JP2000097518A - 受液器付熱交換器 - Google Patents

受液器付熱交換器

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JP2000097518A JP11261133A JP26113399A JP2000097518A JP 2000097518 A JP2000097518 A JP 2000097518A JP 11261133 A JP11261133 A JP 11261133A JP 26113399 A JP26113399 A JP 26113399A JP 2000097518 A JP2000097518 A JP 2000097518A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凝縮部と過冷却部とを有する熱交換器におい
て、受液器をコンパクトに結合し、熱交換器および受液
器の総合的なスペースの低減を図る。 【構成】 熱交換器400は偏平チューブ482、コル
ゲート形状のフィン483、第1タンク480および第
2タンク481、モジュレータ100により構成され
る。モジュレータ100は第2タンク481に接続され
る。第2タンク481の内部において、凝縮部402の
チューブ482のうち最も過冷却部405側のチューブ
と、過冷却部405のチューブ482のうち最も凝縮部
402側のチューブとの間となる部位に、第2タンク部
481内部を仕切る第2の仕切板が廃される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車用
空調装置に用いて有効な、過冷却部を有する熱交換器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍装置では、第6図に示すよう
に凝縮器400の下流に、受液器としてレシーバ401
を配置していた。レシーバ401の上方部には導入配管
403が設けられており、熱交換器400で凝縮した冷
媒は導入配管403を介してレシーバ401内に導入さ
れ、レシーバ401内に溜めるようになっている。レシ
ーバ401内において冷媒は気液分離される。
【0003】また、従来、第34図に示すように、凝縮
器として機能する熱交換器400の途中にレシーバ40
1を設け、気液界面を形成するものが知られている。こ
の熱交換器400では、凝縮部402で凝縮した冷媒
を、レシーバ401の上方部に設けられた導入配管40
3を介して流入させて、一旦レシーバ401内に溜め、
ここで気液分離したのち、液冷媒のみ導出配管404を
介して過冷却部405へ導出する。
【0004】ところで、従来の熱交換器では、第6図お
よび第34図に示すように、熱交換器400とレシーバ
401とを別体に形成する場合、熱交換器400とレシ
ーバ401とを連通させる導入配管403および導出配
管404を取り回す必要があり、組付け作業が煩雑とな
る。
【0005】また、特に、自動車用空調装置に用いる場
合、熱交換器400はエンジンルームといったスペース
上限られた空間に配されるため、導入配管403および
導出配管404を取り回すために十分なスペースを割く
ことができないといった問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点に鑑み
て案出されたものであり、凝縮部と過冷却部とを有する
熱交換器において、受液器をコンパクトに結合し、熱交
換器および受液器の総合的なスペースの低減を図ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、略同一形状を有する凝縮部チューブと
過冷却部チューブとをそれぞれ複数平行配置して、その
一端、他端にそれぞれ第1タンク、第2タンクを配置し
たので、第1タンクおよび第2タンクにおいて冷媒の分
配や集合を行うことができる。特に、第1タンク、第2
タンクのそれぞれの凝縮部チューブ開口端と過冷却チュ
ーブの開口端との間に第1の仕切板、第2の仕切板を配
置したので、この第1の仕切板、第2の仕切板の上流側
を凝縮部空間、下流側を過冷却部空間とすることができ
る。すなわち、凝縮部空間、過冷却部空間を熱交換器の
第1タンク、第2タンク内に形成することができ、しか
も両空間を第1、第2の仕切板を挟んで隣接させること
ができる。
【0008】そして、本発明では、熱交換器の第2タン
ク側方に、受液器を第2タンクとは別の空間として、第
2タンクと略平行に配置した結果、第2タンク内の凝縮
部空間と受液器との間、および受液器と第2タンク内の
過冷却部空間との間を近接させることができ、熱交換器
と受液器とを合せた空間を全体として小さくすることが
でき、受液器付熱交換器をコンパクトなものとすること
ができる。
【0009】さらに、本発明では、第2タンクに、凝縮
部空間の冷媒を受液器内部に導く入口側流路の開口部、
および受液器内部の液冷媒を過冷却部空間に導く出口側
流路の開口部をそれぞれ設けるため、凝縮部空間から受
液器を経て過冷却部空間へとむかう冷媒の流れは第2仕
切板を挟んでUターンすることになる。
【0010】その結果、冷媒流れに、流れ方向に大きな
変動が加わることになる。そのため、凝縮部空間におい
て凝縮しきれず、凝縮部空間出口において液冷媒中に含
まれていた気冷媒も、この流れ方向の大きな変動を受け
た結果、分離されやすくなる。即ち、冷媒流れに流れ方
向の大きな変動を与えた結果、受液器内部における気冷
媒の分離が効果的に行われることになり、熱交換器の過
冷却部における過冷却が一層効率的に行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0012】まず、第1図を用いて、冷凍装置の概略を
説明する。図中200は自動車走行用エンジン201に
より駆動される圧縮機である。圧縮機200で圧縮吐出
された高温高圧の冷媒は冷媒配管350を介して凝縮器
400に供給される。凝縮器400で外部空気と熱交換
し、液化した冷媒は高温高圧のまま冷媒配管351を介
して減圧手段300に供給される。本例では、減圧手段
として感温筒311からの信号に基づき絞り量を可変す
る温度作動式膨張弁を用いる。この膨張弁にて減圧膨張
され霧状となった冷媒は蒸発器310に供給される。蒸
発器310は車両用空調装置に配置され、被空調空気と
熱交換し、空気中より気化熱を奪って空気を冷却すると
同時に冷媒の蒸発を行う。そして、蒸発器310で蒸発
した低温低圧の気冷媒は冷媒配管352を経て圧縮機2
00に循環する。
【0013】ここで本発明では、熱交換器400出口側
の冷媒配管中に、受液器をなすモジュレータ100を配
置し、更にその下流側に第9図に示すように過冷却器を
配置している。このモジュレータ100は第2図に示す
ように、上下方向に延びる閉空間よりなり、その下方部
が凝縮器400出口側の冷媒配管351より分岐する。
また、421はこのチューブ420に熱的結合したコル
ゲートフィンで、冷媒と空気との熱交換を促進するもの
である。
【0014】第1図より明らかなように、凝縮器400
を通過した冷媒は基本的には、その全量が冷媒配管35
1より膨張弁300側へ流れることになる。しかしなが
ら、冷凍装置冷凍装置に封入された冷媒量が必要量以上
であった場合、逆に冷媒が漏れ出て冷凍装置に封入され
る冷媒量の総量が減少した場合、さらには冷房負荷の変
動に基づき、必要循環冷媒量が変動した時には、余剰冷
媒を溜めておく必要がある。そこで、モジュレータ10
0内の密閉空間によって、この余剰冷媒の収納を行う。
モジュレータ100は凝縮器400の下流側に配置され
ているため、分岐部360は凝縮器400で凝縮した液
冷媒が流れることになる。そのため、モジュレータ10
0内には液冷媒が流入し、液冷媒の状態でモジュレータ
100内に溜めておくことができる。
【0015】第2図ないし第4図は、このモジュレータ
100内での冷媒の充填状況を模式的に示す内面図で、
通常は第2図に示すように余剰冷媒がモジュレータ10
0内に溜められ、モジュレータ100内には気液界面が
形成される。すなわち、第2図の状態では、モジュレー
タ100内に流入する気冷媒と流出する液冷媒との収支
が一致し、安定した液面がモジュレータ100内に形成
されることになる。換言すれば、モジュレータ100内
での冷媒の流入、流出は極めてわずかなものとなり、冷
媒の流出入に伴う気液界面の変動も小さく、モジュレー
タ100には余剰冷媒を収納するのに必要な大きさのみ
要求されることになる。
【0016】冷媒の漏洩、もしくは冷媒負荷の増大によ
り、冷媒不足状態となれば、凝縮器400ではすべての
冷媒が凝縮しきれず、気冷媒が凝縮器400下流に流出
することになる。この気冷媒の導入を受けて、モジュレ
ータ100内より液冷媒が冷媒配管351側へ流出され
る。その結果、モジュレータ100内での液面は低下す
る。換言すれば、モジュレータ100内に溜められてい
た冷媒が冷凍装置側で流れ出し、循環冷媒を補うことに
なる。
【0017】逆に、冷媒の過充填や冷房負荷減少の時に
は、凝縮器400で冷媒が十分に凝縮し、冷媒配管35
1側へは気冷媒が殆ど導出されないことになる。その結
果、第4図に示すように、モジュレータ100には液冷
媒のみが供給され、モジュレータ100内は液冷媒で充
満することになる。すなわち、第3図に示すように、気
冷媒がモジュレータ100に多量に供給されることにな
る。このように、冷媒が循環量に比して過剰となった場
合には、過剰分をモジュレータ100内に収納すること
で、循環冷媒流量の調整を行うことができる。
【0018】また、第5図に示すように、このモジュレ
ータ100の上部にサイトグラス190を設ければ、上
記状態が目視でき、このモジュレータ100より冷媒不
足や冷媒の過充填を確認することができる。なお、第5
図中180はフロートでモジュレータ100内の気液界
面の確認用に用いられる。また、サイトグラス190は
Oリング198を介してモジュレータ100上面にかし
め固定される。
【0019】以上説明したようなモジュレータを用いれ
ば、循環冷媒の変動をこのモジュレータ内で吸収するこ
とができる。しかも、モジュレータ100はその流入、
流出冷媒に大きな流速を持たないので、内部が比較的安
定し、必要最低限の容積とすることができる。
【0020】続いて、モジュレータを凝縮器として機能
する熱交換器の途中に配置する冷凍装置におけるモジュ
レータの機能について概略的に述べる。
【0021】上述の第34図の例のように、熱交換器4
00の途中にレシーバ401を設け、気液界面を形成す
れば、その上流側は凝縮器として作用し、その下流側は
過冷却器として作用する。第7図はこの過冷却器を用い
た冷却装置の状態を示すモリエル線図であるが、気液界
面の存在によりレシーバ401の配置点が飽和液線上と
なり、それ以降の冷媒は過冷却されることになる。この
ように過冷却がとられるとエンタルピ差を増大させるこ
とができ、結果として冷凍装置の冷却能力が向上できる
ことになる。
【0022】第8図は、受液器としてモジュレータ10
0を用いた冷凍装置の概念図である。この図に示すよう
に、モジュレータ100でも気液界面が形成できる結
果、モジュレータ100配置位置の冷媒状態は飽和液と
なる。したがって、モジュレータ100下流に配置され
た熱交換器は過冷却器となり、過冷却部405を形成す
る。なお、これらの第1図ないし第4図、および第8
図、第9図の図示例では、モジュレータの機能を説明す
るため、モジュレータ100の構造の概略を示す。
【0023】なお、凝縮部402での凝縮状態は冷房負
荷によって変動するので、その変動分を第8図中斜線で
示した。そしてこの凝縮部402での凝縮能力の変動は
モジュレータ100内で吸収することができる。すなわ
ち、冷房負荷が高くなり、凝縮部402では十分凝縮し
きれない状態では気冷媒が凝縮部402より導出するこ
とになるが、その気冷媒はモジュレータ100内に吸収
され、モジュレータ100より液冷媒が過冷却部405
側へ導出されることで、過冷却部405では良好な過冷
却をとることができる。
【0024】本発明では、第9図に示すように、モジュ
レータ部100は凝縮部402と過冷却部405との間
に配置される。
【0025】次に、本発明者等は、このようにモジュレ
ータ100を熱交換器途中より分岐させた場合、どの位
置で分岐させるのが最も望ましいかについて、実験検討
を行った。第9図に示すように、熱交換器400全体の
面積を1とした場合、過冷却部405の面積をrとし、
この過冷却部面積比を種々変動させて最適位置を測定し
た。第10図は蒸発器に吸入される空気が温度35℃、
湿度60%、流量500m3/hの条件で、かつ熱交換
器400に流入する空気が温度40℃で風速2m/sの
条件の下で測定したもので、サブクール0のものと同一
の冷房能力を得るのに圧縮機200の駆動動力がどの程
度必要か示したものである。すなわち、同一の能力を得
るのに必要なエンジン201のアイドル回転数を測定
し、その結果より圧縮機200の駆動動力を算出したも
のである。
【0026】サブクール面積を多くすれば、冷媒の過冷
却度を大きくすることができ、第7図図示モリエル線図
より明らかなように、エンタルピ差を大きくとることが
でき、冷房能力が増大する。そのため、基本的には、サ
ブクール面積を大きくするほど冷房能力が増大し、その
結果、同一の能力を得るのに必要な駆動動力は減少する
ことになる。
【0027】しかしながら、熱交換器400の放熱面積
を一定の条件の下に過冷却部405の面積を増すこと
は、凝縮部402の面積の減少を来すことになる。その
ため、放熱面積の少ない状態で液化させることが要求さ
れ、凝縮部402の冷媒圧力は上昇する。そして、この
凝縮部402内の冷媒圧力上昇に伴い圧縮機200の駆
動動力は逆に増大することになる。
【0028】第10図図示結果は、この相反する条件を
示したもので、一般的傾向としてはサブクール面積比r
を大きくするほうが望ましいが、この面積比が0.1以
上となれば、もはや圧縮機200の駆動動力はほとんど
減少しなくなることを示している。
【0029】第10図図示の実験結果は、主に圧縮機2
00の駆動に要する動力の観点から行ったものである
が、第1図より明らかなように、圧縮機200は自動車
走行用エンジン201によって駆動されるが、自動車走
行用エンジンは、冷房能力にかかわらず、自動車走行上
の要求で、その回転数が定められるものである。従っ
て、サブクール面積比も自動車が実際に走行している状
態での望ましい値を定める必要がある。
【0030】第11図はその観点でなされた実験結果を
示すもので、実線Aは自動車が高速で走行し、かつ冷凍
装置への熱負荷が高い状態を示す。具体的には、蒸発器
310に流入する空気温度が35℃で流入空気量が50
0m3/h、かつエンジン201の回転数が3600r
pmの状態を示す。また、実線Bは自動車が中速で走行
し、かつ冷凍装置の熱負荷も中負荷の状態を示す。具体
的には、蒸発器310へ流入する空気の温度が27℃、
400m3/hかつ、エンジン201の回転数が180
0rpmの状態を示す。また、実線Cは、自動車が低速
走行し、かつ冷凍装置の熱負荷も小さい状態を示す。具
体的には、蒸発器310へ流入する空気の温度が25℃
で、300m3/hであり、エンジン201の回転数が
1000rpmの状態を示す。そして、これら各条件の
もとに、サブクールがない冷凍装置に比べて冷房能力、
動力および能力比(Q/L)を測定したものである。前
述の理由により、冷房能力は一般的にサブクール面積を
大きくするほど上昇する。それに対し、動力は凝縮部で
の冷媒圧力上昇の結果、サブクール面積を大きくすれ
ば、それに伴い、動力は大きくなる傾向にある。従っ
て、冷房能力と動力とより最適な能力比(Q/L)を定
める必要がある。本例では、低速低負荷時には、サブク
ール面積を0.3以上とした時、かえって能力比が落ち
てしまうことになる。
【0031】従って、全ての運転状態において、効率よ
く冷凍装置を運転するためには、サブクール面積は0.
1以上で0.3以下に設定することが望ましい。
【0032】本発明者等は、さらに、過冷却部405に
おいて適切な過冷却を得るためには、モジュレータ10
0での冷媒の凝縮が大きな影響を与えることに注目し
た。
【0033】第12図に示すように、凝縮部402およ
び過冷却部405の両端には第1、第2タンク480、
481が配される。第2タンク481内部の、凝縮部4
02と過冷却部405との境界部と対向する部位で凝縮
部405から流出した冷媒はモジュレータ100内部側
に向かうように、その流れの向きが変えられる。モジュ
レータを通過した冷媒は第2タンク481を経て過冷却
部405へと送られる。なお、第12図には、第2タン
ク481の、凝縮部402と過冷却部405との境界と
なる部位には仕切板が実線で示されている。凝縮部40
2と過冷却部405との境界となる部位において、凝縮
部402から流出した冷媒はその流れの向きを大きく変
え、モジュレータ100を経て、最終的に過冷却部40
5へと流れる。
【0034】ところで、第12図に示すようにモジュレ
ータ100にも冷却風があたるため、モジュレータ10
0内部で気冷媒の凝縮が生じることがある。ここで、モ
ジュレータ100の気液界面100aは飽和液状態とな
るがこの飽和液状態はモジュレータ100による放熱冷
却の結果として達成されることになる。換言すれば、モ
ジュレータ100へ流入される状態が多少の乾き度を有
する気液混合流であったとしても、モジュレータ100
自身の冷却放熱効果によって、気液界面100aが保持
されることになる。すなわち、第12図中100bの領
域においては、多少気冷媒を含む気液混合流であって
も、モジュレータ100内では均衡が得られることにな
る。このことは、過冷却部405の入口部405aでの
冷媒状態が、上述のモジュレータ100の入口部100
bの冷媒状態と同一となることを示し、結果として過冷
却部405には蒸気を含む気液流が供給されることにな
る。従って、過冷却部405では、まず気液混合流中の
気相部分が凝縮し、その後はじめて過冷却が得られるこ
とになる。第12図では、D点ではじめて飽和状態とな
り、過冷却を得ることができる部分はD点以降の過冷却
部405となる。
【0035】ここで凝縮部402を通過した冷媒中の気
冷媒成分のうち、モジュレータ100へ流入する量と過
冷却部405へ流入する量との比をガス流出比とする
と、モジュレータ100から放熱がある場合、過冷却部
405への流出量は、「気冷媒流出量」=ガス流出比×
「モジュレータでの放熱によるガス凝縮量」となり、モ
ジュレータ100での凝縮量に応じた分だけ、気冷媒が
過冷却部405へ供給されることになる。
【0036】従って、気冷媒をモジュレータ100側に
積極的に導き、過冷却部405へは流入させないように
することが望まれる。
【0037】ここで、冷媒通路面積をAとし、分岐管開
口面積をA’とすると、冷媒通路を流れる気冷媒量の
A’/A倍の気冷媒が動圧によりモジュレータ100内
に流入することになる。逆に、気冷媒流出比は、A’/
A−A’となり、分岐管開口面積を大きくするほど、気
冷媒流出量は小さくなる。しかしながら、分岐管開口面
積A’を大きくしすぎると、モジュレータ100内の冷
媒流量が大きくなるため、再び気冷媒が冷媒流れから分
離しなくなり、気冷媒流出比が大きくなってしまう。こ
の状態を示したのが第13図であり、このことよりも冷
媒管の面積比A/A’は適切な範囲内で設定することが
望まれることが認められる。
【0038】第14図はモジュレータ分岐部での冷媒状
態を示したもので、第2タンク481内に設けた仕切板
により冷媒流れの向きを変えることによって凝縮部40
2から流出した冷媒はモジュレータ100内部側に導か
れ、気冷媒を分離させることができるものの、冷媒の流
速が大きすぎると、浮力による気冷媒の分離が少ない場
合がある。そこで、分岐部で冷媒流れの一部をさらに分
離し、流速を落とすようにすれば、モジュレータ100
で気冷媒を浮力によって、さらに分離しやすくすること
ができる。
【0039】第15図はこの観点に基づき考案された例
で、モジュレータ100の分岐部に隔壁を設け、この隔
壁に開口面積A’の流入管120を配設するようしたも
のである。流入管120の下流側端部は気液界面よりも
上方側において開口している。また、隔壁の、流入管1
20の隔壁側開口端よりも下方となる部位にも開口部が
形成されており、モジュレータ100の内部において気
液分離した液冷媒が流出する流出部となっている。そし
て、この流入管120の開口面積A’を適宜設定するこ
とで、モジュレータ100内に気冷媒が良好に流入する
ようにしている。
【0040】上述の第13図により、分岐管面積比A/
A’が大きすぎても、また小さくなりすぎても適切な過
冷却は得られないことを示したが、本発明者らはその傾
向をさらに実験により具体的に確かめた。
【0041】第16図はその実験結果を示し、図中実線
Eは冷凍装置を循環する冷媒流量が150kg/hの場
合を示し、実線Fは同じく循環冷媒流量が100kg/
hの状態を示す。また、横軸には流入管の分岐管面積比
A/A’を示し、縦軸には過冷却部405における有効
過冷却部面積比を示す。この有効過冷却部面積比r
0は、熱交換器400の全熱交換表面積に対し、過冷却
部405のうち、実際に冷媒が過冷却となる部位の表面
積の割合を示す。従って、このサブクール面積比r 0
大きいほど、過冷却は良好に取れることになる。第16
図図示実験例では、分岐管面積比が12%以上かつ36
%以下の場合、有効サブクール面積比が良好に得られる
ことが認められる。なお、第15図図示例では、流入管
120がモジュレータ100の上方部で開口するように
したため、上記分岐管面積比A/A’の効果のみなら
ず、気冷媒を直接モジュレータ100の上方部へ導くこ
ともでき、そのことによってもモジュレータ分岐部での
気液冷媒の乾き度を低減することができる。
【0042】次に、本発明者等はモジュレータ100に
望ましい容量につき検討した。
【0043】第17図は、モジュレータ100を概念的
に示すもので、モジュレータ100に必要とされる容量
としては、下方部の充填余裕部131と上方部の変動余
裕部130がある。充填余裕部131は長期間にわたる
使用の結果、冷凍装置より冷媒が漏れる分を補充するも
のである。また、変動余裕部130は、冷凍装置の冷房
負荷の変動に応じて冷凍装置内を循環する必要冷媒流量
の変動に応じるものである。また、変動余裕部131
は、凝縮部402からの液冷媒が動圧を伴って全量流れ
る主流部と、この主流部の上方に位置し、モジュレータ
100内部に流入した冷媒のうち一部を滞留させる滞留
部とから構成される。なお、第17図の図示例では、モ
ジュレータの機能を説明するため、モジュレータ100
の構造の概略を示す。
【0044】充填余裕部131の容量としては、100
g程度が一般的に求められている。そこで本発明者ら
は、次に変動余裕部130に必要な容量につき検討し
た。これは冷凍装置を種々の運転状態で作動させ、その
時にモジュレータ100内に溜められていた冷媒量を算
定したものである。
【0045】第18図にその実験結果を示す。図中実線
Iは温度15℃、湿度50%の空気の冷却を行う低負荷
運転状態を示し、実線Hは温度27℃、湿度50%の中
負荷運転状態を示し、実線Gは温度35℃、湿度60%
の高負荷運転状態を示す。横軸にはコンプレッサ回転数
を示し、これはコンプレッサ200より吐出される冷媒
量を示す。
【0046】上述のように、モジュレータ100には充
填余裕部131として100gの冷媒が封入されるよう
になっているので、冷凍装置の運転状態変化に起因する
変動余裕部130としては40g程度の量が要求される
ことが認められる。
【0047】本発明者等は、上述の実験検討結果に基づ
いて、モジュレータ100に望ましい使用を定め、それ
を冷凍装置に取り付けて運転を行った。
【0048】第9図図示例のように、モジュレータ10
0を熱交換器400の途中に配置することで、モジュレ
ータ100分岐部の後流側を過冷却部405として活用
することができ、結果として冷凍装置のエンタルピ差が
増大し、冷凍能力が上昇することになる。しかしなが
ら、前述したようにモジュレータ100を熱交換器40
0途中に配置することは、結果として凝縮部402の有
効面積を減少することになり、それはひいてはコンプレ
ッサ200の高圧圧力の上昇を来すことになる。そこ
で、第9図の実施例において、モジュレータ100を熱
交換器400中に設けたことによってコンプレッサ出口
側の圧力がどのように変化するかにつき本発明者らが実
験を行った。第19図はその実験結果を示し、冷媒封入
量が600g以下の状態が冷媒不足運転状態を示し、冷
媒封入量が800ないし1000g程度の状態が適性封
入冷媒量を示し、冷媒封入量が1200g以上の状態が
冷媒の過充填状態を示す。また、実線Wは第12図に示
すようにモジュレータ100を配置した冷凍装置を示
し、実線Zは第6図に示すような従来のレシーバ401
を用いた例を示す。この第19図の実験結果より、やは
り、本発明のモジュレータを用いれば、コンプレッサ2
00の出口側圧力が上昇することが認められる。しかし
ながら、その上昇割合は、適正冷媒封入時においてはほ
とんど無視できる程度のものであることが確かめられ
る。
【0049】なお、本発明では、第20図にその概略を
示したが、偏平チューブ482を多数並列配置した熱交
換器を用いる。
【0050】この本発明の熱交換器400は、両側に第
1、第2タンク480、481を配置し、この両タンク
間に偏平チューブ482が多数配置されるものである。
さらに、偏平チューブ482の間にはコルゲートフィン
483がろう付け接合されている。また、第1、第2タ
ンク480,481にはそれぞれ仕切り板484、48
5が配置され、この仕切り板484、485により冷媒
流れが略S字状となるようになっている。そして、本発
明に係わるモジュレータは一方の第2タンク481の下
方部より分岐している。
【0051】続いて、本発明の要部である、モジュレー
タ100および第2タンク481の具体的な構造につい
て第21図を用いて説明する。モジュレータ100は、
その下方部がジョイント部150により第2タンク48
1下方と連通し、また、モジュレータ100の上方部は
支持プレート152によって第2タンク481に固定さ
れている。なお、第21図には、第2タンク481のジ
ョイント150位置に、仕切板が破線で示されている。
【0052】第22図は第21図の側面図で、図のよう
にモジュレータ100は熱交換器400に対し、やや前
方に傾斜したような状態で止められている。これは第2
2図に示すように、熱交換器400およびモジュレータ
100が自動車に搭載された状態で、モジュレータ10
0上方部に配置されたサイトグラス190が作業者より
視認しやすくするためである。モジュレータ100下方
部のジョイント150はボルト151により第2タンク
481に固定されている。また、ジョイント150内に
はモジュレ一夕100内の流入管120と連通する孔1
53とモジュレータ100の下方部に直接連通する孔1
54とが形成されている。なお、本例では分岐部の孔1
53が直径3.5mmに形成されており、流入管120
は内径が5mmに形成されている。また、流入管120
の上方部は支持部490によりモジュレータ100に固
定され、流入管120が揺れ動くことがないようになっ
ている。
【0053】なお、第23図中符号230はエンジン冷
却水放熱用のラジエータで、電動ファン231の送風に
より熱交換器400とともに冷却されるようになってい
る。そして、熱交換器400およびラジエータ230は
自動車のエンジンルーム内でエンジン201の前方に配
置される。
【0054】第24図は、第23図図示モジュレータ1
00を用いた冷凍装置と、第6図に示すような従来のレ
シーバ401を用いた冷凍装置との冷房能力差を示した
ものである。図中破線Kはレシーバを用いた冷凍装置を
示し、実線Jは第23図図示冷凍装置を示す。なお、領
域Lは自動車が40km/hの速度で走行し、蒸発器に
は車室内空気が循環し、さらに蒸発器に流入する空気量
が大の状態を示す。また領域Mは自動車が60km/h
の速度で走行し、蒸発器には温度35℃、湿度60%の
外部空気が流入し、蒸発器に流入する空気流量が中の状
態を示す。領域Nは自動車が停止している渋滞運転状態
を示し、蒸発器には車室内空気が循環し、かつ蒸発器に
流入する空気流量が大の状態を示す。また、領域Nにお
いて、破線Kで示すレシーバを用いた冷凍装置ではエン
ジンのアイドリング回転数が740rpm、実線Jで示
すモジュレータを用いた冷凍装置ではエンジンのアイド
リング回転数が660rpmとなるよう設定している。
【0055】このようにモジュレータを用いた冷凍装置
ではすべての運転領域において冷房性能を向上させてい
ることが認められる。特に、モジュレータを用いた冷凍
装置では、エンジン201のアイドリング回転数を低減
させた状態で、さらに冷房能力を増大させることがで
き、その結果エンジン201の燃費性能を向上させるこ
ともできる。
【0056】第25図は本発明の熱交換器の具体的な構
造を示すもので、この例ではジョイント部150に流入
通路150aおよび流出通路150bを形成したもので
ある。流入通路150aは、下流端部が気液界面より上
方で開口する流入管120に連結し、これにより第2タ
ンク481を通通した冷媒の気体部分が確実にモジュレ
ータ100の上方部へ供給されるようになっている。
【0057】また、ジョイント部150に流入部および
流出部を形成したことに伴い、ジョイント部156に冷
媒通路158を形成するようになっている。第25図中
に示すように、第2タンク481内部の、凝縮部402
と過冷却部405の間となる部位には仕切板が設けられ
ているため、凝縮部402から流出した冷媒は第2タン
ク481および冷媒通路158を介して過冷却部405
に流入する。なお、冷媒流路158を通過する冷媒の一
部は流入管120を介してモジュレータ100内部に流
入する。
【0058】本例では、ジョイント部156が第2タン
ク481にろう付けされ、このタンク側ジョイント部1
56に対し、モジュレータ100側のジョイント部15
0がボルト151によって固定されるようになってい
る。なお、両ジョイント150、156間の気密はOリ
ング157によって達成される。特に、第25図図示例
ではジョイント部156内に形成される冷媒通路が流入
部150aに向かうようになっているので、気冷媒が動
圧を受けて流入部150aへ流れやすくなっている。
【0059】第26図ないし第31図に、このモジュレ
ータ100を用いて、冷媒の充填状態を観察した状態を
示す。第26図および第27図は充填冷媒量が不足して
いる状態を示し、この場合にはモジュレータ100内に
液冷媒がほとんど存在せず、また流入管120より流入
された冷媒中にも気泡が多数混入していることにしてい
る。従って、サイトグラス190からは気泡が白濁とな
って確認できる。
【0060】一方、第28図および第29図は適正冷媒
量の状態を示す。この状態では多少気冷媒を含む気液冷
媒が流入管120よりモジュレータ100内に流入し、
従って気液界面が流入管120の上方部と略一致して形
成できる。そのため、サイトグラス190からは流入管
120部分での液面が確認できる。
【0061】一方、第30図および第31図は冷媒が過
充填となっている状態を示す。この状態ではモジュレー
タ100上方部の変動余裕部130まで全て液冷媒で満
たされることになり、サイトグラス190からは液面が
視認されず、冷媒が過充填となったことが確認できる。
【0062】なお、上述の例ではサイトグラス190を
モジュレータ100の頂部に配設したが、第32図に示
すように流入管120の上方部を直接視認できる位置に
サイトグラス190を配置してもよい。また、第33図
に示すように、サイトグラス190を頂部に配設した場
合であっても、流入管120の上方部を屈曲させ、サイ
トグラス190からは流入管出口部の状態が視認できる
ようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受液器付
熱交換器では、複数の凝縮部チューブおよび複数の過冷
却部チューブの両端に第1タンク、第2タンクをそれぞ
れ配置した熱交換器において、第1タンク、第2タンク
内に第1、第2仕切板をそれぞれ配置することによっ
て、第1、第2タンク内に凝縮部空間と過冷却部空間と
を形成することができる。
【0064】特に、第2タンクに、凝縮部空間の冷媒を
受液器内部に導く入口側流路の開口部、および受液器内
部の液冷媒を過冷却部空間に導く出口側流路の開口部を
それぞれ設けるため、凝縮部空間から受液器を経て過冷
却部空間へとむかう冷媒の流れを第2の仕切板を挟んで
Uターンさせることになる。そのため、冷媒流れに、流
れ方向に大きな変動が加り、凝縮部空間出口において液
冷媒中に含まれていた気冷媒を分離しやすくすることが
できる。その結果、受液器内部における気冷媒の分離を
効果的に行うことができ、熱交換器の過冷却部における
過冷却を効率的に行うことができる。また、受液器を第
2タンクの側方に配置することにより、第2タンクの凝
縮部空間と受液器との間、受液器と第2タンクの過冷却
部との間を近接させることができ、熱交換器と受液器と
を合せた空間とを小さくすることができ、受液器付熱交
換器全体をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例である冷凍装置示す構成図。
【図2】第1図図示モジュレータの冷媒充填状態を示す
説明図。
【図3】第1図図示モジュレータの冷媒充填状態を示す
説明図。
【図4】第1図図示モジュレータの冷媒充填状態を示す
説明図。
【図5】第1図図示モジュレータの他の例を示す断面
図。
【図6】従来技術のレシーバを用いた冷凍装置の一部を
示す正面図。
【図7】過冷却による冷房状態を示すモリエル線図。
【図8】モジュレータの作動原理を説明する図。
【図9】凝縮部と過冷却部との面積割合を示す正面図。
【図10】サブクール面積比とエンジンのアイドル回転
数との関係を示す説明図。
【図11】サブクール面積比と冷房能力との関係を示す
説明図。
【図12】本発明の一実施例を示す図であり、過冷却部
での過冷却状態を説明する図。
【図13】分岐管面積比とモジュレータへの気冷媒流出
比との関係を示す説明図。
【図14】気冷媒の分岐状態を示す説明図。
【図15】流入管を用いたモジュレータの例を示す断面
図。
【図16】分岐管面積比と有効サブクール面積比との関
係を示す説明図。
【図17】モジュレータの充填余裕部と変動余裕部との
位置関係を示す説明図。
【図18】圧縮機の回転数とモジュレータ内の冷媒量と
の関係を示す説明図。
【図19】第12図図示冷凍装置と第6図図示冷凍装置
との冷媒封入量とコンプレッサ出口高圧との関係を示す
説明図。
【図20】本発明の受液器付熱交換器を概略的に示す断
面図。
【図21】第20図図示モジュレータを示す正面図。
【図22】第21図図示モジュレータを示す断面図。
【図23】第20図図示モジュレータの自動車への搭載
状態を示す説明図。
【図24】第23図図示冷凍装置と第6図図示冷凍装置
との冷房能力の関係の差を説明する説明図。
【図25】本発明に係わる受液器熱交換器の他の例を示
す断面図。
【図26】第25図図示モジュレータの冷媒充填状態を
示す説明図。
【図27】第26図図示モジュレータのサイトグラスの
透視状態を示す説明図。
【図28】第25図図示モジュレータの冷媒充填状態を
示す説明図。
【図29】第28図図示モジュレータのサイトグラスの
透視状態を示す説明図。。
【図30】第25図図示モジュレータの冷媒充填状態を
示す説明図。
【図31】第30図図示モジュレータのサイトグラスの
透視状態を示す説明図。
【図32】第25図図示モジュレータの他の例を示す断
面図。
【図33】第25図図示モジュレータの他の例を示す断
面図。
【図34】従来の冷凍装置の一部を示す説明図。
【符号の説明】
100…モジュレータ、200…圧縮機、300…減圧
手段、310…蒸発器、4000…熱交換器、402…
凝縮部、405…過冷却部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 西田 伸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 藤原 健一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮す
    る凝縮部と、この凝縮部を通過した冷媒を過冷却させる
    過冷却部と、前記凝縮部と前記過冷却部との間に配さ
    れ、前記凝縮部を通過した冷媒を気液分離するとともに
    冷媒を貯留する受液器とを備える受液器付熱交換器であ
    って、 前記凝縮部は、略水平方向に複数平行配置される偏平状
    の凝縮部チューブと、この凝縮部チューブに熱的に結合
    し、凝縮部チューブ内を流れる冷媒と空気との熱交換を
    促進させる凝縮部フィンとを備え、 前記過冷却部は、略水平方向に複数平行配置される偏平
    状の過冷却部チューブと、この過冷却部チューブに熱的
    に結合し、過冷却部チューブ内を流れる冷媒と空気との
    熱交換を促進させる過冷却部フィンとを備え、 上下方向に伸びる筒形形状をなし、前記複数の凝縮部チ
    ューブおよび前記複数の過冷却チューブの一端が内部に
    挿入される第1タンクと、 上下方向に伸びる筒形形状をなし、前記第1タンクと平
    行に配され、前記複数の凝縮部チューブおよび前記複数
    の過冷却チューブの他端が内部に挿入される第2タンク
    と、 前記第1タンク内で、前記複数の凝縮部チューブのう
    ち、最も前記過冷却部チューブ側の前記凝縮部チューブ
    の一端と、前記複数の過冷却部チューブのうち、最も前
    記凝縮部チューブ側の前記過冷却部チューブの一端との
    間に介在し、前記第1タンクの内部空間を凝縮部空間と
    過冷却部空間とに区画する第1の仕切板と、 前記第2タンク内で、前記複数の凝縮部チューブのう
    ち、最も前記過冷却部チューブ側の前記凝縮部チューブ
    の一端と、前記複数の過冷却部チューブのうち、最も前
    記凝縮部チューブ側の前記過冷却部チューブの一端との
    間に介在し、前記第2タンクの内部空間を凝縮部空間と
    過冷却部空間とに区画する第2の仕切板とを有し、 かつ、前記受液器は前記第2タンクの側方に、前記第2
    タンクと略平行に上下方向に伸びるよう平行配置され、 前記第2タンク内の前記凝縮部空間の冷媒を前記受液器
    内部に導く入口側流路の前記第2タンク側開口部が、前
    記第2の仕切板の前記凝縮部空間側に開口し、 前記受液器内部の液冷媒を第2タンク内の前記過冷却部
    空間に導く出口側流路の前記第2タンク側開口部が、前
    記第2の仕切板の前記過冷却部空間側に開口しているこ
    とを特徴とする受液器付熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記複数の凝縮部チューブのうち、最も
    前記過冷却部チューブ側の前記凝縮部チューブ、および
    前記複数の過冷却部チューブのうち、最も前記凝縮部チ
    ューブ側の前記過冷却部チューブは前記第2の仕切板近
    傍に配されていることを特徴とする請求項1記載の受液
    器付熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016027297A (ja) * 2014-06-30 2016-02-18 株式会社デンソー 凝縮器
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