JP2000099947A - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JP2000099947A
JP2000099947A JP10266662A JP26666298A JP2000099947A JP 2000099947 A JP2000099947 A JP 2000099947A JP 10266662 A JP10266662 A JP 10266662A JP 26666298 A JP26666298 A JP 26666298A JP 2000099947 A JP2000099947 A JP 2000099947A
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Masato Inoue
正人 井上
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Canon Inc
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光スポットと記録媒体の相対移動速度、位置
検出を行う場合、リニアエンコーダを用いているが、非
常に高価で、カードの位置誤差等で記録/再生ゾーンに
ずれを生じる。 【解決手段】 直線状の複数の情報トラックが平行に配
列され、各々の情報トラックにはデータを記録する情報
データ部103、情報データ部の外側にあって情報トラ
ックのアドレスが記録されたトラックアドレスデータ部
104が設けられた光カードにおいて、トラックアドレ
スデータ部の外側に、照射された光スポットの位置又は
光スポットと光カードとの相対移動速度を測定するため
の所定ピットパターンが形成された計測制御用データ部
104を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報を記
録または再生するカード状の記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報の記録再生が可能な
光記録媒体としては、ディスク状、カード状、テープ状
のもの等各種のものが知られている。これらの記録媒体
のうちカード状の記録媒体(以下、光カードという)
は、持ち運びに便利で、大容量の媒体として期待されて
いる。これらの情報記録媒体から情報を再生する場合、
記録媒体に記録が行われない程度の一定パワーの光スポ
ットで情報ピット列を走査して記録媒体からの反射光又
は透過光を検出し、得られた検出信号をもとに記録情報
が再生される。このような記録媒体の情報の再生に用い
られる光ヘッドは、記録媒体に対しその情報領域の情報
ピットからなる情報トラック方向及び情報トラックを横
切る方向に相対的に移動可能に構成され、この両方向へ
の相対的移動により光スポットを所望の情報トラックに
アクセスしてその情報トラックへの走査が行われる。
【0003】光ヘッドには、光ビームを絞り込むための
絞り込み用レンズが設けられ、このレンズとしては対物
レンズが用いられる。対物レンズはその光軸方向(フォ
ーカス方向)及び記録媒体の情報トラックに直交方向
(トラッキング方向)にそれぞれ独立して移動できるよ
うに光ヘッドに保持されている。このような対物レンズ
の保持は、一般に弾性部材を介して行われ、対物レンズ
のフォーカス、トラッキング方向の移動は磁気的相互作
用を利用してアクチュエータによって駆動するのが一般
的である。
【0004】図8は情報が記録されている光カードの模
式的平面図である。光カード1の情報記録面には多数の
情報トラック2とトラッキングトラック4が互いに交互
に配されている。また、光カード1には情報トラック2
へのアクセスの基準位置となるホームポジション3が設
けられている。情報トラック2はホームポジション3に
近い方から順に2−1、2−2、2−3…というように
配列されている。また、図8に示すようにこれら各情報
トラック2に隣接してトラッキングトラックが4−1、
4−2、4−3、…というように配されている。これら
のトラッキングトラックは情報記録再生時の光スポット
走査の際に光スポットが目的の情報トラックから逸脱し
ないように制御するオートトラッキング(以下ATと略
す)のためのガイドとして用いられる。
【0005】このようなAT制御は、光ヘッドにおいて
光スポットの情報トラックからのズレ(AT誤差)を検
出し、この検出情報を対物レンズをトラッキング方向に
対して駆動するトラッキングアクチュエータにフィード
バックするサーボ制御回路によって行われる。つまり、
光ヘッド本体に対して対物レンズをトラッキング方向
(D方向)に移動させることで、光スポットが目的の情
報トラックから逸脱しないように制御される。
【0006】また、情報再生時において光スポットを情
報トラックに走査する際、光ビームを光カードの記録面
上に適当な大きさのスポット状とする(合焦)ために、
対物レンズに対してオートフォーカス(以下AFと略
す)制御が行われる。このようなAF制御は、光ヘッド
において光スポットの合焦状態からのズレ(AF誤差)
が検出され、この検出信号が対物レンズを光軸方向に沿
って移動させるフォーカスアクチュエータにフィードバ
ックされ、光ヘッド本体に対して対物レンズをフォーカ
ス方向に移動させることで、光スポットが光カードの記
録層に合焦するよう制御される。
【0007】図9は光カード1の一部を拡大して示す図
である。図9において、S1、S2、S3は光カード1
上に照射された光スポットを示している。そのうちトラ
ッキングトラック4−2、4−3に一部かかったS2と
S3の光スポットを使用してAT制御が行われる。ま
た、S1の光スポットを使用してAF制御及び情報ピッ
トの読み出し(記録)が行われる。なお、図中5−1〜
3は情報ピット列、6−1〜3はそれぞれ情報ピット列
5−1〜3の両側に配されたトラック番号(アドレス)
である。各情報トラックにはその位置が何番目のトラッ
クであるかを示すトラック番号が配されている。
【0008】ここで、図9に示すように情報領域である
情報トラック2の幅はトラッキングトラック4の幅より
も広く、規格上トラッキングトラック2の幅は約3μ
m、情報トラック4の幅は9μmであり、情報ピット幅
は約3μmである。2つのトラッキングトラック中心間
隔及び2つの情報トラック中心間隔はそれぞれ12μm
である。また、光スポットの直径は規格での規定はない
が、AT及び再生の各信号特性の関係で、それぞれの幅
とほぼ同様の3μm程度である。
【0009】図10は光カードから情報を再生する光学
的情報再生装置(光ヘッド)の一例を示す概略図であ
る。図10において、10は光源であるところの半導体
レーザ、11はコリメータレンズ、12はビーム整形プ
リズム、13は回折格子、14は偏光ビームスプリッタ
である。また、15は1/4波長板、16は対物レン
ズ、17は球面レンズ、18はシリンドリカルレンズ、
19は光検出器を示している。光検出器19は図11に
示すように4つに分割された受光素子19−1、19−
2、19−3、19−4及び2つの受光素子19−5、
19−6から構成されている。
【0010】半導体レーザ10から発した光ビームは発
散光束となってコリメータレンズ11に入射し、コリメ
ータレンズ11により平行化された後、ビーム整形プリ
ズム12によって略円形状のビーム断面に変換され、回
折格子13に入射する。この入射光束は回折格子13に
より有効な3つの光ビーム(0次回折光及び2つの±1
次光)に分割される。この分割された3つの光束は偏光
ビームスプリッタ14にP偏光光束として入射するとと
もに、これを透過して1/4波長板15を透過する際に
円偏光に変換される。円偏光に変換された3つの光束は
対物レンズ16で微小光スポットに絞られ、光カード1
上に集束される。この集束された光が図9に示す微小光
スポットS2(+1次回折光)、S1(0次回折光)、
S3(−1次回折)である。光スポットS1は前述のよ
うに再生(記録)とAF制御に用いられ、S2とS3は
AT制御に用いられる。
【0011】光カード1上におけるスポットの位置は、
図9に示すように光スポットS2とS3は隣接する2本
のトラッキングトラック上に位置し、スポットS1はト
ラッキングトラック間の情報領域である情報トラック2
上に位置している。なお、光スポットS2とS3のトラ
ッキングトラックのかかり具合は、回折格子13を光軸
中心に回転させることで行い、所望のAT制御ができる
ように回転微調整を行う。
【0012】このようにして光カード1上に光スポット
が照射され、その一部は光カード面で反射して対物レン
ズ16に入射する。この反射光は再び対物レンズ16を
通って平行光となり、更に1/4波長板15を透過する
ことにより入射時と偏光方向が90度回転した光ビーム
に変換される。そして、偏光ビームスプリッタ14にS
偏光ビームとして入射し、その特性によって検出光学系
側に反射され、半導体レーザ10からの光束と分離され
る。検出光学系は球面レンズ17とシリンドカルレンズ
18、光検出器19で構成され、球面レンズ17とシリ
ンドリカルレンズ18の組合わせにより非点収差法によ
るAF制御が行われる。また、光カード1から反射した
3つの光束は複数の受光素子から構成された光検出器1
9で検出される。
【0013】図11は以上の光学的情報再生装置の信号
処理回路を示す回路図である。図11において、19は
図10の光検出器であり、受光素子19−5、19−6
と4分割の受光素子19−1〜4からなっている。各受
光素子の受光面上の光スポットS1、S2、S3は光カ
ードからの反射光を示している。AT制御用光スポット
S2、S3はそれぞれ受光素子19−5、19−6で受
光され、AF制御及び再生用光スポットは4分割受光素
子19−1〜4で受光される。受光素子19−5と19
−6の信号出力は減算回路122に出力され、減算回路
122でその差分を検出することでAT制御信号が生成
される。また、4分割受光素子の19−2と19−4の
出力信号は加算回路111で、19−1と19−3の出
力信号は加算回路112でそれぞれ加算される。加算回
路111と112の出力信号は減算回路121で差が検
出され、AF制御信号として出力される。また、加算回
路111と112の出力は加算回路113で加算され、
4分割受光素子の総和信号が作成され、情報の再生信号
RFとして出力される。
【0014】図12は光カード1に対する各光スポット
を相対移動させた場合の移動体(例えば、光カード、も
ちろん光ヘッドを移動させてもよい)の移動範囲とその
時の移動速度を示す図である。移動体は往復運動になる
ため、必ず停止・反転位置が生じるが、情報は一定の間
隔あるいは長さで再生することが必要であるため情報を
再生する領域近傍での移動速度は一定速度でなければな
らない。当然、停止・反転位置から目標の速度にするた
め、あるいは目標の速度から停止・反転させるためには
図中の加減速領域が存在する。このような駆動系では移
動体の位置検出、速度検出、あるいはそれらの制御を行
うために、図10に示すように一定周期のスリットを有
するリニアエンコーダ70及び検出用のセンサ71が一
般的に用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光カードには以下のような問題点があった。まず、
光カードに情報を記録あるいは再生するためには、光カ
ードと光スポットを相対往復移動させる必要があるが、
例えば光カードに対して光スポットを情報トラック方向
へ移動させるとすると、安定で正確な記録あるいは再生
を行うためには移動体である光ヘッドの移動速度検出あ
るいは位置検出、更にはそれぞれを制御することが必要
になる。そのためには、前述のごとくリニアエンコーダ
70とセンサ71を用いることが一般的である。
【0016】図13はリニアエンコーダ70とセンサ7
1を示している。リニアエンコーダ70には複数の小さ
なスリット80が一定周期Pで配されている。また、セ
ンサ71は光源72と受光素子73から成っていて、そ
の間にエンコーダ70が配される。ここで、光ヘッドの
速度・位置検出及び移動制御を安定かつ正確に行うため
には、リニアエンコーダ70のスリット80の間隔、形
状等に非常に高い精度が要求される。一般的にリニアエ
ンコーダ70を製造するにはエッチング技術が用いられ
るが、その工程が多いことあるいは一度に同時に製造で
きる個数に限りがあること、要求精度が高いために歩留
まりがよくないこと等から、非常に高価なものになって
しまう。
【0017】また、情報の記録あるいは再生を行う場
合、装置側ではリニアエンコーダを用いた速度・位置検
出信号あるいは制御信号をもとに、記録あるいは再生開
始終了位置を示す記録ゾーンあるいは再生ゾーンを発生
する。しかし、光カードのセッティング位置誤差あるい
は姿勢の違い、光カードの製造誤差等は必ず発生するた
め、これらが要因となって光カードに対する記録ゾーン
あるいは再生ゾーンの開閉位置にズレを発生する。この
ズレが大きい場合、またはズレの方向が記録時と再生時
で違った場合、記録情報を再生できなくなるという問題
が発生する。これを避けるためには光カードの製造誤差
を極力押さえるか、光カードのセッティングを正確に行
う機構を用いなければならず、結果的に量産には不適な
光カードあるいは装置になってしまい、当然コストアッ
プにもなる。
【0018】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、リニ
アエンコーダと同等の機能を内蔵し、装置側の構成を簡
単化することが可能な光学的情報記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、直線状
の複数の情報トラックが平行に配列され、各々の情報ト
ラックにはデータを記録する情報データ部、前記情報デ
ータ部の外側にあって情報トラックのアドレスが記録さ
れたトラックアドレスデータ部が設けられた光学的情報
記録媒体において、前記トラックアドレスデータ部の外
側に、照射された光スポットの位置又は光スポットと記
録媒体との相対移動速度を測定するための所定ピットパ
ターンが形成された計測制御用データ部を設けたことを
特徴とする光学的情報記録媒体によって達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施形態を示す平面図である。図1において、まず、
101は記録媒体としての光カードであり、再生専用の
光カードである。光カード101には直線状の情報トラ
ック102が平行にD方向に多数配列されている。各情
報トラック102はデータが記録された情報データ部1
03、情報トラックのアドレスデータが記録されたトラ
ックアドレスデータ部104、所定のピットパターンが
記録された計測制御用データ部105で構成され、光カ
ードのF−L方向に直線状に配されている。また、これ
らの情報トラック102における情報データ部103、
トラックアドレスデータ部104、計測制御用データ部
105はプリフォーマットされた情報ピット列で構成さ
れている。計測制御用データ部105のピットパターン
は装置側で再生して光スポットの位置や光スポットとカ
ードとの相対移動速度を得るために用いられる。
【0021】ここで、光スポットに対して光カード10
1を相対往復移動し、往路と復路の両方で再生を行うた
めに、トラックアドレスデータ部104は情報データ部
103の両端に配され、計測制御用データ部105はト
ラックアドレスデータ部104の更に外側の光カード1
01の両サイドの端面に近い位置に配されている。即
ち、計測制御用データ部105は光カード101と光ス
ポットの相対往復移動を行う場合の図12の加減速領域
に対応し、計測制御用データ部105のカード端近傍の
ピットは図12の停止・反転位置に対応している。
【0022】図2は計測制御用データ部105を拡大し
て示す図である。図2において、110は情報ピットで
あり、円形で同一の大きさで同一間隔で配置されてい
る。S10〜S12は図10の光ヘッドから照射された
光スポットであり、光スポットS11は再生用、光スポ
ットS10とS12はAT用である。また、図8の従来
の光カードのようにトラッキングトラックは設けられて
おらず、情報トラックを用いてトラッキング制御を行う
ように構成されている。即ち、光カード101の情報ト
ラック同志の間隔は6μm、情報トラック102−1と
102−3の間隔は12μmとしていて、図10、図1
1で説明した従来の記録再生装置で情報トラックでAT
制御を行いながら情報の再生を可能としている。図2の
場合は情報トラック102−1、102−3でATをか
けてその間のトラック102−2を再生する状態を示し
ている。
【0023】このように再生専用の光カードでは情報ト
ラックの情報データ部103に確実にデータが記録され
ており、情報データ部103でAT制御が可能であるた
め、トラッキングトラックが不要な分従来の光カードの
記憶容量の2倍の容量を達成できる。なお、情報ピット
の形状は特に円形に限るものではなく、四角形状やピラ
ミッド形状でもなく、また、情報ピットの有無を光で判
断できればよいため、再生方法としては情報ピット内部
で光を散乱させる、あるいは情報ピット内部の反射率を
情報ピットのない部位の反射率と異ならせるのが一般的
である。また、104はトラックアドレスデータ部、1
03は情報データ部であり、それぞれ情報ピットで構成
されるが、図2ではブロックとして示している。
【0024】ここで、計測制御用データ部105の情報
ピットは図12の加減速領域に対応しているが、光カー
ドの情報を再生する情報再生装置において加減速領域で
再生スポットを計測制御データ部105に走査すること
によりピットパターンの再生信号が得られる。即ち、情
報再生装置側では、このピットパターンに対応したパル
ス信号が得られ、このパルス信号をカウントすることに
より光スポットS11の位置を得ることができる。
【0025】また、得られたパルス信号の周期とパルス
幅をカウンタを用いて計測し、周期とパルス幅をもとに
光カードと光スポットとの相対移動速度を検出すること
ができる。この光スポットの位置や相対移動速度をもと
にトラックアドレスデータ部あるいは情報データ部の開
始・終了位置を正確に予測することができる。また、再
生ゾーン(記録ゾーン)を設定する際の信号として用い
ることができる。従って、情報再生装置では、従来のよ
うな高価なリニアエンコーダやセンサ等の部品を必要と
しないため、部品点数の削減、調整・組立工数の削減、
大幅なコストダウンを達成することができる。
【0026】図3は本発明の第2の実施形態を示す図で
ある。第1の実施形態との違いは、カード端に最も近い
情報ピットの情報トラック方向の長さが他の情報ピット
の長さよりも長いことにある。光カード101の他方側
も同様である。カード端近傍は前述の停止・反転位置で
あるため、光カード101にアクセスしない時間、即
ち、待機時はこの停止反転位置に光スポットを待機させ
ておく。通常、待機時でも次のアクセスを俊敏に行うた
めに、AT/AF制御を行うのが一般的であるが、この
待機状態に外部から振動を受けた場合、光スポットの大
きさとほぼ等価な情報ピットであると、光スポットと情
報ピットの位置ズレによるAT制御信号の変動が顕著に
なるため、ATが外れやすくなる。
【0027】本実施形態では、これに対処すべくカード
端の情報ピットの長さを他の情報ピットの長さよりも長
くしてある。また、現在の待機位置からD方向の他の情
報トラックへ移動する場合、目標の情報トラックまでの
トラック本数を光スポットからの信号からカウントする
のが一般的である。この場合も、光スポットの大きさよ
りも情報ピットが大きく(長く)あった方が正確かつ確
実である。このように第2の実施形態では、第1の実施
形態の効果に加えて、更に有用な効果を得ることができ
る。
【0028】図4は本発明の第3の実施形態を示す図で
ある。第1の実施形態との違いは、情報ピットの間隔が
トラックアドレスデータ部104に近づくほど広くして
あることである。光カード101の他方側の端部におい
ても同様に情報ピットの間隔をトラックアドレス部10
4に近いほど広くしている。計測制御用データ部105
に対応する加減速領域では、光カード101上の光スポ
ット移動速度は加速時には徐々に速くなり、減速時には
徐々に遅くなる。本実施形態では、情報ピットの間隔を
移動速度の変化量にあわせて設定しているので、情報ピ
ットの再生信号からは信号の立上がり(検出)ポイント
が等間隔で得られる。このように信号が等間隔であるた
め、情報ピットの個数を計測するには非常に便利であ
る。また、この場合も信号の個数をカウントして光スポ
ットの位置・移動速度を管理することが可能である。本
実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、以上の
ような有用な効果が得られる。
【0029】図5は本発明の第4の実施形態を示す図で
ある。第4の実施形態では、図4の実施形態の構成に加
えて、図3の実施形態のようにカード端部のピット長を
他のピット長よりも長く設定してある。本実施形態で
は、図3、図4の実施形態の構成を組み合わせているの
で、第1の実施形態の効果に加えて先に説明したような
図3、図4の実施形態の効果が得られる。
【0030】図6は本発明の第5の実施形態を示す図で
ある。第1〜第4の実施形態との違いは、情報ピットの
間隔及び情報ピット長をトラックアドレスデータ部10
4に近づくほど広くしてあることである。光カード10
1の他方側も同様である。計測制御用データ部105に
対応する加減速領域では、光カード101上の光スポッ
ト移動速度は、加速時には徐々に速くなり、減速時には
徐々に遅くなるが、本実施形態では情報ピットの間隔と
情報ピット長を移動速度の変化量に合わせてトラックア
ドレスデータ部104に近いほど長くしているので、情
報ピットの再生信号からは信号の立上がり(検出)ポイ
ント及び立ち下がりポイント、あるいは情報ピットの中
心間隔が等間隔で得られる。この場合、信号は等間隔で
得られるため、情報ピットの個数を計測するには非常に
便利である。また、この場合も信号の個数をカウントし
て光スポットの位置・移動速度を更に正確に管理するこ
とが可能となる。本実施形態では、このように第1の実
施形態の効果に加えて、更に有用な効果が得られる。
【0031】図7は本発明の第6の実施形態を示す図で
ある。本実施形態では図6の第5の実施形態の構成に加
えて、図3の第2の実施形態と同様にカード端部のピッ
ト長を他のピット長よりも長く設定してある。本実施形
態では、第2、第5の実施形態の構成を組み合わせてい
るので、第1の実施形態の効果に加えて前述のような第
2、第5の実施形態の効果が得られる。
【0032】なお、以上の実施形態では、再生専用の光
カードを例として説明したが、本発明はこれ以外にも光
カードの記憶容量を従来例と同じでよい場合は、従来例
に示したようなAT用のトラッキングトラックと情報ト
ラックが交互に配された追記可能な光カードにも使用す
ることが可能である。この場合は、情報トラックのトラ
ックアドレスデータ部よりも外側(カード端に近い部
位)に第1〜第6の実施形態のいずれかの計測制御用デ
ータ部105を配置することによって、以上のような効
果を得ることができる。また、以上の実施形態で説明し
たプリフォーマットを有する光カードの材質、構成、製
造方法については特開平2−5241号公報に詳細に開
示されている。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ラックアドレスデータ部の外側に、照射された光スポッ
トの位置又は光スポットと記録媒体との相対移動速度を
測定するための所定ピットパターンを形成しているの
で、その再生信号をもとに光スポットの記録媒体に対す
る相対位置又は光スポットと媒体との相対移動速度が得
られ、トラットアドレスデータ部や情報データ部の開始
・終了位置を得ることができる。従って、装置側におい
てリニアエンコーダを不要にできて構成を簡単化できる
ばかりでなく、部品点数の削減、調整組立工数の削減等
大幅なコストダウンを実現できる。
【0034】更に、記録ゾーンや再生ゾーンを形成する
場合、媒体のセッティング位置誤差や媒体の姿勢の違
い、媒体の製造誤差等があってもピットパターンの再生
信号をもとに記録/再生ゾーンを設定することによりず
れを生じることなく記録/再生ゾーンを設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態の要部を拡大して示す図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態の要部を拡大して示す
図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の要部を拡大して示す
図である。
【図5】本発明の第4の実施形態の要部を拡大して示す
図である。
【図6】本発明の第5の実施形態の要部を拡大して示す
図である。
【図7】本発明の第6の実施形態の要部を拡大して示す
図である。
【図8】従来例の光カードの平面図である。
【図9】図8の光カードの一部を拡大して示す図であ
る。
【図10】従来例の情報記録再生装置の光ヘッド部を示
す図である。
【図11】従来の情報記録再生装置の信号処理回路を示
す回路図である。
【図12】従来の情報記録再生装置における光スポット
と光カードの相対移動速度を示す図である。
【図13】従来の情報記録再生装置に用いられるリニア
エンコーダとセンサを示す図である。
【符号の説明】
101 光カード 102 情報トラック 103 情報データ部 104 トラックアドレスデータ部 105 計測制御用データ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状の複数の情報トラックが平行に配
    列され、各々の情報トラックにはデータを記録する情報
    データ部、前記情報データ部の外側にあって情報トラッ
    クのアドレスが記録されたトラックアドレスデータ部が
    設けられた光学的情報記録媒体において、前記トラック
    アドレスデータ部の外側に、照射された光スポットの位
    置又は光スポットと記録媒体との相対移動速度を測定す
    るための所定ピットパターンが形成された計測制御用デ
    ータ部を設けたことを特徴とする光学的情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記計測制御用データ部のピットパター
    ンは、一定周期で配置された複数の情報ピットによって
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学
    的情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記情報ピットは同一形状であることを
    特徴とする請求項2に記載の光学的情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記計測制御用データ部のピットのうち
    最も媒体端部に近いピットのトラック方向の長さを他の
    ピットよりも長く形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の光学的情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記計測制御用データ部のピットパター
    ンの複数の情報ピットの間隔を前記トラックアドレスデ
    ータ部に近づくにしたがって長く形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記ピットパターンの複数の情報ピット
    のうち最も媒体端部に近いピットの情報トラック方向の
    長さを他のピットの長さよりも長く形成したことを特徴
    とする請求項5に記載の光学的情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記計測制御用データ部のピットパター
    ンの複数の情報ピットの間隔、及び情報ピットの情報ト
    ラック方向の長さを前記トラックアドレスデータ部に近
    づくにしたがって長く形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の光学的情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記ピットパターンの複数の情報ピット
    のうち最も媒体端部に近いピットの情報トラック方向の
    長さを他のピットの長さよりも長く形成したことを特徴
    とする請求項7に記載の光学的情報記録媒体。
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