JP2000100506A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2000100506A
JP2000100506A JP10270635A JP27063598A JP2000100506A JP 2000100506 A JP2000100506 A JP 2000100506A JP 10270635 A JP10270635 A JP 10270635A JP 27063598 A JP27063598 A JP 27063598A JP 2000100506 A JP2000100506 A JP 2000100506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立が容易で、且つ、ボディが小型で携帯電
話機等の小型機器のヒンジ部に納まり、コンタクト金具
と回路基板側との電気的接続が容易且つ高信頼度に行え
るコネクタを提供する。 【解決手段】 ボディ2に嵌着した複数のコンタクト金
具3,4の各一方端3a,4aが、ボディ前面2aより
ボディ前面2aが対向する第1方向Xに向かって突出
し、コンタクト金具3,4の各他方端3c,4cが、第
1方向Xに並列するとともに、ボディ2の外周側面2b
に沿って第1方向Xと直交する第2方向Yに向かって延
伸し、コンタクト金具3,4の全ての他方端3c,4c
と外周側面2bの間に、所定間隔tの隙間9が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボディに複数のコ
ンタクト金具が嵌着してなるコネクタに関し、更に詳し
くは、例えば、本体と蓋がヒンジ軸廻りに回動可能に構
成された携帯電話機等の小型機器の本体側の電気回路と
蓋側の電気回路を接続するのに適したコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すような本体11と蓋1
2がヒンジ軸13廻りに回動可能に構成された携帯電話
機等の小型機器10において、本体11側の回路基板と
蓋12側の回路基板を電気的に接続する場合、リード線
がヒンジ部品の中を挿通するように行っていた。しかし
ながら、このリード線の挿通作業が、自動組立の妨げと
なり、作業効率を低下させる要因となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、かかるリード
線挿通作業の手間を回避するために、ボディに複数のコ
ンタクト金具が嵌着してなるコネクタをヒンジ部分に使
用する場合において、コンタクト金具と回路基板と接続
するリード線との電気的接続を、面実装や端子スルーの
構造とすると、固定やハンダ付けの作業性が悪く、生産
効率の低下を来し、またコンタクト金具が多数ある場合
は、各別に当該作業が必要となり一層作業性を悪化させ
る結果となる。従って、このようなコネクタをヒンジ部
分に使用する場合、小型機器への組み込みと組み立て作
業の容易化を考えた場合、コンタクト金具と回路基板側
との電気的接続を容易且つ信頼性の高いものとする必要
がある。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、組立が容易で、且つ、ボディが小型で
携帯電話機等の小型機器のヒンジ部に納まり、コンタク
ト金具と回路基板側との電気的接続が容易且つ高信頼度
に行えるコネクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るコネクタの第一の特徴構成は、特許請求
の範囲の欄の請求項1に記載した如く、ボディに嵌着し
た複数のコンタクト金具の各一方端が、ボディ前面より
前記ボディ前面が対向する第1方向に向かって突出し、
前記コンタクト金具の各他方端が、前記第1方向に並列
するとともに、前記ボディの外周側面に沿って前記第1
方向と直交する第2方向に向かって延伸し、前記コンタ
クト金具の全ての他方端と前記外周側面の間に、所定間
隔の隙間が形成されている点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、前記第一の特徴構成に加え
て、前記コンタクト金具の各他方端の内面側に、前記外
周側面に向かって突出する突起部が形成されている点に
ある。
【0007】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、前記第一または第二の特徴
構成に加えて、前記コンタクト金具の他方端の内の前記
ボディ前面より最遠方に位置する他方端の前記ボディ前
面より遠方側の側辺部の一部または全部を前記外周側面
に向かって屈曲させて屈曲部を形成してある点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、前記第一、第二または第三
の特徴構成に加えて、前記ボディ前面に、相手コネクタ
のボディの被嵌合部と嵌合する嵌合部を形成してある点
にある。
【0009】以下に作用並びに効果を説明する。上記第
一の特徴構成によれば、厚みが前記隙間の間隔に適合し
たFPC(フレキシブル・プリント基板)をその隙間に
前記第2方向から前記コンタクト金具の各他方端の延伸
方向に沿って圧入することができ、前記各他方端と回路
基板側と電気的に接続するFPCとがずれることなく相
対的に固定されるため、各他方端とFPC上の端子との
ハンダ付け等による接続作業が格段に容易化されるとと
もに、ハンダ付け不良による端子間の短絡等の不良品の
発生を防止できるのである。また、前記コンタクト金具
の各一方端の突出方向(第1方向)とFPCの圧入方向
(第2方向と逆方向)が直交するため、本コネクタをヒ
ンジ軸と第1方向を一致させてヒンジ部内に設けると、
FPCをヒンジ軸と直交する方向、つまり、回路基板の
存在する方向から前記隙間に圧入することができ、当該
圧入作業が容易に行えるのである。
【0010】更に、上記第二の特徴構成によれば、FP
Cを前記隙間に圧入した場合、FPC上の端子と前記突
起部が安定且つ確実に接触することができ、ハンダ付け
無しで両者の電気的接続を確保でき、一回の圧入操作で
複数の電気的接続を行うことができ、作業性が一層向上
するのである。
【0011】上記第三の特徴構成によれば、前記隙間に
圧入したFPCが前記第1方向とは逆方向にずれて移動
するのが、前記屈曲部によって規制されるため、各他方
端とFPC上の端子との間の固定及び位置決めがより確
実となり、この結果、両者の電気的接続がより確実にな
り、作業性及び品質が更に一層向上するのである。
【0012】上記第四の特徴構成によれば、本コネクタ
と相手方コネクタの機械的な接続がコンタクト金具だけ
でなく、前記嵌合部と相手方の被嵌合部との嵌合による
ボディ間でも行われるため、両コネクタ間に捩じれ等の
外力が加わった場合に、ボディでかかる外力を吸収で
き、コンタクト金具、特にボディ前面より突出した前記
一方端の変形を防止でき、当該変形による接触不良を回
避できるのである。また、複数のコンタクト金具が回転
対称位置に配置されている場合、例えば、二つのコンタ
クト金具が180°回転対称位置に配置されている場合
に、前記嵌合部を回転非対称な位置に設けることで、誤
嵌合を防止でき、各コンタクト金具が相手方コネクタの
対応するコンタクト金具と必ず正しく接続することがで
きるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るコネクタ(以
下、単にコネクタという。)の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。本実施形態におけるコネクタ1は、図
4に示すような本体11と蓋12がヒンジ軸13廻りに
回動可能に構成された携帯電話機等の小型機器10のヒ
ンジ部分に組み込んで使用するオス型コネクタで、メス
型コネクタ14と嵌合可能に作製されてある。尚、図4
中、前記本体11は前記蓋12側に位置するカバー部1
1aとプリント基板15を収容する基板側本体11bに
分解して図示してある。また、前記メス型コネクタ14
から引き出されたリード線14aは、別のコネクタ1
6、17を介して前記プリント基板15と接続する。
【0014】前記コネクタ1は、上記の如くヒンジ部分
に組み込んで使用するため、図1及び図2に示すよう
に、前記ヒンジ部分の円筒状の空洞部に挿入可能な大き
さに形成された絶縁性材料からなる略円筒形のボディ2
を備えている。また、そのボディ2には、二つのコンタ
クト金具3,4を各別に挿入して嵌着させるための二つ
の嵌合溝5,6と、前記コンタクト金具3の一方端3
a,4aを、相手方の前記メス型コネクタ14と対向す
るボディ前面2aから、そのボディ前面2aが対向する
第1方向Xに向かって突出させるための貫通孔7,8が
設けられている。
【0015】前記二つのコンタクト金具3,4は棒状の
前記一方端3a,4aとJ字形状部分3b,4bで構成
され、前記一方端3a,4aの反対側の他方端3c,4
cは前記J字形状部分3b,4bの先端側に形成され、
前記第1方向Xと直交する第2方向Yに向かって延伸す
べく形成されている。前記二つのコンタクト金具3,4
は順番に、その一方端3a,4aを前記貫通孔7,8に
前記第1方向Xに向かって夫々挿通させ、前記J字形状
部分3b,4bの前記一方端3a,4a側寄りの部分を
前記嵌合溝5,6に夫々嵌入させる。
【0016】前記二つのコンタクト金具3,4が前記ボ
ディ2に嵌着した状態において、前記二つのコンタクト
金具3,4の前記他方端3c,4cは前記第1方向Xに
沿って同一面上に並列し、先に挿入された方のコンタク
ト金具3の前記J字形状部分3bが前記ボディ前面2a
側に位置する。また、前記他方端3c,4cは、前記ボ
ディ2の外周側面2bに沿ってその外側に位置し、前記
外周側面2bとの間に間隔t(約0.3mm)の隙間9
が形成されている。この隙間9は、後述するように、前
記蓋12側の回路基板であるFPC18(フレキシブル
・プリント基板)の端部18a(図3参照)を圧入する
ためのものであり、それゆえ、前記他方端3c,4cは
平板状に、前記外周側面2bの前記他方端3c,4cに
覆われる部分は平坦に、夫々形成されている。
【0017】前記二つのコンタクト金具3,4の内の挿
入順が後であるコンタクト金具4の前記他方端4cの前
記ボディ前面2aより遠方側に位置する側辺部に、前記
外周側面2bに向かって屈曲突出する屈曲部4dが形成
されている。この屈曲部4dがない場合は、前記隙間9
は前記第2方向に開口するとともに、前記第1方向Xと
逆方向にも開口し、前記FPC18の端部18aを圧入
した場合、前記逆方向へずれる可能性があるが、前記端
部18aが前記屈曲部4dに係止して位置決めされ、前
記逆方向へずれるのが規制される。
【0018】更に、前記二つのコンタクト金具3,4の
前記他方端3c,4cの内面側、つまり、前記外周側面
2bと対向する部分に前記外周側面2bに向かって突出
する厚さ約0.1mmの球面状の突起部19が形成され
ている。従って、前記各突起部19と前記外周側面2b
との間の間隔は約0.2mmと前記隙間9の他の部分と
比べて狭くなっている。
【0019】ところで、前記二つの貫通孔7,8及びそ
れらから前記第1方向Xに突出した前記一方端3a,4
aは、前記ボディ前面2a上において前記第1方向Xか
ら見た場合180°回転対称に配置されているため、相
手方の前記メス型コネクタ14と180°反転して誤嵌
合する虞がある。これを回避するため、本実施形態で
は、前記ボディ前面2aの端縁部の一部に前記第1方向
Xに突出したリブ20を設け、前記メス型コネクタ14
の対応箇所に切り欠き部を設け、前記リブ20が嵌合
部、前記切り欠き部が被嵌合部として両者が互いに嵌合
する構造となっている。このリブ20によって前記ボデ
ィ前面2a上において前記第1方向Xから見た場合18
0°回転対称にならずに誤嵌合が防止できるのである。
【0020】前記コネクタ1は、上記したように、ヒン
ジ部分に挿入されて、前記本体11側の前記プリント基
板15と前記蓋12側の前記FPC18とを電気的に接
続するための一部品であり、図3に示すように、前記隙
間9に前記FPC18の端部18aを前記第2方向Yか
ら圧入して、前記FPC18と前記コネクタ1との電気
的接続を図る。ここで、前記端部18aを前記隙間9に
圧入した場合、前記端部18aの前記第1方向Xのズレ
は、前記ボディ前面2a側の壁部と前記屈曲部4dで規
制されるため、前記端部18aに形成された電極18b
と前記他方端3c,4cとの間の位置決めが正確に行わ
れるとともに、前記突起部19が前記電極18bとより
確実に接触するため、前記電極18bと前記他方端3
c,4cとをハンダ付けせずとも接触不良のない良好な
電気的接触が得られる。
【0021】以下に別実施形態を示す。 〈1〉上記実施形態において、前記コンタクト金具3,
4の数は2であったが、上記実施形態に限定されず3以
上であっても構わない。また、前記コンタクト金具3の
形状は適宜変更可能であり、前記ボディ2の形状も相手
方コネクタの形状に合わせて適宜変更可能である。ま
た、前記隙間9の間隔tも相手方の前記FPC18の前
記端部18aの厚さに応じて適宜変更可能である。
【0022】〈2〉上記実施形態では、前記他方端3
c,4cに前記突起部19を設けたが、必ずしも設けな
くても構わない。また、前記端部18aに形成された電
極18bと前記他方端3c,4cとの間の接触は圧接に
よらず、ハンダ付けで行っても構わない。
【0023】〈3〉上記実施形態では、前記コンタクト
金具4の前記他方端4cに前記屈曲部4dを設けて前記
FPC18のズレを規制していたが、前記屈曲部4dを
必ずしも設けなくても構わない。また、前記屈曲部4d
を前記他方端4c側に形成する代わりに、前記外周側面
2bの前記屈曲部4dに対応する部分に前記隙間9の間
隔tに相当する厚さの突起を設けて、前記FPC18の
ズレを規制するようにしても構わない。尚、この突起が
大きすぎると、前記コンタクト金具3,4の前記ボディ
2への挿入時の抵抗が大きくなり、組立時の作業性が阻
害される虞がある。
【0024】〈4〉前記コネクタ1は、図4に示すよう
な携帯電話機等の小型機器10のヒンジ部分に組み込ん
で使用する以外の用途で使用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施の形態を示す図
面: (イ)、(ロ) 異なる2方向から見た斜視図 (ハ) 第1方向に向かって見た平面図
【図2】本発明に係るコネクタの分解斜視図
【図3】本発明に係るコネクタの使用状態を示す斜視図
【図4】本発明に係るコネクタを適用する機器の要部を
示す斜視図
【図5】本体と蓋がヒンジ軸廻りに回動可能に構成され
た携帯電話機等の小型機器の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1 コネクタ 2 ボディ 2a ボディ前面 2b 外周側面 3,4 コンタクト金具 3a,4a 一方端 3b,4b J字形状部分 3c,4c 他方端 4d 屈曲部 5,6 嵌合溝 7,8 貫通孔 9 隙間 10 小型機器 11 本体 11a カバー部 11b 基板側本体 12 蓋 13 ヒンジ軸 14 メス型コネクタ 14a リード線 15 プリント基板 16,17 別のコネクタ 18 FPC 18a 端部 18b 電極 19 突起部 20 リブ X 第1方向 Y 第2方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディに嵌着した複数のコンタクト金具
    の各一方端が、ボディ前面より前記ボディ前面が対向す
    る第1方向に向かって突出し、 前記コンタクト金具の各他方端が、前記第1方向に並列
    するとともに、前記ボディの外周側面に沿って前記第1
    方向と直交する第2方向に向かって延伸し、 前記コンタクト金具の全ての他方端と前記外周側面の間
    に、所定間隔の隙間が形成されていることを特徴とする
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コンタクト金具の各他方端の内面側
    に、前記外周側面に向かって突出する突起部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト金具の他方端の内の前記
    ボディ前面より最遠方に位置する他方端の前記ボディ前
    面より遠方側の側辺部の一部または全部を前記外周側面
    に向かって屈曲させて屈曲部を形成してあることを特徴
    とする請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ボディ前面に、相手コネクタのボデ
    ィの被嵌合部と嵌合する嵌合部を形成してあることを特
    徴とする請求項1、2または3記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7373184B2 (en) * 2003-02-19 2008-05-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Portable radio communication apparatus and connection member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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