JP2003207847A - 画像表示装置及び偏向装置 - Google Patents

画像表示装置及び偏向装置

Info

Publication number
JP2003207847A
JP2003207847A JP2002003114A JP2002003114A JP2003207847A JP 2003207847 A JP2003207847 A JP 2003207847A JP 2002003114 A JP2002003114 A JP 2002003114A JP 2002003114 A JP2002003114 A JP 2002003114A JP 2003207847 A JP2003207847 A JP 2003207847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display device
image display
light
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002003114A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kobayashi
直紀 小林
Yoshibumi Komai
義文 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP2002003114A priority Critical patent/JP2003207847A/ja
Publication of JP2003207847A publication Critical patent/JP2003207847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影レンズからスクリーンまでの設置距離が
十分とれない狭い部屋等でも大画面で鮮明な画像を見る
ことができると共に、スクリーンの設置方向に合わせて
適正な画像を表示することができる画像表示装置を提供
することである。 【解決手段】 画像信号を取り込む入力手段14と、光
源(ランプユニット16)と、このランプユニット16
から照射される光を前記取り込まれた画像信号に応じて
加工する画像処理手段15と、該画像処理手段15を経
由した光による像を拡大投影する投影手段17と、この
光による像を偏向する凸面状の反射部材25を有する偏
向手段18とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影型の画像表示
装置に関し、詳しくは、フロント投影型の画像表示装置
において、画像を任意の方向に偏向して投影するための
画像表示装置及び偏向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大画面に表示可能な画像表示装置
として、投影型の画像表示装置(プロジェクタ)が用い
られている。この投影型の画像表示装置は、フロント型
とリア型に大別されている。フロント型は、映画のよう
に画像表示装置の前方に設置したスクリーンに向けて画
像を投影するタイプで、リア型は画像表示装置本体内に
透過式のスクリーンが内蔵されていて、スクリーンの裏
側から画像を投影するタイプである。前記フロント型
は、100インチ以上の大画面表示が可能であるが、そ
の分投影距離を長くとる必要がある。一方、リア型は、
スクリーンが画像表示装置本体内に内蔵されているの
で、設置スペースが少なくても済むが、画面サイズは一
般に50インチ以下となっている。したがって、より大
きな画面を望む場合は、フロント型の画像表示装置が選
択される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フロント型の画像表示装置において、より大きな画面サ
イズで画像を鮮明に見るためには、投影レンズが備えら
れた画像表示装置本体とスクリーン間の距離を長く設定
しなければならないので、広いスペースが必要となる。
また、投影レンズをスクリーンの正面に設置しないと、
画像が歪んでしまったり、焦点が合わなくなるといった
問題があった。
【0004】そこで、本発明は、投影レンズからスクリ
ーンまでの設置距離が十分とれない狭い部屋等でも大画
面で鮮明な画像を見ることができると共に、スクリーン
の設置方向に合わせて適正な画像を表示することができ
る画像表示装置及び偏向装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る画像表示装置は、画像信号
を取り込む入力手段と、光源と、この光源から照射され
る光を前記取り込まれた画像信号に応じて加工する画像
処理手段と、該画像処理手段を経由した光による像を拡
大投影する投影手段と、この光による像を偏向する凸面
鏡を有する偏向手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】この発明によれば、入力手段及び画像処理
手段を経た画像をフロント型の投影手段によってスクリ
ーンに投影される画像装置本体において、偏向手段を一
体に設けたので、前記投影手段から照射された光の像を
任意の方向に偏向させて表示させることができる。ま
た、前記偏向手段は、光の像を反射する反射部材に凸面
鏡を使用しているので、焦点距離が短く設定でき、投影
されるスクリーンまでの距離が十分確保できない狭い部
屋においても歪みのないきれいな画像が投影可能であ
る。
【0007】また、前記凸面鏡で構成された反射部材
が、前記スライド部材の先端に回転可能に取付けられた
反射部材支持台にこの反射部材支持台とは異なる方向に
回転可能に支持された場合は、前記投影手段から照射す
る光の像を短い投影距離で360度の範囲に偏向させる
ことが可能である。このため、天井や壁面等に任意の角
度で反射投影させることができる。
【0008】また、本発明の請求項3に係る偏向装置
は、画像表示装置から照射される光による像を偏向する
凸面鏡を備えた偏向手段と、前記偏向手段によって前記
画像表示装置から投影される光の像を反転する反転手段
とを備えたことで、前記画像表示装置に装着可能とな
る。
【0009】この発明によれば、偏向装置を独立した装
置として製造すると共に、凸面状の反射部材の光学特
性、偏向角あるいは偏向方向の異なるものを何種類か用
意することで、目的に応じて画像表示装置に装着するこ
とができる。また、偏向装置に故障が発生した場合にも
取り替えが容易となる。さらに、既存の投影機能しか持
たない画像表示装置にも取付けることが可能で、偏向方
向も360度の範囲で任意に設定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明に係る画像表示装置の実施形態を詳細に説明する。こ
こで、図1は本発明に係る画像表示装置の全体構成を示
すブロック図、図2は前記画像表示装置を構成する投影
手段の内部構成を上方から見た断面図、図3は前記投影
手段の内部構造を側方から見た断面図である。
【0011】図1に示したように、本発明の画像表示装
置11は、ビデオ機器やパソコン等からの出力信号を取
り入れる入力手段14、該入力手段14によって取り込
まれた画像信号に対してデジタル信号処理を行う画像処
理手段15、投影用の光源(ランプユニット16),前
記画像処理手段15を経て形成された画像信号を前記ラ
ンプユニット16によって光の像として投影する投影手
段17、この投影手段17から投影される光の像を所定
の方向に偏向する偏向手段18、この偏向手段18によ
って左右あるいは上下が反転される画像を元の正転画像
に戻す反転手段19とを備えている。
【0012】前記入力手段14は、ビデオ機器等から出
力されるビデオ出力信号,Y/C出力信号あるいはRG
B出力信号のようなアナログ信号や、パソコン等で作成
されたデジタル信号を取り入れる入力インターフェイス
部と、前記アナログ信号を取り入れた場合にデジタル処
理を可能とするためのA/D変換部とで構成されてい
る。
【0013】前記画像処理手段15は、CPUを中心と
して複数のメモリやメモリ制御部から構成され、前記A
/D変換部を通して取り込まれ、デジタル化された画像
信号やパソコン等から取り込まれたデジタル信号に対し
て各種のデジタル信号処理を施す。ここでの処理内容
は、表示させる画像の種類に応じて周知の画像処理技術
が使用されるが、その主なものを示せば、画像のサイズ
を適宜のサイズに変更するスケーリング、複数の画像の
合成や画像に付加する色の変換、その他、誤差拡散、ガ
ンマ補正等である。このようにして処理された画像デー
タは、フレームメモリに逐次記憶される。そして、メモ
リ制御部によって、前記フレームメモリに記憶された画
像データを取り出し、後述するランプユニット16及び
投影手段17によって光の像として投影される。
【0014】前記ランプユニット16は、図2及び図3
に示したように、白色光を発するランプ31と、このラ
ンプ31の背面を囲う半円形の反射板32とで構成され
ている。また、ランプ31の発光時に発する熱を冷ます
ために、冷却用のファン33が備えられている。
【0015】前記投影手段17は、前記ランプ31の発
光面34からカラーホイール35,インテグレータ3
6,コンデンサレンズ37,DMD38(デジタル・マ
イクロミラー・デバイス),ミラー39,投影レンズ4
0の順に配列されている。前記カラーホイール35は、
RGB(赤,緑,青)からなる3つの色領域が形成され
た一枚の円盤状のフィルタであり、高速で回転しながら
ランプ31から発する白色光を透過させる。そして、前
記透過した光はインテグレータ36を介してコンデンサ
レンズ37に至る。このコンデンサレンズ37で集光さ
せた光は、ミラー39によってDMD38の表面に反射
される。前記DMD38は、プロジェクタ用の表示デバ
イスとして開発されたもので、指先サイズのシリコンチ
ップを基板とし、その上に超小型のアルミ製可動ミラー
を多数形成したものである。前記可動ミラーの数は表示
させる画像の画素分備えられており、各可動ミラーの僅
かな傾斜による反射光によって、投影される画像の色調
等を調整している。
【0016】前記偏向手段18は、図1に示したよう
に、前記投影手段17から投影される光の像を反射する
凸面状の反射部材25と、この反射部材25が移動可能
に支持される移動部材26とを備えている。そして、前
記移動部材26の移動によって、前記反射部材25が偏
向位置にいるか、収納位置にいるかが検出手段20に備
えられている検出部27によって検出される。前記反転
手段19は、前記検出部27からの検出信号に基づいて
投影手段17から発せられる光の像を自動で反転させる
反転制御部21と、前記検出手段20での検出結果を表
示する表示部24と、この表示部24に示された指示に
よって反転切り替えを手動で操作する反転操作部22と
を備えている。
【0017】図4は前記偏向手段18及び反転手段19
とを備えた画像表示装置41を示したものである。この
画像表示装置41は、前記入力手段14,画像処理手段
15,ランプユニット16及び投影手段17が組み込ま
れた箱型のケーシング42の底面43に可動型の偏向手
段18を組み込んだ構成になっている。図5乃至図7は
前記画像表示装置41の断面構成を示したものであり、
ケーシング42の前面に向けられた投影レンズ44の正
面側に位置する反射部材(凸面状の反射ミラー45)
と、この反射ミラー45が取付けられるカバー体46
と、このカバー体46の一端が回転可能に取付けられ、
ケーシング42の底面43にスライド可能に装着される
移動部材(スライド部材47)とで構成される。また、
前記ケーシング42内には前記スライド部材47の移動
位置を検出する検出部(センサ48)が設けられてい
る。前記センサ48は、開閉式のスイッチ49を備え、
このスイッチ49が前記スライド部材47と共に移動す
る操作片50によって、ON(偏向を行った場合の反転
投影設定)とOFF(偏向を行わない通常の投影設定)
が切り替わるようになっている。
【0018】図5は前記画像表示装置41の未使用時の
状態を示したもので、スライド部材47がケーシング4
2の前側に寄り、反射ミラー45を備えたカバー体46
が前記スライド部材47から直立して投影レンズ44の
前方を覆っている。この状態では画像の投影及び偏向は
行われず、センサ48は初期状態のONが保持されたま
まとなっている。そして、偏向投影状態に移行するに
は、図6に示したように、カバー体46を前方に傾斜さ
せる。前記カバー体46を傾斜させることによって、投
影レンズ44から発せられる光による像が前記反射ミラ
ー45を介して上方向に反射投影される。この場合、前
記反射ミラー45に映る光の像は、左右あるいは上下が
反転するため、予め投影レンズ44に映し出す画像自体
を前記反転手段19によって自動的に反転処理するとい
った方法がとられる。この反転処理を行うかどうかは前
記センサ48によって判断される。図6の状態ではスラ
イド部材47の位置が前記図5に示した未使用時の位置
のままであるので、センサ48はONに設定されたまま
の反転処理に設定されている。したがって、投影レンズ
44で映し出される光の像はすでに前記反転手段19に
よって反転処理されたものであるため、反射ミラー45
で反射投影される光の像は本来映すべき正転画像とな
る。なお、前記カバー体46の傾斜角は前記図5に示し
た未使用時の状態の90度からスライド部材47と平坦
な180度まで任意に設定可能であるが、投影レンズ4
4から発せられる光の像を歪みなく適正に反射投影させ
るためには、45度前後の傾斜角に設定するのが好まし
い。
【0019】図7は投影レンズ44から直接投影される
光の像を正面に置かれたスクリーン上に映し出す場合の
使用例を示したものである。このような状態で使用する
場合は、前記カバー体46をスライド部材47に対して
平坦面となるように完全に倒し、前記スライド部材47
をケーシング42の底面43に設けたガイドレール等に
沿ってスライド収納させる。この収納動作によって、前
記スライド部材47に連結された操作片50がスイッチ
49を閉じ、センサ48はOFFとなる。したがって、
この場合には反転手段19による画像の反転処理は行わ
れずに、投影レンズ44からは通常の正転画像が映し出
されることとなる。
【0020】図4乃至図7に示した画像表示装置41
は、前記スライド部材47の位置をセンシングして、画
像の反転処理が必要かどうかを反転手段19に設けられ
た反転制御部21によって自動判別させるものである
が、このような画像の反転処理に移行する手続きを手動
で行うようにすることも可能である。例えば、センサ4
8によってセンシングしたときのON/OFF状態をケ
ーシング42や図示しないリモコンの適宜位置に設けた
LED等に点灯させたり、ブザーや音声案内等で表示す
る表示部24を設けると共に、この表示部24の指示に
基づいて反転手段19を作動させる反転操作部22(ス
イッチ類)を設置することによって実現できる。
【0021】一方、前記ソフト制御での反転手段によら
ず、メカニカルな構成で反射投影を実現したものが図8
に示した画像表示装置61である。この画像表示装置6
1は、前記画像表示装置41の構成に加えて第2の反射
部材62を備えた構造となっている。図9乃至図12は
このような構成からなる画像表示装置61の断面を各状
態別に示したものである。この画像表示装置61は、投
影レンズ44からの光の像を反射する凸面状の反射ミラ
ー45と、この反射ミラー45で反射された光の像をさ
らに別方向に反射させる第2の反射ミラー65と、前記
反射ミラー45が取付けられるカバー体46及び前記第
2の反射ミラー65が取付けられる第2のカバー体66
と、前記カバー体46の一端に回転可能に連結され、ケ
ーシング63の底面64に対してスライド可能に装着さ
れるスライド部材47と、センサ48をON/OFFさ
せる第1の押出し部材67及び第2の押出し部材68と
を備えている。図9は未使用時の状態を示したもので、
反射ミラー45を備えたカバー体46は、投影レンズ4
4に向けて蓋をするようにケーシング63の前面に装着
され、第2の反射ミラー65を備えた第2のカバー体6
6は、前記第2の反射ミラー65の反射面を下向きにし
た状態でケーシング63の上面にスライド可能に収納さ
れる。
【0022】図10は投影可能な状態に移行させる過程
を示したものである。最初にカバー体46を所定の角度
に傾斜させる。続いて第2のカバー体66をスライドさ
せてケーシング63の前面より引き出す。このとき、ケ
ーシング63内に回転可能に支持されている第1の押出
し部材67は、図示しないバネ等の適宜付勢部材によっ
て図面上時計回りに回動する。そして、第2の押出し部
材68が前記第1の押出し部材67に係合しながら後方
にスライドしてスイッチ49が閉じられ、センサ48は
OFF(画像の反転処理を行わない通常の投影モード)
となる。そして、図11に示したように、第2のカバー
体66を適宜の角度に傾斜させると、すでに傾斜させた
カバー体46の凸面状の反射ミラー45で反射投影され
た光の像が、第2のカバー体66に備えられている第2
の反射ミラー65によって再度反射投影され、前方のス
クリーン上に投影される。このように、反射投影が2段
階で行われるため、投影レンズ44に映し出される画像
に対して反転処理を前もって行う必要がない。
【0023】図12は前述した第2の反射ミラー65を
使用せずに、凸面状の反射ミラー45のみでの反射投影
を行う場合の使用例を示したものである。この状態で
は、第1の押出し部材67及び第2の押出し部材68は
前記図9に示した初期位置にあるので、センサ48はO
N(画像反転処理モード)となる。したがって、投影レ
ンズ44から映し出される光の像はすでに反転処理され
たものであるため、反射ミラー45によって反射投影さ
れる画像は本来映すべき正転画像となる。なお、図12
の使用例において、カバー体46をスライド部材47と
平坦面になるように倒し、スライド部材47をケーシン
グ63の底面64に収納することで、センサ48によっ
て反転処理モードが解除され、投影レンズ44から照射
される画像を前方に備えるスクリーン上に直接投影する
ことができる。
【0024】以上説明したように、投影手段の前方に反
射ミラー45を備えた偏向手段を設けているので、狭い
スペースでも偏向方向を変えることで拡大投影可能とな
った。また、前記反射ミラー45を凸面状にしたこと
で、投影される光の像の拡大に必要な距離自体が短くな
り、より狭いスペ−スでも容易に拡大投影像を作り出す
ことができる。なお、上記実施形態では、投影手段から
直接照射される光の像のみを凸面状の反射ミラー45で
偏向させたが、前記図8乃至図12に示されるような画
像表示装置61においては、第2の反射ミラー65も凸
面状にすることで、投影される光の像の拡大に必要な距
離をより短くすることが可能である。また、前記図8乃
至図12では、画像表示装置61のケーシング63に対
して反射ミラー45と第2の反射ミラー65とが各々独
立して移動自在な構成となっているが、移動自在な両反
射ミラーを有する偏向装置を画像表示装置に対して着脱
自在とする構成にしてもよい。
【0025】図13は上記反転手段19における画像処
理の一例を示したものである。以下、‘F’という英文
字を25個の画素で表現する場合について説明する。先
ず、‘F’を構成する画素を一旦画像メモリ(a)に書
き込む。この書き込み順序は画素1から画素25の順に
行われ、画像メモリ(a)のアドレス1からアドレス2
5の対応する所定のフィールドに記録される。そして、
そのまま読み出すときは、前記書き込んだアドレス順
(1→5,6→10,11→15,16→20,21→
25)のように行えば、図13(b)と同じ‘F’が表
示される。また、偏向手段18を付加した場合は、図1
3(c)のように、左右の向きが逆となるミラー反転画
像にしなければならない。このような表示にさせるに
は、水平方向の各画素列の読み込み順序を画素(5→
1,10→6,15→11,20→16,25→21)
のようにメモリ制御すればよい。また、図13(d)の
ように、前記(c)の画像をさらに上下逆にしたミラー
反転倒立画像を表現する場合は、前記読み出し順序を画
素(25→21,20→16,15→11,10→6,
5→1)の順にメモリを制御することによって実行され
る。このようなメモリ制御は、前記検出手段20の判定
結果に基づいて行われる。
【0026】次に、前記偏向手段18の他の実施形態を
図14及び図15に示す。この実施形態の偏向手段18
は、反射部材である反射ミラー55と、この反射ミラー
55を回転可能に支持する反射部材支持台56と、さら
に、前記反射部材支持台56を載置する回転台57と、
この回転台57が回転可能に取付けられるスライド部材
58とで構成される。スライド部材58は前記の実施形
態で説明したように、画像表示装置41,61の前面に
ガイドレール等を介してスライド可能に取付けられる。
反射ミラー55は中心部を貫通する回転軸59が設けら
れ、この回転軸59が前記反射部材支持台56に回転可
能に支持され、図14に示したように、投影レンズ44
から照射される光の像を矢印A方向に360度偏向させ
ることができる。また、図15に示したように、前記反
射部材支持台56が、回転台57と一体となってスライ
ド部材58と同一面上で回転するので、投影レンズ44
から照射される光の像を矢印B方向に360度偏向させ
ることができる。例えば、図16に示すように、反射部
材支持台56を投影レンズ44の前面に平行になるよう
に設置し、この状態から反射ミラー55を上下方向に4
5度前後傾斜させて天井69に向けて投影する方法や、
図17に示すように、反射部材支持台56を左右方向に
45度前後回転して左右の壁面70に投影するといった
投影方法を選択することができる。また、これら反射ミ
ラー55と反射部材支持台56とを合わせて回転するこ
とで360度の立体空間に対して偏向が可能であるの
で、前記天井69や壁面70に投影する位置の調整も制
限なく行うことが可能である。なお、このような偏向に
伴う画像の反転処理は前記検出手段20に基づいて自動
あるいは手動によって行われる。
【0027】上記示した画像表示装置41,61は、ケ
ーシング42,63に偏向手段18をスライド可能に一
体形成したものであるが、図18(a)に示すように、
前記偏向手段18と同等の偏向機能のみを備えた偏向装
置71を画像表示装置75とは別に単体で構成すること
も可能である。このような独立した偏向装置71にする
ことで、図18(b)に示すように、従来の偏向機能を
持たない画像表示装置75にも取付けることができる。
このような偏向装置71は、反射部材72と、この反射
部材72を組み込んだカバー体73及びこのカバー体7
3が回転可能に支持されるスライド部材74とで構成さ
れるが、反射部材72のサイズや偏向角等の仕様が異な
ったものを数種類用意しておけば、組み合わせる画像表
示装置の用途に応じて適宜選択することができる。ま
た、故障等が発生した場合に取り替えることが容易であ
る。
【0028】また、図19に示すように、画像信号を取
り込む入力手段14、取り込んだ画像信号をデジタル信
号処理して適正な画像データに変換する画像処理手段1
5、この画像処理手段15を経由した画像を光の像とし
て投影する投影手段17,ランプユニット16とを備え
た一般的な画像投影機能を持つ画像投影部82と、制御
手段85,反転手段19等からなる反転処理部84と、
検出手段83とを備えた画像表示装置88に、前記別体
で構成された偏向装置71を組み合わせた画像表示シス
テム81とすることも可能である。このようなシステム
構成をとることによって、偏向装置71を装着しない場
合は通常の画像投影を行う画像表示システムとなり、偏
向装置71が装着された場合は、偏向及び反転処理を行
う画像表示システムとなる。
【0029】前記図19に示したシステム構成例では、
画像表示装置88内に偏向装置71が前記画像表示装置
88に装着されたことを検出する検出手段83が設けら
れ、この検出手段83によって前記画像投影部82で投
影される光の像を反転させるか否かを判定している。そ
して、この判定結果に基づいて反転処理部84での反転
処理が行われる。前記反転処理部84には、反転処理を
自動あるいは手動で切り替えるための制御手段85,表
示手段86,操作手段87が備えられ、ソフトあるいは
メカニカルによる画像反転方式を備えた反転手段19に
よって最終的な画像が投影される。前記表示手段86を
設けることによって、偏向装置71が装着された場合、
あるいは装着されなかった場合に画像表示装置のケーシ
ングや図示しないリモコンの適宜位置に設けたLEDや
音声等によって案内されるので、反転の手動操作にスム
ーズに移行できると共に、何らかの障害が発生した場合
やメンテナンスが必要な場合に対処が容易となる。
【0030】なお、上記偏向手段18及び反転手段19
を備えた画像表示装置,偏向装置及び画像表示システム
は、画像をスクリーンに投影して表示するプロジェクタ
全てに適用可能であり、CRT,液晶,プラズマ等の表
示デバイスには限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】上記画像表示装置の投影手段の内部構成を上面
からみた断面図である。
【図3】上記画像表示装置の投影手段の内部構成を側面
からみた断面図である。
【図4】本発明の画像表示装置の第1実施形態の斜視図
である。
【図5】上記図4の画像表示装置の未使用時における断
面図である。
【図6】上記図4の画像表示装置の偏向投影時の状態を
示す断面図である。
【図7】上記図4の画像表示装置の通常投影時の状態を
示す断面図である。
【図8】本発明の画像表示装置の第2実施形態の斜視図
である。
【図9】上記図8の画像表示装置の未使用時における断
面図である。
【図10】上記図8の画像表示装置の偏向投影に移行す
るときの断面図である。
【図11】上記図8の画像表示装置の偏向投影時の状態
を示す断面図である。
【図12】上記図8の画像表示装置の通常投影時の状態
を示す断面図である。
【図13】本発明の画像表示装置における画像反転処理
の一例を示す説明図である。
【図14】偏向手段の他の構成例を示す側面図である。
【図15】上記図14の偏向手段の平面図である。
【図16】上記偏向手段によって天井をスクリーンとし
て投影するようすを示す説明図である。
【図17】上記偏向手段によって壁面をスクリーンとし
て投影するようすを示す説明図である。
【図18】本発明に係る偏向装置及びこの偏向装置を画
像表示装置に装着した状態を示す説明図である。
【図19】本発明に係る画像表示システムの全体構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
11,41,61 画像表示装置 14 入力手段 15 画像処理手段 16 ランプユニット(光源) 17 投影手段 18 偏向手段 19 反転手段 20 検出手段 25 反射部材 45,55,65 反射ミラー(偏向手段) 46,66 カバー体 47,58 スライド部材 48 センサ(検出部) 56 反射部材支持台 71 偏向装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を取り込む入力手段と、光源
    と、この光源から照射される光を前記取り込まれた画像
    信号に応じて加工する画像処理手段と、該画像処理手段
    を経由した光による像を拡大投影する投影手段と、この
    光による像を偏向する凸面鏡を有する偏向手段とを備え
    たことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向手段が、前記投影手段から照射
    される光による像を反射する反射部材と、前記投影手段
    の投影方向に向かって前後方向にスライドするスライド
    部材と、このスライド部材の先端に回転可能に取付けら
    れる反射部材支持台とを備え、この反射部材支持台に前
    記反射部材を前記反射部材支持台の回転方向とは異なる
    方向で回転可能に支持されたことを特徴とする請求項1
    記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 画像表示装置から照射される光による像
    を偏向する凸面鏡を備えた偏向手段と、この偏向手段に
    よって前記画像表示装置から投影される光の像を反転す
    る反転手段とを備えた、前記画像表示装置に装着可能な
    偏向装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向手段が、前記画像表示装置から
    照射される光による像を反射する反射部材と、前記画像
    表示装置に装着されてスライドするスライド部材と、こ
    のスライド部材の先端に回転可能に取付けられる反射部
    材支持台とを備え、この反射部材支持台に前記反射部材
    を前記反射部材支持台の回転方向とは異なる方向で回転
    可能に支持されたことを特徴とする請求項3記載の偏向
    装置。
JP2002003114A 2002-01-10 2002-01-10 画像表示装置及び偏向装置 Pending JP2003207847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003114A JP2003207847A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 画像表示装置及び偏向装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003114A JP2003207847A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 画像表示装置及び偏向装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003207847A true JP2003207847A (ja) 2003-07-25

Family

ID=27642793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002003114A Pending JP2003207847A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 画像表示装置及び偏向装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003207847A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310194A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ricoh Co Ltd 画像投影装置および可搬型画像投影装置
JP2009229564A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2010032932A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Nikon Corp プロジェクタ
JP2010197874A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 映像投射装置
JP2011100008A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Ricoh Co Ltd 投射光学装置および画像表示装置
JP2012008284A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Ricoh Co Ltd 画像投影装置
CN103353704A (zh) * 2013-06-25 2013-10-16 深圳市安华光电技术有限公司 一种兼容直接投影模式和反射投影模式的投影装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310194A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ricoh Co Ltd 画像投影装置および可搬型画像投影装置
JP2009229564A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2010032932A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Nikon Corp プロジェクタ
JP2010197874A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 映像投射装置
JP2011100008A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Ricoh Co Ltd 投射光学装置および画像表示装置
JP2012008284A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Ricoh Co Ltd 画像投影装置
CN103353704A (zh) * 2013-06-25 2013-10-16 深圳市安华光电技术有限公司 一种兼容直接投影模式和反射投影模式的投影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI564875B (zh) Projection device
KR101993222B1 (ko) 디스플레이 장치
US8382296B2 (en) Information processor with projector
JP6921231B2 (ja) プロジェクタ
JP6146025B2 (ja) 投射装置、画像補正方法およびプログラム
CN101261359A (zh) 投射型显示装置
JP2004085752A (ja) 画像投影装置
JP2013243504A (ja) 投射装置および画像補正方法
JP2011232474A (ja) プロジェクタ
JP2008083428A (ja) リアプロジェクタ、リアプロジェクタ用のキャビネットおよびプロジェクタ
JP2003207846A (ja) 画像表示装置、偏向装置及び画像表示システム
JP2003207847A (ja) 画像表示装置及び偏向装置
JP5309724B2 (ja) プロジェクタ
JP2007072031A (ja) プロジェクタ
JP2655767B2 (ja) 投写型表示装置
JP2013243616A (ja) 投射装置、画像補正方法およびプログラム
JPH08262393A (ja) 画像表示装置
JP4986010B2 (ja) 投影レンズ及びプロジェクタ
JPH11327048A (ja) 背面投写型表示装置
KR0147125B1 (ko) 다기능 프로젝터
JPH05304624A (ja) ビデオカメラ
JP4148571B2 (ja) 背面投写型表示装置
JP5849832B2 (ja) 投射装置
JP2655764B2 (ja) 投写型表示装置
JP4590671B2 (ja) プロジェクタ装置