JP2000099798A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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JP2000099798A
JP2000099798A JP10263103A JP26310398A JP2000099798A JP 2000099798 A JP2000099798 A JP 2000099798A JP 10263103 A JP10263103 A JP 10263103A JP 26310398 A JP26310398 A JP 26310398A JP 2000099798 A JP2000099798 A JP 2000099798A
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Japan
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rollers
roller
paper sheet
transport
sheet
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JP10263103A
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English (en)
Inventor
Akio Yuge
晶郎 弓削
Teruhiko Uno
輝比古 宇野
Hidetake Suzuki
英武 鈴木
Ryuji Azuma
隆二 東
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、紙葉類の全ての領域に亘ってその
厚さ情報を得ることができ、紙葉類の端部の折れや異物
の付着を区別して検出できる紙葉類処理装置を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】紙葉類処理装置は、紙葉類Pの搬送方向に
沿って、紙葉類Pの搬送位置を検出する搬送位置検出部
5、および紙葉類Pの厚さを検出する厚さ検出部を有し
ている。厚さ検出部は、互いに離間されて同軸状に設け
られた複数のローラ部分R1〜R29 を有し、搬送方向に並
設された2つの検知ローラ13、14を有している。各
ローラ部分R1〜R29 は、各ローラ部分が紙葉類Pに接触
する領域が搬送方向と直交する搬送幅方向に関して隙間
があかないように千鳥状に位置決め配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送される紙葉
類の厚さを検知して紙葉類の重送や折れなどを判別する
紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙葉類を1枚ずつ搬送して処理す
る紙葉類処理装置として、搬送される紙葉類の厚さを検
知することにより紙葉類の重送、折れ、異物付着などの
厚さ異常を検出するための厚さ検知部を備えたものが知
られている。
【0003】この厚さ検知部は、紙葉類が搬送される搬
送路の一側に固定的且つ同軸状に配設され紙葉類の搬送
方向に沿って回転する複数の基準ローラ、搬送路を介し
て各基準ローラに対向され、搬送路から離れる方向に変
位可能に配設された複数の検知ローラ、および各検知ロ
ーラの変位量を電気信号に変換して紙葉類の各領域毎の
厚さを独立して検知する変位センサを備えている。
【0004】複数の基準ローラおよび検知ローラは、埃
などを逃がすため、および紙葉類の巻込み防止のため、
それぞれの軸方向に所定のピッチずつ離間して配置され
ている。また、紙葉類の搬送方向と直交する搬送幅方向
に沿った各ローラのローラ幅は一定となっている。
【0005】しかして、搬送路を搬送される紙葉類が基
準ローラと検知ローラとの間を通過すると、軸方向に離
間された複数の検知ローラが紙葉類の厚さに応じてそれ
ぞれ独立して変位され、各検知ローラの変位量が変位セ
ンサにて電気信号に変換され、紙葉類の搬送幅方向に沿
った各領域の厚さが検知される。そして、各領域毎に紙
葉類の厚さが正規の厚さと比較され、紙葉類の重送、折
れ、異物付着などが判別される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の厚さ検知部では、軸方向に間隔を開けて設けられた複
数の検知ローラの周面のみが紙葉類の表面に接触される
ため、隣接した検知ローラ間の領域では紙葉類の厚さ検
知がなされず、紙葉類の全領域の厚さ情報を得ることが
できないといった問題があった。
【0007】また、一定のローラ幅を有する複数の検知
ローラは、軸方向に所定ピッチずつ離間して配置されて
いるため、紙葉類の搬送幅方向両側端近くに生じ易い折
れや異物付着を正確に区別して検出することができない
といった問題があった。
【0008】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、紙葉類の全ての領域に亘ってその厚さ
情報を得ることができ、紙葉類の端部の折れや異物の付
着などを区別して検出できる紙葉類処理装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を搬送する搬
送手段と、この搬送手段にて搬送される紙葉類の第1面
に接触して紙葉類の搬送方向に沿って回転可能に設けら
れた複数の第1ローラと、上記搬送手段にて搬送される
紙葉類を介して上記第1ローラに対向し、且つ該紙葉類
の第2面に接触して上記搬送方向に沿って回転可能に設
けられ、上記第1ローラとの間で紙葉類を挟持搬送する
とともに、上記第1ローラから離れる方向に変位可能に
設けられた複数の第2ローラと、上記複数の第2ローラ
それぞれの変位量に基づいて上記紙葉類の厚さを検知す
る検知手段と、を備え、上記複数の第2ローラは、上記
搬送手段にて搬送される紙葉類の第2面に対し、上記搬
送方向を横切る搬送幅方向に関して隙間なく接触するよ
うに各ローラが位置決め配置されていることを特徴とす
る。
【0010】また、この発明の紙葉類処理装置は、紙葉
類を搬送する搬送手段と、この搬送手段にて搬送される
紙葉類の搬送位置を検出する検出手段と、上記搬送手段
にて搬送される紙葉類の第1面に接触して上記搬送方向
に沿って回転可能に設けられた複数の第1ローラと、上
記搬送手段にて搬送される紙葉類を介して上記第1ロー
ラに対向し、且つ該紙葉類の第2面に接触して上記搬送
方向に沿って回転可能に設けられ、上記第1ローラとの
間で紙葉類を挟持搬送するとともに、上記第1ローラか
ら離れる方向に変位可能に設けられた複数の第2ローラ
と、上記複数の第2ローラそれぞれの変位量を検知する
検知手段と、この検知手段にて検知した上記複数の第2
ローラの変位量および上記検出手段にて検出した搬送位
置に基づいて、当該紙葉類の重送、折れ、異物付着など
の厚さ異常を判別する判別手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、こ
の発明の紙葉類処理装置1を概略的に示してある。この
紙葉類処理装置1は、筐体2を有し、この筐体2内を図
中左右方向に延びた搬送路3を介して紙葉類Pを搬送す
る複数の搬送ローラ4を有している。筐体2内の搬送路
3上には、紙葉類Pの2次元画像を読取ることにより紙
葉類Pの搬送位置を検出する搬送位置検出部5、および
紙葉類Pの厚さを検知することにより紙葉類Pの重送、
折れ、めくれ、異物付着などの厚さ異常を検出する厚さ
検出部6が、紙葉類Pの搬送方向に沿って順に配設され
ている。
【0012】また、筐体2内には、搬送位置検出部5で
読取った画像データをデジタル信号に変換するととも
に、厚さ検出部6で検出した厚さデータをデジタル信号
に変換するためのA/Dコンバータ7が配設されてい
る。さらに、筐体2の外部には、A/Dコンバータ7に
てデジタル信号に変換された画像データおよび厚さデー
タに基づいて、当該紙葉類の搬送位置および厚さ異常を
判断し、当該紙葉類の重送、折れ、めくれ、異物付着な
どを判別する制御部8が配設されている。
【0013】搬送位置検出部5は、紙葉類を搬送する搬
送方向と直交する搬送幅方向(図1中紙面方向)に沿っ
て複数個のフォトダイオードをアレイ状に並べて搬送路
3に対向させた光電変換素子を有し、搬送路3を介して
搬送される紙葉類Pの表面の2次元画像を読取る。搬送
位置検出部5で読取られた画像は、A/Dコンバータ7
へ送られてデジタル化され、所定の画像処理がなされた
後、制御部8へ送られる。制御部8では、デジタル化さ
れた画像データに基づいて、予め設定された搬送基準位
置から紙葉類Pの搬送幅方向に沿った一端までの距離を
計測し、当該紙葉類の搬送幅方向に沿った搬送位置を示
すデータを取得する。
【0014】厚さ検出部6は、搬送路3を介して搬送さ
れる紙葉類Pの下面に接触するように固定的に配設さ
れ、紙葉類Pの搬送方向に沿ってそれぞれ回転される基
準ローラ11、12、搬送路3を介して搬送される紙葉
類Pの上面に接触し、且つ搬送路3を介して各基準ロー
ラ11、12にそれぞれ対向した位置に配置され、紙葉
類Pの厚さに応じて搬送路3から離間する方向へ変位可
能に配設され、紙葉類Pの搬送方向に沿ってそれぞれ回
転される検知ローラ13、14、および各検知ローラ1
3、14の変位量を電気信号に変換して紙葉類Pの厚さ
を検出するポテンショメータなどの変位センサ15、1
6を備えている。
【0015】搬送路3を介して紙葉類Pが搬送される
と、紙葉類Pの上面に接触された検知ローラ13、14
が紙葉類Pの厚さに応じて搬送路3から離間する方向に
変位され、この変位量が変位センサ15、16によって
検出される。変位センサ15、16によって検出された
紙葉類Pの厚さに関するデータは、A/Dコンバータ7
へ送られてデジタル化され、所定の信号処理がなされた
後、制御部8へ送られる。制御部8では、デジタル化さ
れた厚さデータおよび上述した搬送位置検出部5を介し
て取得した当該紙葉類Pの搬送位置データに基づいて、
紙葉類Pの各領域における厚さ異常を判断し、紙葉類P
の重送、折れ、めくれ、異物付着などを判別する。
【0016】図2(a)には、上述した搬送位置検出部
5、および厚さ検出部6を搬送路3の上方から見た平面
図を示してある。図2(b)は搬送される紙葉類Pと検
知ローラ13、14との位置関係を示し、図2(c)は
図2(b)の紙葉類P端部に付着した異物やめくれを検
出した変位センサの検出量を示してある。
【0017】図2(a)に示すように、搬送位置検出部
5のフォトダイオードアレイは、搬送路3の全幅に亘っ
て搬送幅方向に延設されている。一方、厚さ検出部6の
各検知ローラ13、14は、その軸方向に沿って互いに
離間するように分割された複数の幅の異なるローラ部分
R1〜R29 を有している。すなわち、紙葉類Pの搬送方向
上流側に配設された検知ローラ13は、互いに離間して
同軸状に設けられた複数のローラ部分R2,R4,R6, …R24,
R26,R28 (以下、総称して偶数ローラReとする場合もあ
る)を有し、搬送方向下流側に配設された検知ローラ1
4は、互いに離間して同軸状に設けられた複数のローラ
部分R1,R3,R5, …R25,R27,R29 (以下、総称して奇数ロ
ーラRoとする場合もある)を有している。各ローラ部分
R1〜R29 は、互いに独立した回転軸を有し、搬送路3か
ら離間する方向にそれぞれ独立して変位可能に配設され
ている。
【0018】また、各検知ローラ13、14のローラ部
分の軸方向に沿ったローラ幅は、各検知ローラ13、1
4の軸方向に沿った中央近くに位置したローラより端部
近くに位置したローラの方が狭くなるように設定されて
いる。さらに、各検知ローラ13、14のローラ部分の
数は、軸方向両端に向うに従って密度が高くなるように
設定されている。つまり、各検知ローラ13、14のロ
ーラ部分は、その軸方向両端に近づくにつれてローラ幅
が狭く且つ高密度に配置されるように設定され、これに
より紙葉類Pの搬送幅方向両端近くの厚さに関する検出
精度が高められている。
【0019】また、搬送方向に沿って隣接して配置され
た検知ローラ13を構成した偶数ローラReおよび検知ロ
ーラ14を構成した奇数ローラRoは、それぞれ軸方向に
隣接したローラ部分のギャップを互いに埋めるように千
鳥状に位置決め配置されている。言い換えれば、上流側
の検知ローラ13の偶数ローラReが紙葉類Pの表面に接
触される紙葉類P上の領域と、下流側の検知ローラ14
の奇数ローラRoが紙葉類Pの表面に接触される紙葉類P
上の領域と、が隙間なく連続するように、好ましくは両
方の領域が少なくとも部分的に重なるように偶数ローラ
Reおよび奇数ローラRoが位置決め配置されている。これ
により、搬送される紙葉類Pの全ての領域にいずれかの
ローラ部分が接触されることとなり、紙葉類P全面に関
する厚さデータが取得される。
【0020】尚、本実施の形態では、検知ローラ13、
14の各ローラ部分に対応して、基準ローラ11、12
もその軸方向に分割されており、検知ローラ13、14
の各ローラ部分と基準ローラ11、12の各ローラ部分
(図示せず)とが1対1で対向した関係に配置されてい
る。また、本実施の形態では、各検知ローラ13、14
の複数のローラ部分がそれぞれ独立して変位可能となっ
ており、全てのローラ部分に対してその変位量を個別に
検知する複数の変位センサ(図示せず)が1対1で設け
られている。つまり、図1に示した変位センサ15、1
6は、各ローラ部分R1〜R29 に対応した複数の変位セン
サS1〜S29 を有している。
【0021】図2(a)および(b)に示した例では、
搬送方向に沿って並設された各検知ローラ13、14の
軸方向両端近くの合計18個の幅狭のローラ部分R1〜R9
およびR21 〜R29 のローラ幅が3mmに設定され、これ
らのローラ部分の軸方向に沿ったギャップが2mmに設
定され、偶数ローラReと奇数ローラRoとがそれぞれその
接触領域において0.5mmずつオーバーラップするよ
うに設定されている。
【0022】すなわち、紙葉類Pの搬送幅方向両端の通
過が予想される幅狭のローラ部分R1〜R9およびR21 〜R2
9 のローラ幅、ギャップ、オーバーラップ幅は、検出す
べき紙葉類端部の折れ/めくれ(図2b参照)の幅、お
よび検出すべき異物(図2b参照)の最小検出幅に基づ
いて設定される。例えば、検出すべき折れ/めくれ幅が
3mm以下、検出すべき異物の最小検出幅が5mmに設
定されている場合、上記の例では、2個以下のローラ部
分を介して厚さ異常が検出されたときに折れ/めくれが
判別され、3個以上のローラ部分を介して厚さ異常が検
出されたときに異物付着が判別される。
【0023】より具体的には、図2(b)に示したテー
プなどの異物は、紙葉類Pの搬送方向に向って左端にあ
る7個の変位センサS22 〜S28 を介して厚さ異常として
検出され、図2(b)に示しためくれは、1個の変位セ
ンサS28 を介して厚さ異常として検出される。尚、この
ときの各変位センサによる検出量を図2(c)に示して
ある。図2(c)からわかるように、異物やめくれが検
出されない紙葉類Pの他の領域における厚さは(t±
α)の範囲内にあり、異物やめくれなどの厚さ異常が検
出された領域において変位センサの検出量が(t±α)
を超えており、紙葉類Pの全表面に亘って連続した検出
がなされている。
【0024】次に、図2に示した構成によって、紙葉類
Pの重送、折れ、めくれ、異物付着を判別する動作につ
いて、図3および図4のフローチャートを用いて説明す
る。まず、判別動作に先立って、判別の対象となる基準
紙葉類が紙葉類処理装置1へ投入され、厚さ検出部6に
おいて基準紙葉類の厚さが検出されるとともに厚さのス
ライス値(±α)が設定される(ステップ1)。これら
の厚さの基準値(t)および厚さのスライス値(±α)
は、制御部8の図示しないメモリに記憶される。尚、厚
さのスライス値(±α)は、各変位センサによる検出誤
差などを考慮した値であり、各変位センサによる検出量
が基準量(t±α)の範囲にあれば当該紙葉類Pが正常
な厚さであることが判断される。
【0025】ステップ1のスライスデータの設定に続い
て、厚さ異常の判別対象としての紙葉類Pが順次投入さ
れ、搬送路3に配設された搬送位置検出部5を介して紙
葉類Pの搬送位置に関する情報が検出される(ステップ
2)。装置1に投入される紙葉類Pは、その搬送方向に
向う左端を予め設定された搬送基準位置から一定距離離
間した位置に揃えて送り込まれる。ステップ2の搬送位
置情報読み取りシーケンスは、図4のフローチャートに
示してある。
【0026】図4に示すように、搬送位置読み取りシー
ケンスがスタートされると、搬送路3を介して搬送され
る紙葉類P表面の2次元画像が搬送位置検出部5を介し
て検出される(ステップ21)。そして、この2次元画
像に基づいて、紙葉類Pの搬送幅方向に沿った長手長さ
が測定され、紙葉類の種類が判別される(ステップ2
2)。
【0027】また、ステップ21で検出された2次元画
像から紙葉類Pの搬送方向に向う左端位置が検出され
(ステップ23)、この左端位置が図2(a)に示した
紙葉類端部判定エリアA内にあるか否かが判断される
(ステップ24)。尚、この判定エリアAは、図2
(a)におけるローラ部分R22 〜R29 が対向配置された
領域に予め設定されている。
【0028】ステップ24の判断の結果、判定エリアA
内に紙葉類Pの左端があることが判定されると(ステッ
プ24;YES)、紙葉類Pが正常に搬送されているこ
とが判断され、ステップ21で検出された2次元画像か
ら紙葉類Pの搬送方向に向う右端位置が検出される(ス
テップ25)。一方、ステップ24の判断の結果、紙葉
類Pの左端が判定エリアAから外れていることが判定さ
れると(ステップ24;NO)、当該紙葉類Pの搬送位
置が搬送幅方向にずれていることが判断され、位置ずれ
異常がセットされて処理が終了される(ステップ2
6)。
【0029】そして、ステップ23で検出された左端位
置およびステップ25で検出された右端位置に基づいて
当該紙葉類Pの搬送位置データが取得され、この搬送位
置データが制御部8の図示しないメモリに記憶される
(ステップ27)。
【0030】以上のように、搬送位置検出部5を介して
搬送位置データが取得されると、ステップ26における
位置ずれ異常の有無を踏まえて、当該紙葉類Pに搬送異
常がないことを前提として(ステップ3;NO)、厚さ
検出部6による当該紙葉類Pの厚さ検出がなされる。
【0031】紙葉類Pが正常な状態で厚さ検出部6へ搬
送されると、各ローラ部分R1〜R29の変位量が各変位セ
ンサS1〜S29 を介して検出され、当該紙葉類Pの搬送幅
方向に沿った各領域における厚さデータが検出される
(ステップ4)。このようにして、複数の変位センサに
よって検出された厚さデータは、当該紙葉類Pの厚さ情
報として制御部8の図示しないメモリに記憶される。
【0032】制御部8では、ステップ27で取得した搬
送位置データから紙葉類Pの長手方向右端位置を判定
し、この右端位置に対応するローラ部分R2に接続された
変位センサS2による検出量から順に、ステップ1で予め
用意した厚さの基準値(t±α)とメモリに記憶した厚
さデータとを比較する。
【0033】そして、特に、比較的折れやめくれが生じ
易い紙葉類Pの搬送幅方向両端近くに配設された幅狭の
ローラ部分R2〜R9およびR21 〜R28 を介して検出された
厚さデータが基準値(t±α)を超えているか否かが判
断され(ステップ5)、基準値(t±α)を超えている
厚さデータがある場合(ステップ5;YES)、その厚
さ異常を検出した変位センサの位置および数から紙葉類
端部の折れ、めくれ、異物付着などが判別される(ステ
ップ6)。
【0034】例えば、図2(b)に示す例において、検
知ローラ13のローラ部分R28 のみが変位され、対応す
る変位センサS28 による検出量が図2(c)に示すよう
に基準値を超えた場合、紙葉類Pの搬送幅方向左端にめ
くれがあることが判別され、7個のローラ部分R22 〜R2
8 が変位されて対応する変位センサS22 〜S28 による検
出量が基準値を超えた場合、紙葉類Pの左端に異物が付
着されていることが判別される。
【0035】さらに、上述した幅狭のローラ部分以外の
ローラ部分を介して検出された厚さデータが基準値(t
±α)と比較され(ステップ7)、基準値(t±α)を
超えたデータがある場合(ステップ8;YES)に紙葉
類Pの重送が判定される(ステップ9)。
【0036】以上のように、本実施の形態によると、紙
葉類Pの厚さに応じて変位される検知ローラ13、14
をその軸方向に沿って複数のローラ部分に分割し、それ
ぞれ独立して変位可能とするとともに、各検知ローラ1
3、14のローラ部分が千鳥状に配置されるように位置
決めした。これにより、搬送される紙葉類Pの全面に亘
って隙間なく厚さ異常を検出できる。
【0037】また、上記複数のローラ部分は、各ローラ
軸中央のローラ幅より両端近くのローラ幅が狭くなるよ
うに設定し、軸方向両端部のローラ部分が高密度に配置
されている。従って、折れやめくれを生じ易い紙葉類P
の搬送幅方向端部近くにおける厚さ異常の検出精度を高
めることができ、紙葉類の重送、折れ、めくれ、異物付
着などを正確に区別して判別できる。
【0038】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した実施の形態では、並設され
た検知ローラ13、14の各ローラ部分R1〜R29 に1対
1で対応させて変位センサを配設したが、複数の隣接し
たローラ部分を纏めて1つの変位センサに接続し、セン
サの数を減らすこともできる。また、上述した実施の形
態では、各基準ローラ11、12を各検知ローラ13、
14に合せて軸方向に複数部分に分割したが、基準ロー
ラ11、12は必ずしも分割する必要はない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の紙葉類
処理装置は、上記のような構成および作用を有している
ので、紙葉類の全ての領域に亘ってその厚さ情報を得る
ことができ、紙葉類の端部の折れや異物の付着を区別し
て検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紙葉類処理装置を示す概略図。
【図2】図1の紙葉類処理装置に組込まれた搬送位置検
出部および厚さ検出部による判別動作を説明するための
図。
【図3】図2とともに判別動作を説明するためのフロー
チャート。
【図4】図2、3とともに判別動作を説明するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…紙葉類処理装置、 2…筐体、 3…搬送路、 4…搬送ローラ、 5…搬送位置検出部、 6…厚さ検出部、 7…A/Dコンバータ、 8…制御部、 11、12…基準ローラ、 13、14…検知ローラ、 15、16…変位センサ、 A…紙葉類端部判定エリア、 P…紙葉類、 R1〜R29 …ローラ部分、 Re…偶数ローラ、 Ro…奇数ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 英武 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 東 隆二 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3E040 FG04 FG11 FG14 FH05 3F048 BA06 BA10 BA13 CA02 CC01 3F049 AA01 DA12 DB04 EA27 LA00 LB00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送する搬送手段と、 この搬送手段にて搬送される紙葉類の第1面に接触して
    紙葉類の搬送方向に沿って回転可能に設けられた複数の
    第1ローラと、 上記搬送手段にて搬送される紙葉類を介して上記第1ロ
    ーラに対向し、且つ該紙葉類の第2面に接触して上記搬
    送方向に沿って回転可能に設けられ、上記第1ローラと
    の間で紙葉類を挟持搬送するとともに、上記第1ローラ
    から離れる方向に変位可能に設けられた複数の第2ロー
    ラと、 上記複数の第2ローラそれぞれの変位量に基づいて上記
    紙葉類の厚さを検知する検知手段と、を備え、 上記複数の第2ローラは、上記搬送手段にて搬送される
    紙葉類の第2面に対し、上記搬送方向を横切る搬送幅方
    向に関して隙間なく接触するように各ローラが位置決め
    配置されていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の第2ローラは、各ローラが上
    記第2面に接触する領域が上記搬送幅方向に関して互い
    にオーバーラップするように、位置決め配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 【請求項3】 上記検知手段にて検知した上記複数の第
    2ローラの変位量に基づいて、当該紙葉類の重送、折
    れ、異物付着などの厚さ異常を判別する判別手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記複数の第2ローラは、上記搬送方向
    と直交する搬送幅方向に延び且つ上記搬送方向に離間し
    た複数の軸に沿って互いに離間して同軸状に設けられ、
    上記搬送手段にて搬送される紙葉類の第2面に対し、上
    記搬送幅方向に関して隙間なく接触するように位置決め
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類
    処理装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の第2ローラの上記搬送幅方向
    に沿ったローラ幅は、上記各軸の中央付近に配置された
    ローラより軸の両端近くに配置されたローラの方が狭く
    なるように設定されていることを特徴とする請求項4記
    載の紙葉類処理装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の第2ローラは、上記各軸の中
    央付近に配置されたローラより軸の両端近くに配置され
    たローラの方が密度が高くなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の紙葉類処理装置。
  7. 【請求項7】 紙葉類を搬送する搬送手段と、 この搬送手段にて搬送される紙葉類の搬送位置を検出す
    る検出手段と、 上記搬送手段にて搬送される紙葉類の第1面に接触して
    上記搬送方向に沿って回転可能に設けられた複数の第1
    ローラと、 上記搬送手段にて搬送される紙葉類を介して上記第1ロ
    ーラに対向し、且つ該紙葉類の第2面に接触して上記搬
    送方向に沿って回転可能に設けられ、上記第1ローラと
    の間で紙葉類を挟持搬送するとともに、上記第1ローラ
    から離れる方向に変位可能に設けられた複数の第2ロー
    ラと、 上記複数の第2ローラそれぞれの変位量を検知する検知
    手段と、 この検知手段にて検知した上記複数の第2ローラの変位
    量および上記検出手段にて検出した搬送位置に基づい
    て、当該紙葉類の重送、折れ、異物付着などの厚さ異常
    を判別する判別手段と、 を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  8. 【請求項8】 上記複数の第2ローラは、上記搬送方向
    と直交する搬送幅方向に延び且つ上記搬送方向に離間し
    た複数の軸に沿って互いに離間して同軸状に設けられ、
    上記搬送手段にて搬送される紙葉類の第2面に対し、上
    記搬送幅方向に関して隙間なく接触するように位置決め
    配置されていることを特徴とする請求項7記載の紙葉類
    処理装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の第2ローラは、各ローラが上
    記第2面に接触する領域が上記搬送幅方向に関して互い
    にオーバーラップするように、位置決め配置されている
    ことを特徴とする請求項8記載の紙葉類処理装置。
  10. 【請求項10】 上記複数の第2ローラの上記搬送幅方
    向に沿ったローラ幅は、上記各軸の中央付近に配置され
    たローラより軸の両端近くに配置されたローラの方が狭
    くなるように設定されていることを特徴とする請求項8
    記載の紙葉類処理装置。
  11. 【請求項11】 上記複数の第2ローラは、上記各軸の
    中央付近に配置されたローラより軸の両端近くに配置さ
    れたローラの方が密度が高くなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項8記載の紙葉類処理装置。
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