JP2000095294A

JP2000095294A - コンテナ

Info

Publication number: JP2000095294A
Application number: JP10272133A
Authority: JP
Inventors: Akio Katano; 明夫片野
Original assignee: KATANO KOGYO KK
Current assignee: KATANO KOGYO KK
Priority date: 1998-09-25
Filing date: 1998-09-25
Publication date: 2000-04-04

Abstract

(57)【要約】【課題】底面を構成する底板が分割された下開き型コン
テナにおいて、迅速且つ簡易に底板を開閉できるように
する。【解決手段】下開き型の底板６ａ，６ｂの側面をスライ
ド部５ａ〜５ｄで支持し且つこのスライド部を自重によ
りスライドさせて閉じることにより底面を形成し、ジグ
４ａ，４ｂにより各底板及びスライド部の少なくともい
ずれか一方と結合して外力を受けた時に各底板が自重に
抗して開くようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術分野】本発明はコンテナに関し、特
に下開き型の運搬用コンテナに関するものである。

【０００１】

【従来の技術】廃プラスチックなどの収容物を運搬する
ためのコンテナは、収集される工場などにおいて、運搬
車両からリフトで降ろした後、電動チェーンなどによっ
て引き上げ、且つこれを所定の場所に位置するホッパー
まで移動させて運搬し、底面を構成する下開きの底板を
開けてホッパーに収容物を投入するようにしている。

【０００２】従来の下開き型コンテナは、ロックを外す
と水平方向に移動することができる滑車を底面に設けて
おり、ロックを外してこの滑車を外側に移動させて行け
ば、コンテナの底板が分割されているので、これらの底
板が下方に降下して全開し、以て収容物を下方に位置す
るホッパーなどに投入するようにしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の下開
き型コンテナにおいては、全て手作業で行っており、ロ
ックを外して収容物を落下させた後、再び手作業により
全開した底板を元に戻すように構成しているので、非常
に大きな労力を要するとともに危険を伴うという問題が
あった。従って本発明は、底面を構成する底板が分割さ
れた下開き型コンテナにおいて、迅速且つ簡易に底板を
開閉できるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る下開き型コンテナは、各底板の側面を
支持するとともにその自重によりスライドさせて閉じる
スライド部と、該底板及び該スライド部の少なくともい
ずれか一方と結合され外力を受けたとき各底板を該自重
に抗して開く外力入力部と、を備えたことを特徴として
いる。

【０００５】すなわち、分割された底板は、それぞれ外
力が加わらない状態においては、スライド部を介して自
重によりスライドし、互いに当接して閉じた状態でコン
テナの底面を形成する。この状態で、コンテナ内には廃
プラスチックなどの収容物が入れられる。

【０００６】そして、このコンテナの収容物を落下させ
るためには、ジグに対して外力を加えることにより、ジ
グが各底板及びスライド部の少なくともいずれか一方を
自重に抗してスライド部に沿って移動させて行くことで
各底板はコンテナ内の上方に引き上げられる。

【０００７】これにより、底板が開く形になるので、収
容物は下方に落下することとなる。そして、落下が終了
した後は、その外力を取り除けば、再び各底板はその自
重により閉じて底面を形成することになる。

【０００８】なお、上記の底板は曲面又は平面を有し、
該スライド部は、該曲面又は平面に対応したガイドレー
ル部と、各底板を支持するとともに該ガイドレール部上
を滑走する軸受と、で構成することができる。

【０００９】また、上記の外力入力部がジグであり、こ
のジグは、該ガイドレール部の外面に設けた溝を通って
該底板及び該軸受に結合されており、外部に設置した三
角形状のオープンガイドの先端を受け入れてその外力を
該底板及び該軸受に伝えるための開口部を有することが
できる。

【００１０】また、該外力入力部として、各底板を水平
方向に引っ張って開くための部分、或いは各底板を上方
から垂直方向に引っ張り上げて開くための部分を有する
ものとしてもよい。さらには、各底板が開く時に各底板
を収容するための固定したガード板を設けることにより
各底板の面積を小さくすることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンテナの実
施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、図１〜
図３はコンテナの底板を閉じた状態を示し、図４〜図６
は底板を全開した状態を示している。

【００１２】図１（１）は、コンテナ１の一方の側面を
示しており、この側面の外側には、ガイドレール部２ａ
が半円形状に突出して設けられている。そして、このガ
イドレール部２ａには溝３ａが設けられている。

【００１３】外部入力部であるジグ４ａは、図１（１）
を線Ａ−Ａで切断したときの断面を示す図２に示すよう
に結合部（支持部）１０ａにより溝３ａを通って軸受５
ａ及び底板６ａの一端に結合されている。この底板６ａ
の他端は同図に示すように結合部１０ｂにより軸受５ｂ
に結合されている。

【００１４】同様にして、ジグ４ｂは、図１（１）を上
方から見たときの平面を示す図３に示すように結合部
（支持部）１０ｃにより溝３ａを通って軸受５ｃ及び底
板６ｂの一端に結合されている。底板６ｂの他端は同図
に示すように結合部１０ｄにより軸受５ｄに結合されて
いる。

【００１５】また、図１（１）に示したコンテナ１の側
面だけでなく、反対側の側面（図示せず）においても、
図２及び図３に示すように、ガイドレール部２ｂが設け
られており、このガイドレール部２ｂには溝３ｂが設け
られ、さらに、ジグ４ｃ，４ｄが溝３ｂを介して軸受５
ｅ，５ｇ及び底板６ｃ，６ｄの一端に結合部１０ｅ，１
０ｇでそれぞれ結合されており、さらには軸受５ｆ，５
ｈが底板６ｃ，６ｄの他端に結合部１０ｆ，１０ｈでそ
れぞれ結合されている。

【００１６】したがって、図１（１）に示すように、軸
受５ａ，５ｂによって底板６ａがガイドレール部２ａ上
を自重によりスライドできるようになっており、また、
軸受５ｃ，５ｄによって底板６ｂがそれぞれガイドレー
ル部２ａ上を自重によりスライドできるようになってい
る。この結果、同図の状態では底板６ａ，６ｂが閉じて
コンテナ１の底面が形成され、収容物を入れることがで
きる。また、底板６ａ，６ｂの上部には、一部がオーバ
ーラップするようにそれぞれガード板７ａ，７ｂが設け
られている。

【００１７】このように、図１（１）に示す底板を閉じ
た状態、すなわち外力を与えない状態において、コンテ
ナ１に収容物を入れた後、同図（２）に示す三角形状の
オープンガイド８を設置する。なお、このオープンガイ
ド８は一つしか示していないが、ガイドレール部２ｂが
設けられているコンテナ１の他方の側面にも同様に設置
される。

【００１８】このオープンガイド８の先端部に同図
（１）のコンテナ１を降下させて行き、ジグ４ａ，４ｂ
及び４ｃ，４ｄにそれぞれ設けた開口部４０ａ，４０ｂ
及び４０ｃ，４０ｄにオープンガイド８の先端を位置決
めする。そして、コンテナ１をそのまま降下させて行く
と、図４〜図６に示す状態までジグ４ａ，４ｂ及び４
ｃ，４ｄが開くことになる。

【００１９】すなわち、図１（１）の状態において、ジ
グ４ａ，４ｂ及び４ｃ，４ｄの開口部４０ａ，４０ｂ及
び４０ｃ，４０ｄにオープンガイド８が入り込むと、ジ
グ４ａ，４ｂ及び４ｃ，４ｄはオープンガイド８の斜面
に沿って開いて行く。

【００２０】この時、図２に示すようにジグ４ａ，４ｂ
及び４ｃ，４ｄに結合部１０ａ，１０ｂ及び１０ｃ，１
０ｄでそれぞれ結合された底板６ａ，６ｂはそれぞれ軸
受５ａ〜５ｄ及び５ｅ〜５ｈの作用により、ガイドレー
ル部２ａ，２ｂの曲面に沿って上がって行き、図４
（１）及び同図の線Ｂ−Ｂで切断したときの断面を示す
図５に示すような状態、すなわち軸受５ｂ，５ｄ及び５
ｆ，５ｈがガイドレール部２ａ，２ｂの両側の上端部に
当たって底板６ａ，６ｂがそれぞれガード板７ａ，７ｂ
の下に入り込んだ状態で停止することになる。

【００２１】この状態をコンテナ１の平面図である図６
で見ると、底板６ａ，６ｂはガード板７ａ，７ｂの下に
ほとんど隠れており、ガード板７ａ，７ｂによって形成
された落下口１１を形成し、この落下口１１から収容物
である廃プラスチックなどがホッパーなどに取り出され
ることになる。

【００２２】図６に示すように落下口１１が形成されて
収容物が落下した後、図４（２）に示したオープンガイ
ド８からコンテナ１を離して上昇させると、ジグ４ａ，
４ｂ及び４ｃ，４ｄはオープンガイド８の斜面に沿って
今度は逆に自重によりオープンガイド８の斜面に沿って
その間隔を狭めて行き、オープンガイド８がジグ４ａ，
４ｂ及び４ｃ，４ｄから離れた時点で図１（１）に示す
ように再び底板６ａ，６ｂが閉じて底面が形成されたコ
ンテナ１に復旧する。

【００２３】なお、上記の実施例においては、ガイドレ
ール部２ａ，２ｂを半円形状の曲面構造としたが、これ
に限らず直線にしてもよく、さらにこの直線形状の下端
に平面部分を設けてもよい。また、ガイドレール部２
ａ，２ｂは上記のようにコンテナ１の外側でなくコンテ
ナ１のフレーム１ａの内側に設けてもよい。

【００２４】また、ガイドレール部２ａ，２ｂには溝３
ａ，３ｂをそれぞれ設けることにより、ジグ４ａ〜４ｄ
を軸受５ａ，５ｃ，５ｅ，５ｇ及び底板６ａ，６ｂに結
合しているが、ジグ４ａ〜４ｄを底板６ａ，６ｂのみに
結合するか、或いは、軸受５ａ，５ｃ，５ｅ，５ｇのみ
に結合するようにしてもよい。

【００２５】但し、いずれの場合も底板６ａ，６ｂと軸
受５ａ〜５ｈはそれぞれの結合部によって結合する必要
がある。また底板６ａ，６ｂをガイドレール部２ａ，２
ｂにおいてスライドさせる為に軸受５ａ〜５ｇを用いて
いるが、これらの底板６ａ，６ｂの側面そのもの、或い
は側面に設けた突起部をガイドレール部２ａ，２ｂに接
触させてスライドさせるようにしても同様の効果を得る
ことができる。

【００２６】また、上記の実施例のようにジグとオープ
ンガイドとの組み合わせを用いる代わりに、外力入力部
として、例えば底板６ａ，６ｂの端部を溝３ａ，３ｂか
ら突出させ、この突出部にワイヤなどを接続して水平方
向に引っ張れば同様に底板６ａ，６ｂを開閉させること
が可能である。

【００２７】さらには、底板６ａ，６ｂの上部にガード
板７ａ，７ｂをそれぞれ設けているが、これらのガード
板７ａ，７ｂは、ガイドレール部２ａ，２ｂが曲面形状
であれば、底板６ａ，６ｂをガード板７ａ，７ｂの長さ
に相当する分（コンテナ１の中心線からフレーム１ａま
での長さ）まで延長すれば、ガード板７ａ，７ｂを特別
に用いなくても済むことになる。

【００２８】この場合には、該外力入力部として、各底
板６ａ，６ｂにリング係止部を設け、このリング係止部
にワイヤなどを接続して上方から垂直方向に引っ張り上
げて各底板６ａ，６ｂを開くようにしてもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るコンテ
ナによれば、下開き型の底板の側面をスライド部で支持
し且つこのスライド部を自重によりスライドさせて閉じ
ることにより底面を形成し、外力入力部により各底板及
びスライド部の少なくともいずれか一方と結合して外力
を受けた時に各底板が自重に抗して開くように構成した
ので、危険な手作業を伴わずに迅速に下開き型コンテナ
の底板の開閉を行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るコンテナの側面図である。

【図２】図１において線Ａ−Ａで切断した時の断面図で
ある。

【図３】図１に示すコンテナを上方から見た時の平面図
である。

【図４】図１においてコンテナをオープンガイド上に降
下させた時のコンテナの側面図である。

【図５】図４において線Ｂ−Ｂで切断した時の断面図で
ある。

【図６】図４に示すコンテナを上方から見た時の平面図
である。

【符号の説明】

１コンテナ２ａ，２ｂガイドレール部３ａ，３ｂ溝４ａ〜４ｄジグ４０ａ〜４０ｄ開口部５ａ〜５ｇ軸受６ａ，６ｂ底板７ａ，７ｂガード板８オープンガイド１０ａ〜１０ｇ結合部１１落下口図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底面を構成する底板が分割された下開き型
コンテナにおいて、各底板の側面を支持するとともにその自重によりスライ
ドさせて閉じるスライド部と、該底板及び該スライド部
の少なくともいずれか一方と結合され外力を受けたとき
各底板を該自重に抗して開く外力入力部と、を備えたこ
とを特徴とするコンテナ。
【請求項２】請求項１において、該底板が曲面又は平面を有し、該スライド部が、該曲面
又は平面に対応したガイドレール部と、各底板を支持す
るとともに該ガイドレール部上を滑走する軸受と、で構
成されていることを特徴としたコンテナ。
【請求項３】請求項２において、該外力入力部がジグであり、このジグが、該ガイドレー
ル部の外面に設けた溝を通って該底板及び該軸受に結合
されており、外部に設置した三角形状のオープンガイド
の先端を受け入れてその外力を該底板及び該軸受に伝え
るための開口部を有していることを特徴としたコンテ
ナ。
【請求項４】請求項１又は２において、該外力入力部が、各底板を水平方向に引っ張って開くた
めの部分を有することを特徴としたコンテナ。
【請求項５】請求項１又は２において、該外力入力部が、各底板を上方から垂直方向に引っ張り
上げて開くための部分を有することを特徴としたコンテ
ナ。
【請求項６】請求項１乃至５のいずれかにおいて、各底板が開く時に各底板を収容するための固定したガー
ド板を設けたことを特徴とするコンテナ。