JP2000095832A - 2液型硬化性樹脂組成物 - Google Patents

2液型硬化性樹脂組成物

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JP2000095832A
JP2000095832A JP10282035A JP28203598A JP2000095832A JP 2000095832 A JP2000095832 A JP 2000095832A JP 10282035 A JP10282035 A JP 10282035A JP 28203598 A JP28203598 A JP 28203598A JP 2000095832 A JP2000095832 A JP 2000095832A
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isocyanate
resin composition
curable resin
molecular weight
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JP10282035A
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English (en)
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Yasuyuki Taniguchi
泰之 谷口
Haruo Iizuka
治雄 飯塚
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非極性基材用の接着、塗料、インキ、コーテ
ィング剤として有用な2液型硬化性樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 A:有機ポリイソシアナートとポリヒド
ロキシ飽和炭化水素化合物とを反応させて得られる数平
均分子量1000〜200000の末端ヒドロキシポリ
ウレタン樹脂と、 B:有機ポリイソシアナートとポリオキシ飽和炭化水素
化合物とを反応させて得られる分子量500〜1000
00の末端イソシアナートウレタンプレポリマーとを主
成分とすることを特徴とする組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非極性基材に用いる
接着剤、塗料、インキ、コーティング剤として有用な2
液型硬化性樹脂組成物に関するもので、詳しくは有機ポ
リイソシアナートとポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物
とを反応して得られる末端ヒドロキシポリウレタン樹脂
と末端イソシアナートウレタンプレポリマーとを主成分
とする2液型硬化性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン樹脂は活性水素含有化合物
と有機ポリイソシアナートとの反応によって得られ、耐
摩耗性、柔軟性、強度、接着性、耐薬品性等に優れてい
ることから、塗料、インキ、接着剤、コーティング剤等
の用途に広く用いられている。殊に自動車、家電製品、
建材等の分野では各種プラスチック基材への塗装、印
刷、接着用として需要が増大しておりそれぞれの要求性
能にあった様々のポリウレタン樹脂が提案されている。
【0003】しかしながら、従来のポリウレタン樹脂は
ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー(AB
S)等の比較的極性の高い素材に対しては良好な密着性
を示すものの、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレン
オキサイド、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ポリプロピレン、ポリエチレン、各種合成ゴム類等の非
極性素材に対しては密着しなかった。そこで、非極性素
材に対して密着性を有し、かつポリウレタン樹脂とも親
和性を有する樹脂をプライマーとして用いているが、加
工作業性の低下やコスト面で問題があった。
【0004】一方、非極性素材に対する密着性を付与す
るため、ポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物を活性水素
含有化合物として用い、ウレタン樹脂にグラフト、ブロ
ック、ブレンド等により複合化する方法も提案されてい
る。しかし、ポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物と通常
のポリウレタン樹脂とは元来相溶性のないポリマー同志
であるため、得られるポリマーの性状が悪く実用には適
さなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は各種非
極性基材に対する接着性に優れ、耐候性、耐加水分解性
および耐薬品性の高い塗膜を形成する有機ポリイソシア
ナートとポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物とを反応し
て得られる末端ヒドロキシポリウレタン樹脂と末端イソ
シアナートウレタンプレポリマーとを主成分とする2液
型硬化性樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、A:有機ポリ
イソシアナートとポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物と
をイソシアナート基と水酸基とのモル比が1/100か
ら99.9/100で反応して得られる分子量1000
〜200000の末端ヒドロキシポリウレタン樹脂と、
B:有機ポリイソシアナートとポリヒドロキシ飽和炭化
水素化合物とをイソシアナート基と水酸基とのモル比が
100/1から100/99で反応して得られる分子量
500〜100000の末端イソシアナートウレタンプ
レポリマーとを主成分とすることを特徴とする2液型硬
化性樹脂組成物が各種非極性基材に対する接着性に優
れ、耐候性、耐加水分解性および耐薬品性の高い塗膜を
形成することを見出し本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、主剤として非極性基材に対して
親和性を有するポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物を有
機ポリイソシアナートで高分子量化したウレタン樹脂を
用い、硬化剤として有機ポリイソシアナートをポリヒド
ロキシ飽和炭化水素化合物で変性したウレタンプレポリ
マーを用いた2液型硬化性樹脂組成物によって効果的に
密着性および塗膜の耐候性、耐加水分解性、耐薬品性を
付与することができた。また、主剤、硬化剤両成分中に
飽和炭化水素骨格とウレタン結合が存在することにより
両者の相溶性が著しく改善され、容易に均一混合でき、
良好な塗膜の形成を可能にした。以下、本発明について
さらに詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の2液型硬化性樹脂組成物
の製造に用いるポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物とし
ては1分子当たりの平均水酸基数が1.2以上のもの、
好ましくは1.5から8.0のもの、さらに好ましくは
1.8から2.5のもので、数平均分子量が500から
20000、好ましくは800から10000、さらに
好ましくは1000から5000で、主鎖の構造が実質
的に飽和炭化水素であって常温で液状もしくは脆いワッ
クス状であるものが使用される。好ましくは分子鎖の末
端に水酸基を有するものが使用される。
【0009】このようなポリヒドロキシ飽和炭化水素化
合物としては種々のものが挙げられる。例えば、ポリヒ
ドロキシジエン系共重合体を公知の方法で水添したも
の、イソブチレン−ジエンモノマー共重合体の酸化分解
還元生成物、α−オレフィン−非共役ジエン共重合体の
酸化還元生成物などが挙げられる。これらのうちポリヒ
ドロキシジエン系重合体の水素添加物が好ましい。ポリ
ヒドロキシジエン系重合体は共役ジエンまたは共役ジエ
ンとビニルモノマーとを原料として周知の方法、例えば
ラジカル重合法、アニオン重合法などによって製造され
る。ラジカル重合の場合、過酸化水素を重合開始剤とし
て重合すれば直接末端に水酸基を有する共役ジエン系ポ
リマーまたはコポリマーが得られる。アニオン重合によ
る場合、まずアニオン重合触媒を用いて末端にアルカリ
金属が結合した構造のリビングポリマーを製造し、次い
でモノエポキシ化合物、ホルムアルデヒド等を反応させ
水酸基を導入する。非共役ジエンとしては1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレンが挙げられる。中で
も1,3−ブタジエンが好ましい。共重合モノマーとし
てはスチレン、アクリロニトリル、メチル(メタ)アク
リレート、酢酸ビニル等のビニルモノマーが挙げられ
る。共重合モノマーの使用量は総モノマー量の30重量
%以下が好ましい。
【0010】ポリヒドロキシジエン系重合体の水素添加
物を製造する際の水素添加は、ニッケル、コバルト、白
金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム等の触媒を単独
あるいは担体に担持して用い、常法により水素加圧下に
おいて行われる。ポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物の
その他の製造方法としては、α−オレフィンと他のモノ
マーとの共重合体を酸化分解処理し、次いで還元する方
法が挙げられる。例えばイソブチレンと1,3−ブタジ
エンまたは1,3−ペンタジエンとをカチオン重合させ
て得られる重合体をオゾン分解処理し、次いでリチウム
アルミニウムハイドライドで還元すればよい。
【0011】本発明の成分Aおよび成分Bで用いられる
有機ポリイソシアナート化合物の例としてはパラフェニ
レンジイソシアナート、2,4−トリレンジイソシアナ
ート、2,6−トリレンジイソシアナート、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアナート、ナフタレン−1,
5−ジイソシアナート、トリジンジイソシアナート等の
芳香族ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ート、リジンメチルエステルジイソシアナート、2,
4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート、
ダイマー酸ジイソシアナート等の脂肪族ジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナート、4,4′−メチレン
ビス(シクロヘキシルイソシアナート)、ω,ω′−ジ
イソシアナートジメチルシクロヘキサン等の脂環族ジイ
ソシアナート、キシリレンジイソシアナート、α,α,
α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアナート
等の芳香環を有する脂肪族ジイソシアナート、リジンエ
ステルトリイソシアナート、1,6,11−ウンデカン
トリイソシアナート、1,8−ジイソシアナート−4−
イソシアナートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメ
チレントリイソシアナート、ビシクロヘプタントリイソ
シアナート、トリス(イソシアナートフェニルメタ
ン)、トリス(イソシアナートフェニル)チオホスフェ
ート等のトリイソシアナート、およびこれらの3量体、
水付加物、およびこれらのポリオール付加物等が挙げら
れる。
【0012】ポリイソシアナートとして好ましいのは脂
肪族、脂環族ジイソシアナートまたは脂肪族、脂環族ジ
イソシアナートの3量体、水付加物、ポリオール付加物
等であり、最も好ましいのはイソホロンジイソシアナー
ト又はイソホロンジイソシアナートの3量体、水付加
物、ポリオール付加物等であり、さらに好ましいのはイ
ソホロンジイソシアナートとイソホロンジイソシアナー
トのトリメチロールプロパン付加物である。
【0013】なお、ポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物
の一部をポリウレタン樹脂製造に通常用いられるポリオ
ールに置換することができる。それらのポリオールとし
ては例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエー
テルグリコール、ポリエチレンアジペート、ポリプロピ
レンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサ
メチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリカ
プロラクトン、ポリメチルバレロラクトン等のポリエス
テルポリオール、ポリブチレンカーボネート、ポリ(3
−メチル−1,5−ペンチレン)カーボネート等のポリ
カーボネートポリオール等が挙げられる。これらの分子
量は500〜10000が好ましい。また、これらのポ
リオールを併用する割合は重量で50%以下であること
が好ましい。50%を超えると非極性基材に対する密着
性、各種耐久性が損なわれて好ましくない。
【0014】また、ポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物
の一部に鎖延長剤として低分子量活性水素含有化合物を
併用する事ができる。低分子量活性水素含有化合物とし
ては例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ポ
リテトラメチレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサングリコール、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール、3,3−ジメチロー
ルヘプタン、1,9−ノナンジオール、2−メチル−
1,8−オクタンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、N−アルキルジ
エタノールアミン、ビスフェノール−A等のジオール
類、トリメチロールプロパン、グリセリン等のポリオー
ル類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヒドラ
ジン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン
等の脂肪族ジアミン類、ピペラジン、シクロヘキサンジ
アミン、メンテンジアミン、イソホロンジアミン(IP
DA)、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルアミ
ン)(水添MDA)等の脂環族ジアミン類等が挙げられ
る。また、分子量を調節するため末端停止剤としてメタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキ
サノール等のモノアルコール類、メチルアミン、エチル
アミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、モノエタノー
ルアミン等のモノアミン類等を用いることもできる。こ
れら低分子量活性水素含有化合物がそれぞれの樹脂成分
中に占める割合は重量で20%以下が好ましい。20%
以上では溶解性、相溶性に劣り好ましくない。
【0015】本発明の末端ヒドロキシポリウレタン樹脂
A、および末端イソシアナートプレポリマーBの製造は
公知の方法に従い、ワンショット法、プレポリマー化法
等によって行われる。ポリウレタン樹脂を製造する際の
溶媒としては、通常、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン(MIBK)、シクロヘキサノン等のケト
ン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ等のエ
ステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン等
の炭化水素類、ジアセトンアルコール、イソプロパノー
ル(IPA)、第二ブタノール、第三ブタノール等一部
のアルコール類、塩化メチレン、ジクロロメタン等の塩
化物類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
ン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒等
が用いられる。また、溶媒を用いずに製造することも可
能である。ポリウレタン樹脂を製造する際の触媒として
は通常のウレタン化反応触媒が用いられる。例えばジブ
チルチンジラウレート、ジオクチルチンジラウレート、
ジブチルチンジオクトエート、スタナスオクトエート等
の錫系、鉄アセチルアセトナート、塩化第二鉄等の鉄
系、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン等の三級
アミン系等が挙げられる。本発明の末端ヒドロキシポリ
ウレタン樹脂Aの数平均分子量として好ましくは100
0〜200000の範囲である。より好ましくは500
0〜100000、さらに好ましくは10000〜50
000である。数平均分子量1000以下では初期密着
性が低く、塗膜の各種耐久性に劣る。また、数平均分子
量200000以上では溶液粘度が極めて高いため加工
作業性が劣り好ましくない。
【0016】末端ヒドロキシポリウレタン樹脂Aを製造
する際の有機ポリイソシアナートとポリヒドロキシ炭化
水素化合物との反応モル比として好ましいのは1/10
0から99.9/100である。より好ましくは30/
100から99/100さらに好ましくは50/100
から97/100である。反応モル比が1/100以下
の場合、強度が劣り好ましくない。99.9/100以
上の場合、水酸基価が極端に低下して架橋密度が上がら
ず好ましくない。一方、末端イソシアナートプレポリマ
ーBの数平均分子量として好ましくは500〜2000
00の範囲である。より好ましくは1000〜5000
0、さらに好ましくは1500〜10000である。数
平均分子量500以下では初期密着性が低く好ましくな
い。また、数平均分子量200000以上では溶液粘度
が極めて高いため加工作業性が劣り好ましくない。末端
イソシアナートプレポリマーBを製造する際の有機ポリ
イソシアナートとポリヒドロキシ飽和炭化水素化合物と
の反応モル比として好ましいのは100/99から10
0/1である。より好ましくは100/80から100
/10さらに好ましくは100/50から100/20
である。反応モル比が100/99以下の場合、粘度が
極端に高まり好ましくない。100/1以上の場合、初
期接着性が劣り好ましくない。
【0017】本発明の2液型硬化性樹脂組成物は末端ヒ
ドロキシポリウレタン樹脂Aと末端イソシアナートプレ
ポリマーBとを均一になるまで混合し被着体に塗布し、
必要に応じて後加工を施し、室温から200℃で数秒か
ら数時間加熱することによって架橋物となる。末端ヒド
ロキシポリウレタン樹脂Aと末端イソシアナートプレポ
リマーBとの混合比として好ましいのは5/95から9
5/5である。より好ましくは10/90から90/1
0、さらに好ましくは20/80から80/20であ
る。
【0018】本発明の2液型硬化性樹脂組成物には必要
に応じて顔料、溶剤、可塑剤、劣化防止剤、分散剤等の
添加剤を含有させることができる。顔料としては酸化チ
タン、亜鉛華、カーボンブラック、ベンガラ等の着色顔
料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、タルク、
クレー等の体質顔料、アゾ系、フタロシアニン系等の有
機顔料等が挙げられる。溶剤としてはアセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン、ジイソブチルケトン、イソホロン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ等のエステル
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化
水素類、メタノール、エタノール、ジアセトンアルコー
ル、イソプロパノール、第二ブタノール、第三ブタノー
ル、シクロヘキサノール等のアルコール類、その他塩化
メチレン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド
等が挙げられる。可塑剤としてはフタル酸ジブチル、フ
タル酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル等が挙げられ
る。劣化防止剤としてはヒンダードフェノール系、亜リ
ン酸系、ホスファイト系、チオエーテル系等の酸化防止
剤、ヒンダードアミン系等の光安定剤、ベンゾトリアゾ
ール系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。分散剤として
は界面活性剤、シリコーン、脂肪酸類、脂肪酸金属塩等
が挙げられる。その他の添加剤としてはレベリング剤、
増粘剤、消泡剤、殺菌剤、防汚剤、難燃剤、揺変剤、帯
電防止剤等が挙げられる。これらの添加剤は製造前、製
造中、製造後いずれの時期に添加してもよい。
【0019】本発明の2液型硬化性樹脂組成物は各種非
極性基材に対する接着性が良好で耐候性、耐加水分解性
および耐薬品性に優れていることから、塗料、インキ、
接着剤、コーティング剤用途にとどまらず各種成型物等
にも使用することができ極めて有用である。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例によってその範囲を制約されるものではない。 <評価項目と測定方法> (1)粘度 E型粘度計EHD−R型((株)東京計器製)を用いて
測定した。測定温度は25℃、サンプル量は1.5m
l、標準ローター(1°34′)を使用した。 (2)分子量 樹脂分0.2%のTHF溶液を調製し、GPC装置HL
C−8020(東ソー(株)製、カラム:G3000H
XL,G4000HXL,G6000HXL)を用いて
測定し、標準ポリスチレンに換算した数平均分子量を算
出した。
【0021】(3)密着性 エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、ポリプロピレ
ン(PP)成形板(厚さ2mm)にA成分とB成分とを
配合した溶液を乾燥膜厚が約50μmになる様に塗布
し、80℃で1時間硬化した塗膜について1mm幅縦横
10本のクロスカットをして、セロテープを貼り90°
で勢い良く剥離して残った試験片の数で評価した。 ◎:残った試験片の数が100/100 ○: 〃 99〜80/100 △: 〃 79〜50/100 ×: 〃 49〜0/100
【0022】(4)耐候性 キセノンウエザロメーター(Atlas CI35A、
Atlas社製)でJIS7352に準じた条件にて各
塗膜を1000時間暴露し外観を観察した。 ◎:外観に変化なし ○:塗膜表面が荒れる △:塗膜が破れる ×:塗膜が消失する
【0023】<末端ヒドロキシポリウレタン樹脂イの合
成>撹拌器、還流冷却器、窒素導入管、温度計を取り付
けた4ツ口フラスコ中に水酸基含有ポリブタジエンの水
素添加物(商品名ポリテールHA、水酸基価50KOH
mg/g、三菱化学(株)製)275.5部とトルエン
200部とジブチルチンジラウレート0.01部とを仕
込み窒素気流下60℃で撹拌しながらイソホロンジイソ
シアナート(IPDI)24.5部を約1時間で滴下
し、内温を80℃に保ち5時間反応した。得られた末端
ヒドロキシポリウレタン樹脂の樹脂固形分は60重量
%、粘度は2000mPa・s、数平均分子量は152
00であった。
【0024】<末端ヒドロキシポリウレタン樹脂ロから
ルの合成>末端ヒドロキシポリウレタン樹脂イと同様の
方法で表1に示す原料組成に変更して末端ヒドロキシポ
リウレタン樹脂ロからルを合成した。得られた樹脂の樹
脂固形分、数平均分子量、粘度を表1及び表2に示す。
【0025】<末端イソシアナートウレタンプレポリマ
ー(a)の合成>撹拌器、還流冷却器、滴下漏斗、温度
計を取り付けた4ツ口フラスコ中にイソホロンジイソシ
アナートのトリメチロールプロパン付加物(商品名マイ
テックNY215A、NCO10.2%、樹脂固形分7
5重量%、酢酸エチル溶液)209.6部、トルエン1
47.6部を仕込み、40℃に加熱し、撹拌しながら水
酸基含有ポリブタジエンの水素添加物(商品名ポリテー
ルHA、水酸基価50KOHmg/g、三菱化学(株)
製)142.8部を約1時間で滴下し、内温を50℃に
保ち3時間反応した。得られた末端イソシアナートウレ
タンプレポリマーの樹脂固形分は60重量%、粘度は1
100mPa・s、イソシアナート基含有量3.2重量
%、数平均分子量は3500であった。
【0026】<末端イソシアナートウレタンプレポリマ
ー(b)から(h)の合成>末端イソシアナートウレタ
ンプレポリマー(a)と同様の方法で表1に示す原料組
成に変更して末端イソシアナートウレタンプレポリマー
(b)から(h)を合成した。得られた樹脂の樹脂固形
分、数平均分子量、粘度、NCO基含有量を表1及び表
2に示す。
【0027】実施例1 末端ヒドロキシポリウレタン樹脂イと末端イソシアナー
トウレタンプレポリマー(a)とを重量比で100/1
00で均一になるまで混合し各基材にドクターブレード
を用いて塗布し、風乾後、80℃にて1時間硬化する。
得られた塗膜について接着性、耐候性試験を行った。結
果を表1に示す。
【0028】実施例2〜6、比較例1〜5 末端ヒドロキシポリウレタン樹脂、末端イソシアナート
ウレタンプレポリマーを表1及び表2に示すものにした
以外は実施例1と同様にして塗膜を得た。得られた塗膜
について接着性、耐候性試験を行った。その結果を表1
及び表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】 *NISSO−PB GI−3000:水酸基含有ポリ
ブタジエンの水素添加物、水酸基価30KOHmg/
g、日本曹達(株)製 *ポリライトODX−668:ポリブチレンアジペー
ト、水酸基価56KOHmg/g、大日本インキ化学工
業(株)製
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明の2液型硬化性樹脂組成物は、非
極性基材に対し極めて良好な接着性を示し、耐加水分解
性、耐薬品性、耐候性にも優れており、非極性基材用の
優れた接着剤、塗料、インキ、コーティング剤の製造を
可能とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 175/04 C09J 175/04 Fターム(参考) 4J034 BA07 CA02 CA04 CA05 CA13 CA15 CB03 CB04 CB07 CC03 CC08 CC12 CC23 CC26 CC34 CC45 CC52 CC61 CC62 CC65 CC67 CE01 CE03 DA01 DB03 DB07 DF01 DF02 DF11 DF12 DF16 DF20 DG03 DG04 DG06 DP03 DP12 DP13 DP17 DP18 DP19 GA02 GA03 GA05 GA06 GA12 GA13 GA23 GA33 HA01 HA07 HA08 HA15 HB03 HB07 HB15 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC35 HC45 HC46 HC52 HC61 HC64 HC65 HC67 HC71 HC73 JA02 JA14 JA42 KA01 KB02 KC17 KC35 KD01 KD02 KD12 KD25 KE01 KE02 QA03 QA05 QB13 RA07 RA08 4J038 DG101 DG261 DG271 DG291 DG321 GA03 GA08 NA03 NA04 NA11 PC08 4J040 EF101 EF181 EF291 EF321 JA13 LA01 LA06 LA07 MA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A:有機ポリイソシアナートとポリヒド
    ロキシ飽和炭化水素化合物とをイソシアナート基と水酸
    基とのモル比が1/100から99.9/100で反応
    して得られる数平均分子量1000〜200000の末
    端ヒドロキシポリウレタン樹脂と、 B:有機ポリイソシアナートとポリヒドロキシ飽和炭化
    水素化合物とをイソシアナート基と水酸基とのモル比が
    100/1から100/99で反応して得られる分子量
    500〜100000の末端イソシアナートウレタンプ
    レポリマーとを主成分とすることを特徴とする2液型硬
    化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のAとBとの重量比が5/
    95〜95/5である2液型硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリヒドロキシ飽和炭化
    水素化合物が水酸基含有ポリブタジエンの水素添加物で
    ある2液型硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の有機ポリイソシアナート
    が脂環式ジイソシアナート、脂環式ジイソシアナートの
    3量体、水付加物またはポリオール付加物から選ばれる
    少なくとも1種である2液型硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の有機ポリイソシアナート
    がイソホロンジイソシアナート及び/又はイソホロンジ
    イソシアナートのポリオール付加物である2液型硬化性
    樹脂組成物。
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