JP2000098912A - 電磁波シールドフィルムの製造方法および該電磁波シールドフィルムを用いた電磁波遮蔽体、ディスプレイ - Google Patents

電磁波シールドフィルムの製造方法および該電磁波シールドフィルムを用いた電磁波遮蔽体、ディスプレイ

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JP2000098912A
JP2000098912A JP26969198A JP26969198A JP2000098912A JP 2000098912 A JP2000098912 A JP 2000098912A JP 26969198 A JP26969198 A JP 26969198A JP 26969198 A JP26969198 A JP 26969198A JP 2000098912 A JP2000098912 A JP 2000098912A
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wave shielding
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shielding film
film
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English (en)
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Toshishige Uehara
寿茂 上原
Hiroyuki Hagiwara
裕之 萩原
Minoru Tosaka
実 登坂
Aya Hashiba
綾 橋塲
Akishi Nakaso
昭士 中祖
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波シールド性と透明性・非視認性を有す
る電磁波シールドフィルムおよび該電磁波シールドフィ
ルムを用いた電磁波遮蔽体、ディスプレイを提供する。 【解決手段】 導電性金属とプラスチック支持体からな
る導電性金属付きプラスチックフィルムの導電性金属
に、凹版オフセット印刷法によりエッチングレジストで
開口率が50%以上となるように幾何学図形を形成し、
導電性金属をエッチングして導電性金属で描かれた幾何
学図形を形成して電磁波シールドフィルムを製造する。
この電磁波シールドフィルムと透明基材を積層し電磁波
遮蔽体とし、電磁波シールドフィルムまたは電磁波遮蔽
体をディスプレイに用い電磁波を遮蔽する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCRT、PDP(プ
ラズマ)、液晶、ELなどのディスプレイ前面から発生
する電磁波のシールド性を有する電磁波シールドフィル
ムの製造方法及び該フィルムを用いた電磁波遮蔽体、デ
ィスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】CRT、PDPなどのディスプレイ前面
より発生する電磁波ノイズのシールド方法として、透明
基材上に金属または金属酸化物を蒸着して薄膜導電層を
形成する方法(特開平1−278800号公報、特開平
5−323101号公報参照)が提案されている。一
方、良導電性繊維を透明基材に埋め込んだ電磁波シール
ド材(特開平5−327274号公報、特開平5−26
9912号公報参照)や金属粉末等を含む導電性樹脂を
透明基材上に直接印刷した電磁波シールド材料(特開昭
62−57297号公報、特開平2−52499号公報
参照)、さらには、ポリカーボネート等の透明基材上に
透明樹脂層を形成し、その上に無電解めっき法により銅
のメッシュパターンを形成した電磁波シールド材料(特
開平5−283889号公報参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電磁波シールド性と透
明性を両立させる方法として、特開平1−278800
号公報、特開平5−323101号公報に示されている
透明基材上に金属または金属酸化物を蒸着して薄膜導電
層を形成する方法は、透明性が達成できる程度の膜厚
(数100Å〜2、000Å)にすると導電層の表面抵
抗が大きくなりすぎるため、30MHz〜1GHzで要
求される30dB以上、好ましくは40dB以上のシー
ルド効果に対して20dB以下と不十分であった。良導
電性繊維を透明基材に埋め込んだ電磁波シールド材(特
開平5−327274号公報、特開平5−269912
号公報)では、30MHz〜1GHzの電磁波シールド
効果は40〜50dBであるが、視認性に問題のない繊
維径が25μmのとき、導電性繊維を規則配置させるた
めに必要なピッチが50μm以下となり、開口率が低下
して透明性が損なわれ、ディスプレイ用途には適したも
のではなかった。また、特開昭62−57297号公
報、特開平2−52499号公報の金属粉末等を含む導
電性樹脂を透明基材上に直接スクリーン印刷法などによ
って印刷した電磁波シールド材料の場合も同様に、印刷
精度の限界からライン幅は、50〜100μm前後とな
り透明性の低下やラインの視認性が発現するため前面フ
ィルターとして適したものではなかった。一方凹版オフ
セット印刷法を使用した特公昭59−17555号公報
は、導電膜を直接印刷で形成するもので、これを用いて
も所望の電磁波シールド性は得られなかった。さらに特
開平5−283889号公報に記載のポリカーボネート
等の透明基材上に透明樹脂層を形成し、その上に無電解
めっき法により銅のメッシュパターンを形成したシール
ド材料では、無電解めっきの密着力を確保するために、
透明基材の表面を粗化する工程が必要であることや、基
材が無電解めっき工程でダメージを受けてはならないな
どの制約があった。さらに透明基材が厚いと、ディスプ
レイに密着させることができないため、そこから電磁波
の漏洩が大きくなる等の問題があった。また仮にこの方
法により、電磁波シールド性と透明性は達成できたとし
ても、製造面においては、電磁波シールドテープのよう
にシールド材料を巻物にすることができないため嵩高く
なることや自動化に適していないために製造コストがか
さむという欠点もあった。
【0004】ディスプレイ前面から発生する電磁波のシ
ールド性については、30MHz〜1GHzにおける3
0dB以上、好ましくは40dB以上の電磁波シールド
機能の他に、良好な可視光透過性、さらに可視光透過率
が大きいだけでなく、シールド材の存在を肉眼で確認す
ることができない特性である非視認性も必要とされる。
電磁波シールド性、透明性、非視認性を有する電磁波シ
ールドフィルムとしては、これまで満足なものは得られ
ていなかった。本発明はかかる点に鑑み、電磁波シール
ド性と透明性・非視認性を有する電磁波シールドフィル
ムおよび該電磁波シールドフィルムを用いた電磁波遮蔽
体、ディスプレイを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、導電性金
属とプラスチック支持体からなる導電性金属付きプラス
チックフィルムの導電性金属を、凹版オフセット印刷法
によりエッチングレジストで開口率が50%以上となる
ように幾何学図形を形成し、エッチングレジストで覆わ
れていない導電性金属をエッチングして導電性金属で描
かれた幾何学図形を形成して電磁波シールドフィルムを
得ることにより上記課題を解決できることを見出した。
本発明の請求項1に記載の発明は、電磁波シールド性と
透明性を有する電磁波シールドフィルムを安価に提供す
るため、導電性金属とプラスチック支持体からなる導電
性金属付きプラスチックフィルムの導電性金属に、凹版
オフセット印刷法によりエッチングレジストで開口率が
50%以上となるように幾何学図形を形成し、導電性金
属をエッチングして導電性金属で描かれた幾何学図形を
形成することを特徴とする電磁波シールドフィルムの製
造方法である。本発明の請求項2に記載の発明は、優れ
た電磁波シールド性を有する電磁波シールドフィルムを
提供するため、凹版オフセット印刷法によるエッチング
レジストが、紫外線(UV)または熱で硬化するエッチ
ングレジストである電磁波シールドフィルムの製造方法
である。本発明の請求項3に記載の発明は、優れた電磁
波シールド性を有する電磁波シールドフィルムを提供す
るため、導電性金属上に金属めっきを施すものである。
【0006】本発明の請求項4に記載の発明は、優れた
コントラストを有する電磁波シールドフィルムを安価で
提供するため、エッチングレジストを黒色のエッチング
レジストとするものである。本発明の請求項5に記載の
発明は、優れたコントラストを有する電磁波シールドフ
ィルムを提供するため、導電性金属を黒化処理するもの
である。本発明の請求項6に記載の発明は、優れた電磁
波シールド性と透明性を有する電磁波シールドフィルム
を提供するため、導電性金属で描かれた幾何学図形のラ
イン幅を40μm以下、ライン間隔を100μm以上、
ライン厚さを40μm以下とするものである。本発明の
請求項7に記載の発明は優れた電磁波シールド性を有す
る電磁波シールドフィルムを提供するため、プラスチッ
ク支持体を表面処理されたプラスチック支持体とするも
のである。本発明の請求項8に記載の発明は優れた電磁
波シールド性を有する電磁波シールドフィルムを提供す
るため、プラスチック支持体の表面処理が、プライマ処
理、プラズマ処理またはコロナ放電処理のうち少なくと
も1つ以上の方法を用いるものである。本発明の請求項
9に記載の発明は、加工性に優れ、安価な電磁波シール
ドフィルムを提供するため、プラスチック支持体をポリ
エチレンテレフタレートフィルムまたはポリカーボネー
トフィルムとするものである。本発明の請求項10に記
載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する電磁波
遮蔽体を提供するため、前記の電磁波シールドフィルム
と透明基材から構成された電磁波遮蔽体とするものであ
る。本発明の請求項11に記載の発明は、電磁波シール
ド性と透明性を有する前記いずれかの電磁波シールドフ
ィルムをディスプレイに用いたものである。または、請
求項10に記載の電磁波遮蔽体をディスプレイに用いた
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する導電性金属としては、銅、アルミニウ
ム、ニッケル、鉄、金、銀、白金、タングステン、クロ
ム、チタン、スズ、鉛、パラジウムなどが挙げられ、そ
れらの1種または2種以上を組み合わせて含むステンレ
ス、半田などの合金も使用することができる。導電性、
価格の点から銀、銅またはニッケルが適している。一
方、導電性金属として、常磁性金属である、鉄、ニッケ
ル、コバルトを使用すると、電界に加えて、特に磁界の
遮蔽性を向上させることも可能である。
【0008】本発明で使用するプラスチック支持体とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ
チレンナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EVAなどのポリ
オレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンな
どのビニル系樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アク
リル樹脂などのプラスチックからなるフィルムで無色あ
るいは有色を含め全可視光透過率が70%以上で厚さが
1mm以下のものが好ましい。これらは単層で使用する
こともできるが、2層以上を組み合わせた多層フィルム
として使用してもよい。このうち透明性、耐熱性、取り
扱いやすさ、価格の点からポリエチレンテレフタレート
フィルムまたはポリカーボネートフィルムが好ましい。
プラスチックフィルムの厚さは、5〜500μmがより
好ましい。5μm未満だと取り扱い性が悪くなり、50
0μmを超えると可視光の透過率が低下してくる。10
〜200μmがさらに好ましい。
【0009】これらのプラスチック支持体の少なくとも
片面に、真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、スプレー
法、プリント印刷法などの方法を使用して、上述した導
電性金属である銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、金、
銀、白金、タングステン、コバルト、クロム、チタン、
スズ、鉛、パラジウムなどやこれらの合金、あるいは酸
化インジウム、酸化スズおよびその混合物(以下IT
O)をはじめ、酸化チタン、酸化第二スズ、酸化カドミ
ウムやこれらの混合物を用いて、導電性の薄膜層を形成
し導電性金属付きプラスチックフィルムとする。また、
導電性金属付きプラスチックフィルムには、反射防止層
を設けたり、近赤外線遮蔽層を形成したり、内包しても
よい。本発明においては、導電性金属を黒化処理した導
電性金属を用いることが好ましい。幾何学図形を形成す
る前の導電性金属を黒化処理する場合、幾何学図形を形
成した後に黒化処理する場合の何れでも良く、この場合
コントラストを高めることができて好ましい。また経時
的に酸化され退色されることが防止できる。黒化処理
は、例えば、プリント配線板分野で行われている方法を
用いて行うことができ、導電性金属が銅である場合、亜
塩素酸ナトリウム(31g/l)、水酸化ナトリウム
(15g/l)、燐酸三ナトリウム(12g/l)の水
溶液中、95℃で2分間処理することにより行うことが
できる。
【0010】本発明で幾何学図形を描く際に用いられる
印刷法としては凹版オフセット印刷法が適している。こ
れは通常のスクリーン印刷法や平版オフセット印刷法に
比べて、50μm以下の高精度の印刷性に優れているた
めである。凹版オフセット印刷法は、版の凹部にエッチ
ングレジストを詰め、一旦ブランケットに移し、これか
ら導電性金属付きプラスチックフィルムの導電性金属の
表面に印刷する方法である。
【0011】エッチングレジストのバインダポリマーと
しては、以下に示すものが挙げられる。天然ゴム、ポリ
イソプレン、ポリ−1,2−ブタジエン、ポリイソブテ
ン、ポリブテン、ポリ−2−ヘプチル−1,3−ブタジ
エン、ポリ−2−t−ブチル−1,3−ブタジエン、ポ
リ−1,3−ブタジエンなどの(ジ)エン類、ポリオキ
シエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリビニルエチル
エーテル、ポリビニルヘキシルエーテル、ポリビニルブ
チルエーテルなどのポリエーテル類、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルプロピオネートなどのポリエステル
類、ポリウレタン、エチルセルロース、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、
ポリスルホン、ポリスルフィド、ポリエチルアクリレー
ト、ポリブチルアクリレート、ポリ−2−エチルヘキシ
ルアクリレート、ポリ−t−ブチルアクリレート、ポリ
−3−エトキシプロピルアクリレート、ポリオキシカル
ボニルテトラメタクリレート、ポリメチルアクリレー
ト、ポリイソプロピルメタクリレート、ポリドデシルメ
タクリレート、ポリテトラデシルメタクリレート、ポリ
−n−プロピルメタクリレート、ポリ−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチルメ
タクリレート、ポリ−2−ニトロ−2−メチルプロピル
メタクリレート、ポリ−1,1−ジエチルプロピルメタ
クリレート、ポリメチルメタクリレートなどのポリ(メ
タ)アクリル酸エステルを使用することができる。
【0012】さらにアクリル樹脂とアクリル以外との共
重合可能なモノマーとしては、エポキシアクリレート、
ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポ
リエステルアクリレートなども使用できる。特に導電性
金属(処理面)表面への密着性の点から、ウレタンアク
リレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリ
レートが優れており、エポキシアクリレートとしては、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオ
ペンチルグリコールジグリシジルエーテル、アリルアル
コールジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシ
ジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタ
ル酸ジグリシジルエステル、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリ
シジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソル
ビトールテトラグリシジルエーテル等の(メタ)アクリ
ル酸付加物が挙げられる。エポキシアクリレートなどの
ように反応して又は元々分子内に水酸基を有するポリマ
ーは接着性向上に有効である。これらの共重合樹脂は必
要に応じて、2種以上併用することができる。これらの
他にも、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、キシレン樹脂のような熱硬化性樹脂などが適用可能
で、これらのポリマーは必要に応じて、2種以上共重合
してもよいし、2種類以上をブレンドして使用すること
も可能である。これらのバインダポリマは通常、汎用溶
剤に溶解させるか、または無溶剤のまま下記の添加剤と
ともに攪拌・混合して使用することができる。本発明で
使用するエッチングレジストには、バインダポリマーの
他、必要に応じて、分散剤、チクソトロピー性付与剤、
消泡剤、レベリング剤、希釈剤、可塑化剤、酸化防止
剤、金属不活性化剤、カップリング剤、充填剤、導電性
粒子などの添加剤を配合しても良い。そして、エッチン
グレジストには、紫外線(UV)または熱で硬化するレ
ジストを用いることが、レジストの取扱性、エッチング
時の耐薬品性、レジストを設けて使用する場合に有利で
あるので好ましい。印刷配線板分野で使用されている感
光性樹脂や導電性ペーストなどの組成を変形させて適用
することができる。
【0013】本発明中に用いられる導電性金属上に金属
めっきを施すことによって、さらに電磁波シールド性を
向上させることができる。金属めっきを施す方法として
常法による電解めっき、無電解めっき、それらの組合せ
のいずれかの方法でも可能である。めっき金属の種類は
金、銀、銅、ニッケル、アルミ等が可能であるが、導電
性、価格の点から銅、またはニッケルが最も適してい
る。めっき厚みの範囲は0.1〜100μmが適当で、
0.1μm未満では導電性が不十分なため、十分なシー
ルド性が発現しないおそれがある。まためっき厚みが1
00μmを超えると、視野角が狭くなるため好ましくな
い。0.5〜50μmがさらに好ましい。
【0014】本発明の電磁波シールドフィルムでは、黒
色のエッチングレジストを使用すると好ましい。これは
導電性金属の表面にエッチングレジストで開口率が50
%以上となるように幾何学図形を形成し、エッチングレ
ジストで覆われていない部分をエッチングした後に、エ
ッチングレジストを剥離しないでそのまま残すことによ
り導電性金属の表面がエッチングレジストの黒色を呈し
コントラストを高めることができるからである。エッチ
ングレジストを黒色化する方法としては、エッチングレ
ジストに黒色色素、カーボンブラック等の黒色添加剤を
使用する方法がある。これらの黒色添加剤は通常、バイ
ンダポリマ100重量部に対して、0.001重量部以
上の添加でコントラストの向上を図ることができるが、
0.01重量部以上の添加がさらに好ましい。
【0015】本発明の導電性金属で描かれた幾何学図形
とは、正三角形、二等辺三角形、直角三角形などの三角
形、正方形、長方形、ひし形、平行四辺形、台形などの
四角形、(正)六角形、(正)八角形、(正)十二角
形、(正)二十角形などの(正)n角形、円、だ円、星
型などを組み合わせた模様であり、これら単位の単独の
繰り返し、あるいは2種類以上組み合わせで使用するこ
とも可能である。電磁波シールド性の観点からは三角形
が最も有効であるが、可視光透過性の点からは同一のラ
イン幅なら(正)n角形のn数が大きいほど開口率が上
がるが、可視光透過性の点から開口率は50%以上が必
要で、60%以上がさらに好ましい。開口率は、電磁波
シールドフィルムの有効面積に対する有効面積から導電
性金属で描かれた幾何学図形の導電性金属の面積を引い
た面積の比の百分率である。ディスプレイ画面の面積を
電磁波シールドフィルムの有効面積とした場合、その画
面が見える割合となる。
【0016】このような幾何学図形のライン幅は40μ
m以下、ライン間隔は100μm以上、ライン厚みは4
0μm以下の範囲とするのが好ましい。また幾何学図形
の非視認性の観点からライン幅は25μm以下、可視光
透過率の点からライン間隔は120μm以上、ライン厚
み18μm以下がさらに好ましい。ライン間隔は、大き
いほど開口率は向上し、可視光透過率は向上するが、電
磁波シールド性が低下するため、ライン幅は1mm以下
とするのが好ましい。なお、ライン間隔は、幾何学図形
等の組合せで複雑となる場合、繰り返し単位を基準とし
て、その面積を正方形の面積に換算してその一辺の長さ
をライン間隔とする。
【0017】導電性金属とプラスチック支持体の接着性
を向上させるため、プラスチック支持体に種々の表面処
理を施すことが好ましい。その処理方法として、プライ
マの塗布による処理、プラズマ処理、コロナ放電処理等
が有効である。これらの処理により処理後のプラスチッ
ク支持体の臨界表面張力が35dyn/cm以上になることが
好ましく、40dyn/cm以上がさらに好ましい。臨界表面
張力が35dyn/cm未満だと導電性金属とプラスチック支
持体の接着性が低下してくる傾向にあり好ましくない。
【0018】本発明の電磁波遮蔽体で使用する透明基材
は、ガラスやプラスチック等からなる板であり、具体的
には、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメ
タクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセター
ル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂・ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂などの熱可塑性ポリエステル樹
脂、酢酸セルロース樹脂、フッ素樹脂、ポリスルホン樹
脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリメチルペンテン樹
脂、ポリウレタン樹脂、フタル酸ジアリル樹脂などの熱
可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げれれる。これらの中で
も透明性に優れるポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂が好適に用いられる。本発明で使用
する透明基材の厚みは、0.5mm〜5mmがディスプ
レイの保護や強度、取扱性から好ましい。電磁波遮蔽体
は、上記の透明基材と電磁波シールドフィルムから構成
され、透明基材の少なくとも片面に接着剤により電磁波
シールドフィルムの何れかの面を積層する。プレス、ラ
ミネート等により積層成形することができる。ディスプ
レイには、その実施形態として、例えば、電磁波シール
ドフィルムをその画面に貼り付け使用できる。また、電
磁波遮蔽体をディスプレイに取付けて使用することがで
きる。
【0019】
【実施例】次に実施例に於いて本発明を具体的に述べる
が、本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例1)厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム(東洋紡績株式会社製、商品名
A−4100)を用い、その表面にプライマ(日立化成
工業株式会社製商品名、HP−1、塗布厚 1μm)を
塗布した。その後そのフィルム上に蒸着法により500
0Åの銅の薄膜層を形成し、凹版オフセット印刷法を用
いて銅の薄膜上にエッチングレジスト(日立化成工業株
式会社製商品名、RAYCAST)を格子パターン(ラ
イン幅25μm、ライン間隔(ピッチ)250μm)状
に形成し、90℃で15分間プリべークした後、高圧水
銀ランプで紫外線を90mJ/cm2照射した。その後、
エッチングレジストで覆われていない銅をエッチングに
より除去し、エッチングレジストを剥離する工程を経
て、電磁波シールドフィルムを作製した。本フィルムの
開口率は81%であった。
【0020】(実施例2)厚さ50μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム(東洋紡績株式会社
製、商品名A−4100)を用い、その表面にプライマ
(日立化成工業株式会社製商品名、HP−1、塗布厚
1μm)を塗布した。その後、そのフィルム上にスパッ
タ法により3000Åの銅の薄膜層を形成し、その薄膜
上に凹版オフセット印刷法を用いてエッチングレジスト
(太陽インキ株式会社製、商品名PHOTO FINER)を格子
パターン(ライン幅20μm、ライン間隔(ピッチ)2
86μm)状に形成し、80℃で15分間プリべークし
た後、高圧水銀ランプで紫外線を70mJ/cm2照射し
た。その後、エッチングレジストで覆われていない銅を
エッチングにより除去する工程を経て電磁波シールドフ
ィルムを作製した。出来た銅の格子パターンに常法によ
り電解銅めっきによって、3μm厚の銅めっき層を形成
した(電解銅めっき:例えば、プリント回路技術便覧、
(社)日本プリント回路工業会編、日刊工業新聞社、昭
和62年2月28日発行、470頁)。そして、この銅
表面を亜塩素酸ナトリウム(31g/l)、水酸化ナト
リウム(15g/l)、燐酸三ナトリウム(12g/
l)の水溶液中、95℃で2分間浸漬することにより黒
化処理した。本フィルムの開口率は86%であった。
【0021】(実施例3)厚さ50μmのポリカーボネ
ートフィルム(旭硝子株式会社製商品名、レキサン)を
用い、そのコロナ処理面(臨界表面張力54dyn/cm)に
プライマとして、ポリエステルポリウレタン樹脂(東洋
紡株式会社製商品名、バイロンUR−1400、軟化点
83℃、平均分子量40,000、n=1.5)を乾燥
塗布厚が5μmになるように塗布した。そして、プライ
マ上にスプレー法により10、000Åの銅の薄膜層を
形成し、凹版オフセット印刷法を用いて銅の薄膜上に、
下記の感光性樹脂を格子パターン(ライン幅30μm、
ライン間隔(ピッチ)127μm)状に形成し、高圧水
銀ランプで紫外線を1000mJ/cm2照射し、さらに
120℃で5分間加熱硬化させた。その後、エッチング
レジストで覆われていない銅をエッチングで除去し、レ
ジスト剥離の工程を経て、電磁波シールドフィルムを作
製した。本フィルムの開口率は58%であった。 (感光性樹脂の組成) 2,2-ヒ゛ス(4-(4-N-マレイミシ゛ルフェノキシ)フェニル)フ゜ロハ゜ン 30重量部エホ゜キシ 当量500のヒ゛スフェノールA型エホ゜キシ樹脂に1当量のテトラヒト゛ロ無水フタル酸を窒素雰囲気 下、150℃で10時間反応させて得た酸変性エホ゜キシ樹脂 45重量部アクリロニトリルフ゛タシ゛エンコ゛ム (PNR-1H、日本合成ゴム株式会社製商品名) 20重量部 1,7-シ゛-9-アクリシ゛ニルヘフ゜タン 5重量部 水酸化アルミニウム 10重量部シクロヘキサノン /メチルエチルケトン(1/1重量比)の45重量%ワニスとし
た。
【0022】(実施例4)厚さ100μmのPETフィ
ルム(東洋紡績株式会社製商品名、A−4100)を用
い、その表面にプライマ(日立化成工業株式会社製商品
名、HP−1、塗布厚 1μm)塗布した。その後その
フィルム上にCVD法により3000Åのニッケルの薄
膜層を形成し、凹版オフセット印刷法を用いてニッケル
の薄膜上に、黒色色素(日本化薬株式会社製商品名、Ka
yaset BlackG)を0.5重量%含有するエッチングレジ
スト(日本合成ゴム株式会社製、商品名CIR707)
を格子パターン(ライン幅20μm、ライン間隔(ピッ
チ)250μm)状に形成し、80℃で15分間プリべ
ークした後、高圧水銀ランプで紫外線を100mJ/c
2照射した。その後、エッチングレジストで覆われて
いないニッケルをエッチング除去する工程を経て、電磁
波シールドフィルムを作製した。本フィルムの開口率は
84%であった。
【0023】(実施例5)厚さ100μmのPETフィ
ルム(東洋紡績株式会社製商品名、A−4100)を用
い、その表面にプライマ(日立化成工業株式会社製商品
名、HP−1、塗布厚 1μm)を塗布した。その後そ
のフィルム上にスパッタ法により3000Åの銅の薄膜
層を形成し、凹版オフセット印刷法を用いて、カーボン
ブラック(ライオン株式会社製商品名、ケッチェンブラ
ックEC−600:平均粒径0.03μm)を1.0重
量%含有するエッチングレジスト(日立化成工業株式会
社製商品名、RAYCAST)を格子パターン(ライン
幅20μm、ライン間隔(ピッチ)250μm)状に形
成し、90℃で15分間プリべークした後、高圧水銀ラ
ンプで紫外線を90mJ/cm2照射した。その後、エッ
チングレジストで覆われていない銅をエッチングで除去
する工程を経て、電磁波シールドフィルムを作製した。
本フィルムの開口率は84%であった。
【0024】(実施例6)実施例1で得られた電磁波シ
ールドフィルムを熱プレス機によりそれぞれ市販のアク
リル板(株式会社クラレ製商品名、コモグラス、厚み3
mm)および厚さ3mmの市販のソーダライムガラスに
接着フィルム(積水化学工業株式会社製商品名、エスレ
ック、厚さ250μm)を介して110℃、20Kgf
/cm2、15分の条件で加熱圧着し電磁波遮蔽体を得
た。
【0025】(比較例1)実施例1で使用したPETフ
ィルム、プライマ、真空蒸着銅及びエッチングレジスト
を用い、凹版オフセット印刷法の代わりに、スクリーン
印刷法を使用して、ライン幅25μm、ライン間隔(ピ
ッチ)250μmの格子パターンを形成したが、ライン
のにじみ、かすれ、断線が多数発生した。
【0026】(比較例2)実施例1で使用したPETフ
ィルム、プライマ、真空蒸着銅及びエッチングレジスト
を用い凹版オフセット印刷法の代わりに、平版オフセッ
ト印刷法を使用して、実施例1と同様の格子パターンを
形成しようとしたが、にじみが発生するため、25μm
のライン幅形成はできなかった。印刷可能な最小ライン
幅は50μm程度であった。また凸版オフセット印刷法
でも同様に25μmのライン幅の形成はできなかった。
【0027】(比較例3)実施例1で使用したPETフ
ィルム、プライマ、真空蒸着銅及びエッチングレジスト
を用い、ライン幅45μm、ライン間隔(ピッチ)12
5μmの格子パターンを形成した。その後、実施例1と
同様にして、120℃で5分間エッチングレジストを加
熱硬化し、エッチング、レジスト剥離工程を経て、電磁
波シールドフィルムを作製した。本フィルムの開口率は
40%であった。
【0028】以上のようにして得られた電磁波シールド
フィルム、電磁波遮蔽体の導電性金属で描かれた幾何学
図形の開口率、印刷パターンの異常の有無、電磁波シー
ルド性(300MHz)、可視光透過率、非視認性、コ
ントラストを測定し、その測定結果を表1に示した。
【0029】導電性金属で描かれた幾何学図形の開口率
は顕微鏡写真をもとに実測した。電磁波シールド性は、
同軸導波管変換器(日本高周波株式会社製商品名、TW
C−S−024)のフランジ間に試料を挿入し、スペク
トラムアナライザー(YHP製商品名、8510Bベク
トルネットワークアナライザー)を用い、周波数300
MHzで測定した。可視光透過率の測定は、ダブルビー
ム分光光度計(株式会社日立製作所製商品名、200−
10型)を用いて、400〜700nmの透過率の平均
値を用いた。印刷パターンの異常の有無、非視認性及び
コントラストは肉眼観察により判定した。非視認性は、
電磁波シールドフィルムを0.5m離れた場所から観察
し、導電性材料で形成された幾何学図形を認識できない
ものを良好、認識できるものをNGとした。コントラス
トは、電磁波シールドフィルムをプラズマディスプレイ
装置の画面に密着させ、コントラストについて観察し、
コントラストに優れているものを良好、そうでないもの
をNGとして評価した。
【0030】
【表1】
【0031】比較例1はスクリーン印刷法を使用してラ
イン幅25μm、ライン間隔(ピッチ)250μmの格
子パターンの形成を試みたものであるが、ラインのにじ
み、かすれ、断線が多数発生した。比較例2は、平版オ
フセット印刷法および、凸版オフセット印刷法を用いて
パターン形成を試みたものであるが、印刷可能な最小ラ
イン幅は50μmであった。比較例3はライン幅を45
μm、ライン間隔(ピッチ)を125μmの格子パター
ンとしたものであるが、開口率は40%に留まった。こ
れらの比較例に対して、本発明の実施例で示した、導電
性金属とプラスチック支持体からなる導電性金属付きプ
ラスチックフィルムの導電性金属を、凹版オフセット印
刷法により描かれた幾何学図形を有するエッチングレジ
ストを形成し、その開口率を50%以上として形成した
電磁波シールドフィルムはラインのにじみ、かすれ、断
線がなく、印刷可能な最小ライン幅は20μm以下と良
好であった。そして、開口率が高く明るい割に電磁波シ
ールド性を40dB以上とすることができる。また、黒
化処理することにより、コントラストが良好になり、く
っきりした画像を鑑賞できる。
【0032】
【発明の効果】本発明で得られる電磁波シールドフィル
ムは凹版オフセット印刷法を使用して製造しているた
め、電磁波シールド性、透明性、非視認性に優れた電磁
波シールドフィルムを安価に提供することが可能であ
る。請求項2に記載の凹版オフセット印刷法において、
紫外線(UV)または熱で硬化するエッチングレジスト
とすることにより、安価で信頼性に優れた電磁波シール
ドフィルムを提供することができる。請求項3に記載の
導電性金属上に金属めっきを施すことにより、電磁波シ
ールド性が非常に優れた電磁波シールドフィルムを提供
することができる。請求項4に記載のエッチングする際
のエッチングレジストを黒色のエッチングレジストにす
ることにより安価でコントラストの優れた電磁波シール
ドフィルムを提供することができる。請求項5に記載の
導電性金属が黒化処理された導電性金属とすることによ
りコントラストの優れた電磁波シールドフィルムを提供
することができる。請求項6に記載の導電性金属で描か
れた幾何学図形のライン幅が40μm以下、ライン間隔
が100μm以上、ライン厚さが40μm以下とするこ
とにより、透明性と電磁波シールド性が非常に良好な電
磁波シールドフィルムを提供することができる。請求項
7に記載のプラスチック支持体が表面処理されたプラス
チック支持体とすることにより、導電性金属とプラスチ
ック支持体の密着性に優れた電磁波シールドフィルムを
得ることができる。請求項8に記載のプラスチック支持
体の表面処理を、プライマ処理、プラズマ処理、コロナ
放電処理のうち少なくとも1つ以上の方法を使用するこ
とにより導電性金属とプラスチック支持体の密着性の優
れた電磁波シールドフィルムを安価に得ることができ
る。請求項9に記載の透明プラスチック支持体をポリエ
チレンテレフタレートフィルムまたはポリカーボネート
フィルムとすることにより、透明性の優れた電磁波シー
ルドフィルムを安価に提供することができる。請求項1
0に記載の電磁波シールドフィルムと透明基材から構成
された電磁波遮蔽体とすることにより、透明性を有する
電磁波シールド性基板を提供することができる。請求項
11に記載の電磁波シールド性と透明性を有する電磁波
シールドフィルムまたは前記電磁波遮蔽体をディスプレ
イに用いることにより、軽量、コンパクトで透明性に優
れ電磁波漏洩が少ないディスプレイを提供することがで
きる。
【0033】電磁波シールドフィルムをディスプレイに
使用した場合、可視光透過率が大きく、非視認性が良好
であるのでディスプレイの輝度を高めることなく通常の
状態とほぼ同様の条件下で鮮明な画像を快適に鑑賞する
ことができる。本発明の電磁波シールドフィルム及び電
磁波遮蔽体は、電磁波シールド性や透明性に優れている
ため、ディスプレイの他に電磁波を発生したり、あるい
は電磁波から保護する測定装置、測定機器や製造装置の
内部をのぞく窓や筐体、特に透明性を要求される窓のよ
うな部位に設けて使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 登坂 実 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 橋塲 綾 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 中祖 昭士 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社筑波開発研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性金属とプラスチック支持体からな
    る導電性金属付きプラスチックフィルムの導電性金属
    に、凹版オフセット印刷法によりエッチングレジストで
    開口率が50%以上となるように幾何学図形を形成し、
    導電性金属をエッチングして導電性金属で描かれた幾何
    学図形を形成することを特徴とする電磁波シールドフィ
    ルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 エッチングレジストが、紫外線(UV)
    または熱で硬化するレジストである請求項1に記載の電
    磁波シールドフィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 導電性金属上に金属めっきが施されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電
    磁波シールドフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 エッチングレジストが黒色のエッチング
    レジストである請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の電磁波シールドフィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 導電性金属が黒化処理された導電性金属
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の電磁波シールドフィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 導電性金属で描かれた幾何学図形のライ
    ン幅が40μm以下、ライン間隔が100μm以上、ラ
    イン厚さが40μm以下である請求項1ないし請求項5
    のいずれかに記載の電磁波シールドフィルムの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 プラスチック支持体が表面処理されたプ
    ラスチック支持体である請求項1ないし請求項6のいず
    れかに記載の電磁波シールドフィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 プラスチック支持体の表面処理が、プラ
    イマ処理、プラズマ処理、コロナ放電処理のうち少なく
    とも1つ以上の方法を用いる請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載の電磁波シールドフィルムの製造方法。
  9. 【請求項9】 プラスチック支持体がポリエチレンテレ
    フタレートフィルムまたはポリカーボネートフィルムで
    ある請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電磁波
    シールドフィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の電磁波シールドフィルムと透明基材から構成され
    た電磁波遮蔽体。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の電磁波シールドフィルムまたは請求項10に記載
    の電磁波遮蔽体を用いたディスプレイ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198688A (ja) * 2000-10-19 2002-07-12 Nisshinbo Ind Inc 透視性電磁波シールド・近赤外線カット材料及びその製造方法
JP2009143090A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Fujimori Kogyo Co Ltd 微細線パターンの形成方法および微細線パターン形成用のグラビア輪転印刷機
KR101316470B1 (ko) 2007-06-14 2013-10-08 동우 화인켐 주식회사 요판 옵셋 인쇄용 레지스트 조성물 및 이를 이용한미세패턴 형성방법

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