処理することを特徴とする基板乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥空間規定手段は、前記乾燥処理
    空間を取り囲むように配置された仕切部材により構成さ
    れた請求項1記載の基板乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記乾燥処理空間に溶剤の蒸気を直接吐
    出する溶剤吐出手段を備えた請求項1または2記載の基
    板乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記処理室内に溶剤の蒸気を吐出する溶
    剤吐出手段と、 前記溶剤吐出手段から吐出された溶剤の蒸気を前記乾燥
    処理空間に案内する蒸気案内手段とを備えた請求項1ま
    たは2記載の基板乾燥装置。
  5. 【請求項5】 基板に対して所定の基板処理を施す基板
    処理部と、 請求項1ないし4のいずれかに記載の基板乾燥装置によ
    り構成された基板乾燥部と、を備えたことを特徴とする
    基板処理装置。
  6. 【請求項6】 処理液を貯留する処理槽を備え、前記処
    理槽の上部に設けられた開口を介して基板を前記処理槽
    内に浸漬させて基板処理を施す基板処理部と、 請求項2ないし4のいずれかに記載の基板乾燥装置によ
    り構成された基板乾燥部とを備え、 前記仕切部材は前記処理槽の上方に配置されており、し
    かも、 前記仕切部材には、乾燥処理に伴い前記仕切部材の内壁
    に付着する液滴を前記処理槽の外部に案内する液滴案内
    部が設けられたことを特徴とする基板処理装置。
  7. 【請求項7】 処理液を貯留する処理槽を備え、前記処
    理槽の上部に設けられた開口を介して基板を前記処理槽
    内に浸漬させて基板処理を施す基板処理部と、 請求項2ないし4のいずれかに記載の基板乾燥装置によ
    り構成された基板乾燥部とを備え、 前記仕切部材は、乾燥処理空間の断面が前記処理槽の開
    口よりも大きく、しかも当該開口を覆うように、前記処
    理槽の上方に配置されたことを特徴とする基板処理装
    置。
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