JP2000096265A - 長尺状金属薄板の搬送装置および搬送方法 - Google Patents

長尺状金属薄板の搬送装置および搬送方法

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JP2000096265A
JP2000096265A JP10271147A JP27114798A JP2000096265A JP 2000096265 A JP2000096265 A JP 2000096265A JP 10271147 A JP10271147 A JP 10271147A JP 27114798 A JP27114798 A JP 27114798A JP 2000096265 A JP2000096265 A JP 2000096265A
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metal sheet
roller
transport
tension
long
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JP10271147A
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English (en)
Inventor
Jiyouotsu Sawa
穣乙 澤
Yoshinobu Okamoto
義伸 岡本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺状金属薄板の搬送時の張力がいずれの搬
送位置においても常に適正に保たれるような搬送装置を
提供する。 【手段】 長尺状金属薄板10を一定速度で送り出す送
出し駆動ローラ24の搬送方向下流側に配設されたダン
サーローラ26の上下方向への変位量を変位センサ36
で検出し、コントローラ54により、変位量を0に戻す
ようにダンサーローラの搬送方向下流側に配設された第
1の駆動ローラ28による金属薄板の搬送速度を制御す
る。第1の駆動ローラの搬送方向下流側に配設された第
2の駆動ローラ30、32より搬送方向上流側の位置に
おける金属薄板の搬送時の張力を検出する張力センサ3
4を設け、コントローラ56、58により、搬送張力を
基準張力に戻すように第2の駆動ローラによる金属薄板
の搬送速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管用
のシャドウマスク、トリニトロン管(ソニー(株)の登
録商標)用等のアパーチャグリル、半導体素子用のリー
ドフレームなどの製造工程において、素材である長尺状
金属薄板に対し所定の各種処理を施す処理装置内あるい
は処理装置間で長尺状金属薄板をその長手方向へ搬送す
るために使用される長尺状金属薄板の搬送装置、およ
び、その搬送装置を用いて行われる長尺状金属薄板の搬
送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばシャドウマスクは、一般に、長尺
状金属薄板をその長手方向へ搬送させつつ、フォトエッ
チング法を利用して長尺状金属薄板に一連の各種処理を
施すことにより製造される。すなわち、金属薄板の主面
に付着した油分などを除去する整面工程、油分などが除
去された金属薄板の主面に感光性を有するレジストを塗
布して金属薄板の主面にレジスト膜を形成する塗布工
程、金属薄板の主面に形成されたレジスト膜に所定のパ
ターンを焼き付ける焼付け工程、所定のパターンが焼き
付けられた金属薄板の主面のレジスト膜をパターンに従
って部分的に溶解除去する現像工程、金属薄板の主面
の、レジスト膜が部分的に溶解除去されて露出した金属
面をエッチングするエッチング工程、および、金属薄板
に被着したレジスト膜を金属薄板の主面から剥離させ水
洗し乾燥させる薄膜工程を経て、その各工程で長尺状金
属薄板に対しそれぞれ所定の処理を施すことにより、金
属薄板に電子ビーム通過孔となる多数の透孔を形成し、
フォトエッチングの一連の工程が終わった後に、シャー
リング工程で長尺状金属薄板を切断して枚葉形態とする
ことにより、シャドウマスク製品が得られる。
【0003】上記したシャドウマスクの製造工程におい
て、長尺状金属薄板は、多数のローラを備えた搬送装置
により、各種の処理装置内あるいは処理装置間を長手方
向へ連続的に搬送されながら、各種の処理が施される。
【0004】例えば、剥膜工程では、図3に概略構成の
1例を模式的に示すように、第1剥膜槽100、第2剥
膜・第1水洗槽102、仕上げ槽104、第2水洗槽1
06、純水水洗槽108および乾燥チャンバ110が順
番に連設された処理装置において、第1剥膜槽100の
搬送方向上流側に配設された第1駆動ローラ112、お
よび、乾燥チャンバ110の搬送方向下流側に配設され
た第2駆動ローラ114により長尺状金属薄板10に搬
送駆動力を付与するとともに、各槽100〜108の内
部に配設された槽内ローラ(駆動ローラ)116により
金属薄板10に補助的に搬送駆動力を付与し、金属薄板
10を複数の搬送ローラ116に順次掛け回して、各槽
100〜108および乾燥チャンバ110へ順番に金属
薄板10を搬送しつつ、金属薄板10に対し剥膜、水洗
および乾燥の各処理を施すようにしている。また、第1
駆動ローラ112(駆動用のモータの図示を省略)によ
り最初の第1剥膜槽100に向けて一定の速度で送り出
す際の金属薄板10の搬送速度に対する、それ以降の金
属薄板10の搬送速度の変化に追従して、金属薄板10
の搬送張力を補償するために、第1駆動ローラ112と
第1剥膜槽100との間に、上下方向へ変位自在に支持
されたダンサーローラ120を配設し、そのダンサーロ
ーラ120に金属薄板10を掛け回している。そして、
ダンサーローラ120の上下方向への変位量を変位セン
サ122によって検出し、その変位量に基づいてコント
ローラ124により第2駆動ローラ114の駆動用のモ
ータ126を制御して、第2駆動ローラ114による金
属薄板10の搬送速度を調節し、ダンサーローラ120
を元の基準位置へ戻すようにしている。すなわち、ダン
サーローラ120が上方へ変位したときは、第2駆動ロ
ーラ114の回転数を下げ、ダンサーローラ120が下
方へ変位したときは、第2駆動ローラ114の回転数を
上げるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダンサ
ーローラ120を使用して調整された金属薄板の搬送張
力は、ダンサーローラ120の後段側に配置された槽内
ローラ116や搬送ローラ118の回転抵抗、槽内ロー
ラ116の補助搬送駆動力などによって変化する。そし
て、搬送張力が所定の張力以上になったときは、特に、
互いに平行な多数本の細長状のグリッドとグリッド間の
細長状の透孔とを有するアパーチャグリルを製造する場
合には、長尺状金属薄板のすだれ状になった有効面の中
央部がむくれ、この結果、すだれ状部分の根元が塑性変
形を起こして、製品として得られるアパーチャグリルに
おいてグリッドのピッチむらが発生したり、搬送中に金
属薄板10が切断されたりする、といった問題点があ
る。一方、搬送張力が所定の張力より小さいと、搬送ロ
ーラ118と金属薄板10との間でスリップが発生し
て、金属薄板10の搬送時に蛇行を生じ、この結果、上
記と同様の問題を生じる。
【0006】また、それらの問題点を解消するために、
槽内ローラ116の駆動トルクを人手によって調整する
ことも行われるが、その調整作業は非常に困難であっ
た。
【0007】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、長尺状金属薄板の搬送時の張力がい
ずれの搬送位置においても常に適正に保たれるような長
尺状金属薄板の搬送装置および搬送方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
長尺状金属薄板を複数のローラに順次掛け回しつつその
長手方向へ連続的に搬送する長尺状金属薄板の搬送装置
において、長尺状金属薄板を一定の速度で送り出す送出
し部と、この送出し部の搬送方向下流側に配設されて前
記長尺状金属薄板が掛け回され、その配設位置より搬送
方向下流側における搬送速度と送出し部からの送出し速
度との差分に応じて上下方向へ変位自在に支持されたダ
ンサーローラと、このダンサーローラの搬送方向下流側
に配設されて前記長尺状金属薄板が掛け回され、その長
尺状金属薄板に搬送駆動力を与える第1の駆動ローラ
と、この第1の駆動ローラの搬送方向下流側に配設され
て前記長尺状金属薄板が掛け回され、その長尺状金属薄
板に搬送駆動力を与える第2の駆動ローラと、前記ダン
サーローラの上下方向への変位量を検出する変位量検出
手段と、前記第2の駆動ローラより搬送方向上流側の位
置における前記長尺状金属薄板の搬送時の張力を検出す
る張力検出手段と、前記変位量検出手段によって検出さ
れた前記ダンサーローラの上下方向への変位量に基づい
て、その変位量を0に戻すように前記第1の駆動ローラ
による前記長尺状金属薄板の搬送速度を制御する第1の
制御手段と、前記張力検出手段によって検出された前記
長尺状金属薄板の搬送時の張力に基づいて、その張力を
基準張力に戻すように前記第2の駆動ローラによる長尺
状金属薄板の搬送速度を制御する第2の制御手段とを備
えて、搬送装置を構成したことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の搬
送装置において、前記第1の制御手段が、前記変位量検
出手段によって検出された前記ダンサーローラの上下方
向への変位量に比例して前記第1の駆動ローラによる前
記長尺状金属薄板の搬送速度を制御するものであり、前
記第2の制御手段が、前記張力検出手段によって検出さ
れた前記長尺状金属薄板の搬送時の張力と基準張力との
差に比例して前記第2の駆動ローラによる長尺状金属薄
板の搬送速度を制御するものであることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2記載の搬送装置が、長尺状金属薄板へ処理液を供
給して長尺状金属薄板に対し所要の処理を施す長尺状金
属薄板の処理装置に設置されたことを特徴とする。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の搬送装置において、搬送され
る前記長尺状金属薄板に多数の透孔が形成されているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項5に係る発明は、長尺状金属薄板を
複数のローラに順次掛け回しつつその長手方向へ連続的
に搬送する長尺状金属薄板の搬送方法において、送出し
部から長尺状金属薄板を一定の速度で送り出し、その長
尺状金属薄板をダンサーローラ、第1の駆動ローラおよ
び第2の駆動ローラにそれぞれ掛け回して搬送しなが
ら、前記ダンサーローラの上下方向への変位量を検出し
て、その変位量を0に戻すように前記第1の駆動ローラ
による前記長尺状金属薄板の搬送速度を制御するととも
に、前記第2の駆動ローラより搬送方向上流側の位置に
おける前記長尺状金属薄板の搬送時の張力を検出して、
その張力を基準張力に戻すように第2の駆動ローラによ
る長尺状金属薄板の搬送速度を制御することを特徴とす
る。
【0013】請求項1に係る発明の長尺状金属薄板の搬
送装置においては、長尺状金属薄板は送出し部から一定
の速度で送り出され、複数のローラに順次掛け回されつ
つその長手方向へ連続的に搬送される。このとき、変位
量検出手段により、送出し部の搬送方向下流側に配設さ
れ金属薄板が掛け回されて上下方向へ変位自在に支持さ
れたダンサーローラの変位量が検出され、第1の制御手
段により、検出されたダンサーローラの上下方向への変
位量に基づいてその変位量を0に戻すように、ダンサー
ローラの搬送方向下流側に配設された第1の駆動ローラ
による金属薄板の搬送速度が制御されて、ダンサーロー
ラと第1の駆動ローラとの間における金属薄板の張力が
適正に調整される。また、張力検出手段により、第1の
駆動ローラの搬送方向下流側に配設された第2の駆動ロ
ーラより搬送方向上流側の位置における金属薄板の搬送
時の張力が検出され、第2の制御手段により、検出され
た金属薄板の張力に基づいてその張力を基準張力に戻す
ように第2の駆動ローラによる金属薄板の搬送速度が制
御される。このようにして、金属薄板の搬送時の張力
が、それぞれの搬送位置において常に適正に調整され
る。
【0014】請求項2に係る発明の搬送装置では、第1
の制御手段により、変位量検出手段によって検出された
ダンサーローラの上下方向への変位量に比例して第1の
駆動ローラによる長尺状金属薄板の搬送速度が制御さ
れ、また、第2の制御手段により、張力検出手段によっ
て検出された長尺状金属薄板の搬送時の張力と基準張力
との差に比例して第2の駆動ローラによる長尺状金属薄
板の搬送速度が制御される。
【0015】請求項3に係る発明の搬送装置では、長尺
状金属薄板へ処理液が供給されつつ処理装置内を金属薄
板が搬送されるが、上記したように、金属薄板の搬送時
の張力がそれぞれの搬送位置において常に適正に調整さ
れるので、ローラと金属薄板との間でスリップが発生す
ることがない。
【0016】請求項4に係る発明の搬送装置では、搬送
される長尺状金属薄板に多数の透孔が形成されていて
も、特に、金属薄板がアパーチャグリル素材であって
も、上記したように、金属薄板の搬送時の張力がそれぞ
れの搬送位置において常に適正に調整されるので、金属
薄板のすだれ状になった有効面の中央部がむくれたり、
ローラと金属薄板との間でスリップが発生して金属薄板
の搬送時に蛇行を生じたりすることがなく、このため、
すだれ状部分の根元が塑性変形を起こしたり搬送中に金
属薄板が切断されたりすることがない。
【0017】請求項5に係る発明の長尺状金属薄板の搬
送方法によると、長尺状金属薄板は、送出し部から一定
の速度で送り出され、ダンサーローラ、第1の駆動ロー
ラおよび第2の駆動ローラにそれぞれ掛け回されて長手
方向へ連続的に搬送される。このとき、ダンサーローラ
の上下方向への変位量が検出されて、その変位量を0に
戻すように第1の駆動ローラによる金属薄板の搬送速度
が制御され、ダンサーローラと第1の駆動ローラとの間
における金属薄板の張力が適正に調整されるとともに、
第2の駆動ローラより搬送方向上流側の位置における金
属薄板の搬送時の張力が検出されて、その張力を基準張
力に戻すように第2の駆動ローラによる長尺状金属薄板
の搬送速度が制御される。したがって、金属薄板の搬送
時の張力が、それぞれの搬送位置において常に適正に調
整されることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図1および図2を参照しながら説明する。
【0019】図1は、この発明の実施形態の1例を示
し、長尺状金属薄板の搬送装置の概略構成の一部を示す
模式図である。この搬送装置は、それぞれ内部に処理液
18、20、22が収容された複数の処理槽12、1
4、16を備えた処理装置に設置されており、長尺状金
属薄板10をその長手方向へ連続的に搬送して、それぞ
れの処理槽12、14、16内の処理液18、20、2
2中に金属薄板10を順番に浸漬させていく。
【0020】この搬送装置は、1番目の処理槽12の搬
送方向上流側に配設された送出し駆動ローラ24、送出
し駆動ローラ24と1番目の処理槽12との間に配設さ
れ、金属薄板10が掛け回されて上下方向へ変位自在に
支持されたダンサーローラ26、各処理槽12、14、
16内にそれぞれ配設された補助駆動用の槽内ローラ2
8、30、32、および、金属薄板10が順次掛け回さ
れる複数の搬送ローラ34を備えて構成されている。ダ
ンサーローラ26には、その上下方向への変位量を検出
する変位センサ36が付設されている。また、ダンサー
ローラ26と1番目の処理槽12内の槽内ローラ28と
の間に配置された搬送ローラ34には、金属薄板10の
搬送時の基準張力を測定するための張力センサ38が付
設されており、1番目の処理槽12内の槽内ローラ28
と2番目の処理槽14内の槽内ローラ30との間に配置
された搬送ローラ34、2番目の処理槽14内の槽内ロ
ーラ30と3番目の処理槽16内の槽内ローラ32との
間に配置された搬送ローラ34、および、3番目の処理
槽16内の槽内ローラ32と4番目の処理槽内の槽内ロ
ーラ(図示せず)との間に配置された搬送ローラ34に
も、金属薄板10の搬送張力を測定するための張力セン
サ40がそれぞれ付設されている。
【0021】変位センサ36によって検出されたダンサ
ーローラ26の上下方向への変位量Dを示す信号は、1
番目の処理槽12内の槽内ローラ28を回転駆動させる
ためのモータ46を制御するコントローラ54へ入力さ
れる。このコントローラ54には、送出し駆動ローラ2
4を回転駆動させるためのモータ44を制御するコント
ローラ52から出力され送出し駆動ローラ24による金
属薄板10の、予め設定された基準搬送速度Vを示す
信号も入力される。また、ダンサーローラ26と1番目
の処理槽12内の槽内ローラ28との間に配置された搬
送ローラ34に付設された張力センサ38によって測定
された金属薄板10の搬送時の基準張力Tを示す信号
は、2番目以降の各処理槽14、16内の槽内ローラ3
0、32をそれぞれ回転駆動させるためのモータ48、
50を制御するコントローラ56、58へそれぞれ入力
される。
【0022】また、1番目の処理槽12内の槽内ローラ
28と2番目の処理槽14内の槽内ローラ30との間に
配置された搬送ローラ34に付設された張力センサ40
によって測定された金属薄板10の搬送張力Tを示す
信号、2番目の処理槽14内の槽内ローラ30と3番目
の処理槽16内の槽内ローラ32との間に配置された搬
送ローラ34に付設された張力センサ40によって測定
された金属薄板10の搬送張力Tを示す信号、およ
び、3番目の処理槽16内の槽内ローラ32と4番目の
処理槽内の槽内ローラ(図示せず)との間に配置された
搬送ローラ34に付設された張力センサ40によって測
定された金属薄板10の搬送張力Tを示す信号は、2
番目の処理槽14内の槽内ローラ30を回転駆動させる
ためのモータ48を制御するコントローラ56、3番目
の処理槽16内の槽内ローラ32を回転駆動させるため
のモータ50を制御するコントローラ58、および、4
番目の処理槽内の槽内ローラを回転駆動させるためのモ
ータを制御するコントローラ(図示せず)へそれぞれ入
力される。さらに、2番目のコントローラ56には、1
番目のコントローラ54から出力され槽内ローラ28に
よる金属薄板10の搬送速度Vを示す信号も入力さ
れ、3番目のコントローラ58には、2番目のコントロ
ーラ56から出力され槽内ローラ30による金属薄板1
0の搬送速度Vを示す信号も入力され、また、4番目
のコントローラ(図示せず)には、3番目のコントロー
ラ58から出力され槽内ローラ32による金属薄板10
の搬送速度Vを示す信号も入力されるようになってい
る。
【0023】1番目のコントローラ54では、変位セン
サ36によって検出されたダンサーローラ26の上下方
向への変位量Dと、送出し駆動ローラ24を回転駆動さ
せるためのモータ44を制御するコントローラ52から
出力された金属薄板10の基準搬送速度Vとから、制
御式V=V−K×D(K:定数、ダンサーロー
ラ26の変位量Dは、上向きの変位が+符号である)に
よる演算を行って、1番目の処理槽12内の槽内ローラ
28による金属薄板10の搬送速度Vを求め、コント
ローラ54により、槽内ローラ28による金属薄板10
の搬送速度がV となるように槽内ローラ28の駆動用
のモータ46を制御する。これにより、ダンサーローラ
26が元の基準位置へ戻る。
【0024】また、2番目のコントローラ56では、ダ
ンサーローラ26と1番目の処理槽12内の槽内ローラ
28との間に配置された搬送ローラ34に付設された張
力センサ38によって測定された金属薄板10の搬送時
の基準張力Tと、1番目の処理槽12内の槽内ローラ
28と2番目の処理槽14内の槽内ローラ30との間に
配置された搬送ローラ34に付設された張力センサ40
によって測定された金属薄板10の搬送張力Tと、槽
内ローラ28による金属薄板10の搬送速度V とか
ら、制御式V=V−K×(T−T)(K
定数)による演算を行って、2番目の処理槽14内の槽
内ローラ30による金属薄板10の搬送速度Vを求
め、コントローラ56により、槽内ローラ28による金
属薄板10の搬送速度がVとなるように槽内ローラ3
0の駆動用のモータ48を制御する。また、3番目のコ
ントローラ58では、基準張力Tと、2番目の処理槽
14内の槽内ローラ30と3番目の処理槽16内の槽内
ローラ32との間に配置された搬送ローラ34に付設さ
れた張力センサ40によって測定された金属薄板10の
搬送張力Tと、槽内ローラ30による金属薄板10の
搬送速度Vとから、制御式V=V−K×(T
−T)(K:定数)による演算を行って、3番目の
処理槽16内の槽内ローラ32による金属薄板10の搬
送速度Vを求め、コントローラ58により、槽内ロー
ラ30による金属薄板10の搬送速度がV となるよう
に槽内ローラ32の駆動用のモータ50を制御する。
【0025】以上のようにして、各コントローラ54、
56、58によって各モータ46、48、50をそれぞ
れ制御することにより、それぞれの槽内ローラ28、3
0、32による金属薄板10の搬送速度V、V、V
を調節する。すなわち、ダンサーローラ26の変位量
が上向き(+方向)に大きくなればなるほど、それに比
例して、1番目の処理槽12内の槽内ローラ28による
金属薄板10の搬送速度Vを小さくし、逆にダンサー
ローラ26の変位量が下向き(−方向)に大きくなれば
なるほど、それに比例して、1番目の処理槽12内の槽
内ローラ28による金属薄板10の搬送速度Vを大き
くする。また、搬送ローラ34に付設された張力センサ
40によって測定された金属薄板10の搬送張力T
、T、Tが、張力センサ38によって測定され
た金属薄板10の搬送時の基準張力T に比べて大きく
なればなるほど、2番目以降の処理槽14、16内の槽
内ローラ30、32による金属薄板10の搬送速度
、Vを小さくし、逆に搬送張力T 、T、T
が基準張力Tに比べて小さくなればなるほど、2番
目以降の処理槽14、16内の槽内ローラ30、32に
よる金属薄板10の搬送速度V、Vを大きくする。
これにより、長尺状金属薄板10の搬送時の張力が、そ
れぞれの搬送位置において常に適正に調整されて、金属
薄板10がアパーチャグリル素材であるような場合で
も、すだれ状になった有効面中央部がむくれたり金属薄
板10の搬送時に蛇行を生じたりすることが無くなり、
製品として得られるアパーチャグリルにおいてグリッド
のピッチむらが発生したり搬送中に金属薄板10が切断
されたりする、といったことが防止される。
【0026】図2は、この発明に係る長尺状金属薄板の
搬送装置を、図3に示した例と同様に剥膜工程を実施す
る処理装置に設置したときの概略構成を示す模式図であ
る。
【0027】この処理装置は、第1剥膜槽60、第2剥
膜・第1水洗槽62、仕上げ槽64、第2水洗槽66、
純水水洗槽68および乾燥チャンバ70を順番に連設し
て構成されており、第1剥膜槽60の搬送方向上流側に
送出し駆動ローラ72が配設され、乾燥チャンバ70の
搬送方向下流側に受入れ駆動ローラ74が配設されてい
る。また、各槽60〜68内には、槽内ローラ(駆動ロ
ーラ)76がそれぞれ配設されており、槽外には、長尺
状金属薄板10が順次掛け回される複数の搬送ローラ7
8が配設されている。送出し駆動ローラ72と第1剥膜
槽60との間には、ダンサーローラ80が配設され、そ
のダンサーローラ80に変位センサ82が付設されてい
る。また、ダンサーローラ80と第1剥膜槽60内の前
段側の槽内ローラ76との間に配置された搬送ローラ7
8には、金属薄板10の搬送時の基準張力を測定するた
めの張力センサ84が付設されており、各槽内ローラ7
6間に配置されたそれぞれの搬送ローラ78、および、
乾燥チャンバ70と受入れ駆動ローラ74との間に配置
された搬送ローラ78には、金属薄板10の搬送張力を
測定するための張力センサ86がそれぞれ付設されてい
る。図中の符号88および90a〜90gはモータ、9
2および94a〜94gはコントローラである。この処
理装置においても、図1に示した搬送装置と同様の制御
が行われる。
【0028】なお、この発明に係る搬送装置は、剥膜工
程を実施する処理装置に限らず、長尺状金属薄板をその
長手方向へ搬送しつつその金属薄板に対し処理を施す各
種の処理装置に設置して使用し得るものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明の長尺状金属薄板の
搬送装置を使用すると、長尺状金属薄板の搬送時の張力
がいずれの搬送位置においても常に適正に保たれるの
で、互いに平行な多数本の細長状のグリッドとグリッド
間の細長状の透孔とを有するアパーチャグリルを製造す
るような場合でも、長尺状金属薄板のすだれ状になった
有効面の中央部がむくれたりローラと金属薄板との間で
スリップが発生して金属薄板の搬送時に蛇行を生じたり
することが無くなり、このため、製品として得られるア
パーチャグリルにおいてグリッドのピッチむらが発生し
たり搬送中に金属薄板の切断を生じたりすることが防止
される。また、槽内ローラの駆動トルクを人手で調整す
る場合のように、困難を伴う作業を行う必要も無い。
【0030】請求項2に係る発明の搬送装置では、ダン
サーローラの上下方向への変位量に比例して第1の駆動
ローラによる長尺状金属薄板の搬送速度が制御され、ま
た、長尺状金属薄板の搬送時の張力と基準張力との差に
比例して第2の駆動ローラによる長尺状金属薄板の搬送
速度が制御されることにより、長尺状金属薄板の搬送時
の張力がいずれの搬送位置においても常に適正に保たれ
る。
【0031】請求項3に係る発明の搬送装置では、長尺
状金属薄板へ処理液が供給されつつ処理装置内を金属薄
板が搬送されても、金属薄板の搬送時の張力がそれぞれ
の搬送位置において常に適正に調整されるので、ローラ
と金属薄板との間でスリップが発生して金属薄板の搬送
時に蛇行を生じる、といったことが起こらない。
【0032】請求項4に係る発明の搬送装置では、搬送
される長尺状金属薄板に多数の透孔が形成されていて
も、特に、金属薄板がアパーチャグリル素材であって
も、金属薄板の搬送時の張力がそれぞれの搬送位置にお
いて常に適正に調整されるので、金属薄板のすだれ状に
なった有効面の中央部がむくれたり、ローラと金属薄板
との間でスリップが発生して金属薄板の搬送時に蛇行を
生じたりすることがなく、このため、すだれ状部分の根
元が塑性変形を起こしたり搬送中に金属薄板が切断され
たりすることがない。
【0033】請求項5に係る発明の長尺状金属薄板の搬
送方法によると、金属薄板の搬送時の張力がそれぞれの
搬送位置において常に適正に調整され、請求項1に係る
発明の上記効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の1例を示し、長尺状金属
薄板の搬送装置の概略構成の一部を示す模式図である。
【図2】この発明に係る長尺状金属薄板の搬送装置を、
剥膜工程を実施する処理装置に設置したときの概略構成
を示す模式図である。
【図3】従来の長尺状金属薄板の搬送装置を、剥膜工程
を実施する処理装置に設置したときの概略構成を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 長尺状金属薄板 12、14、16 処理槽 18、20、22 処理液 24、72 送出し駆動ローラ 26、80 ダンサーローラ 28、30、32、76 槽内ローラ(駆動ローラ) 34、78 搬送ローラ 36、82 変位センサ 38、40、84、86 張力センサ 44〜50、88、90a〜90g モータ 52〜58、92、94a〜94g コントローラ 60 第1剥膜槽 62 第2剥膜・第1水洗槽 64 仕上げ槽 66 第2水洗槽 68 純水水洗槽 70 乾燥チャンバ 74 受入れ駆動ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F105 AA08 AB11 BA07 BA18 CA02 DA04 DA09 4K057 WA02 WA19 WG10 WM02 WM18 WM20 WN01 WN03 5C027 HH07 HH10 HH11 HH30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状金属薄板を複数のローラに順次掛
    け回しつつその長手方向へ連続的に搬送する長尺状金属
    薄板の搬送装置において、 長尺状金属薄板を一定の速度で送り出す送出し部と、 この送出し部の搬送方向下流側に配設されて前記長尺状
    金属薄板が掛け回され、その配設位置より搬送方向下流
    側における搬送速度と送出し部からの送出し速度との差
    分に応じて上下方向へ変位自在に支持されたダンサーロ
    ーラと、 このダンサーローラの搬送方向下流側に配設されて前記
    長尺状金属薄板が掛け回され、その長尺状金属薄板に搬
    送駆動力を与える第1の駆動ローラと、 この第1の駆動ローラの搬送方向下流側に配設されて前
    記長尺状金属薄板が掛け回され、その長尺状金属薄板に
    搬送駆動力を与える第2の駆動ローラと、 前記ダンサーローラの上下方向への変位量を検出する変
    位量検出手段と、 前記第2の駆動ローラより搬送方向上流側の位置におけ
    る前記長尺状金属薄板の搬送時の張力を検出する張力検
    出手段と、 前記変位量検出手段によって検出された前記ダンサーロ
    ーラの上下方向への変位量に基づいて、その変位量を0
    に戻すように前記第1の駆動ローラによる前記長尺状金
    属薄板の搬送速度を制御する第1の制御手段と、 前記張力検出手段によって検出された前記長尺状金属薄
    板の搬送時の張力に基づいて、その張力を基準張力に戻
    すように前記第2の駆動ローラによる長尺状金属薄板の
    搬送速度を制御する第2の制御手段と、を備えたことを
    特徴とする長尺状金属薄板の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の制御手段が、前記変位量検出
    手段によって検出された前記ダンサーローラの上下方向
    への変位量に比例して前記第1の駆動ローラによる前記
    長尺状金属薄板の搬送速度を制御するものであり、 前記第2の制御手段が、前記張力検出手段によって検出
    された前記長尺状金属薄板の搬送時の張力と基準張力と
    の差に比例して前記第2の駆動ローラによる長尺状金属
    薄板の搬送速度を制御するものである請求項1記載の長
    尺状金属薄板の搬送装置。
  3. 【請求項3】 長尺状金属薄板へ処理液を供給して長尺
    状金属薄板に対し所要の処理を施す長尺状金属薄板の処
    理装置に設置された請求項1または請求項2記載の長尺
    状金属薄板の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記長尺状金属薄板に多数の透孔が形成
    された請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の長尺
    状金属薄板の搬送装置。
  5. 【請求項5】 長尺状金属薄板を複数のローラに順次掛
    け回しつつその長手方向へ連続的に搬送する長尺状金属
    薄板の搬送方法において、 送出し部から長尺状金属薄板を一定の速度で送り出し、
    その長尺状金属薄板をダンサーローラ、第1の駆動ロー
    ラおよび第2の駆動ローラにそれぞれ掛け回して搬送し
    ながら、前記ダンサーローラの上下方向への変位量を検
    出して、その変位量を0に戻すように前記第1の駆動ロ
    ーラによる前記長尺状金属薄板の搬送速度を制御すると
    ともに、前記第2の駆動ローラより搬送方向上流側の位
    置における前記長尺状金属薄板の搬送時の張力を検出し
    て、その張力を基準張力に戻すように第2の駆動ローラ
    による長尺状金属薄板の搬送速度を制御することを特徴
    とする長尺状金属薄板の搬送方法。
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