JP2000097232A - フロントフォーク - Google Patents

フロントフォーク

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JP2000097232A
JP2000097232A JP10267033A JP26703398A JP2000097232A JP 2000097232 A JP2000097232 A JP 2000097232A JP 10267033 A JP10267033 A JP 10267033A JP 26703398 A JP26703398 A JP 26703398A JP 2000097232 A JP2000097232 A JP 2000097232A
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JP
Japan
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drum
roller
front fork
shaped roller
inner pipe
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JP10267033A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Harada
智之 原田
Kazuhiko Gogo
和彦 後郷
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 テレスコピック型のフロントフォーク2
0において、このフロントフォーク20の摺動部23に
鼓状ローラ38A,38Bを採用したことを特徴とす
る。 【効果】 摺動部にかかる単位面積当りの荷重を軽減
し、摺動部や鼓状ローラの摩耗を減少さたので、フロン
トフォークの耐久性を向上させることができる。また、
鼓状ローラの軸方向でも摺動部を支持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車のフロン
トフォークに係るものであって、特に、摺動部の抵抗を
低減したテレスコピック型のフロントフォークに関す
る。
【0002】
【従来の技術】摺動部の抵抗を低減することのできるテ
レスコピック型のフロントフォークとして、例えば、特
開昭63−184584号公報「フロントサスペンショ
ン」が知られている。上記技術は、同公報第2図によれ
ば、アウタパイプであるフォークパイプ16に案内ロー
ラ24,25を取付け、これらの案内ローラ24,25
を介してインナパイプであるボトムパイプ19をフォー
クパイプ16にスライド可能に取付けたフロントフォー
ク15である。すなわち、ボトムパイプ19を案内ロー
ラ24,25で支持することで、ボトムパイプ19の軸
方向の抵抗を低減しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術は、
ボトムパイプ19のスライド方向に対して案内ローラ2
4,25を直交させてボトムパイプ19を支持するもの
であり、ボトムパイプ19の一点を案内ローラ24で受
け、ボトムパイプ19の他の一点を案内ローラ25で集
中的に受けるものである。すなわち、案内ローラ24,
25は、ボトムパイプ19に点接触で支持するものであ
る。従って、ボトムパイプ19の荷重が案内ローラ2
4,25の一点に集中するため、ボトムパイプ19に潰
れが発生する虞れがあり、ボトムパイプ19の強度を上
げる必要から重量増しを招いていた。また、ボトムパイ
プ19の荷重が集中して案内ローラ24,25に加わる
と、ボトムパイプ19及び案内ローラ24,25の摩耗
が促進される。従って、フロントフォーク15の耐久性
が乏しい。さらに、案内ローラ24,25は、これらの
ローラ24,25の軸方向ではボトムパイプ19を支持
することはできない。
【0004】そこで、本発明の目的は、フロントフォー
クの耐久性を向上させると共に、摺動部の支持性を向上
することがフロントフォークを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、テレスコピック型のフロントフォークに
おいて、このフロントフォークの摺動部に鼓状ローラを
採用したことを特徴とする。鼓状ローラを採用して、摺
動部を線若しくは面で受けるようにした。すなわち、摺
動部にかかる単位面積当りの荷重を軽減し、摺動部や鼓
状ローラの摩耗を減少させて、フロントフォークの耐久
性の向上を図る。また、鼓状ローラを採用して、鼓状ロ
ーラの軸方向でも摺動部を支持できるようにした。
【0006】請求項2は、鼓状ローラを車体前後方向に
配置した前鼓状ローラと後鼓状ローラとから構成したこ
とを特徴とする。フロントフォークの摺動部に作用する
力が最も大きい車体前後方向に前鼓状ローラと後鼓状ロ
ーラとを配置し、フロントフォークの摺動部に作用する
力を効率よく受け止めることができる。
【0007】請求項3は、前鼓状ローラに対して後鼓状
ローラをフォーク軸方向に対してずらして配置したこと
を特徴とする。前鼓状ローラに対して後鼓状ローラをフ
ォーク軸方向にずらすことで、例えば、キャリパなどの
装備品に当らぬ位置に後鼓状ローラを配置することがで
きる。
【0008】請求項4は、鼓状ローラは、車体前後方向
並びにフォーク軸方向に沿って上下に配置した上部前鼓
状ローラ、下部前鼓状ローラ、上部後鼓状ローラ及び下
部後鼓状ローラとからなることを特徴とする。例えば、
アウタパイプに前後各2個、合計4個の鼓状ローラを取
付け、これらの4個のローラでインナパイプを挟むこと
で、このインナパイプを滑らかにフォーク軸方向に移動
させることができる。
【0009】請求項5は、前鼓状ローラに対して後鼓状
ローラを異なる径にしたことを特徴とする。前鼓状ロー
ラに対して後鼓状ローラを異なる径にする。例えば、後
鼓状ローラを前鼓状ローラに対して小径にすることで、
キャリパなどの装備品を容易に回避することができる。
【0010】請求項6は、鼓状ローラを油中に浸漬した
ことを特徴とする。鼓状ローラを油中に浸漬し、鼓状ロ
ーラ及び摺動部の摩耗を低減してフロントフォークの耐
久性を向上することができる。
【0011】請求項7は、鼓状ローラを弾性体で構成す
る若しくはローラ面に弾性体を取付けたことを特徴とす
る。鼓状ローラを弾性体で構成する若しくはローラ面に
弾性体を取付けて、フロントフォークの摺動部と鼓状ロ
ーラとの密着性を改善し、それぞれの接触面積を増加さ
せ、接触面圧を下げることができる。
【0012】請求項8は、鼓状ローラを低摩擦材で構成
する若しくはローラ面に低摩擦材を取付けたことを特徴
とする。鼓状ローラを低摩擦材で構成する若しくはロー
ラ面に低摩擦材を取付けて、鼓状ローラに対して摺動部
の瞬間的な滑りを許容し、摺動部の摩耗を低減する。
【0013】請求項9は、鼓状ローラの鼓の湾曲半径を
R1、前記摺動部の半径をR2とするときに、R1とR
2との関係をR1>R2としたことを特徴とする。鼓状
ローラの鼓の湾曲半径R1を摺動部の半径R2よりも大
きくして、鼓状ローラの鼓のセンタに摺動部が確実に当
るようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0015】図1は本発明に係る第1実施例のフロント
フォークを搭載した自動二輪車の側面図である。自動二
輪車1は、車体フレーム2と、この車体フレーム2の前
部に設けたヘッドパイプ3と、このヘッドパイプ3に回
転可能に取付けたフロントフォーク20と、このフロン
トフォーク20の上部に取付けたハンドル4と、同じく
フロントフォーク20の下部に回転可能に取付けた前輪
5と、この前輪5を覆うフロントフェンダ6と、上記ヘ
ッドパイプ3の後方の車体フレーム2に取付けた燃料タ
ンク7と、この燃料タンク7の後方に設けたシート8
と、これらの燃料タンク7及びシート8の下方に配置し
たエンジン及び変速機からなるパワーユニット9と、こ
のパワーユニット9の後方の車体フレーム2にスイング
可能に取付けたスイングアーム11と、このスイングア
ーム11の後端部に回転可能に取付けるとともにパワー
ユニット9で駆動する後輪12と、この後輪12の上部
に設けたリヤフェンダ13とからなる。ここで、14は
プロテクタ、15はフロントカウル、16はシートカウ
ル、17はブレーキディスク、18はリヤサスペンショ
ン、19はキャリパである。すなわち、自動二輪車1
は、オフロード・バイクの一例である。
【0016】図2は本発明に係る第1実施例のフロント
フォークの断面図である。フロントフォーク20は、ア
ウタパイプ22と、このアウタパイプ22にスライド可
能に取付けた摺動部としてのインナパイプ23と、この
インナパイプ23内に設けたスプリング24と、このス
プリング24及びパイプ22,23内に配置したオイル
ダンパ25とからなる。
【0017】詳細には、アウタパイプ22は、一端にイ
ンナパイプ支持部30を形成し、他端にダンパ取付けキ
ャップ26を取付けたものである。インナパイプ23
は、一端にアクスル取付け部材23aを取付け、他端ス
ライドブッシュ23bを取付けたものである。なお、2
3cはスプリング24を固定する止めリングであり、こ
のリング23cと後述する受けリング27cとの間にス
プリング24を収納するものである。オイルダンパ25
は、シリンダ27と、このシリンダ27に進退自在に取
付けたピストンロッド28とからなる。
【0018】シリンダ27は一端にピストンロッド28
のガイド部27aを形成し、他端にダンパ取付けキャッ
プ26に嵌合する嵌合部27bを形成し、中間外周にス
プリング24を受ける受けリング27cを取付けたもの
である。なお、シリンダ27は内部に図示せぬオイルを
充填したものである。ピストンロッド28は、一端を取
付けボス28aを介してアクスル取付け部材23aに止
め、他端にピストン28bを取付けたものである。
【0019】図3は図2のA部拡大図であり、フロント
フォーク20のインナパイプ支持部30を示す。インナ
パイプ支持部30は、アウタパイプ22の一端に前開口
部22aを形成し、この開口部22aにOリング(オー
リング)31を介して前ローラユニット32Aを取付
け、アウタパイプ22の一端の後開口部22bを形成
し、この開口部22bにOリング31を介して後ローラ
ユニット32Bを取付けたものである。33aはオイル
シール、33bはダストシール、34…(…は複数個を
示す。以下同じ)はボルト、Fはフォーク軸としてのフ
ォーク軸中心線である。
【0020】図4は図3の4−4線矢視図であり、イン
ナパイプ支持部30の前・後ローラユニット32A,3
2Bを示す。前ローラユニット32Aは、ハウジング3
5と、このハウジング35にニードル36…を介して取
付けたシャフト37と、このシャフト37に圧入した前
鼓状ローラ38Aと、この前鼓状ローラ38Aの両側面
に配置したスラストワッシャ39,39とからなる。3
5a,35aは、ハウジング35に形成したシャフト3
7の支持片である。後ローラユニット32Bは、前ロー
ラユニット32Aと同一構成のユニットであり、詳細な
説明を省略する。なお、38Bは後鼓状ローラを示す。
【0021】インナパイプ支持部30は、アウタパイプ
22の内径をP1、前・後鼓ローラ38A,38Bで形
成されインナパイプ23を挟持する直径をP2とすると
きに、内径P1及び直径P2の関係をP1>P2に設定
したものであって、フロントフォーク20に作用する力
が最も大きい車体前後方向に前鼓状ローラ32Aと後鼓
状ローラ32Bとを配置し、フロントフォーク20のイ
ンナパイプ23を支持するものである。また、インナパ
イプ支持部30は、前・後鼓状ローラ38A,38Bを
前・後ローラユニット32A,32Bとしてユニット化
することで、アウタパイプ22への組立性を向上させた
ものである。例えば、インナパイプ23に車体左右方向
の力が作用したときに、前・後鼓状ローラ38A,38
Bにローラ・スラスト方向の力が作用する。すなわち、
スラストワッシャ39,39は、ローラ・スラスト方向
の力で増加する前・後鼓状ローラ38A,38Bの側面
の抵抗を低減するためのものである。
【0022】インナパイプ支持部30において、前・後
鼓ローラ38A,38Bを油中に浸漬すると共にインナ
パイプ22とアウタパイプ23との間に油を充填したも
のであってもよい。すなわち、前・後鼓ローラ38A,
38Bを油中に浸漬して、インナパイプ23と前・後鼓
ローラ38A,38Bとの摩耗を低減し、フロントフォ
ーク30の耐久性の向上を図る。
【0023】以上に述べたフロントフォーク20の作用
を次に説明する。図5(a),(b)は本発明に係る第
1実施例のフロントフォークの作用説明図であり、
(a)は比較例を示し、(b)は実施例を示す。(a)
において、比較例のフロントフォーク100は、アウタ
パイプ101にインナパイプ102をスライド可能に取
付け、このインナパイプ102をアウタパイプの車体前
後方向に取付けた前ローラ103Aと後ローラ103B
とで挟み込んだものであって、車体前後方向におけるイ
ンナパイプ102の抵抗を低減したものである。しか
し、前・後ローラ103A,103Bは、ストレートロ
ーラなのでインナパイプ102の左右方向は支持するこ
とができない。
【0024】(b)において、車体前後方向に前・後鼓
状ローラ38A,38Bを配置し、これらの前・後鼓状
ローラ38A,38Bでインナパイプ23を支持したも
のである。前・後鼓状ローラ38A,38Bを採用し
て、インナパイプ23を線若しくは面で受けるようにし
た。すなわち、インナパイプ23にかかる単位面積あた
りの荷重を軽減し、インナパイプ23や鼓状ローラ38
A,38Bの摩耗を減少させたので、フロントフォーク
20の耐久性を向上させることができる。また、前・後
鼓状ローラ38A,38Bを採用して、ローラ38A,
38Bの軸方向でもインナパイプ23を受けるようにし
たので、インナパイプ23の支持の方向性の巾を広げる
ことができる。
【0025】図6は本発明に係る第2実施例のフロント
フォークの断面図であり、フロントフォーク40のイン
ナパイプ支持部41を示す。なお、第1実施例で示した
フロントフォーク20と同一部品については符号を流用
し詳細な説明は省略する。フロントフォーク40は、図
1に示すフロントフォーク20と略同一構成であり、ア
ウタパイプ42にインナパイプ支持部41を形成したも
のである。
【0026】インナパイプ支持部41は、アウタパイプ
42の一端に前開口部42aを形成し、この開口部42
aにOリング31を介して前ローラユニット32Aを取
付け、アウタパイプ42の一端に後開口部42bをフォ
ーク軸中心線F方向に、且つ前開口部42aに対して距
離S1だけ上方にずらして形成し、後開口部42bにO
リング41を介して後ローラユニット32Bを取付けた
ものである。すなわち、フロントフォーク40は、前鼓
状ローラ38Aに対して後鼓状ローラ38Bをフォーク
軸中心線F方向に対して距離S1だけ上方にずらこと
で、例えば、キャリパ19(図1参照)などの装備品に
当らぬ位置に後鼓状ローラ38Bを配置することができ
る。
【0027】図7(a),(b)は本発明に係る第2実
施例のフロントフォークの作用説明図であり、(a)は
フロントフォーク40が最も伸びた状態を示し、(b)
はフロントフォーク40が最も縮んだ状態を示す。
(a),(b)から、フロントフォーク40のストロー
ク量をSとするときに、S=S2であることを示す。例
えば、前鼓状ローラ38Aに対して後鼓状ローラ38B
が、フォーク軸中心線Fの直角方向に関し、同一高さに
設定した場合には、(b)に示すフロントフォーク40
が最も縮んだ状態で、キャリパ19がアウタパイプ23
に当るので、ストローク量Sを短縮しなければならな
い。すなわち、前鼓状ローラ38Aに対して後鼓状ロー
ラ38Bをフォーク軸中心線F方向に対して距離S1だ
け上方にずらことで、フロントフォーク40のストロー
ク量Sを距離S1だけ伸ばすとができる。
【0028】図8は本発明に係る第3実施例のフロント
フォークの断面図であり、フロントフォーク50のイン
ナパイプ支持部51を示す。なお、第1実施例で示した
フロントフォーク20と同一部品については符号を流用
し詳細な説明は省略する。フロントフォーク50は、図
1に示すフロントフォーク20と略同一構成であり、ア
ウタパイプ52にインナパイプ支持部51を形成したも
のである。
【0029】インナパイプ支持部51は、アウタパイプ
52のフォーク軸F方向に沿って上下に上部前開口部5
2a、下部前開口部52b、上部後開口部52c及び下
部後開口部52dを形成し、これらの開口部52a,5
2b,52c,52dにそれぞれ上部前ローラユニット
53A、下部前ローラユニット53B、上部後ローラユ
ニット53C及び下部後ローラユニット53Dを取付け
たものである。なお、ローラユニット53A,53B,
53C,53Dは、図3に示す前・後ローラユニット3
2A,32Bと同一構成のユニットである。フロントフ
ォーク50は、車体前後方向並びにフォーク軸F方向に
沿って上部前鼓状ローラ58A、下部前鼓状ローラ58
B、上部後鼓状ローラ58C及び下部後鼓状ローラ58
Dを配置したものである。すなわち、4個の鼓状ローラ
58A〜58Dを配置することで、インナパイプ23を
一層滑らかにフォーク軸中心線F方向に移動させること
ができる。
【0030】図9は本発明に係る第4実施例のフロント
フォークの断面図であり、図10は図9の10−10線
矢視図であって、図9及び図10はフロントフォーク7
0のインナパイプ支持部71を示す。なお、第1実施例
で示したフロントフォーク20と同一部品については符
号を流用し詳細な説明は省略する。フロントフォーク7
0は、図1に示すフロントフォーク20と略同一構成で
あり、アウタパイプ72にインナパイプ支持部71を形
成したものである。
【0031】インナパイプ支持部71は、アウタパイプ
72に開口部72a、図10に示す前取付け孔72b,
72b及び後取付け孔72c,72cを形成し、これら
の後取付け孔72c,72cに後シャフト73を介して
後鼓状ローラ74を取付け、前取付け孔72b,72b
に前シャフト75を介して前鼓状ローラ76を取付け、
開口部72aをカバー77で塞いだものである。なお、
インナパイプ支持部71は、後鼓状ローラ74を開口部
72aから挿入しアウタパイプ72に直接取付け、前鼓
状ローラ76を開口部72aから挿入しアウタパイプ7
2に直接取付けて組立るものである。74aは後鼓状ロ
ーラ74の軸孔、76aは前鼓状ローラ76の軸孔、7
8は後止め輪、79は前止め輪、81…はニードル、8
2a,82b…はOリングである。
【0032】後鼓状ローラ74のローラ径は、前鼓状ロ
ーラ76のローラ径に比べ小径に設定したものである。
後鼓状ローラ74のローラ径を小径にすることで、例え
ば、キャリパ19(図1参照)などの装備品を容易に回
避することができる。後鼓状ローラ74は、後シャフト
73との軸孔74aとの間にニードル81…を収納する
ことで、省スペース化を図ったものである。同様に、前
鼓状ローラ76も、前シャフト75と前鼓状ローラ76
の軸孔76aとの間にニードル81…を収納すること
で、省スペース化を図ったものである。
【0033】図11(a)〜(e)は本発明に係るフロ
ントフォークの鼓状ローラの変形例の断面図である。
(a)において、鼓状ローラ85を弾性体で形成したも
のである。なお、85aはローラ面である。鼓状ローラ
85を弾性体で構成したので、インナパイプ23と鼓状
ローラ85との密着性を改善することがきる。従って、
密着性を改善することでインナパイプ23と鼓状ローラ
85との接触面積を増加させ面圧を減少させ、インナパ
イプ23をローラ面85aで確実に支持することができ
る。また、鼓状ローラ85を弾性体で形成することで、
例えば、薄肉のインナパイプを使用することができ、フ
ロントフォーク20(図2参照)の軽量化を図ることが
できる。(b)において、鼓状ローラ86は、ローラ面
86aに弾性体86bをライニングしたものである。従
って、(a)と同様に、インナパイプ23をローラ面8
6aで確実に支持することができる。また、フロントフ
ォーク20(図2参照)の軽量化を図ることができる。
【0034】(c)において、鼓状ローラ87をフッ素
樹脂などの低摩擦材で形成したものである。なお、87
aはローラ面である。鼓状ローラ87を低摩擦材で構成
したので、鼓状ローラ87に対してインナパイプ23の
瞬間的な滑りを許容することができる。従って、インナ
パイプ23の摩耗を低減することができる。(d)にお
いて、鼓状ローラ88は、ローラ面88aに低摩擦材8
8bをライニングしたものである。従って、(c)同様
に、インナパイプ23の摩耗を低減することができる。
【0035】(e)において、鼓状ローラ89の鼓89
aの湾曲半径R1をインナパイプ23の半径R2よりも
大きくしたので、鼓状ローラ89の鼓89aのセンタに
インナパイプ23が確実に当るようにすることができ
る。従って、インナパイプ23と鼓状ローラ89との接
触が不均一になることを防止することができる。
【0036】尚、実施例では、図1及び図2に示すよう
にインナパイプ23に前輪5を取付ける倒立型のフロン
トフォーク20について説明したが、フロントフォーク
は、アウタパイプに前輪を取付ける正立型のフロントフ
ォークであってもよい。また、図4に示すように、前・
後鼓状ローラ38A,38Bの両側面の抵抗を低減する
ためのスラストワッシャ39,39を設けたが、スラス
トワッシャ39,39に限るものではなく、スラストベ
アリングなどを設けたものであってもよい。さらに、第
1実施例では、前・後鼓ローラ38A,38Bを油中に
浸漬すると共にインナパイプ22とアウタパイプ23と
の間に油を充填したものであってもよいことを示した
が、第2実施例〜第4実施例においても同様に、油中に
浸漬し油を充填したものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、フロントフォークの摺動部に鼓状ロ
ーラを採用して、摺動部を線若しくは面で受けるように
した。すなわち、摺動部にかかる単位面積当りの荷重を
軽減し、摺動部や鼓状ローラの摩耗を減少させたので、
フロントフォークの耐久性を向上させることができる。
また、鼓状ローラを採用したので、鼓状ローラの軸方向
でも摺動部を支持できる。
【0038】請求項2は、フロントフォークの摺動部に
作用する力が最も大きい車体前後方向に前鼓状ローラと
後鼓状ローラとを配置したので、摺動部を効率よく受け
止めることができる。
【0039】請求項3は、前鼓状ローラに対して後鼓状
ローラをフォーク軸方向にずらすことで、例えば、キャ
リパなどの装備品に当らぬ位置に後鼓状ローラを配置す
ることができる。
【0040】請求項4は、フロントフォークの摺動部に
上部前鼓状ローラ、下部前鼓状ローラ、上部後鼓状ロー
ラ及び下部後鼓状ローラを設けた。例えば、アウタパイ
プに前後各2個、合計4個の鼓状ローラを取付け、これ
らの4個のローラでインナパイプを挟むことで、このイ
ンナパイプを滑らかにフォーク軸方向に移動させること
ができる。
【0041】請求項5は、前鼓状ローラに対して後鼓状
ローラを異なる径にするようにしたので、例えば、後鼓
状ローラを前鼓状ローラに対して小径にすることで、キ
ャリパなどの装備品を容易に回避することができる。
【0042】請求項6は、鼓状ローラを油中に浸漬した
ので、鼓状ローラ及び摺動部の摩耗を低減し、フロント
フォークの耐久性を向上することができる。
【0043】請求項7は、鼓状ローラを弾性体で構成す
る若しくはローラ面に弾性体を取付けたので、フロント
フォークの摺動部と鼓状ローラとの密着性を改善するこ
とがきる。従って、密着性を改善することで接触面積を
増加させ面圧を減少させ、摺動部をローラ面で確実に支
持することができる。また、鼓状ローラを弾性体で構成
する若しくはローラ面に弾性体を取付けることで、例え
ば、薄肉のパイプなどで摺動部を形成することができ、
フロントフォークの軽量化を図ることができる。
【0044】請求項8は、鼓状ローラを低摩擦材で構成
する若しくはローラ面に低摩擦材を取付けたので、鼓状
ローラに対して摺動部の瞬間的な滑りを許容することが
できる。従って、摺動部の摩耗の低減を図ることができ
る。
【0045】請求項9は、鼓状ローラの鼓の湾曲半径R
1を摺動部の半径R2よりも大きくしたので、鼓状ロー
ラの鼓のセンタに摺動部が確実に当るようにすることが
できる。従って、フロントフォークの摺動部と鼓状ロー
ラとの接触が不均一になることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のフロントフォークを
搭載した自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る第1実施例のフロントフォークの
断面図
【図3】図2のA部拡大図
【図4】図3の4−4線矢視図
【図5】本発明に係る第1実施例のフロントフォークの
作用説明図
【図6】本発明に係る第2実施例のフロントフォークの
断面図
【図7】本発明に係る第2実施例のフロントフォークの
作用説明図
【図8】本発明に係る第3実施例のフロントフォークの
断面図
【図9】本発明に係る第4実施例のフロントフォークの
断面図
【図10】図9の10−10線矢視図
【図11】本発明に係るフロントフォークの鼓状ローラ
の変形例の断面図
【符号の説明】
20,40,50,70…フロントフォーク、23…摺
動部(インナパイプ)、38A,38B…鼓状ローラ、
58A,58B,58C,58D…鼓状ローラ、74,
76…鼓状ローラ、85,86,87,88,89…鼓
状ローラ、86b…弾性体、88b…低摩擦材、F…フ
ォーク軸(フォーク軸中心線)、R1…湾曲半径、R2
…半径。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレスコピック型のフロントフォークに
    おいて、このフロントフォークの摺動部に鼓状ローラを
    採用したことを特徴とするフロントフォーク。
  2. 【請求項2】 前記鼓状ローラは、車体前後方向に配置
    した前鼓状ローラと後鼓状ローラとからなることを特徴
    とする請求項1記載のフロントフォーク。
  3. 【請求項3】 前記前鼓状ローラに対して後鼓状ローラ
    をフォーク軸方向に対してずらして配置したことを特徴
    とする請求項2記載のフロントフォーク。
  4. 【請求項4】 前記鼓状ローラは、車体前後方向並びに
    フォーク軸方向に沿って上下に配置した上部前鼓状ロー
    ラ、下部前鼓状ローラ、上部後鼓状ローラ及び下部後鼓
    状ローラとからなることを特徴とする請求項1記載のフ
    ロントフォーク。
  5. 【請求項5】 前記前鼓状ローラに対して後鼓状ローラ
    を異なる径にしたことを特徴とする請求項2、請求項3
    又は請求項4記載のフロントフォーク。
  6. 【請求項6】 前記鼓状ローラを油中に浸漬したことを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のフ
    ロントフォーク。
  7. 【請求項7】 前記鼓状ローラを弾性体で構成する若し
    くはローラ面に弾性体を取付けたことを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれか1項記載のフロントフォー
    ク。
  8. 【請求項8】 前記鼓状ローラを低摩擦材で構成する若
    しくはローラ面に低摩擦材を取付けたことを特徴とする
    請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のフロントフォ
    ーク。
  9. 【請求項9】 前記鼓状ローラの鼓の湾曲半径をR1、
    前記摺動部の半径をR2とするときに、R1とR2との
    関係をR1>R2としたことを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれか1項記載のフロントフォーク。
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