JP2000097896A - 塗膜劣化診断装置 - Google Patents

塗膜劣化診断装置

Info

Publication number
JP2000097896A
JP2000097896A JP10263813A JP26381398A JP2000097896A JP 2000097896 A JP2000097896 A JP 2000097896A JP 10263813 A JP10263813 A JP 10263813A JP 26381398 A JP26381398 A JP 26381398A JP 2000097896 A JP2000097896 A JP 2000097896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance
paint film
probe
coating film
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10263813A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Ota
和博 太田
Takeshi Kondo
武 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10263813A priority Critical patent/JP2000097896A/ja
Publication of JP2000097896A publication Critical patent/JP2000097896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋上などの高所等充分な作業範囲が確保でき
ない場合或いはこれらの場所で2箇所以上の移動を伴う
測定を行うに当たり、このような測定環境であっても、
容易且つ安全で正確な測定が可能である塗膜劣化診断装
置の提供を目的とする。 【解決手段】 塗膜の表面に宛われるプローブを有し、
所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と前記プローブと
の間に印加することにより前記塗膜のインピーダンスを
検出し、そのインピーダンスから前記塗膜の劣化度を診
断する塗膜劣化診断装置において、電圧印加手段とA/
D変換手段とを含むインターフェース装置と、パーソナ
ルコンピュータとの間の情報伝達を無線を介して行うこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗膜の劣化度合を客
観的に判断できるようにした塗膜劣化診断装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、変圧器、配電盤等の屋外に設置
される機器では防蝕、美観向上等のために外装塗膜が形
成されるが、この塗膜は設置環境によって様々な速度で
経時的に劣化していくことが知られている。
【0003】このような塗膜の劣化を放置すれば、最終
的には下地金属の腐食による塗膜の剥落や錆の発生に至
るから、機器の保全のためには適当な時期に再塗装して
新たな塗膜を形成する必要がある。その再塗装の時期は
早過ぎれば経済的に無駄が生じ、逆に遅過ぎれば下地の
腐食に至り、かえってその修復に手間取るからやはり経
済的な負担が多くなったり、機器の保全に悪影響を及ぼ
す。
【0004】そこで、従来よりこの種の機器では塗膜の
劣化度合いを定期的に診断し、適切な再塗装の時期を判
断するようにしている。この種の判断はできるだけ客観
的になされて、誰が行っても常に適切な判断が下される
ことが望ましい。この点に配慮した従来の一般的な塗膜
劣化診断方法としては次のようなものがあった。
【0005】1つは、塗膜の劣化状況に応じた種々の異
なる見本写真を予め多数準備しておき、診断すべき実際
の塗膜の劣化状況がどの見本写真と一致するかを見定
め、予め定められている劣化に対応した評点を順次加算
し、その合計点が基準値に達すれば塗り替え或いは再塗
装時期に至ったと判断する。
【0006】2つめは、塗膜の劣化度合によって、その
インピーダンスが変化することを利用したもので、例え
ば、本出願人の出願に係る特開昭62−102148号
公報に詳述されている。
【0007】3つめは、2つめに記したインピーダンス
を用いて評価する方法を改善した手法で、2つめより更
に低周波数域におけるインピーダンスを測定し、その値
から塗膜の劣化度合を評価しようとするものである。
【0008】本発明は、3つ目の方法で、既に特願平2
−093637号等で提案している手法を更に改良した
もので、以下この3つ目の方法に関する詳細な従来技術
を説明する。
【0009】この方法は図6に示すように、塗膜8の表
面に宛われるプローブ9と、所定波形の電圧を塗膜8の
下地金属10とプローブ9との間に印加する電圧印加手
段16と、塗膜8を通じてプローブ9に流れる電流を測
定する電流測定手段11と、この電流測定手段11の測
定結果をA/D変換するA/D変換手段16と、このA
/D変換手段16から出力される信号を、所定の解析手
順に基づき解析して前記塗膜の劣化度合を判断する判断
手段2と、この判断手段2の判断結果を出力する出力手
段6で構成するもので、塗膜の劣化診断にあたって個人
の主観が入り込む余地をなくし、常に適切な判断をでき
るようにし、しかもその作業を簡単、正確に行うことが
できるようにしている。
【0010】このような構成にした装置を用いて、下地
金属10とプローブ9との間に電圧印加手段16により
電圧を印加すると、プローブ9には塗膜8を通して電流
が流れ、それが電流測定手段11によって測定されると
ともに、A/D変換手段16によってディジタル信号に
変換される。塗膜8に流れる電流の大きさ、位相、即ち
塗膜のインピーダンスは塗膜の劣化度合と相関関係にあ
ることが知られており、印加した電圧、周波数などの条
件と上記相関関係とを考慮した所定の解析手順により、
A/D変換手段16から出力されるデジタル信号に基づ
き、判断手段2が塗膜8の劣化度合を判断し、その判断
結果が出力手段6から出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、塗膜の劣
化を低周波域でのインピーダンスの変化としてとらえ、
その値を基に再塗装時期、余寿命の推定を行うようにし
て、従来よりもより正確に客観的に評価する手法ではあ
るが、以下のような不具合が生じている。
【0012】図6に示すように、測定装置は電流測定手
段11、電圧印加手段及びA/D変換手段16、判断手
段2等を内蔵したパソコンなどから構成されており、こ
の装置は、必ずインピーダンス測定部近傍に設置する必
要がある。このとき装置類を設置するスペース,パソコ
ンを操作するスペースが必要となる。
【0013】このため、橋上など地上から高く、十分な
作業範囲が確保できない場合、或いは高所の作業となる
場所での、パソコンを操作しての測定作業には危険を伴
う場合があった。
【0014】また、2箇所以上での測定を行うときに
は、次の測定箇所へ測定操作用のパソコンも移動させる
必要があるなど作業が繁雑となり、更に高所での移動に
は危険を伴うなどの課題があった。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、橋上などの高所等充分な作業範囲が確保できない場
合或いはこれらの場所で2箇所以上の移動を伴う測定を
行うに当たり、このような測定環境であっても、容易且
つ安全で正確な測定が可能である塗膜劣化診断装置の提
供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】塗膜の表面に宛われるプ
ローブを有し、所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と
前記プローブとの間に印加することにより前記塗膜のイ
ンピーダンスを検出し、そのインピーダンスから前記塗
膜の劣化度を診断する塗膜劣化診断装置において、電圧
印加手段とA/D変換手段とを含むインターフェース装
置と、パーソナルコンピュータとの間の情報伝達を無線
を介して行うところに特徴を有する。(請求項1)上記
構成の塗膜劣化診断装置によれば、電圧印加手段とA/
D変換手段とを含むインターフェース装置とパソコンと
を無線装置の送受信可能な距離離すことが可能となり、
測定箇所より離れた場所からパーソナルコンピュータを
操作することができる。
【0017】また、請求項2記載の発明は、電流測定手
段及び電圧印加手段とA/D変換手段とを一体化し同一
ケース内にコンパクトに納めることで、電流測定手段と
電圧印加手段,A/D変換手段間の接続コードが不要と
なり、接続用スペースも省略できる。また、コンパクト
に一体化されたことで装置の取り扱い性も向上できる。
【0018】請求項3記載の発明は、電流測定手段及び
電圧印加手段とA/D変換手段とを一体化し同一ケース
内にコンパクトに納め、この一体化した手段とパーソナ
ルコンピュータとの間の情報伝達手段を、無線を介して
行うことで、パーソナルコンピュータを無線装置の送受
信可能な距離離すことが可能となり測定箇所より離れた
場所からパーソナルコンピュータを操作することができ
る。
【0019】更に、電流測定手段と電圧印加手段,A/
D変換手段間の接続コードが不要となり、接続用スペー
スも省略できる。また、コンパクトに一体化されたこと
で装置の取り扱い性も向上できる。
【0020】請求項4記載の発明は、電流測定手段及び
電圧印加手段とA/D変換手段及びこのA/D変換手段
から出力される信号を所定の計算手順に基づき計算した
前記塗膜のインピーダンスを外部に取り出し可能な記憶
媒体に保存する手段、塗膜の劣化度合を判断するる手
段、この判断結果を出力する手段の各基板等の配置を考
慮するなどして一体化し、同一ケース内にコンパクトに
納めることで、各手段間の接続コードが不要となり接続
用スペースも省略出来る。また、コンパクトに一体化さ
れたことで、装置の取り扱い性も向上し、移動を伴う測
定作業も容易に行うことができる。
【0021】請求項5記載の発明は、電流測定手段及び
電圧印加手段とA/D変換手段及びこのA/D変換手段
から出力される信号を所定の計算手順に基づき計算した
前記塗膜のインピーダンスを外部装置(パーソナルコン
ピュータなど)への出力可能な記憶媒体に保存する手
段、前記記憶媒体と外部装置とのインターフェース手
段、塗膜の劣化度を判断する手段、この判断結果を出力
する手段の各基板等の配置を考慮するなどして一体化
し、同一ケース内にコンパクトに納めることで、各手段
間の接続コードが不要となり接続用スペースも省略出来
る。また、コンパクトに一体化されたことで、装置の取
り扱い性も向上し、移動を伴う測定作業も容易に行うこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例を示
すブロック図である。1はハンディ型或いはノート型の
パーソナルコンピュータ(以下パソコンと称す)で、本
体ケース(図示せず)内に判断手段であるCPU2、R
OM3、RAM4、FDD(フロッピーディスクドライ
ブ)5等を内蔵するとともに、液晶画面などの出力手段
であるディスプレイ6及びキーボード7を備える一般的
な構成であり、パソコン1には後述するインターフェイ
ス装置(以下I/F装置と称す)12との間で測定命令
・条件の送信,測定結果の受診を行うための無線装置1
3bが接続されており、I/F装置12に接続された無
線装置13aの双方を介して、パソコン1とI/F装置
12の間で通信が行えるようになっている。この無線装
置13a、13bは、一般的にパソコン,プリンタなど
コンピュータ機器間のデータ通信に使用されているもの
で、測定命令,測定データの送受信が可能である。
【0023】一方、劣化診断を行おうとする塗膜8の表
面にはプローブ9が宛われる。このプローブ9は各種の
構造のものが知られているので(例えば特開昭61−1
08954号公報参照)詳しく図示しないが、基本的に
は本体容器内に導電性ゲルをしみ込ませたスポンジ状電
極を収納するとともに、その本体容器内の開口部周辺に
永久磁石を備えた構成で、永久磁石と下地金属10との
間に作用する吸引力によってスポンジ状電極を塗膜8の
表面に密着させるようになっている。プローブ9から導
出されたリード線と、下地金属10に接続したリード線
とはプリアンプ11に接続されており、プローブ9と下
地金属10の間に電圧を印加したときに塗膜8を通じて
流れる電流に応じた電圧信号をI/F装置12に与える
ようになっている。即ちプリアンプ11は塗膜8を通じ
てプローブ9に流れる電流を測定するための電流測定手
段として機能する。この電流測定は塗膜8のインピーダ
ンスを測定することに相当し、プリアンプ11は塗膜8
の劣化度合に応じて測定レンジを切り替えるようになっ
ている。
【0024】さて、上記構成の塗膜劣化診断装置にて塗
膜8の診断を行う場所に、パソコン1、プリアンプ1
1、プローブ9、I/F装置12及び無線装置13a、
13bを持ち込み、プローブ9を塗膜8の表面に宛って
プリアンプ11、I/F装置12、無線装置13a、1
3bとともに、図1のように接続する。そして、パソコ
ン1に記憶されている測定プログラムを実行させる。こ
のプログラム実行の結果、プローブ9と下地金属10と
の間に電圧が印加され、その時に塗膜8に流れる電流が
プリアンプ11によって検出され、その電流に応じた電
圧信号がI/F装置12に与えられるため、その電圧信
号がI/F装置12のA/D変換機能によりデジタル信
号に変換される。即ち、I/F装置12は、プリアンプ
11による電流の測定結果をA/D変換するA/D変換
手段として機能する。そして、I/F装置12からデジ
タル信号として、無線装置13aから13bへ送信され
た後、パソコン1に与えられた測定インピーダンスに関
するデータは、CPU2の制御の基で、FDD5におい
てフロッピーディスクに書き込まれる。また、この測定
に併せてパソコン1のキーボード7から塗膜8の膜厚、
測定時の温度等の測定データを入力しておき、これを前
述の測定インピーダンスのデータとともにフロッピーデ
ィスクに保存させておく。
【0025】このように測定インピーダンスデータの伝
達を無線装置13a、13bを介して行なうため、プリ
アンプ11、プローブ9、I/F装置12とパソコン1
との距離を無線装置13aと無線装置13bとの送信距
離だけ離して設置することができ、例えば一方の無線装
置13aを橋上に設置し、他方の無線装置13bを地上
に設置することで、地上(遠方)からインピーダンスの
測定が可能である。
【0026】図2は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図である。1は前述のパソコンと同様のものであり、
このパソコン1は、プリアンプ11とI/F装置12と
を、基板等の配置を考慮し同一ケース(図示せず)内に
コンパクトに納めたI/F装置14と接続されている。
【0027】プローブ9と下地金属10の間に電圧を印
可した時に流れる電流が、I/F装置14内のプリアン
プ11によって検出され、その電流に応じた電圧信号が
I/F装置12に与えられ、A/D変換機能によりA/
D変換されたデジタル信号はパソコン1に伝達される。
【0028】さて、上記構成の塗膜劣化診断装置にて塗
膜8の診断を行う場所に、パソコン1、I/F装置14
を持ち込み、プローブ9を塗膜8の表面に宛ってI/F
装置14を図2のように接続して測定プログラムを実行
させる。そして、I/F装置14からデジタル信号とし
て送信された測定データは、パソコン1で前述と同様の
手順でフロッピーディスクに保存される。
【0029】このように装置がコンパクトに一体化され
たことで、プリアンプ11とI/F装置12が別々の装
置となっているときに比べ、両者を接続するケーブルと
そのスペースも省略することができるので、測定作業ス
ペースが拡大でき、橋上など狭く危険を伴うスペースで
のパソコン操作を含めた装置の操作性も向上する。
【0030】図3は本発明の第3の実施例を示すブロッ
ク図である。1は前述のパソコンと同様のものであり、
このパソコン1はプリアンプ11とI/F装置12と
を、基板等の配置を考慮し同一ケース(図示せず)内に
コンパクトに納めたI/F装置14と接続されている。
更にパソコン1には、I/F装置14との間で測定命令
・条件の送信,測定結果の受診を行うための無線装置1
3bが接続されており、I/F装置12に接続された無
線装置13aの双方を介して、パソコン1とI/F装置
14の間で通信が行えるようになっている。
【0031】プローブ9と下地金属10の間に電圧を印
可した時に流れる電流が、I/F装置14内のプリアン
プ11によって検出され、その電流に応じた電圧信号が
I/F装置12に与えられA/D変換機能によりA/D
変換されたデジタル信号は、無線装置13aから13b
へ送信された後、パソコン1に与えられた測定インピー
ダンスに関するデータは、CPU2の制御の基で、FD
D5においてフロッピーディスクに書き込まれる。
【0032】さて、上記構成の塗膜劣化診断装置にて塗
膜8の診断を行う場所に、パソコン1、I/F装置14
を持ち込み、プローブ9を塗膜8の表面に宛ってI/F
装置14を図3のように接続して測定プログラムを実行
させる。そして、I/F装置14からデジタル信号とし
て送信された測定データは、パソコン1でフロッピーデ
ィスクに保存される。また、I/F装置14とパソコン
1との距離を無線装置13aと無線装置13bとの送信
距離だけ離して設置することができ、例えば一方の無線
装置13aを橋上に設置し、他方の無線装置13bを地
上に設置することで、地上(遠方)からインピーダンス
の測定が可能である。
【0033】図4は本発明の第4の実施例を示すブロッ
ク図である。15は、プリアンプ11、CPU17、測
定プログラム及びプローブ9と下地金属10との間に印
加される電圧波形のディジタル情報などが書きこまれて
いるROM18、RAM19、FDD5に記録する測定
インピーダンス等のデータのファイル名や膜厚などのデ
ータを入力する為のキーボード21、前述の膜厚・ファ
イル名や測定インピーダンスデータの一部を表示する為
のディスプレイ20等を各基板の配置などを考慮し同一
ケース(図示しない)内にコンパクトに納め一体化した
インピーダンス測定装置である。また、プローブ9から
導出されたリード線と、下地金属10に接続したリード
線とは、インピーダンス測定装置15内のプリアンプ1
1に接続されており、プローブ9と下地金属10の間に
電圧を印加したときに塗膜8を通じて流れる電流に応じ
た電圧信号をI/F装置16に与えるようになってい
る。I/F装置16でA/D変換されたデジタル信号
は、CPU17に伝達される。
【0034】さて、上記構成の塗膜劣化診断装置にて塗
膜8の診断を行う場所に、インピーダンス測定装置15
を持ち込み、プローブ9を塗膜8の表面に宛ってインピ
ーダンス測定装置15を図4のように接続する。そして
CPU17に与えられた測定インピーダンスに関するデ
ータは、CPU17の制御の基で、FDD5においてフ
ロッピーディスクに書き込まれる。また、この測定に併
せてインピーダンス測定装置15のキーボード21から
塗膜8の膜厚、測定時の温度等の測定データを入力して
おき、これを前述の測定インピーダンスのデータととも
にフロッピーディスクに保存させておく。
【0035】図5は本発明の第5の実施例を示すブロッ
ク図である。22は、プリアンプ11、CPU17、測
定プログラム及びプローブ9と下地金属10との間に印
可される電圧波形のディジタル情報などが書きこまれて
いるROM18、RAM19、RAM23に記録する測
定インピーダンス等のデータのファイル名や膜厚などの
データを入力するためのキーボード21、RAM23に
記録したデータを読み出し表示する外部パソコン23と
接続するためのI/F24、前述の膜厚・ファイル名や
測定インピーダンスデータの一部を表示するためのディ
スプレイ20等を各基板の配置などを考慮し同一ケース
(図示しない)内にコンパクトに納め一体化したインピ
ーダンス測定装置である。また、プローブ9から導出さ
れたリード線と、下地金属10に接続したリード線と
は、インピーダンス測定装置22内のプリアンプ11に
接続されており、プローブ9と下地金属10の間に電圧
を印加したときに塗膜8を通じて流れる電流に応じた電
圧信号をインピーダンス測定装置22に与えるようにな
っている。I/F装置16でA/D変換されたデジタル
信号は、CPU17に伝達される。
【0036】さて、上記構成の塗膜劣化診断装置にて塗
膜8の診断を行う場所に、インピーダンス測定装置22
を持ち込み、プローブ9を塗膜8の表面に宛ってインピ
ーダンス測定装置22を図5のように接続する。そして
CPU17に与えられた測定インピーダンスに関するデ
ータは、CPU17の制御の基で、RAM23において
フロッピーディスクに書き込まれる。また、この測定に
併せてインピーダンス測定装置22のキーボード21か
ら塗膜8の膜厚、測定時の温度等の測定データを入力し
ておき、これを前述の測定インピーダンスのデータとと
もにフロッピーディスクに保存させておく。
【0037】このように装置がコンパクトに一体化され
たことにより、測定・データ保存など測定作業が1台の
装置で行え、狭いスペースでの測定も実施しやすくな
る。更に、装置の持ち運びが容易になったことで、2箇
所以上に渡って移動を伴う測定を行う時にも作業性が向
上する。また、フロッピーディスク等の記憶媒体に保存
したデータを事務所等に持ち帰ってからの診断もできる
ので、現地では測定データをフロッピーディスク等へ保
存することとして、現地での診断作業を省略することで
一連の測定作業を簡略化し、作業時間を短縮することも
可能であり、作業しにくい場所,橋上など危険を伴う箇
所での測定に有効である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の塗膜劣化診断装置によれば、以下に述べる優れた効果
を奏する。請求項1の発明によれば、測定インピーダン
スデータの伝達を無線装置を介して行なうので、プリア
ンプ、プローブ、I/F装置とパソコンとの距離を無線
装置間の送信距離だけ離して設置することができ、測定
プローブの設置箇所より離れた場所でインピーダンス測
定を行うことが可能であるので、橋上など地上から高
く、測定用コード類が長くなる場合,作業が容易でなく
危険な部分に対し安全、且つ正確に測定を行うことがで
きる。
【0039】請求項2の発明によれば、プリアンプとI
/F装置がコンパクトに一体化されているので、プリア
ンプとI/F装置が別々にセットされているときに比べ
設置スペースが削減でき、また、両者を接続するための
ケーブルとそのスペースも省略することが可能で、測定
作業スペースを広くとることができるのでスペースが充
分に確保できない箇所、作業が容易でない部分に対し安
全、且つ正確に測定を行うことができ、更に、測定装置
類の操作性、移動を伴う作業での扱い易さも向上する。
【0040】請求項3の発明によれば、測定インピーダ
ンスデータの伝達を無線装置を介して行なうので、測定
箇所とパソコンとの距離を無線装置間の送信距離だけ離
して設置することができ、測定箇所より離れた場所でイ
ンピーダンス測定を行うことが可能である。更に、プリ
アンプとI/F装置がコンパクトに一体化されているの
で、プリアンプとI/F装置が別々にセットされている
ときに比べ設置スペースが削減でき、また、両者を接続
するためのケーブルとそのスペースも省略することが可
能である。これらの効果により測定作業スペースを広く
とることができるのでスペースが充分に確保できない箇
所、作業が容易でない部分に対し安全且つ正確に測定を
行うことができ、更に、測定装置類の操作性,移動を伴
う作業での扱い易さも向上する。
【0041】請求項4,5の発明によれば、インピーダ
ンス測定装置内にプリアンプ,I/F装置,CPU,F
DD,キーボード、ディスプレイがコンパクトに納めら
れているので、パソコン、I/F装置等が別々にセット
されているときに比べ、装置の設置スペースが削減で
き、個々の装置同士を接続するためのケーブルとそのス
ペースも省略することが可能であり、作業が容易でなく
危険な部分に対し安全且つ正確に測定を行うことがで
き、測定装置類の操作性、移動時の扱い易さも向上す
る。また、現地でパソコンの操作が行い難い場所でも、
パソコンを用いた従来の塗膜劣化診断装置と同様のイン
ピーダンスデータを得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図、
【図2】本発明の第2の実施例を示すブロック図、
【図3】本発明の第3の実施例を示すブロック図、
【図4】本発明の第4の実施例を示すブロック図、
【図5】本発明の第5の実施例を示すブロック図、
【図6】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…パーソナルコンピュータ、2、17…CPU、5…
FDD(フロッピーディスクドライブ)、6…ディスプ
レイ(出力手段)、8…塗膜、9…プローブ10…下地
金属、11…プリアンプ(電流測定手段)、12…I/
F装置(電圧印加手段、A/D変換手段),13a、1
3b…無線装置、 14…I/F装置(電流測定手段、
電圧印加手段、A/D変換手段)15、22…インピー
ダンス測定装置、16…I/F装置(電圧印加手段、A
/D変換手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜の表面に宛われるプローブを有し、
    所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と前記プローブと
    の間に印加することにより前記塗膜のインピーダンスを
    検出し、そのインピーダンスから前記塗膜の劣化度を診
    断する塗膜劣化診断装置において、電圧印加手段とA/
    D変換手段とを含むインターフェース装置と、パーソナ
    ルコンピュータとの間の情報伝達を無線を介して行うこ
    とを特徴とした塗膜劣化診断装置。
  2. 【請求項2】 塗膜の表面に宛われるプローブを有し、
    所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と前記プローブと
    の間に印加することにより前記塗膜のインピーダンスを
    検出し、そのインピーダンスから前記塗膜の劣化度を診
    断する塗膜劣化診断装置において、電流測定手段及び電
    圧印加手段とA/D変換手段とを一体化したインターフ
    ェース装置を用いることを特徴とした塗膜劣化診断装
    置。
  3. 【請求項3】 塗膜の表面に宛われるプローブを有し、
    所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と前記プローブと
    の間に印加することにより前記塗膜のインピーダンスを
    検出し、そのインピーダンスから前記塗膜の劣化度を診
    断する塗膜劣化診断装置において、電流測定手段及び電
    圧印加手段とA/D変換手段とを一体化したインターフ
    ェース装置と、パーソナルコンピュータとの間の情報伝
    達を無線を介して行うことを特徴とした塗膜劣化診断装
    置。
  4. 【請求項4】 塗膜の表面に宛われるプローブを有し、
    所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と前記プローブと
    の間に印加することにより前記塗膜のインピーダンスを
    検出し、そのインピーダンスから前記塗膜の劣化度を診
    断する塗膜劣化診断装置において、電流測定手段及び電
    圧印加手段とA/D変換手段及びこのA/D変換手段か
    ら出力される信号を所定の計算手順に基づき計算した前
    記塗膜のインピーダンスを外部に取り出し可能な記憶媒
    体に保存する手段とを一体化したインピーダンス測定装
    置と、保存された前記測定データを前記記憶媒体を介し
    てパーソナルコンピュータ内に読み込んで、塗膜の劣化
    度を評価することを特徴とした塗膜劣化診断装置。
  5. 【請求項5】 塗膜の表面に宛われるプローブを有し、
    所定波形の電圧を前記塗膜の下地金属と前記プローブと
    の間に印加することにより前記塗膜のインピーダンスを
    検出し、そのインピーダンスから前記塗膜の劣化度を診
    断する塗膜劣化診断装置において、電流測定手段及び電
    圧印加手段とA/D変換手段及びこのA/D変換手段か
    ら出力される信号を所定の計算手順に基づき計算した前
    記塗膜のインピーダンスを記憶媒体に保存する手段とを
    一体化したインピーダンス測定装置と、このインピーダ
    ンス測定装置とパーソナルコンピュータとを接続し、前
    記記憶媒体に保存されたデータをパーソナルコンピュー
    タ内に読み込んで、塗膜の劣化度を評価することを特徴
    とした塗膜劣化診断装置。
JP10263813A 1998-09-18 1998-09-18 塗膜劣化診断装置 Pending JP2000097896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10263813A JP2000097896A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 塗膜劣化診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10263813A JP2000097896A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 塗膜劣化診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000097896A true JP2000097896A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17394607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10263813A Pending JP2000097896A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 塗膜劣化診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000097896A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214869A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Toshiba Corp 塗膜劣化診断装置、塗膜劣化診断システムおよび測定プローブ
JP2006275666A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Steel Corp 被覆損傷解析装置および方法ならびにそのプログラム
US7381933B2 (en) * 2004-07-23 2008-06-03 Angelo Po Grandi Cucine -- Societa' Per Azioni System and probe for detecting at least one parameter
JP2022063073A (ja) * 2020-10-09 2022-04-21 株式会社豊田中央研究所 塗膜評価システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7381933B2 (en) * 2004-07-23 2008-06-03 Angelo Po Grandi Cucine -- Societa' Per Azioni System and probe for detecting at least one parameter
JP2006214869A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Toshiba Corp 塗膜劣化診断装置、塗膜劣化診断システムおよび測定プローブ
JP2006275666A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Steel Corp 被覆損傷解析装置および方法ならびにそのプログラム
JP4657777B2 (ja) * 2005-03-28 2011-03-23 新日鉄エンジニアリング株式会社 被覆損傷解析装置および方法ならびにそのプログラム
JP2022063073A (ja) * 2020-10-09 2022-04-21 株式会社豊田中央研究所 塗膜評価システム
JP7307713B2 (ja) 2020-10-09 2023-07-12 株式会社豊田中央研究所 塗膜評価システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2427918A (en) An automatic monitoring system
JP2007333494A (ja) 蓄電池の劣化診断方法および劣化診断装置
US5221893A (en) Method and device for diagnosis of paint film deterioration
JP4417853B2 (ja) パイプラインについての結果を検知するためのdcvg−cips測定装置
JP2007318471A (ja) 通信システム異常検出装置
JP2000097896A (ja) 塗膜劣化診断装置
US9874503B2 (en) Systems and methods of use for digitally testing and reporting the pull-out strength of a fastener member
RU2283501C1 (ru) Устройство для оценки и прогнозирования технического состояния изоляции обмоток электродвигателя
JP2009041978A (ja) 打音解析による健全性診断方法
JPH08211115A (ja) 被覆電線用絶縁被膜劣化診断装置
KR101161776B1 (ko) 케이블 열화 진단 장치 및 케이블 열화 진단 방법
JP3555728B2 (ja) 建物の振動特性の予測方法
JPH06213958A (ja) 部分放電識別法
JP2009070638A (ja) 不良碍子検出方法及びその装置
JP2006214869A (ja) 塗膜劣化診断装置、塗膜劣化診断システムおよび測定プローブ
JP2919091B2 (ja) 塗膜劣化診断装置
JP7176983B2 (ja) 塗膜評価装置
KR100206652B1 (ko) 존재응력 측정기기
JPH04190149A (ja) 塗膜劣化診断装置
JP4703345B2 (ja) 塗膜劣化診断装置及び塗膜劣化診断方法
JP2003065813A (ja) 設備診断作業支援システム
EP0452071A2 (en) Method and device for diagnosis of paint film deterioration
WO2022167013A1 (en) Portable device for measuring the impedance spectrum of steels and method of measurement
JP2004317195A (ja) 塗膜劣化診断装置、塗膜インピーダンス測定装置及び校正用治具
JP2911070B2 (ja) 塗膜劣化診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050414

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050606