JP2000095540A - ガラス又はガラスセラミックスの施釉、琺瑯掛けもしくは装飾用の鉛及びカドミウムを含有しないガラス組成物、及び該ガラス組成物で被覆されたガラスセラミックスの製造方法 - Google Patents

ガラス又はガラスセラミックスの施釉、琺瑯掛けもしくは装飾用の鉛及びカドミウムを含有しないガラス組成物、及び該ガラス組成物で被覆されたガラスセラミックスの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶化後の熱膨張係数α20/300が2×10-6
/K未満のガラス又はガラスセラミックスの施釉、琺瑯
掛け及び装飾用の鉛及びカドミウムを含有しないガラス
組成物を提供する。 【解決手段】 ガラス組成物は、酸化物基準で以下の組
成:Li2O:0〜6重量%、Na2O:0〜5重量%、
2O:0〜<2重量%(Li2O+Na2O+K 2O=2
〜12重量%)、MgO:0〜4重量%、CaO:0〜
4重量%、SrO:0〜4重量%、BaO:0〜1重量
%、ZnO:0〜4重量%、Al23:3〜<10重量
%、B23:13〜23重量%、SiO2:50〜65
重量%、TiO2:0〜4重量%、ZrO2:0〜4重量
%、F:酸素の代替物として0〜4重量%を有し、焼成
温度において耐性のある顔料を30重量%まで含有す
る。この組成物は一次及び二次のいずれの焼成でも適用
でき、全面及び散在する釉、エナメル及び装飾層は焼成
後に低磨耗感受性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、20℃〜700℃
において2×10-6/K未満の低い熱膨張係数を有する
ガラス又はガラスセラミックスを施釉、琺瑯掛けもしく
は装飾するために使用する鉛及びカドミウムを含有しな
いガラス組成物、及び該組成物で被覆されたガラスセラ
ミックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】慣用のガラスセラミックスは、主結晶相
として、高含有量の石英及び/又はケアタイトが混じっ
た結晶を含有しており、係る結晶相を含んでいることが
低い熱膨張率の原因となっている。結晶相及びサイズに
依って、これらのガラスセラミックスは、透明、半透明
又は不透明に成り得る。顔料による着色は、所望の用
途、例えば隠蔽力を増加するか又はある種の着色印象を
得るために行われる。しかしながら、所望の着色印象
は、ガラスに溶解して着色艶を出す着色酸化物を使用す
ることによっても得られうる。このような低い熱膨張の
ガラスセラミックスの基本的な用途範囲は、耐熱衝撃性
のある実験室用器具、調理具、防火ガラス、煙突視察
窓、とりわけ、例えば調理表面に用いる加熱プレートで
ある。
【0003】装飾コーティング組成物は、一般に「釉
剤」又は「エナメル」に分類される。釉剤(艶出剤)は
一般に透明か又は着色されたガラス(ガラスフラック
ス)を含有するものであり、一方、エナメルは、顔料の
ような、不透明な着色材料を含有するコーティング組成
物である。使用される顔料は、着色された無機化合物で
あり得る。本明細書において、顔料とは、通常ガラスフ
ラックスによりわずかに侵食されるものか、又は全く侵
食されないものをいう。
【0004】釉剤及びエナメルはまたガラスセラミック
スのコーティング及び仕上げにも使用されるものであ
る。広い面積をコーティングすることは、例えば薬品又
は機械的な攻撃に対する保護や、被覆のために、又は所
望の外観を得るためにしばしば役に立つ。装飾は、銘刻
や、所望のデザインを得るために、又はある種の技術的
機能、例えばディスプレイウインドウを補助するために
又は調理領域をマーキングするために使用される。
【0005】釉剤又はエナメルは、コーティングされる
物品の軟化点よりも低い温度で焼成され、係る焼成中
に、釉剤又はエナメルの各ガラス成分が溶融し、そして
物品の表面との間に安定な結合が形成される。制御不可
能な変形がおきないように、焼成温度は、一般にコーテ
ィングされる物品の軟化点よりも低い。焼成はまた、使
用される有機助剤、例えば釉剤又はエナメルの塗布用の
分散溶媒を揮発させる役割を果たす。
【0006】約4×10-6/K又はそれよりも大きい領
域の熱膨張係数を有するガラスセラミックス又はガラス
をコーティングする際に、適合した熱膨張係数を有する
釉剤又はエナメルを見出すことは可能である。従来技術
によると、コーティングされる物品よりもわずかに低い
熱膨張係数を有する装飾層が求められている。これは、
釉剤又はエナメルは焼成後の冷却中に圧縮応力に曝さ
れ、そのため基材の特性にいかなる負の作用、特に、強
度減少作用を与ぼしてはならないことを確実にすること
を意図している。もし、熱膨張係数が適合していない場
合、冷却中に生じる装飾皮膜と基材との間に生じる応力
により、ひび割れ又はクラッキングが生じ、恐らく基材
材料にまで達することになる。この不適合は、生じた応
力により接着が損なわれることを表わしている。不適合
が大きくなるほど、装飾皮膜が即座に又は使用中に基材
から薄くはげ落ちる結果となる。
【0007】セラミック化として知られる熱処理により
適当な出発ガラスから製造される、高含有量の石英又は
ケアタイトが混じった結晶をベースとした低い熱膨張率
のガラスセラミックスの釉又はエナメル装飾についてこ
れまでに問題が生じていた。そのようなガラスセラミッ
クスは、20〜700℃の温度範囲において2×10 -6
/K未満の熱膨張係数を有する点に特徴がある。これら
のガラスセラミックスの軟化点及び熱安定性について考
慮した場合、装飾は通常1200℃以下の温度において
行われる。ガラスセラミックスの場合、釉剤又はエナメ
ルの焼成は、好ましくはセラミック化工程において行わ
れる。即ち、装飾皮膜は、生ガラスに適用した後にセラ
ミック化により焼成される(一次焼成)。二次装飾を行
う場合、又は製造に関連する技術的理由により、例えば
スモールバッチサイズの場合、セラミック化後の予備セ
ラミック化したガラスセラミックに第二の熱処理(二次
焼成)をすることが望ましい。
【0008】一次及び二次の両焼成において、エナメ
ル、釉剤又は装飾組成物により所望の特性が得られれば
経済的に有利である。低い熱膨張係数を有するガラスセ
ラミックスのための、適合した熱膨張係数を有する装飾
皮膜であって経済的に製造されるものは、今のところ得
られていない。所望の特性について不都合が生じること
を防止するために、この不適合の問題を解決するための
努力が種々の方法でなされてきた。
【0009】特に、全面コーティング又は高密度コーテ
ィングの場合、曲げ引張強度が低下するという厳しい不
利益が生じる。曲げ引張強度の低下は、第一に、不適合
の結果から生じる装飾と基材との間に生じる不可避的な
応力によるものであり、第二に、装飾が基材に接着する
ためには、ある程度基材が溶出して反応層を形成すると
いった事実によるものである。非常に散在した装飾の場
合、この曲げ引張強度の低下の問題を克服することは可
能である。しかし、保護のため又はデザインの形態とし
て比較的高密度の装飾を得るための、全面コーティング
についてまで問題が解決されるわけではない。装飾した
ガラスセラミックスの取扱い中、設置中及び後の使用に
おいて、適当な曲げ引張強度を得るためには、平均曲げ
引張強度は30MPaよりも大きいことが必要であると
考えられる。
【0010】例えば、薄い層厚の装飾皮膜の塗布の場
合、熱膨張係数が不適合である場合であっても、生じる
応力を減少させることができる。しかしながら、これは
また着色効果(隠蔽力、着色印象)及び保護作用がかな
り制限されることを意味している。高密度又は全面装飾
をする場合と比較して、散在する装飾の磨耗感受性には
問題がある。なぜならば、散在する装飾領域は、荷重を
加えた場合に、高密度なものと比べて比較的大きな応力
を受けることになるからである。従って、離散する装
飾、例えば細いラインやドットを施す場合に、デザイン
の自由度がかなり制限される。
【0011】ガラスセラミックスのコーティング及び/
又は装飾に従来から使用されている、低い熱膨張係数を
有する釉剤及びエナメルは、しばしば鉛を含有し、時に
はカドミウムを含有する。鉛及びカドミウムを使用する
ことにより、焼成温度が減少するといった好都合の作用
が得られる他に、熱膨張係数が5×10-6/Kから最高
で10×10-6/Kのオーダーであるにもかかわらず、
装飾皮膜の良好な接着性が得られる。このような装飾皮
膜とガラスセラミックス基材との不適合が損害を伴うこ
とな許容される理由は、鉛含有フラックスの可塑性によ
るものである。加えて、鉛及びカドミウム添加剤は、装
飾したガラスセラミックスの強度を得るために好都合で
あり、また、ガラスフラックス及びエナメルに、家庭用
品及びまた産業用洗浄剤に使用され又は食品から生じる
弱酸及び塩基に対する比較的良好な耐薬品性を与えるか
らである。
【0012】このような鉛含有皮膜の好都合な特性にも
かかわらず、釉剤及びエナメル中に鉛及びカドミウムが
含まれることは現在ではもはや認められていない。なぜ
ならば、これらの元素が毒性を有するからである。この
理由により、鉛又はカドミウム化合物を使用しないで、
低い熱膨張率のガラスセラミックスをコーティングする
種々の方法がすでに文献に紹介されている。
【0013】ドイツ特許出願公開第4241411A1
号では、ガラスセラミック基材と装飾層間の不適合の問
題を解決するために、化学的に不活性であり、光学的に
不旋光性の弾性無機物質を加える試みを行っている。そ
のような添加剤として、例えばマイカフレークがあり、
係る添加剤は装飾皮膜にある種の可塑性を与える。これ
らの添加剤により、密着性の強い低磨耗性の装飾皮膜が
得られる。不都合な点は、装飾皮膜の製造がより複雑に
なることと、皮膜の色相及び屈折について所望の効果が
常に得られるとは限らないことである。
【0014】ドイツ特許第4201286C2号は、熱
膨張係数が5.0×10-6/K未満のガラス及びガラス
セラミックスを施釉及び琺瑯掛けするための、鉛及びカ
ドミウムを含有しないガラス組成物の使用について開示
している。提案された組成物は、0〜12重量%のLi
2O、0〜10重量%のMgO、3〜18重量%のCa
O、5〜25重量%のB23、3〜18重量%のAl2
3、3〜18重量%のNa2O、3〜18重量%のK2
O、0〜12重量%のBaO、25〜55重量%のSi
2、0〜5重量%のTiO2及び0〜<3重量%のZr
2を含有している。比較的高含量のアルカリ金属及び
アルカリ土類金属、特にK2O及びCaOにより、良好
な接着性を有する装飾皮膜が得られる。アルカリ金属及
びアルカリ土類金属の含量が高いと、酸類に対する耐薬
品性及び装飾されたガラスセラミックスの強度に関して
不利となる。比較的高い熱膨張係数10.18〜13.
13×10-6/Kが記載されており、またそれは同様に
して高いアルカリ金属含量によっても生じる。
【0015】米国特許第5326728号は、35〜5
0重量%のSiO2、23〜30重量%のB23、10
〜22重量%のAl23、1〜3重量%のLi2O、0
〜3重量%のNa2O、2〜5重量%のK2O、1〜5重
量%のCaO、0〜2重量%のTiO2及び0〜5重量
%のZrO2(ここで、Li2O+Na2O+K2Oの合計
量は8重量%未満、またCaO+MgO+ZnO+Ba
O+SrOの合計量は7重量%未満)からなる鉛を含有
しないフリットを特許請求している。これらの組成物
は、不適合にもかかわらず適当な接着強度を得るため
に、同様にK2O及びCaOの添加を必要とする。しか
しながら、装飾されたガラスセラミックスの耐酸性及び
強度に対する高い要求に対しては、これらの組成物はし
ばしば不適切である。特に、K2Oが>2重量%の量で
存在することは、装飾されたガラスセラミックスの曲げ
引張強度にとって、極めて有害となる。カリウムイオン
は装飾物の焼成中に非常に移動しやすく、そしてガラス
セラミックスと装飾物との間の反応層の付近に蓄積す
る。これにより付加的な応力が生じ、それにより曲げ引
張強度が顕著に低下する。K2Oが2重量%以上の量で
存在することにより散在装飾デザインの形態での使用を
可能とするけれども、しかしながら、保護のための全面
コーティング又は所望の審美的デザインの特徴を得るた
めの高密度コーティングを達成することはかなり制限さ
れる。ガラス形成剤SiO2の量が釉剤中において最大
50重量%に制限されることも同様に、装飾物品の高い
耐薬品性及び高い強度を得る助けにはならない。Al2
3の含量が比較的に高いため、融点が高くなる結果と
なる。
【0016】ヨーロッパ特許公開第0771765A1
号の釉剤は、30〜94重量%のガラスフリット、5〜
69重量%のTiO2粉末及び0.05〜34重量%の
顔料を含有している。1〜10重量%のBaO含量は、
毒物学的に望まれない。加えるTiO2粉末は特別の条
件、特に粉砕の粉末度を満足しなければならず、このこ
とは釉剤の製造工程を全体としてさらに複雑にすること
意味しており、これは避けねばならない。白色顔料とし
てのTiO2の色彩効果のため、TiO2の使用により、
潜在的なカラーデザイン、特にダークカラーが制限され
る。
【0017】40〜98重量%のガラスフリット及び1
〜55重量%の顔料の他に、ヨーロッパ特許公開第07
76867A1号の釉剤は、任意的に付加的な充填剤を
54重量%まで含有しており、また特開平7−6183
7号は、係る添加剤を0.1〜20重量%含有してい
る。この充填剤は、基本的に高融点のZrO2及び/又
はZrSiO4からなり、釉剤の製造の際にさらに加工
を複雑にする他に、釉剤の早くしかも均一な溶融を妨げ
る。ZrO2及び/又はZrSiO4の使用に関連する着
色は、しばしば望まれない。高融点の充填剤の使用に対
して、ヨーロッパ特許公開第0776867A1号のガ
ラスフリットには5.1〜15重量%の比較的高含量で
Na2Oが使用されているが、釉剤の耐薬品性に有害で
ある。
【0018】特開平9−30834号は、55〜95重
量%のガラスフリット及び1〜45重量%の顔料に加え
て、20重量%までの充填剤を含有する装飾物を開示し
ている。Bi23の原料は非常に高価であるため、Bi
23を5〜35重量%含む係るガラスフリットを用いれ
ば、高価な釉剤となる。
【0019】ヨーロッパ特許公開第0509792A2
号も同様に、アルカリ金属/アルカリ土類金属/ホウ素
/アルミニウム/SiO2系からなる釉剤に関する。そ
の使用はセラミック本体のコーティングに関連し、釉剤
の熱膨張は同様にセラミック基材に適合する。さらに、
上記組成物は950〜1250℃の温度で焼成する必要
がある。従って、組成物は高い粘度を有する。
【0020】ドイツ特許第19512847C1号は、
釉剤及びエナメルに使用する組成物を提供することを目
的としているが、ガラス基材に対して熱膨張が適合して
いるため、薄い層で良好な色彩効果が得られる。熱膨張
の観点から、係るガラスは8〜9×10-6/Kの熱膨張
係数を有するソーダ−ライムガラスに適合している。ガ
ラス基材が変形するため、焼成温度は700℃より低く
すべきであることより、全ての実施例において作業点V
Aは730℃よりも低い。しかしながら、釉剤の低い焼
成温度を達成するという目的と耐薬品性を得ようとする
目的の間には一般的に矛盾があることが経験的に知られ
ている。必要な低い焼成温度を有するようなガラス組成
物は、ガラスセラミックのコーティングに必要な良好な
耐薬品性を得ることができない。
【0021】前記した文献においては、ガラスフリット
が最初に溶融ガラスを粉砕することにより製造される。
例えばボールミルによる粉砕により、10μm未満、好
ましくは5μm未満、又は4〜5μm程度もしくは1〜
3μm程度の平均粒径(ドイツ特許第4201268C
2号)のガラスフリットが製造される。所望により、ガ
ラスフリットを、市販の顔料、充填剤及び添加剤と一緒
に混合した後に、選択したコーティング法又は塗布工程
に必要な所定の粘稠度を有する材料に変えられる。
【0022】前記した文献中、直接スクリーン印刷が、
多くの方法の中の1つとして選ばれている。スクリーン
印刷可能なペーストは、懸濁媒及び溶媒、例えばエチル
セルロース、及びスクリーン印刷媒体、例えばファー油
ベースのものを使用することにより製造される。設定さ
れるペーストの粘稠度は、とりわけ、焼成後の装飾層の
厚さを決定する。前記した文献中、最大と最小の層厚範
囲は、0.2〜20μmである(ヨーロッパ特許公開第
0776867A1号)。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上より、本発明の目
的は、結晶化後に20℃〜700℃において2×10-6
/K未満の低い熱膨張係数を有するガラス又はガラスセ
ラミックスの施釉、琺瑯掛け及び装飾用の前記した全て
の要求を満たす鉛及びカドミウムを含有しないガラス組
成物を提供すことにある。特に、係るガラス組成物は低
くしかも広い温度範囲において容易に加工しやすいもの
であり、また加えて産業用や家庭用の分野での使用にお
いて、接着強度、酸及びアルカリに対する耐薬品性、光
沢及び汚染感受性に関して非常に良好な特性を示す釉剤
又はエナメルを製造できるものでなければならない。さ
らに本発明の目的は、高密度の及び散在した装飾のいず
れの態様についても、低い磨耗感受性を有するガラス組
成物で装飾されたガラスセラミックスを提供し、それに
よってデザインの自由度を確保することにある。さら
に、ガラス組成物で装飾されたガラスセラミックスは、
高い強度を有するものでなければならない。主結晶相と
して高含有量の石英及び/又はケアタイトが混じった結
晶を含有し、また2×10-6/K未満の低い熱膨張係数
を有するガラス及びガラスセラミックスへの焼成は、セ
ラミック化工程(一次焼成)により又は予備変換された
基材材料への焼成(二次焼成)のいずれかの方法で行わ
れなければならない。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、酸化物基準で以下の組成 Li2O 0〜6重量%、Na2O 0〜5重量%、 K2O 0〜<2重量%、 但し、Li2O+Na2O+K2Oの合計量は2〜12重量%、 MgO 0〜4重量%、CaO 0〜4重量%、 SrO 0〜4重量%、BaO 0〜1重量%、 ZnO 0〜4重量%、Al23 3〜<10重量%、 B23 13〜23重量%、SiO2 50〜65重量%、 TiO2 0〜4重量%、ZrO2 0〜4重量%、 F 酸素の代替物として0〜4重量% を有し、かつ焼成温度において耐性のある顔料を30重
量%まで含有し、一次及び二次の両焼成における施釉、
琺瑯掛け及び装飾に適し、また、全面及び散在する釉、
琺瑯もしくは装飾層は焼成後に低磨耗感受性を有するこ
と特徴とする、結晶化後に20℃〜700℃において2
×10-6/K未満の低い熱膨張係数を有するガラス又は
ガラスセラミックスの施釉、琺瑯掛けもしくは装飾用の
鉛及びカドミウムを含有しないガラス組成物が提供され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のガラス組成物は、鉛及び
カドミウムを含有しないにも拘らず、接着強度、耐薬品
性、強度及び低磨耗での安定性に関して、PbO及びC
dO含有ガラス組成物の特性を有することを見出した。
全面に渡って装飾されたガラスセラミックスの場合、焼
成後の曲げ引張強度が30MPaよりも大きい値を達成
できる。加えて、汚染に関してより低い汚染感受性を有
する利点がある。本発明のガラス組成物において、粘度
を低下させる成分、例えばアルカリ金属、B23、及び
所望によりアルカリ土類金属、ZnO及びFは、比較的
狭い限度で、ガラスの網目構造を形成する酸化物、特に
SiO2、Al23、と組み合わせて用いられ、所望に
より少ない割合のTiO2、ZrO2、La23、SnO
2、Sb23、Bi23又はP25と組み合わせて用い
られる。
【0026】アルカリ金属、Li2O、Na2O及びK2
Oの合計量は、2〜12重量%であるべきである。所望
の低い焼成温度を達成するためには、アルカリ金属を添
加する必要がある。粘度を低下させる作用の他に、アル
カリ金属はまた適用される装飾層の光沢に大きな効果を
与える。アルカリ金属含量が高くなるほど、塗布層の耐
酸性が損なわれる。アルカリ金属含量が高くなるほど、
またコーティングされたガラスセラミックスの強度に悪
影響を及ぼし、また、ガラスの熱膨張が顕著に増大す
る。Li2O含量は6重量%までに制限され、またNa2
O含量は5重量%までに制限される。K2O含量は、2
重量%よりも低くなければならない。K2Oは適用され
た装飾層の接着強度を得るために有利であるが、粘度を
下げる効果には劣る。K2O含量が高くなるほど、装飾
されたガラスセラミックスの強度に非常に悪影響を及ぼ
す。好ましいLi2O含量は、1〜5.8重量%であ
り、かつアルカリ金属の全含量は2〜10重量%であ
る。
【0027】B23含量は13〜23重量%である。B
23の添加は、所望されない失透に対してガラス溶融体
を安定化させるために必要である。B23はガラスの粘
度を低下させ、また低温での焼成を可能にする。B23
はさらに、光沢にプラスの効果をもたらす。B23含量
が23重量%よりも高くなると、皮膜の耐酸性が損なわ
れる。13重量%よりも低い場合、不適当な粘性挙動を
生じ、また耐磨耗性が低下する。特に好ましい特性は、
14〜23重量%のB23含量を有するガラス組成物に
より与えられる。
【0028】SiO2及びより少量のAl23は、本発
明のガラス組成物の基本成分である。SiO2は網目形
成体として、安定性、耐薬品性及び強度に関与する。S
iO2含量は、50〜65重量%である。SiO2含量が
高くなることは、粘度増加作用、即ち、粘度の増加によ
り焼成中の塗膜のスムーズな流れを阻害し、また溶融点
が増大するため好ましくない。50重量%よりも低い場
合、ガラス組成物の耐酸性が非常に低くなる。好ましい
SiO2含量は51〜65重量%である。SiO2は装飾
されたガラスセラミックスの強度に好ましい効果を与え
る。Al23含量は3〜<10重量%、好ましくは5〜
<10重量%である。Al23はガラスの安定性及び装
飾されたガラスセラミックスの強度の増大を促進する。
Al23含量が3重量%よりも低いことは、不適当な強
度値が得られることを意味する。Al23の含量が高い
と、光沢が損なわれ、特に10重量%よりも高い含量で
はガラスの粘度が顕著に増加することとなり、特に二次
焼成中に悪影響を及ぼす。ガラス層を速やかに溶融しま
た釉剤と基材材料間に反応層を充分に形成させるために
は、釉剤は二次焼成中に比較的低粘度であることが必要
となる。驚くべきことに、10重量%未満のAl23
量では、散在装飾の場合であっても、低い磨耗感受性を
示すことが見出された。特に好ましい特性は、ガラス組
成物が5〜<10重量%のAl23含量を有するときに
得られる。
【0029】アルカリ土類金属の添加は、アルカリ金属
の粘度低下作用を補助する。光沢及び接着性もまた改善
される。許容される添加は、それぞれ最大4重量%のM
gO、CaO及びSrOであり、また、毒性の理由よ
り、最大1重量%のBaOである。前記の上限を超える
と、耐酸性及び強度が許容されない程度に損なわれる。
アルカリ土類金属の合計量は、好ましくは1〜9重量%
である。粘性挙動及び耐磨耗特性を改善するため、ガラ
ス組成物は最大4重量%のZnOを含有しうる。しかし
ながら、ZnO含量が過剰になると強度が損なわれる。
【0030】耐酸性を改善するために、ガラスはさらに
TiO2を0〜4重量%、好ましくは0〜3重量%の割
合で含有してもよい。TiO2含量が高くなるほど、ガ
ラスの安定性が危うくなる。ZrO2は、ガラス中に4
重量%までの量、好ましくは3重量%までの量で存在し
てもよい。ZrO2の添加により、装飾されたガラスセ
ラミックスのアルカリ液に対する耐薬品性及び強度が改
善される。ZrO2含量が高くなるほど、耐磨耗性が損
なわれ、またガラスの失透安定性が危うくなる。
【0031】ガラスは、さらに添加されたフッ素を4重
量%まで、好ましくは3重量%までの割合で含有しても
よい。Fの添加により、粘度が低下し、その結果焼成温
度が低下する。フッ素イオンは、ガラス構造中の相当す
る量の酸素アニオンと置き換わる。しかしながら、フッ
素含量が高くなるほど、ガラスの耐酸性が損なわれる。
ガラス中に存在しうる他の添加剤は、Bi23、La2
3、SnO2、Sb2 3及びP25である。個々の酸化
物の最大量は、3重量%を超えるべきではない。しかし
ながら、これらの酸化物の内の1つ以上が一緒に使用さ
れた場合、これらの酸化物の合計量は、5重量%を超え
るべきではない。SnO2の添加により、耐薬品性が改
善されるが、しかしながら粘度が増加する。La23
Bi23及びP25は、溶解性を改善するが、しかしな
がら含量が高くなるほど、失透安定性及び耐薬品性が危
うくなる。3重量%までの量でSb23の添加が許さ
れ、装飾皮膜の接着が促進される。これよりも高い含量
は、毒物学上望まれず、また耐酸性が損なわれる。
【0032】本発明の目的は、特に、酸化物基準で以下
の組成を有するガラス組成物により充分に達成される。 Li2O 3〜5.5重量%、Na2O 0〜4.5重量%、 K2O 0〜<2重量%、 但し、LiO2+Na2O+K2Oの合計量は3〜10重量%、 MgO 0〜2.5重量%、CaO 0.5〜3.5重量%、 SrO 0.5〜3.5重量%、ZnO 1.5〜4重量%、 Al23 5〜<10重量%、B23 18〜23重量%、 SiO2 53〜62重量%、ZrO2 0.5〜2.5重量%、 F 酸素の代替物として0〜2.5重量%
【0033】本発明のガラス組成物からなるガラス粉末
は、30重量%までの顔料と容易に混合でき、それによ
って着色された皮膜、エナメル及び/又は装飾の製造に
使用される。使用される顔料は、基本的に焼成温度にお
いてガラス組成物に対して耐性のある従来公知の無機材
料である。しかしながら、ガラスに溶解する着色酸化物
を特に添加することにより、釉を内部着色(大量着色)
することができる。
【0034】本発明のガラスは、まず均一に溶融し、そ
して得られたガラスを粉砕することにより、10μm未
満、好ましくは5μm未満の平均粒子径を有するガラス
粉末が製造される。得られたガラス粉末から出発して、
所望により適当な顔料を添加した後に、装飾されるべき
ガラスセラミックスにコーティングする。コーティング
は、一般に知られている工業的方法、例えば浸漬、噴
霧、スクリーン印刷等により行われる。従来公知の有機
助剤及び/又は適当な懸濁媒体を添加することにより加
工が行われる。スクリーン印刷の場合、例えば粉末とス
クリーン印刷油とを混合し、ペーストを三本ロールミル
で均質化し、その後直接スクリーン印刷することにより
又はデカル法(間接スクリーン印刷)により塗布され
る。別の方法としては、熱可塑性助剤と混合し、熱に曝
しながらスクリーン印刷する方法がある。装飾されるべ
きガラスセラミックス上で焼成することにより、厚さが
通常1〜9μmの層が得られる。コーティングされるべ
きガラスセラミックスは、ガラス状の初期形態又はセラ
ミック化された最終的な形態のいずれでもよい。釉剤又
はエナメル層の焼成は、セラミック化工程中(一次焼
成)に行うか、又は予備変換(セラミック化)された基
材上で行われる(二次焼成)。コーティングされるべき
ガラスセラミックスの組成及びセラミック化方法は、文
献、例えば、ヨーロッパ特許明細書第220333B1
号に開示されている。セラミック化は、主結晶相が高含
有量の石英又はケアタイトが混じった結晶を含んでいる
か否かに依り、800〜950℃又は900〜1200
℃の温度範囲において行われる。
【0035】適当な結晶密度を得るために、セラミック
化は通常650〜800℃の温度における核形成後に生
じる。本発明のガラスで被覆されたガラスセラミックス
の特に好ましい特性は、転移温度、軟化点及び作業点が
対応する従来技術よりも顕著に高いガラスが前記の組成
範囲から選択された場合に得られる。従って、転移温度
(Tg)は、400〜650℃、特に425〜590℃
であり、軟化点(Ew)は、580〜830℃、特に6
00〜780℃であり、また作業点(VA)は840〜
1100℃、特に850〜1050℃である。20℃〜
300℃における熱膨張係数αは、3.5〜8×10-6
/K、好ましくは4.0〜7.5×10-6/Kである。
比較的高い温度のTg、Ew及びVAは、装飾皮膜の熱安
定性に好ましい効果を与える。従って、670℃におい
て75時間保持した後であっても、事実上、肉眼では色
彩の変化は判断できない。
【0036】
【発明の効果】本発明のガラスを使用することにより、
ガラスセラミックス基材上に、光沢及び耐磨耗性に関し
て公知のPbO及びCdO含有ガラスに相当する装飾コ
ーティングを施すことができる。熱安定性及び汚染感受
性に関して、本発明のガラスはPbO及びCdO含有ガ
ラスよりもかなり優れている。本発明のガラスの特に有
利な点は、装飾皮膜とガラスセラミックス基材との熱膨
張率の差が極めて大きいにもかかわらず、優秀な接着性
を示すこと、及び良好な耐薬品性並びにコーティングさ
れたガラスセラミックスの強度が高いことにある。装飾
皮膜の層厚が比較的厚い場合、例えば最高9μmであっ
ても、ガラスセラミックスからの脱離がないことが明ら
かであり、熱衝撃の条件下においても、装飾皮膜とガラ
スセラミックス間の熱膨張の大きな差は許容される。こ
の良好な接着性は、苛酷な熱衝撃を伴う長期に渡る実際
の使用によっても維持される。耐薬品性、特に耐酸性
は、公知の無鉛組成物よりも大きく、有利である。本発
明のガラスでコーティングされたガラスセラミックスの
強度は、特に高密度の装飾デザインの場合、公知の無鉛
組成物よりも顕著に改善されている。全面に渡って装飾
されたガラスセラミックス製品は、焼成後30MPaよ
りも大きな曲げ引張強度を有する。
【0037】本発明のガラスの特に有利な点は、ガラス
セラミックスからなる基材の施釉、琺瑯掛け及び装飾の
ための焼成を、セラミック化工程(一次焼成)と共に行
うか、又はガラスセラミックスに既に変換された基材に
低い膨張挙動で行える(二次焼成)点にある。既にガラ
スセラミックに変換された基材上での二次焼成は、80
0℃〜1200℃の処理温度で行われ、主結晶相として
高含有量の石英が混じっている結晶を含有するガラスセ
ラミックの場合、通常800℃〜950℃の温度におい
て行われる。本発明の組成物により、装飾ガラス又はエ
ナメルの軟化挙動が調整される結果、一方でスムーズな
溶融が得られ、また他方で適当な安定性が得られ、各処
理温度において適用されたデザインの輪郭が明確にな
る。本発明のガラスのさらに他の利点は、全面装飾に限
らず、散在装飾、例え散点状及び不規則な模様について
も、これらの装飾層が低い耐磨耗性を有する点にあり、
これによりデザインの自由度が増大する。
【0038】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されな
いことはもとよりである。
【0039】表1に9つの異なるガラス組成物及び粘度
特性を示す付随する測定パラメータ、例えばガラス転移
温度Tg[℃]、軟化点Ew[℃]、作業点VA[℃]及
び20〜300℃での熱膨張率α20/300[10-6/K]を
示す。なお、ガラス組成物No.8及び9は本発明の組
成範囲外のものであり、比較用のものである。
【表1】
【0040】実施例1〜22及び比較例1〜3 No.1〜9の組成を有するガラスを粉砕して平均粒子
径が0.8〜3μmの粉末を得た。得られた粉末を、表
2及び表3に示されるクックサン−マッセイ社(Cookso
n-Matthey)製の白色、緑色、青色、茶色及び黒色の顔
料、又はバイエル社製の白色顔料(ホワイトB)と混合
し(実施例1〜10及び比較例1、2は一次焼成用、実
施例11〜22及び比較例3は二次焼成用)、その後フ
ァー油ベースのスクリーン印刷油を添加してスクリーン
印刷用ペーストに変換した。ブルックフィールド流動計
を用いて1〜7Pa・sの粘度を測定した。得られたペ
ーストを使用して、ガラスセラミックに変換し得る出発
ガラス又は予備セラミック化された基材材料に印刷した
(欧州特許明細書第220333B1号に従った。)。
スクリーン印刷は、異なる装飾デザイン及び全面に渡っ
てプリントされたテストパターンの両方を行った。15
0Tメッシュ幅のスクリーンが使用された。皮膜は連続
式焼成炉又は実験室用焼成炉中で焼成した。実施例1〜
10及び比較例1、2においては、出発ガラスのガラス
セラミックへのセラミック化も生じた。
【0041】実施例10においては、装飾焼成を106
0℃〜1140℃の温度において実施した。実施例11
〜21及び比較例3においては、基材材料は、装飾する
前に、ヨーロッパ特許明細書第220333B1号に開
示されたように680℃〜920℃の温度において加熱
処理してガラスセラミックに変換した。実施例22にお
いては、ガラスセラミックへの変換を1060℃〜11
40℃の範囲で実施した。実施例11〜20及び22並
びに比較例3における装飾焼成は、840℃〜920℃
の温度において行った。実施例21における装飾焼成
は、1060℃〜1140℃の温度において行った。
【0042】ガラスNo.8及びNo.9を用いた比較
例1〜3は、本発明の範囲外であり、また前記特性の少
なくとも1つも満足するものではなかった。
【0043】焼成後、層厚は2.5〜4.5μmのオー
ダーであることが測定された。接着強度は、透明接着テ
ープ(登録商標名Tesafilm 104、バイエルスドルフ社
(Beiersdorf)製)を使用して測定した。装飾層上を擦
すり、すばやく剥離した後に、装飾粒子が接着フィルム
に接着した度合いで評価した。接着フィルムへの粒子の
接着が全くないか極めて少量のときは、試験結果は
「良」と判断した。曲げ強度は、DIN52300、第
5章の二重リング法に従って、中央部50×50mm面
積でブロックコーティングされた100×100mmの
試料について試験を行った。少なくとも12個の試料の
平均強度を得た。
【0044】磨耗感受性試験は、下記に従って装飾した
基材について試験した。全面装飾の他に、1mm直径の
ドット及び最大1mm幅の種々の形の不規則な模様を付
した散在試験スクリーンを作成し、試験を行った。試験
片を市販のサンドペーパーを用いて1.3kg圧力で回
転させて擦った。1400回回転させた後に、装飾層の
変化を4段階、「極めて良好」、「良好」、「不良」、
及び「劣悪」で評価し、「不良」はまた失格と評価し
た。各実施例及び比較例の製造条件及び得られた各製品
の特性を表2及び表3に示す。
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】上記測定値より、本発明の組成物は良好な
接着強度及び良好な耐酸性、並びに比較的に高い曲げ強
度(>30MPa)を有していることがわかる。さらに
本発明のガラスは、主相として高含有量の石英及び/又
はケアタイトが混じった結晶を含有し、また熱膨張係数
が2×10-6/K未満と低いガラス及びガラスセラミッ
ク表面への焼成に非常に適しており、セラミック化工程
と同時の焼成(一次焼成)及び予備変換された基材材料
上への焼成(二次焼成)のいずれにおいても可能であ
る。このようにして焼成された釉、エナメル及び装飾層
は、散在する装飾デザインの場合であっても、低い磨耗
感受性に特徴を有する。この組合せは、比較組成物によ
っては得られない。前記の特性は、PbO及びCdO含
有釉剤及びエナメルの特性に近い。しかしながら、さら
に組成物は、PbO及びCdO含有釉剤及びエナメルと
比べて、顕著に改善された汚染感受性及び耐熱性を有し
ている。光沢、塩基性洗剤に対する耐性及び従来公知の
標準的な方法による洗浄特性により、本発明のガラス組
成物は、PbO及びCdO含有ガラスの代替物として非
常に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリートリッヒ ジーベルス ドイツ連邦共和国、55283 ニールシュタ イン、ヴィンツェルシュトラーセ 7 (72)発明者 ジュッタ ライチャート ドイツ連邦共和国、82166 グレーフェリ ング、グヴォルフシュトラーセ 12 (72)発明者 コーラ クラウゼ ドイツ連邦共和国、76879 エッシンゲン、 スパニエルシュトラーセ 58 (72)発明者 オトマール ベッカー ドイツ連邦共和国、63225 ランゲン、ヴ ェストエンドシュトラーセ 30 (72)発明者 ミカエル ブーク ドイツ連邦共和国、64287 ダームシュタ ット、リンデンホフシュトラーセ 31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物基準で以下の組成 Li2O 0〜6重量%、Na2O 0〜5重量%、 K2O 0〜<2重量%、 但し、Li2O+Na2O+K2Oの合計量は2〜12重量%、 MgO 0〜4重量%、CaO 0〜4重量%、 SrO 0〜4重量%、BaO 0〜1重量%、 ZnO 0〜4重量%、Al23 3〜<10重量%、 B23 13〜23重量%、SiO2 50〜65重量%、 TiO2 0〜4重量%、ZrO2 0〜4重量%、 F 酸素の代替物として0〜4重量% を有し、かつ焼成温度において耐性のある顔料を30重
    量%まで含有し、一次及び二次の両焼成における施釉、
    琺瑯掛け及び装飾に適し、また、全面及び散在する釉、
    琺瑯もしくは装飾層は焼成後に低磨耗感受性を有するこ
    と特徴とする、結晶化後に20℃〜700℃において2
    ×10-6/K未満の低い熱膨張係数を有するガラス又は
    ガラスセラミックスの施釉、琺瑯掛けもしくは装飾用の
    鉛及びカドミウムを含有しないガラス組成物。
  2. 【請求項2】 酸化物基準で以下の組成 Li2O 1〜5.8重量%、Na2O 0〜5重量%、 K2O 0〜<2重量%、 但し、Li2O+Na2O+K2Oの合計量は2〜10重量%、 MgO 0〜3重量%、CaO 0〜4重量%、 SrO 0〜4重量%、BaO 0〜1重量%、 ZnO 0〜4重量%、Al23 5〜<10重量%、 B23 14〜23重量%、SiO2 51〜65重量%、 TiO2 0〜3重量%、ZrO2 0〜3重量%、 F 酸素の代替物として0〜3重量% を有し、かつ焼成温度において耐性のある顔料を30重
    量%まで含有することを特徴とする請求項1記載のガラ
    ス組成物。
  3. 【請求項3】 酸化物基準で以下の組成 Li2O 3〜5.5重量%、Na2O 0〜4.5重量%、 K2O 0〜<2重量%、 但し、Li2O+Na2O+K2Oの合計量は3〜10重量%、 MgO 0〜2.5重量%、CaO 0.5〜3.5重量%、 SrO 0.5〜3.5重量%、ZnO 1.5〜4重量%、 Al23 5〜<10重量%、B23 18〜23重量%、 SiO2 53〜62重量%、ZrO2 0.5〜2.5重量%、 F 酸素の代替物として0〜2.5重量% を有し、かつ焼成温度において耐性のある顔料を30重
    量%まで含有することを特徴とする請求項2記載のガラ
    ス組成物。
  4. 【請求項4】 Sb23、SnO2、La23、Bi2
    3及びP25の1つ以上の酸化物を3重量%まで含有
    し、かつ当該酸化物の合計量が5重量%未満であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のガラス組成物。
  5. 【請求項5】 MgO+CaO+SrO+BaOの合計
    量が1〜9重量%であることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  6. 【請求項6】 結晶化後に主結晶相として高含有量の石
    英及び/又はケアタイトが混じった結晶を含有し、20
    ℃〜700℃において2×10-6/K未満の低い熱膨張
    係数を有するガラス又はガラスセラミックスを施釉、琺
    瑯掛けもしくは装飾するために用いられることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガラス組成
    物。
  7. 【請求項7】 熱膨張係数α20/300が3.5〜8×10
    -6/K、特に4.0〜7.5×10-6/Kであり、転移
    温度が400〜650℃、特に425〜590℃であ
    り、軟化点が580〜830℃、特に600〜780℃
    であり、作業点が840〜1100℃、特に850〜1
    050℃であることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか一項に記載のガラス組成物。
  8. 【請求項8】 平均粒子径が10μm未満、特に5μm
    未満であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    一項に記載のガラス組成物。
  9. 【請求項9】 焼成後の層厚が9μm未満、特に1μm
    〜7μmであることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか一項に記載のガラス組成物。
  10. 【請求項10】 焼成後の全面装飾又は散在装飾された
    ガラスセラミックの平均曲げ引張強度が30MPaより
    も大きいことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一
    項に記載のガラス組成物。
  11. 【請求項11】 釉、琺瑯もしくは装飾層の焼成を、施
    釉、琺瑯掛けもしくは装飾されるガラスのセラミック化
    工程と同時に行い(一次焼成)、ガラスセラミックを得
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に
    記載のガラス組成物により施釉、琺瑯掛けもしくは装飾
    されたガラスセラミックの製造方法。
  12. 【請求項12】 既にガラスセラミックに変換された基
    材上で、釉、琺瑯もしくは装飾層の焼成を行う(二次焼
    成)ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項
    に記載のガラス組成物により施釉、琺瑯掛けもしくは装
    飾されたガラスセラミックの製造方法。
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