JP2000098922A

JP2000098922A - 背面投射型表示装置

Info

Publication number: JP2000098922A
Application number: JP10266610A
Authority: JP
Inventors: Hideyuki Kanayama; 秀行金山
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1998-09-21
Filing date: 1998-09-21
Publication date: 2000-04-07

Abstract

(57)【要約】【課題】背面投射型表示装置の収納時において、容易
に表示装置の奥行を短くして薄型化することが可能な背
面投射型表示装置を提供することを目的とする。【解決手段】光学系を収容するキャビネット６の奥行
を小さくするのにともなって、反射ミラー４と拡散スク
リーン５とのなす角度が平行に近づくように変位する構
成とし、表示装置外側から前面フレーム６１と背面フレ
ーム６２とを近づける方向に押し込むだけで、容易に表
示装置の奥行を短くして薄型化することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、投射ユニットから
出射された映像光を反射ミラーを介してスクリーン面に
投影し、そこに投影された映像を投影面とは反対側の面
から観察するよう構成した背面投射型表示装置に関し、
特に、装置収納時において、使用時と比較して、薄型化
を容易に行なうことが可能な背面投射型表示装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の投射型表示装置の構成について、
図６を用いて以下に説明する。

【０００３】従来の投射型表示装置は、図６に示すよう
に、キャビネット１０１内に配置された映像投射装置１
０２、投射レンズ１０３、反射ミラー１０４、透過型の
拡散スクリーン１０５により構成されている。

【０００４】そして、映像投射装置１０２から出射され
た映像光は、投射レンズ１０３により拡大投影された
後、反射ミラー１０４により反射されて、透過型の拡散
スクリーン１０５の裏面側に照射される。観察者は、拡
散スクリーン１０５の表面側から拡散スクリーン１０５
に形成された映像を観察することができる。

【０００５】この種の背面投射型表示装置は、ブラウン
管を表示画面とする構成と比較して、大画面化が容易で
あるという利点を有している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大画面
化を実現するためには、大きな拡大投射率を有する投影
レンズ１０３を使用するか、あるいは映像投射装置１０
２からスクリーン１０５までの光路距離を長くする必要
がある。現状では、投影レンズ１０３による拡大投射に
は限界があり、大画面化に伴って光路距離が長くなるこ
とは否めず、キャビネット１０１の奥行きが大きくなっ
てしまう。このため、映像投射装置１０２からの映像光
を拡散スクリーン１０５に反射すべく所定の傾きをもっ
て表示装置の背面に配置される反射ミラー１０４が、奥
行を決定している。

【０００７】このように大画面の表示装置の奥行きが大
きくなってくると、装置の非稼動時における収納スペー
スが多く必要になり、収納場所が制約されて収納スペー
スの確保が困難になるという問題が生じる。

【０００８】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、表示装置の非駆動時において、容易
に表示装置の奥行を短くして薄型化することが可能な背
面投射型表示装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の背面投射型表示
装置は、投射ユニットと、その投射ユニットから出射さ
れる映像光を反射する反射ミラーと、その反射ミラーで
反射された映像光が投影され、画像が形成されるスクリ
ーンと、投射ユニット、反射ミラー、スクリーンを保持
するキャビネットとを備えた背面投射型表示装置におい
て、キャビネットは、スクリーンを保持する前面フレー
ムと、その前面フレームに対向する背面フレームと、両
フレームを収納位置及び使用位置間で相対移動可能に連
結する連結機構と、その連結機構の変位に伴って反射ミ
ラー及びスクリーンのなす角度を変化させる変位機構と
を備えているものである。

【００１０】このような構成とすることにより、装置の
非使用時においては、前面フレームと背面フレームとを
相対的に近づける方向に連結機構を変位させると、この
移動に伴い、スクリーンと反射ミラーとのなす角度が平
行となる方向に変化する。

【００１１】また、連結機構は、両フレーム間の間隙を
被うとともに、両フレームの移動方向に伸縮可能な蛇腹
部材を備えているものである。

【００１２】このような構成とすることにより、前面フ
レームと背面フレームとが移動しても、蛇腹部材により
キャビネット内への外光の入射が遮断される。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、本実施の形態に
おいては、背面投射型表示装置をウォールキャビネット
の扉に配置した場合について説明する。

【００１４】図１は本実施の形態における投射型表示装
置が配置されたウオールキャビネットの外観を表す斜視
図、図２は投射型表示装置の使用時における構成を表す
概略構成図、図３は投射型表示装置の収納時における構
成を表す概略構成図、図４は投射ユニットの構成を表す
概略構成図、図５は反射ミラーの変位機構を表す概略構
成図である。

【００１５】本実施の形態における背面投射型表示装置
は、図１に示すように、壁面に沿って配置され、書類等
の収納に用いられるウォールキャビネット１の扉１１に
配置されている。そして、使用時においては、扉１１を
使用位置まで図示矢印方向へ引き出して、拡散スクリー
ン５に映像の表示が行なわれるものである。

【００１６】扉１１に配置された背面投射型表示装置
は、図２に示すように、映像投射ユニット２と、反射ミ
ラー４と、拡散スクリーン５とを備えた光学系を、キャ
ビネット５内に収容し、投射ユニット２から出射された
映像光を拡散スクリーン５に投影して、映像を表示する
構成となっている。

【００１７】映像投射ユニット２は、図４に示すよう
に、リフレクタ２１と、光源としてのメタルハライドラ
ンプ２２と、ＵＶ／ＩＲフィルタ２３とが順に配置さ
れ、更にその前方にはコンデンサレンズ２４と、ＬＣＤ
パネル２５と、カラーフィルタ２６と、投射レンズ３と
が順に配置されている。

【００１８】そして、ランプ２２から照射された白色光
は、ＵＶ／ＩＲフィルタ２３を透過し、コンデンサレン
ズ２４で集光された後、ＬＣＤパネル２５に照射され
る。ＬＣＤパネル２５に照射された白色光は、映像情報
に応じて変調された後、カラーフィルタ２６によって、
Ｒ、Ｇ、Ｂに対応した各色の映像光に変換される。この
カラーフィルタ２６は、多数の微小領域に分割され、各
領域にはＲのみを透過する赤色フィルタと、Ｇのみを透
過する緑色フィルタと、Ｂのみを透過する青色フィルタ
とがマトリックス状に配列されたものである。

【００１９】投射レンズ３は、カラーフィルタ２６を透
過した映像光を、所定の倍率で反射ミラー側へ拡大投射
するものである。

【００２０】反射ミラー４は、投射レンズ３から拡大投
射された映像光を、拡散スクリーン５の裏面に向けて反
射するためのものであり、拡散スクリーン５に対して所
定の傾きをもって配置される。

【００２１】そして、カラーフィルタ２６を透過した各
色の映像光は、投射レンズ３から出射され、反射ミラー
４を介して拡散スクリーン５へ向かって拡大投影され、
拡散スクリーン５に映像が形成される。

【００２２】このような光学系を収容したキャビネット
６は、図２に示すように、スクリーン５を支持する前面
フレーム６１と、その前面フレーム６１に対して所定の
距離を隔てて配置される背面フレーム６２と、両フレー
ム６１、６２を連結する連結機構６３、６４とを備えて
いる。

【００２３】前面フレーム６１は、上部に反射ミラー４
を軸支するための一対の支持部材６５を備えている。こ
の支持部材６５は、それぞれ開口６６を備えており、両
開口６６に、反射ミラー４の上部両側に突設された一対
の突起４１が挿入される。これにより、反射ミラー４
は、突起４１を軸に回動可能となる。

【００２４】背面フレーム６２は、図５に示すように、
両側内側に反射ミラー４を摺動案内するための一対の溝
部６７を備えている。この溝部６７には、反射ミラー４
の下部両側に突設された一対の突起４２が遊勘される。
これにより、反射ミラー４は、溝部６７に沿って摺動可
能となる。

【００２５】連結機構６３、６４は、前面フレーム６１
の上部両側及び背面フレーム６２上部両側を連結する一
対の上側連結フレーム６３と、前面フレーム６１の下部
両側及び背面フレーム６２の下部両側を連結する一対の
下側連結フレーム６４とからなる。

【００２６】上側連結フレーム６３は、前面フレーム６
１に軸支されたリンク６３ａと、背面フレーム６２に軸
支されたリンク６３ｂとから構成され、両リンク６３
ａ、６３ｂは、図示下側に向けて折り曲げ可能に連結さ
れている。同様に、下側連結フレーム６４は、前面フレ
ーム６１に軸支されたリンク６４ａと、背面フレーム６
２に軸支されたリンク６４ｂとから構成され、両リンク
６４ａ、６４ｂは、図示上側に向けて折り曲げ可能に連
結されている。これにより、連結フレーム６３、６４を
折曲することにより、前面フレーム６１及び背面フレー
ム６２間の距離が縮まり、また、伸長することにより両
フレーム６１、６２間の距離が伸びる。

【００２７】また、前面フレーム６１及び背面フレーム
６２の間隙には、その間隙を連結フレーム６３、６４外
側から被覆するように蛇腹部材６８が配置されている。
この蛇腹部６８は、前面フレーム６１及び背面フレーム
６２の移動方向に対して伸縮可能となっている。

【００２８】次に、図２に示す使用状態の背面投射型表
示装置を、図３に示す収納状態に変化させる場合の動作
について説明する。

【００２９】図２に示すように、使用状態における背面
投射型表示装置の連結フレーム６３、６４は、一直線状
に伸びた状態にあり、映像投射ユニット２から拡散スク
リーン５までの光路距離が最も長くなっている。このと
き、表示装置の奥行が最大となるため、スクリーン５に
対する反射ミラー４の傾きが最大となる。

【００３０】そして、図示矢印方向に前面フレーム６１
を押し込むと、上側連結フレーム６３が下側に折曲する
とともに、下側連結フレーム６４が上側に折曲して、前
面フレーム６１と背面フレーム６２との距離が短くな
る。

【００３１】このとき、前面フレーム６１と背面フレー
ム６２との距離が短くなるにつれて、反射ミラー４は、
その下部両側に設けられた突起４２が背面フレーム６２
の溝部６７に沿って摺動するとともに、その上部両側に
設けられた突起４１を軸に回動して、拡散スクリーン５
に対して平行に近づいていく。

【００３２】そして、図３に示すように、反射ミラー４
が拡散スクリーン５と略平行となる角度まで回動した収
納位置に前面フレーム６１が到達すると、その位置で前
面フレーム６１の位置が規制される。

【００３３】また、前面フレーム６１及び背面フレーム
６２の間隙は、蛇腹部材６８により被覆されているた
め、両フレーム６１、６２間の距離が変化しても、間隙
を被覆した状態が保たれる。

【００３４】逆に、図３に示す収納状態の背面投射型表
示装置を、図２に示す収納状態に変化させる場合は、上
述と逆の操作を行なえばよい。

【００３５】このように、本実施の形態によれば、背面
投射型表示装置のキャビネット６の奥行を可変としたた
め、表示装置の収納時における奥行を小さくすることが
できて、収納場所の確保が容易になる。例えば、本実施
の形態のようにウォールキャビネット１の扉１１に表示
装置を配置した場合、ウォールキャビネット１内の収納
スペースを確保しつつ、表示装置の収納場所が確保され
る。そして、使用時には、前面フレーム６１を前方へ引
き出せばよい。

【００３６】更に、光学系を収容するキャビネット６の
奥行を小さくするのにともなって、反射ミラー４の角度
が拡散スクリーン５と平行に近づくように変化する構成
としたため、表示装置外側から前面フレーム６１を背面
フレーム６２に向けて押し込むだけで、容易に表示装置
の奥行を短くして薄型化することが可能となる。

【００３７】また、前面フレーム６１と背面フレーム６
２との間隙を、両フレーム６１、６２の移動方向に沿っ
て伸縮可能な蛇腹部材６８で被覆したため、両フレーム
６１、６２間の距離が変化しても、キャビネット６内へ
の外光の入射が遮断されて、鮮明な画像を表示すること
が可能となる。

【００３８】尚、本実施の形態では、前面フレームを背
面フレーム６２側に向けて移動させることにより前面フ
レーム６１と背面フレーム６２とを相対的に近づける構
成について説明したが、それに限定されることなく、背
面フレーム６２を前面フレーム６１側に向けて移動させ
る構成としてもよいし、両フレーム６１、６２を共に近
づける方向に移動させる構成としてもよい。

【００３９】また、本実施の形態では、反射ミラー４及
びスクリーン５のなす角度を変化させる構成として、反
射ミラー４のみを変位させる構成について説明したが、
それに限定されることなく、スクリーン５を変位させる
構成としてもよいし、反射ミラー４及びスクリーン５を
ともに変位させる構成としてもよい。

【００４０】また、本実施の形態では、背面投射型表示
装置をウォールキャビネット１の扉１１に配置した場合
について説明したが、それに限定されることなく、例え
ば、表示装置本体だけで使用してもよいし、また、壁面
に埋め込んで使用してもよい。

【００４１】また、本実施の形態では、連結機構として
２本のリンクを折曲することにより両フレーム間の距離
を可変にする構成を用いたが、それに限定されることな
く、例えば、複数のリンクを摺動させることにより両フ
レーム６１、６２間の距離を可変にする構成を用いても
よい。

【００４２】

【発明の効果】本発明の背面投射型表示装置によれば、
キャビネットの奥行を可変としたため、表示装置の非駆
動時における奥行を小さくすることができて、収納場所
の確保が容易になる。更に、表示装置の収納時において
は、前面フレームと背面フレームとを相対的に近づける
方向に連結機構を変位させると、この移動に伴い反射ミ
ラーとスクリーンとのなす角度が平行となる方向に変化
するため、表示装置外側から前面フレームと背面フレー
ムとを相対的に近づける方向に押し込むだけで、容易に
表示装置の奥行を短くして薄型化することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における背面投射型表
示装置が配置されたウォールキャビネットの外観を表す
斜視図である。

【図２】図１のウォールキャビネット内に配置された
背面投射型表示装置の使用状態における構上面図（ａ）
及び側面図（ｂ）である。

【図３】図２の背面投射型表示装置の収納状態におけ
る構成を表す上面図（ａ）及び側面図（ｂ）である。

【図４】図２の背面投射型表示装置における投射ユニ
ットの構成を表す概略構成図である。

【図５】図２の背面投射型表示装置における反射ミラ
ー下部の摺動機構を表す概略構成図である。

【図６】従来の背面投射型表示装置の構成を表す概略
構成図である。

【符号の説明】

１：ウォールキャビネット１１：扉２：投射ユニット３：投射レンズ４：反射ミラー５：拡散スクリーン６：キャビネット６１：前面フレーム６２：背面フレーム６３：上側連結フレーム６４：下側連結フレーム６５：支持部材６６：開口６７：溝部６８：蛇腹部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】投射ユニットと、該投射ユニットから出
射される映像光を反射する反射ミラーと、該反射ミラー
で反射された映像光が投影され、画像が形成されるスク
リーンと、前記投射ユニット、前記反射ミラー、前記ス
クリーンを保持するキャビネットとを備えた背面投射型
表示装置において、前記キャビネットは、前記スクリーンを保持する前面フ
レームと、該前面フレームに対向する背面フレームと、
前記両フレームを収納位置及び使用位置間で相対移動可
能に連結する連結機構と、該連結機構の変位に伴って前
記反射ミラー及び前記スクリーンのなす角度を変化させ
る変位機構とを備えていることを特徴とする背面投射型
表示装置。
【請求項２】前記連結機構は、前記両フレーム間の間
隙を被覆するとともに、両フレームの移動方向に伸縮可
能な蛇腹部材を備えていることを特徴とする請求項１記
載の背面投射型表示装置。