JP2011091982A - 機器制御盤配置検索システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建屋エリア内7に配置される機器制御盤2において,外部から視認できる位置に付される符号指標4と、建物エリア内7を碁盤目状に区画可能なXコード11及びYコード12を示す座標17を備え,建物エリア内7の個々の機器制御盤2の配置を,符号指標4をキーとして示した平面配置図6と、機器制御盤2の名称と,平面配置図6の識別符号16と,平面配置図6における機器制御盤2の座標17のXコード11・Yコード12位置と,を機器制御盤2に付される符号指標4をキーとして記載した一覧表15と、を有することを特徴とする機器制御盤配置検索システム1aによる。
【選択図】図1
Description
同様の課題に対処することを目的とした従来技術としては以下に示すような発明が知られている。
特許文献1に開示される発明は、直流電源母線から供給される直流を電源開閉器を介して複数個のフィーダに供給する分電盤と、この分電盤から前記フィーダを介して供給される直流を電源開閉器を介して複数のケーブルに供給する制御盤とを有した電気所内に設置され、前記フィーダに設けられた零相変流器の電流検出値が予め定めた設定値を逸脱するときは警報と判断する直流漏電警報装置と、前記直流漏電警報装置より出力される警報情報及び前記分電盤の地絡フィーダを表示する表示装置とを備えた直流地絡表示装置において、前記表示装置は、前記分電盤の単線結線図と前記制御盤の単線結線図と前記ケーブルの接続一覧表とを画面情報として予め記憶した画面情報保存部と、前記直流漏電警報装置からの警報情報があったときは前記画面情報保存部に予め記憶されている前記分電盤の単線結線図のうち警報となった地絡フィーダを含む単線結線図をその警報情報と共に表示器に表示する画面制御部と、前記分電盤の地絡フィーダの警報処理を行うための操作指令を、前記表示器を介して前記画面制御部に出力し前記画面情報保存部に予め記憶されている前記画面情報のうち必要な画面情報及び前記警報処理の結果を前記表示器に表示させるための画面操作入力部とを備えたことを特徴とするものである。
このような特許文献1に開示される発明によれば、分電盤の単線結線図上で地絡フィーダの表示を行うことが出来るので、運転員に迅速に地絡事故を知らせることが出来る。また、運転員が分電盤下流の地絡事故点の位置を見つける際に必要とする情報を表示器に順次表示することが出来るので、運転員は、迅速かつ安全に地絡位置を発見できる。
また、各々の画面情報のプリントアウトが欲しい場合には、画面操作入力部からの指令で画面情報保存部に記憶されている画面情報を、プリンタによりプリントアウトすることが出来る。したがって、運転員は、プリントアウトされた画面情報を持って該当制御盤に行くことが出来るという効果を有する。
上記構成の発明において、符号指標は複数種類ある機器制御盤のそれぞれに対応してこれらを識別できるように表記され、機器建物エリア内に実際に配置される個々の機器制御盤、及び、建物エリア内における個々の機器制御盤の配置を示した平面配置図、及び、互いに関連のある機器制御盤に関する情報をまとめた一覧表にそれぞれキーとして付すことで、平面配置図又は一覧表に記載される機器制御盤と,建物エリア内に実際に配置される機器制御盤の対応関係を明確にするという作用を有する。
また、平面配置図は、建物エリア内に配置される機器制御盤の設置場所についての情報を提供するという作用を有する。また、平面配置図にXコード・Yコードを設けることで、一覧表に、Xコード・Yコード位置からなる座標により個々の機器制御盤の設置場所を表記可能にするという作用を有する。これにより、一覧表に記載される機器制御盤の平面配置図上における記載位置を特定可能にするという作用を有する。
さらに、一覧表は、建物エリア内に配置される機器制御盤の名称(正式名称)と、その機器制御盤が記載される平面配置図の識別符号と、平面配置図における機器制御盤の座標のXコード・Yコード位置と、その機器制御盤に実際に付されている符号指標に関する情報をまとめて表示するという作用を有する。
なお、平面配置図の識別符号とは、平面配置図間での識別を容易にするための符号であるため、建物エリア内の平面配置図として平面配置図が1枚のみの場合には、必ずしも平面配置図を識別するための識別符号を設ける必要はない。この場合、一覧表には、機器制御盤の名称と、平面配置図における機器制御盤の座標のXコード・Yコード位置と、個々の機器制御盤に付される符号指標を記載するだけでよい。
上記構成の発明は、請求項1記載の発明と同じ作用に加えて、シーケンスに符号指標をキーとして記載したシーケンス図を備えることで、シーケンス図中に記載される機器制御盤を、平面配置図及び一覧表,並びに,実際の建物エリア内において特定可能にするという作用を有する。
なお、請求項2記載のシーケンス図に、符号指標に加えて、平面配置図上における座標のXコード・Yコード位置を併せて記載してもよい。この場合、シーケンス図に記載される個々の機器制御盤の、平面配置図及び実際の建物エリア内における設置位置の特定を容易にするという作用を有する。
上記構成の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明と同じ作用に加えて、平面配置図に建物エリアの外形についての情報と、建物エリア内に配置される設備又は備品のうちの少なくとも一方の配置及び形状についての情報とを併せて記載することで、一覧表に記載される機器制御盤の,又は,一覧表及びシーケンス図に記載される機器制御盤の、平面配置図上及び建物エリア内における特定を一層容易にするという作用を有する。
上記構成の発明は、請求項1乃至請求項3のそれぞれに記載の発明と同じ作用に加えて、Xコード及びYコードをそれぞれ連続する数字又は文字又は記号からなるコードとすることで、一覧表に記載されるXコード・Yコード位置からなる座標を見た場合に,あるいは,一覧表又はシーケンス図に記載されるXコード・Yコード位置からなる座標を見た場合に,目的とする機器制御盤の平面配置図上におけるおよその配置を容易に推測させるという作用を有する。
上記構成の発明は、請求項1乃至請求項4のそれぞれに記載の発明と同じ作用に加えて、機器制御盤に付される符号指標を接着シールとすることで、接着対象である機器制御盤への符号指標の取り付け作業を容易にするという作用を有する。
上記構成の発明において、符号指標,平面配置図,及び,一覧表のそれぞれは請求項1記載の発明と同じ作用を有する。
また、本発明の検索部は、符号指標又はその符号指標が付された機器制御盤の名称をキーとして、記憶部内に格納された平面配置図及び/又は一覧表に関するデータを検索して目的とする符号指標が付されたデータを呼び出すという作用を有する。
また、平面配置図に碁盤目状に区画可能なXコード及びYコードを示す座標を設けることで、そのXコード・Yコード位置を表記することにより、個々の機器制御盤の平面配置図内における設置位置を一覧表に表記可能にすることができる。
つまり、一覧表に記載される個々の機器制御盤の平面配置図上における位置を特定することができるという効果を有する。
また、複数種類の機器制御盤について、その配置を平面配置図に符号指標(特定のマーク)を用いて記載することで、平面配置図を見やすいものにすることができるという効果を有する。
この場合、建物エリア内において機器制御盤に、例えばトラブル等が発生した場合や,メンテナンスが必要な場合に、キーとして符号指標が記載される一覧表や平面配置図を用いることで、目的とする機器制御盤を迅速に見つけ出すことができるという効果を有する。この結果、機器制御盤のトラブルの発見の遅れによる被害の拡大を防止することができるという効果を有する。
また、作業員の配置転換が行われた場合にも、建物エリア内に配置される機器制御盤に関する技術情報の引継ぎを容易にすることができるという効果も有する。これにより、業務の効率化を図ることができるという効果が発揮される。
また、請求項2記載の発明に係るシーケンス図に、符号指標に加えて、平面配置図上におけるXコード・Yコード位置からなる座標を記載しておくことで、シーケンス図及び平面配置図のみを用いて目的とする機器制御盤を速やかに特定することもできる。なお、この場合、請求項2記載の発明における必須の構成要素は、請求項1に記載される符号指標及び平面配置図と、請求項1に記載される符号指標,及び,Xコード・Yコード位置からなる座標を備えたシーケンス図となる。
この結果、例えば、機器制御盤のトラブルに伴う被害の拡大を一層確実に防止することができる。
この場合、機器制御盤に、例えばトラブル等が発生した場合や,メンテナンスが必要な場合に、目的とする機器制御盤の特定を及び発見を一層迅速化することができるという効果を有する。
この結果、火力発電所等の発電施設に設置される機器制御盤にトラブルが発生したり、メンテナンスが必要になった場合に、作業員は請求項6に係る機器制御盤検索システムを用いて目的とする機器制御盤を速やかに見つけ出すことができるという効果を有する。
この結果、目的とする機器制御盤の発見が遅れることによる被害の拡大を最小限度にすることができるという効果を有する。
また、火力発電所等の発電施設において作業員の配置転換が行われた際に、複数種類の機器制御盤に関する技術情報の引継ぎを容易にすることができるという効果も有する。
実施例1に係る機器制御盤検索システムにおける符号指標、及び、平面配置図、及び、一覧表について図1乃至図3を参照しながら詳細に説明する。
符号指標は個々の機器制御盤の名称を簡略化した記号により構成され、異なる性能や機能を有する機器制御盤が複数種類ある場合に、その符号指標を見ることでその機器制御盤がどのような性能や機能を有するものであるかを容易に理解できるよう構成されるものである。
図1は機器制御盤に本発明の実施例1に係る機器制御盤検索システムの符号指標を付した状態の一例を示す概念図である。
一般に、機器制御盤2は、図1に示すようなケーシング3内に収容されており、その外見を見ただけではその機器制御盤2がどのような性能や機能を有するかを理解することは極めて難しい。
また、通常、個々の機器制御盤2のケーシング3にはその名称5(正式名称)が記載されているが、建物エリア内に異なる性能や機能を有する機器制御盤2が複数種類ある場合、作業員がこれらの名称5と配置を全て正確に覚えておくことは困難であるし、都度、仕様書等を確認することは業務効率の改善にはつながり難かった。
実施例1に係る機器制御盤検索システム1aは、このケーシング3上の外部から視認できる位置に機器制御盤2を識別するための符号指標4を付したものである。
なお、この符号指標4はケーシング3上に塗料で直接書き込んでもよいし、符号指標4自体を、例えば、粘着シールやマグネットシール等にしてケーシング3の表面でかつ外部から視認できる位置に貼設してもよい。
また、これらの機器制御盤2の連関を模式的に示したシーケンスは、機器制御盤2が記号等で示されてはいるものの、その性能や機能に関する記載がなされていない場合が多く、このようなシーケンス内に記載される機器制御盤2が実際に建物エリア内に配置される機器制御盤2のうちのどれに該当するのかを正確に判別するためには十分な経験と知識が必要であった。
図2は本発明の実施例1に係る機器制御盤検索システムの平面配置図の一例を示す図である。なお、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図2に示すように、実施例1に係る平面配置図6は、建物エリア7内の任意の位置に配備される複数種類の機器制御盤2の相対的な位置関係を、図1に示す符号指標4を用いて簡潔に示したものである。
また、実施例1に係る平面配置図6には、建物エリア7内を碁盤目状に区画可能なXコード11及びYコード12を示す座標10を備えてもよい。このように、実施例1に係る平面配置図6内に、座標10を備えることで、平面配置図6上に記載される個々の機器制御盤2の位置を、後述の一覧表に、Xコード11・Yコード12位置により表記することができる。
さらに、実施例1に係る平面配置図6に、機器制御盤2の相対的な位置関係に加えて、建物エリア7の外形についての情報,及び,建物エリア7内に配置される出入口8等の設備又は備品9のうちの少なくとも一方の配置及び形状についての情報を併せて記載してもよい。
この場合、実施例1に係る平面配置図6を用いる際に作業員は、建物エリア7の外形についての情報や、出入口8等の設備や、備品9の配置を手がかりにして、目的とする機器制御盤2を見つけ出すことができる。この結果、建物エリア7内に配備される機器制御盤2に、例えば、トラブルが発生した場合や、機器制御盤2にメンテナンスを施す必要がある場合に、作業員は目的とする機器制御盤2を迅速に見つけだすことができるので、トラブル等による被害が拡大するのを防止することができるという効果を有する。
なお、ここで言う「区画」とは、補助線等で実際に表現されたマス目を指し示すのではなく、平面配置図6上に実際に補助線が記載されていなくとも、見るものがXコード11やYコード12をから補助線の存在を容易に想像することができる場合には、平面配置図6は「区画」を有するとする。
特に、機器制御盤2の種類が多岐にわたる場合に、機器制御盤2の正式名称とそれに対応する符号指標4を全て作業員が暗記することは、業務効率を向上させ難い。このため、図2に示すように平面配置図6に、機器制御盤2の配置図と併せて、符号指標4とそれが指し示す機器制御盤2の名称5(正式名称)を対応させて表記したものを併せて記載してもよい。
この場合、平面配置図6に名称5のみを用いて機器制御盤2の相対的な位置関係を示した場合に比べて、平面配置図6シンプルにすることができるとともに、符号指標4が指し示す機器制御盤2の名称5(正式名称)を併せて記載しておくことで、符号指標4が指し示す機器制御盤2の機能や性能の理解を容易にすることができる。
この場合、平面配置図6上に記載される機器制御盤2の位置を、Xコード11・Yコード12位置により表記した場合に、その表記を見るだけで作業員は平面配置図6上における機器制御盤2のおおよその位置を把握することが可能になる。また、建物エリア7において実際に目的とする機器制御盤2を探す際にも、作業員は頭の中で平面配置図6と、実際の建物エリア7の平面構造の関係を容易に理解できるので便利である。
図3は本発明の実施例1に係る機器制御盤検索システムのロケーション一覧表の一例を示す図である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図3に示すように、実施例1に係る機器制御盤検索システム1aにおけるロケーション一覧表15は、例えば、火力発電所等の発電施設に設置される機器制御盤のうち、互いに関わりのある一連の機器制御盤2のそれぞれについて、符号指標4と、その名称5(正式名称)と、その機器制御盤2が設置される建物エリア7の平面配置図6が複数ある場合には平面配置図6を特定させるための識別符号16、並びに、その平面配置図6上における機器制御盤2の設置場所を示す座標17,例えば、図2に示すXコード11・Yコード12位置を一覧表としてまとめたものである。
この結果、万一、建物エリア7内に配置される機器制御盤2にトラブル等が発生した場合や、あるいは、メンテナンスを施す必要がある場合に、作業員は、図3に示すロケーション一覧表15及び上述の図2に示す平面配置図6を用いて目的とする機器制御盤2を迅速に見つけ出すことができる。
また、例えば、火力発電所等の発電施設において作業員の配置転換等が行われた際に、その設備に関する技術情報の引継ぎを容易にすることができるという効果も有する。
なお、火力発電所等の発電施設の運転や作動に関わる一連の機器制御盤2の配置が一枚の平面配置図6内に収まる場合には、図3に示すロケーション一覧表15における識別符号16の項目は設ける必要はない。
図4は本発明の実施例1に係る機器制御盤検索システムのシーケンス図の一例を示す図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例1に係る機器制御盤検索システム1aにおいては、図4に示すようなシーケンス図18を備えてもよい。
従来、シーケンスには様々な機器制御盤2の存在が記号等により表示されるものの、その機器制御盤2がどのような性能や機能を有しているか、すなわち、その機器制御盤2の名称5(正式名称)が記載されることは殆どなかった。
このため、従来、シーケンスにおいて不具合箇所を発見した場合に、そのシーケンスから不具合を起こした特定の機器制御盤2が、建物エリア7内に実際に配置される機器制御盤2の中の具体的にどれにあたるかを特定するには十分な経験と知識が必要であった。
このような事情に鑑み、実施例1に係るシーケンス図18は、図4に示すようなシーケンス19において個々の機器制御盤2を示す記号や表示の近傍に、建物エリア7内に実際に配置される機器制御盤2のケーシング3に付される符号指標4と同じ符号指標4をキーとして付したものである。
実施例1に係る機器制御盤検索システム1aにおいては、図4に示すようなシーケンス図18を備えることで、例えば、火力発電所等の設備において機器制御盤2にトラブルが発生した場合で、かつ、シーケンス図18においてトラブル箇所が突き止められた場合に、シーケンス図18にキーとして付される符号指標4を手がかりにして、図3に示すロケーション一覧表15及び図2に示す平面配置図6を用いて、実際の建物エリア7内に配置される複数の機器制御盤2の中から目的とする機器制御盤2を迅速に見つけ出すことができる。
この結果、例えば、火力発電所等の発電施設において、トラブル等を起こした機器制御盤2の特定と発見が遅れることによる被害の拡大を確実に防止することができるという効果を有する。
この場合、図4に示すようなシーケンス図18において機器制御盤2のトラブル箇所を発見した際に、平面配置図6やロケーション一覧表15を用いて建物エリア7内において目的とする機器制御盤2を一層迅速に見つけ出すことができる。
また、例えば、火力発電所等の発電施設において同じ機能を有する機器制御盤2が複数台存在する場合には、シーケンス図18にキーとなる符号指標4と併せてその機器制御盤2を他の同じ性能や機能を有する機器制御盤2と識別するための符号や番号を併せて記載しておいてもよい。この場合、目的とする機器制御盤2の発見を一層迅速かつ確実にすることができるという効果を有する。
この場合、シーケンス図18と平面配置図6のみを用いてトラブル等を起こした機器制御盤2を迅速かつ確実に見つけることができるという効果を有する。
図5は本発明の実施例2に係る機器制御盤検索システムの構成図であり、図6は本発明の実施例2に係る機器制御盤検索システムにおいて実行される検索の工程を示すフローチャートである。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図5において、機器制御盤検索システム1bは、大きくいうと、入力部21、検索部23、出力部24及び記憶部としてのデータベース22から構成されている。
入力部21は、データベース22に格納される符号指標一覧表データ20a,シーケンス図データ18a,ロケーション一覧表データ15a及び平面配置図データ6aを予め入力して読み出し可能にデータベース22に格納しておくために用いられる。ここで、符号指標一覧表データ20aとは、各種の機器制御盤2に対する符号指標4とその名称5を対応させた一覧表(図示せず)をあらわすデータである。シーケンス図データ18aとは、図4に示されるシーケンス図18をあらわすデータであり、ロケーション一覧表データ15aとは、図3に示されるロケーション一覧表15をあらわすデータであり、平面配置図データ6aとは、図2に示される平面配置図6をあらわすデータである。
この入力部21から入力されるそれぞれのデータは、図5に矢印で示されるように直接データベース22への入力が可能としてもよい。入力部21として、具体的にはキーボード、マウス、ペンタブレット、光学式の読取装置、あるいは、コンピュータ等の解析装置や計測機器から通信回線を介してデータを受信する受信装置など複数種類の装置からなり目的に応じた使い分け可能な装置が考えられる。
また、出力部24としては、具体的にはCRT、液晶、プラズマあるいは有機ELなどによるディスプレイ装置、あるいは、プリンタ装置などの表示装置、さらには、外部装置への伝送を行うためのトランスミッタなどの発信装置などが考えられる。
検索部23は、入力部21において入力される符号指標4を用い、データベース22内に予め格納される符号指標一覧表データ20a,シーケンス図データ18a,ロケーション一覧表データ15a,平面配置図データ6aの中から、入力部21において入力された符号指標4と同一の符号指標4が付された各種データを、この符号指標4をキーとして検索し抽出するために設けられるものである。
さらに、データベース22は、既に述べたとおり、例えば、火力発電所等の発電施設に配置される多数の機器制御盤2に関するデータを格納するためのものであり、具体的には、符号指標一覧表データ20a、シーケンス図データ18a、ロケーション一覧表データ15a及び平面配置図データ6aが格納されている。また、上記それぞれのデータにおいて、各種機器制御盤2が示される部分には、その名称5が簡略化された符号指標4が併せて格納されている。
また、データベース22に符号指標一覧表データ20aを格納しておくことで、入力部21に符号指標4ではなく、機器制御盤2の名称5を入力してその名称5に対応する符号指標4をキーとして検索され、目的とするデータを検索することもできる。但し、ロケーション一覧表データ15aにも図3に示されるように符号指標4と名称5が対応付けられて格納されているため、このロケーション一覧表データ15aを介して目的とするデータを検索するようにしてもよい。さらに、他のデータ、例えばシーケンス図データ18aや平面配置図データ6aにおいても前述のとおり符号指標4と名称5を併せて格納することで、名称5を入力しても符号指標4を入力しても検索自体は可能となるが、データ入力時の煩雑さやメモリ容量の効率化を考慮したり、あるいは現場盤にも明示されていることからすれば、機器制御盤2の名称5ではなく、符号指標4を用いてデータを作成し、それをキーとして検索を実行することが望ましい。
図6において、点線で囲んだ部分はそれぞれ図5の機器制御盤検索システム1bの構成要素を示すものであり、図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付している。
最初の工程は、ステップS0として示される入力工程である。前述のとおり、データベース22には、符号指標一覧表データ20a,シーケンス図データ18a,ロケーション一覧表データ15a,平面配置図データ6aが格納されるが(シーケンス図データ18aは必ずしも格納されなくともよい)、この工程を示すものである。ステップS0としているのは、特にこの工程を含まないものであってもよいことを意味するものである。ステップS0の入力工程は必要であるものの、機器制御盤検索プログラムという発明の本質としては、ステップS0の入力工程を含まないものとしてステップS1から開始することも可能であるという意味である。
ここでは、実施例2に係る機器制御盤検索システム1bに関する説明の続きを行うと同時に、汎用のコンピュータを、機器制御盤検索プログラムを用いて動作させる場合とも考えられるような例を挙げて説明する。
従って、特に入力部21としてマウス及びキーボードを用い、出力部24として、例えば、液晶や有機EL等からなるディスプレイ装置の場合を例に挙げて説明する。
図7は本発明の実施例2に係る機器制御盤検索システムにおける検索画面の表示例を示す図であり、図8は本発明の実施例2に係る機器制御盤検索システムにおける検索結果画面の表示例を示す図である。なお、図1乃至図6に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る機器制御盤検索システム1bを用いて、例えば、符号指標4の「EARY」がキーとして付されるロケーション一覧表データ15a又は平面配置図データ6a又はシーケンス図データ18a(データベース22にシーケンス図データ18aが格納される場合のみ抽出可能)を検索するには、ディスプレイ装置に表示される、図7に示すような検索表示画面25における検索マド26に図示しないキーボードを用いて「EARY」と入力した後、図示しないマウスのポインターを検索ボタン27上に移動してクリックする等して検索を実行すればよい。
なお、検索作業時に作業員が目的とする符号指標4を検索マド26にスムースに入力することができるよう、図7に示す検索表示画面25に検索マド26や検索ボタン27に加えて、予め、符号指標4と,その符号指標4により示される機器制御盤2の名称5からなる選択候補29を表示しておいてもよい。
この場合、作業員の頭の中に目的とする符号指標4がすぐに浮かばなくても、作業が滞る心配がなく便利である。
この検索結果表示画面30には、例えば、作業員が自ら入力した符号指標4を確認することができるように入力済キーワード表示部31が設けられ、さらに、その下に検索結果としてキーとして「EARY」が付された各種データが検索結果リスト32として表示される。
図8の検索結果表示画面30に表示される検索結果リスト32には、データベース22から読み出し可能な(そのデータに、直接リンク可能な)ロケーション一覧表データ15a及びシーケンス図データ18a及び平面配置図データ6aが個別に表示され、作業員がこの検索結果リスト32の中から所望のデータを、例えば、図示しないマウスでポインター28を操作して選択し決定することで、直ちに、先の図2乃至図5に示すような平面配置図データ6aやロケーション一覧表データ15a,並びに,シーケンス図データ18aをディスプレイ装置に呼び出すことができるよう構成してもよい。もちろん、マウス以外の例えばアキュポイントやタッチスクリーンシステムなどを用いて所望のデータを選択・決定するようにしてもよい。
また、特にディスプレイ装置の表示画面に表示されたロケーション一覧表データ15aやシーケンス図データ18aに記載される符号指標4をポインター28で選択して決定した際に、その符号指標4で示される機器制御盤2の配置が記載された平面配置図データ6aをディスプレイ装置の表示画面上に読み出し可能に(平面配置図データ6aにジャンプ可能に)構成してもよい。この場合、ロケーション一覧表データ15aやシーケンス図データ18aの内容を閲覧した後に、一旦検索結果表示画面30に戻って、そこから目的とする機器制御盤2の平面配置図データ6aを探しだす手間を省くことができる。
この結果、火力発電所等の発電施設に設置される機器制御盤2にトラブルが生じたり、メンテナンスが必要になった場合に、作業員は実施例2に係る機器制御盤検索システム1bを用いて目的とする機器制御盤2の位置を迅速に見つけ出すことができるという効果を有する。
この結果、目的とする機器制御盤2の発見が遅れることによる被害の拡大を防ぐことができるという効果を有する。
また、火力発電所等の発電施設において作業員の配置転換が行われた際に、多種類の機器制御盤2に関する技術情報の引継ぎ作業を容易にして業務効率を改善するという効果も期待できる。
Claims (6)
- 建屋エリア内に配置される機器制御盤において,外部から視認できる位置に付される符号指標と、
前記建物エリア内を碁盤目状に区画可能なXコード及びYコードを示す座標を備え,前記建物エリア内の個々の前記機器制御盤の配置を,前記符号指標をキーとして示した平面配置図と、
前記機器制御盤の名称と,前記平面配置図の識別符号と,前記平面配置図における前記機器制御盤の座標のXコード・Yコード位置と,を前記機器制御盤に付される前記符号指標をキーとして記載した一覧表と、
を有することを特徴とする機器制御盤配置検索システム。 - 前記機器制御盤配置検索システムは、前記機器制御盤に係るシーケンスにおいて、前記符号指標をキーとして記載されるシーケンス図を備えることを特徴とする請求項1記載の機器制御盤配置検索システム。
- 前記平面配置図は、前記建物エリアの外形についての情報と、前記建物エリア内に配置される設備又は備品のうちの少なくとも一方の配置及び形状についての情報と、が記載されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の機器制御盤配置検索システム。
- 前記平面配置図に記載される,前記建物エリア内を碁盤目状に区画可能なXコード及びYコードは、それぞれ連続する数字又は文字又は記号からなるコードであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の機器制御盤配置検索システム。
- 前記機器制御盤に付される前記符号指標は、接着シールであることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のいずれか1項に記載の機器制御盤配置検索システム。
- 建屋エリア内に配置される機器制御盤において,外部から視認できる位置に付される符号指標と、
前記建物エリア内を碁盤目状に区画可能なXコード及びYコードを示す座標を備え,前記建物エリア内の個々の前記機器制御盤の配置を,前記符号指標をキーとして示した平面配置図と、
前記機器制御盤の名称と,前記平面配置図の識別符号と,前記平面配置図における前記機器制御盤の座標のXコード・Yコード位置と,を前記機器制御盤に付される前記符号指標をキーとして記載した一覧表と、
前記平面配置図及び前記一覧表を格納する記憶部と、
前記符号指標又はその符号指標が付された前記機器制御盤の名称をキーとして、前記平面配置図及び/又は前記一覧表を検索する検索部と、を有することを特徴とする機器制御盤配置検索システム。
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2009
- 2009-10-26 JP JP2009245940A patent/JP2011091982A/ja active Pending
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