JP2000098084A - 原子力発電プラントの制御盤および端子台装置 - Google Patents

原子力発電プラントの制御盤および端子台装置

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JP2000098084A
JP2000098084A JP10272844A JP27284498A JP2000098084A JP 2000098084 A JP2000098084 A JP 2000098084A JP 10272844 A JP10272844 A JP 10272844A JP 27284498 A JP27284498 A JP 27284498A JP 2000098084 A JP2000098084 A JP 2000098084A
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reactor
console
turbine
plant
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Katsuo Niizawa
勝夫 新澤
Isao Akiba
功 秋葉
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短期の停止期間で最新鋭の技術を取り入れた
制御盤に更新すること。 【解決手段】 主制御盤1は本体上部に原子炉系主要機
器運転状態表示装置2、プラント動作状態表示装置3お
よびタービン・発電機系主要機器運転状態表示装置4を
備える。また、主制御盤1から独立している、小型のデ
ィスク型制御盤5が設けられる。ディスク型制御盤5は
前面にプラント情報集約表示装置6a、6b、6cを備
える。さらに、ディスク型制御盤5は原子炉制御コンソ
ール7a、タービン系制御コンソール7b、自動化コン
ソール7cを有する。主制御盤1も同一機能の原子炉制
御コンソール8a、タービン系制御コンソール8b、自
動化コンソール8cを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子力発電プラント
を構成する各種装置、機器類を集中監視し、制御するた
めの制御盤および端子台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントにおいては各種装
置、機器類を中央制御室に据付けた制御盤で集中監視す
ることが行われる。この制御盤はプラントが製作された
当時は最新の技術の適用により斬新さを誇っていたが、
技術進歩の著しい現在の目でこの制御盤を見ると、古め
かしさが到るところに目につく。
【0003】たとえば、集中監視のために現場機器の運
転に必要な操作スイッチ、機器の状態を知らせる表示
灯、プロセス量を指示する指示計、その他記録計、調節
計、警報窓等が大きな容積を占めて取り付けられてお
り、制御盤がこれらの計器類のために長大なものになっ
ている。運転の主体的な役割を担う主制御盤は盤長が3
0メートルにも達しており、必要な情報を得るのに少な
い運転員では目が届かないような状況も出現する。当
然、必要な最低限の情報を得るためには人員を増して不
利な状況を克服することになる。
【0004】ところで、原子力発電プラントの各系統毎
に備えられる比較的規模の小さい制御盤は最新の技術の
取り入れ、リニューアル化した制御盤として更新が進ん
でいる。しかし、主制御盤はすべての系統を含んでいる
ためにこれを更新するとなると、プラント停止期間が、
たとえば1年を超えてしまうことも考えられ、容易に手
がつけられない。このため既設の主制御盤はリニューア
ル化が遅々として進まない。
【0005】図10に中央制御室に据付けられた制御盤
の外観を示している。原子力プラントを集中監視し、制
御するための主制御盤101、原子炉系の各機器、サブ
系統の制御を担う複数台の制御盤からなる原子炉系制御
盤102、タービン系および建家換気空調系の各機器・
サブ系統の制御を担う複数台の制御盤からなるタービン
系制御盤103、それぞれの系統の運転状態を監視する
プロコン104が備えられる。これらの制御盤の幅を単
純に加算した場合、合計幅は150〜200メートルに
達する。原子炉系制御盤102、タービン系制御盤10
3、プロコン104は小規模の系統単位で寿命劣化対策
として更新されている。
【0006】主制御盤101には機器・系統の異常を運
転員に知らせる警報表示窓106a、106b、106
c、106d、…106j、原子炉の制御棒位置・出力
状態を表示する炉心表示板107、ディスプレイ10
8、原子炉の中性子減速剤の流量を調整する原子炉制御
コンソール109、制御棒操作コンソール110、ター
ビン系制御コンソール111が設けられ、さらに図示を
省略している機器を制御するスイッチ、プロセス量を指
示する計器等が装着されている。
【0007】一方、図11に制御盤内において現場の機
器と結ばれたケーブルを接続する端子台の詳細を示して
いる。端子台112は制御盤内の取り付け金物113に
止めねじ114a、114bで固定されている。装着方
法は端子台112の貫通孔と取り付け金物113の貫通
孔との間に止めねじ114a、114bをわたし、取り
付け金物113の裏側においてねじ部を固定部材(図示
せず)で締め付けて固定する方法が用いられる。盤内配
線115の端子116は接続ねじ117を用いて端子台
112に固定されている。現場の機器と結ぶケーブル1
18の端子119は接続ねじ120を用いて端子台11
2に固定されている。
【0008】また、双方の端子116、119の電気的
接続は接続ねじ117および接続ねじ120が共に締め
付けられる導体121によって保持されている。図11
では簡略化のために1本の配線115とケーブル118
とを接続したものが示されているが、実際には1列の端
子台に100本程度の配線とケーブルとが接続される。
また、端子台列は1列ではなく、制御盤の奥行き方向に
2ないし3列が並んでいる。このため、制御盤内はこの
ような端子台列により空間が埋め尽くされることにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、最新鋭の技術を
取り入れて面目を一新した制御盤による原子力発電プラ
ントが幾つか出現し、望ましい成果をあげている。これ
は、たとえば、大型の投射表示、カラーCRT監視、C
RTないしフラットディスプレイ表面のタッチ操作、運
転の自動化の発展、操作頻度、緊急度に応じた制御盤の
分割等に特徴を見出すことができ、小型化、監視情報の
高密度化、相互関連化等が著しく進み、今後の発展にも
期待が寄せられている。
【0010】一方、運転年数を経ている原子力発電プラ
ントも多数あり、これらのプラントはいずれも旧式の制
御盤で構成されている。この旧式の制御盤を最新鋭の技
術を取り入れた制御盤に更新しようとする試みがある。
しかし、運転中のプラントの主制御盤101等を更新す
るには停止期間が1年以上必要となり、事実上不可能に
なっている。
【0011】さらに、制御盤の部分的な機能向上を図る
器具等の増設においては制御盤の内部に器具を設置する
ためのスペースを別に確保しなければならず、盤内の多
数の端子台列を移動することが不可欠になる。この場
合、上下方向および左右方向のどちらかに端子台列を移
動させることになるが、その都度多数のケーブル118
および盤内配線115を端子台112から取り外し、端
子台112列の取り付け金物113に移した後に、ケー
ブル118および盤内配線115を端子台112に結線
し直す必要がある。端子台112の数は膨大であり、こ
うした移動をすべて手作業で行うとなると、多大な労力
を投入しなければならない。
【0012】また、このような端子台112の移動はケ
ーブル118および盤内配線115の取り外しおよび再
結線を伴うために改造時間が長引くという、問題があ
る。
【0013】本発明の目的は短期の停止期間で最新鋭の
技術を取り入れた制御盤に更新することを可能にした原
子力発電プラントの制御盤を提供することにある。
【0014】また、別の目的は制御盤に新たな器具等が
増設される場合も、盤内配線およびケーブルを取り外さ
ないで端子台を移動できるようにした端子台装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明は既存の監視制御要素からなる、
大型の主制御盤と、最新の監視制御要素からなる、小型
のディスク型制御盤とを備え、主制御盤は追加部分とし
てそれの上部に原子炉系主要機器の運転状態を表示する
表示装置およびタービン・発電機系主要機器の運転状態
を表示する表示装置を備えると共に、前面部に原子炉の
冷却材流量を制御する原子炉制御コンソール、タービン
系の出力を制御するタービン系制御コンソールおよび原
子炉とタービン系とを協調制御し、プラントの自動運転
を行う自動化コンソールを有し、ディスク型制御盤はそ
れの上部にプラントの運転状態を表示するプラント情報
集約表示装置を備えると共に、前面部に原子炉の冷却材
の流量を制御する原子炉制御コンソール、タービン系の
出力を制御するタービン系制御コンソールおよび原子炉
とタービン系とを協調制御し、プラントの自動運転を行
う自動化コンソールを具備するものである。
【0016】上記構成からなる制御盤においては主制御
盤の本体部分は取り替えることなく、短期の停止期間で
最新鋭の技術を取り入れた制御盤に更新することができ
る。また、起動停止操作は主制御盤にて実施し、一方、
出力操作はディスク型制御盤で行うことができ、運転員
の負担を大きく軽減することが可能になる。さらに、運
転員間で多くの情報を共有することができる。
【0017】また、請求項2に係る発明は主制御盤の原
子炉制御コンソール、タービン系制御コンソールおよび
自動化コンソールとディスク型制御盤の原子炉制御コン
ソール、タービン系制御コンソールおよび自動化コンソ
ールとが同一機能を備えており、いずれかのコンソール
を優先して使用するように各制御盤内にコンソールを切
り換える選択装置を備えることを特徴とするものであ
る。
【0018】上記構成からなる制御盤においては通常運
転ではディスク型制御盤を用いて小人数の運転員で集中
して監視制御し、一方、定期点検等の場合には大型の主
制御盤を用いて大人数の作業員が一度に作業に取り掛か
ることが可能で、定期点検期間が長引くのを回避するこ
とができる。
【0019】さらに、請求項3に係る発明は原子炉系主
要機器の運転状態を表示する表示装置およびタービン・
発電機系主要機器の運転状態を表示する表示装置への情
報伝送が無線多量伝送方式で行われることを特徴とする
ものである。
【0020】上記構成からなる制御盤においては信号を
無線多重伝送方式で各運転状態表示装置に伝送するの
で、ケーブルおよび盤内配線の増設が一切不要になる。
また、主制御盤の耐震性は全く変わらず、耐震強度を高
める対策を施す必要がない。さらに、安全系統設備の独
立性が保たれ、無用な混乱が生じない。
【0021】また、請求項4に係る発明は既存の監視制
御要素からなる、大型の主制御盤を備え、主制御盤は追
加部分として中央上部にプラントの各種の情報を表示す
る大型ディスプレイ、この大型ディスプレイの左側に原
子炉系主要機器の運転状態を表示する表示装置および大
型ディスプレイの右側にタービン・発電機系の主要機器
の運転状態を表示する表示装置を備えると共に、前面部
に原子炉の冷却材流量を制御する原子炉制御コンソー
ル、タービン系の出力を制御するタービン系制御コンソ
ールおよび原子炉とタービン系とを協調制御し、プラン
トの自動運転を行う自動化コンソールを具備するもので
ある。
【0022】上記構成からなる制御盤においては主制御
盤の本体部分を取り替えることなく、短期の停止期間で
最新鋭の技術を取り入れた制御盤に更新することができ
る。また、原子炉起動準備段階よりプラント情報を集約
して監視することができ、運転員の移動が少なくなるこ
とにより運転員の負担を大きく軽減することが可能にな
る。さらに、運転員間で多くの情報を共有することがで
きる。
【0023】さらに、請求項5に係る発明は横方向に延
びる複数個のスリットを有する端子台取り付け板と、こ
の端子台取り付け板のスリットに沿って移動可能に設け
られ、盤内配線および外部の機器と結ばれるケーブルを
電気的に接続する端子台と、この端子台に隣接して設け
られ、盤内配線およびケーブルの余長部分をそれぞれ巻
き取り手段に巻き、乱れを少なく保って収容する配線お
よびケーブル余長調整装置とを備えるものである。
【0024】上記構成からなる端子台装置においては制
御盤内の全域が端子台にてほぼ占有されるときも、各端
子の結線状態を解くことなく、端子台だけを簡単に移動
することができ、増設する器具のためのスペースの確保
が容易になり、望ましい機能を備えた制御盤に改造する
ことが可能になる。また、結線作業が減少することによ
り改造に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、既存の監視制御要
素によって構成される主制御盤1は本体上部に原子炉系
主要機器運転状態表示装置2、プラント動作状態表示装
置3およびタービン・発電機系主要機器運転状態表示装
置4を備えている。これらの各表示装置2、3、4は本
体上部と中央制御室天井の照明装置との間のスペース
(約50cm)に収めるために、特に縦方向の寸法が制
限されている。
【0026】さらに、主制御盤1から独立している、小
型のディスク型制御盤5が設けられる。このディスク型
制御盤5は最新の監視制御要素をもって構成されてい
る。ディスク型制御盤5は前面にプラント情報集約表示
装置6a、6b、6cを備えている。このプラント情報
集約表示装置6a、6b、6cはCRT、プラズマディ
スプレイ、TFT方式カラー液晶ディスプレイ、LED
等に代表されるカラーデイスプレイで構成される。典型
的な使い方はプラント情報集約表示装置6a、6b、6
cの各面でそれぞれ異なる内容の情報を表示させるが、
同一内容の情報についても表示させることができる。デ
ィスク型制御盤5の盤幅は5メートル強で、主制御盤1
の盤幅の6分の1程度である。さらに、ディスク型制御
盤5は原子炉制御コンソール7a、タービン系制御コン
ソール7bおよび自動化コンソール7cを有する。
【0027】一方、主制御盤1もこれらの原子炉制御コ
ンソール7a、タービン系制御コンソール7bおよび自
動化コンソール7cと同一機能を有する原子炉制御コン
ソール8a、タービン系制御コンソール8aおよび自動
化コンソール8cを備えている。
【0028】さらに、主制御盤1は独立したディジタル
型原子炉制御盤9、ディジタル型タービン系制御盤10
およびプラント監視演算装置11を備えている。ディジ
タル型原子炉制御盤9から原子炉制御コンソール7aお
よび原子炉制御コンソール8aにかけて伝送炉12a、
12bが結ばれ、原子炉系操作信号が伝送されるように
なっている。
【0029】さらに、ディジタル型タービン系制御盤1
0からタービン系制御コンソール7aおよびタービン系
制御コンソール8aにかけて伝送路13a、13bが結
ばれ、タービン・発電機系操作信号が伝送されるように
なっている。また、プラント監視演算装置11から自動
化コンソール7aおよび自動化コンソール8aにかけて
伝送路14a、14bが結ばれ、プラント操作信号が送
られるようになっている。さらに、伝送路15がプラン
ト監視演算装置11からプラント情報集約表示装置6
a、6b、6cにかけて接続されている。プラント情報
表示信号はこの伝送路15を介してプラント情報集約表
示装置6a、6b、6cに伝送されるようになってい
る。
【0030】一方、図2に原子炉系主要機器運転状態表
示装置2、プラント動作状態表示装置3およびタービン
・発電機系主要機器運転状態表示装置4の表示内容の一
例を示している。原子炉系主要機器運転状態表示装置2
に冗長系統区分のうち、区分・機器運転状態表示灯1
6、区分・機器運転状態表示灯17が設置される。運転
状態表示灯は運転時は赤表示停止時は緑表示の大型表示
灯で機器略称が記入されており、中央制御室の運転員が
よく識別できるようになっている。
【0031】プラント動作状態表示装置3には警報ファ
ーストヒット板18、発電機出力計19、原子炉隔離弁
開閉表示灯20が設置されている。警報ファーストヒッ
ト板18は上段に警報の第1要因をメッセージ表示し、
下段に「スクラム」、「MSIV閉」、「タービントリ
ップ」、「発電機トリップ」の表示灯でプラントステー
タスを表示する。発電機出力計19は上段にディジタル
時計を、下段に発電機出力をディジタル表示する。原子
炉隔離弁開閉表示灯20は原子炉隔離弁および逃がし安
全弁ならびにタービン・発電機系主要機器運転状態表示
装置4上のタービン蒸気止め弁、バイパス弁の開閉状態
を表示灯で表示する。「開」状態は赤表示、「閉」状態
は緑表示の大型表示灯で表示する。タービン・発電機系
主要機器運転状態表示装置4にはこの他に所内電源系統
表示灯21を設置する。主要な所内電源母線の電源が健
在であるときに赤表示灯で表示する。
【0032】次に、本実施の形態の典型的な使用方法を
説明する。運転員は主制御盤1に設けられている警報表
示窓106a、106b、106c、106d…106
j、炉心表示板107、ディスプレイ108、図示しな
い操作スイッチ、指示計、記録計、調節計等によってプ
ラント全体を監視し、必要に応じて機器を操作する。原
子炉の起動ステータスおよび機器の起動準備等において
はプラント状態が大きく変化しないので、運転員には時
間的余裕がある。
【0033】一方、プラント状態が急激に変化する電力
系統側要求、発電所機器の制限条件対応等においてはプ
ラント出力を調整するために原子炉制御コンソール8
a、自動化コンソール8cを操作する。
【0034】さらに、原子炉の出力運転ステータスにな
ると、原子炉・タービン・発電機の綿密な強調運転が求
められるために運転員がディスク型制御盤5に移動し、
プラント情報集約表示装置6a、6b、6cが表示する
内容を監視しながら、原子炉制御コンソール7a、ター
ビン系制御コンソール7bおよび自動化コンソール7c
を操作してプラント出力を調整する。必要に応じてプラ
ント情報集約表示装置6a、6b、6cの表示内容を選
択し、ないし切り換えてディジタル型原子炉制御盤9、
ディジタル型タービン系制御盤10およびプラント監視
演算装置11として運転員が移動することなく、監視す
ることが可能になる。
【0035】図3において(a)は従来の制御盤を用い
て運転する場合の運転員の動線を示す。横軸に時間を原
子炉冷温状態より出力運転状態までを示し、縦軸は主制
御盤1の盤幅の位置を示す。運転員A、B、Cは原子炉
を担当する運転員で、運転員Dはタービン・発電機系を
担当する運転員である。運転員Eは全体の取り纏めを担
当するので、主制御盤1の全部を舐めるように歩いてプ
ラント情報を入手して各々の運転員に指示している。こ
のように運転員は主制御盤1の盤幅30mを動き、しか
も運転員同士で錯綜しながら運転するので、運転員の負
担が大きい。(b)は本発明による制御盤を用いて運転
した場合の運転員の動線を示す。横軸に時間を原子炉冷
温状態より出力運転状態までを示し、縦軸は主制御盤1
の盤幅の位置と主制御盤1の前面に設けたディスク型制
御盤5の盤幅を示す。運転員A、B、Cは原子炉を担当
する運転員で、運転員Dはタービン・発電機系を担当す
る。運転員Eは全体の取り纏めを担当するので、ディス
ク型制御盤5に座ってプラント情報集約表示装置6a、
6b、6cよりプラント情報を入手して運転員に適宜指
示する。発電機並入段階になると、運転員A、Dはディ
スク型制御盤5で運転するので、運転員数は減少し、移
動する必要性がなくなって運転員の負担が大きく軽減さ
れている。
【0036】一方、プラントに異常が発生した場合は、
主制御盤1の警報表示窓106a、106b、106
c、106d…106jの異常発生項目窓が点灯して警
報音を発生すると共に、プラント動作状態表示装置3の
警報ファーストヒット板18に異常発生の第1発生項目
が大きく表示される。併せて警報ファーストヒット板1
8の下段のプラントステータス表示灯を点灯する。ま
た、原子炉系主要機器運転状態表示装置2、タービン・
発電機系主要機器運転状態表示装置4の表示内容も変化
状態に変わる。原子炉系主要機器運転状態表示装置2、
プラント動作状態表示装置3、タービン・発電機系主要
機器運転状態表示装置4は常時固定した場所で大きく表
示することにより運転員全員が表示内容を確認すること
ができ、プラント情報を共有することが可能になる。
【0037】このように主制御盤1の本体部分は取り替
えることなく原子炉制御盤9、タービン系制御盤10お
よびプラント監視演算装置11を個々の系統単位でディ
ジタル型としてリニューアル化を図り、ディスク型制御
盤5ならびに原子炉系主要機器運転状態表示装置2、プ
ラント動作状態表示装置3およびタービン・発電機系主
要機器運転状態表示装置4を追加することで、短期の停
止期間で旧式の制御盤を最新鋭の技術を取り入れた制御
盤に更新することができる。
【0038】本実施の形態によれば、主制御盤の本体部
分は取り替えることなく、短期の停止期間で最新鋭の技
術を取り入れた制御盤に更新することができる。また、
起動停止装置は主制御盤にて実施し、緊急性、協調性が
要求され、頻度が高い出力制御操作はディスク型制御盤
で行うことが可能で、運転員の負担を大きく軽減するこ
とができる。さらに、運転員間で多くの情報を共有する
ことが可能になる。
【0039】さらに、本発明の異なる実施の形態を説明
する。図4において、主制御盤1に原子炉制御コンソー
ル8a、タービン系制御コンソール8bおよび自動化コ
ンソール8cが設けられている。また、ディスク型制御
盤5に原子炉制御コンソール7a、タービン系制御コン
ソール7bおよび自動化コンソール7cが設けられてい
る。原子炉制御コンソール7aはタッチパネル22aお
よびディスプレイ23aから、原子炉制御コンソール8
aはタッチパネル24aおよびディスプレイ25aか
ら、タービン系制御コンソール7bはタッチパネル22
bおよびディスプレイ23bから、タービン系制御コソ
ール8bはタッチパネル24bおよびディスプレイ25
bから、自動化コンソール7cはタッチパネル22cお
よびディスプレイ23cから、自動化コンソール8cは
タッチパネル24cおよびディスプレイ25cからそれ
ぞれ構成されている。
【0040】さらに、主制御盤1は独立したディジタル
型原子炉制御盤9、ディジタル型タービン系制御盤10
およびプラント監視演算装置11を備えている。このデ
ィジタル型原子炉制御盤9の演算処理装置26aとディ
スプレイ23a、25aとの間に伝送路27a、27b
が接続され、表示出力信号が与えられる。また、ディジ
タル型タービン系制御盤10の演算処理装置26bとデ
ィスプレイ23b、25bとの間に伝送路28a、28
bが接続され、表示出力信号が与えられる。さらに、プ
ラント監視演算装置11とディスプレイ23c、25c
との間に伝送路29a、29bが接続され、表示出力信
号が与えられるようになってる。
【0041】また、タッチパネル22aおよびタッチパ
ネル24aからディジタル型原子炉制御盤9のディスク
選択装置30aおよび主制御盤選択装置31aにかけて
伝送路32a、32bが結ばれ、原子炉系操作信号が伝
送される。さらに、タッチパネル22bおよびタッチパ
ネル24bからディジタル型タービン系制御盤10、デ
ィスク選択装置30bおよび主制御盤選択装置31bに
かけて伝送路33d、33bが結ばれ、タービン・発電
機系操作信号が伝送される。また、タッチパネル22c
およびタッチパネル24cからプラント監視演算装置1
1のディスク選択装置30cおよび主制御盤選択装置3
1cにかけて伝送路34a、34bが結ばれ、プラント
操作信号が伝送されるようになっている。
【0042】ディジタル型原子炉制御盤9の演算処理装
置26aからの表示出力信号はディスプレイ23a、2
5aに入力され、原子炉関係の運転操作項目が表示され
る。運転員は運転状態に応じて運転操作項目に従いタッ
チパネル22a、24aを操作して必要な原子炉操作信
号を発生し、ディスク選択装置30aおよび主制御盤選
択装置31aに入力する。原子炉操作信号は予め選択さ
れた信号との間でアンド条件により排他選択され、演算
処理装置26aに入力される。演算処理装置26aには
この他に原子炉系統の各種機器の現場情報も入力され、
機器の起動・停止論理および機器の保護論理を含めて演
算処理される。
【0043】ここでは簡略化のために演算処理装置は1
台のみが示されるが、実際には複数台の演算処理装置か
ら構成されている。このため、ディジタル型原子炉制御
盤が複数台の制御盤からなる。演算処理装置26aにお
ける信号発生はタッチパネル22a、24aの活きてい
る方より選択して切り換える。表示出力信号も同様に選
択された方しか発生しない。
【0044】さらに、ディジタル型タービン系制御盤1
0およびプラント監視演算装置11も同様にタービン系
制御コンソール7bとタービン系制御コンソール8bと
を、自動化コンソール7cと自動化コンソール8bとを
切り換えることができる。
【0045】次に、本実施の形態の典型的な使用方法を
使用する。プラントの起動ステータスでは主制御盤1を
用いて運転を実施する。プラントの出力運転ステータス
では主制御盤1の原子炉制御コンソール8a、タービン
系制御コンソール8bおよび自動化コンソール8cのタ
ッチパネル24a、24b、24cより選択切り換え信
号を主制御盤選択装置31a、31b、31cに入力し
て演算処理装置26a、26b、26c内部のコンソー
ル選択論理(図示せず)を働かせ、ディスク選択装置3
0a、30b、30cを動作させる。
【0046】これにより演算処理装置26a、26b、
26cの表示出力信号が伝送路27a、28a、29a
を通してディスプレイ23a、23b、23cに入力さ
れる。この表示出力信号の入力によりディスク型制御盤
5の原子炉制御コンソール7a、タービン系制御コンソ
ール7bおよび自動コンソール7cを用いて運転を行う
ことが可能になる。出力運転ステータスではディスク型
制御盤5を主体に小人数の運転員をもって集中して運転
することができる。
【0047】一方、定期点検等では一度に大人数が作業
に取り掛かるので、長さが5メートル程度の制御盤では
操作が難しくなることが予想される。このため、ディス
ク型制御盤5の原子炉制御コンソール7a、タービン系
制御コンソール7bおよび自動化コンソール7cのタッ
チパネル22a、22b、22cより切り換え信号を発
生させ、演算処理装置26a、26b、26cの排他選
択論理を主制御盤にして主制御盤選択装置31a、31
b、31cを働かせて主制御盤1上の原子炉制御コンソ
ール8a、タービン系制御コンソール8bおよび自動化
コンソール8cを活用するようにする。これにより一度
に大人数の作業員が操作することが可能になる。
【0048】本実施の形態によれば、通常運転において
はディスク型制御盤を用いて小人数の運転員で集中して
監視制御し、一方、定期点検等の場合には大型の主制御
盤を用いて大人数の作業員が一度に作業に取り掛かるこ
とが可能で、定期点検期間が長引くのを回避することが
できる。
【0049】さらに、本発明の異なる実施の形態を説明
する。図5において、主制御盤1は原子炉系主要機器運
転状態表示装置2、プラント動作状態表示装置3、ター
ビン・発電機系主要機器運転状態表示装置4を備えてい
る。原子炉系主要機器運転状態表示装置2には多重信号
復元装置35、36が設けられる。さらに、プラント動
作状態表示装置3に多重信号復元装置37、38が、ま
た、タービン・発電機系主要機器運転状態表示装置4に
多重信号復元装置39、40がそれぞれ設けられてい
る。
【0050】さらに、多重信号復元装置35、36、3
7、38、39、40が信号線41a、41b、41
c、41d、41e…41nにより各表示装置2、3、
4と接続されている。ディジタル型原子炉制御盤9と多
重信号復元装置35、36、38との間が光無線による
多重信号伝送路42、43、44によって接続され、多
重信号が伝送される。また、ディジタル型タービン系制
御盤10と多重信号復元装置40、41との間が光無線
による多重信号伝送路45、46によって、さらにプラ
ント監視演算装置11と多重信号復元装置37との間が
光無線による多重信号伝送路47によってそれぞれ接続
されている。
【0051】光無線による伝送方法を採用したことによ
り主制御盤1へのケーブルおよび盤内配線を追加せずに
伝送路を増設することが可能になる。しかも、この方法
によれば、原子力発電プラントの制御監視信号に影響を
与えることがない。また、主制御盤1の上部に付属装置
が設けられるために重心位置が若干高くなる懸念がある
が、すべて軽量の装置であり、耐震構造上の不利はそれ
程大きくない。さらに、光無線であるので、他の安全系
統設備へ与える影響もなく、これらの設備の独立性は保
たれている。光無線による多重信号伝送路はLAN構成
の光、電磁波伝送路、超音波等の信号を用いてもよい。
【0052】次に、本実施の形態の典型的な使用方法を
説明する。ディジタル型原子炉制御盤9より原子炉系主
要機器の運転状態信号は安全区分毎に光信号に変換さ
れ、多重信号伝送路42、43、44を経て多重信号復
元装置35、36、38に入力され、電気信号に復元さ
れて出力カードに接続した信号線41a、41b、41
c、41d、41e…41nで運転状態表示灯に入力
し、運転時は赤表示により、また停止時は緑表示で点灯
する。ディジタル型タービン系制御盤10、プラント監
視演算装置11からの出力信号も同様に光無線で多重信
号伝送路45、46、47を介して多重信号復元装置3
9、40、37に入力し、各々の表示装置に表示させ
る。
【0053】本実施の形態によれば、信号を無線多重伝
送方式で各運転状態表示装置2、3、4に伝送するの
で、ケーブルおよび盤内配線の増設が一切不要になる。
また、主制御盤1の耐震性能は全く変わらず、耐震強度
を高める対策を施す必要がない。さらに、安全系統設備
の独立性が保たれ、無用な混乱が生じない。また、制御
盤の改造範囲が少なく、改造のための停止期間を極く短
くすることができる。
【0054】さらに、本発明の異なる実施の形態を説明
する。図6において、主制御盤1は本体中央部に大型デ
ィスプレイ48を備えている。大型ディスプレイ48は
70インチ程度の画面サイズを有し、天井と中央制御室
の照明装置との間に収容されている。この新たに追加し
た大型ディスプレイ48を中心として下方にプラント情
報集約表示装置49、50が設けられる。、また左側に
原子炉系主要機器運転状態表示装置51およびプラント
動作状態表示装置52が、さらに右側に出力表示装置5
3およびタービン・発電機系主要機器運転状態表示装置
54がそれぞれ設けられる。
【0055】また、主制御盤1の操作部に原子炉制御コ
ンソール55、タービン系制御コンソール56および自
動化コンソール57が設けられている。原子炉制御コン
ソール55にはディジタル型原子炉制御盤9からの伝送
路58が接続され、操作指令信号が伝送される。また、
タービン系制御コンソール56にはディジタル型タービ
ン系制御盤10からの伝送路59が接続され、操作指令
信号が伝送される。さらに、自動化コンソール57には
プラント監視演算装置11からの伝送路60が接続さ
れ、操作指令信号が伝送されるようになっている。
【0056】さらに、大型ディスプレイ48およびプラ
ント情報集約表示装置49、50にプラント監視演算装
置11からの伝送路61が接続され、表示信号が伝送さ
れるようになっている。表示の切り換えは自動化コンソ
ール57での表示選択によって行うことができる。既設
の炉心表示も表示することが可能である。大型ディスプ
レイ48は背面よりの投射式およびフラットディスプレ
イを適用することができる。プラント情報集約表示装置
49、50にもCRTおよびフラットディスプレイを適
用することが可能である。
【0057】図7は運転員の動作を動線によって示した
ものである。(a)は従来の主制御盤を運転する場合
で、横軸に原子炉冷温状態より出力運転までの時間を示
し、縦軸は主制御盤1の盤幅位置を示す。運転員A、
B、Cは原子炉系を担当し、運転員Dはタービン・発電
機系を担当する。運転員Eは全体の取り纏めを担当する
ので、主制御盤1の全部を舐めるように歩いてプラント
情報を入手して各々の運転員に指示している。このよう
に運転員は主制御盤1の盤幅30mを動き、しかも運転
員同士で錯綜しながら運転するので、運転員の負担が大
きい。
【0058】(b)は本発明による制御盤を用いて運転
した場合の運転員の動線を示す。横軸に時間を原子炉冷
温状態より出力運転状態までを示し、縦軸は主制御盤1
の盤幅の位置を示す。運転員A、Bは原子炉を担当する
運転員で、運転員Dはタービン・発電機系を担当する。
運転員Eは全体の取り纏めを担当するので、大型ディス
プレイ48等よりプラント情報を入手して運転員に適宜
指示する。運転員A、B、Dとも大型ディスプレイ48
およびプラント情報集約表示装置49、50で必要情報
を入手するので、操作時のみ移動すればよい。(a)の
従来と比べて運転員数は減少し、移動する必要性がなく
なって運転員の負担が大きく軽減されている。
【0059】一方、プラントに異常が発生した場合は、
主制御盤1の警報表示窓106a、106b、106
c、106d…106jの異常発生項目窓が点灯して警
報音を発生すると共に、プラント動作状態表示装置52
の警報ファーストヒット板に異常発生の第一発生項目が
大きく表示される。併せて警報ファーストヒット板の下
段のプラントステータス表示灯を点灯する。また、原子
炉系主要機器運転状態表示装置51、タービン・発電機
系主要機器運転状態表示装置54の表示内容も変化状態
に変わる。原子炉系主要機器運転状態表示装置51、プ
ラント動作状態表示装置52、タービン・発電機系主要
機器運転状態表示装置54、出力表示装置53は常時固
定した場所で大きく表示することにより運転員全員が表
示内容を確認することができ、プラント情報を共有する
ことが可能になる。
【0060】このように主制御盤1の本体部分は取り替
えることなく、原子炉制御盤9、タービン系制御盤10
およびプラント監視装置演算装置11を個々の系統単位
でディジタル型としてリニューアル化を図り、主制御盤
1に大型ディスプレイ48、プラント情報集約表示装置
49、50、原子炉系主要機器運転状態表示装置51、
プラント動作状態表示装置52、出力表示装置53およ
びタービン・発電機系主要機器運転状態表示装置54を
追加することで、短期の停止期間で旧式の制御盤を最新
鋭の技術を取り入れた制御盤に更新することができる。
【0061】本実施の形態によれば、主制御盤の本体部
分は取り替えることなく、短期の停止期間で、最新鋭の
技術を取り入れた制御盤に更新することができる。ま
た、原子炉起動準備段階よりプラント情報を集約して監
視することができ、運転員の移動が少なくなることによ
り運転員の負担を大きく軽減することが可能になる。さ
らに、運転員間で多くの情報を共有することができる。
【0062】さらに、本発明に係る端子台装置の実施の
形態を説明する。図8において、端子台装置は縦方向に
十分な長さを保って形成される、矩形の端子台取り付け
板62を有する。端子台取り付け板62には横方向に延
びる複数個のスリット63a、63b、63c…63n
が形成されている。端子台112は端子台取り付け板6
2に端子台112を貫いて表面近くに延びる止めねじ1
14a、114bを用いて固定されている。止めねじ1
14a、114bは頭部を横方向のスリット63a、6
3b、63c…63nの両端部にそれぞれ穿たれる貫通
孔64a、64bより挿入し、スリット63a、63
b、63c…63nに沿って滑らせ、取り付け位置で締
め付けることにより端子台112を所定の位置に固定す
る。
【0063】このスリット63a、63b、63c…6
3nは端子台112のブロック寸法Lと同一のピッチP
を保って形成されている。端子台取り付け板62は制御
盤に止めねじ65a、65b、65c、65dを用いて
固定されている。
【0064】盤内配線115の一端に装着される端子1
16は端子台112の接続ねじ117で端子台112に
固定されている。ケーブル118の一端に装着される端
子119は端子台112の接続ねじ120で端子台11
2に固定されている。端子116と端子119との電気
的接続は接続ねじ117および接続ねじ120が共に締
め付けられる導体121によって保持されている。
【0065】盤内配線115については配線余長調整装
置66の支持ピン67に巻いて余長を残すか、適正な長
さに合わせて盤内の器具に接続する。ケーブル118に
ついてはケーブル余長調整装置68の支持ピン69に巻
いて余長を残すか、適正な長さに合わせて現場機器に接
続する。配線余長調整装置66およびケーブル余長調整
装置68は共にコ字状断面を有し、支持ピン67、69
により長さを適正に調整することができる。
【0066】本実施の形態は上記構成からなり、制御盤
内に新たに器具を増設しようとすると、図9に示すよう
に、端子台112と増設する器具70との間で干渉(点
線部)が発生する。このような場合、端子台112を固
定している止めねじ114a、114bを緩め、スリッ
ト63a、63b、63c…63nに沿って滑らせて端
子台112を器具70との干渉がなくなるまで、図にお
いて右方向に移動する。この移動した位置で端子台11
2を止めねじ114a、114bを用いて固定する。
【0067】端子台112を移動するとき、ケーブル余
長調整装置68の支持ピン69に巻いているケーブル1
18の巻いた部分を戻して不足する長さを補うようにす
る。反対に、盤内配線115の長さが端子台112の移
動により余ることになるが、この余長分は配線余長調整
装置66の支持ピン67に巻いて必要以上にたるみが発
生するのを防ぐようにする。
【0068】このような端子台112の移動は、従来、
接続ねじ120、117を緩めることなく、実施するこ
とは不可能であったが、本実施の形態では端子台112
に接続する多数のケーブル118および盤内配線115
の各接続ねじ120、117には手を触れないで、実施
することができ、僅かな労力の投入により端子台112
を増設する器具70との干渉を回避可能な位置に移動す
ることができる。このため、器具等の増設スペースの確
保が容易になり、望ましい機能を備えた制御盤に改造す
ることが可能になる。上下方向に盤内のスペースを拡張
したいときは端子台112のブロックを取り外し、端子
台112の長さを短縮して止めねじ114a、114b
の取り付け位置を上方ないし下方にずらして再び端子台
取り付け板62に取り付ける。
【0069】本実施の形態によれば、制御盤内の全域が
端子台にてほぼ占有されるときも、各端子116、11
9の結線状態を解くことなく、端子台112だけを簡単
に移動することができ、増設する器具のためのスペース
の確保が容易になり、望ましい機能を備えた制御盤に改
造することが可能になる。また、結線作業が減少するこ
とにより改造に要する時間を大幅に短縮することができ
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、主
制御盤の本体部分は取り替えることなく、短期の停止期
間で最新鋭の技術を取り入れた制御盤に更新することが
できる。 また、本発明によれば、制御盤に新な器具等
が増設される場合も、盤内配線およびケーブルを取り外
さないで、端子台を移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原子力発電プラントの制御盤の実
施の形態を示す構成図。
【図2】図1の制御盤の主要機器運転状態表示装置の表
示内容の一例を示すための図。
【図3】(a)の従来の運転員の動線を示す線図。
(b)は本発明による運転員の動線を示す線図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図7】(a)は従来の運転員の動線を示す線図。
(b)は本発明による運転員の動線を示す線図。
【図8】本発明に係る制御盤に使用される端子台装置の
斜視図。
【図9】図8の端子台装置の使用状態を示す動作説明
図。
【図10】従来の制御盤の一例を示す構成図。
【図11】従来の端子台装置の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 主制御盤 2、51 原子炉系主要機器運転状態表示装置 3、52 プラント動作状態表示装置 4、54 タービン・発電機系主要機器運転状態表示装
置。 5 ディスク型制御盤 6a、6b、6c、49、50 プラント情報集約表示
装置 7a、8a、55 原子炉制御コンソール 7b、8b、56 タービン系制御コンソール 7c、8c、57 自動化コンソール 9 ディジタル型原子炉制御盤 10 ディジタル型タービン系制御盤 11 プラント監視演算装置 48 大型ディスプレイ 62 端子台取り付け板 63a、63b、63c…63n スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋葉 功 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA01 BA03 CA02 FB10 FC03 FC14 FC15 FC20 FD04 FD07 GA24 GA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の監視制御要素からなる、大型の主
    制御盤と、最新の監視制御要素からなる、小型のディス
    ク型制御盤とを備え、前記主制御盤は追加部分としてそ
    れの上部に原子炉系主要機器の運転状態を表示する表示
    装置およびタービン・発電機系主要機器の運転状態を表
    示する表示装置を備えると共に、前面部に原子炉の冷却
    材流量を制御する原子炉制御コンソール、タービン系の
    出力を制御するタービン系制御コンソールおよび該原子
    炉と該タービン系とを協調制御し、プラントの自動運転
    を行う自動化コンソールを有し、前記ディスク型制御盤
    はそれの上部にプラントの運転状態を表示するプラント
    情報集約表示装置を備えると共に、前面部に原子炉の冷
    却材の流量を制御する原子炉制御コンソール、タービン
    系の出力を制御するタービン系制御コンソールおよび該
    原子炉と該タービン系とを協調制御し、プラントの自動
    運転を行う自動化コンソールを具備してなる原子力発電
    プラントの制御盤。
  2. 【請求項2】 前記主制御盤の該原子炉制御コンソー
    ル、該タービン系制御コンソールおよび該自動化コンソ
    ールと前記ディスク型制御盤の該原子炉制御コンソー
    ル、該タービン系制御コンソールおよび該自動化コンソ
    ールとが同一機能を備えており、いずれかのコンソール
    を優先して使用するように各制御盤内に該コンソールを
    切り換える選択装置を備えることを特徴とする請求項1
    記載の原子力発電プラントの制御盤。
  3. 【請求項3】 前記原子炉系主要機器の運転状態を表示
    する表示装置および前記タービン・発電機系主要機器の
    運転状態を表示する表示装置への情報伝送が無線多量伝
    送方式で行われることを特徴とする請求項1記載の原子
    力発電プラントの制御盤。
  4. 【請求項4】 既存の監視制御要素からなる、大型の主
    制御盤を備え、前記主制御盤は追加部分として中央上部
    にプラントの各種の情報を表示する大型ディスプレイ、
    この大型ディスプレイの左側に原子炉系主要機器の運転
    状態を表示する表示装置および該大型ディスプレイの右
    側にタービン・発電機系の主要機器の運転状態を表示す
    る表示装置を備えると共に、前面部に原子炉の冷却材流
    量を制御する原子炉制御コンソール、タービン系の出力
    を制御するタービン系制御コンソールおよび該原子炉と
    該タービン系とを協調制御し、プラントの自動運転を行
    う自動化コンソールを具備してなる原子力発電プラント
    の制御盤。
  5. 【請求項5】 横方向に延びる複数個のスリットを有す
    る端子台取り付け板と、この端子台取り付け板の該スリ
    ットに沿って移動可能に設けられ、盤内配線および外部
    の機器と結ばれるケーブルを電気的に接続する端子台
    と、この端子台に隣接して設けられ、前記盤内配線およ
    びケーブルの余長部分をそれぞれ巻き取り手段に巻き、
    乱れを少なく保って収容する配線およびケーブル余長調
    整装置とを備えてなる端子台装置。
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