JP2000096095A - シ―ト状洗濯用品 - Google Patents

シ―ト状洗濯用品

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JP2000096095A JP16929899A JP16929899A JP2000096095A JP 2000096095 A JP2000096095 A JP 2000096095A JP 16929899 A JP16929899 A JP 16929899A JP 16929899 A JP16929899 A JP 16929899A JP 2000096095 A JP2000096095 A JP 2000096095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性の著しく向上したシート状洗濯用品を
提供する。 【解決手段】 洗浄剤組成物を含む層と、該層の両側に
水溶性基体とを接合してなり、前記層中に平均粒径が6
0〜2000μmの水溶性又は水崩壊性粒子群を含有す
るシート状洗濯用品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状洗濯用品
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗浄剤
組成物を含む層と、該層の両側に水溶性基体とを配置し
てなるシート状洗濯用品が知られている(特開平10−
72599号公報)。しかし、該シート状洗濯用品は、
シート状である故に粉末洗剤よりも表面積が小さく、ま
た洗剤成分が圧密されている為、低温溶解性の点で未だ
不十分である。従って、本発明の課題は、溶解性の著し
く向上したシート状洗濯用品の提供にある。
【0003】
【課題を解決する為の手段】本発明は、洗浄剤組成物を
含む層と、該層の両側に水溶性基体とを接合してなるシ
ート状洗濯用品であって、前記層中に平均粒径が60μ
m〜2000μmの水溶性又は水崩壊性粒子群を含有す
るシート状洗濯用品に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】〔水溶性及び/又は水崩壊性粒子
群〕本発明のシート状洗濯用品を構成する洗浄剤組成物
を含む層は、平均粒径60μm〜2000μmの水溶性
又は水崩壊性粒子群を含有する。ここで「水溶性又は水
崩壊性」とは、1Lのビーカー(内径105mm、高さ
150mmの円筒形、例えば岩城硝子社1Lビーカー)
内で、10℃の水1Lに該粒子群0.5gを投入し、攪
拌子(長さ35mm、直径8mm)にて、回転数800
rpmで10分間撹拌後に、200メッシュの金属篩で
篩い分けした際の篩上の残留物が0.025g未満であ
る粒子の性質を意味する。好ましい「水溶性又は水崩壊
性」とは、該条件における残留物が0.025g未満と
なる時間が7分以内、特に5分以内である。
【0005】JIS Z 8801の標準篩から求まる
水溶性又は水崩壊性粒子群の平均粒径は、60〜200
0μm、好ましくは88〜1410μm、特に好ましく
は125〜1000μmである。ここで、粒径の下限値
未満の粒子群の量が全粒子群中の5重量%未満、上限値
を越える粒子群の量が全粒子群中の5重量%未満である
ことが好ましい。平均粒径が60μm未満の場合は溶解
性向上の効果が乏しく、2000μmを越える場合は洗
濯終了後に衣類や洗濯機内に残留し易く好ましくない。
【0006】本発明に係る水溶解性又は崩壊性粒子群は
下記特性及びを持つものが好ましい。
【0007】水に溶解する過程において粒子径の1/
10以上の径の気泡を粒子内部から放出すること(気泡
を放出する粒子を以下「気泡放出粒子」ともいう)。こ
こで気泡放出粒子とは、水に溶解する過程において、ま
ず、粒子内部に少量の水が浸入すると粒子内部から所定
の大きさの気泡が放出され、次いで、該粒子内部に大量
の水が浸入することによって粒子自体が崩壊(粒子の自
己崩壊)し、表面近傍からの溶解のみならず、粒子内部
からの溶解及び崩壊が起こる粒子を意味する。このよう
な溶解挙動は、気泡放出洗剤粒子を水に溶解した場合
に、該粒子の粒子径の1/10以上、好ましくは1/5
以上、より好ましくは1/4以上、更に好ましくは1/
3以上の径の気泡(以下、所定の大きさの気泡という)
を放出する現象として、デジタルマイクロスコープや光
学顕微鏡等で確認することができる。尚、気泡放出洗剤
粒子は、水に静置状態にて溶解させた場合、120秒以
内に所定の大きさの気泡が発生することが好ましく、6
0秒以内がより好ましく、45秒以内が更に好ましい。
【0008】気泡径の測定方法は次の通りである。ガラ
スシャーレ(内径50mm)の底面中心に両面テープを
装着する。前記水溶解性又は崩壊性粒子群を両面テープ
上に付着させる。先ずデジタルマイクロスコープを用い
て得られる画像から個々の粒子についての円相当径(α
μm)を測定する。デジタルマイクロスコープとしては
例えばKEYENCE社製VH−6300を用いること
ができる。続いてガラスシャーレに20℃のイオン交換
水を5mL注入し、測定対象の個々の粒子についての溶
解挙動を観察する。粒子内部から気泡が放出される場
合、気泡が粒子から離脱する瞬間の画像から気泡の円相
当径(βμm)を測定する。尚、粒子内部から複数個の
気泡が放出される場合にはそれぞれの気泡について測定
した円相当径の最大値をβμmとする。そして粒子径に
対する気泡径の比(β/α)をそれぞれの粒子について
求める。また、気泡放出洗剤粒子は内部に粒子径の1/
10〜4/5、好ましくは1/5〜4/5の径の気孔が
存在することが好ましい。
【0009】5℃の水に投入し以下に示す攪拌条件に
て60秒間攪拌してJIS Z 8801規定の標準篩
(目開き74μm)に供した場合、式(1)で算出され
る粒子群の溶解率が90%以上であること。 攪拌条件:1Lの硬水(71.2mgCaCO3 /L、
Ca/Mgのモル比7/3)に該粒子群1gを投入し、
1Lビーカー(内径105mm)内で攪拌子(長さ35
mm、直径8mm)にて攪拌、回転数800rpm 溶解率(%)=〔1−(T/S)〕×100 (1) S:該粒子群の投入重量(g) T:上記攪拌条件にて得られた水溶液を上記篩に供した
ときに、篩上の残存する粒子群の溶残物の乾燥重量
(g) 該溶解率としては94%以上が好ましく、97%以上が
より好ましい。
【0010】以下、攪拌条件について説明する。5℃に
冷却した71.2mgCaCO3 /Lに相当する1Lの
硬水(Ca/Mgのモル比7/3)を1Lビーカー(内
径105mm、高さ150mmの円筒型、例えば岩城硝
子社製1Lガラスビーカー)の中に満たし、5℃の水温
をウォーターバスにて一定に保った状態で、攪拌子(長
さ35mm、直径8mm、例えば型式:ADVANTE
C社製、テフロンSA(丸型細型))にて水深に対する
渦巻きの深さが略1/3となる回転数(800rpm)
で攪拌する。1.0000±0.0010gとなるよう
に縮分・秤量した該粒子群を攪拌下に水中に投入・分散
させ攪拌を続ける。投入から60秒後にビーカー中の該
粒子群分散液を、重量既知のJIS Z 8801に規
定の目開き74μmの標準篩(直径100mm)で濾過
し、篩上に残留した含水状態の該粒子群を篩と共に重量
既知の開放容器に回収する。尚、濾過開始から篩を回収
するまでの操作時間を10±2秒とする。回収した該粒
子群の溶残物を105℃に加熱した電気乾燥機にて1時
間乾燥し、その後、シリカゲルを入れたデシケーター
(25℃)内で30分間保持して冷却する。冷却後、乾
燥した洗剤の溶残物と篩と回収容器の合計の重量を測定
し、上記式(1)によって該粒子群の溶解率(%)を算
出する。
【0011】本発明における水溶性又は水崩壊性粒子群
は、洗浄剤組成物の溶解性、調製し易さの点で、洗浄剤
組成物を含有する層中に、好ましくは10〜90重量
%、より好ましくは30〜80重量%、特に好ましくは
40〜70重量%含有される。
【0012】本発明における水溶性又は水崩壊性粒子群
は、具体的には、水溶性無機物、水不溶性若しくは水難
溶性無機物又は水溶性有機物からなる粒子群である。
【0013】水溶性無機物としては、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等の
炭酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、亜硫酸ナトリ
ウム等の硫酸塩、塩化ナトリウム等の塩化物等が挙げら
れる。水溶性無機物は、例えば20℃の水100gに
0.1〜50g溶解(攪拌速度:800rpm、攪拌時
間:10分)するものが使用できる。
【0014】水不溶性若しくは水難溶性無機物として
は、スメクタイト粘土と呼ばれている三層構造を有する
含水珪酸塩、例えばモンモリロナイト、ビーデライト、
ノントロナイト、ヘクトライト、サポナイト等の膨潤性
粘土鉱物等が挙げられる。例えば、ベンゲル(豊順洋行
社)、クニピア(クニミネ工業社)、スメクトン(クニ
ミネ工業社)、ラポナイト(Laporte社)等の市
販品を用いることができる。また、結晶性アルミノ珪酸
塩(ゼオライト)、結晶性珪酸塩(例えばクラリアント
ジャパン社SKS−6)、Britesil(The PQ C
orporation)等の1次粒径が50μm以下の無機物も用
いることができる。水難溶性無機物は、例えば20℃の
水100gに0.1g未満溶解(攪拌速度:800rp
m、攪拌時間:10分)するものが使用できる。
【0015】水溶性有機物としては、公知の界面活性剤
類、又は、エチレンジアミン四酢酸やクエン酸塩等の有
機金属イオン捕捉剤、アクリル酸−マレイン酸のコポリ
マー塩等のポリカルボン酸ポリマー(例えばBASF社
Sokalan CP 5)等が挙げられる。水溶性有
機物は、例えば20℃の水100gに0.1g以上溶解
(攪拌速度:800rpm、攪拌時間:10分)するも
のが使用できる。
【0016】また、上記成分の複数を含有する粒子群で
あってもよく、該複合粒子群は、上記水溶性無機物並び
に水不溶性若しくは水難溶性無機物から、或いは要すれ
ばこれらと水溶性有機物とからなることができる。この
場合、これら水不溶性無機物等を含有するスラリーを噴
霧乾燥して得られる粒子群(ベース顆粒群)が好まし
い。また、複合粒子群としては、洗剤粒子群も好まし
い。洗剤粒子群としては、水不溶性無機物、水溶性ポリ
マー及び水溶性塩類から構成されるベース顆粒群に界面
活性剤を担持させてなる洗剤粒子群も好ましい。
【0017】洗剤粒子群のベース顆粒群に用いられる水
不溶性無機物としては、1次粒子の平均粒径が0.1〜
20μmが好ましく、例えば、結晶性もしくは非晶質の
アルミノ珪酸塩や、二酸化珪素、水和珪酸化合物、パー
ライト、ベントナイト等の粘土化合物等が挙げられる
が、中でも金属イオン封鎖能及び界面活性剤の吸油能の
点で結晶性アルミノ珪酸塩が好ましい。
【0018】洗剤粒子群のベース顆粒群に用いられる水
溶性ポリマーとしては、カルボン酸系ポリマー、カルボ
キシメチルセルロース、可溶性澱粉、糖類等が挙げられ
るが、中でも金属イオン封鎖能、固体汚れ粒子汚れの分
散能及び再汚染防止能の点で、分子量が数千〜10万の
分子量のカルボン酸系ポリマーが好ましい。特に、アク
リル酸−マレイン酸コポリマーの塩とポリアクリル酸塩
(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等)が好
ましい。
【0019】洗剤粒子群のベース顆粒群に用いられる水
溶性塩類としては、炭酸根、炭酸水素根、硫酸根、亜硫
酸根、硫酸水素根、塩酸根、又はリン酸根等のアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、又はアミン塩等の水溶性無機
塩類や、クエン酸塩やフマル酸塩等の低分子量の水溶性
有機塩類が挙げられる。該無機塩類は水との反応で生じ
た水和熱、溶解熱により洗剤粒子からの気泡を熱膨張さ
せ、粒子の崩壊性を促進できる点でより好ましい。
【0020】ベース顆粒群は、その内部よりも表面近傍
に水溶性ポリマー及び/又は水溶性塩類が多く存在する
偏在性を有することが好ましい。この構造を持つベース
顆粒群は、水中で表面近傍の水溶性成分がより早く溶解
して、該洗剤粒子の粒子表面からの崩壊が促進される溶
解挙動を示すことにより、高速溶解性を発現することが
できる。尚、高速溶解性を発現させる最も好ましい態様
としては、偏在性を有すると共に、更に気泡放出洗剤粒
子である。
【0021】洗剤粒子群のベース顆粒群の組成中、水不
溶性無機物は好ましくは20〜90重量%、より好まし
くは30〜75重量%、特に好ましくは40〜70重量
%である。水溶性ポリマーは好ましくは2〜30重量
%、より好ましくは3〜20重量%、特に好ましくは5
〜20重量%である。水溶性塩類は好ましくは5〜78
重量%、より好ましくは10〜70重量%、特に好まし
くは20〜60重量%である。これらの範囲内であれ
ば、ベース顆粒群はその表面近傍が水溶性成分で被覆さ
れた構造をとる上で好適であり、粒子表面の被覆層が十
分に形成され、十分な粒子強度が得られる。また、洗浄
剤組成物の溶解性の点でも好ましい。ベース顆粒群中に
これらの3成分以外に、公知の界面活性剤や、蛍光染
料、顔料、染料等の補助成分を含んでも構わない。
【0022】該洗剤粒子のベース顆粒群に担持させる界
面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面
活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等が挙げ
られるが、好ましくは陰イオン界面活性剤、非イオン界
面活性剤の単独又は併用である。
【0023】陰イオン界面活性剤としては、アルコール
若しくはそのエトキシレート化物の硫酸エステル塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸若
しくはそのエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。特に、
アルキル鎖の炭素数が10〜14の、より好ましくは1
2〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が好まし
く、対イオンとしては、アルカリ金属類やアミン類が好
ましく、特にナトリウム、カリウム、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミンが好ましい。
【0024】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンア
ルキルフェニルエーテル、アルキレンポリグリコシド、
ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポ
リオキシアルキレンアルキロールアミドが好ましい。特
に、炭素数10〜18のアルコールにエチレンオキシド
(以下EOという)やプロピレンオキシド(以下POと
いう)などのアルキレンオキシドを4〜20モル付加し
た、HLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜1
5.0、特に11.0〜14.5のポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテルが好ましい。
【0025】該界面活性剤の量は、洗浄力の点で、ベー
ス顆粒群100重量部に対して5〜80重量部が好まし
く、5〜60重量部がより好ましく、10〜60重量部
がさらに好ましく、20〜60重量部が特に好ましい。
【0026】その他の水溶性又は水崩壊性粒子群として
は、酵素含有造粒物、第4級アンモニウム塩等の柔軟成
分含有造粒物、ジメチルシリコーン等の泡コントロール
成分含有造粒物、香料含有造粒物等が挙げられる。
【0027】尚、洗剤粒子等の水溶性又は水崩壊性粒子
は、溶解性向上の点で洗浄剤組成物を含む層の表面に1
cm2 当り10個以上存在することが好ましい。
【0028】ここで、水溶性又は水崩壊性粒子群を洗浄
剤組成物から分離する方法について説明する。まず、洗
浄剤組成物10gを1Lビーカー(内径105mm)内
で、1Lのエタノール(特級)中に分散溶解させる。な
お、攪拌は該粒子群を破壊しない程度の超音波で30分
行う。分散溶解後、200メッシュの篩によって濾過
し、電気乾燥機にて105℃、1時間乾燥を行う。乾燥
後、デシケータに移し2時間自然放冷することによっ
て、該粒子群を分離することができる。
【0029】〔洗浄剤組成物〕本発明における洗浄剤組
成物は、主として界面活性剤とビルダー成分から構成さ
れるが、前記した洗剤粒子群を水溶性又は水崩壊性粒子
群として用いる場合は、該洗剤粒子群とそれ以外の成分
とから洗浄剤組成物が構成される。また、前記した水不
溶性無機物等を噴霧乾燥して得られる該複合粒子群を用
いる場合は、該複合粒子群と界面活性剤等の洗浄剤成分
から洗浄剤組成物が構成される。
【0030】界面活性剤には、上記洗剤粒子のベース顆
粒群に担時させる界面活性剤と同じものを用いることが
できる。該界面活性剤の含有量は、洗浄力の点で洗浄剤
組成物中5〜80重量%、より好ましくは20〜60重
量%、特に好ましくは30〜50重量%である。特に、
シート可撓性の調整し易さの点で、非イオン界面活性剤
が好ましく、特に炭素数が10〜16のアルコールのE
O5〜10モル付加物、炭素数が10〜16のアルコー
ルのEO4〜12モル・PO0.1〜4モル付加物(但
し、EOとPOはランダム重合でもブロック重合でもよ
い)等が好ましい。また、非イオン界面活性剤と流動点
が40℃以上のポリエチレングリコール等のポリアルキ
レングリコールを併用した形態も好ましい。該ポリアル
キレングリコールの含有量は好ましくは0.3〜30重
量%、より好ましくは1.5〜14重量%である。非イ
オン界面活性剤とポリアルキレングリコールの重量比は
98/2〜70/30、好ましくは95/5〜80/2
0である。また非イオン界面活性剤と該ポリアルキレン
グリコールの総含有量は好ましくは3〜50重量%であ
り、より好ましくは6〜30重量%である。また、非イ
オン界面活性剤と陰イオン界面活性剤の併用も好まし
く、その場合、両者の合計が界面活性剤成分中の50〜
100重量%、特に70〜100重量%であるのが洗浄
性能の点で好ましい。また、非イオン界面活性剤と陰イ
オン界面活性剤の重量比は、溶解性の点で、非イオン界
面活性剤/陰イオン界面活性剤=100/0〜10/9
0、特に90/10〜50/50が好ましい。
【0031】ビルダーとしては、例えば、炭酸塩、結晶
性アルミノ珪酸塩、非晶質アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸
塩、非晶質珪酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩等の無機ビルダ
ーやニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、酒
石酸塩、クエン酸塩、アクリル酸(共)重合体等の有機
ビルダー等のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩
が挙げられる。特に、結晶性アルミノ珪酸塩が金属イオ
ン封鎖能の点で好ましい。ビルダーの含有量は、洗浄力
向上の点で洗浄剤組成物中好ましくは5〜70重量%、
より好ましくは10〜60重量%、特に好ましくは15
〜55重量%である。
【0032】また、界面活性剤とビルダーの含有比は、
シート状洗濯用品の洗浄力及び可撓性向上の点で好まし
くは界面活性剤/ビルダー=1/5〜10/1(重量
比)、より好ましくは1/3〜3/1、特に好ましくは
1/2〜3/2である。
【0033】更に、本発明の洗浄剤組成物には、衣料用
洗剤の分野で公知の漂白剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂
白活性化剤等)、再汚染防止剤(カルボキシメチルセル
ロース等)、柔軟化剤、還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増
白剤、抑泡剤(シリコーン等)、香料等を含有すること
ができる。
【0034】本発明の洗浄剤組成物中の水分量は、水溶
性基体の溶解によるブロッキング防止、及び洗浄剤組成
物の乾燥防止の点で、洗浄剤組成物中好ましくは0.1
〜15重量%、より好ましくは1.5〜10重量%、特
に好ましくは2〜7重量%である。尚、ゼオライト、炭
酸塩及びクエン酸塩等の結晶水を除く。
【0035】本発明においては、洗浄剤組成物の層は、
水溶性又は水崩壊性粒子群とその他の成分、特に洗剤粒
子群とバインダー成分とを含有するドウ状物から形成さ
れることが好ましい。洗浄剤組成物をドウ状にする場合
は、25℃での進入硬度が好ましくは0.1〜20kg
/cm2 、より好ましくは0.5〜15kg/cm2
特に好ましくは1.5〜10kg/cm2 の硬さを有す
る。ここで、「ドウ」とは、粉末組成物と液体、ペース
ト、ゲル組成物等の流動性を有する物質との捏和物を示
す。尚、流動性を有する物質には加熱や応力により流動
性を有するものも含まれる。また、進入硬度は、25℃
に保った洗浄剤組成物の表面にレオメーター(FUDO
H RT−2010J−CW)のアダプター(底面積1
cm2 の円)を押し付け、アダプターが該洗浄剤組成物
の内部に30cm/分の進入速度で2cm進入したとき
の応力の測定により求めることができる。ドウ状物は、
高粘度の攪拌に適した万能攪拌機、ニーダー等を用いて
製造できる。また、分子量2000以上のポリアルキレ
ングリコールを添加することによりドウ状物が短時間で
製造できる。
【0036】また、ドウ状の洗浄剤組成物の粘度(東京
計器DVM−B型ローターNo.4、回転数3rpm、
25℃)は、10万mPa・s以上、より好ましくは2
0万mPa・s以上である。
【0037】洗浄剤組成物を含む層の厚さは、低温溶解
性及び簡便性の点で、好ましくは1cm未満、より好ま
しくは0.03〜0.8cm、特に好ましくは0.07
〜0.5cmである。尚、本発明における洗浄剤組成物
を含む層は、ペースト状物等のドウ状物以外の形態であ
ってもよい。
【0038】〔水溶性基体〕本発明の水溶性基体は、洗
浄剤組成物を含む層の両側に接合しており、シート状洗
濯用品の形状維持という機能を有する。
【0039】本発明の水溶性基体には、(i)水溶性フ
ィルム、(ii)水溶性不織布若しくは織布、(iii) 水溶
性フィルムと該水溶性不織布若しくは織布からなる水溶
性積層基体、(iv)水溶性繊維からなるウェブと水溶性
フィルムとから形成される積層材等が挙げられる。特
に、湿気によるシート状洗濯用品同士のブロッキング防
止や、簡便性の点で、(iv)が好ましい。
【0040】本発明における水溶性基体には、例えば、
ポリビニルアルコール(以下PVAという)、ポリビニ
ルピロリドン、プルラン、ポリアクリルアミド、ポリア
クリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩、ポ
リイタコン酸又はその塩、ポリエチレンオキシド、ポリ
ビニルメチレンエーテル、キサンタンガム、ガーガム、
コラーゲン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース等
の耐アルカリ性水溶性高分子化合物を含む水溶性基体が
挙げられる。
【0041】特に、ケン化度が96モル%未満の部分ケ
ン化PVA、又は、ケン化度が96モル%以上、好まし
くは98モル%以上であり、平均重合度が250〜30
00、好ましくは500〜2500であるケン化アニオ
ン基変性PVAが好ましい。アニオン基を有するモノマ
ーとしては、アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、不飽和ス
ルホン酸、又はこれらのエステル若しくは無水物が挙げ
られるが、特にマレイン酸、イタコン酸、2−アクリル
アミド−メチルプロパンスルホン酸が好ましい。アニオ
ン基の変性率は、全分子中のモノマー単位の総量に対し
て0.1〜8モル%、好ましくは1〜5モル%である。
【0042】その他の水溶性基体としては、特開平10
−72599号公報第5欄第47行〜第6欄第31行に
記載のものが挙げられる。
【0043】また、本発明の水溶性基体には、加工性、
柔軟性、ブロッキング防止性、親水性付与の点で、エチ
レングリコール、プロピレングリコールやグリセリン等
の多価アルコール系可塑剤や陰イオン又は陽イオン界面
活性剤を含む水溶性基体も挙げられる。水溶性基体の膜
厚は、洗浄剤組成物の種類、特性、量にもよるが、柔軟
性、可撓性及び使用簡便性の点で、好ましくは5〜20
0μm、特に10〜100μmである。
【0044】また、上記(iv)の水溶性繊維からなるウ
ェブと水溶性フィルムとから形成される積層材として
は、少なくとも融点が140〜220℃の水溶性PVA
系繊維からなるウェブと、融点が140〜220℃の水
溶性PVA系フィルムとから形成される、坪量が50g
/m2 以下の積層材〔以下、積層材(iv)という場合も
ある〕が挙げられる。該積層材(iv)のウェブを構成す
る繊維としては、例えば、特開平8−118559号公
報に記載されている低温水溶性PVA系繊維等が好適例
である。該繊維としては、積層材とした後の溶解性と経
済性の点で、部分ケン化PVA系繊維がより好ましい。
部分ケン化PVAとは、ケン化度が70モル%以上、9
6モル%未満で、平均重合度が250〜3000、好ま
しくは500〜2500のものを意味する。かかるPV
A系繊維を捲縮、カットしたステーブルをカード等で開
繊してウェブとすることができる。尚、ウェブは不織布
に比べて溶解性の点で好ましい。
【0045】また、該積層材(iv)の水溶性PVA系フ
ィルムとしては、種々の変性PVA系フィルムを使用す
ることができる。特に、洗濯用品を長期間保存した場合
に洗剤成分と接触しても積層材の水溶解性が劣化しない
点で、洗浄剤組成物の接触面は完全ケン化PVA系フィ
ルムであることが好ましい。ここで、完全ケン化PVA
としては、ケン化度が96モル%以上、好ましくは98
モル%以上で水溶性のものを使用できる。特に、平均重
合度が250〜3000、好ましくは500〜2500
である完全ケン化アニオン基変性PVAが好ましい。完
全ケン化アニオン基変性PVAを形成するモノマー、即
ち、アニオン基を有するモノマーは、前述のケン化アニ
オン変性PVAの場合と同様である。
【0046】尚、上記繊維の融点は、メトラー社示差走
査熱量測定装置(DSC−20)を用い、10℃/分の
速度で昇温した際、吸熱ピークを示す温度を測定する。
【0047】積層材(iv)は、少なくともウェブとフィ
ルムとから形成される。例えば、ウェブとフィルムとを
重ね合わせ、その状態で熱圧着することにより、ウェブ
とフィルムとからなる積層材(iv)を得ることができ
る。とりわけ、圧着面積比率が好ましくは10〜50%
の熱エンボスロールでウェブとフィルムとを熱圧着して
積層材を形成する方法は、ウェブ内での繊維の固定とウ
ェブ全体のフィルムへの固定を同時に行うことができる
ので、製造工程の容易さ及び経済性の点で好ましい。ま
た加工性とともに、触ったときの感触、濡れた手に対す
る溶解性耐性等が向上する点でも、上記の熱圧着方法は
好ましい。
【0048】積層材(iv)には、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、その他の耐アルカリ性水溶性高分子を原料
として使用しても良い。
【0049】また、積層材(iv)の坪量は50g/m2
以下、好ましくは10〜50g/m2、特に好ましくは
30〜45g/m2 である。冷水溶解性及び製造コスト
の観点から、坪量は50g/m2 以下が好ましい。ま
た、濡れた手に対する強度と加工適性の観点から、坪量
は10g/m2 以上が望ましい。積層材の膜厚は、洗浄
剤組成物の種類、特性、量にもよるが、柔軟性及び使用
簡便性の点で、好ましくは5〜200μm、特に10〜
110μmである。
【0050】また、積層材(iv)は、10℃の蒸留水1
Lに積層材(3cm×3cm、4枚)を投入して8分間
混合撹拌(全長35mm、最大直径7.5mmの撹拌子
を用いて550rpmにて撹拌を行う。)した後に、目
開き125μmに篩に通して残留物が認められない状
態、若しくは残留物が積層材に対して2重量%未満の状
態であることが好ましい。即ち、該積層材の溶解率は好
ましくは98%以上である。ここで積層材(iv)は、溶
解性やブロッキング防止性の点で、エンボス加工処理等
で格子状や亀甲状等の凹凸を設けても良い。
【0051】〔シート状洗濯用品〕本発明のシート状洗
濯用品は、洗浄剤組成物を含む層と、該層の両側に水溶
性基体を接合してなるものである。該シート状洗濯用品
は、洗浄剤組成物と平均粒径が60μm〜2000μm
の水溶性又は水崩壊性粒子群を混合し、該混合物の層を
形成し、該層の両側に水溶性基体を接合する方法により
製造できる。ドウ状の洗浄剤組成物を予めシート状に成
形後、その両面に一層以上の水溶性基体を接合する方
法、ドウ状の洗浄剤組成物をローラ等で回転移動する2
枚以上の水溶性基体の間に供給しながら、ローラやプレ
ス機等で圧縮成型する方法、ドウ状の洗浄剤組成物を水
溶性基体に塗布した上に、別の水溶性基体を接合する方
法、ドウ状の洗浄剤組成物を水溶性基体に含浸させたそ
の両側に水溶性基体を接合する方法等によって得られ
る。接合は全面接合が好ましいが、シート状洗濯用品の
形状や性能を損なわない限り一部分の接合であっても良
い。
【0052】本発明の特に好ましい態様は、水溶性又は
水崩壊性粒子群である洗剤粒子とバインダー成分とから
なるドウ状の洗浄剤組成物を含む層の両側に水溶性基体
とを接合してなるシート状洗濯用品である。
【0053】本発明のシート状洗濯用品の厚さは、溶解
性、可撓性、使い易さの点で、好ましくは1cm以下、
より好ましくは0.05〜0.7cm、更に好ましくは
0.1〜0.5cmであり、また、その面積密度は、好
ましくは0.005〜1.8g/cm2 、より好ましく
は0.02g/cm2 〜0.7g/cm2 である。
【0054】上記シート状洗濯用品は、内容物の遺失防
止の為に周囲(例えば、洗浄剤組成物を含む層の両側に
接合されている水溶性基体同士)をシールしたり、ま
た、破断し易くする為にミシン目処理を施したり、ロー
ル状に装填してなる形態にすることができる。
【0055】
【実施例】実施例1〜12及び比較例1〜2 〔水溶性基体の調製〕平均重合度1700、ケン化度9
9.9%のイタコン酸変性化PVA(変性度3モル%)
を用いてグリセリンを2重量%含む15重量%の水溶液
を調製後、薄膜温風乾燥により膜厚20μmの水溶性フ
ィルム(表2中、「フィルム」と表記する)を作製し
た。また、同一のPVAを用いて特開平8−3848号
公報の実施例2に準じて目付30g/m2 の水溶性不織
布を作製した。該不織布と前記水溶性フィルムを張り合
わせヒートエンボス処理を施して積層水溶性基体A(表
2中、「積層A」と表記する)とした。また、上記イタ
コン酸変性化PVAの代わりに、平均重合度1700、
ケン化度97.0%のマレイン酸変性化PVA(変性度
3モル%)を用いる以外は同様にして積層水溶性基体B
(表2中、「積層B」と表記する)を得た。
【0056】〔ベース顆粒群の調製〕55℃の水465
kgに、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム〔ネオペレックスF65(花王社)、表1中LA
S−Naと表記する〕水溶液48kg、40重量%のポ
リアクリル酸ナトリウム(平均分子量10000、表1
中PPA−Naと表記する)水溶液135kgを添加し
た。15分間攪拌後に、炭酸ナトリウム(デンス灰、セ
ントラル硝子社)120kg、硫酸ナトリウム(無水中
性)60kg、亜硫酸ナトリウム9kg、蛍光染料(チ
バガイギー社製チノパールCBS−X)3kgを添加し
た。更に15分間攪拌後に、ゼオライト4A(平均粒径
3.5μm、東ソー社)300kgを添加し、30分間
攪拌して均質なスラリーを得た。このスラリーの最終温
度は58℃であった。
【0057】このスラリーを噴霧乾燥塔に供給し、塔頂
付近の噴霧ノズルから噴霧圧力25kg/cm2 で噴霧
を行い、ベース顆粒群Iを得た。該ベース顆粒群Iの組
成(重量比)は、ゼオライト50重量%、ポリアクリル
酸ナトリウム9重量%、炭酸ナトリウム20重量%、硫
酸ナトリウム10重量%、亜硫酸ナトリウム1.5重量
%、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4重量%、
染料0.5重量%、水5重量%である。ベース顆粒群I
と同様にして、表1に記載の配合成分でベース顆粒群II
〜IVを得た。
【0058】
【表1】
【0059】〔洗剤粒子群の調製〕レディゲミキサー
(松坂技研社、容量20L、ジャケット付)に上記ベー
ス顆粒群Iを100重量部投入し、主軸とチョッパーの
攪拌を行う中に50℃に加熱した炭素数12〜14の第
2級アルコールのエチレンオキシド平均7モル付加物
(日本触媒社、ソフタノール70H)23重量部を2分
間で投入し、その後4分間攪拌を行い排出した。得られ
た洗剤粒子群の平均粒径は230μmであって、粒径2
000μm以上の粒子群が0.1重量%、粒径60μm
未満の粒子群が0.1重量%であった。また、該洗剤粒
子群0.5gを10℃の水1Lに投入して回転数800
rpmで5分間攪拌し、200メッシュの篩で篩い分け
したところ、篩上の残留物が認められなかった。
【0060】〔シート状洗濯用品の調製〕表2に示す成
分からなる洗浄剤組成物を、万能混合攪拌機(ダルトン
社形式5DM−03−r)に仕込み、25℃に調温後、
均一なドウ状の洗浄剤組成物になるまで攪拌した。次い
で、ドーシーター(セーバー社エコノムSTM513)
を用いて厚さ0.15cmの層状物を作製し、5cm×
10cmに切断した。
【0061】ここで前記洗浄剤組成物を含む層の表面を
観察すると1cm2 当り20個の前記洗剤粒子の存在が
確認でき、薄層の断面を観察すると膜厚×膜厚の面積中
に8個の前記洗剤粒子の存在を確認した。
【0062】2枚の水溶性フィルム又は不織布を外側に
した2枚の積層水溶性基体AもしくはBで前記層状物を
はさみ、周囲にヒートシールを施してシート状洗濯用品
を得た。平均重量は10gであり、平均面積密度は0.
2g/cm2 であった。次いで、下記の測定方法に従い
該シート状洗濯用品の溶解率を評価した。結果を表2に
示す。
【0063】〔溶解率の測定方法〕シート状洗濯用品1
0gを5℃、30Lの水道水を入れた洗濯機(東芝社銀
河3.6(VH360S1))に投入する。「強回転」
で5分間攪拌後、脱水及び排水を行う。500μmの篩
いを装着した排水口及び洗濯機中の洗剤残渣を回収して
室温風乾後にその重量を測定して、下式に従い溶解率と
した。 溶解率(%)=〔(投入前の重量−残渣重量)/(投入
前の重量)〕×100 本試験において溶解率は50%以上であることが望まし
い。
【0064】比較例1、2 表2に示す洗浄剤組成物から実施例と同様にしてドウ状
物を調製し、2枚の積層水溶性基体Aを用いて上記同様
にシート状洗濯用品を得、実施例と同様に溶解性の評価
を行った。その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】(注) ・非イオン界面活性剤I:炭素数12〜14の2級アル
コールにEO平均7モルを付加したもの ・非イオン界面活性剤II:炭素数12〜14の1級アル
コールにEO平均5モル、PO平均2モル、EO平均3
モルをこの順で付加したもの ・非イオン界面活性剤III :炭素数12〜14の1級ア
ルコールにEO平均7モル、PO平均3モルをこの順で
付加したもの ・非イオン界面活性剤IV:炭素数12〜14の1級アル
コールにEO平均7モルを付加したもの ・LAS−MEA:直鎖アルキル(炭素数10〜13)
ベンゼンスルホン酸モノエタノールアミン塩 ・LAS−Na:直鎖アルキル(炭素数10〜13)ベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム塩 ・AS−Na:直鎖アルキル(炭素数10〜13)硫酸
エステルナトリウム塩 ・PEG:ポリエチレングリコール、平均分子量800
【0067】
【発明の効果】本発明のシート状洗濯用品は、水中で溶
解又は崩壊する水溶性又は水分散性粒子群を含有するこ
とにより、洗浄剤組成物の表面積が増加して溶解性が大
幅に向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井手 一敏 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 西條 宏之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 林 宏光 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 山下 博之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄剤組成物を含む層と、該層の両側に
    水溶性基体とを接合してなるシート状洗濯用品であっ
    て、前記層中に平均粒径が60μm〜2000μmの水
    溶性又は水崩壊性粒子群を含有するシート状洗濯用品。
  2. 【請求項2】 水溶性又は水崩壊性粒子群が、10℃の
    水1Lに該粒子群0.5gを投入して回転数800rp
    mで10分間攪拌後に200メッシュの篩で篩い分けし
    た際の篩上の残留物が0.025g未満である請求項1
    記載のシート状洗濯用品。
  3. 【請求項3】 前記層中の水溶性又は水崩壊性粒子群の
    含有量が、10〜90重量%である請求項1又は2記載
    のシート状洗濯用品。
  4. 【請求項4】 水溶性又は水崩壊性粒子が、水溶性無機
    物、水不溶性若しくは水難溶性無機物、又は水溶性有機
    物からなる請求項1〜3の何れか1項記載のシート状洗
    濯用品。
  5. 【請求項5】 水溶性又は水崩壊性粒子が、洗剤粒子で
    ある請求項1〜4の何れか1項記載のシート状洗濯用
    品。
  6. 【請求項6】 洗浄剤組成物がドウ状物又はペースト状
    物である請求項1〜5の何れか1項記載のシート状洗濯
    用品。
  7. 【請求項7】 洗浄剤組成物と平均粒径が60μm〜2
    000μmの水溶性又は水崩壊性粒子群を混合し、該混
    合物の層を形成し、該層の両側に水溶性基体を接合する
    シート状洗濯用品の製造方法。
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